2016年4月1日、アメリカの著名な「腫瘍学」の米国医師会雑誌である「JAMA Oncologyジャマ・オンコロジー)」に『夜間の絶食時間が「乳がん再発リスク」に影響する可能性がある』という大規模の癌研究報告が掲載されました。この癌研究は、アメリカの「カリフォルニア大学 サンディエゴ校 ムーアズがんセンター」によるものです。

 この癌研究報告は、研究結果を次のように発表しています。

    絶食時間が一晩に「13時間未満」だった女性は、
     「13時間以上」だった女性に比べて「乳癌の再発リスク」が 36% 高いことが分かった。


    夜間に絶食すると、癌の症状を悪化させる可能性がある「高血糖」や「炎症」、
     「体重増加」などを避けることができ、「癌の再発リスク」を減らすことができる。


 この癌研究報告では「乳癌の再発リスク」について調査されていますが、「その他の癌の再発リスク」についても同様だと言っています。夕食を取ってから、翌日の食事を取るまでに「13時間以上」の絶食(断食)をしている人は、夜食を取る人(つまり「13時間未満」の人)に比べて「癌の再発リスク」が減る、という研究結果が出ているのです。

 つまり、簡潔にまとめますと、

    夜間の絶食時間が「13時間未満」だった人は「癌の再発リスク」が増加する。
    夜間の絶食時間が「13時間以上」だった人は「癌の再発リスク」が減少する。
     ( 夜間の絶食時間  夕食を取ってから、翌日に食事を取るまでの絶食時間 )

 になります。

 当記事では、この癌研究報告の内容を分かりやすく伝えている「3つの記事」をご紹介させて頂きます。
 ぜひ、ご参考にされてください m(__)m


 みなさん、この癌研究報告が示している内訳がお分かりになられますか?
 この癌研究報告は『夕食を取ってから、翌日の食事を取るまでに「13時間以上」の間、何も食べない人は「癌の再発リスク」が減少することが大規模調査によって明らかとなった』と言っているのです。
 つまり、これは「半日断食」や「週末一日断食」が「癌の再発リスク」を減少させることが、大規模の癌研究報告によって科学的医学的に裏付けられたのです。

 「半日断食」とは、夕食を取ってから、翌日の昼食まで何も食べない断食(絶食)です。
 夕食を夜6時に取り、翌日の昼食を12時に取る「半日断食」であれば「18時間の断食」になります。
 夕食を夜8時に取り、翌日の昼食を12時に取る「半日断食」でも「16時間の断食」になります。

 「週末一日断食」とは、毎週1回、ご自分がやりやすい曜日に「一日断食」の日を設定し、「一日断食」を行なう前日に夕食を取ってから、翌日の夕食まで(まる1日間)何も食べない断食(絶食)で、「24時間の断食」です。

 つまり、この癌研究報告では「13時間以上の夜間絶食」となっていますが、「半日断食」や「週末一日断食」は それを上回る「夜間絶食」なのです。
 いわゆる、この癌研究報告が伝えているのは「半日断食」や「週末一日断食」が「癌の再発リスク」を減少させることを科学的医学的に裏付けた内容なわけです。お分かりになられますよね!


 「癌の再発リスクを減少させる」、これは「癌の進行」を阻害して「抗がん作用」を発揮している現象です。
 「癌が再発する」というのは「癌が進行した結果として現われた症状」です。
 よって、「癌の再発リスクを減少させる」というのは「癌の進行」を阻害して「抗がん作用」を発揮している現象そのものですから、「癌の再発リスクを減少させる」ものは癌治療にも効果するということです。
 つまり「夜間絶食」「半日断食」「週末一日断食」は「癌の再発リスク」を減少させるだけでなく、「癌の進行」を阻害して「抗がん作用」を発揮し、癌治療に有効するのです。


 これは、少し考えれば明らかに分かります。
 絶食(断食)をしている間は何も食べませんから、癌を進行させる原因となる「高血糖」になりません。
 癌細胞の最大の餌は「ブドウ糖」なので、絶食(断食)をしている時は「癌の進行」を阻害することができます。
 また、癌細胞は「炎症」しており、癌は自分自身の「炎症」を促進することによって進行していきますから、絶食(断食)をしている時は「炎症」を抑制する「抗炎症作用」が働いている時なので、絶食(断食)は「癌の進行」を阻害するのです。
 したがって、「夜間絶食」「半日断食」「週末一日断食」は「癌の再発リスク」を減少させるだけでなく、「癌の進行」を阻害して「抗がん作用」を発揮し、癌治療に有効することがお分かりになられるでしょう。
 それが、この大規模の癌研究報告によって科学的医学的に立証され始めたというわけですね。


 ただ、これは「夜間絶食」「半日断食」「週末一日断食」が「癌の再発予防」や癌治療に有効することが科学的医学的に裏付けられたものであり、「夜間絶食」「半日断食」「週末一日断食」だけで「癌の再発予防」や癌治療を行なうようなことをしてはなりません。
 「癌の再発予防」や癌治療は「断食療法」だけで果たせることではないのです。

 例えば、癌細胞の最大の餌である「ブドウ糖」を、毎日、無制限でたらふく摂取しながら、都合よく「夜間絶食」「半日断食」「週末一日断食」を行なったって、上記の効果など木端微塵に打ち砕かれてしまいます。
 癌細胞の最大の餌である「ブドウ糖」の摂取に制限をかけ、「癌の再発予防」や癌治療で重要な「抗炎症作用」や「抗がん作用」を発揮する「糖質制限食(ケトン食)」を行ない、その他、癌治療に有効することが科学的医学的に立証されている自然療法を組み合わせて行なっているその上において「夜間絶食」「半日断食」「週末一日断食」を行なえば、これらの「相乗効果」によって大きく有効するのです。
 「夜間絶食」「半日断食」「週末一日断食」は、あくまで「癌の再発予防」や癌治療に有効する一つの手段であることをご理解ください。大事なのは、癌治療に有効する自然療法を「複合的に併用して組み合わせる」ことによって「相乗効果」を大きく引き出すことです。

 また「1点絞りの癌治療何か一つの療法しか行なわない癌治療)」では絶対にダメです。
 昔の癌は「がんもどき(ニセ癌)」が多かったため、何か一つの自然療法だけで治ってしまいましたが、今の癌は「本物の癌(悪性癌暴走癌)」が増えているので、何か一つの自然療法だけで癌が治るなどと考えるのは大変危険な間違いです。『食事療法』しか行なわないのもダメですし、「断食療法」しか行なわないのもダメですし、その他の自然療法についても同様です。
 今の癌には、必ず「糖質制限食(ケトン食)」などの癌治療に有効する『食事療法』を母体基本土台に置き、その上で、その他の自然療法を「複合的に併用して組み合わせる」ことによって「相乗効果」を大きく引き出す方法を採用すること、これです。こうして、癌の生還率を「自力で」上げる努力工夫をされてください。
 今の癌には、必ず『食事療法プラスアルファ』の意識を強くお持ちください。よろしくお願いします m(__)m



 今から10年ほど前、私の父に腎臓癌が発見され、急遽、手術をしました。
 担当医の医師(腎臓癌の名医として有名)からは「腎臓癌は一番タチが悪く、手術をして助かっても、手術後5年以内に癌が再発する人亡くなる人は軽く9割を超えている」と言われ、何度も何度も「再発に気をつけなさい!」と忠告を受けていました。

 その頃の私は「生菜食」という食養を行なっており、食事の重要性が身に染みて分かっていたので、手術後の父を説得し、再発予防として、玄米食や「生菜食」を中心とした『食事療法』に加えて、私が重視して父に指示したのが「週末一日断食」でした。
 父は今も、玄米食や「生菜食」といった『食事療法』と「週末一日断食」をたんたんと継続していますが、タチの悪い腎臓癌の手術後10年が経過した今も、父は再発していません。
 私の読みは、まんまと当たったのです(しめしめ、良かったァ~♪  決して正しい日本語ではありません)。

 癌治療における「半日断食」や「週末一日断食」の価値を、当時の私が意識のどこかで強く直感し、父に再発予防の重要な手段の一つとして「週末一日断食」を課してから10年後、それを科学的医学的に裏付ける癌研究報告が一流の「米国医師会雑誌」にて、2016年にようやく発信されました。
 私はこの世界の医学界の動きを嬉しく感じますが、けれども、これはいつも思うのですが、正直な気持ちとしては「チット、遅せぇ~よ‥」というのが私の本心です。
 もっと言えば「今頃かよ‥」的なボヤキが、若造の私のお口からこぼれ出てしまうのです‥(涙)
 正直に言って「科学も、医学も、いつも遅せぇ~なァ~」とか思っちゃうんですね‥(大涙)
 

 こんな話はしなくてもいいと思いますが、この「科学も、医学も、いつも遅い」について少しお話しします。
 インド哲学では、太古の昔から「この世界は存在していない」と伝えていました。
 私たちが知覚認識する世界は「幻想」であると、インド哲学で太古の昔から指摘されていたのです。
 それから数千年の後、現人類は高度な「科学の時代」を迎え、地球上で一番高度に進んだ科学である「量子力学」によって、インド哲学が太古の昔から伝えていた「この世界は存在しておらず、世界は幻想である」という教示が「事実である」ことが解かりました。

 私たち人間が知覚認識している物質はすべて原子を基本単位にしており、その原子が組み合わさり結合して分子を形成し、物質となっています。すべての物質の基本単位である原子は素粒子によってできており、高速で動いているため、その実態は無形なる「振動のエネルギー場」でしかないのです。原子は「実体が無い」のです。
 その実態の無い「無形なる原子」がいくら組み合わさって物質を形成しても、物質の基本単位である原子が実態の無い「無形なる存在」なのですから、私たちが知覚認識している物質に実態が有るわけがありません。
 つまり、この、私たちが知覚認識している世界は「幻想」だと言うことです。

 そして「量子力学」は告げます。
 『人間が知覚認識している物質世界は、人間が意識した時だけ物質として現われる』と‥。
 この世界は、私たち人間が意識していない時は物質として現われず、目に見えない「エネルギー」になっているのです。これが、地球上で一番高度に進んだ「量子力学」が出した、この世界の答えなのです。
 現人類の科学が「量子力学」まで進んでようやく出した答えを、インド哲学は太古の昔に告げているのですね。
 こういうところを見ると、現代科学は、ちょっと「遅せぇ~よ」的なものがあるのです‥(滝涙)

 そして、もう少しお話ししますと、精神が高度に磨かれた人は、必ず「目に見えない世界(霊的真理)」に進んでいきます。物質的なものに、あまり興味が湧かなくなっていくのです。
 よく考えてみれば、上述しましたように、地球の人類が科学を生み出して育んだ末に、地球上で一番高度に進んだ科学として最終的にたどり着いたのが「量子力学」でした。
 その「量子力学」って何でしょうか? 「量子力学」とは「原子素粒子の世界の仕組み」を解明した科学であり、つまり「肉眼では見えない世界」を扱った科学ですから、地球の人類の科学が高度に進んだ末にたどり着いたのが「目に見えない世界」だったということなのです。
 科学も高度に磨き上げられると「目に見えない世界(量子力学)」にたどり着き、この世界の答えを知るのです。
 そして、人間も精神が高度に磨き上げられると「目に見えない世界(霊的真理)」にたどり着き、この世界の答えを知ることになります。すべては同じであり、現象は共通しているのです。

 この宇宙だって、そうです。
 この宇宙は大きく分けて「物質宇宙」「暗黒物質ダークマター)」「暗黒エネルギーダークエネルギー)」の「3つの世界」でできています。「物質宇宙」は 5% しかなく、その奥に「暗黒物質ダークマター)」が 27% を占め、さらにその奥に「暗黒エネルギーダークエネルギー)」が  68% を占めています。この宇宙も、私たちが知覚認識できる「物質宇宙」は 5% しかなく、私たちが知覚認識できない世界が 95% を占めているということです。つまり、この世界の多くが、私たち人間が知覚認識できない世界で構成されていると言えるでしょう。

 「目に見える世界(物質世界)」の奥には「目に見えない世界(エネルギーの世界霊的世界)」があります。
 「目に見える世界(物質世界)」で止まっているうちは、科学も、人間も、本質にはたどり着けないのです。



 「断食療法」カテゴリの記事を見て頂ければお分かり頂けますが、近年に入ってから「断食療法」が癌治療に有効することが、癌研究報告によって続々と発表されるようになりました。この癌研究報告も、その一つです。

 『長期間の断食』は一般の方々では難しいので、私は薦めていません。
 しかし「半日断食」や「週末一日断食」などの『短期間の断食』ならば、誰にでも安全に実行することができるので、私は「半日断食」や「週末一日断食」を推奨しています。
 この癌研究報告をご覧になり、以上の私の説明とともに「半日断食」や「週末一日断食」の価値を理解することができたなら、癌患者さんには、ぜひ「癌治療に有効する自然療法」の一つとして「半日断食」や「週末一日断食」を実行して頂き、ご自分の癌の改善に活かして頂きたいと思います。


 なお「半日断食」と「週末一日断食」のやり方につきましては、次の記事で詳しくお話ししていますので、ご参考にされてください。「半日断食」も「週末一日断食」も、そんなに身構えることなくできますから、ぜひ、安心して実行されてみてください。


    安全で、効果の大きい断食 「週末一日断食」《改訂版》
     【 週末一日断食という断食療法が『癌体質の改善』に貢献する:断食の効用:
       「一日断食」と「半日断食」のやり方 】



 「半日断食」や「週末一日断食」は、断食と言うよりは「少食の延長線上」のようなものです。
 特別に「体力が衰弱しきっている癌患者さん」でなければ、誰でも安全に実行できます。


 また、この癌研究報告に関わった科学者の一人が、このように述べています。

   「夜間の絶食時間」を長くすることは、乳癌や その他の癌の「再発リスク」を減らすことのできる、
     簡単で「非薬物的な治療法」かもしれない。

 この発言の『簡単で「非薬物的な治療法」かもしれない』というところが重要です。
 「非薬物的な治療法」というのは、当然「抗がん剤」を代表する危険薬を使用しない治療法のことです。
 「夜間絶食」「半日断食」「週末一日断食」とは、そういう「危険な薬(抗がん剤)」を使用せずに、誰でも簡単に実行できて効果する癌治療になるだろう、という、アメリカの科学者による貴重なご意見です。

 『再発予防のために「抗がん剤」をやりましょう!』という医者の言葉に呑み込まれて「抗がん剤」を行なう羽目になり、その結果、癌が再発‥。そのまま末期癌まで進み、この医者の言葉に騙されて亡くなっていく癌患者さんが世にどれほど多くいるかご存知ですか‥。
 「抗がん剤」は かえって「癌の温床癌が爆発的に増える体内環境)」をつくり出す代物であり、「アメリカ国立がん研究所」が打ち明けた通り、「抗がん剤」は「増癌剤」なのです。
 「抗がん剤」が癌の再発予防に決してならないのは、もはや、科学的医学的に見て明らかなのです。
 ここは重要なので、次の記事を参照してください m(__)m


    医者の9割が、今でも「抗がん剤」を選択しない! 頭が良いから病気を治せるわけではない!
     癌の早期発見は危険!【 抗がん剤は「癌の温床」を作り上げる『増癌剤』!】



 「抗がん剤」など使用しても、癌の再発予防にはなりません。
 だからこそ、「抗がん剤」を行なって癌が再発する癌患者さんが世に多いのです。

 癌の再発予防とは『食事療法』を中心とした自然療法です。これによって、癌を再発させてしまう『癌体質』そのものを改善し、真に再発予防を実現するのです。「抗がん剤」は『癌体質』を深めるため、癌を再発させてしまうのです。あからさまに現われている「通常療法の実地(抗がん剤を行なって癌が再発する、通常療法の数々の症例)」を見て、この「抗がん剤のカラクリ」に気づき、通常療法から身を守りましょう!

 癌治療は『食事療法プラスアルファ食事療法を母体基本土台に置き、その上において、他に「癌治療に有効することが科学的医学的に解っている自然療法」を様々に「複合的に併用して」行なう癌治療)』が大切です。
 癌治療は「一点絞りの癌治療一つの癌治療しか行なわない)」は絶対に避けてください。
 『食事療法』は「糖質制限食(ケトン食)」がベストです。
 そして、この『食事療法』を中心にし、他に「癌治療に有効することが科学的医学的に解かっている自然療法」を様々に「複合的に併用して」組み合わせて行ないます。
 「夜間絶食」「半日断食」「週末一日断食」は、その自然療法の組み合わせの一つだと認識されてください。
 癌治療は「夜間絶食」「半日断食」「週末一日断食」だけではダメです。

 自然療法には、そこそこ、お金がかかる場合があります。
 しかし「夜間絶食」「半日断食」「週末一日断食」という自然療法は、お金が一切かかりませんよ♪
 逆に、断食期間中の「食費」が浮くので、大変「経済的」です!

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 夜間の長時間絶食、乳がんの再発リスクを下げる可能性 米研究
 【「AFPBB News」
より 】 (発信地マイアミ / 米国2016年04月01日



【 4月1日 AFP 】

 初期の乳がんと診断された女性は、毎晩13時間以上食事を控えれば、「腫瘍が再発するリスク」を下げられる可能性があるとする研究論文を、米大学の研究者らが3月31日、発表した。

 「米国医師会雑誌 腫瘍学(JAMA Oncology)」に掲載された研究結果は、

    夜間に絶食すると、がんの症状を悪化させる可能性がある「高血糖」や「炎症」、
     「体重増加」などを避けることができる。


 とする、マウスを使ったこれまでの研究が基礎になっている。


 今回の研究は、1995~2007年に収集された、糖尿病を患っていない初期の乳がんと診断された27~70歳の女性2413人の調査データに基づいている。
 対象者に新たな腫瘍が確認された場合は平均7年間の追跡調査を、乳がんや その他の原因で死亡した場合には過去11年間に遡って調査した。
 その結果、絶食時間が一晩に13時間未満だった女性は、同13時間以上だった女性に比べて、乳がんの再発リスクが 36% 高いことが分かった。

 論文の主執筆者である「米カリフォルニア大学 サンディエゴ校(University of California at San Diego)ムーアズがんセンター(Moores Cancer Center)」の「キャサリン・マリナック(Catherine Marinac)」氏は、

    夜間の絶食時間を長くすることは、乳がんや その他のがんの「再発リスク」を減らすことのできる、
     簡単で「非薬物的な治療法」かもしれない。


 と述べた。

 (c)AFP/Kerry SHERIDAN




 夜間の絶食時間が「乳がん再発リスク」に影響するかも
 【「国立健康・栄養研究所 リンク DE ダイエット」」
より 】 (2016年04月14日

   EurekAlert」の「Prolonged nightly fasting may reduce risk of breast cancer recurrence」記事より


 夜間の断食時間が13時間未満の場合、早期の乳がん女性の「再発リスク」が増加すると言う。
 げっ歯類の研究では、夜間の睡眠中の絶食時間が長い場合、高脂肪食の餌を与えたマウスで「血糖代謝異常」や「炎症」、「体重増加」が抑制されることが分かっている。これらは、すべて「がんの予後を悪くする因子」である。

 「カリフォルニア大学」の「ルース・E・パターソン」博士と共著者らは、夜間の絶食時間が「乳がんの予後の予測要因」となる可能性を示した。

 対象者は、1995~2007年の間に「女性の健康的な食事と生活研究」の参加者であった27~70歳の女性で、糖尿病を罹患しておらず、早期の乳がんと診断された2413名のデータを収集した。

 本研究では、平均7.3年間の追跡中に、浸潤性乳がんの再発や、新たな原発性乳がんの発症を調査した。
 同様に、調査期間が平均11.4年の間の乳がんや その他すべての死亡についても調査した。

 調査開始時の平均年齢は52.4歳であった。
 1日の夜間の絶食時間は平均は12.5時間であった。
 著者らの報告では、絶食時間が13時間以上と比べ、13時間未満の場合、乳がんの再発リスクが 36% も上昇した。
 しかし、絶食時間が短い場合と、すべての死亡リスクの上昇とは関連が見られなかった。
 他の分析より、夜間の絶食時間が2時間増加する毎に「HbA1c 値」が有意に下がり、夜間睡眠時間がより長く取れることが明らかになった。

 著者らは、研究の限界点として、食事調査が自己申告であることからくるバイアスを指摘している。
 今後、夜間の絶食時間の長さが「慢性疾患のリスク」を低下させるかについて、長期のランダム化比較試験を行なうことが、公衆衛生上、大きな意味を持つため重要であると結論付けている。

 出典は『JAMA 腫瘍学』(論文要旨)。




 夜食は「がん再発の原因」となる? 「夜間の絶食時間」と「乳がん再発率」との関係
 【「あきらめない! がんが自然に治る生き方」」
より 】


 毎日の生活のなかで、夕食の時間が遅くなったり、夕食が早かったら小腹が空いて、寝る前に間食(夜食)を食べることってありますよね。夜食は、肥満や糖尿病の原因になることがよく知られています。

 しかし『夜食とがんとの関係』については、ご存じない方が多いと思います。
 実は、最近の報告によると『夜間に食事をとることは「がんの再発リスク」を高める可能性がある』らしいのです。
 今回は『夜食とがんとの関係』について解説します。



「夜間の絶食時間」と「乳がん再発率」との関係

 このほど、「夜間の絶食時間」と「乳がん患者の予後(再発率)」との関係を調べた大規模な研究結果が、有名な「腫瘍学」の医学雑誌「JAMA Oncologyジャマ・オンコロジー米国医師会雑誌)」に報告されました。

 米国「カリフォルニア大学 サンディエゴ校」の研究チームは、1995年から2007年までの約12年間に、早期乳がん患者2413名(平均年齢52.4歳)について食事調査を行ない、「夜間の絶食の長さ」と「乳がん再発率」との関係を調べました。

 その結果、

    夜間の絶食時間が13時間未満であった女性では、13時間以上であった女性に比べ、
     再発率が 36% 高かった。


 とのことです。


 また「乳がんによる死亡率」に関しては、13時間未満であった女性では 21% 高かったが、統計学的な有意差は認められませんでした。


 この研究では「がんの再発」だけではなく、糖尿病についても調査していますが、夜間の絶食時間が増えるごとに、血糖値(糖尿病)のマーカーである「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)」が低下していたとのことです。

 最後に、夜間の絶食時間が長い女性では、睡眠時間が長かったとのことです。
 つまり、夜間の絶食が長い女性のほうが、血糖値のコントロールが良好で、夜間の睡眠時間が長く、乳がんの再発率が低い、という結果でした。



夜食(短い夜間絶食時間)が、がんを悪化させる理由

 まだ明確な原因は明らかにはされていませんが、夜食を食べること(短い夜間絶食時間)が、がんの進行や再発につながる理由として、次のことが考えられています。

  夜食(短い夜間絶食)が「炎症」を引き起こし、がんを進行させる可能性
  夜食は「高血糖」や「糖尿病」の原因となり、がんを進行させる可能性
  夜食がホルモンバランスをかき乱し、乳がんなどのホルモン依存性がんを悪化させる可能性
  夜食により睡眠時間が短くなり、「睡眠ホルモン」と呼ばれ、「抗がん作用」を持つ「メラトニン」の分泌が減るため、
   がんが進行再発する可能性

 など、いろいろな理由が考えられています。



勧められる「夜間絶食」のスケジュール

 では、「がん再発のリスク」を減らすためには、具体的には、どうすれば良いのでしょうか?

 基本的には、

    夜8時以降は何も食べない。そして、朝は9時以降に朝食をとる。

 というスタイルが良いでしょう。


 ちなみに、夕食が遅い方は,

    夜10時以降は何も食べない。朝は11時以降に朝食をとる。

 といった具合にずらしてみましょう。


 これにより、先ほどの研究でも使われている基準値である「夜間13時間の絶食時間」を保つことができます。
 どうしても夜間にお腹が空いた場合には、血糖値が上昇し難く、かつ、消化の良いものを少量だけ食べましょう。

 例えば、ヨーグルト(無糖チーズナッツアボカド。
 ただし、食べ過ぎには注意してください。



まとめ

 まとめると、

   「夜間の絶食を長くする」ことは、血糖値の上昇を抑え、乳がんだけではなく、他のがんでも、
    「再発リスク」の軽減につながる可能性がある。


 と考えられます。


 がん患者さんには「食べるもの」だけではなく、「食べる時間」にもこだわって頂きたいですね。
 キーワードは「夜8時以降は食べない!」と「朝食は遅めに!」ですね。
 比較的簡単にできることですので、ぜひ習慣にしてください。


【 参考文献】
1. Marinac C. R., Nelson S. H., Breen C. I., Hartman S. J., Natarajan L., Pierce J. P., Flatt S. W., Sears D. D., Patterson R. E. Prolonged Nightly Fasting and Breast Cancer Prognosis. JAMA Oncol. 2016.