● 玄米の構造、玄米のデンプンの種類、
そして、デンプンの変化( β デンプン ⇒ α デンプン ⇒ β デンプン )について!
玄米の構造は、次のようになっています。
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上記の「胚乳」の部分に「デンプン」が貯蔵されています。
「胚乳」はデンプンやタンパク質などで構成され、主な成分がデンプンになっています。
この「デンプン」は、次のように、その「構造」によって「アミロース」と「アミロペクチン」とに分類されます。
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玄米の「胚乳」に含まれるデンプンの成分は「うるち米」と「もち米」で異なります。
「うるち米」のデンプンは「アミロース」と「アミロペクチン」の2つの成分からなり、「アミロース」が 15~30%、「アミロペクチン」が 70~85% 含まれます。
しかし「もち米」のデンプンは、ほとんどが「アミロペクチン」です。米は「アミロース」含有率が低くなるほど粘りが強くなり、ほぼ「アミロペクチン」からなる「もち米」は、蒸してつくことによって「餅」にすることが可能となります。
したがって「うるち米」の玄米でつくった「生玄米粉」のデンプンには「アミロース」と「アミロペクチン」の2つの成分が含まれているということになります。
通常の「生玄米粉」の食事は、ほとんどの方が「うるち米」の玄米を使用していると思います(我が家もそうです)。
この「アミロース」と「アミロペクチン」というデンプンは、次のように「ブドウ糖」が連結してつながっています。
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天然のデンプンの結晶構造は「ブドウ糖」の分子が整然と配列している堅固な結合状態にあります。
この天然の堅固な結晶状態にあるデンプンを「β デンプン(ベータデンプン)」と呼びます。
生デンプンは「β デンプン(ベータデンプン)」になりますが、この「β デンプン(ベータデンプン)」は結晶構造が堅固な結合状態にあり、ヒトの消化酵素では消化(分解)し難いために『難消化性デンプン』と呼ばれています。
つまり「β デンプン(ベータデンプン)」である生デンプンは「消化が困難なデンプン」なのです。
この『難消化性デンプン』は『難消化性糖質』の一つになります。
デンプンを水中に懸濁し加熱すると、デンプン粒は吸水して次第に膨張し、さらに加熱を続けると、最終的にはデンプン粒が崩壊してゲル状に変化します。次の図は、その様子を表わしたものです。
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この現象は、一般的には「水で煮る」などの「米を水と一緒に加熱調理したとき」に起こるもので、「糊化(こか)」または「α 化(アルファ化)」と呼ばれています。
天然の堅固な結晶状態にある「β デンプン(ベータデンプン)」は、上記のように「水で煮る」など加熱されることによってデンプン中の糖鎖間の「水素結合」が破壊されて「糊化(α 化)」しますが、糖鎖が自由になりデンプン粒が崩壊してゲル状に変化したデンプンを「α デンプン(アルファデンプン)」と呼びます。
生デンプン(β デンプン)を「水で煮る」などの加熱調理をすることによって「糊化(α 化)」した「α デンプン(アルファデンプン)」は、堅固な結晶構造が崩れます。
生デンプン(β デンプン)の堅固な結晶構造が「水で煮る」などの加熱調理によって「崩れる(α デンプンになる)」ことにより「ヒトの消化酵素でも消化(分解)しやすくなる」ため、「α デンプン(アルファデンプン)」は容易に消化できるようになっているのです。
天然の結晶状態にある「β デンプン(ベータデンプン)」、つまり「生デンプン」は結晶構造が整然と配列しており、ヒトの消化酵素では分解し難くいために『難消化性デンプン』と呼ばれる「消化が困難なデンプン」です。これは『難消化性糖質』の一つです。
生デンプンを「水で煮る」などの加熱調理をすることにより「糊化(こか)」した「α デンプン(アルファデンプン)」は、結晶構造が崩れることによって ヒトの消化酵素でも分解しやすくなるため、容易に消化できるようになります。
この加熱されて消化できるようになった「α デンプン(アルファデンプン)」は、冷却されることによって再び「β デンプン(ベータデンプン)」へと戻り、また消化(分解)し難い『難消化性デンプン』の状態になります。
「α デンプン(アルファデンプン)」が「β デンプン(ベータデンプン)」に戻ることを「β 化(ベータ化)」と言います。
この「α デンプン(アルファデンプン)」が「β デンプン(ベータデンプン)」に戻ったものが「冷や飯」のデンプンです。
ただ、「β デンプン(ベータデンプン)」に戻ると言っても、加熱料理によって「β デンプン(ベータデンプン)」の堅固な結晶構造が崩れているので、堅固な結晶構造をしている生デンプンの「β デンプン(ベータデンプン)」にまで再び戻るようなことはありません。「α デンプン(アルファデンプン)」よりも消化(分解)し難いね、という程度です。
次の図は、生デンプンの「β デンプン(ベータデンプン)」⇒「α デンプン(アルファデンプン)」⇒「β デンプン(ベータデンプン)」の変化の様子を表わしているものです。
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さて、以上の内容を基礎知識として、ここから本番の「生玄米粉」についてお話ししていきます。
● 通常の「生玄米粉」のデンプンは 消化が抑制されて大腸までたどり着き、
腸内細菌のエサになって『短鎖脂肪酸』が産生される!
上記のことから、玄米を「生で」食べれば(生玄米で食べれば)デンプンが消化されずに大腸までたどり着き、大腸に届いたデンプンは腸内細菌のエサとなり、腸内細菌がデンプンを食べて発酵分解すると『短鎖脂肪酸』を産生し、この『短鎖脂肪酸』は “ブドウ糖の代替エネルギー源” になるほか、様々な生理活性機能を有し、生体の生命活動を支える有益な働きがあります。
生玄米は非常に硬く、そのままでは食べられないため、甲田光雄医学博士の甲田療法では「石臼」や「家庭用のミルサー」で粉砕し、“ふんわり食べられる程度の粉砕度” にした「生玄米粉」を「生菜食」と共に食べる『生菜食療法』により、数多くの難病患者さんが救われていました。
この「生玄米粉」は、通常は「ヒトの消化酵素では消化し難い」ため、「糖の摂取」を抑制することができ、また「生菜食」を食べたあとに「生玄米粉」を摂取すると、上記の「食物繊維は栄養素の消化・吸収を阻害して抑制する」という「食物繊維の機能」によって「糖質の消化・吸収」がさらに阻害・抑制されるため、「ブドウ糖の摂取量」を大きく減らすことができます。
そして、未消化で大腸までたどり着いた玄米のデンプンは腸内細菌のエサとなり、腸内細菌がデンプンを食べて発酵分解するときに『短鎖脂肪酸』が産生され、この『短鎖脂肪酸』が “ブドウ糖の代替エネルギー源” になるほか、生理活性などの様々な効果を発揮し、治病の改善に役立っていたのです。
癌細胞の最大のエサは「ブドウ糖」です。
ですから、癌患者さんは「ブドウ糖の摂取量」を制限する必要があります。
そこで、「ブドウ糖の摂取量」を減らし『短鎖脂肪酸』を多く摂取することができる「生玄米粉」の食事を癌治療として活用している方もおられます。
通常の「生玄米粉」は、甲田療法のように「石臼」や「家庭用のミルサー」で粉砕し、“フンワリと食べられる程度の粉砕度” にした「生玄米粉」を使用します。
我が家も「生玄米粉」を食べるときには、次の『万能こなひき ニューよめっこさん』という「家庭用のミルサー」で生玄米を粉砕して「生玄米粉」をつくっていました。
生玄米を「石臼」や「家庭用のミルサー」で挽きますと “フンワリと食べられる程度の粉砕度” になり、この “粗めの粉砕度” であれば「生玄米粉」のデンプンは 消化が抑制され、食後の血糖値はほぼ横ばいとなります。
未消化のままで大腸までたどり着いた「生玄米粉」のデンプンは、腸内細菌のエサとなって『短鎖脂肪酸』が産生され、この『短鎖脂肪酸』は “ブドウ糖の代替エネルギー源” になるほか、生理活性などの様々な効果を発揮する様々な恩恵があります。
ただ、糖質制限食の第一人者と言われる「江部康二」医師は、次の記事で『糖尿病患者さんは「生玄米粉」を食べても血糖値が上昇する』と言われています。
● 糖尿病患者さんの場合、「生玄米粉」も、『GI値』の低い食品も、血糖値を結構上げてしまうそうですから、
必ずご注意されてください!【「江部康二」医師による解説 】
糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方でなければ、上記のような食べ方をすれば「生玄米粉」を食べても血糖値はほとんど上昇しないものです。例え、血糖値が上昇したとしても「血糖値の上昇」は緩やかであり、高血糖にはならないでしょう。
● 市販の微粉末の「生玄米粉」の場合、生デンプン(β デンプン)ではあっても、
微粉末に粉砕されているため、堅固な結晶構造が「α デンプン」以上に破壊されてしまい、
デンプンの消化・吸収が促進されて急速に進んでしまう!
もし、市販の微粉末の「生玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、高血糖を起こす!
次の「生玄米粉」は市販されている「マイセンの玄米粉」です。
(※ この商品につきましては、こちらの「マイセンの玄米粉」ページを参照してください )
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この「マイセンの玄米粉」は「生タイプの玄米粉」つまり「生玄米粉」ですが、次のように宣伝されている通り、おそろしく超微粉末です。

「ひと粒、わずか6ミクロン」と広告しています。
「粉のプロ」がいくら大絶賛しようとも、このような「超微粉末」では “天然のデンプンの堅固な結晶構造がミクロンレベルまで繊細に粉砕されて破壊されている” のですから、これではいくら「生」であっても、ほとんど「α デンプン」と同じか‥、いや、もしかしたら「α デンプン」以上に消化酵素が働きやすくなり、非常に “消化されやすい状態” になっているでしょう。
この「マイセンの玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば「デンプンの消化・吸収」が促進されて急速に行なわれることになり、高血糖を引き起こす原因となるでしょう。
つまり、玄米のデンプンの消化は、生玄米だと天然のデンプンの結晶構造が堅固なために消化酵素が働き難く消化が困難ですが(そのため『難消化性デンプン』と呼ばれる)、「水で煮る」などの加熱調理により「糊化(α 化)」して結晶構造が崩れると消化酵素が働きやすくなり消化が容易になるわけですから、やはり『デンプンの結晶構造の状態』に帰着すべきです。
この理屈が解かれば、ミクロンレベルまで繊細に粉砕されて破壊された「超微粉末」タイプの「生玄米粉」は「生」であっても消化されやすいだろうと推測せねばなりません。
したがって「生玄米粉」を「デンプンの未消化」を狙って使用する場合には、市販の「超微粉末」タイプではならず、玄米を「石臼」か「家庭用のミルサー」で挽いた程度の粗めの粉砕度で食べなければ「デンプンの未消化」を実現することは難しいと判断すべきです。
ですから、私は過去記事で『微粉末タイプはダメですよ、「家庭用のミルサー」で挽いてください』と言っていたのです。
それに「マイセンの玄米粉」では、次のように『玄米を細かく粉砕することで、より消化・吸収がしやすくなり』と宣伝していますが、やはり、ミクロンレベルまで繊細に粉砕してしまうと「デンプンの消化・吸収」が促進されて急速に行なわれることになるでしょう。この「マイセンの玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、高血糖を引き起こすことになるでしょう。

●「生玄米粉」での「デンプンの未消化」を考える場合は、
玄米を「生食」するか「加熱食」するかにこだわるよりも、
デンプンの『結晶構造の状態』に帰着することが大事です!
微粉末の「生玄米粉」は、デンプンの消化・吸収がしやい状態にありますので注意です!
以上のように「生玄米粉」とは『デンプンの結晶構造の状態』に帰着すべきです。
「生」の玄米であろうとも「微粉末」まで粉砕されていれば、生デンプン(β デンプン)の堅固な結晶構造は「α デンプン」以上に破壊されて崩れてしまっているために「α デンプン」よりも格段に消化酵素が働きやすくなり「デンプンの消化・吸収」が促進されて急速に進むことになります。
したがって、市販の微粉末の「生玄米粉」は「α デンプン」よりも「デンプンの消化・吸収」が強烈だと見るべきです。
ここは「生玄米粉」で「デンプンの未消化」を狙う場合に非常に重要なので、もう一度、繰り返し説明します。
市販されている微粉末の「生玄米粉」だと、微粉末であるために格段に消化酵素が働きやすくなり「デンプンの消化・吸収」が促進されて急速に行なわれてしまうため、この市販の微粉末の「生玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べると高血糖を引き起こすことになりますので、糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方、癌患者さんは、市販の微粉末の「生玄米粉」を使用する場合は、この点に充分に気をつけてください。
市販の微粉末の「生玄米粉」を使用する場合には、次の記事で説明しています「ベジファースト」や『食物繊維 混食法』の食べ方を活かし、食物繊維に「デンプンの消化・吸収」を阻害させて抑制させるなどの工夫を、ぜひ、ご自分なりに実行されてください。この記事には、当記事と同様の内容も書いてあります。長い記事ではありますが、ご参考にして頂けたらと思います(次の2つの記事は、カテゴリの都合で「別の題名」でアップしているもので、内容はまったく同じです)。
● 食べる順番・ベジファースト に学ぶ、食物繊維 混食法【 糖質を “食物繊維と一緒に” 食べると、
食物繊維が「糖質の消化・吸収」を阻害して抑制し、高血糖を未然に防ぐ!】
●《重要》生玄米粉で高血糖になる2つのケース! なぜ生玄米粉で高血糖を起こすのか?
【 A)発芽玄米を使用している生玄米粉 : B)超微粉末に粉砕されている生玄米粉 】
玄米には、代謝を改善するための栄養素や有用成分が豊富に含まれています。
「生玄米粉」を上記の記事で説明している「ベジファースト」や『食物繊維 混食法』の知恵を活かして「デンプンの消化・吸収」を抑制しながら摂取すれば、ブドウ糖以外の「代謝を改善する栄養素や有用成分」を効率よく摂取できるのです。
「生玄米粉」は「粉になっているため、吸収率が格段と向上している」わけですから、この「生玄米粉」を「少量」使用して「ベジファースト」や『食物繊維 混食法』の食べ方をすることにより「デンプンの消化・吸収」を抑制しながら摂取すると、ブドウ糖以外の「代謝を改善する栄養素や有用成分」を効率よく摂取することができるのです。
治病というのは「ブドウ糖の摂取」を断てば良いのではなく、「ブドウ糖の摂取」の云々かんぬん以外の要素、つまり、代謝機能や免疫機能の改善・向上まで見つめなければならないのです。その上で、玄米食や「生玄米粉」の食事はやはり有効です。
あとは「ブドウ糖の摂取」に関する問題、高血糖を起こす問題を、個人個人がご自分なりの知恵を用いて工夫することにより回避しつつ、ブドウ糖以外の諸栄養を摂取する方法を考えれば良いと思います。
この工夫において、上記の記事にあります「ベジファースト」や『食物繊維 混食法』の食べ方は役に立つと思います。
もう一度言いますが、上述の通り、市販の微粉末の「生玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べると、微粉末ですから格段に消化酵素が働きやすくなり「デンプンの消化・吸収」が促進されて急速に行なわれてしまうため、「血糖値の急上昇」が起こり高血糖になりますので、必ずご注意ください。
市販の微粉末の「生玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べることは避けましょう!
「生玄米粉」を「デンプンの未消化」を狙う目的で利用する場合は、甲田療法で採用されていたような、「石臼」や「家庭用のミルサー」でフンワリと食べることができる程度に “粗めに挽いた” 「生玄米粉」をできる限り使用しましょう。
「生玄米粉」を “粗めに挽く” というのは「デンプンの消化率(分解率)を低下させるため」に非常に重要なのです。
「デンプンの未消化」を狙う目的で「生玄米粉」を利用するならば、無農薬・有機栽培の安全な玄米を購入し、この生玄米を上記でご紹介しました『万能こなひき ニューよめっこさん』のような「家庭用のミルサー」で適宜に粉砕することによって、フンワリと食べることができる程度に “粗めに挽いた” 「生玄米粉」を使用するのが、やはりベストだと言えます。
「デンプンの未消化」を狙う目的で「生玄米粉」を利用する場合には、できる限り、このように対処されてください。
最後に、上記の記事の「生玄米粉」に関する部分を以下に添付しますので、ご一読されてみてください。
よろしくお願いします m(__)m
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●《重要》生玄米粉で高血糖になる2つのケース! なぜ生玄米粉で高血糖を起こすのか?
【 A)発芽玄米を使用している生玄米粉 : B)超微粉末に粉砕されている生玄米粉 】
● 食べる順番・ベジファースト に学ぶ、食物繊維 混食法【 糖質を “食物繊維と一緒に” 食べると、
食物繊維が「糖質の消化・吸収」を阻害して抑制し、高血糖を未然に防ぐ!】
※ この2つの記事は、カテゴリの都合で「別の題名」でアップしているもので、内容はまったく同じです。
【 重要 】生玄米粉で高血糖を起こす「2つのケース」について
一般的に「生デンプン(β デンプン)は消化されない」と言われていますが、生デンプン(β デンプン)はヒトの消化酵素では消化(分解)し難いため、通常の「生玄米粉」は高血糖を起こすようなことはありません。
通常の「生玄米粉」とは、一般的な「家庭用のミルサー」で挽いた「生玄米粉」のことです。
甲田療法の実践者の方は、無農薬有機栽培の玄米を「石臼」か「家庭用のミルサー」で挽いた「生玄米粉」を使用しているのが通例だと思います(我が家もそうです)。
この通常の「生玄米粉」の場合、糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方以外は高血糖にはなりません。
(糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方の場合、通常の「生玄米粉」でも高血糖になるようです:参照記事)
しかし、摂取の仕方によっては「生玄米粉」でも高血糖を起こしてしまうケースが2つあります。
次の2つの「生玄米粉」の場合、これを「空腹時」に「単品」で食べると高血糖を起こします。
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(A)発芽玄米を使用している生玄米粉
玄米は浸水しますと「発芽モード」に入ります。
種子は「発芽の態勢」に入りますと、自ら消化酵素を出し、デンプンを分解して「ブドウ糖」をつくり出します。
種子はこの「ブドウ糖」をエネルギー源にして発芽していきます。
ですから、発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化(デンプン ⇒ ブドウ糖)」されているのです。
発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化(デンプン ⇒ ブドウ糖)」されていますから、
発芽玄米のデンプンは分解されて「ブドウ糖」になっています。
つまり、この発芽玄米を使用してつくった「生発芽玄米粉」は「ブドウ糖の粉」になっているのです。
微粉末タイプの「生発芽玄米粉」であれば、それは「ブドウ糖の微粉末粉」になっています。
したがって「生発芽玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、
「生発芽玄米粉」が微粉末であるほど急速な「糖の吸収」が起こり、高血糖を引き起こしてしまうでしょう。
(B)超微粉末に粉砕されている生玄米粉
生デンプンは結晶構造が堅固なので、ヒトの消化酵素では消化(分解)し難いです(難消化性デンプン)。
しかし、この生デンプンの堅固な結晶構造を「超微粉末」まで粉砕すれば、これは「α 化」と同様になります。
「水で煮る」などの加熱調理によって 天然のデンプンの堅固な結晶構造が崩れる(α 化する)ことにより、
「α 化」したデンプン(α デンプン)は ヒトの消化酵素でも消化(分解)できるようになるのですが、
生玄米を「超微粉末」まで粉砕することは、この「α 化」と同様に結晶構造を崩すことと同意であるため、
「超微粉末」まで粉砕された「生玄米粉」は ヒトの消化酵素でも容易に消化(分解)できるようになるのです。
したがって「超微粉末」まで粉砕された「生玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、
「デンプンの消化・吸収」が促進されて急速に行なわれ、高血糖を引き起こしてしまうでしょう。
このように、生デンプンの消化(分解)は「デンプンの結晶構造の状態」によるのです。
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「生玄米粉」で高血糖を起こしてしまうケースは(A)と(B)の「生玄米粉」を使用した場合に起こります。
この2つの「生玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べると高血糖を起こしてしまいますから、糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方、また、癌患者さんは必ず気をつけてください。
世間では「玄米は生だと消化されない」と言われていながら、なぜ、この2つの「生玄米粉」は高血糖を起こしてしまうのか、その理由を当記事にて詳しく説明していますので、ぜひご覧になられてみてください。
この「生玄米粉」に関する内容は 当記事の後半でお話しさせて頂いていますが、できる限り、最初からお読み頂て「食べる順番」「ベジファースト」『食物繊維 混食法』の内容と併せてご覧になって頂きますとより理解が得られると思いますので、かなり長い記事ではありますが、ぜひ、最初からお読みになられてみてください。
「生玄米粉」に興味のある癌患者さん、特に「生玄米粉」を実践されている癌患者さん方は、当記事の内容を必ずご参考にされてください。よろしくお願いします m(__)m
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● 生玄米粉で高血糖になってしまう場合にも、
「ベジファースト(最初に野菜を食べる)」を活かせば、高血糖を防げる!
◆ 通常は、生玄米粉で高血糖になることはない!
天然の結晶状態にあるデンプンを「β デンプン(ベータデンプン)」と呼び、デンプン中の糖鎖間の「水素結合」が破壊され糖鎖が自由になった状態のデンプンを「α デンプン(アルファデンプン)」と呼びます。
デンプンを水中に懸濁し加熱すると、デンプン粒は吸水して次第に膨張します。
加熱を続けると最終的にはデンプン粒が崩壊し、ゲル状に変化します。
この現象を「糊化(こか)」と言いますが、「α 化(アルファ化)」とも言われています。
天然の結晶状態にある「β デンプン(ベータデンプン)」、つまり「生デンプン」は結晶構造が整然と配列しており、ヒトの消化酵素では分解し難くいために『難消化性デンプン』と呼ばれる「消化が困難なデンプン」です。これは『難消化性糖質』の一つです。
生デンプンを「水で煮る」などの加熱調理をすることにより「糊化(こか)」した「α デンプン(アルファデンプン)」は、結晶構造が崩れることによって ヒトの消化酵素でも分解しやすくなるため、容易に消化できるようになります。
上記のことから、玄米を「生で」食べれば(生玄米で食べれば)デンプンが消化されずに大腸までたどり着き、大腸に届いたデンプンは腸内細菌のエサとなり、腸内細菌がデンプンを食べて発酵分解すると『短鎖脂肪酸』を産生し、この『短鎖脂肪酸』は “ブドウ糖の代替エネルギー源” になるほか、様々な生理活性機能を有し、生体の生命活動を支える有益な働きがあります。
生玄米は非常に硬く、そのままでは食べられないため、甲田光雄医学博士の甲田療法では「石臼」や「家庭用のミルサー」で粉砕し、“ふんわり食べられる程度の粉砕度” にした「生玄米粉」を「生菜食」と共に食べる『生菜食療法』により、数多くの難病患者さんが救われていました。
この「生玄米粉」は、通常は「ヒトの消化酵素では消化し難い」ため、「糖の摂取」を抑制することができ、また「生菜食」を食べたあとに「生玄米粉」を摂取すると、上記の「食物繊維は栄養素の消化・吸収を阻害して抑制する」という「食物繊維の機能」によって「糖質の消化・吸収」がさらに阻害・抑制されるため、「ブドウ糖の摂取量」を大きく減らすことができます。
そして、未消化で大腸までたどり着いた玄米のデンプンは腸内細菌のエサとなり、腸内細菌がデンプンを食べて発酵分解するときに『短鎖脂肪酸』が産生され、この『短鎖脂肪酸』が “ブドウ糖の代替エネルギー源” になるほか、生理活性などの様々な効果を発揮し、治病の改善に役立っていたのです。
癌細胞の最大のエサは「ブドウ糖」です。
ですから、癌患者さんは「ブドウ糖の摂取量」を制限する必要があります。
そこで、「ブドウ糖の摂取量」を減らし『短鎖脂肪酸』を多く摂取することができる「生玄米粉」の食事を癌治療として活用している方もおられます。
次の記事のように、上記の「デンプンの仕組み」を考慮して「生玄米粉」の食事について試行錯誤されている記事を書かれている方もおられます。
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生玄米の効果
【「肺がんを自力で治す人体実験」より 】

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ここで、この記事の【コメント欄】の中にある、次のコメントに着目したいと思います。


お分かりのように、このお二人の場合、次のように「生玄米粉」を食べたあと、血糖値がほとんど上昇していません。


これに対して、ブログ管理人の方は、このようにコメントされています。

このように、通常は「生玄米粉」を食べても、高血糖など出ないはずなのです。
ただ、糖質制限食の第一人者と言われる「江部康二」医師は、次の記事で『糖尿病患者さんは「生玄米粉」を食べても血糖値が上昇する』と言われています。
● 糖尿病患者さんの場合、「生玄米粉」も、『GI値』の低い食品も、血糖値を結構上げてしまうそうですから、
必ずご注意されてください!【「江部康二」医師による解説 】
しかし、糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方でなければ、通常は、上記のお二人のように「生玄米粉」を食べても、血糖値はほとんど上昇しないのです。
例え、血糖値が上昇したとしても「血糖値の上昇」は緩やかであり、高血糖にはならないでしょう。
◆ 生玄米粉で高血糖になるケースがある!
なぜ、生玄米粉で高血糖を起こす場合があるのか検証します!
まず「生玄米粉」で高血糖を起こす場合があるのは、上述のように「糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方」です。
しかし、糖尿病や 糖尿病予備軍ではない場合でも「生玄米粉」で高血糖を起こす可能性があります。
それは、次のケースです。
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(A)発芽玄米を使用している生玄米粉
玄米は浸水しますと「発芽モード」に入ります。
種子は「発芽の態勢」に入りますと、自ら消化酵素を出し、デンプンを分解して「ブドウ糖」をつくり出します。
種子はこの「ブドウ糖」をエネルギー源にして発芽していきます。
ですから、発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化(デンプン ⇒ ブドウ糖)」されているのです。
発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化(デンプン ⇒ ブドウ糖)」されていますから、
発芽玄米のデンプンは分解されて「ブドウ糖」になっています。
つまり、この発芽玄米を使用してつくった「生発芽玄米粉」は「ブドウ糖の粉」になっているのです。
微粉末タイプの「生発芽玄米粉」であれば、それは「ブドウ糖の微粉末粉」になっています。
したがって「生発芽玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、
「生発芽玄米粉」が微粉末であるほど急速な「糖の吸収」が起こり、高血糖を引き起こしてしまうでしょう。
(B)超微粉末に粉砕されている生玄米粉
生デンプンは結晶構造が堅固なので、ヒトの消化酵素では消化(分解)し難いです(難消化性デンプン)。
しかし、この生デンプンの堅固な結晶構造を「超微粉末」まで粉砕すれば、これは「α 化」と同様になります。
「水で煮る」などの加熱調理によって 天然のデンプンの堅固な結晶構造が崩れる(α 化する)ことにより、
「α 化」したデンプン(α デンプン)は ヒトの消化酵素でも消化(分解)できるようになるのですが、
生玄米を「超微粉末」まで粉砕することは、この「α 化」と同様に結晶構造を崩すことと同意であるため、
「超微粉末」まで粉砕された「生玄米粉」は ヒトの消化酵素でも容易に消化(分解)できるようになるのです。
したがって「超微粉末」まで粉砕された「生玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、
「デンプンの消化・吸収」が促進されて急速に行なわれ、高血糖を引き起こしてしまうでしょう。
このように、生デンプンの消化(分解)は「デンプンの結晶構造の状態」によるのです。
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糖尿病や 糖尿病予備軍ではない場合でも「生玄米粉」で高血糖を起こす場合は、上記の「2つのケース」が考えられます。「生玄米粉」で高血糖を起こすのは、この「(A)発芽玄米を使用している生玄米粉 」と「(B)超微粉末に粉砕されている生玄米粉 」の場合でしょう。上記の説明でもお分かり頂けると思いますが、ここについて詳しくお話ししていきます。
では、ここで、インターネットで『生玄米粉で高血糖を起こした』と報告されている お二人の記事を見てみましょう。
まず、お1人目は「dabo_gc」さんです。
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玄米が高血糖に良いなんて大嘘だった(人体実験の結果)
【「dabo_gc」より 】

玄米を生で食べてみた。血糖値が上がらないというのは大嘘
【「dabo_gc」より 】

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「dabo_gc」さん、貴重な人体実験を有り難うございます m(__)m
1つ目の記事、これは「(B)超微粉末に粉砕されている生玄米粉 」に当たります。
「dabo_gc」さんが使用されたのは、市販の「マイセンの玄米粉」です。
(※ この商品につきましては、こちらの「マイセンの玄米粉」ページを参照してください )
![RX1R-04533[1]](https://livedoor.blogimg.jp/peace_spiral-cancer_diet/imgs/c/5/c59b3b70.jpg)
![RX1R-04535[1]](https://livedoor.blogimg.jp/peace_spiral-cancer_diet/imgs/c/b/cb1b9a20.jpg)
この「マイセンの玄米粉」は「生タイプの玄米粉」つまり「生玄米粉」ですが、次のように宣伝されている通り、おそろしく超微粉末です。

「ひと粒、わずか6ミクロン」と広告しています。
「粉のプロ」がいくら大絶賛しようとも、このような「超微粉末」では “天然のデンプンの堅固な結晶構造がミクロンレベルまで繊細に粉砕されて破壊されている” のですから、これではいくら「生」であっても、ほとんど「α デンプン」と同じか‥、いや、もしかしたら「α デンプン」以上に消化酵素が働きやすくなり、非常に “消化されやすい状態” になっているでしょう。
この「マイセンの玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば「デンプンの消化・吸収」が促進されて急速に行なわれることになり、高血糖を引き起こす原因となるでしょう。
つまり、玄米のデンプンの消化は、生玄米だと天然のデンプンの結晶構造が堅固なために消化酵素が働き難く消化が困難ですが(そのため『難消化性デンプン』と呼ばれる)、「水で煮る」などの加熱調理により「糊化(こか)」して結晶構造が崩れると消化酵素が働きやすくなり消化が容易になるわけですから、やはり「デンプンの結晶構造の状態」に帰着すべきです。
この理屈が解かれば、ミクロンレベルまで繊細に粉砕されて破壊された「超微粉末」タイプの「生玄米粉」は「生」であっても消化されやすいだろうと推測せねばなりません。
したがって「生玄米粉」を「デンプンの未消化」を狙って使用する場合には、市販の「超微粉末」タイプではならず、玄米を「石臼」か「家庭用のミルサー」で挽いた程度の粗めの粉砕度で食べなければ「デンプンの未消化」を実現することは難しいと判断すべきですね。
ですから、私は過去記事で『微粉末タイプはダメですよ、「家庭用のミルサー」で挽いてください』と言っていたのです。
それに「マイセンの玄米粉」では、次のように『玄米を細かく粉砕することで、より消化・吸収がしやすくなり』と宣伝していますが、やはり、ミクロンレベルまで繊細に粉砕してしまうと「デンプンの消化・吸収」が促進されて急速に行なわれることになるでしょう。この「マイセンの玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、高血糖を引き起こして当然だと言えます。

また、2つ目の記事、これは「発芽玄米」を使用しているので「(A)発芽玄米を使用している生玄米粉 」に当たります。
どうやら、粉にしたのではなく、スプーンですくい、そのまま食べられたようです。
![RX1R-04268[1]](https://livedoor.blogimg.jp/peace_spiral-cancer_diet/imgs/d/b/db83056f.jpg)
![RX1R-04272[1]](https://livedoor.blogimg.jp/peace_spiral-cancer_diet/imgs/a/5/a533ca31.jpg)
発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化(デンプン ⇒ ブドウ糖)」されているため、すでに「ブドウ糖になっている」のです。
この発芽玄米はすでに「ブドウ糖になっている」わけですから、粉にしていない発芽玄米であろうと「空腹時」に「単品」で食べれば、糖が非常に吸収されやすく、これもまた、高血糖を起こしてしまうでしょう。
では、次に、2人目は「ワンネス・ラボ」さんです。
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生発芽玄米粉のちから
【「ワンネス・ラボ」より 】

続・生発芽玄米粉のちから
【「ワンネス・ラボ」より 】

血糖値測定[01]生発芽玄米粉 50g で、血糖値上がりました。
【「ワンネス・ラボ」より 】

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「ワンネス・ラボ」さんの場合は、悪条件が重なっています。
市販の微粉末タイプの「生発芽玄米粉」を使用していますから‥、
これは「(A)発芽玄米を使用している生玄米粉 」+「(B)超微粉末に粉砕されている生玄米粉 」に当たります。
もう一度、よく考えてみてください。
発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化(デンプン ⇒ ブドウ糖)」されており、すでに「ブドウ糖になっている」のでしたね。
その発芽玄米を「生」のまま微粉末にした「生発芽玄米粉」は「ブドウ糖の微粉末粉」なのです。
この「生発芽玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べたなら、糖が急速に吸収されてしまい、思いっきり高血糖を引き起こすでしょう。このパターンが「生玄米粉」で一番、高血糖を起こしてしまうと思います。
さて、いかがでしたでしょうか。
なぜ「生玄米粉」で高血糖にならない人がいるのか?
また、その逆に、なぜ「生玄米粉」で高血糖になる人がいるのか?
その理由がお分かり頂けたでしょうか。
「生玄米粉」の貴重な人体実験を行なってくださった「dabo_gc」さんと「ワンネス・ラボ」さんには深く感謝いたします。
当記事でまとめる機会にさせて頂くことができました。本当に有り難うございます m(__)m
ちなみに「ワンネス・ラボ」さんは、大変貴重な実験をされています。
次の2つの記事をご覧ください。
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血糖値測定[12]生発芽玄米粉 50g + オリーブオイル 20g
【「ワンネス・ラボ」より 】

血糖値測定[03]梨
【「ワンネス・ラボ」より 】

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1つ目の記事は、市販の微粉末タイプの「生発芽玄米粉」(=ブドウ糖の微粉末粉)であっても、この「生発芽玄米粉」を「オリーブオイル」と混ぜ合わせてから食べると「血糖値の上昇」が結構抑制されています。
これは、おそらく「生発芽玄米粉(=ブドウ糖の微粉末粉)」を「オリーブオイル」で包んでしまったことにより、腸内での「ブドウ糖の溶出率」が低下し、「糖の吸収率」が抑制されたためだと考えられます。
いわゆる、この「オリーブオイル」作戦は、当記事でお話しさせて頂きました『食物繊維 混食法』と同じ効果を発揮したということですね。
そして、2つ目の記事は「梨」を「生で食べる」という実験ですが、血糖値はそんなに上昇していませんね。「梨」は糖度が高い果物ですが、実験した食品の中で「血糖値の上昇」が一番緩やかで低く抑制されています。これは「梨」の身に食物繊維が含まれているため、その食物繊維が「梨」に含まれる糖質の消化・吸収を阻害して抑制し「血糖値の上昇」を抑制したのです。
このように、果物は糖度が高いとは言え、果物を「生で」そのままガブリついて食べれば、食物繊維と “一緒に” 食べることになるので『食物繊維 混食法』と同じ効果を発揮し、精白食品(精製食品:白米ご飯・白パンなど)のように血糖値を急上昇させるようなことはありません。この実験は、それをよく理解させてくれる良い実験だと思います。
例えば、もし、この「梨」を「ベジファースト」の食べ方をして 生サラダ(豊富な食物繊維)を “先に” 食べてから「梨」を食べる、もしくは「梨」を 生サラダ(豊富な食物繊維)と “一緒に” 食べれば、もっと「血糖値の上昇」を抑制できたはずだと思います。「食べる順番」や「ベジファースト」、または『食物繊維 混食法』を活かせば、高血糖を防ぐことができます。
◆ 生玄米粉を食べるときも、「食べる順番」や「ベジファースト」、
または『食物繊維 混食法』の食べ方を活用すれば「血糖値の上昇」をより防ぐ!
「生玄米粉」の場合にも、当記事でお話しさせて頂いた「食べる順番」や「ベジファースト」、または『食物繊維 混食法』の食べ方を大いに活用するのです。
例えば、「生菜食」や「生サラダ」を食べ、その後に「生玄米粉」を食べる。
または「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」の中に「生玄米粉」を混合して混ぜ合わせてから食べる。
そうすれば「血糖値の上昇」をしっかりと抑制することができ、血糖値を「平坦化」させることとができると思います。
私のお薦めは、上記の「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」の中に「生玄米粉」を混合して混ぜ合わせてから食べる、という方法です。「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」なら「生発芽玄米粉(=ブドウ糖の微粉末粉)」でも良いです。
「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」であれば、「生発芽玄米粉(=ブドウ糖の微粉末粉)」+「オリーブオイル」のときと同様の効果があるはずです。
この「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」+「生発芽玄米粉(=ブドウ糖の微粉末粉)」のパターンは、私は「祖母の体力回復のための食養メニュー」として、以前、実際に取り入れていました。
これは過去記事で書いていると思いますが、祖母は『肺炎球菌ワクチン』を打った2日後に「口から多量の血が痰に混ざって出てくる」ようになり、それからすぐに数週間ほど入院し、病院で「ブドウ糖栄養点滴」を22本くらい打たれ、帰宅したときには「自分の足で歩けない状態」にまで衰弱させられていたのです。これは「お年寄りが病院に入院すると一気に衰弱する」と聞いていた通りで、私はこの病院の対応の粗悪さに完全にブチ切れ、「祖母の体力回復のための食養メニュー」を考案しました。
まず、第一に「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」を導入しました。
「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」であれば胃腸に負担がかかりませんし、非常に食べやすいです。
それに「腸内細菌の改善作用」が得られます。
次に『食物繊維サプリメント』を「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」の中に入れ、祖母の腸内細菌が『短鎖脂肪酸』「ビタミン」「ミネラル」「アミノ酸」「酵素」「水素ガス」などの有用成分を産生しやすくしました。
そして、私は敢えて「糖化(デンプン ⇒ ブドウ糖)」されて「ブドウ糖になっている」状態の「生玄米食」を考えました。
そこで、玄米を水に浸水させて発芽させ、デンプンがブドウ糖になっている「発芽玄米」を使用しました。
「発芽玄米」を水と一緒にミキサーにかけて “クリーム状” にした「生玄米クリーム」をつくり、この「生玄米クリーム」を「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」に混ぜ合わせ、「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」+「生玄米クリーム」にし、祖母に食べてもらいました。
この時、なぜ、私が敢えて「ブドウ糖になっている」状態である「生玄米クリーム」にしたのかと言いますと、祖母の体力はかなり衰弱していたため、祖母の身体に「デンプンを消化するための余計な体力を使わせない」ようにするためです。
みなさんも聞いたことがあると思いますが、「消化」というのは身体にとって非常にエネルギーを使うものなのです。
ですから、ここは敢えて、デンプンが消化されてブドウ糖になっている「発芽玄米」を使用すれば、祖母の身体がデンプンを「消化」するための「余計な体力の浪費を防ぐことができる」からです。
祖母の身体はかなり衰弱させられていたため、私はこの発想がすぐに浮かびました。
また、他の利点としては、「発芽玄米」をミキサーで粉砕しているため、栄養価が高まっている「発芽玄米」の様々な栄養・有用成分が吸収されやすい状態になっている、という利点があります。これも、体力が異常に衰弱していた祖母の身体にとって有り難いことです。これは「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」に含まれる栄養も同様ですね。
さらに「発芽玄米」はデンプンが消化されてブドウ糖になっているとは言え、この「発芽玄米」を「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」の中に混ぜ込んでしまうわけですから、当然ながら『食物繊維 混食法』の機能が働き、まずもって、高血糖など引き起こすものではありません。「生菜スムージー(生野菜のスムージー)」に多量に含まれる食物繊維が「糖の吸収」を阻害して抑制することにより緩やかにし、「血糖値の急上昇」など起こりようもないのは明白なのです。
おそらく「ワンネス・ラボ」さんが行なった上記の「生発芽玄米粉(=ブドウ糖の微粉末粉)」+「オリーブオイル」よりも「血糖値の上昇」を抑制して「平坦化」するのではないかと思います。
ここらへんは、実験で確かめていないので生意気なことは言えませんが、当記事でお話しさせて頂いた『食物繊維 混食法』の物理的作用を考えても、おそらく、正しいと思います(つまり「間違いはないでしょう」ということです)。
祖母は当時、90歳を超えていましたが、この食事を行なうこと数週間で、また自分の足で歩くことができるようになるまで体力が回復しました。これは、たぶん、過去記事のどこかで書いていると思います。そんな記憶があります。
祖母は今年で98歳(大正8年生まれ)ですが、今も元気に暮らしています。
私が今まで祖母に施してきた「食養対策」が功を得た結果として、祖母が今も元気でいてくれるのであれば、食養者のひとりとして本当に嬉しいことです。
●「発芽玄米」に関しまして誤記や説明不足がありましたことへのお詫び
以前も、次の記事などで「生玄米粉」で血糖値が高くなる人の説明をしていました。
● 癌治療に役立つ食材 『全粒穀物(玄米・雑穀米など)』 - 福田一典 医師
【 全粒穀物・玄米が持つ有効性:生玄米粉の食後に血糖値が高くなる人がいるのは、なぜか?:他‥】
しかし、この記事の説明では、発芽玄米に関する説明が抜けていました。
玄米は浸水しますと「発芽モード」に入ります。
種子は「発芽の態勢」に入りますと、自ら消化酵素を出し、デンプンを分解して「ブドウ糖」をつくり出します。
種子はこの「ブドウ糖」をエネルギー源にして発芽するのです。
ですから、発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化(デンプン ⇒ ブドウ糖)」されているのです。
発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化(デンプン ⇒ ブドウ糖)」されていますから、発芽玄米のデンプンはすでに分解されて「ブドウ糖」になっています。この発芽玄米を使用してつくった「生発芽玄米粉」は「ブドウ糖の粉」になっているのです。
したがって「生発芽玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、「生発芽玄米粉」が微粉末であるほど急速な「糖の吸収」が起こり、高血糖を引き起こしてしまうでしょう。
「dabo_gc」さんや「ワンネス・ラボ」さんの人体実験の記事を拝見させて頂き、発芽玄米を「空腹時」に「単品」で食べた場合、かなり高血糖を起こしてしまうことに気づき、当記事にて説明させて頂きました。
また、過去記事の「生発芽玄米粉」における不適切な部分は、できる限り訂正し、改善させて頂きました。
今まで当ブログサイトの「生玄米粉」に関する内容で、以上の「生発芽玄米粉」についての誤記や説明不足がありましたことを、この場で深く深くお詫びさせて頂きます。本当に申し訳ありません m(__)m
癌患者さんが「玄米食」を癌治療として取り入れるときに「生玄米粉」や「発芽玄米」や「生発芽玄米粉」を利用する場合、どうぞ、当記事の内容をよくご理解して頂いた上で、当記事にてお話しさせて頂きました「食べる順番」「ベジファースト」『食物繊維 混食法』の知識・知恵を参考にして取り入れ、導入されて頂き、ご自分なりにいろいろと考慮して考え、工夫して実行されてください。よろしくお願いします m(__)m
● 玄米食は「代謝の改善」に役立つため、癌治療にも有効します!
癌患者さんは、玄米食を活かす場合、工夫して採用してください m(__)m
「生玄米粉」とは、以上の内容をよく理解し、以上の点に気をつけて工夫して摂取するならば、高血糖など引き起こすことはありません。また「生発芽玄米粉」であっても、以上の「食べる順番」「ベジファースト」『食物繊維 混食法』の知識・知恵を活かすなら、高血糖を引き起こすことなく摂取でき、栄養価が高まった「発芽玄米」の栄養・有用成分を手軽く摂取できる、大変優秀な食品です。
「生菜食」と共に「生玄米粉」は、甲田光雄医学博士が命懸けで残してくださった貴重な『生菜食療法』を支える柱です。
当記事の内容をよく理解し、熟知して工夫すれば、癌治療にも充分に有効的に活かせるはずです。
癌は「代謝の異常」が関与しています。
ですから、癌を「代謝疾患」と呼んでいる先生もいます。
昔の日本人が全粒穀物である「玄米」を食べているときには「脚気(ビタミンB1などの不足により代謝異常を起こし、乳酸アシドーシスが起こって死に至る症状)」を起こすことはありませんでしたが、江戸の元禄時代、江戸や京都の大都会で白米食が容易にできるようになり、当時は副食が貧しかったため、「玄米」から「白米」に変えた途端に、代謝に必要なビタミンB1などの栄養素に不足が起こるようになり、その結果「脚気」が大流行し、この「脚気」で実に多くの人たちが亡くなりました。
しかし、全粒穀物である「玄米」を食べているうちは「脚気」は起こらなかったのです。
当時、田舎では玄米・玄麦・雑穀が食べられていましたが、田舎の人たちが出稼ぎで江戸に行き、白米食を始めると代謝不良を起こして「脚気」になり、身体がおかくなりました。しかし、また田舎へ帰って玄米・玄麦・雑穀の食事に戻すと身体が改善したのです。これは、玄米・玄麦・雑穀に含まれる代謝に必要なビタミンB1などの栄養素をまた摂り始めたことで代謝が改善したためです。「江戸に行くと身体がおかしくなる」ことから、昔はこの現象のことを「江戸煩い(えどわずらい)」と呼んでいました。
つまり、副食が貧しくとも「玄米」を食べているうちは「代謝が健全に行なわれていた」という証拠であり、しかも、白米食から玄米・玄麦・雑穀の食事に戻すと、代謝が改善されて「脚気」の症状が消失したのです。ゆえに、全粒穀物である「玄米」には「代謝異常を改善する効果がある」ということが解かるわけです。
「代謝疾患」でもある癌の治療に、この「玄米」を上手に取り入れることは、やはり、有効だと考えるべきです。
アメリカでは、51%以上の全粒穀物を含む食品に『癌や心臓病のリスクを減らす可能性がある』と表示できることが「FDA(アメリカ食品医薬品局)」から許可されています。玄米は「米の全粒穀物」ですから、これに当たります。
あとは、当記事の内容をよくご理解して頂いて、「玄米ご飯」を使うのか、「玄米粥」を使うのか、「玄米クリーム」を使うのか、「生玄米粉」を使うのか、「発芽玄米」を使うのか、「生発芽玄米粉」を使うのか、「生玄米クリーム」を使うのかを、ご自分でよく考えてください。
そして、これらの「玄米食」で、高血糖を引き起こさないように摂取するには、どうしたら良いのか?
つまり「玄米の摂取の方法」は、どのようにすべきか?
そして「玄米の摂取量」は、どの程度に設定すべきか?
これらをご自分でよく考えて設定されてください m(__)m
(玄米の摂取量は、私は1日5勺から1合までにすべきだと思います)
癌細胞の最大のエサは「ブドウ糖」です。
いくら有効な「玄米食」と言えども、「糖の過剰摂取」になるようではならず、ましてや「高血糖を引き起こすような摂取の方法」ではいけません。これでは癌を育てて進行させてしまいます。
癌治療に「玄米食」を活かしたい方は、これらをご自分でよく考えなくてはなりません。
当記事がこれらを考える上での参考になって頂けることを切に願っています。
よろしくお願いします m(__)m
※「dabo_gc」さん、「ワンネス・ラボ」さん、お二人の貴重な人体実験に感謝しています。
できれば「大嘘」で済ましてしまうのではなく、お二人もご自分なりに工夫されてみてくださいね!
当記事の内容がお二人のご参考になって頂けることを願っています。
お二人には貴重な記事を作成して頂き、心より感謝します。本当に有り難うございます m(__)m