当記事は「食べる順番」ダイエットや「ベジファースト」及び『食物繊維 混食法』に関する内容です。
 最初に「食べる順番」に関する資料からご覧ください。そのあとに「私の話」が続きます。
 かなり長い記事になりますが、高血糖を予防する方法なので、ぜひご参考にされてみてください。

 また、この「食べる順番」「ベジファースト」『食物繊維 混食法』を「糖質制限食(ケトン食)」に活かした方法についても触れています。「糖質制限食(ケトン食)」を実践されている方はご参考にされてみてください。



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 重要 生玄米粉で高血糖を起こす「2つのケース」について

 一般的に「生デンプン(β デンプン)は消化されない」と言われていますが、生デンプン(β デンプン)はヒトの消化酵素では消化(分解)し難いため、通常の「生玄米粉」は高血糖を起こすようなことはありません。
 通常の「生玄米粉」とは、一般的な「家庭用のミルサー」で挽いた「生玄米粉」のことです。
 甲田療法の実践者の方は、無農薬有機栽培の玄米を「石臼」か「家庭用のミルサー」で挽いた「生玄米粉」を使用しているのが通例だと思います(我が家もそうです)。
 この通常の「生玄米粉」の場合、糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方以外は高血糖にはなりません。
 (糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方の場合、通常の「生玄米粉」でも高血糖になるようです参照記事

 しかし、摂取の仕方によっては「生玄米粉」でも高血糖を起こしてしまうケースが2つあります。
 次の2つの「生玄米粉」の場合、これを「空腹時」に「単品」で食べると高血糖を起こします。


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(A)発芽玄米を使用している生玄米粉
 玄米は浸水しますと「発芽モード」に入ります。
 種子は「発芽の態勢」に入りますと、自ら消化酵素を出し、デンプンを分解して「ブドウ糖」をつくり出します。
 種子はこの「ブドウ糖」をエネルギー源にして発芽していきます。
 ですから、発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化デンプン ブドウ糖)」されているのです。
 発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化デンプン ブドウ糖)」されていますから、
 発芽玄米のデンプンは分解されて「ブドウ糖」になっています。
 つまり、この発芽玄米を使用してつくった「生発芽玄米粉」は「ブドウ糖の粉」になっているのです。
 微粉末タイプの「生発芽玄米粉」であれば、それは「ブドウ糖の微粉末粉」になっています。
 したがって「生発芽玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、
 「生発芽玄米粉」が微粉末であるほど急速な「糖の吸収」が起こり、高血糖を引き起こしてしまうでしょう。


(B)超微粉末に粉砕されている生玄米粉
 生デンプンは結晶構造が堅固なので、ヒトの消化酵素では消化(分解)し難いです(難消化性デンプン)。
 しかし、この生デンプンの堅固な結晶構造を「超微粉末」まで粉砕すれば、これは「α 化」と同様になります。
 「水で煮る」などの加熱調理によって 天然のデンプンの堅固な結晶構造が崩れる(α 化する)ことにより、
 「α 化」したデンプン(α デンプン)は ヒトの消化酵素でも消化(分解)できるようになるのですが、
 生玄米を「超微粉末」まで粉砕することは、この「α 化」と同様に結晶構造を崩すことと同意であるため、
 「超微粉末」まで粉砕された「生玄米粉」は ヒトの消化酵素でも容易に消化(分解)できるようになるのです。
 したがって「超微粉末」まで粉砕された「生玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、
 「デンプンの消化吸収」が促進されて急速に行なわれ、高血糖を引き起こしてしまうでしょう。
 このように、生デンプンの消化(分解)は「デンプンの結晶構造の状態」によるのです。


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 「生玄米粉」で高血糖を起こしてしまうケースは(A)(B)の「生玄米粉」を使用した場合に起こります。
 この2つの「生玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べると高血糖を起こしてしまいますから、糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方、また、癌患者さんは必ず気をつけてください。

 世間では「玄米は生だと消化されない」と言われていながら、なぜ、この2つの「生玄米粉」は高血糖を起こしてしまうのか、その理由を当記事にて詳しく説明していますので、ぜひご覧になられてみてください。
 この「生玄米粉」に関する内容は 当記事の後半でお話しさせて頂いていますが、できる限り、最初からお読み頂て「食べる順番」「ベジファースト」『食物繊維 混食法』の内容と併せてご覧になって頂きますとより理解が得られると思いますので、かなり長い記事ではありますが、ぜひ、最初からお読みになられてみてください。

 「生玄米粉」に興味のある癌患者さん、特に「生玄米粉」を実践されている癌患者さん方は、当記事の内容を必ずご参考にされてください。よろしくお願いします m(__)m

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 「食べる順番」ダイエットで食後高血糖を防止 米より前に野菜・魚・肉
 【「糖尿病ネットワーク」
より 】

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 「食べる順番」を考えて食事をすると「食後血糖値の上昇」を抑えられることが、「関西電力医学研究所」などのグループの研究で明らかになった。


食後高血糖を抑える「食べる順番」ダイエット

 食事の「食べる順番」を調整して、米飯の前に野菜や魚肉料理をとる(野菜 and 魚料理肉料理  米飯)と、胃の運動が緩やかになり「食後血糖値の上昇」が改善することが「関西電力医学研究所」のグループの研究で明らかになった。

    ブログ管理人
     この「関西電力医学研究所」などのグループによる研究の正式な報告内容は、次の記事を参照されてください。

        米飯の前に魚料理や肉をとる「食べる順番」がインクレチを介して食後の血糖上昇改善:
         糖尿病の予防や治療に活かせる食事療法の新展開



 血糖コントロールを改善し、合併症を予防するために「食後の高血糖」を抑えることが重要となる。
 そのため、近年、注目を集めているのが「食べる順番」ダイエットだ。


最初に野菜を食べると、野菜の「食物繊維」が “糖や脂質の吸収” を抑制(阻害)するため、
  「食後の血糖上昇」を抑えることができる


 米飯の前に野菜を食べる(野菜  米飯)と、野菜に含まれる「食物繊維」が 小腸からの「糖や脂質の吸収」を抑制(阻害)し、「食後の血糖上昇」を抑えるために効果的だ。

 研究グループは、最初に野菜を食べて、その後に魚料理や肉料理をとり、最後に米飯や果物を食べれば、「食後の血糖上昇」をより効率的に抑制できる、と考えた(野菜  魚料理肉料理  米飯)。

 また、肉料理の前に野菜を食べる(野菜  肉料理)ことで、肉料理に含まれる脂質の吸収も抑制(阻害)されるため、長期には「体重の適正化」も期待できる。

この「食べる順番」で一番重要なポイントは、上記にある次の部分です。

    米飯の前に野菜を食べる(野菜 米飯)と、
     野菜に含まれる「食物繊維」が 小腸からの「糖や脂質の吸収」を抑制(阻害)し、
     「食後の血糖上昇」を抑えるために効果的だ。


 「食べる順番」におけるポイントは、とにかく、ここに尽きるの一言です。
 最初に野菜を食べ、その後に糖質を食べると、野菜に含まれている「食物繊維」が「糖質の消化吸収」を抑制〔阻害〕するので「食後の血糖上昇」が緩やかになり、高血糖を防ぐことができるわけです。こうして「食べる順番」を変えることによって「高血糖を未然に防ぐことができますよ」というのが「食べる順番」ダイエットの趣旨なのです。

 「食物繊維」はヒトの消化酵素では消化〔分解〕できないため、消化酵素の消化作用〔分解作用〕を阻害して抑制することができるです。そして「食物繊維」は、消化〔分解〕を阻害して抑制するのと同様に、小腸での吸収も阻害して抑制します。
 ですから、最初に野菜を食べて「食物繊維」を摂取し、その後に糖質を食べれば、食べた糖質の消化吸収が「食物繊維」によって阻害されて抑制され、糖質の急速な消化吸収が起こらないため、食後の血糖上昇が緩やかになり、高血糖を未然に防ぐことができるのです。
 つまり「食物繊維」というのは、ヒトの消化酵素では消化〔分解〕できないので、消化酵素の「栄養素の消化(分解)」と、小腸での「栄養素の吸収」を阻害して抑制する役割を果たすのです。
 これが糖質の場合、上記の「食物繊維」による作用によって高血糖を予防することができることから、『最初に野菜を食べて「食物繊維」を摂取し、その後で糖質を食べると、未然に高血糖を防ぐことができますよ』という点を特に強調した食事法が、今、世間で注目されている「ベジファースト」と呼ばれるものです。
 「ベジファースト」とは、読んで字の如く、『野菜(ベジ)を最初(ファースト)に食べると「食物繊維」の血糖値上昇防止効果によって高血糖を防ぐことができますよ』という食事法です。

 ただ、これは『糖質を「食物繊維の多い食品」と “一緒に” 食べることによって、「食物繊維」の血糖値上昇防止効果により高血糖を防ぐことができる』ということであり、糖質を「食物繊維の多い食品」と “一緒に” 食べれば、高血糖にはなりませんよ、ということです。
 これは、つまり「昔の日本人の食事」そのものなのです。昔の日本の民間人は「食物繊維」が豊富な玄米玄麦雑穀などの全粒穀物を主食にし、副食に「食物繊維」が豊富な豆類、そして「食物繊維」が豊富な野菜や海藻をよく食べていたため、糖質を豊富な「食物繊維」と “一緒に” 食べていたので、「食物繊維」の血糖値上昇防止効果が日常的に自然と機能し、高血糖など起こさなかったのです。したがって、昔の日本の民間人には「高血糖症が無かった」わけです。

 今の時代、「食べる順番」だとか「ベジファースト」だとか、科学的根拠を付けて特別に言われるようになったのは、現代の日本人が「精白糖質(精製糖質)」を食べるようになり、同時に「食物繊維の摂取量」がかなり減っているため、「食物繊維」の血糖値上昇防止効果が得られないことから「精白糖質(精製糖質)」が急速に消化吸収されるようになったので、高血糖を引き起こしやすくなってしまった、という背景があるのです。
 ですから「食べる順番」など故意に変えなくても、昔の日本の民間人のように、糖質を「食物繊維が多い食品」と “一緒に” 食べていれば、高血糖など引き起こすものではないのです。

 例えば、糖の多い果物であっても、果物を生でそのままガブリついて食べれば「食物繊維」と “一緒に” 食べるため、高血糖にはならないのです。これは、糖度の高い野菜でも同様です。
 しかし、糖の多い果物や 糖度の高い野菜を「ジュース」にすると「食物繊維」が省かれてしまうため、この「食物繊維」をほとんど含まない「糖たっぷりジュース」を飲むと、糖が急速に消化吸収され、高血糖を起こしてしまうのです。

 現代食は「食物繊維を含まない精白糖質(精製糖質)」があまりに多く、そして「食物繊維の摂取量」があまりに少ない‥、このような食事ばかりしていたら、高血糖を引き起こして当然です‥。高血糖は、糖質を「食物繊維の多い食品」と “一緒に” 食べることによって防ぐことができます。つまりは、昔の日本の民間人と同様に、糖質を「食物繊維の多い食品」と “一緒に” 食べていれば、高血糖など普通に防ぐことができるのです。ここに「未精白(未精製)の食品」を取る価値の一つがあります。「未精白(未精製)の食品」を取る価値は、高血糖を起こし難くすることだけでなく、「精白糖質(精製糖質)」では省かれてしまっている「ビタミンミネラルなどの有用成分」を多く摂取することができるという点もありますね。このように「未精白(未精製)の食品」の価値というのは、総合的に見て、とても大きいのです。これは、外国の先進国ではすでに常識です。
 要は『糖質を「食物繊維」と “一緒に” 摂取していれば、高血糖など起こるものではありませんよ』ということです。現代の日本人が高血糖を起こしてしまうのは「食品の取り方(精白食品食物繊維不足)」に問題があるわけです。
 糖質の消化吸収を阻害して抑制する「食物繊維」が省かれている「精白糖質(精製糖質)」ばかり食べ、しかも「食物繊維の摂取量」が少なければ、糖質が急速に消化吸収されてしまい、高血糖を起こして当然だということを忘れないでください。

 なお、以下の内容には「食物繊維」による食後高血糖防止の内容は無く、魚料理肉料理による食後高血糖防止の内容になりますが、これは、食後高血糖を防止するのは「食物繊維を含む野菜」が一番高いので、その野菜に次いで、魚料理と肉料理では「どちらが食後高血糖を防止する効果が高いか?」についての調査なのではないかと思います。
 当然ながら、糖質以外の栄養素〔タンパク質や脂質など〕も、糖質を分解する消化酵素である「アミラーゼ」「マルターゼ」「ラクターゼ」「スクラーゼ」の働きを阻害して抑制しますので、魚料理や肉料理にも食後高血糖を防止する作用があります。しかし、上記で『最初に野菜を食べて、その後に魚料理や肉料理をとり、最後に米飯や果物を食べれば、「食後の血糖上昇」をより効率的に抑制できる』と言われているように、食後高血糖を防止する効果は「食物繊維を含む野菜」が一番高いので、最初に野菜から食べ始める「ベジファースト」が、食後の高血糖防止効果が一番高いです。
 私は一般的には、昔の日本の民間人のように『糖質を「食物繊維が豊富な食品」と “一緒に” 食べる』だけで食後の高血糖を充分に防ぐことができると思いますが、糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方で、高血糖を起こしてしまう懸念をより確実に無くしたい場合には、最初に野菜から食べ始める「ベジファースト」の食べ方がベスト〔最善で確実〕だと思います。
 あとは「精白糖質(精製糖質)」から「未精白糖質(未精製糖質)」に変える、また「糖質の摂取量」を制限する〔いわゆる「糖質制限食(ケトン食)」を行なう〕などの工夫が、食後の高血糖を防止するのに有効でしょう
ブログ管理人


米飯の前に魚肉料理を食べると「食後高血糖」を抑えられる

 研究グループは、タンパク質や脂質を炭水化物の前に摂取する(タンパク質脂質  炭水化物)と、「GLP-1」や「GIP」などの「インクレチン」の分泌が促進されることを突き止めており、今回の研究で「食べる順番」ダイエットの 科学的根拠 を示した。
日本では『炭水化物』は「糖質」と「食物繊維」の総称として扱われています。上記の『炭水化物』は、主に「糖質(当研究で使用されている「米飯」のデンプン。おそらく「白米ご飯」でしょう)」のことを指していると思われますブログ管理人

 研究グループは、米飯の前に魚肉料理を食べる順番(魚料理肉料理  米飯)が「食後血糖値」や「インクレチン」分泌にどういった影響を及ぼすのかを検討するランダム化比較のクロスオーバー試験を行なった。

 「インクレチン」は食事をして糖などが吸収されると小腸から出てくるホルモンで、膵臓の β細胞に作用して「インスリン」の分泌を増やす。
 「インクレチン」には「GLP-1」と「GIP」というホルモンがあり、それぞれの働きで β細胞に作用する。
 近年、登場した「インクレチン」関連薬は、この「インクレチン」の中でも「GLP-1」の機序に着目してつくられた治療薬。
 「GLP-1」は、血糖を上げるホルモンである「グルカゴン」の分泌を抑えたり、胃の動きを緩やかにすることで「食後の血糖上昇」を抑制する。

 研究に参加したのは 30~75歳 で「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)値」が 9.0% 以下、「BMI(体格指数)」が 35 以下の2型糖尿病患者12人と、健康なボランティア10人。

 参加者に、

   (1)魚料理(サバの水煮)の前に米飯を食べる 〔 米飯 魚料理 の順番下図の  〕
   (2)米飯の前に魚料理(サバの水煮)を食べる 〔 魚料理  米飯 の順番下図の 
   (3)米飯の前に肉料理(牛肉の網焼き)を食べる 〔 肉料理  米飯 の順番下図の 

 と「異なる順番」で3日間、朝食を食べてもらい、食前(空腹時血糖値)及び、食後4時間(食べ始めてから240分後)の 血糖インスリンC-ペプチドグルカゴンインクレチン の値を測定し、胃排泄能などを検討した。

 この結果、2型糖尿病患者健康人ともに、米飯の前に魚肉料理を摂取する(魚料理 or 肉料理  米飯)と、米飯を先に食べた場合(米飯  魚料理 or 肉料理)に比べて食後4時間の「血糖値の上昇」が抑えられ、血糖変動が「平坦化」することが明らかになった。
 また、魚や肉料理を米飯より先に摂取する(魚料理 or 肉料理  米飯)と「GLP-1」分泌が亢進され、胃の働きが緩やかになり、胃排泄時間が2倍以上延長することも判明した。

20160107-1[1]



和食の創意工夫が「食後高血糖」を抑制する

 研究グループによると、こうした「食べる順番」ダイエットは「ユネスコ無形文化遺産」に登録された 和食 の代表と言える「会席料理」にも通じると言う。

   「食物繊維」の供給源としての先付け(前菜)に続き、
     タンパク質や脂質の供給源として、向付(刺身)、鉢魚(焼き物)など、主に魚料理が振る舞われ、
     最後に米飯や果物が供される会席は、「食後血糖の上昇」を抑制するための古来からの創意工夫と言える。


 と述べている。


 また、今回の研究では、「GLP-1」の分泌促進作用や 胃排出時間の延長効果は「サバの水煮(魚料理)」と「牛肉の網焼き(肉料理)」で同等だったが、「牛肉の網焼き(肉料理)」を米飯の前に摂取する(肉料理  米飯)と「GIP」の分泌が強く促されることも明らかになった。

 「サバの水煮(魚料理)」と「牛肉の網焼き(肉料理)」は、エネルギー量と栄養素の比率、アミノ酸組成は同等だが、脂質組成が大きく異なる。
 「サバの水煮(魚料理)」は、「EPA」や「DHA」など「多価不飽和脂肪酸」を多く含む一方、「牛肉の網焼き(肉料理)」は「飽和脂肪酸」や「一価不飽和脂肪酸」が多くなる。

   「飽和脂肪酸」や「一価不飽和脂肪酸」は、「GIP」の分泌を促進することが知られているが、
    「GIP」が持つ脂肪を蓄積する作用と相まって、長期には肥満が懸念される。
     したがって、こうした「食べる順番」に配慮した食事療法では、
     脂質の種類や量の影響についても考える必要がある。


 と、研究グループは述べている。

 研究は、関西メディカルネット関西電力医学研究所 の 清野裕 所長、矢部大介 副所長、同 糖尿病研究センター の 桑田仁 司部長らの研究グループによるもの。
 「欧州糖尿病学会(EASD)」が発行する医学誌「Diabetologia」オンライン版に発表された(参照記事)。


    関西電力医学研究所
    関西メディカルネット
    Meal sequence and glucose excursion, gastric emptying and incretin secretion in type 2 diabetes:
     a randomised, controlled crossover, exploratory trial(Diabetologia 2015年12月24日)


    [ Terahata ]
     日本医療・健康情報研究所


ブログ管理人の追加項

 上記でも示しましたが、次の記事は、この研究内容が詳しく載っています。

    米飯の前に魚料理や肉をとる「食べる順番」がインクレチを介して食後の血糖上昇改善:
     糖尿病の予防や治療に活かせる食事療法の新展開


 この記事に掲載されている画像を(上記の画像とそっくりですが)添付しておきます。
 詳しくは、記事のほうを参照されてください。

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 野菜から食べる「食べる順番」の効果
 【「大阪府栄養士会」
より 】 大阪府立大学 地域保健学域  今井佐恵子 教授


 最近、「食べる順番」がテレビをはじめとするメディアで取り上げられ、話題になっている。
 「野菜から食べる」という「食べる順番療法」は、10年前より 筆者と 糖尿病専門医である梶山静夫医師が、糖尿病の食事療法やダイエットに取り入れ、効果を上げ、ホームページ学会論文著書で広く発表してきた。
 ここでは「食べる順番療法」の 科学的根拠 について述べたい。


(1)食後高血糖と動脈硬化

 糖尿病は「インスリン抵抗性」に基づく高血圧、脂質異常症など動脈硬化のリスクファクター(危険因子特定の病気に罹る危険性を高める要素)を有することが多く、これら代謝異常は重複して動脈硬化を促進する。
 国内外の大規模研究では「空腹時血糖値」よりも「食後血糖値」のほうが心血管死や総死亡率に関係することが報告され、「食後血糖値」を改善することにより、心血管イベントの発症を抑制できることが明らかとなった。
 「食後高血糖」が続くと動脈硬化を進め、血管内皮障害や炎症を引き起こし、脳梗塞、心筋梗塞のリスクを高める。
 糖尿病患者だけでなく、軽症糖尿病や糖尿病予備軍でも「食後の血糖」をできるだけ上げないようにすることが重要である。

 1~2ヵ月の血糖値の指標である「ヘモグロビンA1c(エーワンシー)」や「空腹時血糖値」だけでなく、「食後の血糖値」や「ブドウ糖負荷試験」により「食後高血糖」を調べることが、動脈硬化を防ぐ上で大切となる。
 さらに、血糖の上がり下がり、すなわち、変動幅が大きいと動脈硬化を促進させることが明らかとなってきた。

 「食後の高血糖」を抑制するには、α-グルコシダーゼ阻害薬などの薬物療法が効果を上げている。
 しかし、私たちは、まず「食事療法」によって「食後血糖上昇」の抑制、及び、長期間の血糖コントロールを実現することができないか検証した。


(2)野菜から食べる「食べる順番療法」の血糖上昇抑制効果

 私たちは、従来のエネルギー制限を指導するのではなく、「食べる順番」を重視し、『毎食、最初に野菜をよく噛んで食べること』を基本とした糖尿病の患者教育を実施している。
 すなわち、まず、野菜を握りこぶし1個か2個分を5分くらいで食べ切り、次にタンパク質のおかずを5分、最後におかずの残りと 炭水化物である ご飯麺類パンイモ類を5分くらいかけて食べる。
 野菜は、生野菜だけでなく、茹で野菜、蒸し野菜の他、煮る、炒めるなど加熱したもの(温野菜)でもよい。
 海藻、きのこ類も、野菜類と同様、最初にゆっくりよく噛んで食べる。

 「食べる順番療法」が食後血糖値インスリン分泌量消化管機能に影響を与えると推察されるが、これまで、健常者、及び、糖尿病患者における臨床研究の 科学的根拠 は報告されていなかった。
 また、長期間の血糖コントロールの指標となる「ヘモグロビンA1c」では、「食後の血糖上昇」や「低血糖」など血糖変動をとらえることはできない。
 しかしながら、5分ごとの血糖値が自動的に測定できる「持続血糖測定器」を使用すると、1日288回の血糖測定が可能になり、「食後の血糖上昇」や「夜間の低血糖」など今まで測定できなかった血糖値もわかり、血糖変動がほぼ正確に把握できるようになった。

 そこで、2型糖尿病患者を対象に、3食の試験食を、
 野菜 主菜(タンパク質 主食(炭水化物)の順に摂取(以下「野菜から摂取」と言う)した日と、
 主食(炭水化物 主菜(タンパク質 野菜 の順に摂取(以下「炭水化物から摂取」と言う) した日の、
 (それぞれの)血糖変動の違いを「CGMS」を用いて「クロスオーバー法」により調べた。

 図1に、2型糖尿病患者における「食品の摂取順序の違い」による血糖値の1症例を示した。
 「炭水化物から摂取した日」は、毎食後の「血糖値のピーク」が3食とも 300mg/dl を超え、特に「朝食後の血糖値」は 360mg/dl まで上昇した。また、昼食前、夜間に「低血糖」を起こし、血糖変動幅が大きかった。
 ところが、同じ患者が「野菜から摂取する」と、食後血糖値が 100 ~ 150mg/dl も下がり、血糖変動幅も大きく減少した(図1)。

食べる順番 1


 健常者においても、同様の結果が認められた(図2)。

食べる順番 2


 以上の結果から、同じ栄養量の食事を摂取しても、「食品の摂取順序」を「野菜から摂取」に変えるだけで「食後高血糖」が改善し、24時間の血糖変動幅を縮小することができた。

 また、図3に示すように、毎食「野菜から摂取する」摂取順序を指導したときの「長期の血糖コントロール」を検証した。
 「食べる順番」を指導した指導群の血糖コントロールは、指導直後から低下し、2年半の期間中、低下したまま推移したが、「食べる順番」を指導しなかった対照群は変化が見られなかった。
 指導群の血糖コントロールは、糖尿病罹病期間、あるいは「インスリン」や 経口「血糖降下薬」使用の有無にかかわらず、低下した。また、血糖のみならず、体重血清脂質血圧も有意に低下した。

食べる順番 3


 この「食べる順番療法」は、糖尿病予備軍においても、同様の効果が認められた。


(3)「食べる順番療法」によるインスリン節約効果

 食事療法のみで治療中の外来2型糖尿病患者を対象に、野菜を「米飯の前」に摂取した日と「米飯の後」に摂取した日の、「食後血糖値」及び「インスリン」の変動を「クロスオーバー試験」により観察した。

    野菜を「米飯の前」に摂取した日 〔 野菜 米飯 の順番で摂取した日
    野菜を「米飯の後」に摂取した日 〔 米飯 野菜 の順番で摂取した日

 被験者は早朝「空腹の状態」で来院し、試験食(米飯150g と 野菜サラダ90g)を1口20回咀嚼し、15分かけて摂取した。
 その結果、野菜を先に摂取した場合(野菜 米飯 の摂取順序)は、米飯を先に摂取した場合(米飯 野菜 の摂取順序)と比較して、「食後の血糖値」及び「インスリン」値の上昇が 20~30% 抑制された(図4)。

食べる順番 4


 すなわち、もともと「インスリン」の分泌量が少なく、「インスリン」分泌のタイミングが遅れがちな日本人の糖尿病患者にとって、野菜を最初に 炭水化物を最後に摂取する「食べる順番療法(野菜 魚料理肉料理 米飯 の順番で摂取)」は、「食後の血糖値」を上げ難く、「インスリン」が節約でき、膵臓に負担をかけない食べ方であると言える。
 また「インスリン」の分泌が少ないと太り難いので、ダイエットにも効果がある。


(4)なぜ「食べる順番療法」は効果があるのか

 「食後の血糖上昇」が抑えられた要因として、野菜に含まれる「食物繊維」が、糖質、脂質、コレステロールの消化吸収を遅らせ、「食後の血糖上昇」を抑制したことが考えられる。
 また、炭水化物を摂取する前に野菜を摂取することにより、α-グルコシダーゼ阻害薬の作用と同様に、「インスリン」の分泌を促す「インクレチンホルモン」である「GLP-1」の分泌を促進したと推測される。
 炭水化物を摂取する前に 野菜やタンパク質脂質を摂取すると「GLP-1」の分泌が増加し、インスリン作用の増強、及び、胃内容物の排出遅延、腸管の蠕動抑制作用により「食後の血糖上昇」を抑制し、さらに「血糖変動幅の減少」に寄与したと考えられる。

 この「食べる順番療法」を長期間続けると、野菜の摂取量が増え、充分に咀嚼することにより、脳中の「ヒスタミン」濃度が高まり、脳の満腹中枢が刺激され、自然に「最後に摂取する炭水化物の量」が減る。
 また、副食だけを食べ切るため、料理の味付けが薄くなり、減塩による血圧低下作用も認められた。

 急激な「血糖上昇」は、血管内の「酸化ストレス」「糖化糖がタンパク質と結合して「AGEs最終糖化産物強い毒性を持ち、老化を進める原因物質)」を生成する化学反応)」を引き起こし、動脈硬化を進行させるだけでなく、老化も進める。
 糖尿病高血圧脂質異常症は「酸化ストレス」「糖化」「血液凝固系の亢進」などにより、相乗的に細小血管障害、及び、動脈硬化を促進させるが、糖尿病患者だけでなく、「食後の高血糖」が認められる糖尿病予備軍、さらには、健康な人にとっても、「食べる順番療法」は簡単で実行しやすい食事として有効であると考える。


【用語解説】

α-グルコシダーゼ阻害薬
  糖の消化や吸収を助ける「α-グルコシダーゼ」という酵素があり、糖尿病の人は糖の消化や吸収を抑えたいので、α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI 薬)を服用することによって「α-グルコシダーゼ」の働きを阻害し、糖の吸収を穏やかにする。

インクレチンホルモンGLP-1
  食事摂取に伴い消化管から分泌され、膵 β細胞に作用して「インスリン」分泌を促進するホルモンの総称であり、これまでに「GIP」と「GLP-1」の2つのホルモンが「インクレチン」として機能することが確認されている。

今井佐恵子いまいさえこ
  大阪府立大学 地域保健学域 総合リハビリテーション学類教授。
  管理栄養士、農学博士、日本糖尿病療養指導士、日本病態栄養専門師など。
  大学で管理栄養士養成に携わりながら、梶山内科クリニックの梶山静夫院長と共同で糖尿病食事療法の指導、及び、研究を続ける。
  著書『糖尿病がよくなる!食べる順番療法』新星出版、『なぜ、食べる順番が人をここまで健康にするのか』三笠書房、『元祖「食べ順」野菜から食べるおいしいレシピ集』新星出版。



      糖尿病がよくなる! 食べる順番療法

      なぜ、「食べる順番」が人をここまで健康にするのか

      元祖「食べ順」野菜から食べるおいしいレシピ集





すべては「腸内細菌」で決まる!

藤田紘一郎(著) かんき出版 2015年刊



 第5章 太めの人必見! 腸内フローラが甦る、とっておきの方法

食物繊維が体に良い理由

 食物繊維は「人の消化酵素で分解できない」ために、小腸で分解吸収されずに大腸にたどり着くことができる、という特徴があります。
 そして、食物繊維は、前に述べたように「善玉菌たちのエサ」になり、善玉菌が活性化され、勢力を増やすことができます。
 我々人間側のメリットとしては、ダイエット効果につながる『短鎖脂肪酸』の増加や、様々な善玉菌が優勢になることによる健康効果です。

上記の説明の通り、「食物繊維」は「ヒトの消化酵素では分解(消化)できない」ため、消化吸収されずに大腸までたどり着き「腸内細菌のエサ」となり、腸内細菌が「食物繊維」を食べて発酵分解するときに “ブドウ糖の代替エネルギー源” になる『短鎖脂肪酸』や『水素ガス身体の酸化を還元する抗酸化物質)』などの有効成分を産生し、宿主である人間に提供します。
 「食物繊維」の中では特に「セルロース」が優秀です。腸内細菌が「セルロース」を食べて発酵分解するときに、 “ブドウ糖の代替エネルギー源” になる『短鎖脂肪酸』の他、ビタミンミネラルアミノ酸酵素や『水素ガス身体の酸化を還元する抗酸化物質)』などの様々な有効成分を産生し、宿主である人間にとって重要な栄養を提供してくれるのです。この腸内細菌が栄養を産生して宿主に提供するシステムを『腸内細菌による栄養産生提供』と言います。
 ここは非常に重要なところなので、ぜひ、次のカテゴリ、及び、記事を参照されてください。

   腸内細菌が「不溶性食物繊維」のセルロースを分解して栄養を産生」カテゴリ
   腸内細菌が「水溶性食物繊維」を発酵分解して『短鎖脂肪酸』を産生」カテゴリ

    炭水化物が人類を滅ぼす - 糖質制限からみた生命の科学 夏井睦医師
     【 セルロースを『セルロース分解菌』が分解して栄養を産生し、宿主である人間に提供している!】


    現代栄養学が語らない、セルロースの大きな可能性【 答えは「セルロース」にある!
     『セルロース分解菌』が宿主を生かす “栄養産生提供” という素晴らしきシステム!】


    腸内細菌が「食物繊維」を発酵分解すると『短鎖脂肪酸』が産生されてカロリーとなり、
     『短鎖脂肪酸』が抗がん作用を発揮 - 福田一典 医師【 食物繊維サプリメントが有効 】


 「食物繊維」が果たす役割において、今までは「腸の蠕動運動」を促す〔便秘改善効果〕などの物理的効果ばかりが言われていましたが、以上の『腸内細菌による栄養産生提供』が最も重要なものです。
 草食動物は「草ばかりの食事」で、なぜ、あの巨体の生命を維持できるのかと言えば、この『腸内細菌による栄養産生提供』というシステムが最大限に機能しているからです。
 草食動物は「草ばかりの食事」をして、腸内細菌に「食物繊維」特に「セルロース」というエサを提供していれば、あとは、腸内細菌が草食動物が生きるのに必要な栄養を産生し、草食動物の生命を維持しているわけです。
 また、すでに米軍などが実験により確認して認めているようですが、腸内細菌による「原子変換(原子転換)」という機能もあるようです。例えば、原子番号19であるカリウム〔K陽子数電子数は共に19個〕から 原子番号20であるカルシウム〔Ca陽子数電子数は共に20個〕に変換してしまうのです。カリウム〔K〕の陽子数電子数は共に19個ですが、陽子と電子を1個ずつ追加すれば、陽子数電子数が共に20個であるカルシウム〔Ca〕になります。
 この腸内細菌による「原子変換(原子転換)」は、科学では「オカルト」扱いされてきました。しかし、よく考えてみれば、牛は草ばかり食べて、なぜ、あんなにカルシウムが豊富なのか‥。それは、牛の胃内細菌〔牛の場合は、腸内ではなく「胃の中(胃内)」に細菌を飼っています〕が草に豊富に含まれるカリウム〔K〕を「原子変換(原子転換)」してカルシウム〔Ca〕に変換していれば、この「牛の疑問」が見事に解決するわけです。栄養学は長年、この単純な「牛の疑問」すら説明できなかったのです。この腸内細菌による「原子変換(原子転換)」のシステムも、馬鹿にしてはならないのではないでしょうか。

 また、腸内細菌が「食物繊維」を食べて発酵分解するときに産生する『短鎖脂肪酸』も非常に重要な成分であり、この『短鎖脂肪酸』は “ブドウ糖の代替エネルギー源” として生体を支えています。近年、医学でも重要視されている栄養です。
 草食動物は、腸内細菌が産生する『短鎖脂肪酸』を重要なエネルギー源としています。
 『短鎖脂肪酸』につきましては「短鎖脂肪酸(ブドウ糖よりも優れている素晴らしいエネルギー源)」カテゴリの記事を参照されてください
ブログ管理人

 これまで認識されていた食物繊維の効能は「便通改善効果」のみでした。もちろん、これも重要なことです。
 食物繊維がたっぷりあれば「ウンチのカサ」が増え、それによって腸壁を刺激して蠕動運動を活性化させるため、便秘知らずになります。
 ウンチには「腸内細菌の死骸」が多いとは言っても、食物繊維がなければ菌たちも勢力を大きく増やせませんし、排泄される食べかす自体も少なくなってしまいます。

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上記に『ウンチには「腸内細菌の死骸」が多い』とあります。
 上図のように、便の中身は、健常者の場合、約80%は水分で、残りの固形分20%のうち、1/3が食べ物のカス、1/3が古くなった腸粘膜、そして、1/3が腸内細菌とその死骸です。
 便には「腸内細菌の死骸」が多いですが、生きている腸内細菌もいます。象の赤ちゃんは母乳が飲めないため、象は生まれるとすぐに、母象の「出たての糞」を食べます。便糞の中には「生きた腸内細菌」や栄養が含まれているため、母乳が飲めない赤ちゃん象は、母象がした「新鮮な糞」を、栄養補給や「細菌獲得」のために食べるのです。こうして、赤ちゃん象は「母親の持つ細菌」を健全に感染して「受け継ぐ」のです。
 ワンちゃん〔〕を飼っているご家庭ならお分かりだと思いますが、子犬がよく「食糞」をし、飼い主が「汚い!」として、それを阻止しますが、動物の世界での「食糞」とは、上記の象の事例からも解かるように「生命を育み守るための重要な行為」なのです。つまり「食糞」とは『生命行為』に他なりません。人間の歪んだ解釈から「食糞」を見ると、自然界で太古の昔から続いてきた『生命行為』であるこの「食糞行為」が異常な「鬼畜行為」にでも映るのでしょう。こういう重要なものを理解する自然感や生命感を、私たちは失わないようにしたいものです。

 また農業では、昔から田畑に 人糞牛糞豚糞鶏糞 などの「動物の糞」を撒いてきました。これは、糞が「田畑の栄養」になるからですが、もっと奥の視点から観ると「動物の糞」に含まれている「有用細菌群」を「田畑に移植する」という理由が大きかったものと思われます。
 「豊饒な大地」とか「豊饒な土壌」とよく言われますが、田畑の豊饒性とは、田畑に住む土壌微生物の「多様性」と「活性」で決まるのです。土壌微生物とは、原生動物藻類菌類〔カビ酵母キノコ放線菌細菌 の総称です。
 土壌微生物の「多様性」とは、土壌微生物の「種類の多さ」を指します。多種多様な土壌微生物がいる土壌ほど豊饒です。
 土壌微生物の「活性」とは、土壌微生物の「有機物の分解能力」や「有機物を発酵分解するときに産生される諸栄養の豊かさ(細菌による栄養産生提供)」を指します。
 多種多様な土壌微生物がいて、土壌微生物が大地にある「有機物(動物植物の死骸などの「微生物のエサ」となるもの)」を食べて発酵分解するときに〔作物が実るのに必要な〕諸栄養を産生して田畑に提供してくれる。田畑の農作物は、土壌微生物が産生した諸栄養を摂取して生長する。この機能が豊かな土壌ほど「豊饒だ」と言えるのです。
 「動物の糞」には、この「田畑の土壌微生物のシステム」をより豊かにしてくれる多種多様な「有用細菌群」が豊富におり、この「動物の糞」を田畑に「移植」すれば、それだけで「田畑の土壌微生物のシステム」が活性化するのです。つまり、田畑に「動物の糞」を撒くのは『細菌移植』のための理由が大きいということです。

 人間も「腸内細菌に異常が発生すれば、難病に進む」のであり、人間も田畑も「健全な細菌バランス」が有ればこそ、健全に生きることができるのです。田畑は「健全な細菌バランス」によって、その豊饒性が決まります。
 アメリカで確立されている「腸内細菌移植」という治療法がありますが、これは「糞便移植」とも言われるように、難病者の腸内に、健常者の「糞便を移植する」という治療で、健常者の糞便の中にいる腸内細菌が難病者の腸内に「着床する」と、難病が消失するのです。難病者は決まって腸内細菌に異常が発生しており、この「糞便移植」という治療によって、健常者の糞便を難病者の腸内に「移植」して着床させると、それだけで難病が消失してしまうのです。この「糞便移植(腸内細菌移植)」は、アメリカで正式に確立されています。

 田畑に「動物の糞」を撒くのも、この「糞便移植(腸内細菌移植)」と同様の原理です。
 「動物の糞」の中にいる多種多様な「有用細菌群」を田畑に撒いて「移植」すれば、上述の「田畑の土壌微生物のシステム」が強化され、土壌の細菌群の「多様性」と「活性」がより豊かになり、土壌が豊饒になるということです。これが「豊作を生み出す」という、人類が昔から伝えてきた「農法の知恵」です。

 例えば、これは「糠漬け」も同じなのです。
 「糠漬け」をつくるのに使う「糠床」を一からつくると、非常に時間がかかります。炒り糠に水と塩を入れて練り、キャベツの葉っぱなどの生野菜を漬けては捨てる「捨て漬け」を数ヵ月間行ない、ようやく「糠床」が発酵して完成します。
 つくり立ての「糠床」にいくら生野菜を漬けても、ただ塩辛いだけで漬物にはなりません。これは「糠床」に漬けた生野菜を発酵分解して漬物にする「有用細菌群」がまだほとんどいないからです。
 生野菜の表面には、田畑にいる土壌微生物がたくさん付着しています。この生野菜をつくり立ての「糠床」に「捨て漬け」をすると、生野菜の表面に付着している「有用細菌群」が「糠床」に移り住むのです。この「捨て漬け」を繰り返すと、生野菜の表面から「糠床」の中に移り住む「有用細菌群」がどんどん増え、数ヵ月間かけて、発酵した「糠床」へと完成するのです。

 ところが、どうでしょう。「糠床」を早く完成させるためによく使われる手口として「種床」を使う方法があります。
 ある奥様が自宅で自家製の「糠漬け」をつくりたくなり、「糠床」を一からつくり始めました。しかし「糠床」を完成させるには、非常に時間がかかります。「捨て漬け」をし続けても、なかなか「糠床」ができ上りません。そこで、お隣りの奥様に相談したら、お隣りの奥様はこう言いました。

    アァ~ナァ~タァ~! まァ~、糠床を一からつくってるの? なァ~んてことざましょ!
     それじゃ、何か月も捨て漬けしなきゃならないわよ! そんなのアカン! そんなのアカン!!
     うちはね、糠漬けを家族4代もつくり続けてるからね♪ すごく美味しい糠漬けができるのよ!
     そしたら、アナタ、うち糠床を少し分けてあげるわよ!
     それを種床として糠床の中に入れれば、すぐに糠床が完成するわよ!
     うちと同じ美味しい糠漬けができるようになるから♪
     ちょっと待ってて! 今、うちの糠床、持ってきてあげるからね♪
     ウオォォォ~、ほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっ~~~~~~~~~!!!!!!
     ( 糠床を分けるために、種床をビニール袋の中に入れる間、ずっと笑っていた‥


 この、メチャクチャ親切なお隣りの奥様に頂いた「家族4代つくり続けている糠床」を「種床」として使用し、先日、一からつくったばかりの「糠床」に投与すれば、短期間で「美味しい糠漬けができる糠床」が完成します。
 これは、お隣りの奥様にから頂いた「家族4代の糠床」の中に住んでいる「有用細菌群」が、一からつくったばかりの「糠床」に「移植する」ことにより、その「有用細菌群」が「糠床」の中で繁殖するからです。糠漬けの美味しさは「糠床の中に住んでいる細菌群の多様性」によって決まります。長年、家族4代もつくり続けている「糠床」であれば、さぞかし「豊富な細菌群」が住んでいることでしょう。土壌微生物と同様、「糠床」の良し悪し〔美味しい糠漬けができるか、まずい糠漬けができるか〕も「糠床の中に住んでいる細菌群」の「多様性」と「活性」で決まるのです。
 この「糠床づくり」や「種床の手口」も、田畑や人間の腸内への『細菌移植』と同様の原理なのです。

 このように、人間の腸内細菌であれ、田畑の土壌微生物であれ、「糠床」の有用細菌であれ、その健全性豊饒性は、そこに住んでいる細菌群の「多様性」と「活性」で決まるのです
ブログ管理人


食物繊維には種類がある

 注意が必要なのは、便秘に悩む方がせっせと食物繊維を摂ったつもりでいても、結果として「不溶性食物繊維」ばかり摂ってしまうと、ウンチが腸の中で詰まりやすくなり、「食べたのに出ない!」という事態に陥ります。
 これは、腸の中で「ウンチが渋滞している状態」だと言えます。

 食物繊維には「水溶性」と「不溶性」があり、不溶性の食物繊維には保水性があるため、ウンチを適度な固さに保ち、大腸内をスムーズに移動させ、スルッと出しやすくしてくれます。
 食物繊維には、物質を吸着させて、そのまま排出させる作用もあります。
 不溶性の食物繊維は有害物質を吸着させて排出させるデトックス効果があり、水溶性食物繊維は食べ物に含まれるナトリウム(Na)の排出にも役立ちます。

 また、保水吸着の作用とは一見矛盾するようですが、水溶性の食物繊維の多くは水に溶けてふやけると「粘性」を発揮し、食べたものが小腸でとどまりやすくなります。
 この場合は、先ほどのように「腸の中で詰まって動けない」わけではなく、食物繊維に「糖」や「脂肪」がからまって緩やかに流れるようになります。それによって「食後の血糖値」を上がり難くし、その結果「インスリン」の分泌も抑え、腸内でコレステロールの吸収を抑えるなどの効果につながります。

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糖が「難消化性デキストリン(水溶性食物繊維)」にからまっている様子


 そこから「ダイエット効果」はもちろん、糖尿病高血圧脂質異常症といった生活習慣病の予防や改善効果にもパワーを発揮してくれるのです。


「水溶性」と「不溶性」を区別して摂取する

 食物繊維をさらに効果的に摂るには、「水溶性」と「不溶性」まで区別して摂るとよいでしょう。
 例えば、海藻類などは水溶性にあたり、こんぶわかめのりもずくひじきなどがあります。
 特に『短鎖脂肪酸』の分泌を促すなら、水溶性をたっぷり摂取することです。

 一方の「不溶性の食物繊維」には、穀物や果物豆類いも類、中でも、ゴボウニンジンなどの根菜類などに多く含まれています。
 この穀類について補足すると、実は、炭水化物は「糖質」と「食物繊維」でできています。
 ですから、糖質を制限すると「食物繊維の摂取量」が減ります。
 「糖質制限」の項目で『50歳以上の方は「炭水化物の摂取」を控えたほうがよい』と言いましたが、炭水化物を控えたら、野菜などをたくさん食べるように心がけてください。


食物繊維の効果的な摂取方法

 食べ方は「お好きな調理法」で構いません。
 食べるタイミングは、特に「糖の吸収」を抑えることを考えて『野菜を一番先に食べる』こと。(  ベジファースト
 そして、食物繊維は分解されないとはいっても、よりスムーズに効果を得るためには『よく噛んで食べる』ことです。
 よく噛むと脳にも良い刺激を与え、噛むというリズミカルな動作は「セロトニン」の分泌にもつながります。
 ものを噛む、食べるというのは、その意味でもとても大切なのです。

 「食物繊維の摂り方」に関する様々なメリットをお伝えしてきましたが、ここで、少しだけ注意事項があります。
 食物繊維を豊富に摂ると、腸の働きが活発になることでオナラも増えてしまいます。
 腸内細菌が整っていれば、オナラは臭わないので安心してください。

 食物繊維の摂り過ぎは、体に必要なミネラルやビタミンCの吸収を阻害することがあります。
 何事も、やはり、バランスが必要なことはここでも関係しています。
 これらも念頭においた上でも、やはり(食物繊維は)現代人に不足するケースのほうが多いですから、「食物繊維はたっぷり摂る」ことを心がけてみてください。水溶性食物繊維は「血糖値の上昇」も抑えます。







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 食べる順番ベジファースト に学ぶ、食物繊維 混食法
   糖質を「食物繊維と一緒に」摂ると、食物繊維が「糖質の消化吸収」を阻害するため、
    食物繊維を豊富に摂取する食事をしている限り、高血糖を引き起こすことはない!


 以上、ご紹介させて頂きました記事、及び、著書の抜粋の中で、特にピックアップしたいのが、次の部分です。


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 「食べる順番」ダイエットで食後高血糖を防止 米より前に野菜・魚・肉
 【「糖尿病ネットワーク」
より 】

最初に野菜を食べると、野菜の「食物繊維」が “糖や脂質の吸収” を抑制(阻害)するため、
  「食後の血糖上昇」を抑えることができる


 米飯の前に野菜を食べる(野菜  米飯)と、野菜に含まれる「食物繊維」が 小腸からの「糖や脂質の吸収」を抑制(阻害)し、「食後の血糖上昇」を抑えるために効果的だ。

 研究グループは、最初に野菜を食べて、その後に魚料理や肉料理をとり、最後に米飯や果物を食べれば、「食後の血糖上昇」をより効率的に抑制できる、と考えた(野菜  魚料理肉料理  米飯)。

 また、肉料理の前に野菜を食べる(野菜  肉料理)ことで、肉料理に含まれる脂質の吸収も抑制(阻害)されるため、長期には「体重の適正化」も期待できる。


和食の創意工夫が「食後高血糖」を抑制する

 研究グループによると、こうした「食べる順番」ダイエットは「ユネスコ無形文化遺産」に登録された 和食 の代表と言える「会席料理」にも通じると言う。

   「食物繊維」の供給源としての先付け(前菜)に続き、
     タンパク質や脂質の供給源として、向付(刺身)、鉢魚(焼き物)など、主に魚料理が振る舞われ、
     最後に米飯や果物が供される会席は、「食後血糖の上昇」を抑制するための古来からの創意工夫と言える。


 と述べている。



 野菜から食べる「食べる順番」の効果
 【「大阪府栄養士会」
より 】 大阪府立大学 地域保健学域  今井佐恵子 教授

(2)野菜から食べる「食べる順番療法」の血糖上昇抑制効果

 私たちは、従来のエネルギー制限を指導するのではなく、「食べる順番」を重視し、『毎食、最初に野菜をよく噛んで食べること』を基本とした糖尿病の患者教育を実施している。
 すなわち、まず、野菜を握りこぶし1個か2個分を5分くらいで食べ切り、次にタンパク質のおかずを5分、最後におかずの残りと 炭水化物である ご飯麺類パンイモ類を5分くらいかけて食べる。
 野菜は、生野菜だけでなく、茹で野菜、蒸し野菜の他、煮る、炒めるなど加熱したもの(温野菜)でもよい。
 海藻、きのこ類も、野菜類と同様、最初にゆっくりよく噛んで食べる。

 「食べる順番療法」が食後血糖値インスリン分泌量消化管機能に影響を与えると推察されるが、これまで、健常者、及び、糖尿病患者における臨床研究の 科学的根拠 は報告されていなかった。
 また、長期間の血糖コントロールの指標となる「ヘモグロビンA1c」では、「食後の血糖上昇」や「低血糖」など血糖変動をとらえることはできない。
 しかしながら、5分ごとの血糖値が自動的に測定できる「持続血糖測定器」を使用すると、1日288回の血糖測定が可能になり、「食後の血糖上昇」や「夜間の低血糖」など今まで測定できなかった血糖値もわかり、血糖変動がほぼ正確に把握できるようになった。

 そこで、2型糖尿病患者を対象に、3食の試験食を、
 野菜 主菜(タンパク質 主食(炭水化物)の順に摂取(以下「野菜から摂取」と言う)した日と、
 主食(炭水化物 主菜(タンパク質 野菜 の順に摂取(以下「炭水化物から摂取」と言う) した日の、
 (それぞれの)血糖変動の違いを「CGMS」を用いて「クロスオーバー法」により調べた。

 図1に、2型糖尿病患者における「食品の摂取順序の違い」による血糖値の1症例を示した。
 「炭水化物から摂取した日」は、毎食後の「血糖値のピーク」が3食とも 300mg/dl を超え、特に「朝食後の血糖値」は 360mg/dl まで上昇した。また、昼食前、夜間に「低血糖」を起こし、血糖変動幅が大きかった。
 ところが、同じ患者が「野菜から摂取する」と、食後血糖値が 100 ~ 150mg/dl も下がり、血糖変動幅も大きく減少した(図1)。

食べる順番 1


 健常者においても、同様の結果が認められた(図2)。

食べる順番 2


 以上の結果から、同じ栄養量の食事を摂取しても、「食品の摂取順序」を「野菜から摂取」に変えるだけで「食後高血糖」が改善し、24時間の血糖変動幅を縮小することができた。

 また、図3に示すように、毎食「野菜から摂取する」摂取順序を指導したときの「長期の血糖コントロール」を検証した。
 「食べる順番」を指導した指導群の血糖コントロールは、指導直後から低下し、2年半の期間中、低下したまま推移したが、「食べる順番」を指導しなかった対照群は変化が見られなかった。
 指導群の血糖コントロールは、糖尿病罹病期間、あるいは「インスリン」や 経口「血糖降下薬」使用の有無にかかわらず、低下した。また、血糖のみならず、体重血清脂質血圧も有意に低下した。

食べる順番 3


 この「食べる順番療法」は、糖尿病予備軍においても、同様の効果が認められた。


(3)「食べる順番療法」によるインスリン節約効果

 食事療法のみで治療中の外来2型糖尿病患者を対象に、野菜を「米飯の前」に摂取した日と「米飯の後」に摂取した日の、「食後血糖値」及び「インスリン」の変動を「クロスオーバー試験」により観察した。

    野菜を「米飯の前」に摂取した日 〔 野菜 米飯 の順番で摂取した日
    野菜を「米飯の後」に摂取した日 〔 米飯 野菜 の順番で摂取した日

 被験者は早朝「空腹の状態」で来院し、試験食(米飯150g と 野菜サラダ90g)を1口20回咀嚼し、15分かけて摂取した。
 その結果、野菜を先に摂取した場合(野菜 米飯 の摂取順序)は、米飯を先に摂取した場合(米飯 野菜 の摂取順序)と比較して、「食後の血糖値」及び「インスリン」値の上昇が 20~30% 抑制された(図4)。

食べる順番 4


 すなわち、もともと「インスリン」の分泌量が少なく、「インスリン」分泌のタイミングが遅れがちな日本人の糖尿病患者にとって、野菜を最初に 炭水化物を最後に摂取する「食べる順番療法(野菜 魚料理肉料理 米飯 の順番で摂取)」は、「食後の血糖値」を上げ難く、「インスリン」が節約でき、膵臓に負担をかけない食べ方であると言える。
 また「インスリン」の分泌が少ないと太り難いので、ダイエットにも効果がある。


(4)なぜ「食べる順番療法」は効果があるのか

 「食後の血糖上昇」が抑えられた要因として、野菜に含まれる「食物繊維」が、糖質、脂質、コレステロールの消化吸収を遅らせ、「食後の血糖上昇」を抑制したことが考えられる。
 また、炭水化物を摂取する前に野菜を摂取することにより、α-グルコシダーゼ阻害薬の作用と同様に、「インスリン」の分泌を促す「インクレチンホルモン」である「GLP-1」の分泌を促進したと推測される。
 炭水化物を摂取する前に 野菜やタンパク質脂質を摂取すると「GLP-1」の分泌が増加し、インスリン作用の増強、及び、胃内容物の排出遅延、腸管の蠕動抑制作用により「食後の血糖上昇」を抑制し、さらに「血糖変動幅の減少」に寄与したと考えられる。



 すべては「腸内細菌」で決まる!
 【 藤田紘一郎(著) かんき出版 2015年刊


食物繊維には種類がある

  (中略

 また、保水吸着の作用とは一見矛盾するようですが、水溶性の食物繊維の多くは水に溶けてふやけると「粘性」を発揮し、食べたものが小腸でとどまりやすくなります。

 この場合は、先ほどのように「腸の中で詰まって動けない」わけではなく、食物繊維に「糖」や「脂肪」がからまって緩やかに流れるようになりますそれによって「食後の血糖値」を上がり難くし、その結果「インスリン」の分泌も抑え、腸内でコレステロールの吸収を抑えるなどの効果につながります

column-04[1]
糖が「難消化性デキストリン(水溶性食物繊維)」にからまっている様子


 そこから「ダイエット効果」はもちろん、糖尿病高血圧脂質異常症といった生活習慣病の予防や改善効果にもパワーを発揮してくれるのです。


食物繊維の効果的な摂取方法

 食べ方は「お好きな調理法」で構いません。
 食べるタイミングは、特に「糖の吸収」を抑えることを考えて『野菜を一番先に食べる』こと。(  ベジファースト
 そして、食物繊維は分解されないとはいっても、よりスムーズに効果を得るためには『よく噛んで食べる』ことです。
 よく噛むと脳にも良い刺激を与え、噛むというリズミカルな動作は「セロトニン」の分泌にもつながります。
 ものを噛む、食べるというのは、その意味でもとても大切なのです。

 「食物繊維の摂り方」に関する様々なメリットをお伝えしてきましたが、ここで、少しだけ注意事項があります。
 食物繊維を豊富に摂ると、腸の働きが活発になることでオナラも増えてしまいます。
 腸内細菌が整っていれば、オナラは臭わないので安心してください。

 食物繊維の摂り過ぎは、体に必要なミネラルやビタミンCの吸収を阻害することがあります。
 何事も、やはり、バランスが必要なことはここでも関係しています。
 これらも念頭においた上でも、やはり(食物繊維は)現代人に不足するケースのほうが多いですから、「食物繊維はたっぷり摂る」ことを心がけてみてください。水溶性食物繊維は「血糖値の上昇」も抑えます。



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 そして、私は上記の【補足説明】の中で、次のようにお話しさせて頂きました。


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 この「食べる順番」で一番重要なポイントは、上記にある次の部分です。

    米飯の前に野菜を食べる(野菜 米飯)と、
     野菜に含まれる「食物繊維」が 小腸からの「糖や脂質の吸収」を抑制(
阻害)し、
     「食後の血糖上昇」を抑えるために効果的だ。


 「食べる順番」におけるポイントは、とにかく、ここに尽きるの一言です。

 最初に野菜を食べ、その後に糖質を食べると、野菜に含まれている「食物繊維」が「糖質の消化吸収」を抑制(阻害)するので「食後の血糖上昇」が緩やかになり、高血糖を防ぐことができるわけです。こうして「食べる順番」を変えることによって「高血糖を未然に防ぐことができますよ」というのが「食べる順番」ダイエットの趣旨なのです。

 「食物繊維」はヒトの消化酵素では消化(分解)できないため、消化酵素の消化作用(分解作用)を阻害して抑制することができるです。そして「食物繊維」は、消化(分解)を阻害して抑制するのと同様に、小腸での吸収も阻害して抑制します。
 ですから、最初に野菜を食べて「食物繊維」を摂取し、その後に糖質を食べれば、食べた糖質の消化吸収が「食物繊維」によって阻害されて抑制され、糖質の急速な消化吸収が起こらないため、食後の血糖上昇が緩やかになり、高血糖を未然に防ぐことができるのです。
 つまり「食物繊維」というのは、ヒトの消化酵素では消化(分解)できないので、消化酵素の「栄養素の消化(分解)」と、小腸での「栄養素の吸収」を阻害して抑制する役割を果たすのです。
 これが糖質の場合、上記の「食物繊維」による作用によって高血糖を予防することができることから、『最初に野菜を食べて「食物繊維」を摂取し、その後で糖質を食べると、未然に高血糖を防ぐことができますよ』という点を特に強調した食事法が、今、世間で注目されている「ベジファースト」と呼ばれるものです。
 「ベジファースト」とは、読んで字の如く、『野菜(ベジ)を最初(ファースト)に食べると「食物繊維」の血糖値上昇防止効果によって高血糖を防ぐことができますよ』という食事法です。

 ただ、これは『糖質を「食物繊維の多い食品」と “一緒に” 食べることによって、「食物繊維」の血糖値上昇防止効果により高血糖を防ぐことができる』ということであり、糖質を「食物繊維の多い食品」と “一緒に” 食べれば、高血糖にはなりませんよ、ということです。
 これは、つまり「昔の日本人の食事」そのものなのです。昔の日本の民間人は「食物繊維」が豊富な玄米玄麦雑穀などの全粒穀物を主食にし、副食に「食物繊維」が豊富な豆類、そして「食物繊維」が豊富な野菜や海藻をよく食べていたため、糖質を豊富な「食物繊維」と “一緒に” 食べていたので、「食物繊維」の血糖値上昇防止効果が日常的に自然と機能し、高血糖など起こさなかったのです。したがって、昔の日本の民間人には「高血糖症が無かった」わけです。

 今の時代、「食べる順番」だとか「ベジファースト」だとか、科学的根拠を付けて特別に言われるようになったのは、現代の日本人が「精白糖質(精製糖質)」を食べるようになり、同時に「食物繊維の摂取量」がかなり減っているため、「食物繊維」の血糖値上昇防止効果が得られないことから「精白糖質(精製糖質)」が急速に消化吸収されるようになったので、高血糖を引き起こしやすくなってしまった、という背景があるのです。
 ですから「食べる順番」など故意に変えなくても、昔の日本の民間人のように、糖質を「食物繊維が多い食品」と “一緒に” 食べていれば、高血糖など引き起こすものではないのです。

 例えば、糖の多い果物であっても、果物を生でそのままガブリついて食べれば「食物繊維」と “一緒に” 食べるため、高血糖にはならないのです。これは、糖度の高い野菜でも同様です。
 しかし、糖の多い果物や 糖度の高い野菜を「ジュース」にすると「食物繊維」が省かれてしまうため、この「食物繊維」をほとんど含まない「糖たっぷりジュース」を飲むと、糖が急速に消化吸収され、高血糖を起こしてしまうのです。

 現代食は「食物繊維を含まない精白糖質(精製糖質)」があまりに多く、そして「食物繊維の摂取量」があまりに少ない‥、このような食事ばかりしていたら、高血糖を引き起こして当然です‥。高血糖は、糖質を「食物繊維の多い食品」と “一緒に” 食べることによって防ぐことができます。つまりは、昔の日本の民間人と同様に、糖質を「食物繊維の多い食品」と “一緒に” 食べていれば、高血糖など普通に防ぐことができるのです。ここに「未精白(未精製)の食品」を取る価値の一つがあります。「未精白(未精製)の食品」を取る価値は、高血糖を起こし難くすることだけでなく、「精白糖質(精製糖質)」では省かれてしまっている「ビタミンミネラルなどの有用成分」を多く摂取することができるという点もありますね。このように「未精白(未精製)の食品」の価値というのは、総合的に見て、とても大きいのです。これは、外国の先進国ではすでに常識です。
 要は『糖質を「食物繊維」と “一緒に” 摂取していれば、高血糖など起こるものではありませんよ』ということです。現代の日本人が高血糖を起こしてしまうのは「食品の取り方(精白食品食物繊維不足)」に問題があるわけです。
 糖質の消化吸収を阻害して抑制する「食物繊維」が省かれている「精白糖質(精製糖質)」ばかり食べ、しかも「食物繊維の摂取量」が少なければ、糖質が急速に消化吸収されてしまい、高血糖を起こして当然だということを忘れないでください。

 なお、以下の内容には「食物繊維」による食後高血糖防止の内容は無く、魚料理肉料理による食後高血糖防止の内容になりますが、これは、食後高血糖を防止するのは「食物繊維を含む野菜」が一番高いので、その野菜に次いで、魚料理と肉料理では「どちらが食後高血糖を防止する効果が高いか?」についての調査なのではないかと思います。
 当然ながら、糖質以外の栄養素(タンパク質や脂質など)も、糖質を分解する消化酵素である「アミラーゼ」「マルターゼ」「ラクターゼ」「スクラーゼ」の働きを阻害して抑制しますので、魚料理や肉料理にも食後高血糖を防止する作用があります。しかし、上記で『最初に野菜を食べて、その後に魚料理や肉料理をとり、最後に米飯や果物を食べれば、「食後の血糖上昇」をより効率的に抑制できる』と言われているように、食後高血糖を防止する効果は「食物繊維を含む野菜」が一番高いので、最初に野菜から食べ始める「ベジファースト」が、食後の高血糖防止効果が一番高いです。

 私は一般的には、昔の日本の民間人のように『糖質を「食物繊維が豊富な食品」と “一緒に” 食べる』だけで食後の高血糖を充分に防ぐことができると思いますが、糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方で、高血糖を起こしてしまう懸念をより確実に無くしたい場合には、最初に野菜から食べ始める「ベジファースト」の食べ方がベスト(最善で確実)だと思います。
 あとは「精白糖質(精製糖質)」から「未精白糖質(未精製糖質)」に変える、また「糖質の摂取量」を制限する(いわゆる「糖質制限食(ケトン食)」を行なう)などの工夫が、食後の高血糖を防止するのに有効でしょう。


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 私が当記事でお伝えしたいことは、この【補足説明】の中に凝縮しています。
 以下に、この【補足説明】の中でお話しさせて頂いたことを、もう少し詳しく展開していきたいと思います。



食物繊維は「ヒトの消化酵素」では消化できない!
  そのため、食物繊維は「栄養素の消化吸収」を阻害して抑制する!


 食物繊維は「ヒトの消化酵素」では消化できません。
 したがって、消化もされず、小腸で吸収されることもなく、大腸までたどり着きます。
 そして、大腸にいる腸内細菌のエサとなります。

 小腸での栄養吸収は「絨毛」と呼ばれる突起にて行なわれます。
 しかし、糖質タンパク質脂質は “分子が大きい栄養素” であるため、小腸の絨毛を通過することができません。
 小腸の絨毛を通過させて栄養を吸収するには “分子が小さい栄養素” でなければならないため、“分子が大きい栄養素” である 糖質タンパク質脂質 を、消化酵素で “分子が小さい栄養素” である ブドウ糖アミノ酸脂肪酸 まで分解し、小腸の絨毛から吸収して摂取します。この一連の工程を「消化吸収」と言います。
 “分子が大きい栄養素” である 糖質タンパク質脂質 を、消化酵素で “分子が小さい栄養素” である ブドウ糖アミノ酸脂肪酸 まで分解する工程を「消化」と言い、小腸の絨毛から栄養を吸収する工程を「吸収」と言います。
 食物繊維は「ヒトの消化酵素」では消化できないため、この「消化吸収」の作用を阻害して抑制するのです。

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消化吸収のイメージ


 消化酵素が 糖質タンパク質脂質 を分解するには、糖質タンパク質脂質 までたどり着く必要があります。
 消化酵素は 糖質タンパク質脂質 までたどり着いて接触したときに「酵素反応」を示して分解するのですが、食物繊維は消化酵素が 糖質タンパク質脂質 までたどり着くのをはばかり阻害するのです。

 例えて言えば、これは「鬼ごっこ」で考えると分かりやすいです。
 次の2つの場所で「鬼ごっこ」をする場合、鬼はどちらのほうが「捕まえやすい」でしょうか?

   (A)誰もいない広い運動場

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   (B)ぎゅうぎゅう詰めの人混み

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 お分かりだと思いますが、これは当然「(A)誰もいない広い運動場」ですね!
 その理由は、鬼が逃げる人を捕まえるのに「障害物となるものがない」からです。
 ですから「(A)誰もいない広い運動場」の場合、鬼は非常に「捕まえやすい」はずです。

 しかし「(B)ぎゅうぎゅう詰めの人混み」の場合はどうでしょうか?
 鬼が逃げる人を捕まえるのに、たくさんいる人たちが「障害物となる」ため、鬼は非常に「捕まえ難い」はずです。

 この「鬼ごっこ」と同様に考えてください。
 食物繊維は「(B)ぎゅうぎゅう詰めの人混み」の場所で行なう「鬼ごっこ」の如く、消化酵素が 糖質タンパク質脂質 までたどり着いて接触して分解するときの「障害物となる」ので、消化酵素の「消化(分解)の働き」をはばかり阻害して抑制するのです。

 これは「吸収」のときも同様です。
 食物繊維は、消化酵素に分解された ブドウ糖アミノ酸脂肪酸 が小腸の絨毛で吸収されるのをはばかり阻害して抑制し、栄養の吸収を緩やかにするのです。

 次の図は、水溶性食物繊維である「難消化性デキストリン」が、糖の吸収をはばかり阻害して抑制している様子を表現しているものです。この「食物繊維の機能」は、吸収だけでなく、消化のときも同様です。
 とにかく、食物繊維は、栄養素の「消化吸収」を阻害して抑制するのです。

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難消化性デキストリン(水溶性食物繊維)」が 糖の吸収をはばかり阻害して抑制している様子


 また、糖質以外の栄養素も、糖質を分解する消化酵素である「アミラーゼ」「マルターゼ」「ラクターゼ」「スクラーゼ」の働きをはばかり阻害しますので、糖質の消化吸収を抑制します。

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糖質の消化吸収を抑制したいなら、糖質を「食物繊維と一緒に」摂取すること!
  ベストは、食物繊維が豊富な野菜を先に食べ、その後で糖質を摂れば、
  糖質の
消化吸収を一番抑制することができる!


 上記の内容から、当記事でご紹介させて頂きました「食べる順番」や「ベジファースト」の理屈が理解できると思います。
 「食べる順番」や「ベジファースト」の基本は『最初に野菜を食べる』ですが、これは、最初に「食物繊維が豊富な食品」である野菜から食べ始めますと、その後に食べる食べ物の栄養の消化吸収を「食物繊維がはばかり阻害して抑制します」ので、糖質や脂質の消化吸収を抑制し、その吸収を緩やかにするため、高血糖を起こし難くしたり、本格的に実行すれば、高血糖が起こらないようにすることができるわけです。これは、糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方には顕著に効果するようです。

 ただ、一般的にはどうでしょうか‥、ここでよく考えてみてください。
 この「食べる順番」や「ベジファースト」の食べ方を、一生かけて実行できるでしょうか?
 私は「生菜食」という食事法をもう10年以上続けていますが、「生菜食」を10年以上続けてきた私が思うことは、一つの食事法を長年実行するには、まず「好きだ」という思いが必要だということです。私が「生菜食」を継続できたのは、まず私が「生菜食」が好きだったことと、私の体質が「生菜食」に適応したことが挙げられるでしょう。もし、私が「生菜食」が好きになれなかったとしたら、私は「生菜食」を継続していなかったと思います。

 ですから、「食べる順番」や「ベジファースト」の食べ方を継続するには「好きになる」という条件が必要だと思います。
 毎回毎食、まず野菜から食べ始め、次に魚や肉を食べて、最後にご飯を食べる‥。
 こんな食べ方を一生続けることができる人って、一体、どのくらいいるのでしょうか‥。
 糖尿病に苦しんでいるような苦境がない限り、なかなか難しいと思いますよ‥‥。

 それに、もっとよく考えてみてください。
 食事メニューの中に野菜があまり入っていなかったらどうでしょうか‥。
 例えば、次の弁当をご覧ください。

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 野菜は “ちょび~っと” しか入っていません。
 これで「食べる順番」や「ベジファースト」の食べ方を行なって、一体、どこまで効果があるのかは疑問です。

 「「食べる順番」ダイエットで食後高血糖を防止 米より前に野菜・魚・肉」記事での「関西電力医学研究所」のグループの研究報告にあるように、魚料理や肉料理を食べた後に米飯(糖質)を食べても効果はあるようですが、やはり、効果を最大限に引き出すには「食物繊維を豊富に含む食品」が一番効果的であるのは明白です。つまり、野菜が一番効果的ですね。

 ですから「食べる順番」や「ベジファースト」というのは、上のような「現代的な食事メニュー」である場合、効果を出すのは難しいのではないかと思います。それは「「食べる順番」ダイエットで食後高血糖を防止 米より前に野菜・魚・肉」記事にある、次の図を見ても解かりますよね。

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 確かに、米飯(糖質)を先に食べたときよりも、魚料理や肉料理を先に食べたときのほうが「血糖値の急上昇」が抑制されており、その違いは確認できますけれども、でも「んん~、あんまりなぁ‥」というレベルだと思います。

 しかし「野菜から食べる「食べる順番」の効果」記事の、大阪府立大学「今井佐恵子」教授の研究は『最初に野菜を食べる』という点を重視をしており、次のように大きな効果がハッキリと現われています。

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 これを見ると「食べる順番」において一番重要なのは、やはり、魚料理や肉料理よりも「食物繊維が豊富な食品」である野菜を一番重視すべきであることが理解できますね。
 「食べる順番」において一番重要なのは『最初に野菜を食べる』という「ベジファースト」の食べ方なのです。
 「食物繊維が豊富な食品」である野菜を無視しちゃダメです。
 ですから、上のような「現代的な食事メニュー」である場合、野菜が “ちょび~っと” しか入っていませんから、大きな効果を出すのは難しくて当然です。したがって、野菜たっぷりの食事メニューにすべきですよね。

 しかし、一般の方が、この「食べる順番」や「ベジファースト」のような特殊な食べ方をず~っと続けるのは大変なことだと思います。いえ‥、その方法は「食べる順番」を、最初に野菜を食べて、その後に魚料理や肉料理をとり、最後に米飯や果物を食べる、というだけのことですから、方法としては簡単なのですが、簡単ゆえに、この食べ方がよほど気に入らない限り、長年続けることは困難だと思います。

 もっと言えば、この「食べる順番」や「ベジファースト」のような特殊な食べ方をしなければ、高血糖は防げないのか‥、ということですが、私はそのようなことはないと思います。
 ここに関しましては、上述しました次の部分をご覧ください。


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 つまり「食物繊維」というのは、ヒトの消化酵素では消化(分解)できないので、消化酵素の「栄養素の消化(分解)」と、小腸での「栄養素の吸収」を阻害して抑制する役割を果たすのです。
 これが糖質の場合、上記の「食物繊維」による作用によって高血糖を予防することができることから、『最初に野菜を食べて「食物繊維」を摂取し、その後で糖質を食べると、未然に高血糖を防ぐことができますよ』という点を特に強調した食事法が、今、世間で注目されている「ベジファースト」と呼ばれるものです。
 「ベジファースト」とは、読んで字の如く、『野菜(ベジ)を最初(ファースト)に食べると「食物繊維」の血糖値上昇防止効果によって高血糖を防ぐことができますよ』という食事法です。

 ただ、これは『糖質を「食物繊維の多い食品」と “一緒に” 食べることによって、「食物繊維」の血糖値上昇防止効果により高血糖を防ぐことができる』ということであり、糖質を「食物繊維の多い食品」と “一緒に” 食べれば、高血糖にはなりませんよ、ということです。
 これは、つまり「昔の日本人の食事」そのものなのです。昔の日本の民間人は「食物繊維」が豊富な玄米玄麦雑穀などの全粒穀物を主食にし、副食に「食物繊維」が豊富な豆類、そして「食物繊維」が豊富な野菜や海藻をよく食べていたため、糖質を豊富な「食物繊維」と “一緒に” 食べていたので、「食物繊維」の血糖値上昇防止効果が日常的に自然と機能し、高血糖など起こさなかったのです。したがって、昔の日本の民間人には「高血糖症が無かった」わけです。

 今の時代、「食べる順番」だとか「ベジファースト」だとか、科学的根拠を付けて特別に言われるようになったのは、現代の日本人が「精白糖質(精製糖質)」を食べるようになり、同時に「食物繊維の摂取量」がかなり減っているため、「食物繊維」の血糖値上昇防止効果が得られないことから「精白糖質(精製糖質)」が急速に消化吸収されるようになったので、高血糖を引き起こしやすくなってしまった、という背景があるのです。
 ですから「食べる順番」など故意に変えなくても、昔の日本の民間人のように、糖質を「食物繊維が多い食品」と “一緒に” 食べていれば、高血糖など引き起こすものではないのです。

 例えば、糖の多い果物であっても、果物を生でそのままガブリついて食べれば「食物繊維」と “一緒に” 食べるため、高血糖にはならないのです。これは、糖度の高い野菜でも同様です。
 しかし、糖の多い果物や 糖度の高い野菜を「ジュース」にすると「食物繊維」が省かれてしまうため、この「食物繊維」をほとんど含まない「糖たっぷりジュース」を飲むと、糖が急速に消化吸収され、高血糖を起こしてしまうのです。

 現代食は「食物繊維を含まない精白糖質(精製糖質)」があまりに多く、そして「食物繊維の摂取量」があまりに少ない‥、このような食事ばかりしていたら、高血糖を引き起こして当然です‥。高血糖は、糖質を「食物繊維の多い食品」と “一緒に” 食べることによって防ぐことができます。つまりは、昔の日本の民間人と同様に、糖質を「食物繊維の多い食品」と “一緒に” 食べていれば、高血糖など普通に防ぐことができるのです。ここに「未精白(未精製)の食品」を取る価値の一つがあります。「未精白(未精製)の食品」を取る価値は、高血糖を起こし難くすることだけでなく、「精白糖質(精製糖質)」では省かれてしまっている「ビタミンミネラルなどの有用成分」を多く摂取することができるという点もありますね。このように「未精白(未精製)の食品」の価値というのは、総合的に見て、とても大きいのです。これは、外国の先進国ではすでに常識です。
 要は『糖質を「食物繊維」と “一緒に” 摂取していれば、高血糖など起こるものではありませんよ』ということです。現代の日本人が高血糖を起こしてしまうのは「食品の取り方(精白食品食物繊維不足)」に問題があるわけです。
 糖質の消化吸収を阻害して抑制する「食物繊維」が省かれている「精白糖質(精製糖質)」ばかり食べ、しかも「食物繊維の摂取量」が少なければ、糖質が急速に消化吸収されてしまい、高血糖を起こして当然だということを忘れないでください。


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 自分で言うのもなんですが、私は「ここに尽きる」と思います。

 現代の日本人が高血糖なる症状を起こすようになったのは、まずもって「食品を精白(精製)して食べるようになったから」にほかなりません。食品を精白(精製)してしまうと食物繊維をほとんど省いてしまうため、食物繊維をほとんど含まない糖質など食べれば、上述しました食物繊維の「糖質の消化吸収を阻害して抑制する」という効果がありませんから、糖質があっという間に消化吸収されて高血糖を引き起こしてしまうのです。
 現代の日本人が高血糖を引き起こすようになったのは、上述の如く、明らかに「食品の取り方(精白食品食物繊維不足)」に問題があるということになります。
 例え、糖度の高い果物や野菜であろうとも、精白(精製)して食物繊維を省かずに、そのまま食べれば(つまり、食物繊維を含んだまま食べれば)高血糖など起こさないのです。食べる食品に食物繊維がどれだけあるか、ここが肝心なのです。

 昔の日本の民間人は上記のような「粗食」をしていましたが、その「粗食」には「食物繊維が豊富に含まれている」のです。
 世界の長寿地域の人々だって、糖質を中心にした食事(全粒穀物イモ類豆類野菜果物海藻など)ばかりです。
 しかし、長寿地域の人々は食品を精白(精製)するようなことをせず、「豊富な食物繊維と “一緒に” 糖質を食べる」ため、高血糖など当たり前に起こさないわけです。昔の日本の民間人も同様ですね。

 ですから、私としましては「食べる順番」や「ベジファースト」という食事法から、食物繊維の重要性、また、食品を精白(精製)しないことの価値を見つめて頂きたいのです。それに、食品を精白(精製)しなければ、食物繊維の他に、ビタミンミネラルなどの有用成分を多く摂取することができます。
 玄米玄麦雑穀といった全粒穀物などの未精白(未精製)の食品を摂る、そして、副食にイモ類野菜豆類海藻などの「食物繊維を豊富に含む食品」を多く摂る、こうした食事メニューであれば、「食べる順番」や「ベジファースト」という特殊な食べ方をしなくても、普通に高血糖にはならないはずです。
 つまり、玄米玄麦雑穀などの米飯、イモや豆を使った料理、多種多様な野菜を使った野菜料理、魚料理や肉料理を、それぞれ「一緒に口に含んで」よく噛んで食べれば美味しく頂けますし、こうした食事メニューを「一緒に食べる」ことで、高血糖など起こさないはずだと思います。

 白米食の方であっても、野菜料理や生サラダ、また、豆や海藻の料理を多く摂るなど「食物繊維が豊富に含まれている食品」を食事に積極的に取り入れ、それぞれ「一緒に口に含んで」よく噛んで食べれば、それ相応に効果するはずです。
 基本は「食物繊維は栄養素の消化吸収を阻害して抑制する」ということです。
 つまり、糖質を「食物繊維を豊富に含む食品」と “一緒に” 摂取すれば、食物繊維が糖質の消化吸収を阻害して抑制しますから、糖の吸収が緩やかになり、高血糖を未然に防ぎます。
 この「食物繊維の特徴」を考慮し、ご自分なりに工夫して食事を考案されてください。

 ただ、糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方の場合は、この「食べる順番」や「ベジファースト」という食べ方を上手にを活用したほうが、より確実に「高血糖の予防」ができると思います。
 つまり、糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方は『最初に野菜を食べる』という「ベジファースト」の食べ方を活かせば、より確実に「高血糖を予防する」ことができるでしょう。



糖質を「食物繊維が豊富な食品」と “一緒に” 摂取する『食物繊維 混食法』を活かす!
  食物繊維は栄養素の消化吸収を阻害して抑制する」という仕組みを重視して!


 ここで、当記事の題名にある『食物繊維 混食法』の説明に入ります。
 『食物繊維 混食法』とは何かと言いますと、以上でお話ししてきました内容をご理解頂ければお分かり頂けると思います。
 いわゆる「食物繊維は栄養素の消化吸収を阻害して抑制する」という「食物繊維の特徴」を活かして、昔の日本の民間人が食べていたような「粗食」のように、糖質を「食物繊維が豊富な食品」と “一緒に” 摂取する食事法です。
 「粗食」のように「食物繊維が豊富な食品」が多い食事であれば、食物繊維が糖質の消化吸収を阻害して抑制しますので、糖の吸収が緩やかになり、高血糖を未然に防ぐことができるでしょう。

 『混食』というのは「混ぜて食べること」です。
 「混ぜて食べる」と言っても、「米飯と野菜(食物繊維が豊富な食品)を “グチャグチャに混ぜた食事” を食べましょう」と言っているわけではありません。
 「混ぜて食べる」というのは「口内で混ぜて食べる」ということです。
 つまり、上述しました通り、糖質と「食物繊維を豊富に含む食品」を、それぞれ「一緒に口に含んで」よく噛んで食べる、ということですね。糖質と「食物繊維を豊富に含む食品」を「口内で一緒に混ぜて食べる」ということです。
 これを、私は『食物繊維 混食法』と名付けてやりました。

 これは、

    糖質と「食物繊維を豊富に含む食品」を “口内で一緒に混ぜて” 食べる!

 という内容を含んだものですが、これを『食物繊維 混食法』という単語に凝縮しました。

 名前というのは非常に便利なヤツで、名前にすると「その内容」を名前に凝縮することができ、イメージとして湧きやすく、意識下に残りやすくなります。イメージとして湧きやすく、意識下に残りやすいというのは、実践する上で重宝でもあります。

 いわゆる『食物繊維 混食法』という名前を覚えておくことによって、

    糖質を摂るときは、野菜などの「食物繊維を豊富に含む食品」を “口内で一緒に混ぜて” 食べれば、
     食物繊維が糖質の消化吸収を阻害して抑制し、「血糖値の上昇」を緩やかにしてくれるから、
     高血糖を未然に防ぐことができる。


 というイメージが意識下に強く残れば、それだけ実践が容易になると思います。

 本当は名前なんて何でもいいんですが、糖質と「食物繊維を豊富に含む食品」を「口内で一緒に混ぜて食べる」ということを単語にして表わすと、やはり『食物繊維 混食法』が一番シンプルで分かりやすく、容易にイメージしやすいと思います。
 もっと正確に表現したい場合は『食物繊維 口内混食法』にしても良いと思います。



糖質制限食ケトン食で「食べる順番」「ベジファースト」を活かすときのポイント!

 やはり、基本は「食物繊維は栄養素の消化吸収を阻害して抑制する」ということです。
 この「食物繊維の特徴」を考慮し、これを「糖質制限食ケトン食にどう活かせば良いか?」を考えます。

 糖質制限食ケトン食とは、まず「糖質の摂取量」を極力制限し、タンパク質脂質を主体にした食事療法です。
 エネルギー的に言えば、ブドウ糖エネルギー源主体の体質から、脂質エネルギー源主体の体質(脂肪酸ケトン体エネルギー源主体の体質=ケトン体質)へと「エネルギー代謝」を変えた食事療法ですね。

 ですから、糖質制限食ケトン食では、糖質の消化・吸収を阻害して抑制し、タンパク質脂質の消化・吸収をし~っかりと促進したいわけです。
 つまり、糖質の消化・吸収に対しては「アホッ! 止めろッ! 早まるな! 考え直せッ!」と怒鳴り散らしたいわけです。
 しかし、タンパク質脂質の消化・吸収に対しては「行けッ! 行けッ! もっと行けッ! Go~ Go~ Go~!」と応援したいわけですね。ここを考慮して考えます。

 すると、糖質制限食ケトン食に『食物繊維 混食法』を適応させるにはどうしたら良いかと言いますと、

   「糖質と野菜の食事(米飯と野菜料理)」と「タンパク質脂質の食事(魚料理肉料理)」を分けて摂取する

 ということです。

 つまり、昼食に「米飯と野菜料理も食事」と取り、夕食に「魚料理肉料理の食事」を取る、といった感じです。
 こうすれば、昼食に摂る糖質(米飯)の消化・吸収は、野菜料理に含まれる食物繊維のみなさんが阻害して抑制します。
 そして、夕食に摂るタンパク質脂質(魚料理肉料理)の消化・吸収は(食物繊維を摂らないため、食物繊維に阻害抑制されることがないので)しっかりと成されるわけです。


 この方法を糖質制限食ケトン食で活かしたのが、私の母です。

 私の母は不眠症を改善すべく、糖質制限食ケトン食を実行して、もう1年以上が経ちます。
 母は糖質制限食ケトン食を始める前はかなり痩せていましたが、糖質制限食ケトン食を上記の食べ方にて行ない、1年が経つ頃にはガタイが良くなり、理想的に太り(痩せ型から適正的に太り)活動的になりました。
 ですから、この私の母の「糖質制限食ケトン食の健全な姿」を目前に見ているので、私は糖質制限食ケトン食には大賛成なのです。

 私の母は肉食が嫌いで、完全に「菜食型の体質」であったため、私は母の糖質制限食ケトン食の食事メニューを「生菜食」を取り入れた「菜食中心の糖質制限食」にし、肉製品乳製品を使用せず、肉類は魚介食(青身魚)と 鶏卵(茹で卵)を中心にして、次いで 鶏肉、という食事内容にしました。
 糖質は、自然食品の「小さな黒パン(全粒粉パン)」を1~2枚や、玄米ご飯を大匙2杯程度です。
 そして、糖質を摂る時には「生菜食」と一緒に摂っています(こうすれば、糖質の消化吸収を阻害して抑制できます)。
 もちろん、糖質制限食ケトン食を支える食品として、ココナッツオイルアマニオイルごま油などの有効な油を「生で」摂る、また、豆腐ナッツ類キノコ海藻なども適宜に取り入れています。

 ここで重要なのは、やはり、ココナッツオイルやMCTオイルを必ず取り入れることです。
 ココナッツオイルには「中鎖脂肪酸」が 60% も含まれており(残りの 40% は他の有効成分)、この「中鎖脂肪酸」は肝臓で速やかに「ケトン体」へと変換されますので、糖質制限をしてもエネルギー不足に陥ることなく、糖質制限食ケトン食を楽に行なえるようになります。
 また、MCTオイルはココナッツオイルをベースにして精製した「中鎖脂肪酸」が 100% のオイルです。
 ココナッツオイルのような独特の味や風味が無く、サラサラで無味無臭のため、より摂取しやすいです。

 母がずっと使用しているココナッツオイルやMCTオイルは次の商品です。
 これは安価ですが、安心して摂ることができる良い商品です。


      レインフォレストハーブ 有機JASオーガニックバージンココナッツオイル 500ml

      MCTオイル 450g 〈中鎖脂肪酸 100%〉


 上の「レインフォレストハーブ 有機JASオーガニックバージンココナッツオイル」は 3個セット だと数百円もお得なので、我が家はいつも 3個セット を購入し、2ヵ月後くらいにまた注文する、という感じで使用しています。

 なお、私はMCTオイルよりもココナッツオイルのほうをお薦めします。
 MCTオイルはココナッツオイルをベースに精製されて「中鎖脂肪酸」が 100% になっている無味無臭のオイルなので摂取しやすいのですが、ココナッツオイルに含まれている他の有効成分が除去されています。
 ココナッツオイルは「中鎖脂肪酸」だけが有効なのではなく、「中鎖脂肪酸」以外の有効成分も摂取したほうが良いです。
 例えば、ココナッツオイルには「ビタミンE」が豊富に含まれているため、ビタミンEの持つ「抗酸化作用」を活かすことができ、身体の「酸化還元治療」「抗酸化治療」にもなります。ビタミンE以外にも様々な有効成分が含まれており、それぞれに有効効果があります。ここの点は、次の著書がとても参考になります。




 こうした工夫をしつつ、糖質制限食ケトン食をより安全に実行できるようにしましょう。


 それで、以上の「糖質制限食ケトン食の安全性を高めて確保する基本」を揃えてから、私は母に当記事にてお話ししている「食物繊維は栄養素の消化吸収を阻害して抑制する」という「食物繊維の特徴」を話した上で、次のように話しました(糖質制限食ケトン食のことを「ケトン食」と呼んでいます)。


    ケトン食というのは、安全に「糖質制限」をして、糖体質からケトン体質へと移行させる食事療法なんだ。
     だから「糖質の摂取量」を極力制限し、「タンパク質脂質の摂取量」を増やし、
     脂質を主体にしたエネルギー代謝(脂肪酸ケトン体を主体にしたエネルギー代謝)にする。

     食物繊維は「ヒトの消化酵素では消化できない」から、栄養素の消化吸収を阻害して抑制する作用がある。
     ケトン食は「糖質制限」をするから、糖質の消化吸収を極力阻害して抑制したい。
     逆に、タンパク質脂質の消化吸収をしっかりと促進したい。

     だから、糖質を「食物繊維が豊富な生菜食」と “一緒に” 食べる。
     先に「生菜食」を食べて、その後に 黒パン(全粒粉パン)や 玄米ご飯を食べれば、
     一番確実に「糖の摂取量」を抑制して減らすことができる(吸収されなかった糖は大腸の腸内細菌のエサになる)。

     そして、タンパク質脂質である豆腐や魚料理や鶏卵を食べるときは、しっかりと消化吸収したい。
     豆腐や魚料理や鶏卵を「生菜食」と “一緒に” 食べると、
     「生菜食」は食物繊維が豊富だから、タンパク質脂質の消化吸収が阻害され抑制されてしまい、
     「タンパク質脂質の摂取量」が低下してしまうから、
     豆腐や魚料理や鶏卵を「生菜食」と “一緒に” 食べるとダメだよ。

     つまり、「糖質と生菜食食物繊維)の食事」と「タンパク質脂質(豆腐や魚料理や鶏卵など)の食事」を、
     完全に分けて摂取すればいい。
     そうすれば、「糖の摂取量」を下げ、「タンパク質脂質の摂取量」を上げることができる。
     これは、ケトン食を行なう上で一番「理想的」になる、つまり、一番「賢い方法」だよね!

     母さんは1日2食だから、
     例えば、昼食に「黒パン(全粒粉パン)や 玄米ご飯(糖質)」と「生菜食食物繊維)」を “一緒に” 食べ、
     夕食には、豆腐や魚料理や鶏卵などの「タンパク質脂質だけの食事」を食べる。

     あと、それ以外に、「空腹時」に「ココナッツオイル」を「生で」摂れば、
     ケトン体になる「中鎖脂肪酸」をしっかりと吸収できるから、エネルギー補給にもなるよ!

     とにかく、食物繊維と “一緒に” 摂取した栄養素は、その消化吸収が食物繊維に阻害され抑制されてしまう。
     「空腹時」に(食物繊維を混合せずに)摂取したものは、消化吸収が一番促進される。
     この基本を守るだけで、ケトン食を安全に快適に実行できるはずだから、これを参考にしてやってみてね♪



 確か、母には以上のように説明したと思います。

 母は「昼食」と「夕食」の1日2食です。
 昼食は、まず「生菜食」を先に食べ、その後に 黒パン(全粒粉パン)や 玄米ご飯(大匙2杯程度)を食べています。
 こうして、糖質を「生菜食食物繊維が豊富な食品」と “一緒に” 食べれば、食物繊維が糖質の消化・吸収を阻害して抑制しますので「糖の摂取量」を減らすことができるため、意図的にこう組み合わせます。
 消化されなかった糖や、小腸で吸収されなかった糖は、大腸までたどり着き、腸内細菌のエサになって『短鎖脂肪酸』などの栄養が産生されます。
 そして、夕食には、豆腐や魚料理(蒸し魚青身魚の蒸し料理)、鶏卵(茹で卵)、たまに 鶏肉などの「タンパク質脂質だけの食事」を食べ、( 食物繊維と “一緒に” 食べないことにより、食物繊維による「栄養素の消化吸収の阻害抑制」作用が働かないため、)タンパク質脂質の消化・吸収がしっかりと成されます。
 この食べ方が一番、糖質制限食ケトン食を行なう上で「利口」であると思います。はっきり言って、お得(お徳)です。


 以上、私の母の「糖質制限食ケトン食の事例」を挙げ、糖質制限食ケトン食で『食物繊維 混食法』を用いて賢く活かす方法についてお話しさせて頂きましたが、ご参考になって頂ければ幸いです m(__)m

 母は、以上のような「生菜食」を取り入れた「菜食中心の糖質制限食」を実行し、1年かけてガタイが良くなり、始める前は痩せていたのが健全に太り、活動的になりました。そして、もともとの虚弱体質もより改善しました。
 この母の「糖質制限食ケトン食の健全な姿」を目前に見ているため、私は糖質制限食ケトン食を安心して推奨することができます。ただ、私が推奨する糖質制限食ケトン食は「肉食中心の糖質制限食(肉製品乳製品の食事が中心)」ではなく、上記のような「菜食中心の糖質制限食(野菜イモ類豆類海藻の摂取が豊富で、肉類は魚介類鶏卵鶏肉まで)」であることを添えておきます。

 どうぞ、糖質制限食ケトン食を頑張られている方々に、何かご参考になって頂けたらと思います。
 よろしくお願いします m(__)m



生玄米粉で高血糖になってしまう場合にも、
  「ベジファースト(最初に野菜を食べる)」を活かせば、高血糖を防げる!


通常は、生玄米粉で高血糖になることはない!

 天然の結晶状態にあるデンプンを「β デンプン(ベータデンプン)」と呼び、デンプン中の糖鎖間の「水素結合」が破壊され糖鎖が自由になった状態のデンプンを「α デンプン(アルファデンプン)」と呼びます。

 デンプンを水中に懸濁し加熱すると、デンプン粒は吸水して次第に膨張します。
 加熱を続けると最終的にはデンプン粒が崩壊し、ゲル状に変化します。
 この現象を「糊化(こか)」と言いますが、「α 化(アルファ化)」とも言われています。

 天然の結晶状態にある「β デンプン(ベータデンプン)」、つまり「生デンプン」は結晶構造が整然と配列しており、ヒトの消化酵素では分解し難くいために『難消化性デンプン』と呼ばれる「消化が困難なデンプン」です。これは『難消化性糖質』の一つです。
 生デンプンを「水で煮る」などの加熱調理をすることにより「糊化(こか)」した「α デンプン(アルファデンプン)」は、結晶構造が崩れることによって ヒトの消化酵素でも分解しやすくなるため、容易に消化できるようになります。

 上記のことから、玄米を「生で」食べれば(生玄米で食べれば)デンプンが消化されずに大腸までたどり着き、大腸に届いたデンプンは腸内細菌のエサとなり、腸内細菌がデンプンを食べて発酵分解すると『短鎖脂肪酸』を産生し、この『短鎖脂肪酸』は “ブドウ糖の代替エネルギー源” になるほか、様々な生理活性機能を有し、生体の生命活動を支える有益な働きがあります。

 生玄米は非常に硬く、そのままでは食べられないため、甲田光雄医学博士の甲田療法では「石臼」や「家庭用のミルサー」で粉砕し、“ふんわり食べられる程度の粉砕度” にした「生玄米粉」を「生菜食」と共に食べる『生菜食療法』により、数多くの難病患者さんが救われていました。


 この「生玄米粉」は、通常は「ヒトの消化酵素では消化し難い」ため、「糖の摂取」を抑制することができ、また「生菜食」を食べたあとに「生玄米粉」を摂取すると、上記の「食物繊維は栄養素の消化吸収を阻害して抑制する」という「食物繊維の機能」によって「糖質の消化・吸収」がさらに阻害抑制されるため、「ブドウ糖の摂取量」を大きく減らすことができます。
 そして、未消化で大腸までたどり着いた玄米のデンプンは腸内細菌のエサとなり、腸内細菌がデンプンを食べて発酵分解するときに『短鎖脂肪酸』が産生され、この『短鎖脂肪酸』が “ブドウ糖の代替エネルギー源” になるほか、生理活性などの様々な効果を発揮し、治病の改善に役立っていたのです。

 癌細胞の最大のエサは「ブドウ糖」です。
 ですから、癌患者さんは「ブドウ糖の摂取量」を制限する必要があります。
 そこで、「ブドウ糖の摂取量」を減らし『短鎖脂肪酸』を多く摂取することができる「生玄米粉」の食事を癌治療として活用している方もおられます。
 次の記事のように、上記の「デンプンの仕組み」を考慮して「生玄米粉」の食事について試行錯誤されている記事を書かれている方もおられます。


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 生玄米の効果
 【「肺がんを自力で治す人体実験」
より 】

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 ここで、この記事の【コメント欄】の中にある、次のコメントに着目したいと思います。

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 お分かりのように、このお二人の場合、次のように「生玄米粉」を食べたあと、血糖値がほとんど上昇していません。

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 これに対して、ブログ管理人の方は、このようにコメントされています。

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 このように、通常は「生玄米粉」を食べても、高血糖など出ないはずなのです。
 ただ、糖質制限食の第一人者と言われる「江部康二」医師は、次の記事で『糖尿病患者さんは「生玄米粉」を食べても血糖値が上昇する』と言われています。

    糖尿病患者さんの場合、「生玄米粉」も、『GI値』の低い食品も、血糖値を結構上げてしまうそうですから、
     必ずご注意されてください!【「江部康二」医師による解説 】


 しかし、糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方でなければ、通常は、上記のお二人のように「生玄米粉」を食べても、血糖値はほとんど上昇しないのです。
 例え、血糖値が上昇したとしても「血糖値の上昇」は緩やかであり、高血糖にはならないでしょう。


生玄米粉で高血糖になるケースがある!
  なぜ、生玄米粉で高血糖を起こす場合があるのか検証します!


 まず「生玄米粉」で高血糖を起こす場合があるのは、上述のように「糖尿病患者さんや糖尿病予備軍の方」です。
 しかし、糖尿病や 糖尿病予備軍ではない場合でも「生玄米粉」で高血糖を起こす可能性があります。
 それは、次のケースです。

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  (A)発芽玄米を使用している生玄米粉
     玄米は浸水しますと「発芽モード」に入ります。
     種子は「発芽の態勢」に入りますと、自ら消化酵素を出し、デンプンを分解して「ブドウ糖」をつくり出します。
     種子はこの「ブドウ糖」をエネルギー源にして発芽していきます。
     ですから、発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化デンプン ブドウ糖)」されているのです。
     発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化デンプン ブドウ糖)」されていますから、
     発芽玄米のデンプンは分解されて「ブドウ糖」になっています。
     つまり、この発芽玄米を使用してつくった「生発芽玄米粉」は「ブドウ糖の粉」になっているのです。
     微粉末タイプの「生発芽玄米粉」であれば、それは「ブドウ糖の微粉末粉」になっています。
     したがって「生発芽玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、
     「生発芽玄米粉」が微粉末であるほど急速な「糖の吸収」が起こり、高血糖を引き起こしてしまうでしょう。

   (B)超微粉末に粉砕されている生玄米粉
     生デンプンは結晶構造が堅固なので、ヒトの消化酵素では消化(分解)し難いです(難消化性デンプン)。
     しかし、この生デンプンの堅固な結晶構造を「超微粉末」まで粉砕すれば、これは「α 化」と同様になります。
     「水で煮る」などの加熱調理によって 天然のデンプンの堅固な結晶構造が崩れる(α 化する)ことにより、
     「α 化」したデンプン(α デンプン)は ヒトの消化酵素でも消化(分解)できるようになるのですが、
     生玄米を「超微粉末」まで粉砕することは、この「α 化」と同様に結晶構造を崩すことと同意であるため、
     「超微粉末」まで粉砕された「生玄米粉」は ヒトの消化酵素でも容易に消化(分解)できるようになるのです。
     したがって「超微粉末」まで粉砕された「生玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、
     「デンプンの消化吸収」が促進されて急速に行なわれ、高血糖を引き起こしてしまうでしょう。
     このように、生デンプンの消化(分解)は「デンプンの結晶構造の状態」によるのです。

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 糖尿病や 糖尿病予備軍ではない場合でも「生玄米粉」で高血糖を起こす場合は、上記の「2つのケース」が考えられます。「生玄米粉」で高血糖を起こすのは、この「(A)発芽玄米を使用している生玄米粉 」と「(B)超微粉末に粉砕されている生玄米粉 」の場合でしょう。上記の説明でもお分かり頂けると思いますが、ここについて詳しくお話ししていきます。


 では、ここで、インターネットで『生玄米粉で高血糖を起こした』と報告されている お二人の記事を見てみましょう。

 まず、お1人目は「dabo_gc」さんです。


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 玄米が高血糖に良いなんて大嘘だった(人体実験の結果)
 【「dabo_gc」
より 】

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 玄米を生で食べてみた。血糖値が上がらないというのは大嘘
 【「dabo_gc」
より 】

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 「dabo_gc」さん、貴重な人体実験を有り難うございます m(__)m

 1つ目の記事、これは「(B)超微粉末に粉砕されている生玄米粉 」に当たります。
 「dabo_gc」さんが使用されたのは、市販の「マイセンの玄米粉」です。
 ( この商品につきましては、こちらの「マイセンの玄米粉」ページを参照してください

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 この「マイセンの玄米粉」は「生タイプの玄米粉」つまり「生玄米粉」ですが、次のように宣伝されている通り、おそろしく超微粉末です。

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 「ひと粒、わずか6ミクロン」と広告しています。
 「粉のプロ」がいくら大絶賛しようとも、このような「超微粉末」では “天然のデンプンの堅固な結晶構造がミクロンレベルまで繊細に粉砕されて破壊されている” のですから、これではいくら「」であっても、ほとんど「α デンプン」と同じか‥、いや、もしかしたら「α デンプン」以上に消化酵素が働きやすくなり、非常に “消化されやすい状態” になっているでしょう。
 この「マイセンの玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば「デンプンの消化吸収」が促進されて急速に行なわれることになり、高血糖を引き起こす原因となるでしょう。

 つまり、玄米のデンプンの消化は、生玄米だと天然のデンプンの結晶構造が堅固なために消化酵素が働き難く消化が困難ですが(そのため『難消化性デンプン』と呼ばれる)、「水で煮る」などの加熱調理により「糊化(こか)」して結晶構造が崩れると消化酵素が働きやすくなり消化が容易になるわけですから、やはり「デンプンの結晶構造の状態」に帰着すべきです。
 この理屈が解かれば、ミクロンレベルまで繊細に粉砕されて破壊された「超微粉末」タイプの「生玄米粉」は「」であっても消化されやすいだろうと推測せねばなりません。
 したがって「生玄米粉」を「デンプンの未消化」を狙って使用する場合には、市販の「超微粉末」タイプではならず、玄米を「石臼」か「家庭用のミルサー」で挽いた程度の粗めの粉砕度で食べなければ「デンプンの未消化」を実現することは難しいと判断すべきですね。
 ですから、私は過去記事で『微粉末タイプはダメですよ、「家庭用のミルサー」で挽いてください』と言っていたのです。

 それに「マイセンの玄米粉」では、次のように『玄米を細かく粉砕することで、より消化吸収がしやすくなり』と宣伝していますが、やはり、ミクロンレベルまで繊細に粉砕してしまうと「デンプンの消化吸収」が促進されて急速に行なわれることになるでしょう。この「マイセンの玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、高血糖を引き起こして当然だと言えます。

genmaiko - maisen 3



 また、2つ目の記事、これは「発芽玄米」を使用しているので「(A)発芽玄米を使用している生玄米粉 」に当たります。
 どうやら、粉にしたのではなく、スプーンですくい、そのまま食べられたようです。

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 発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化デンプン ブドウ糖)」されているため、すでに「ブドウ糖になっている」のです。
 この発芽玄米はすでに「ブドウ糖になっている」わけですから、粉にしていない発芽玄米であろうと「空腹時」に「単品」で食べれば、糖が非常に吸収されやすく、これもまた、高血糖を起こしてしまうでしょう。


 では、次に、2人目は「ワンネス・ラボ」さんです。


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 生発芽玄米粉のちから
 【「ワンネス・ラボ」
より 】

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 続・生発芽玄米粉のちから
 【「ワンネス・ラボ」
より 】

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 血糖値測定[01]生発芽玄米粉 50g で、血糖値上がりました。
 【「ワンネス・ラボ」
より 】

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 「ワンネス・ラボ」さんの場合は、悪条件が重なっています。

 市販の微粉末タイプの「生発芽玄米粉」を使用していますから‥、
 これは「(A)発芽玄米を使用している生玄米粉 」+「(B)超微粉末に粉砕されている生玄米粉 」に当たります。

 もう一度、よく考えてみてください。

 発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化デンプン ブドウ糖)」されており、すでに「ブドウ糖になっている」のでしたね。
 その発芽玄米を「」のまま微粉末にした「生発芽玄米粉」は「ブドウ糖の微粉末粉」なのです。
 この「生発芽玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べたなら、糖が急速に吸収されてしまい、思いっきり高血糖を引き起こすでしょう。このパターンが「生玄米粉」で一番、高血糖を起こしてしまうと思います。


 さて、いかがでしたでしょうか。
 なぜ「生玄米粉」で高血糖にならない人がいるのか?
 また、その逆に、なぜ「生玄米粉」で高血糖になる人がいるのか?
 その理由がお分かり頂けたでしょうか。
 
 「生玄米粉」の貴重な人体実験を行なってくださった「dabo_gc」さんと「ワンネス・ラボ」さんには深く感謝いたします。
 当記事でまとめる機会にさせて頂くことができました。本当に有り難うございます m(__)m


 ちなみに「ワンネス・ラボ」さんは、大変貴重な実験をされています。
 次の2つの記事をご覧ください。


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 血糖値測定[12]生発芽玄米粉 50g + オリーブオイル 20g
 【「ワンネス・ラボ」
より 】

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 血糖値測定[03]梨
 【「ワンネス・ラボ」
より 】

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 1つ目の記事は、市販の微粉末タイプの「生発芽玄米粉」(ブドウ糖の微粉末粉)であっても、この「生発芽玄米粉」を「オリーブオイル」と混ぜ合わせてから食べると「血糖値の上昇」が結構抑制されています。
 これは、おそらく「生発芽玄米粉ブドウ糖の微粉末粉)」を「オリーブオイル」で包んでしまったことにより、腸内での「ブドウ糖の溶出率」が低下し、「糖の吸収率」が抑制されたためだと考えられます。
 いわゆる、この「オリーブオイル」作戦は、当記事でお話しさせて頂きました『食物繊維 混食法』と同じ効果を発揮したということですね。

 そして、2つ目の記事は「梨」を「生で食べる」という実験ですが、血糖値はそんなに上昇していませんね。「梨」は糖度が高い果物ですが、実験した食品の中で「血糖値の上昇」が一番緩やかで低く抑制されています。これは「梨」の身に食物繊維が含まれているため、その食物繊維が「梨」に含まれる糖質の消化吸収を阻害して抑制し「血糖値の上昇」を抑制したのです。
 このように、果物は糖度が高いとは言え、果物を「生で」そのままガブリついて食べれば、食物繊維と “一緒に” 食べることになるので『食物繊維 混食法』と同じ効果を発揮し、精白食品(精製食品白米ご飯白パンなど)のように血糖値を急上昇させるようなことはありません。この実験は、それをよく理解させてくれる良い実験だと思います。

 例えば、もし、この「梨」を「ベジファースト」の食べ方をして 生サラダ(豊富な食物繊維)を “先に” 食べてから「梨」を食べる、もしくは「梨」を 生サラダ(豊富な食物繊維)と “一緒に” 食べれば、もっと「血糖値の上昇」を抑制できたはずだと思います。「食べる順番」や「ベジファースト」、または『食物繊維 混食法』を活かせば、高血糖を防ぐことができます。


生玄米粉を食べるときも、「食べる順番」や「ベジファースト」、
  または『食物繊維 混食法』の食べ方を活用すれば「血糖値の上昇」をより防ぐ!


 「生玄米粉」の場合にも、当記事でお話しさせて頂いた「食べる順番」や「ベジファースト」、または『食物繊維 混食法』の食べ方を大いに活用するのです。
 例えば、「生菜食」や「生サラダ」を食べ、その後に「生玄米粉」を食べる。
 または「生菜スムージー生野菜のスムージー)」の中に「生玄米粉」を混合して混ぜ合わせてから食べる。
 そうすれば「血糖値の上昇」をしっかりと抑制することができ、血糖値を「平坦化」させることとができると思います。


 私のお薦めは、上記の「生菜スムージー生野菜のスムージー)」の中に「生玄米粉」を混合して混ぜ合わせてから食べる、という方法です。「生菜スムージー生野菜のスムージー)」なら「生発芽玄米粉ブドウ糖の微粉末粉)」でも良いです。
 「生菜スムージー生野菜のスムージー)」であれば、「生発芽玄米粉ブドウ糖の微粉末粉)」+「オリーブオイル」のときと同様の効果があるはずです。

 この「生菜スムージー生野菜のスムージー)」+「生発芽玄米粉ブドウ糖の微粉末粉)」のパターンは、私は「祖母の体力回復のための食養メニュー」として、以前、実際に取り入れていました。

 これは過去記事で書いていると思いますが、祖母は『肺炎球菌ワクチン』を打った2日後に「口から多量の血が痰に混ざって出てくる」ようになり、それからすぐに数週間ほど入院し、病院で「ブドウ糖栄養点滴」を22本くらい打たれ、帰宅したときには「自分の足で歩けない状態」にまで衰弱させられていたのです。これは「お年寄りが病院に入院すると一気に衰弱する」と聞いていた通りで、私はこの病院の対応の粗悪さに完全にブチ切れ、「祖母の体力回復のための食養メニュー」を考案しました。

 まず、第一に「生菜スムージー生野菜のスムージー)」を導入しました。
 「生菜スムージー生野菜のスムージー)」であれば胃腸に負担がかかりませんし、非常に食べやすいです。
 それに「腸内細菌の改善作用」が得られます。

 次に『食物繊維サプリメント』を「生菜スムージー生野菜のスムージー)」の中に入れ、祖母の腸内細菌が『短鎖脂肪酸』「ビタミン」「ミネラル」「アミノ酸」「酵素」「水素ガス」などの有用成分を産生しやすくしました。

 そして、私は敢えて「糖化デンプン ブドウ糖)」されて「ブドウ糖になっている」状態の「生玄米食」を考えました。
 そこで、玄米を水に浸水させて発芽させ、デンプンがブドウ糖になっている「発芽玄米」を使用しました。
 「発芽玄米」を水と一緒にミキサーにかけて “クリーム状” にした「生玄米クリーム」をつくり、この「生玄米クリーム」を「生菜スムージー生野菜のスムージー)」に混ぜ合わせ、「生菜スムージー生野菜のスムージー)」+「生玄米クリーム」にし、祖母に食べてもらいました。

 この時、なぜ、私が敢えて「ブドウ糖になっている」状態である「生玄米クリーム」にしたのかと言いますと、祖母の体力はかなり衰弱していたため、祖母の身体に「デンプンを消化するための余計な体力を使わせない」ようにするためです。
 みなさんも聞いたことがあると思いますが、「消化」というのは身体にとって非常にエネルギーを使うものなのです。
 ですから、ここは敢えて、デンプンが消化されてブドウ糖になっている「発芽玄米」を使用すれば、祖母の身体がデンプンを「消化」するための「余計な体力の浪費を防ぐことができる」からです。
 祖母の身体はかなり衰弱させられていたため、私はこの発想がすぐに浮かびました。

 また、他の利点としては、「発芽玄米」をミキサーで粉砕しているため、栄養価が高まっている「発芽玄米」の様々な栄養有用成分が吸収されやすい状態になっている、という利点があります。これも、体力が異常に衰弱していた祖母の身体にとって有り難いことです。これは「生菜スムージー生野菜のスムージー)」に含まれる栄養も同様ですね。

 さらに「発芽玄米」はデンプンが消化されてブドウ糖になっているとは言え、この「発芽玄米」を「生菜スムージー生野菜のスムージー)」の中に混ぜ込んでしまうわけですから、当然ながら『食物繊維 混食法』の機能が働き、まずもって、高血糖など引き起こすものではありません。「生菜スムージー生野菜のスムージー)」に多量に含まれる食物繊維が「糖の吸収」を阻害して抑制することにより緩やかにし、「血糖値の急上昇」など起こりようもないのは明白なのです。
 おそらく「ワンネス・ラボ」さんが行なった上記の「生発芽玄米粉(ブドウ糖の微粉末粉)」+「オリーブオイル」よりも「血糖値の上昇」を抑制して「平坦化」するのではないかと思います。
 ここらへんは、実験で確かめていないので生意気なことは言えませんが、当記事でお話しさせて頂いた『食物繊維 混食法』の物理的作用を考えても、おそらく、正しいと思います(つまり「間違いはないでしょう」ということです)。

 祖母は当時、90歳を超えていましたが、この食事を行なうこと数週間で、また自分の足で歩くことができるようになるまで体力が回復しました。これは、たぶん、過去記事のどこかで書いていると思います。そんな記憶があります。

 祖母は今年で98歳(大正8年生まれ)ですが、今も元気に暮らしています。
 私が今まで祖母に施してきた「食養対策」が功を得た結果として、祖母が今も元気でいてくれるのであれば、食養者のひとりとして本当に嬉しいことです。



発芽玄米」に関しまして誤記や説明不足がありましたことへのお詫び

 以前も、次の記事などで「生玄米粉」で血糖値が高くなる人の説明をしていました。

    癌治療に役立つ食材 『全粒穀物(玄米・雑穀米など)』 - 福田一典 医師
     【 全粒穀物・玄米が持つ有効性:生玄米粉の食後に血糖値が高くなる人がいるのは、なぜか?:他‥】


 しかし、この記事の説明では、発芽玄米に関する説明が抜けていました。

 玄米は浸水しますと「発芽モード」に入ります。
 種子は「発芽の態勢」に入りますと、自ら消化酵素を出し、デンプンを分解して「ブドウ糖」をつくり出します。
 種子はこの「ブドウ糖」をエネルギー源にして発芽するのです。
 ですから、発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化デンプン ブドウ糖)」されているのです。
 発芽玄米は「発芽の過程」で「糖化デンプン ブドウ糖)」されていますから、発芽玄米のデンプンはすでに分解されて「ブドウ糖」になっています。この発芽玄米を使用してつくった「生発芽玄米粉」は「ブドウ糖の粉」になっているのです。
 したがって「生発芽玄米粉」を「空腹時」に「単品」で食べれば、「生発芽玄米粉」が微粉末であるほど急速な「糖の吸収」が起こり、高血糖を引き起こしてしまうでしょう。

 「dabo_gc」さんや「ワンネス・ラボ」さんの人体実験の記事を拝見させて頂き、発芽玄米を「空腹時」に「単品」で食べた場合、かなり高血糖を起こしてしまうことに気づき、当記事にて説明させて頂きました。
 また、過去記事の「生発芽玄米粉」における不適切な部分は、できる限り訂正し、改善させて頂きました。
 今まで当ブログサイトの「生玄米粉」に関する内容で、以上の「生発芽玄米粉」についての誤記や説明不足がありましたことを、この場で深く深くお詫びさせて頂きます。本当に申し訳ありません m(__)m

 癌患者さんが「玄米食」を癌治療として取り入れるときに「生玄米粉」や「発芽玄米」や「生発芽玄米粉」を利用する場合、どうぞ、当記事の内容をよくご理解して頂いた上で、当記事にてお話しさせて頂きました「食べる順番」「ベジファースト」『食物繊維 混食法』の知識知恵を参考にして取り入れ、導入されて頂き、ご自分なりにいろいろと考慮して考え、工夫して実行されてください。よろしくお願いします m(__)m



玄米食は「代謝の改善」に役立つため、癌治療にも有効します!
  癌患者さんは、玄米食を活かす場合、工夫して採用してください m(__)m


 「生玄米粉」とは、以上の内容をよく理解し、以上の点に気をつけて工夫して摂取するならば、高血糖など引き起こすことはありません。また「生発芽玄米粉」であっても、以上の「食べる順番」「ベジファースト」『食物繊維 混食法』の知識知恵を活かすなら、高血糖を引き起こすことなく摂取でき、栄養価が高まった「発芽玄米」の栄養有用成分を手軽く摂取できる、大変優秀な食品です。
 「生菜食」と共に「生玄米粉」は、甲田光雄医学博士が命懸けで残してくださった貴重な『生菜食療法』を支える柱です。
 当記事の内容をよく理解し、熟知して工夫すれば、癌治療にも充分に有効的に活かせるはずです。

 癌は「代謝の異常」が関与しています。
 ですから、癌を「代謝疾患」と呼んでいる先生もいます。

 昔の日本人が全粒穀物である「玄米」を食べているときには「脚気ビタミンB1などの不足により代謝異常を起こし、乳酸アシドーシスが起こって死に至る症状)」を起こすことはありませんでしたが、江戸の元禄時代、江戸や京都の大都会で白米食が容易にできるようになり、当時は副食が貧しかったため、「玄米」から「白米」に変えた途端に、代謝に必要なビタミンB1などの栄養素に不足が起こるようになり、その結果「脚気」が大流行し、この「脚気」で実に多くの人たちが亡くなりました。
 しかし、全粒穀物である「玄米」を食べているうちは「脚気」は起こらなかったのです。

 当時、田舎では玄米玄麦雑穀が食べられていましたが、田舎の人たちが出稼ぎで江戸に行き、白米食を始めると代謝不良を起こして「脚気」になり、身体がおかくなりました。しかし、また田舎へ帰って玄米玄麦雑穀の食事に戻すと身体が改善したのです。これは、玄米玄麦雑穀に含まれる代謝に必要なビタミンB1などの栄養素をまた摂り始めたことで代謝が改善したためです。「江戸に行くと身体がおかしくなる」ことから、昔はこの現象のことを「江戸煩い(えどわずらい)」と呼んでいました。

 つまり、副食が貧しくとも「玄米」を食べているうちは「代謝が健全に行なわれていた」という証拠であり、しかも、白米食から玄米玄麦雑穀の食事に戻すと、代謝が改善されて「脚気」の症状が消失したのです。ゆえに、全粒穀物である「玄米」には「代謝異常を改善する効果がある」ということが解かるわけです。
 「代謝疾患」でもある癌の治療に、この「玄米」を上手に取り入れることは、やはり、有効だと考えるべきです。

 アメリカでは、51%以上の全粒穀物を含む食品に『癌や心臓病のリスクを減らす可能性がある』と表示できることが「FDA(アメリカ食品医薬品局)」から許可されています。玄米は「米の全粒穀物」ですから、これに当たります。

 あとは、当記事の内容をよくご理解して頂いて、「玄米ご飯」を使うのか、「玄米粥」を使うのか、「玄米クリーム」を使うのか、「生玄米粉」を使うのか、「発芽玄米」を使うのか、「生発芽玄米粉」を使うのか、「生玄米クリーム」を使うのかを、ご自分でよく考えてください。

 そして、これらの「玄米食」で、高血糖を引き起こさないように摂取するには、どうしたら良いのか?
 つまり「玄米の摂取の方法」は、どのようにすべきか?
 そして「玄米の摂取量」は、どの程度に設定すべきか?
 これらをご自分でよく考えて設定されてください m(__)m
 (玄米の摂取量は、私は1日5勺から1合までにすべきだと思います

 癌細胞の最大のエサは「ブドウ糖」です。
 いくら有効な「玄米食」と言えども、「糖の過剰摂取」になるようではならず、ましてや「高血糖を引き起こすような摂取の方法」ではいけません。これでは癌を育てて進行させてしまいます。

 癌治療に「玄米食」を活かしたい方は、これらをご自分でよく考えなくてはなりません。
 当記事がこれらを考える上での参考になって頂けることを切に願っています。
 よろしくお願いします m(__)m


      dabo_gc」さん、「ワンネス・ラボ」さん、お二人の貴重な人体実験に感謝しています。
        できれば「大嘘」で済ましてしまうのではなく、お二人もご自分なりに工夫されてみてくださいね!
        当記事の内容がお二人のご参考になって頂けることを願っています。
        お二人には貴重な記事を作成して頂き、心より感謝します。本当に有り難うございます m(__)m