当記事は「シリーズ記事」になります。
   この『癌と炎症』シリーズは『癌と炎症の関係』についてご理解して頂くために作成したものです。


    癌と炎症 ①
     【 癌は「炎症」と深く関係しており、『慢性炎症』は 癌化 の原因となる!
       『慢性炎症』から 癌に至る過程、『慢性炎症』が 癌化 を引き起こす機序!:Nature 】


    癌と炎症 ②
     【 炎症性サイトカイン「IL-6」は 癌細胞を活性化し、
       増殖・浸潤・転移・血管新生・癌幹細胞・悪液質などを促進する!:
       自治医科大学 医学部 西野宏 教授 】


    癌と炎症 ③
     【 癌細胞は「炎症性サイトカイン」を大量に放出して自身の「炎症」を促進し、
       増殖するのに「有利な環境」をつくり出す:京都大学名誉教授 和田洋巳 医学博士 】


    癌と炎症 ④
     【 癌細胞は「炎症」しており、癌は『炎症の塊』である!
       癌の「炎症」の悪化は、癌の増殖・悪性化・転移を促進する!:
       京都大学名誉教授 和田洋巳 医学博士 】


    癌と炎症 ⑤ 癌の炎症を促進して悪化させる食事
     【 糖質 と ω6系不飽和脂肪酸 の摂取は 癌の炎症を促進する作用があるため、
       癌の増殖・悪性化・浸潤・転移を進行させる 】


    癌と炎症 ⑥ 酸化ストレス・炎症体質 (本記事
     【 活性酸素は炎症をつくり、炎症を促進して悪化させる:
       炎症から活性酸素が産生され、さらに炎症をつくり、炎症を悪化させていく 】



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 当記事は『癌と炎症』シリーズの「癌と炎症 ⑥」です。
 この『癌と炎症』シリーズの記事は『癌と炎症の関係』についてご理解して頂くためのものです。


 この「癌と炎症 ⑥」で
は『成和脳神経内科医院』の「酸化ストレス・炎症体質 ~ 片頭痛体質はどのように」記事をご紹介します。この記事では『酸化ストレス炎症体質』について説明されています。
 この記事は『酸化ストレス炎症体質』を「片頭痛体質」として扱っていますが、『酸化ストレス炎症体質』は「片頭痛」だけでなく、癌をはじめとする様々な疾患を生み出すものです。
 したがって『酸化ストレス炎症体質』は「万病を生み出す体質」と捉えるのが正解であり、癌においては重要な『癌体質体内に癌を生み出す身体の状態)』であると言えます。


 現代の日本人は様々な要因により、体内で「活性酸素」が多発生して「酸化ストレス」が高まっています。
 活性酸素は、細胞組織を「酸化」して損傷します。「酸化」とは「破壊」ですから、活性酸素によって「酸化」され「破壊」を受けた細胞組織は「炎症」を起こすのです。
これは、皮膚組織が大きく擦りむいて損傷を受けると、赤く腫れ上がって「炎症」を起こすのと同じです

 活性酸素は細胞組織を「酸化」して損傷し、「炎症」を起こします。
 そして、活性酸素は、その「炎症」を促進して悪化させます。
 活性酸素は「炎症」を生み出し、さらに、その「炎症」を促進して悪化させるのです。

 また「炎症」した場所から、活性酸素が産生され、発生します。
 この「炎症」した場所から産生されて発生した活性酸素も、身体を「酸化」したり、「炎症」を生み出したり、「炎症」を促進して悪化させる要因となります。

 つまり、活性酸素は、細胞組織を「酸化」して損傷を与え「炎症」を生み出し、「炎症」を促進して悪化させ、しかも、その「炎症」した場所から、さらなる活性酸素が産生されて発生し、二次被害的に、身体を「酸化」し、「炎症」を生み出し、「炎症」を促進して悪化させていく‥、という悪循環が起こっているのです。


 活性酸素は生体機能として「必要として」存在していますが、体内で大量に発生しすぎると、次のような悪作用を起こし、癌をはじめとする様々な疾患を引き起こす原因となります。

    細胞組織を「酸化」して損傷し劣化させ、「炎症」を起こす
    (活性酸素が DNA を損傷して癌化すれば「悪性癌(本物の暴走癌)」になります

   「炎症」を促進して悪化させる

 そして「炎症」した場所から、さらなる活性酸素が発生し、さらに「酸化」「炎症」「炎症の促進悪化」を引き起こすのです。こうして、活性酸素と「酸化」「炎症」の悪循環が続いていきます。

 いわゆる、活性酸素と「酸化」「炎症」との間には、次のような流れがあるのです。

    活性酸素  細胞組織を「酸化」して損傷する  
     炎症」を起こす  炎症」を促進して悪化させる  
     炎症」した場所から、さらに活性酸素が産生されて発生する  
     炎症」した場所から産生されて発生した活性酸素が、
        二次被害的に「酸化」「炎症」「炎症の促進悪化」を引き起こす  
      活性酸素と「酸化」「炎症」「炎症の促進悪化」との悪循環が延々と続く‥


 もうお分かりだと思いますが、『酸化ストレス炎症体質』とは『酸化ストレス体質』と『炎症体質』が合併した体質のことを指し、「酸化ストレス活性酸素)」と「酸化」「炎症」「炎症の促進悪化」の悪循環が止まらなくなって、癌をはじめとする様々な疾患を生み出す「身体の状態」を言います。
 つまり、『酸化ストレス炎症体質』=『酸化ストレス体質』+『炎症体質』です。

 以上の如く、活性酸素は身体を「酸化」して劣化させるだけでなく、「炎症」を引き起こし、「炎症」を促進して悪化させることを知っておいてください。


 酸化力が一番強く、毒性の強い悪玉活性酸素である「ヒドロキシルラジカル・OH )」は DNA を損傷して癌化させます。DNA が損傷して癌化した癌こそ、本物の「暴走癌」です。
 そして「炎症」が慢性化した『慢性炎症』も癌化の原因となります。

 癌細胞は「炎症」しており、癌は『炎症の塊』になっています。
 癌は自身の「炎症」を促進して悪化させ、増殖悪性化浸潤転移を進行させます。

 ゆえに、体内で「活性酸素」が大量に発生して「酸化ストレス」が高まった「身体の状態」は、癌が進行しやすい体内環境であり、この『酸化ストレス体質』は「炎症」を生み出して悪化させ、『炎症体質』を併発させます。
 そして『炎症体質』が、癌が進行しやすい体内環境を癌に提供するのです。
 この『酸化ストレス体質』と『炎症体質』は、癌に深く関わる体質であり、癌の発生増殖悪性化転移進行に関わる重要な『癌体質体内に癌を生み出す身体の状態』の一つです。

 したがって、体内で「活性酸素」が多発生して「酸化ストレス」が高まっているのを放置すれば(酸化ストレス体質』を放置すれば )、また「炎症」を放置して放ったらかしにしていれば(炎症体質』を放置して放ったらかしにしていれば )、癌が発生増殖悪性化転移進行しやすくなるのです。
 癌になりたくないのであれば、癌を改善したいのであれば、当記事で『酸化ストレス炎症体質』と呼ばれている『酸化ストレス体質』と『炎症体質』を改善することが重要となるわけです。



 以上をよくご理解して頂ければ、この『酸化ストレス炎症体質』である『酸化ストレス体質』と『炎症体質』の始まりは「活性酸素」が多発生して「酸化ストレス」を高めていることであることがお分かり頂けると思います。
炎症体質』は「活性酸素以外の要因」で起こることが多々ありますが、「炎症」について考える上で『炎症体質には「活性酸素」も深く関与している』ということを重視することは重要な要素です

 よって、身体の「酸化ストレス」を軽減して改善する「酸化還元治療」「抗酸化治療」が、この『酸化ストレス炎症体質』である『酸化ストレス体質』と『炎症体質』を改善して「抗がん作用」と「抗炎症作用」を発揮し、癌の発生増殖悪性化転移進行を抑制するのです。
 だからこそ、「酸化還元治療」「抗酸化治療」は重要な癌治療だと言えるのです。


 次は、熊本大学 大学院 医学薬学研究部 微生物学分野 の「赤池孝章」助教授の記事です。


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 酸化ストレス・炎症発がんの分子メカニズム
  熊本大学 大学院 医学薬学研究部 微生物学分野 助教授 赤池孝章

 近年、消化管、肝胆道系などの固型がんの半数以上の例で、「慢性感染」「炎症」が、がん発症の主要な要因になることが指摘されている。
 「炎症病態」においては「炎症細胞マクロファージなど)」や 各臓器の上皮実質細胞に由来する、いわゆる「活性酸素」や「一酸化窒素(NO)」の過剰な生成が起こり、生体分子に、可逆的に、あるいは、非可逆的な様々な化学修飾( 主として「酸化」「ニトロ化反応)をもたらすことにより、生体に「酸化」「ニトロ化ストレス」を来たす。

 例えば、NO は「炎症局所」で「活性酸素」と反応し、二酸化窒素 や 過酸化亜硝酸 などの「活性酸化窒素種」に変化し、興味深い生物活性を示す。
 実際、最近、我々は、NO に由来する「活性酸化窒素種」に特徴的な修飾塩基として「8-ニトログアノシン」の生体内生成を報告した。また「8-ニトログアノシン」そのものに強力な「レドックス活性」があり、「NO 合成酵素」や「P450 レダクターゼ」により活性化を受け、「スーパーオキサイド活性酸素の一種)」を産生するというユニークな化学的特性があることを見出している。
ここは「炎症局所炎症している場所)」で「一酸化窒素(NO)」が「活性酸素」と反応し、さらに「活性酸素(スーパーオキサイド)」が産生されて発生していることを言っているのでしょうブログ管理人

 一方で、「8-ニトログアノシン」が「heme oxygenase-1」の誘導を介して細胞死の制御効果をもたらし、腫瘍増殖を支えることもわかってきた。

 これらの知見は、NO が「8-ニトログアノシン」の生成を介して変異原性を誘発し、さらに、細胞死細胞増殖に関わる因子の発現調節異常をもたらし、「感染」「炎症」による 発がんプログレッション に深く関わることを示唆している。
 「炎症発がん」において、「NO」「活性酸素」などの活性分子種は、21世紀の「がん予防戦略」の重要な標的分子であると言える。


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 この記事からも「酸化ストレス」と「炎症」と「発癌(癌化)」との関連性が注目されていることが伺えますし、活性酸素  炎症  活性酸素 という悪循環が起こっていることを知ることができます。

 活性酸素が多発生することによって起こる「酸化ストレス」の増大と「炎症」の促進悪化は、癌の発生増殖悪性化転移進行を促進します。
 この活性酸素(酸化ストレス)と「炎症」の悪循環を断ち切り改善するためには、身体の「酸化ストレス」を軽減して改善する「酸化還元治療」「抗酸化治療」が重要であることがよく理解できます。


 以上のことから、活性酸素を除去して「酸化ストレス」を軽減して改善する「酸化還元治療」「抗酸化治療」には「抗炎症作用」があることが解かります。ゆえに「抗酸化物質」には「抗炎症作用」があるのです。

 「抗酸化物質」を多く含む食品を摂取したり、悪玉活性酸素である「ヒドロキシルラジカル・OH )」を選択的に除去する「水素」を大量に摂取する『水素療法』などにより、身体の「酸化ストレス」を軽減して改善する「酸化還元治療」「抗酸化治療」と、その「抗炎症作用」によって「炎症」を抑制する「抗炎症治療」は、癌治療において非常に重要な要素だと言えます。

 「抗炎症治療」については「脂質の摂り方(炎症を抑制する「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取を多くし、炎症を促進する「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取を少なくする)」による工夫も重要な要素です。

 これらをバランスよく配慮して『酸化ストレス炎症体質』の改善に努めて頂きたいと思います。
 癌患者さんならば、大なり小なり、必ず『酸化ストレス炎症体質』になっています。
 ですから、癌患者さんは必ず『酸化ストレス炎症体質』を改善する工夫と努力を持たれてください。



 当記事にてご紹介させて頂く『成和脳神経内科医院』の「酸化ストレス・炎症体質 ~ 片頭痛体質はどのように」記事は、次のことについて、よくまとめられています。

    活性酸素とは?
    活性酸素が体内で過剰に発生している原因
    食品から摂取する「有害物質」が活性酸素を過剰に発生させている
    食品に含まれている「有害物質」について
    活性酸素が細胞組織を「酸化」して損傷させると「炎症」を起こす
    活性酸素は「炎症」を促進して悪化させる
   炎症」した場所から、活性酸素が産生されて発生する
   酸化ストレス炎症体質』とは?
   酸化ストレス炎症体質』を改善する方法
   「腸内環境」と「腸内細菌」を改善する重要性
    活性酸素を除去する抗酸化物質」を多く含む食品
    生理活性物質(エイコサノイド)について

    脂質の摂り方(ω3系不飽和脂肪酸」と「ω6系不飽和脂肪酸」について
   トランス脂肪酸」の害
   インスリン」過剰分泌の害


 これだけの内容を総括的によくまとめてくださったと思います。
 『成和脳神経内科医院』様に心から感謝いたします m(__)m

 かなり長い記事ですが、大変参考になりますので、どうぞ、ご覧になられてみてください。
 
よろしくお願いします m(__)m

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 酸化ストレス・炎症体質 ~ 片頭痛体質はどのように
 【「成和脳神経内科医院」より 】


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『酸化ストレス炎症体質』とは

『酸化ストレス炎症体質』(片頭痛体質)の形成過程

 細胞内小器官である「ミトコンドリア」は私達に生きるエネルギーを与えてくれますが、反面、活性酸素を最も多く発生する細胞内小器官でもあります。

 ミトコンドリアを増やすと、体全体のエネルギー発生量を増やすことができます。
 ミトコンドリアを増やし、活性化させると「エネルギー合成時に発生する活性酸素を消去する機能」も高まります。
 しかし、弱ったミトコンドリアの「活性酸素を消去する機能」は低く、過剰の活性酸素が発生し、その活性酸素によってミトコンドリアがさらに弱っていく、という悪循環が始まります。

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身の周りの活性酸素を生み出す要因

 活性酸素は「呼吸をする」「食事を取る」「運動をする」など、ごく普通の生活をしている時にも発生します。
 酸素を取り込み、(ミトコンドリアで)エネルギーをつくる過程で必ず発生するからです。

 その他、白血球が細菌を殺傷する時、生理活性物質がつくられる時、有害物質(過酸化脂質残留農薬食品添加物抗がん剤アルコールタバコ大気汚染物質医薬品など)を解毒する時、止まっていた血液が再び流れ出す時(再灌流)、紫外線や電磁波(レントゲンなど)を受けた時、強い精神的ストレスを受けた時など、様々な要因により発生します。

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「酸化ストレス」とは

 最初にも述べましたように、ミトコンドリアが酸素を取り込み、エネルギーをつくる過程で活性酸素は必ず発生します。
 この活性酸素は「呼吸をする」「食事を取る」「運動をする」など、ごく普通の生活をしている時にも発生します。

 もちろん、活性酸素が体の中で増える一方ですと、人間はたちまち死んでしまいます。
 そのため、私たちの体は「活性酸素を取り除く手段」を持っています。

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 ただ、この手段では、手に負えない量の活性酸素が発生した時、活性酸素の発生が「抗酸化作用抗酸化力)」より常に優位な状態が、いわゆる「酸化ストレス」になります。

 『酸化ストレス炎症体質』とは、活性酸素の発生が除去しきれないほど発生してしまう状態のことで、これらが原因で細胞が傷つけられ、様々な病気(炎症)を引き起こしてしまう状態のことを言います。

 たくさんのミトコンドリアが余裕を持ってエネルギーをつくる態勢だと、活性酸素はそれほど問題になりませんが、少ないミトコンドリアが必死にフル回転でエネルギーをつくろうとすると、活性酸素がたくさん排出されてしまいます。

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 『酸化ストレス炎症体質』は、ボロボロに錆びた金属に例えられる、「錆び体質」と言われるものです。
 片頭痛発症の根底にある体質ということだけでなく、ほとんどの現代人が抱える、様々な慢性病や生活習慣病の根底にある慢性病の源(根本原因)となっているものです。
 『酸化ストレス炎症体質』は長い間の生活習慣などにより起こり、特効薬を飲んだからと言って直ぐに治るようなものではありませんし、特効薬などはありません。

 このように、片頭痛は、遺伝素因である「ミトコンドリアの働きの悪さ」に、「環境因子」として生活習慣(特に食生活)が原因で、エネルギーを生み出す際に発生する活性酸素によって自分のミトコンドリアを傷つけることにより「さらに、ミトコンドリアの働きを悪く」させて『酸化ストレス炎症体質』を形成することによって引き起こされる疾患と考えられています。

 この「ミトコンドリアの働きの悪さ」は「ミトコンドリアDNA」によって先祖代々受け継がれます。
 「ミトコンドリアDNA」は、生活習慣、及び、外部の生活環境のよって変化悪化することになります。

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 片頭痛になる可能性のある方々には、生まれつきミトコンドリアの機能が低下しています。
 このため、ミトコンドリアの働きを悪くさせる要因を取り除く必要があり、これが行なわれませんと『酸化ストレス炎症体質』を形成してきます。この詳細は、ミトコンドリアの部分で述べています。

 このため、ご家族親戚の方々の中に片頭痛の方がおられれば、片頭痛予備軍と考えて対処しておかなくてはなりません。
 『酸化ストレス炎症体質』は長い間の生活習慣などによって起こり、特効薬を飲んだからと言って直ぐに治るようなものではありませんし、特効薬などもありません。



『酸化ストレス炎症体質』を形成させる 5つ の問題

 『酸化ストレス炎症体質』を形成させないためには、その根底にある次のような問題を解決する必要があります。

    毎日の食事とともに摂取される有害物質を摂らない
    腸内環境を整える
    解毒(デトックス)及び「解毒代謝能力」を向上させる
    生理活性物質(エイコサノイド)のバランスを良くする
    インスリンの過剰分泌を起こさない

 これらを根本的に正さない限り、『酸化ストレス炎症体質』を形成させていくことになります。


① 毎日の食事とともに摂取される有害物質を摂らない

 私たちは、知らないうちに「有害物質」を口にしています(摂取しています)。
 「公害」は過去のものではなく、有害物質は海底などに堆積する形で残っていますし、単位面積あたりの農薬の使用量の多さ、何でも焼却処分することから発生する大気汚染などは(現在も)そのままです。
 最終的に有害物質は「海の生物」に蓄積され、それを最後に人間が食べています。

の「毎日の食事とともに摂取される有害物質を摂らない」というのは、現代の日本人が特に重視すべきところです。
 現代の日本は、現代食のほぼすべてが「有害物質」に汚染されているという深刻な状況が続いている状態であり、その深刻な状況に対して、多くの日本人がいまだに無頓着すぎる状態がずっと続いています。日本では、ほとんどの食品が「化学物質」や「有害物質」で汚染されまくっている状態です。現代の日本の食品事情は大変危険な状態なのです。
 「化学物質」や「有害物質」は、体内で活性酸素を大量に発生させて「酸化ストレス」を高め、身体を酸化させる元になっています。これは、癌をはじめとする様々な疾患を生み出している根本原因の一つです。
 ここは重要なところなので、次の記事を参照してください。

    癌の「真の原因」とは、体内でイオン化された「化学物質」である!
     【 イオン化された「化学物質」が半永久的に「活性酸素」を生み、DNA を損傷して癌を発生させる!】


    化学物質・化学化合物、重金属は体内に入ると大量の活性酸素を発生させ、酸化ストレスが増大し、
     その結果、癌につながっていく!【 藤木病院院長・理事長 藤木龍輔 医師 】


 日本の現代食には「化学物質」や「有害物質」が多数含まれており、挙げればきりがないほど本当に酷い有り様です。私たち日本人は、この現代食を真剣に見つめ直し、「化学物質」や「有害物質」が含まれていない、もしくは、少ない食品を心がけて選択して摂るようにせねば大変危険な状態なのです。ここを無頓着にしていると、毎日の食事で「化学物質」や「有害物質」をたらふく摂ることになり、これが癌をはじめとする様々な疾患に繋がっていきます。
 したがって、 の「毎日の食事とともに摂取される有害物質を摂らない」の内訳は、この日本の深刻な「劣悪なる食事情」をよく把握して理解し、毎日の食事で「化学物質」や「有害物質」を摂らないように配慮すること‥、つまり「化学物質」や「有害物質」を含む食品は摂らないようにすること、という重要な意味があります。
 もし、本当に「健やかな心身で暮らしていきたい」と望むのであれば、この視点から現代の日本の日常食を本気で真剣に顧みなければなりません。なぜならば、現代の日本の現代食という「劣悪食品」を日常的に摂取していれば、それが「心身の崩壊」に繋がるからです。
 みなさん、よくお考えください。現代の日本に、癌をはじめとする様々な疾患が‥、精神疾患が‥、自殺が激増している背景を、よくお考えください。これらは、日本人の「心身の崩壊」の結末の姿なのではないでしょうか‥。
癌は「若年癌」「小児癌」が激増しているのです。「癌は年を取るとなる病気だ」などという眉唾を信じるのはもう卒業してください。癌が「年を取るとなる病気」であるならば、なぜ「小児癌」があり、しかも激増しているのですか‥完全に矛盾していますよね。ここをよくお考えください。少し考えれば分かるはずです

 ちなみに、上記で『この日本の深刻な「劣悪なる食事情」をよく把握して理解し』と書きましたが、この「劣悪なる食事情」というのは、昔は「食事の貧しさ」でしたが、今は「危険食」という意味です。
 昔は食糧事情が悪く、食事が貧しかった〔日本の庶民の多くが雑穀飯野菜豆腐くらいしか食べるものがなかった〕ので、子供が栄養失調で死んでしまったなどの劣悪さがありましたが、昔の日本には現代のような病気はありませんでした。それは、昔の食品に今のような「化学物質」や「有害物質」などの汚染がなく、質〔中身〕が健全だったからです〔当然、現代のような環境汚染がなかったという理由もあります〕。
 しかし、現代の日本は「飽食王国日本」と呼ばれるくらいに、食品の種類量が豊かになり、飽食できるようになりましたが、ほぼすべての食品に「化学物質」や「有害物質」などの汚染があり、質〔中身〕が劣悪になっています。しかも、今の食品の栄養価は、昔の食品よりも減少しているのです。今の食品は、姿は奇麗に見えても、ビタミンミネラルという微量栄養素の含有量がかなり減っています。
 現代の日本に流通している食品のほぼすべてが「化学物質」や「有害物質」などに汚染され、栄養価〔ビタミンミネラル〕も減少している‥。飽食ができる豊かさはあれども、その質〔中身〕がこうまで劣悪になっていれば、総じて見つめると、現代の日本は「劣悪なる食事情」になっていると言わざるを得ないことがお分かり頂けると思います。
 現代の農作物の栄養価〔ビタミンミネラル〕が減少しているのは、農作物をつくる大地が農薬や化学肥料に汚染され、大地にビタミンミネラルを与える微生物小生物などの生態系が崩壊し、土壌が死んでいるからです。ビタミンミネラルというのは基本的に微生物がつくり出しますから、微生物がつくり出す天然のビタミンミネラル

 また、上記の『最終的に有害物質は「海の生物」に蓄積され、それを最後に人間が食べています』という部分は決して甘く見てはいけません。
 ここは、次の記事を参照されてください。

   「重金属」の害 土井里紗 医師【 魚介食は、食物連鎖により 重金属 の蓄積濃度が高い 大型魚(赤身魚)より、
     重金属 の蓄積濃度が低い 小型魚(白身魚・青身魚)を選ぶ!】


 『安全なものですブログ管理人



 私たちの体には「解毒機能」が備わっているのですが、これらの「有害物質」は代謝されませんので、体内に蓄積されていきます。その量が限界を迎えると、様々な症状となって現われます。

 有害物質となるものは「添加物入りの食品」や「農薬を使った野菜」などです。
 食品には、添加物を使ったものがたくさんあります。
 このような有害物質になるものを体に取り込まないことが大切です。
 現在は、無農薬野菜なども販売されているので、そういうものを上手く利用していくことが大切なのです。

 さらに、この有害物質となっているダイオキシンなどは、しっかりと「水洗いすること」や「火を通す作業」を行なうことによって、その量がかなり減少します。これが、環境ホルモンから体を守っていくためにできることの一つです。

 これらの有害物質は、ミトコンドリアの働きを悪くさせ、『酸化ストレス炎症体質』を形成させるものです。
 有害物質ゼロが理想です。

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 食事に含まれる危険な有害物質

 食事とともに摂取される有害物質には、食品添加物のようにあらかじめ分かるものもありますが、多くの場合、有害物質が含まれていることを知らずに摂取しています。日常の食事から摂取される有害物質には、次のようなものがあります。

    DDTPCB有機水銀カドミウムダイオキシン類などの環境汚染物質
    タール系色素亜硝酸塩臭素酸カリウムなどの食品添加物
    OPPTBZイマザリルなどのポストハーベスト農薬
    有機塩素系農薬有機リン系農薬爆蒸剤除草剤などの残留農薬など
    ヒジキワラビふきのとうなどの天然食品、カビ類、調理法により含まれる発癌性物質など
    (調理法によって発生する発癌性物質直火で焼かれた食べ物、煉製、焼け焦げ、漬け物など

 これらは大別すると2つに分けることができます。

    食べると直ち(ただち)に細胞などを傷つける細胞毒性が強い有害物質
    長い時間をかけて体に毒が溜まり、やがて毒性が発現する残留性有害物質

  の細胞毒性が強い有害物質は、毒性試験での因果関係がはっきりしていますし、食品への表示義務があるものも多いため、注意しやすいはず。
 しかし、 の残留性有害物質の多くは、食べて直ぐにその悪影響が現われることがないので厄介です。
 知らず知らずのうちに体が毒されていき、仮にその毒性が現われたとしても、その原因を明確に特定できません。
 多くの場合、「原因不明」とされるか、体質によるもの、あるいは、別の病名が付けられることになります。

 『酸化ストレス炎症体質』の誘因物質となる の食品に含まれる残留性有害物質には、メチル水銀ダイオキシン類PCBカドミウムなどがあります。

 これらの残留性有害物質による病気には「間違った病名」が付けられることも多く、得てして「難治性慢性病」として扱われがちです。また、様々な生活習慣病の「隠れた発症原因」となっていると考えられます。


 どうすればいいの? 細胞毒性の強い有害物質への対応

 有害物質が含まれていると思われる食品は食べないのが一番ですが、実際には「食べる物がなくなってしまう」というのが現状です。とは言え、一般に、細胞毒性の強い有害物質には危険性が比較的分かりやすいものが多く、加工食品には表示義務もありますので、注意することで、ある程度、回避することができます。

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 注意したいのは「カビ毒」です。
 穀類豆類ナッツ類落花生そば生コーヒー豆香辛料ナチュラルチーズなどのカビに含まれ、現存する天然物では発癌性が強い「アフラトキシン」や、リンゴの腐敗菌である「パツリン」などです。
 「カビ」そのものは熱により殺菌できるのですが、「カビ毒」の多くは、調理時の温度ではほとんど分解されません。
 『カビが生えたものは食べない』のが鉄則です。

 それから、「焦げ」に発癌性があることはご存知でしょう。
 バーベキューや煉製の際の「黒煙」や「焦げ」には、発癌性の強い「ベンソピレン」や「ヘテロサイクリックアミン」という有害物質が含まれています。少なくとも、直火で調理された魚肉類や野菜類の「焦げ」は食べないことです。

 あとは、野菜や漬け物と一緒に魚を食べると発癌性物質ができるという話は、すでにご紹介しました。
 これは、野菜類に含まれる「硝酸塩」や、漬け物などに含まれる「亜硝酸塩」が、魚などのタンパク質成分と反応して「ニトロソアミン」という発癌性物質を生成するという仕組みです。
 だからと言って、野菜を摂らないことは健康維持のために好ましいことではありませんので、「亜硝酸塩」の添加が明らかな加工食品を食べることを極力控えると良いでしょう。

 「亜硝酸塩」は、肉や魚の発色剤として用いられる他に、ソーセージやハム、チーズ、いくらすじこタラコといった生鮮品、干しブドウなどのドライフルーツにも用いられています。
 魚肉ソーセージには「第二級アミン」と「亜硝酸塩」がたっぷりと含まれていますから、古くなった魚肉ソーセージは特に気をつけたほうが無難です。

 根本的な対応方法としては、これらの食事の時には「ビタミンC」や「ポリフェノール」を一緒に摂ることです。
 私の絶対のお勧めは「ラブレクラウト(キャベツの漬物)」。
 魚や肉類、ハムやソーセージを食べる時には、必ず一緒に摂るようにしてください。


 輸入農作物は大丈夫?

 輸入の果物や野菜、穀類(小麦など)も気になるところです。
 これらの農作物には「ポストハーベスト収穫後の農産物に使用する殺菌剤防カビ剤などの農薬)」と言って、長期移送や貯蔵中に品質不良を起こさないように、特別な農薬が使用されています。
 これらの農薬には、日本国内基準を大幅に超える量の農薬が使用されていることや、国内で認可されていない農薬もありますので、特に注意が必要です。
 「ポストハーベスト農薬」が使用されているものは極力摂らないか、少なくとも継続して摂らないことが重要です。

 野菜などの残留農薬は、水洗いや煮こぼしなどで、ある程度は除去が可能です。
 しかし、果物には浸透性の高い農薬が使用されている場合があり、皮をむいたからと言って、安全が確保されるわけではありません。また、小麦に含まれる残留農薬は意外なほど多く、パンやケーキを食べたりする時にも影響が及びます。

 「ポストハーベスト農薬」については、例え、残留農薬量が基準内だとしても、その基準自体に大きな問題があることを知っておいたほうが良いでしょう。
 例えば、輸入の小麦と玄米を比べると、小麦のほうが玄米の 50~100倍 もの緩い基準が設けられているのです。
 こうしたことから、小麦アレルギーや大豆アレルギーの幼児子供の中には「ポストハーベスト農薬」などによって症状を悪化させている場合が多いのではないかと思っています。
 もし、小麦や大豆のタンパク質に対してはアレルゲンの反応が出ないのに、パンや納豆を食べるとアレルギーが酷くなるという場合は、輸入農作物の残留農薬の可能性を疑ってみてください。

 このように、意外と怖いのが、輸入穀類や豆類に含まれる残留農薬です。
 ( 残留農薬は「有機リン系農薬 サリン」と同じ作用があります。
 ところが、多くの場合、このことに気づかずに、片頭痛の隠れた要因となっています。
 さらには、自律神経失調症メニェル症候群更年期障害うつ病パニック障害不安神経症などといった症状の原因になっている可能性もあるのです。


 ヒジキの「ヒ素」には要注意!

 健康に良いと思われるヒジキには、発癌性の強い「無機ヒ素」が含まれています。
 「ヒ素」と言えば、昔から人に気づかれずに殺す時に用いられてきた「毒(ヒ素中毒)」です。
 殺鼠剤としても使われていますし、「和歌山毒物カレー事件」で使われたことでも有名です。
 あれと同じような「ヒ素無機ヒ素)」が、ヒジキには含まれているのです。
 しかも、決して少ない量ではありません。
 ですから、よほどヒジキが好きな人でない限り、食べるのは避けるようにしたほうが無難です。
 ( 参照 ひじきに含まれるヒ素」「ひじきは栄養豊富だけど、ヒ素が含まれている? 本当に有害なの?

 妊婦や授乳中の場合には厳禁です。
 特に、乾燥ヒジキを粉砕し、ふりかけにして摂ることは大変危険です。
 ちなみに、体重 50kg の人の週間許容摂取量は1日4.7g。
 (乾燥ヒジキの粉末を)ふりかけると、一度の食事で許容量を超えます。
 「ヒジキはほとんど消化吸収されないので気にすることはない」と言う人もいますが、「無機ヒ素」は水溶性ですから、摂取すれば必ず吸収されることになります。

 また「無機ヒ素」は、米にも含まれます。
 特に、私たちが主食とするジャポニカ種は「無機ヒ素」の含有割合が高くなっています。
 「ヒ素」は「糠(ぬか)の部分」に多く含まれますので、玄米を常食としている人は注意が必要です。

 また、糠(ぬか)には「カドミウム」も含まれるので、玄米を常食としていて肌が黒ずんできた人、高尿酸血症など腎臓の機能が低下した人は、糠(ぬか)に含まれる「ヒ素」や「カドミウム」による健康被害を疑ってみるべきです。

 健康ブームで、玄米を推奨する食事法があります。
 玄米は非常にバランスの取れた食品ではあるのですが、「ヒ素」や「カドミウム」の問題を含んでいることだけは忘れないでおいてください。
 どうしても、ヒジキや玄米を食べたいという人は、ニンニクやタマネギ、ネギなどを一緒に摂ると良いでしょう。
 これらに含まれる「イオウ化合物」は、体内で「ヒ素」と結合し、「ヒ素」の細胞毒としての作用を抑制したり、排泄させたりする働きがあるからです。

 なお「ヒ素」は、ヒジキ以外にも昆布やエビ力二にも含まれますが、それらは無毒な「有機ヒ素」なので心配いりません。
 有毒な「無機ヒ素」は、ヒジキにだけ特異的に含まれています。
 ( 参照 食品中のヒ素に関する Q&A:農林水産省 」「食品に含まれるカドミウムに関する Q&A:厚生労働省


 もっとも危険で、残留性の高い有害物質とは?

 ここまでお読みになり、「こんなに危険なものを食べていたなんて!?」と驚かれた人も多いはず。
 でも、食品に含まれる有害物質の「本当の怖さ」は、ここからです。

 食品に含まれている「残留性の高い有害物質」には、PCBDDTダイオキシン類メチル水銀カドミウムなどの環境汚染物質があります。これらはごく少量摂ったからと言って、直ち(ただち)に症状が現われるわけではありません。

 しかし、一旦摂取されると「解毒代謝」されることがなく、体の中に長期にわたって蓄積されます。
 蓄積された有害物質は、コップの水のように、限界を超えて溢れたところで症状となって現われます。
 ( その限界量を「閾値いきちしきいちある反応を起こさせる、最低の刺激量、境目となる値)」と言います。

 このように、すぐに病気になるわけではないので、因果関係を正確に知ることが難しく、多くの場合、「遺伝的な体質」や「原因不明の病気」として扱われることになります。
 メチル水銀が原因の水俣病、「カドミウム」が原因のイタイイタイ病などがその例です。

 これらの環境汚染物質は、化学的に安定しているため、自然界で分解浄化されることがなく、植物やプランクトンなどの「食物連鎖」を通じて濃縮されていきます。自然界では「食物連鎖」が一段階上がるごとに 10倍 に濃縮されます。

 例えば、わずかな有害物質を含むプランクトンを食べた小魚は、プランクトンの 10倍 の有害物質を含むようなり、その小魚を食べたイワシは その10倍、そのイワシを食べたブリは その10倍、というふうに、濃度が高くなるのです。
 「食物連鎖」の最上位に位置する私たち人間は、一体何倍の有害物質を摂ることになるのでしょう‥。

 「日本では、環境汚染や公害は、すでに過去の出来事であり、心配する必要はない」と考えている読者も多いと思いますが、果たして、そうでしょうか?

 例えば、40年以上前に、日本では製造や使用が禁止された有機塩素系殺虫剤のDDTは、今でも中国やインドで製造されています。自然界では分解されず、気化はしないものの粉末となって大気中に気散、それが落下して海洋を汚染、分解されることなく蓄積し、「食物連鎖」を通じて、私たちのロヘと運ばれて来るのです。他の有害物質に関しても同じような経路をたどり、ずっと前に使われたものが自然界に蓄積され、今も循環しているのです。地域や時間を超えた世界規模の問題だと言えます。


 魚介類を食べるなら「小さな青魚(青身魚)」がお勧め

 このように、残留性の高い有害物質は「食物連鎖」の結果として魚介類に多く含まれることになります。
 そのほとんどが脂溶性なので脂分とともに存在し、「解毒代謝」にかかわる肝臓などの内臓に蓄積されやすいことから、魚介類の脂身や内臓は極力食べないことが大切です。

 魚介類の中でも、キンメダイやアナゴなどの水底棲息魚、マクロやブリなどの大型魚類、イルカ鯨などの大型海棲哺乳類、あん肝、ホタテのウロ、イカのワタ、カニミソなどの内臓類は嗜好品程度にとどめておいたほうがよいでしょう。

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 一方、魚介類は、不足しがちな「EPA(エイコサペンタエン酸)」や「DHA(ドコサヘキサエン酸)」などの「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取源でもあります。
 そこで、「食物連鎖」の影響の小さい イワシサンマサバ などの「小さな青魚(青身魚)」、いわゆる『手先から肘までより小さな魚』を目安にすると、安全健康の両面から最適ではないかと思います。

上述の如く、食養における「魚の選択」は『手の中指と親指を大きく広げた長さに収まる大きさの魚』を全体食するのが良いとしています。この大きさの魚であれば、骨まで食べれるため、全体食しやすいからです。
 上述のような「食物連鎖」による「有害物質の蓄積」の問題から、大きくても『手先から肘までの長さに収まる大きさの魚』を選択したほうが無難です。つまり、大型魚である 赤身魚 を避け、小型魚の 白身魚青身魚 を選んだほうが「食物連鎖」による「有害物質の蓄積」の害が少なくて済みます。現代の地球の海は、人類がこの数十年間で自然環境を汚染しすぎたために、ここまで注意しないと、魚介食を通して「有害物質の害」を受けることになります〔これは、食養者には常識的な内容であり、現代の海の汚染は激しいため、賢い人は、青身魚ではあっても大型魚である マグロ などはもう食べません〕。

 また、次の記事にありますように、癌治療においても「ω3系不飽和脂肪酸」である「EPA」や「DHA」の摂取が非常に大切であり、「EPA」や「DHA」が豊富に含まれているのが 青身魚 です。サンマイワシアジサバサケ など 小型の青身魚 を選択しましょう。
 「ω3系不飽和脂肪酸」である「EPA」や「DHA」には、癌治療で重要な「抗がん作用」や「抗炎症作用」があります。
 「ω3系不飽和脂肪酸」には「炎症」や「癌細胞の発育」を抑制する作用があり、癌の自然抑制に貢献します。

    癌の炎症を抑える自然療法 ② 脂質の摂り方
     【 ω3系不飽和脂肪酸は「炎症を抑制する作用(抗炎症作用)」があり、
       ω6系不飽和脂肪酸は「炎症を促進する作用」がある!】


    癌の 糖質制限食(ケトン食)で有効する 脂質の摂り方【『中鎖脂肪酸』を母体に置き、
     「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取を多く、「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取を少なくする!】


 この2つの記事はまったく同じ内容ですが、この2つの記事名から、癌治療における「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取について感じ取って頂きたいと思います。

 癌の「糖質制限食(ケトン食)」では特にそうですが、癌の『食事療法』として 魚介食 は非常に重要であり、上述の通り、青身魚から「ω3系不飽和脂肪酸」の「EPA」や「DHA」を豊富に摂取することにより「抗がん作用」や「抗炎症作用」を得て、癌の自然抑制に活かすことが大切です。
 肉製品には「ω6系不飽和脂肪酸」が多く含まれており、「ω6系不飽和脂肪酸」は「炎症」や「癌化」を促進し、癌細胞の増殖を速める作用があり、なおかつ、肉製品や牛乳乳製品には 癌の発生増殖悪性化転移進行を促進する作用がありますので、肉製品や牛乳乳製品は、癌患者が摂取すべき食品ではありません。


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 したがって、癌の『食事療法』における「肉類の摂取」は、魚介食を多くし、肉製品や牛乳乳製品を少なくする〔もしくは 止める〕ことが大事であるということです。癌患者さんの「肉類の摂取」は 魚介類鶏肉卵 にし、肉製品や牛乳乳製品は少なくするか止めるのが賢明です。詳しくは「肉製品・乳製品の真実」カテゴリの記事や、上記の2つの記事のどちらかを参照してください。

 なお、上述のように「ω3系不飽和脂肪酸」には「抗炎症作用炎症を抑制する作用)」があり、「ω6系不飽和脂肪酸」には「向炎症作用炎症を促進する作用)」があることについて、当記事でも下記にて解説されていますブログ管理人


 ここで紹介した有害物質は、ほとんど「解毒代謝」されないにもかかわらず、解毒に関わる(解毒で使用される)酵素補酵素ビタミンミネラルを大量に消費します。
 したがって、健康であり続けるためには、これらの有害物質を極力摂らないようにすること、腸内環境を整えて腸内細菌を健全化することによって、体内で発生する有毒物の解毒負荷を軽減することが大事になるわけです。

 こうした有害物質を除去するために、日頃から『デトックス』を目的として「水分補給」と「食物繊維」を摂取しなくてはなりません。



② 腸内環境を整える ~ 腸内環境を悪化させない

 活性酸素は「腸内環境の悪化」でも発生する

 活性酸素とは、体の中でエネルギーの生成などで発生するもので、不安定な「酸素化合物」のことです。
 不安定な存在であるがゆえに、体内の他の成分と結び付く力が強く、反応性の高い状態となっています。

 この反応は「免疫機能」として働きますが、腸内環境が悪くなって毒素が発生した時にも、それを排除するために発生します。腸内の毒素は増えすぎると体中に巡り、それを追いかけるように活性酸素も体中にできてしまい、その影響で、体にも悪い影響を及ぼし始めることがあります。


 腸内を支える「善玉菌」と「悪玉菌」のバランス

 腸内環境は「善玉菌」と「悪玉菌」、そして、どちらにも変われる「日和見菌」でバランスを保っています。

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◆◆ 腸内細菌は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類に大別されています。善玉菌は身体に「良い作用」をもたらし、悪玉菌は身体に「悪い作用」をもたらします。日和見菌は、優勢なほうに味方します。
 ただ、これは正しいのですが、この認識だけではアウトです。例えば、悪玉菌の代表格である「大腸菌」は、実は、私たちにとって非常に重要な細菌なのです。生まれながらアトピーになっている赤子は「大腸菌」がいないそうです。この「大腸菌」がいなくなると(死滅すると)難病に進んでしまうのです。アメリカでは「大腸菌サプリメント」があるほど重視されています。
 大腸菌は、宿主である人間が食べた「食べ物」によって、その働きが変わります。大腸菌は食物繊維を食べると ビタミンミネラル酵素水素 などの有益な栄養を産生しますが、肉を食べると アンモニア などの有害物質を産生します。
 腸内細菌は、人間が食べたものの「おこぼれ」を腸内で頂いて餌にして生きています。
 大腸菌は、人間が野菜などの食物繊維を食べると 腸内でその食物繊維を食べて ビタミンミネラル酵素水素 などの有益な栄養を産生して宿主である人間に提供し、人間が肉製品を食べると 腸内でその肉を食べて アンモニア などの有害物質を産生して悪影響を及ぼすのです。つまり、大腸菌は「人間が食べる食品」によって、その働きが「善玉菌」になったり「悪玉菌」になったりするのです。大腸菌を「善玉菌」にするのも「悪玉菌」にするもの、人間が「何を食べるか」によって決まるのです。
 大腸菌は、通常「悪玉菌」に分類されています。しかし、それは人間が肉製品を食べた時の話であり、人間が野菜などの食物繊維を食べた時は、大腸菌は「善玉菌」の働きをしているのです。
 大腸菌は、人間が野菜などの食物繊維を食べた時に有益な栄養を産生して提供してくれる重要な菌です。だからこそ、遺伝子は大腸菌が腸内に住むことを許しているのです。大腸菌を「悪玉菌」とだけ見なし、「バッチィ~菌」と思い込んでいるうちはお話しになりません。野菜などをよく食べて食物繊維を摂取し、大腸菌を応援してあげましょう!ブログ管理人 ◆◆


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善玉菌悪玉菌日和見菌 の 特徴


 悪玉菌が増えすぎると、腸内環境は悪化して、腸の働きが悪くなります。
 腸の働きが悪くなることで、便が溜まりすぎたり、悪玉菌が腸内のタンパク質を腐敗させて毒素やガスを大量に発生させたりします。

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悪玉菌が多発生すると、悪玉菌が 有害物質発癌性物質有毒ガス を発生し、身体に悪影響を及ぼす


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腸内環境が悪化する原因


 この「腸内の菌のバランス腸内細菌のバランス」を保つことは非常に難しく、さらに、加齢とともに(年を取るにつれ)善玉菌の割合は減っていきます。

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◆◆ 上述の如く、世間では『腸内細菌は加齢とともに(年を取るにつれて)善玉菌の割合が減ってくる』とか言われていますが、これは「人間が食べる食べ物」によって簡単に変化することです。「善玉菌が育ちやすい食物繊維の多い食事」をたくさん摂取していれば「善玉菌」が優勢に保たれ、「悪玉菌が育ちやすい肉製品の多い食事」をたくさん摂取していれば「悪玉菌」が優勢となるのです。ただ、それだけの話です。
 年を取ったって「善玉菌が育ちやすい食物繊維の多い食事」をたくさん摂取していれば「善玉菌」が優勢に保たれ、若い人であっても(子供であっても)「悪玉菌が育ちやすい肉製品の多い食事」をたくさん摂取していれば「悪玉菌」が優勢となる‥。ただ、それだけの話であり、これが「腸内細菌の仕組み原理)」というだけです。
 それが証拠に、私の母は現在60代ですが、「生菜食」を継続していますので「善玉菌が育ちやすい食物繊維の多い食事」をたくさん摂取し続けていますから、母は血液検査をした時に、内科医のN医師から「血液中に善玉菌が多すぎるくらいです! 大変よろしい!」と褒められ、ルンルン気分になっていました。
 逆に、よく聞く話ですが、若い人であっても、現代食の典型例である「食物繊維が少なく、肉製品の多い食事」ばかり食べて「悪玉菌」が優勢となり、腸内細菌のバランスを崩してしまい、体調を崩したり、病気になったりしている若者や子供が増えているのです。これは、みなさんもよく聞く話でしょう。
 よって、腸内細菌の良し悪し(バランス)は、基本的に「加齢」ではなく、全年齢において「食べ物」の如何を重視することが重要であることがお分かりになられるはずですブログ管理人 ◆◆


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◆◆ 腸内細菌の「善玉菌悪玉菌日和見菌」の “理想的で健全な割合” は「」だと言われています。これも、上述しましたような「善玉菌が育ちやすい食物繊維の多い食事」をたくさん摂取していれば、本来は「自動運転で」保たれるようになっています。
 つまり、肉製品の食事を少なくし、食物繊維の多い 全粒穀物イモ類豆類野菜海藻類 などをしっかりと摂取していれば、腸内細菌のバランスに何ら問題は起こらないものです。ただ、現代の日本では過食が問題になっており、糖質の過剰摂取になってはなりませんから、糖質の過剰摂取にならないように 全粒穀物イモ類豆類野菜海藻類 などの摂取量に配慮していかなければなりません。全粒穀物イモ類は食物繊維が豊富ですが、糖質も豊富なので、その過食はかえって「高糖質食」が原因で起こる疾患をもたらしますので、少食にすべきです。糖質の少ない野菜などを多く摂ることによって、食物繊維の摂取量を調整しましょう。
 また、肉類は 魚介類 を中心に摂取してしていけば充分です。すでに研究報告によって、完全菜食者よりも、菜食に 魚介類鶏肉 を組み合わせている食事をしている人たちのほうが寿命が長いことが明らかとなっており、肉製品の摂取量が増えるほど総死亡率が高くなっていますので、肉類の摂取は 魚介類鶏肉卵 を中心にし、肉製品は少なくする、という食事が理想的だということになりますブログ管理人 ◆◆


 活性酸素と腸内環境

 活性酸素の力は「免疫機能」として作用し、外敵と結び付いて(外敵を酸化して殺すことで)身体を守る働きがある反面、増えすぎると悪い活性酸素として正常な細胞にも結び付いてしまいます(活性酸素は増えすぎると悪玉化して正常細胞を酸化し、酸化傷害を引き起こします)。

 腸内環境の悪化で、悪玉菌がつくった毒素などの有害物質を排除するために、活性酸素は増えます。
 排除しきれなかった毒素は血管を通って(血流を通して)体中に広がっていきますが、その先々でも、活性酸素が毒素と戦うために現われます。
 その活性酸素が増えすぎると活性酸素の暴走が始まり、(活性酸素が)悪玉化して正常な細胞や組織をも攻撃する(酸化して酸化傷害を引き起こす)ようになってしまうのです。


 活性酸素が毒素を追いかけて全身へ

 腸内で発生した毒素に反応して、活性酸素は現われます。
 (活性酸素は)本来、体の「必要な働き」の中で生まれる物質であり、また、体の「免疫機能」としての働きを持っているものなので、活性酸素自体には さほど問題はありません(活性酸素は「生体の必要なシステム」です)。

 しかし、腸内環境が改善できず、悪い状態が続くことで毒素が溜まり、それ(腸内に蓄積した毒素)が全身へと巡って行くことで、状況は悪化します。血管を巡って(血流を通して)全身に散らばった毒素を追いかけるように、活性酸素はその行く先々で発生します。
 (すると)そこで、毒素を叩くとともに増えすぎた活性酸素が(悪玉化して)「悪い働きを持つ活性酸素」へと変化することがあるのです。

 活性酸素の攻撃力は「高い反応性」を活かして物質に結び付いて(酸化して)「他の物質」へと変化させる力です。
 活性酸素が毒素と結び付いて(酸化して)「無害化(無毒化)」させるだけならば良いのですが、時には、正常な細胞と結び付いて酸化して壊してしまう(破壊してしまう)ことがあります。( これが「活性酸素による酸化傷害」です。


 腸内環境は全身に影響を与える

 「腸内環境を整えることは、体全体に良い効果がある」と言われています。
 それは、腸内で発生した栄養分も 毒素も、すべてが体中に運ばれることになるためです。
 腸内環境が悪くなることで、腸内に発生した毒素は血流に乗って、肌や髪の毛、内臓などに届けられます。
 もちろん、そこ(血流)を通るため、血管にも影響を及ぼします。
 そのため、『腸内環境によって、健康と美容は左右される』と言っても過言ではありません。


 肌で見る毒素と活性酸素の動き

 例えば、肌では、毒素と活性酸素はお互いの「相乗効果」によって、どんどん状態を悪くして「肌のトラブル」を起こしやすくします。
 毒素で増えた活性酸素が肌の細胞を攻撃して破壊し、血管の状態の悪化によって、肌への栄養分も届き難くなります。

 また一方では、溜まりすぎた毒素を皮脂腺から排出しようとして、皮脂の分泌が活発になります。
 皮膚の細胞は破壊によって固くなっているため、皮脂が詰まりやすく、ニキビなどのトラブルが起こります。
 このような一連の働きが体中で起こり、健康と美が侵されていきます。


 腸内環境を整える必要性

 腸内環境は、体の基礎をつくる食べ物から栄養分を取り出して体全身に送るとともに、老廃物の排出にも関係している重要な器官です。どちらの機能も、体を動かし、健康に保つために重要です。

 腸内環境が悪化することで活性酸素が大量に増えることも、体にとってのリスクとなります。
 腸から運ばれた毒素が体中に行き渡ることによって、同時に活性酸素も増えて、毒素と活性酸素の2つの影響を受けることにもなります。

 活性酸素の働きは行きすぎることがあるため、活性酸素を増やさないような腸内環境を保つことが必要なのです。


 活性酸素は「腸内環境の悪化」で増える

 活性酸素は、腸内で毒素が増えることによって働きます。
 腸内環境の悪化で(毒素が増えることにより活性酸素が)増えて、体中にその影響を及ぼします。

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 そのため、腸内環境を整えるための食生活を心がけることが必要です。
 (腸内環境が)悪化している時は「抗酸化力」の高いものを利用して、活性酸素を減らす工夫もしましょう。


 腸内環境が悪化する原因

 腸内環境はいろいろな原因で変化しますが、なかでも、食生活は大きな影響を及ぼします。
 「欧米型の食事」に偏り、肉や脂肪砂糖などを大量に摂取すると、間違いなく腸内環境は悪化します。
 「食物繊維」が不足した「不健全な食事」では、腸内細菌の良い働きを引き出すことはできません。
 高タンパク高脂肪低食物繊維の「欧米型の食事」は、腸内環境にとって「最大の敵」と言えます。

 また「ストレス」や「過労」も、腸内環境に深刻な影響を与えます。
 「運動不足」も問題です。

 さらには「抗生物質」などの化学薬剤も、腸内細菌に決定的なダメージを与えます。
 「抗生物質」は病原菌をやっつけるだけでなく、良い腸内細菌まで殺し、腸内フローラを悪化させます。
 家畜に投与された「抗生物質」が、肉を摂ることで体内に取り入れられ、有益菌を弱らせるようなこともあります。

 こうした食事やライフスタイルの間違いが、腸内細菌のバランスを崩し、人体に「マイナスの働き」を引き出すことになってしまいます。人間と共存共生している細菌の「トータル的な働き」を良い方向に向けられるかどうかは、人間サイドの姿勢によって決まるのです。

 特に、食事の良し悪しは、腸の健康にとって決定的とも言える重要性を持っています。
 高タンパク高脂肪の肉や牛乳などを減らし、野菜料理に漬物や納豆などの「発酵食品」を加えた『伝統的な日本食』にすれば、腸内フローラの崩れたバランスは回復し、健康を取り戻すことができるようになります。
 「食物繊維」の豊富な食事によって、腸内細菌を良い状態に維持することができるのです。
 (食物繊維などの『難消化性糖質』は、腸内細菌の餌となり、腸内環境を改善し、腸内細菌を健全に育てます

 「欧米型の食事」を止めて、野菜や「発酵食品」を中心とした『伝統的な日本食』にすることが、腸内細菌を良い状態に保つ強力な方法となります。腸の健康のためには、真っ先に『食事改善』に取り組まなければなりません。

上記の『伝統的な日本食』というのは、日本人が昔から食べてきた「日本民族食日本民族の伝統食)」のことです。
 日本の伝統食は、全粒穀物〔玄米玄麦雑穀〕を主食とし、副食は 芋類豆類野菜海藻 といった菜食が中心
で、肉類は 魚介類卵 が主であり、年に2回ほどの「ハレの日(正月や夏祭りなどの特別な日)」に 鶏肉 を有り難く食べていました〔つまり、鶏肉は年に2回ほどの摂取です〕。あとは「発酵食品(醤油味噌漬物など)」ですね。
 昔の日本人は、肉製品や牛乳乳製品はほとんど摂取していません。一部の日本人が地域的に シカクマ などの肉を食べていましたが、それはあくまで「地域限定の肉食」でした。日本人が肉製品や牛乳乳製品を日常的に摂取し始めたのは戦後以降の数十年前からなので、肉製品も 牛乳乳製品も 日本の伝統食には含まれていません。
 昔の日本人は、肉類を日常的に食べていても 魚介類卵 までであって、鶏肉でさえ 年に2回ほどしか食べていないのです。これは、我が家のお婆ちゃま〔現在98歳〕に、私が直接、確認を取っている事実です。うちのお婆ちゃまは大正8年の生まれですが、子供の頃は毎朝、鶏小屋に「産み立ての鶏卵」を取りに行くのが日課だったと言っていました。私が「飼っている鶏を屠殺して食べたりはしなかったの?」と訊くと、祖母は「んまァ~、そんな可哀想なことしやしないよォ~!」と言ってましたので、昔の日本人の肉類の摂取は、一般的には 魚介類卵 までだと考えるべきだと思います。鶏肉の摂取はわずかだったようです。ましてや、本当に貧しい人たちは 魚介類卵 すら食べることができなかったので、貧しい人たちには鶏肉など夢のまた夢のご馳走でした。ちなみに、昔の日本人は、果物食はほとんどしていません。日本人が果物をよく食べるようになったのは、これも戦後以降の数十年前から始まったことです。
 沖縄〔琉球〕では、芋類を主食とし、副食は 豆類野菜海藻 の菜食が中心で、年に2回ほどの「ハレの日(正月や夏祭りなどの特別な日)」に 豚肉 を食べていました。畜産業界が「沖縄の人は、昔から豚肉をよく食べていたので長寿なのです」と謡うのは、豚肉の売り上げを上げるための「真っ赤な大嘘」です。沖縄に米軍が入り、その影響で肉食を多食し始めた若い世代に続々と病気が多発生し、〔 昔の沖縄は平均寿命が日本国内でトップでしたが、〕今の沖縄は平均寿命が急降下しています。肉を多食することによって様々な病気が多発生し、沖縄県民の平均寿命が大きく低下したのです。肉を食べる食習慣のなかった昔の世代のお年寄りは相変わらず肉をあまり食べないので長寿のようですが、肉を多食し始めた子供や孫の世代の寿命が短命になったのです。これを「逆さ仏(さかさぼとけ)現象」と言います。その民族の伝統食を打ち壊すところに起こる悲劇です‥。現代の日本人に現代病が多発生している背景には、日本の伝統食である日本食和食を放棄して捨て去り、欧米食に変えたことが大きな原因の一つとして挙げられるのです。

 沖縄〔琉球〕の伝統食は、芋類を主食とし、副食は 豆類野菜海藻 の菜食が中心で、年に2回ほどの「ハレの日(正月や夏祭りなどの特別な日)」に 豚肉 を食べていた、という質素な食事内容ですが、この質素な食事で「琉球民族」は昔から世界を代表する「長寿民族」でした。特に、海産物である 海藻魚介類 をよく食べていたそうです
ブログ管理人



③ 解毒(デトックス)及び「解毒代謝能力」を向上させる

 1.水を充分に補給しましよう

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 デトックスする上で欠かせないのが「水」です。
 腸内の水分不足は便秘が起こる原因とも言われています。
 「それなら、水を飲めば解決できる」と安易に考えてはいけません。
 大腸に届く水は、飲んだ量のわずか 10分の1 ほどです。
 便秘解消のためには、1日「1.5~2リットル」を目標にしましょう。
 特に、マグネシウムやミネラルを豊富に含む「ミネラルウォーター」がお勧めです。

 冷たい水が苦手な方は「ぬるま湯」でも OK です。
 また、やたらと水を「ガブ飲み」しても、体が冷えて、逆に浮腫み(むくみ)などのトラブルが起こることになります。
 ポイントは、回数を多く、少量ずつ飲むことです。
 水分を一度に摂取するより、数回に分けることで、腸にも「常に水分がある状態」になります。
 体の冷えが気になる方は、冷たい水ではなく、ぬるま湯や常温の状態で摂るようにしましょう。


 2.食物繊維を充分に摂取しましょう

 食物繊維には、2つの種類があります。
 海藻類などの腸の善玉菌を増やす『水溶性』と、サツマイモや大豆製品などに代表される『不溶性』。
 どちらも、それぞれ、違った効果を持っています。
 サツマイモはヘルシーなおやつとしてもピッタリです!

    水溶性食物繊維の効果
    血糖値の上昇を防ぐ
    コレステロールの上昇を抑え、生活習慣病を予防する
    海藻類に含まれる「アルギン酸ナトリウム」には「整腸作用」もある
    腸内細菌が食べて発酵分解して『短鎖脂肪酸』や 水素 などの栄養を産生し、宿主である人間に提供する(

    不溶性食物繊維の効果
    腸の運動を促進し、便秘を解消させる
    大腸を刺激し、スムーズな排便を促す
    腸内細菌が食べて発酵分解して『短鎖脂肪酸』や ビタミンミネラルアミノ酸水素 などの栄養を産生し、
     宿主である人間に提供する(

    )ブログ管理人が追加した項目です。
       腸内細菌は食物繊維などの『難消化性糖質』を食べて発酵分解する時に「有益な諸栄養」を産生し、
       宿主である人間に提供しています(腸内細菌による栄養産生提供)。
       この「腸内細菌による栄養産生」は非常に重要な分野なのですが、今もこれを無視する専門家がおり、
       栄養学は、いまだに「腸内細菌による栄養産生」をほとんど無視して「栄養摂取量」を設定しています。
       この「腸内細菌による栄養産生」は、人間にとっても、非常に重要な「栄養摂取源」なのです。
       世界には、果物食しかしていなかったり、動物性食品をまったく食べない完全菜食でありながら、
       病気ひとつ起こさず(当然、癌になることもなく)無病息災に暮らしている民族が多くいますが、
       この極端な偏食で栄養不足を起こさないのは「腸内細菌による栄養産生」が健全に機能しているからです。
       詳しくは「腸内細菌が栄養を産生して、宿主である人間に栄養を提供している」カテゴリの記事を参照。



 3.デトックスからみた食事 ~ デトックス効果が高い食べ物

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 排泄をスムーズに行なうこと、デトックスを助けてくれる食べ物のことについて述べます。
 先程の食物繊維ですが、食物繊維には『水溶性』と『不溶性』の2種類がありますが、特に『水溶性食物繊維』は ネバネバのゲル状になって体内の毒素を吸着して排出する効果が高いです。
 『不溶性食物繊維』は、大きく膨張して腸の働きを活発にして排便をスムーズにしてくれます。
 『水溶性食物繊維』が毒素を吸着する、『不溶性食物繊維』が便をスムーズに排泄する、この2つの特徴がデトックスに役立つのです。

  腸内で毒素を吸着して排出する食材は?
   ゴボウ、オクラ、レンコン、コンニャク、トマト、海藻、玄米 などがあります。

 キレート効果
 また、包み込むだけでなく、外に出したい毒素と化学的に結合して、体外への排出を促してくれる「キレート作用」がある食品もあります。包み込むだけだと、また元に戻ってしまうこともありますが、キレート結合された有害ミネラルは体内で再吸収されることなく尿や便などから排出され、効果的なデトックスができます。
 例えば、魚介類や緑黄色野菜に含まれる亜鉛やセレンは「水銀」や「ヒ素」に対してのデトックスを促進しくれることでよく知られますが、ビタミンAビタミンCビタミンE や「含硫アミノ酸ニンニクや玉葱に含まれる「硫黄」を含んだアミノ酸)」などもデトックス効果が高いと言われます。

  血液中の毒素をキレートする食材
   ニンニク、アスパラガス、ブロッコリー、葱、ホウレンソウ、大豆、リンゴ などがあります。

  肝臓での「解毒機能」を強くしてくれる食品
   玉葱、キャベツ、ブロッコリー、ニンニク、大根、ワサビ などがあります。

 デトックスを考える時、「何を食べるか」ということがとても大切なことです。
 一つには『なるべく毒素を体に入れない食事をする』という考え方が大事です。
 食品添加物の多そうなもの、加工食品やコンビニのお弁当など、こうしたものは「なるべく少なく済ませられるようにする」とか、また、残留農薬などが少なくなるよう「野菜はよく洗って食べる」など、『毒素が体に入らない配慮をする』ことは大事です。『なるべく毒素を体に入れない』ということです。

 しかし、あまり神経質になりすぎることも良くないです。
 上に書いてあるような「食物繊維が多い食材」「キレート効果のある食材」を なるべく増やすようにする、水分補給をしっかりするなど、できる範囲の努力をしましょう。


 4.活性酸素を除去する食べ物

 活性酸素は「呼吸をする」「食事を取る」「運動をする」など、ごく普通の生活をしている時にも発生します。
 酸素を取り込み、(ミトコンドリアで)エネルギーをつくる過程で必ず発生するからです。
 その他、白血球が細菌を殺傷する時、生理活性物質がつくられる時、有害物質(過酸化脂質残留農薬食品添加物抗がん剤アルコールタバコ大気汚染物質医薬品など)を解毒する時、止まっていた血液が再び流れ出す時(再灌流)、紫外線や電磁波(レントゲンなど)を受けた時、強い精神的ストレスを受けた時など、様々な要因により発生します。

 もちろん、活性酸素が体の中で増える一方ですと、人間はたちまち死んでしまいます。
 そのため、私たちの体は「活性酸素を取り除く手段」を持っています。
 「フリーラジカルスカベンジャー」は、活性酸素の「毒消し(無毒化)」をする物質です。
 これを増やすことによって、人体に蓄積された「有害な活性酸素」を無害化(無毒化)することができます。

 活性酸素とは、人間の身体に取り込まれて燃焼した酸素からできたもの。
 本来は(活性酸素は)殺菌作用や消毒作用がある有益なものですが、増えすぎると体内物質を酸化させ、老化や病気の原因になってしまうのです。


 抗酸化作用」のある野菜や果物などの食品食べ物

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   アントシアニンブルーベリーカシス)、ケルセチンそば)、ルチンそば)、カテキンお茶)、
   イソフラボン大豆)、カルコン明日葉)、クロロゲン酸コーヒー豆)、
   ロズマリン酸(シソ)、ゴマリグナンゴマ)、クルクミンウコン)、タンニンお茶)、
   スルフォラファンブロッコリー)、β-カロテン緑黄色野菜)、リコピントマト)、
   カプサイシン唐辛子)、アスタキサンチンサケイクラ)、ルテインケールホウレンソウ)、
   フコイダン海藻)、βグルカンキノコ)、ペクチンリンゴ)、テアフラビン紅茶


体内の活性酸素を除去する食品をまとめてみますと‥

◆◆ デザイナーフーズ・プログラム アメリカ国立がん研究所」が大規模調査の末、癌予防効果を示唆する報告が得られている 約40種類 の食品を、効果の高さで3段階で示したもの。◆◆


    ビタミンAニンジンホウレンソウ卵黄牛乳バター など
    ビタミンCブロッコリー小松菜ピーマントマトイチゴ緑茶ジャガイモ など
    ビタミンE大豆落花生しじみうなぎ など
    β-カロテンニンジン小松菜ホウレンソウカボチャニラ など
    ポリフェノール赤ワイン など
    リコピントマト など
    スルフォラファンブロッコリーキャベツカリフラワー など
    メラノイジン味噌醤油 など


 「抗酸化物質」のほとんどは、日頃から食べている野菜や果物に含まれています。
 つまり、日頃から、好き嫌いなく、バランス良く積極的に野菜や果物を食べていれば(抗酸化物質の摂取に)不足することはないと考えられます。

 しかし、一人暮らしの方や、外食が多い方などは、野菜不足になりがちです。
 また、高カロリー高脂肪な「肉食中心の欧米型の食事」は、体が酸化しやすいため、活性酸素の攻撃を受けやすいと考えられます。少しずつ食生活を変え、上手に「抗酸化作用」があるサプリメントを取り入れて、活性酸素を抑えましょう。



④ 生理活性物質(エイコサノイド)のバランスを良くする

 生理活性物質とは、わずかな量で生き物の生理や行動に何らかの特有な作用を示し、身体の働きを調節する役割を持った物質のことです。例えば、ビタミンやミネラル、核酸、酵素 などがそうです。
 また、アミノ酸からつくり出される 、神経伝達物質サイトカインなども、生理活性物質のうちの1つです。

 私たちの体の中では、食べ物を分解したり、エネルギーをつくり出したり、侵入してきた外敵から身体を守ったりなど、絶えず、様々な生命活動が行なわれています。それらを上手く調節するために欠かせないのが生理活性物質です。

 生理活性物質が正常に働くことによって、細胞や臓器など体内の各器官が一定のバランスを保ちながら、健康な体をつくり上げているのです。生理活性物質が不足すると、それらの正常な機能は乱れ、様々な器官に疾患が現われます。生理活性物質は、私たちの体がキチンと働くために欠かせない物質なのです。

 この生理活性物質には、以下の大きな「3つの働き」があります。

    炎症を悪くする(炎症を促進する向炎症作用
    その炎症を調整する
    それらの働きを抑制する(炎症を抑制する抗炎症作用

 例えば、血管を広げる生理活性物質があれば、血管を収縮させる「逆の作用」を持つ生理活性物質、さらに「それぞれの作用を抑制する」生理活性物質が存在します。
 この3つがバランス良く保たれていれば、何も心配ありませんが、バランスが狂ってしまうと『酸化ストレス炎症体質』を形成してくる、ということになってしまいます。


 脂肪酸由来物質の「エイコサノイド」

 全身の様々な生理機能を調節するもの(生理活性物質)には「ホルモン」がありますが、特定の内分泌腺でつくられ、全身を支配しているのに対して、「局所ホルモンエイコサノイド)」がこれとは別にあります。
 こうした調節物質を、ここではまとめて「プロスタグランジン」と呼ぶことにします。

 「プロスタグランジン」は、個々の細胞でつくられ、細胞レベルでの調節を行なっています。
 ( そのため、「局所ホルモン」と呼ばれています。
 しかし、その働きは極めて重要で、身体全体の機能に関係していると言っても良いほどです。
 ここでは、脂肪酸由来の生理活性物質である「エイコサノイド」について述べます。


局所ホルモン(プロスタグランジン)の働き

 プロスタグランジンとは?

 必須脂肪酸である「ω3系不飽和脂肪酸」と「ω6系不飽和脂肪酸」は、全身の様々な生理機能を調節する「局所ホルモン」の原料になります。
 この脂肪酸からつくられる「局所ホルモン」は「エイコサノイド」と言われ、「プロスタグランジン」「ロイコトリエン」「トロンボキサン」などの種類があります。
 こうした調節物質を、ここではまとめて「プロスタグランジン」と呼ぶことにします。

 従来の「ホルモン」が特定の内分泌腺でつくられ、全身を支配しているのに対して、「プロスタグランジン」は 個々の細胞でつくられ、細胞レベルでの調節を行なっています。
 しかし、その働きは極めて重要で、身体全体の機能に関係していると言っても良いほどです。

ω6系不飽和脂肪酸」は、リノール酸 γ-リノレン酸 アラキドン酸 のように代謝されていき、「アラキドン酸」から プロスタグランジンロイコトリエントロンボキサン などの重要な生理活性物質が合成されます。
 「プロスタグランジン」などの「アラキドン酸」代謝産物は「炎症」や細胞の癌化を促進したり、癌細胞の増殖を速める作用がありますが、身体の様々な生理作用に必要ですから、動物は食物〔植物 及び 肉類〕として「リノール酸」を摂取しなければ生存できませんが、その摂り過ぎは危険です。

 「ω3系不飽和脂肪酸」では、α-リノレン酸 エイコサペンタエン酸EPA ドコサヘキサエン酸DHA〕のように代謝されていきます。「ω3系不飽和脂肪酸」は「炎症」やアレルギーを抑え、血栓の形成や動脈硬化や「癌細胞の発育」を抑える作用〔抗がん作用〕があります。

 よって、食物中の「α-リノレン酸リノール酸ω3系不飽和脂肪酸 / ω6系不飽和脂肪酸)」の 比 を上げると、血栓性疾患、脳梗塞、心筋梗塞、炎症、アレルギー、発癌、癌の転移、高血圧などの発症率が低下すると考えられています。
 つまり「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取を多くし、ω6系不飽和脂肪酸」の摂取を少なくすることが大事です。
 「ω3系不飽和脂肪酸」には「抗がん作用」や「抗炎症作用」があり、「ω6系不飽和脂肪酸」には「癌を促進する作用」や「炎症を促進する作用」があります。ゆえに「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取を多くしてω6系不飽和脂肪酸」の摂取を少なくする、という「脂質摂取のバランス」が大事であるのは言わずもがなです
ブログ管理人


 プロスタグランジンの生成過程と種類

 「プロスタグランジン」は、次のようなプロセスで生成されます。

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 上図で示したように、必須脂肪酸である「ω3系不飽和脂肪酸」と「ω6系不飽和脂肪酸」が体内で化学変化を繰り返し、各種の「プロスタグランジン」が生成されていきます。

食べ物として〔食事から摂取されて〕体内に吸収された「ω3系不飽和脂肪酸」「ω6系不飽和脂肪酸」の大部分は、他の脂肪酸と同じく燃焼〔ミトコンドリアでのエネルギー産生〕に回されますが、細胞膜からピックアップされた一部が「プロスタグランジン」に変換されます。

 「プロスタグランジン」は、原料である脂肪酸の違いによって「3つのグループ」に分けられます。
 そして、そのグループ内で、さらに「複雑な変化」をして、数十種類の「プロスタグランジン」がつくられます。


 プロスタグランジンによる生理調節作用

 ここで大切なことは、「プロスタグランジン」は大きく「3つのグループ」に分かれ、そのグループごとに「異なる働き」をしているということです。
 なかでも、「ω3系不飽和脂肪酸」の「EPA(エイコサペンタエン酸)」からつくられる「プロスタグランジン」と、「ω6系不飽和脂肪酸」の「アラキドン酸」からつくられる「プロスタグランジン」は「相反する働き」をして細胞機能のバランスを取っています。

 もう少し詳しく見てみると、「ω6系不飽和脂肪酸」からは「2つのグループ」の「プロスタグランジン」がつくられ、互いに「相反する働き」をしています。
 現在、その材料となる「ω6系不飽和脂肪酸」が大量に摂取されています。その上、大半の人々は、肉製品乳製品卵 などの「動物性食品」を多く摂っていますが、そうした「動物性食品」には、直接「アラキドン酸」が含まれています。そのため、「アラキドン酸」由来の「プロスタグランジン」が大量につくられることになります。
 つまり「1グループ目」に比べ、「2グループ目」の「プロスタグランジン」だけが過剰に生成され、細胞機能のバランスを欠くことになります。

 「2グループ目」の「プロスタグランジン」と、「ω3系不飽和脂肪酸」からつくられる「3グループ目」の「プロスタグランジン」も「相反する働き」をしています。しかも、この2つは、「ω6系不飽和脂肪酸」のグループ同士より強力な競合関係にあり、一方が大量につくられると、他方はその分だけつくられなくなります。
 と言うことは、現在のような「ω3系不飽和脂肪酸」が欠乏した状態では、圧倒的に「アラキドン酸」由来の「プロスタグランジン」が生成されることになるのです。「ω6系不飽和脂肪酸」と「動物性食品」の過剰摂取から「2グループ目」の「プロスタグランジン」だけが異常に多く生成され、「ω3系不飽和脂肪酸」の欠乏から「3グループ目」の「プロスタグランジン」が極端に不足してしまっているということです。
 そのために、細胞機能のバランスが大きく崩れ、様々な障害病気が引き起こされているのです。

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 例えば「炎症」という作用の場合、「炎症を抑制する プロスタグランジン抗炎症)」が「ω3系不飽和脂肪酸」からつくられるのに対して、「アラキドン酸」由来の「ω6系不飽和脂肪酸」からは「炎症を激化させる プロスタグランジン向炎症)」がつくられます。
 このように、「血栓を減らしたり、増やしたり」「発癌を抑制したり、促進したり」「子宮を弛緩させたり、収縮させたり」「血管を拡げたり、狭めたり」して、互いに「相反する働きかけ」をしています。

 車に例えれば「アクセル」と「ブレーキ」のようなものです。
 1つの生理作用に対して、それぞれ「反対の働きかけ」をしながらコントロールしているのです。
 多種類の「プロスタグランジン」が互いに関係をもちながら、身体全体の機能を維持しているのです。

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 「ω3系不飽和脂肪酸」と「ω6系不飽和脂肪酸」の脂肪酸は、単なる「カロリー源」や「組織の構成成分」となるだけでなく、細胞機能を調節する「プロスタグランジン」の材料となっています。
 「プロスタグランジン」は 神経系ホルモン系 に続く「第3の調節系」と言われ、油の中でも「最新の研究分野」となっています。1982年には、欧州の3人の研究者が「ノーベル医学生理学賞」を受けています。

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『酸化ストレス炎症体質』と 生理活性物質(エイコサノイド)の働き

 3種類の生理活性物質がつくられる道のり

 『酸化ストレス炎症体質』は、次のような「3種類の生理活性物質(エイコサノイド)の働き」によってコントロールされています。

    炎症を悪くする生理活性物質(炎症を促進する生理活性物質向炎症作用を持つ生理活性物質
    その炎症を調整する生理活性物質
    それら両方の働きを抑制する生理活性物質(炎症を抑制する生理活性物質抗炎症作用を持つ生理活性物質

 そして、そのバランスがいろいろな場面において、臨機応変に、非常に精密にコントロールされ、体の機能を調整しているのですが、このバランスが狂ってしまった状態が『酸化ストレス炎症体質』でもあります。

 これら「3種類の生理活性物質」がつくられる道のりは、一般的に、次のように言われています。

    炎症を悪くする「ω6系」炎症系経路(アラキドン酸カスケード 経路)〔炎症促進経路向炎症作用
    その炎症を調整する「ω6系」調整系経路(γ-リノレン酸 経路
    それら両方を抑制する「ω3系」抑制系経路(EPA 経路)〔炎症抑制経路抗炎症作用

 以下、この「3つの経路( 炎症系経路 調整系経路 抑制系経路 )」について説明します。


 ① 炎症を促進する「ω6系」炎症系経路(アラキドン酸カスケード 経路

 この経路でつくられる生理活性物質は「炎症を悪くする」、いわゆる「錆び体質」を誘発するものです。
 ですから、この経路での代謝をいかに抑制するかが重要です。

 この経路の出発物質は「アラキドン酸」ですが、この「アラキドン酸」は、主に、次の3つの経路で生成されます。

   リノール酸」が体内で変換されて「アラキドン酸」となり生成される
    動物性の高脂肪高タンパク質の食品から直接摂取される
    体を構成する細胞膜の新陳代謝により生成される

 しかし、その大部分の「アラキドン酸」は「体を構成する細胞膜の新陳代謝」や「炎症により破壊された細胞膜」から供給されます。

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 「アラキドン酸」は細胞膜の重要な構成成分の一つで「細胞の柔らかさ」や「電気信号の伝わりやすさ」に関わっています。
 通常、細胞は新陳代謝(細胞の破壊と再生の繰り返し)されていますので、「アラキドン酸」は常に生成され、新たな細胞膜として再利用されています。

 体に「炎症」が起きますと破壊される細胞が多くなりますので、遊離した「アラキドン酸」の量は増加することになります。
 遊離した「アラキドン酸」は「アラキドン酸カスケード」という代謝経路を経て「炎症性の生理活性物質エイコサノイド)」に変換されます。
 「炎症性の生理活性物質」としては、2系の「プロスタグランジンPG)」、2系の「トロンボキサンTX)」、及び、4系の「ロイコトリエンLT)」などがあります。

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 これらの「炎症性の生理活性物質」が生成する過程で、強力な活性酸素である「ヒドロキシルラジカル・OH酸化力が一番強く、毒性の強い 悪玉活性酸素 )」が生成されます。
 と言うことは、この経路から、片頭痛発症に関わる「炎症性の物質」や「活性酸素」がつくり出されるということです。
 そのため、この経路が活性化されますと「炎症作用」が高まり、活性酸素の発生も増加しますので、ますます『酸化ストレス炎症体質』を悪化させることになります。

当然ながら、この炎症系経路から生成される「炎症性の物質(炎症を促進する物質)」や「活性酸素」は、片頭痛発症だけでなく、癌をはじめとする様々な疾患に関わっています。「ω3系不飽和脂肪酸」を摂らず、「ω6系不飽和脂肪酸」を多く摂り過ぎると、炎症系経路が活性化して「炎症性の物質(炎症を促進する物質)」や「活性酸素」が多く生成され、当記事の主題である『酸化ストレス炎症体質』を形成し、癌をはじめとする様々な疾患を発症悪化させる原因となります。

 「本物の癌」とは、酸化力が一番強く、毒性の強い 悪玉活性酸素 である「ヒドロキシルラジカル」が体内で大量に発生し、 この「ヒドロキシルラジカル」が DNA を損傷して発生している癌です。
 「ヒドロキシルラジカル」が体内で発生するほど「酸化ストレス」が高まり、「酸化ストレス」は癌の再発や悪性進展を促進するため〔参照記事〕、体内で「ヒドロキシルラジカル」が大量に発生している「酸化体質」は、癌患者さんが真っ先に早急に改善せねばならない重要な『癌体質』の一つです〔癌のことを『酸化ストレス病』と言う医師もいます〕。
 「ヒドロキシルラジカル」が体内で大量に発生して「酸化ストレス」が高まると、癌の根本原因となり、癌の悪性進展を促進する原因となりますので、「ヒドロキシルラジカル」の生成を抑制する、または、水素や「ビタミンC」などの「抗酸化物質」を摂取することによって「ヒドロキシルラジカル」を除去する「酸化還元治療」「抗酸化治療」が癌治療として有効します。

 また、癌細胞は「炎症」しており、癌は『炎症の塊』になっています。
 癌細胞の「炎症」が悪化すると、癌の増殖悪性化浸潤転移進行が促進されます。
 ですから、この経路から生成される「炎症を促進する物質」は、癌の「炎症」を悪化させる原因になり、癌の増殖悪性化浸潤転移を促進して 癌を進行させる原因となります。つまり「炎症を促進する物質」は、癌を促進する原因となるのです。

 「ヒドロキシルラジカル」は「本物の癌」を生み出す根本原因であり、「酸化ストレス」を高めて 癌の悪性進展を促進する原因にもなり、「炎症を促進する物質」も癌を促進する原因となりますから、癌を改善するためには「ヒドロキシルラジカル」や「炎症を促進する物質」を生成する「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取を少なくすることが大切だと言えます。
 よって、「本物の癌」を生み出す根本原因になるだけでなく、「酸化ストレス」を高めて 癌の悪性進展を促進する原因にもなる「ヒドロキシルラジカル」や、癌を促進する原因となる「炎症を促進する物質」を生成する「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取を少なくすることは、癌を改善させる上で非常に重要な土台となるのです
ブログ管理人

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 「アラキドン酸」から合成される生理活性物質(エイコサノイド)には、多くの種類があり、その各々は「異なった働き」があります。
 例えば「プロスタグランジンE2」は「胃粘膜を保護する」という「私たちの健康にとって好ましい作用」がありますが、「炎症」を起こせば発熱を起こし、「ブラジキニン」という生理活性物質とともに疼痛を起こし、腫脹(しゅちょう腫れ上がること)を酷くするなどの「炎症促進作用」を示します。

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 ちなみに、片頭痛の痛みは、この「プロスタグランジンE2」や「ブラジキニン」などの「発痛物質」により引き起こされることになります。
 また、この経路で生成される「トロンボキサンA2」は、血管を収縮させるとともに血小板を凝固させ、片頭痛発症の引き金となる生理活性物質です。
 このように「トロンボキサンA2」は 非常に「悪い生理活性物質」のようなイメージがありますが、一方では、怪我などで血管が破れた時に止血する際には「必要不可欠な物質」でもあります。

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 同じ生理活性物質であっても、その場面によって、人にとって「好都合」にも「不都合」にも働くのですが、この経路で合成される生理活性物質は、片頭痛をはじめ、多くの疾患に対して 炎症性血管収縮血栓促進免疫力低下アレルギー病状増悪癌化促進 などの「好ましくない作用」が多くあることから、一般的に「炎症性」または「悪性」として扱われます。

 この「ω6系」炎症系経路(アラキドン酸カスケード 経路)の代謝活性を抑制するためには、次のことが重要です。

    ω3系不飽和脂肪酸の油( α-リノレン酸EPADHA など)を摂る
    軽い「空腹感」をつくる(グルカゴン副腎皮質ホルモンの分泌を促す
    血糖値が上がりすぎない食事をする(インスリンの過剰分泌を抑える
    アラキドン酸ω6系不飽和脂肪酸)の多い食品を摂り過ぎない

 また「副腎皮質ホルモン」や「アスピリン」の服薬は、この代謝を非常に効果的に抑制することができますが、いずれも副作用が強く、体質改善には用いることはできません。

 これら以外には、効果のほどは定かではありませんが、以下のものが有効であったという報告があります。

    共役リノール酸牛乳乳製品に含まれる)を摂る
    エクストラバージン オリーブオイル(有効成分オレオカンタール)を摂る
    ゴマ(有効成分ゴマリグナン)を摂る
    赤ワイン(有効成分レスベラトロール)を摂る

 『酸化ストレス炎症体質』が改善されれば「炎症細胞マクロファージなど)」からの「アラキドン酸」の生成が抑制され、さらに『炎症体質』が改善される、という良い循環が起きるようになります。


② 炎症を調整する「ω6系」調整系経路(γ-リノレン酸 経路

 この経路の生理活性物質は「炎症作用が強くなりすぎないように調整するもの」ですから、この経路をいかに活性化させるかが『酸化ストレス炎症体質』の改善に重要となります。

 この経路の出発物質は「リノール酸」ですが、体内酵素により「γ-リノレン酸正確には「ジホモ-γ-リノレン酸)」に変換された後に、1系の「プロスタグランジン」、1系の「トロンボキサン」、3系の「ロイコトリエン」などの「調整系の生理活性物質」を生成します。

 いわゆる、先述の「ω6系」炎症系経路(アラキドン酸カスケード 経路)で生成する生理活性物質が「炎症作用を活性化する働き」であったのに対し、この「ω6系」調整系経路(γ-リノレン酸 経路)で生成する生理活性物質は生理作用全体をバランスさせるために「炎症作用を調整する働き」をします。

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 例えば、免疫系への作用としては、白血球の中でも抑制や調整作用のある「制御性T細胞」という白血球を活性化させ、免疫系の過剰な暴走を抑制し、アレルギー疾患などを改善します。
 また「アラキドン酸カスケード」の引き金である「脂質分解酵素(リパーゼ)」の働きを阻害し、「炎症性の生理活性物質」の生成を抑制するなどの作用があります。

 この経路を活性化することによって「アラキドン酸」の代謝は抑制されるとともに、傷害性の強い活性酸素である「ヒドロキシルラジカル・OH酸化力が一番強く、毒性の強い 悪玉活性酸素 )」の発生も抑制されますので「酸化ストレス」の状態を改善することができます。
 また、この経路で生成する生理活性物質は「炎症」を引き起こす「ヒスタミン片頭痛の痛みの原因物質の一種)」の放出を抑制するなどの「抗炎症作用」を示すことや、血管拡張血栓抑制免疫力増強アレルギー症状寛解癌化抑制血糖調整 などの作用があることから、この代謝経路で生成される生理活性物質は「良性」として扱われています。

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 この経路の代謝を活性化するためには、次のことが重要です。

    ω6系不飽和脂肪酸の植物油(リノール酸)を摂り過ぎない
    トランス脂肪酸を摂取しない(精製植物油マーガリンショートニングなど
    腸内細菌を健全に保つ(ビオチン不足を起こさない
    過剰ストレスを避け、アルコール、タバコ、牛乳乳製品を摂り過ぎない
    ビタミンCビタミンB3(ナイアシン)の不足を起こさない

 「リノール酸」は、通常の食事をしている限り、穀類や豆類から充分に摂取することができますので、さらなる植物油の摂取は「リノール酸」の摂り過ぎになるということです。

 また、マーガリンや精製植物油に含まれている「トランス脂肪酸」は「リノール酸」が「γ-リノレン酸」への変換を抑制し、「良性」の生理活性物質の生成を妨害します。
 特に「トランス脂肪酸」は、「遊離脂肪酸」として体の組織を傷害するとともに「活性酸素」も発生させやすく、一般に市販されている 加工植物油精製植物油 には注意が必要です。
 昔ながらの「圧搾製法」で造られた植物油は「トランス脂肪酸」を含みませんので、摂り過ぎなければ、健康上の問題となることはありません。
 加工植物油精製植物油 は、パンやクッキー、ケーキ、マヨネーズ、ドレッシング、チョコレート、レトルトカレー、…… などにも含まれます。

 また「リノール酸」は、体内で非常に酸化されやすく、「過酸化脂質」の生成原因にもなりますし、天ぷらなどで加熱された「リノール酸」は「ヒドロキシルノネナール」という有毒な物質を生成しますので、天ぷら油のリサイクルは絶対に行なわないことが重要です(特に、アルコールの代謝の悪い下戸の方や子供は気をつける必要があります)。

上記の「リノール酸」を加熱することの有害性については非常に重要な視点です。「リノール酸」を多く含む植物性の食用油〔サラダ油キャノーラ油コーン油大豆油ヒマワリ油など〕を加熱しすぎたり再加熱したりすると、脂肪酸由来の毒物である「ヒドロキシルノネナール」が大量に蓄積されることが解かっており、この「ヒドロキシルノネナール」の摂取によって、心血管疾患脳卒中パーキンソン病アルツハイマー病ハンチントン病肝疾患、癌のリスクが増大することが明らかとなっています。ここにつきましては、次の記事を参照されてください。

    リノール酸 と ヒドロキシノネナール と アルツハイマー
    毎日の「サラダ油」が認知症を進行させる! | 健康 | 東洋経済オンライン
    植物性油の再加熱によって毒物が発生 | Chem-Station(ケムステ)

 また、脂質は、空気中の酸素湿気金属イオン微生物、あるいは、酵素などの作用によって酸化します。
 特に、空気や光に長期間さらされたり、加熱調理で油を使用する時に、脂質が酸化して「過酸化脂質」が発生します。
 加熱調理で油を使用して発生した「過酸化脂質」を摂取すると、体内で「過酸化脂質」が「ヒドロキシルラジカル酸化力が一番強く、毒性の強い 悪玉活性酸素)」を大量に発生させ、「身体の酸化酸化体質)」を進行させます。
 油を使用した加熱調理の「炒める」や「揚げる」は「過酸化脂質」が発生しますので、炒め料理揚げ物料理は止めたほうが良いです。また「焼く」と「焦げ」に発癌性物質が発生しますので、「焼く」のも避けたほうが良いです。
 調理は基本的に「煮る」か「蒸す」が安全であり、軽く煮たり蒸したりするのが良いです。

 この調理については大事なので、もう少しお話しします。
 医学と言えば「西洋医学」と「東洋医学」が主流であり、太古に発生した医学は「西洋医学」と「東洋医学」ですが、「西洋医学」は西洋で発生した医学で、「東洋医学」は別名を「中医学」と言い、これは中国で発生した医学です。
 実は「日本医学」というのはありません‥。日本は昔から、中国から伝わった「中医学」が主流でした。しかし、江戸時代に「蘭学西洋の学術・文化・技術・医学の総称)」が伝わり、幕末以降は「西洋医学」が主流となり、現代では「西洋医学」が完全に正当医学になっています。つまり「日本で発生した医学」というものは存在していないのです。

 では、西洋と中国は優れていたから、太古の昔から「西洋医学」や「中医学」が発生したのでしょうか?
 また、日本は劣っていたから「日本医学」が発生しなかったのでしょうか?
 これは、西洋と中国が劣っていたから太古の昔に医学が発生し、日本が優れていたから医学が発生しなかったのです。ここで言う「優劣」というのは「頭脳」のことではなく「健康」のことです。

 西洋と中国は「炒め文化」と言って「油で炒める」調理法でした。
 しかし、日本は「煮込み文化」と言って、何でも「鉄鍋でサッと煮込んで食べる」調理法でした。
 そして、西洋と中国は食品を加工しすぎるところがあり、主食のパンや


で非常に重要な土台となるのです
ブログ管理人


③ 炎症経路を抑制する「ω3系」抑制系経路(EPA 経路

 この経路の代謝は「ω6系」経路の代謝と競合しますので、結果的に「ω6系」炎症系経路の代謝を「抑制する」ことになります。「ω6系」の生理活性物質はかなり生理作用の強いものばかりですので、その作用を「鎮める」のが主な役割ということもできます。

 「ω3系」の経路は「α-リノレン酸」からスタートし、体内酵素により「EPA」に変換されます。
 「EPA」はさらに「DHA」に変換されますが、「DHA」は必要に応じて(可逆的に)「EPA」にも変換されます。

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 この「EPA」から「ω3系」の「抑制系の生理活性物質」である 3系の「プロスタグランジン」、3系の「トロンボキサン」、5系の「ロイコトリエン」がつくられます。
 この「ω3系」の「EPA」経路を活性化することにより、炎症性の「アラキドン酸カスケード」の代謝( )を抑制し、「酸化ストレス」を弱めることができます。
 このようなことから、この経路で産生される生理活性物質は「良性」として扱われています。

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 『酸化ストレス炎症体質』の改善ためには、この「ω3系」の「EPA」経路の代謝を活性化させることも重要です。
 そのためには、次のことが重要になります。

    ω3系不飽和脂肪酸の油( α-リノレン酸EPADHA など)の摂取量を増やす
    トランス脂肪酸を摂取しない(精製植物油マーガリンショートニングなど

 「α-リノレン酸」を多く含む「シソ油(エゴマ油)」や「亜麻仁油」は、そのほとんどが工業的に造られたものではなく、「圧搾製法」で造られた植物油ですので「トランス脂肪酸」は含まれません。

 青魚(青身魚)に多く含まれ、また同時に、体内で「α-リノレン酸」からも変換される「EPA」は、体内での「アラキドン酸」の生成を「抑制」し、「アラキドン酸」が「炎症性の生理活性物質」を生成することを「抑制する」作用があります。

上記の如く、青身魚に多く含まれる「EPA」は「炎症」を促進する「アラキドン酸」及び「アラキドン酸」から生成される「炎症性の生理活性物質」を「抑制する」作用があるので、癌細胞の「炎症」を抑制して 癌の進行を抑制するためには、この「EPA」の摂取が非常に重要であるのは言わずもがなです。「EPA」は「炎症を促進させる元」を「抑制する」ので、癌を本当に改善したい癌患者さんは「EPA」を多く含む 青身魚 を積極的に食べましょう! また、同時に「炎症」を促進する作用のある「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取を少なくしましょう!ブログ管理人

 「ω3系不飽和脂肪酸」は、今日の平均的な(一般的な)食生活で、むしろ「不足しがちな脂肪酸」ですので、積極的に摂ることをお勧めします。

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以上は非常に大事なところです。「ω3系不飽和脂肪酸」である「DHA」と「EPA」が「炎症を抑える物質抗炎症性の生理活性物質」を生成することにより、能動的に「炎症を抑制する」という機序があります。
 これこそ「ω3系不飽和脂肪酸」の有する「抗炎症作用」であり、癌の「炎症」を抑制して 癌の増殖悪性化浸潤転移を抑制し、癌の進行を阻害します。この「ω3系不飽和脂肪酸」の「抗炎症作用」が癌治療に貢献してくれるのです。
 「ω3系不飽和脂肪酸」には、このような「抗炎症作用」や「抗がん作用」があり、「抗腫瘍効果」を発揮するのです。
 逆に「ω6系不飽和脂肪酸」は、癌の「炎症」を促進する作用があり、癌の増殖悪性化浸潤転移進行を促進します。

    ω3系不飽和脂肪酸  炎症を抑制する作用 〔抗炎症作用〕 … 魚〔青身魚〕に多い
    ω6系不飽和脂肪酸  炎症を促進する作用 〔向炎症作用〕 … 肉製品に多い

 したがって「抗腫瘍効果」を積極的に高めるための「癌治療に最適な脂質の摂取」は、「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取を多くし、「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取を少なくする、ということになります。

 「炎症」を抑制する作用のある「ω3系不飽和脂肪酸」は 魚〔青身魚〕に多く、「炎症」を促進する作用のある「ω6系不飽和脂肪酸」は 肉製品 に多いです。
 つまり、日本の「和食(伝統的な日本食)」こそ、癌をはじめとする諸病の発生悪性化進行を抑制する「抗炎症作用」に富んだ食事であり、その逆に、肉製品の多い「洋食(欧米型の食事)」は、癌をはじめとする諸病の発生悪性化進行を促進する「向炎症作用」を有する食事だと言えます。
 ですから、日本人がまだ「和食」を守っていた頃の、戦前の日本には癌が非常に少なかったのですが、戦後に「和食」を放棄して「洋食(欧米型の食事)」が拡大するにつれ、癌をはじめとするアレルギーやアトピーなどの「欧米型疾患」が全国規模で多発生していったのです。そして、これに「化学物質」の社会的な乱用が加わります。ここは、次の記事を参照してください。

    癌の「真の原因」とは、体内でイオン化された「化学物質」である!
     【 イオン化された「化学物質」が半永久的に「活性酸素」を生み、DNA を損傷して癌を発生させる!】


 この「戦後の日本の流れ」とソックリなのが、現在のインドです。
 今までインドは癌が極めて少ない国でしたが、近年、インドの経済は急成長を遂げ、裕福になる国民が増えたことにより、「伝統的なインド食」を捨て、食事が「洋食(欧米型の食事)」へと変わり、同時に「化学物質」を使用するようになったことで、現在のインドは 癌が多発生するようになりました。インドは、日本と同じ道を歩んでしまったのです‥。
 これらの実地を見れば、癌をはじめとする諸病が「洋食(欧米型の食事)」と「化学物質」の乱用に起因していることが見て取れるでしょう。これに加えて「糖質の過剰摂取」も、癌をはじめとする諸病を生み出す一因となります。
 欧米の先進国はこの大事に気づき、すでに「肉製品には問題が多い」ということ、そして「化学物質」の危険性について本気で帰着し、「肉製品は控えたほうが良い」という食事指導を「食事ガイドライン」で行ない、「化学物質」の法的な規制を強化しています。これについては、日本はまだまだ「野放し状態」が続いていますので、個人が独学して気をつけ、自立的に独自で「利口な選択」をしていくしかありませんブログ管理人



自然界に存在しない有害な「トランス脂肪酸」

 トランス脂肪酸とは?

 「トランス脂肪酸」は、構造が「トランス型直鎖状の構造)」になった脂肪酸のことを言います。
 「トランス脂肪酸」は、工業的に油脂を精製したり加工している時に「自然界に存在しない有害物質」ができてしまったものです。

 昔ながらの「圧搾製法」による植物油や、天然の植物、魚や家禽などの油脂分に含まれる脂肪酸は、すべて「シス型折れ曲がった構造)」という構造をしています。

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 牛などの「反芻動物」は胃の中で草や藁(わら)を消化する際にバクテリアによって「トランス型(直鎖状の構造参照)」をした構造の脂肪酸ができますが、これは「バクセン酸」や「共役リノール酸ルーメン酸)」という構造も明らかな「人体に害を及ぼすことのない脂肪酸」です(むしろ「健康サプリメント」として利用されています)。

 工業的に副生(副次的に生産)される有害な「トランス脂肪酸」は、主に、次の「2つの生成過程」を経て生成されます。

植物油からマーガリンやショートニングをつくったり、揚げ油として「もちの良い油」をつくるために、植物油に「水素」を添加するなどして、油を加工する際に副生物として生成されます。
 本来、室温(常温)で液状であった植物油に「水素」を添加することにより、マーガリンやショートニングのように常温でも固形油脂状にすることができ、長時間の使用に適した「酸化劣化の少ない揚げ油」を(人工的に)製造することができます。「カラッと揚がる油」も、このようにして造られます。

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 ショートニングの中には、50% を超える「トランス脂肪酸」を含むものもあると言われています。
 また、これらのマーガリンやショートニングを使用したビスケットパンケーキ類などの加工食品にも有害な「トランス脂肪酸」が含まれることになります。市販のフライドポテトフライドチキンなどに使用される揚げ油の中にも有害な「トランス脂肪酸」が多く含まれていますので、これらの揚げ物にも「トランス脂肪酸」が含まれることになります。

植物の種子などを圧搾して製造した植物油は、その植物油に含まれる不純物などにより 腐敗や変色などの品質劣化を起こすため、市販されている ほとんどすべての植物油は工業的に精製脱臭されています。脱臭工程では高温高真空下で水蒸気を吹き込むなどの処理が行なわれますが、この精製脱臭工程で「トランス脂肪酸」が副生(副次的に生産)されます。
 市販のサラダ油などの ほとんどの精製植物油には、有害な「トランス脂肪酸」が含まれています。

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 ダイオキシン類にも似た「トランス脂肪酸」の有害性

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 植物油とともに体に取り込まれた有害な「トランス脂肪酸」は、ある程度はエネルギーに転換(異化)されます。
 しかし、生理活性物質など「体の重要な構成成分」となることは起こり得ません。
 体のもとなる細胞や生理活性物質の生成などの代謝は、非常に緻密に特定された構造のものだけが「酵素反応」に関わりますので、自然界にある「シス体」とは異なり、自然界に存在していない「トランス体」が体の一部となることはありません。

 しかし、体は(トランス脂肪酸)無理にでも代謝し続けようとしますので「代謝酵素」を誘導し続け、補酵素やビタミン、ミネラルを無駄に消費してしまうことになると考えられます。
 人間が新たにつくり出したダイオキシンやPCBのような「残留性環境汚染物質」を代謝できないのと同じようなことが体内で起こるのです。

 代謝されない脂肪酸は「遊離脂肪酸」として血流を通して全身の組織器官に達し、他の重要な代謝に関わる「酵素の働き」を妨害するとともに、「脂肪酸毒」として組織器官に傷害(または 障害)を与えることになります。
 実際には、血液中に放出された「遊離脂肪酸」は、血液中のタンパク質(アルブミン)と結合し、その毒性の悪影響が抑制されるのですが、許容限界量(閾値いきちしきいちある反応を起こさせる、最低の刺激量、境目となる値)を超えてしまうと「脂肪酸毒」として作用することになります。
 片頭痛や花粉症、アレルギーなどの症状が現われている場合は、すでに、この「閾値」を超えた状態であると考えられます。

 また「トランス脂肪酸」は、エネルギーに転換(異化)されることはあるにしても、代謝速度は遅く、一部は血流中や組織器官の細胞内、脂肪組織(皮脂内臓脂肪皮下脂肪)などに「遊離脂肪酸」として蓄積されると考えられます(一部は「母乳」として、皮脂腺などを通して排出されると思われます)。

上記の『一部は「母乳」として、皮脂腺などを通して排出される』というところをよくご覧ください。
 これは「トランス脂肪酸」だけでなく、「① 毎日の食事とともに摂取される有害物質を摂らない」の項にて説明されていた「有害物質」も「母乳」を通して排泄されるのです。みなさん、この意味がお分かりになられますか?
 これはつまり、母体である母親が「トランス脂肪酸」などの毒物を摂取していると、その毒物の一部が「母乳」を通して確実に「赤子に摂取されてしまっている」ということです。そして、赤子の体にそれらの毒物が蓄積されていき、やがて「閾値」を超えれば、その赤子に癌やアトピーをはじめとする現代病が現われることになります。この人体の原理を見つめれば、今、なぜ「小児癌」が多発生しているのかがお分かりになられるでしょう。

 今、「小児癌」が激増していますが、「小児癌」になってしまった「幼き我が子」を持ち「なぜ、うちの幼い子が癌になってしまったの‥」と苦しんでいる親御さんが多いことでしょう。「なぜ、うちの幼い子が癌になってしまったのか」と悩み苦しむ親御さん方に、私はハッキリと言います。あなたの「幼き我が子」が癌になったのは、親御である「あなた」が原因です。母親〔母体〕である「あなた」が原因なのです。そして、その奥には、多くの小児を癌に至らせている毒物食品を平気な顔して販売し続けている食品業界が原因であり、その食品業界を今も野放しにしている日本社会全体が原因なのです。これこそが、日本を「癌大国」にしている根本的問題なのですね。
 毒物まみれの現代食を食べていれば、その人の血液は毒物まみれになっています。そして、毒物まみれの現代食を「無知」の中で無頓着に食べながら、お腹の中の赤子を育てる。すると、赤子の体は「母体の血液」で育てられるのですから、毒物まみれの「母体の血液」でつくられた赤子の体は、お腹の中で育つ過程で「癌が発生する土台」がすでに築かれてしまっているのです〔ここは「① 毎日の食事とともに摂取される有害物質を摂らない」の項を理解できれば分かるはずです〕。それに加え、赤子が生まれた後も、毒物まみれの「母乳」で育てれば、その赤子の体はさらに「癌が発生する準備」が整い、体内の毒物の蓄積が「閾値」を超えたところで、小児にして「発癌」という結末を迎えるわけです。これが「小児癌」が激増している背景です。
 ですから、子づくりに入る時には、以上のような「日本社会に潜む深刻な事情」を熟慮し、まずは「母体の浄化」から始めるべきです。『抜本的な食事改善』をもって、お腹の中で健全な赤子の体をつくってあげられる血液になるよう、母体である母親の体を浄化してから子づくりに入るべきなのです。もし、問題を抱えた子を産んでしまったら、その子も、親御である両親も、本当に苦しむことになります。今、そういう「子供の病気に苦しんでいる」家庭が多いことは、みなさんもご存知でしょう‥。ならば、我が子が健全な体を持って生まれて来れるよう、かかる懸念を少しでも排除するために『抜本的な食事改善』による「母体の浄化」から子づくりを始められてください m(__)m

 小児でさえ癌が激増しているのですから、大人の世代に癌が多発生して当然ですよね。こうした「癌が多発生する根本原因」を野放しにしていたら、この先の日本の未来には、本当に「闇夜(病み世病んだ人で溢れ返った世の中)」しか訪れないのがお分かりになりませんか‥。このようなことを言うと「不安を煽っている」などと “幼稚なこと” を言う人が多いですが、これは「不安を煽る」どころではない‥、私たち日本人がこの先に迎えようとしている現実なのです。現在の「日本社会の実地」に色濃く現われているこの状況を見て「本当の現実」を直視し、この先の日本社会に現われるであろう現実まで想定できるようになられてください。日本の大人のみなさん、どうぞ、よろしくお願いします
ブログ管理人

 「トランス脂肪酸」は、一般的な「急性毒性や亜急性毒性的なリスク」の心配はほとんどありませんが、心臓病や脳梗塞をはじめ、多くの病気の「原因物質」として、疫学的にも世界的に証明されている「有害な物質」なのです。
 心臓病や脳梗塞の影響が明らかなことから、日本を除く先進国では「トランス脂肪酸」に対し、何らかの規制や含有量の表示義務などが課せられています。

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 しかし、日本では、このような規制などまったく無いため、食品に含まれる「トランス脂肪酸」の量を知ることさえできないのが現状です。

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 マーガリンやショートニングなどの硬化油、硬化油を使用した菓子類などの食品、市販の精製植物油、マヨネーズ、ドレッシングなどには、必ず「トランス脂肪酸」が含まれています。これらの食品を極力摂取しないこと。
 家庭で植物油を使用する場合は、エクストラバージンオイルや「圧搾製法」による植物油を用いることにより「トランス脂肪酸」の摂取は避けられます。


 「ω6系不飽和脂肪酸」の植物油(リノール酸)の摂取を控え、「ω3系不飽和脂肪酸」を摂る
 「ω6系不飽和脂肪酸 / ω3系不飽和脂肪酸」の 比 を「1.0」以下に

 「植物油の摂り方」が生理活性物質のバランスを整えるために重要な要因であることが理解できたところで、どの程度の割合が最も良いのかということをご説明します。

 「ω6系不飽和脂肪酸」の「リノール酸」は、穀類や豆類、芋類、野菜類などに多く含まれていますので、通常の食生活をする限りにおいて摂取不足を起こすことはありません。
 むしろ、植物油を様々な形で摂取する機会が多い今日では「ω6系不飽和脂肪酸」の摂り過ぎが問題となります。
 一方、「ω3系不飽和脂肪酸」の油分は「魚介類を除く食品(魚介類以外の食品)」には極少量しか含まれていませんので、魚介類をあまり食べない食生活では「不足しがちな油分」と言えます。

 「ω6系不飽和脂肪酸」の摂り過ぎは「良性の生理活性物質」を抑制し、「悪性の生理活性物質」を活性化させます。
 「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取量が少ないと「炎症」をより悪化させます。
 簡潔に言い換えますと、「ω6系不飽和脂肪酸」の摂り過ぎが『炎症体質』を悪化させ、「ω3系不飽和脂肪酸」を摂ると『炎症体質』は改善される、ということになります。

 これらのことから、摂取する「ω6系不飽和脂肪酸」と「ω3系不飽和脂肪酸」の 比 をもって『炎症体質』や『酸化ストレス体質』にならないための「油脂の摂取量」の目安量を知ることができます。
 いわゆる、「ω6系不飽和脂肪酸 / ω3系不飽和脂肪酸」の 比 が、大きな値を示すほど『酸化ストレス炎症体質』は悪い状態に向かい、逆に、小さな値であるほど『酸化ストレス炎症体質』は良好な状態に向かう、ということなのです。

もっと簡単に言えば、「ω3系不飽和脂肪酸」が少なく「ω6系不飽和脂肪酸」が多いと『酸化ストレス炎症体質』が悪化し、「ω3系不飽和脂肪酸」が多く「ω6系不飽和脂肪酸」が少ないと『酸化ストレス炎症体質』が改善する、ということになります。『酸化ストレス炎症体質』は、「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取を多くし、「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取を少なくすることによって改善されます。その逆は『酸化ストレス炎症体質』が悪化の一途をたどるでしょうブログ管理人

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 厚生労働省では「実経済への影響」を考慮し、望ましい「ω6系不飽和脂肪酸 / ω3系不飽和脂肪酸」の 比 を「4.0」としていますが、「日本脂質栄養学会」では、健康であるためには「ω6系不飽和脂肪酸 / ω3系不飽和脂肪酸」の 比 は「2.0」以下を提案しています。

 『酸化ストレス炎症体質』を改善するためには、厚生労働省が指導している「ω6系不飽和脂肪酸 / ω3系不飽和脂肪酸」の 比「4.0」は論外だとしても、「日本脂質栄養学会」の提案する「2.0」以下であることが好ましいように思われます。

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 私は、体質改善の開始当初は「ω6系不飽和脂肪酸 / ω3系不飽和脂肪酸」の 比 を「1.0」以下を目標とし、体質が改善されてくれば「2.0」以下に維持することを推奨しています。
 そのためには「ω3系不飽和脂肪酸」の「EPA」や「DHA」含有量の高い「青魚(青身魚)」を積極的に摂取するとともに、植物油の使用に際しては「α-リノレン酸」含有量が高い「エゴマ油(シソ油)」を日常的に用いることを推奨しています。

 ただし、「ω3系不飽和脂肪酸」の油の摂り過ぎは「免疫系」の活性を弱めますので、『酸化ストレス炎症体質』を改善するためには、必須の「ω3系不飽和脂肪酸」の油であっても、摂り過ぎには注意が必要となります。
 また「ω3系不飽和脂肪酸」の油は、血液をサラサラにする効果はありますが、逆に、出血した時には血が止まり難くなってしまうことがあります。
 内科医は「EPA」や「DHA」の摂取を勧めても、手術の機会の多い外科医はそうでないかもしれません。

上記では「ω3系不飽和脂肪酸の摂り過ぎには注意が必要となります」と言われています。これは「ω3系不飽和脂肪酸」の「過剰摂取」を注意するものです。いくら「ω3系不飽和脂肪酸」であろうと、当然、その「過剰摂取」は良くありません。
 私は、「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取を多くし、「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取を少なくすることによって『酸化ストレス炎症体質』が改善される、と先述しましたが、現代の日本人は「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取が少なく「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取が多いため、「ω3系不飽和脂肪酸の摂取を多くする」という意識を持つくらいがちょうど良いことから「ω3系不飽和脂肪酸の摂取を多く」という言葉表現を使いました。決して「ω3系不飽和脂肪酸」を「過剰摂取せよ!」と言っているのではありません。「ω3系不飽和脂肪酸」に限らず、何であろうと「過剰摂取」はかえって有害になることが多いので、注意が必要です。「過剰摂取」には必ずご注意してください。
 上述の如く、「ω3系不飽和脂肪酸」は 青身魚 に多く含まれていますので、日常的に 青身魚 を積極的に食べていく〔同時に「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取を少なくしていく〕、という意識でちょうど良いと思います。
 いわゆる、肉製品を食べず、魚介類をよく食べていた頃の「昔の日本人の食事(和食伝統的な日本食)」のイメージです。どのような食品であろうと「過剰摂取」は禁物ですから、ご注意されてください
ブログ管理人

 なお「エゴマ油(シソ油)」は、空気中での加熱安定性が良くありませんので、加熱調理用としては適していません。
 ドレッシングやマヨネーズなど加熱しないものに限定するか、そのまま(生で)摂取するのが好ましいでしょう。

 また「オリーブオイル」の主成分である「オレイン酸」は「ω9系不飽和脂肪酸」であり、生理活性物質の代謝には直接関与することはありませんので、加熱用や菓子類の植物油として幅広く利用することができます。

 いずれにせよ、『酸化ストレス炎症体質』の改善には、マヨネーズ(卵黄植物油)や、ドレッシング(植物油)は有害な「トランス脂肪酸」を含まない「エゴマ油(シソ油)」や「オリーブオイル」を用いた自家製に変え、加熱用としては「エクストラバージン オリーブオイル」か「圧搾製法の植物油」を使用するなどの工夫が必要だと言えます。

 また「ω6系不飽和脂肪酸」である「リノール酸」を摂り過ぎると、体内での「リノール酸」の代謝が遅延するため、血中の「リノール酸」濃度が高まり、「トランス脂肪酸」と同様に、血中の「遊離脂肪酸」濃度を上げることになります。
 血中や組織の「遊離脂肪酸」の濃度が高くなれば、器官や組織の細胞を傷害するだけでなく、その結果として発生する「活性酸素」などにより「過酸化脂質」などの「過酸化物」を生成しやすくなります。
 そのため、体は常に「酸化ストレス」が増大した状態になってしまうのです。

 片頭痛を起こしやすい体質、いわゆる「活性酸素」が生じやすく、血中の「遊離脂肪酸」濃度の高い状態は、このようにしてつくられていく(形成されていく)のです。

ここは、補足が必要だと思います。
 上記の説明だと「遊離脂肪酸」はすべて危険だと思われてしまうでしょうが、そのようなことはありません。
 例えば、ケトン食〔糖質制限食〕や 断食〔72時間以上の断食〕を行なっている時の身体は “ブドウ糖の代替エネルギー源” である「ケトン体」が主要エネルギー源になっていますが、この「ケトン体」は身体が「ブドウ糖」に枯渇して飢えた時に肝臓で生成される「遊離脂肪酸」であり、「ケトン体」である「β-ヒドロキシ酪酸」には「炎症」を抑制する作用〔抗炎症作用〕と「酸化ストレス」を抑制する〔軽減する〕作用〔抗酸化作用〕があることが科学的医学的に解かっています。
 つまり「ケトン体」は「遊離脂肪酸」ですが、『酸化ストレス炎症体質』を改善する「遊離脂肪酸」なのです。
 上記の説明では、すべての「遊離脂肪酸」が危険なように感じられてしまう方が多いかもしれませんので、念のため、補足として説明させて頂きました。
 なお、ここで観えることは、ケトン食〔糖質制限食〕や 断食療法は『酸化ストレス炎症体質』を改善する自然療法であるということです。こうした自然療法を上手に活かして『酸化ストレス炎症体質』を改善するのも大切なことだと思います。
 『酸化ストレス炎症体質』は癌にも関係しており、癌患者さんは大なり小なり『酸化ストレス炎症体質』になっていますので、癌患者さんもご自身の『酸化ストレス炎症体質』を改善する意識を強く持たれてください
ブログ管理人



⑤ インスリンの過剰分泌を起こさない ~ インスリンを過剰分泌させないためには

 血糖値というのは、血液中の「ブドウ糖の濃度」のことです。
 ブドウ糖というのは、ご飯や麺類などの主食に多く含まれる「糖質」が分解されたもので、人間が活動するための主なエネルギーになります。

 食事をすると、糖質が消化吸収されてブドウ糖になり吸収され、血液によって体のあちこちに運ばれます。
 血液の中のブドウ糖は、そのままではエネルギーとして使えません。血管からエネルギーを使う器官の細胞に取り込まれないといけないのですが、その「取り込む役割(ブドウ糖を細胞に取り込む役割)」をするのが「インスリン」です。

 「インスリン」は膵臓から分泌される「ホルモン」で、食事をして血糖値が上昇すると分泌量が増え、血中に増えたブドウ糖を細胞に取り込みます。
 その取り込まれたブドウ糖が(細胞で代謝されて)エネルギーとなり、人間は活動することができるのですが、余分に摂ってしまったエネルギー(ブドウ糖)は「脂肪」として蓄えられてしまいます。

インスリン」は「血糖値の恒常性維持」に重要な「ホルモン」で、血液中の「ブドウ糖の濃度」を一定に保つ役割があり、血液中の「ブドウ糖の量」が一定になるように調整しています。「インスリン」は膵臓から出る「体内ホルモン」の一つで、「血糖値を下げる働き」をする「ホルモン」です。
 「インスリン」は膵臓の「ランゲルハンス島」という組織にある β細胞でつくられ、食事によって血糖値が上がると、膵臓の β細胞がこの動きをすばやくキャッチし、すぐに「インスリン」を分泌します。
 血液中のブドウ糖が全身の細胞に届くと、細胞は「インスリン」の働きによってブドウ糖を取り込み、エネルギーとして利用したり、脂肪として蓄えたり、さらに、タンパク質の合成や細胞の増殖を促したりします。
 こうして、食後に増加した血糖〔血液中のブドウ糖〕は「インスリン」によって速やかに処理され、一定量に保たれます。
 「インスリン」の分泌は「血糖値の上昇」に依存しますので、血糖値を上げなければ「インスリン」の分泌を抑制することができます。したがって「インスリン」の分泌を抑える必要のある疾患の改善に「糖質制限食(ケトン食)」が有効します。

 ブドウ糖は「癌細胞の最大の餌」であり、糖質を多く摂取すると血糖値が急上昇し、癌細胞に大量のブドウ糖が取り込まれ、癌を育てて進行させる原因となります。また「インスリン」は「癌細胞の増殖を促進する作用」があり、血糖値が急上昇すると大量の「インスリン」が分泌され、「癌細胞の増殖」を促進します。
 したがって、癌患者さんが「糖質制限食(ケトン食)」を行なえば、ブドウ糖が癌細胞に取り込まれるのを阻害すると同時に「インスリン」の分泌を抑えることで「癌細胞の増殖」を抑制して「抗腫瘍効果」を発揮し、癌の増殖悪性化転移進行を抑制します。ゆえに「糖質制限食(ケトン食)」は、癌治療として最も適した『食事療法』なのです
ブログ管理人

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 急激に血糖値が上がりすぎますと、急激な「血糖の上昇」を抑制するために「インスリン」が過剰に分泌されることになります。過剰に分泌された「インスリン」は血糖を下げすぎることになり、血糖値が下がりすぎると、血糖を適正なレベルに戻そうとする身体の仕組みが働き、体脂肪から「遊離脂肪酸」がエネルギー源として放出されるようになります。

 体脂肪からブドウ糖などエネルギー源としての生成とその消費がバランスしていれば問題を生じることはありませんが、急激な血糖値の変化にそのバランスが崩れてしまうと、血液中の「遊離脂肪酸」濃度を高めることになります。
 緩やかな血糖値の上がり方なら良いのですが、(血糖値が)急上昇と急降下を繰り返すような食事(高糖質食)をしていると太りやすいのです。上がりすぎた血糖値を下げるために「インスリン」が頑張って「中性脂肪」をたくさんつくってしまうということなのです‥。

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 また(血糖値が)急上昇・急降下する食べ方は「すぐにお腹が空く」ので、食べる量が多くなってしまいますし、いつも大量の「インスリン」を出していると膵臓が疲れてしまい、糖尿病になりやすくなってしまいます。
 「インスリン」の過剰分泌を起こすと、細胞内に必要以上にリンが取り込まれ、血液中のリン濃度が低下し、低リン血症を起こします。低リン血症になると、マグネシウムが腎臓から尿とともに多く排泄されます。このように「インスリン」の過剰分泌も、マグネシウム不足を起こす原因となります。

 肥満の人が健康を願うのであれば、何よりも「標準体重BMI25以下)」まで減量することが第一優先です(スポーツなどで筋肉体質な人は別として)。
 肥満であればあるほど、ミトコンドリアの増殖は抑えられてエネルギー代謝が少なくなり、さらに肥満になりやすくなる、という悪循環に陥ります。

 食事はカロリーの摂り過ぎに気をつけるとともに、いつも満腹でいるのではなく、次の食事の前には必ず「空腹を感じるようにすること」です。食事からブドウ糖の供給がなくなれば「空腹感」を感じ、体に蓄積されている「グリコーゲン」や「中性脂肪」からのエネルギー代謝が開始されます。この時、ミトコンドリアは栄養分が不足してきたことを認識して、数を増やそうとするのです。ですから、間食はダメです!

 さらに「空腹時」の運動は軽いものであっても、ミトコンドリアをより刺激することになり、(ミトコンドリアの)数を効率よく増やすことにつながります。
 小断食(三度の食事を一度程度抜く半日断食)は、ミトコンドリアを刺激するのに有効な手段ですが、2日を越える絶食(断食)は、刺激ではなく「ミトコンドリアの死滅」を招く可能性があり、逆効果です。

上記に『2日を越える絶食(断食)は、刺激ではなく「ミトコンドリアの死滅」を招く可能性があり、逆効果です』とあるのですが、この間違いは訂正せねばなりません。私は『2日を越える断食は「ミトコンドリアの死滅」を招く可能性がある』などと聞いたことはなく、率直に言えば、2日を越える断食で「ミトコンドリアの死滅」が起こる可能性はまったくありません。
 断食を行なっている時は「ケトン体」を主要エネルギー源にしており、「ケトン体」はミトコンドリアで代謝されますので、断食中はミトコンドリアが活性化し、数を増やします。
 私は何度も長期断食をしていますが、私の身体のミトコンドリアは今も死滅していません〔笑〕
 上記の断食の見解は、断食の経験の無い「教科書通りのペーパー知識」から出た言葉だと思います‥〔涙〕
 そもそも、すでに癌研究報告では「2日以上の絶食(断食)」が癌治療に有効すると発表されています。断食療法を真に有効させるには「2日以上の断食」が必要なのです。私は、誰でも安全に行なうことができる「週末一日断食」を推奨しています。断食療法につきましては「断食療法」カテゴリの記事を参照してください。
 ただ、異常なほど長期間断食を行なうと「ミトコンドリアの死滅」が起こるのではなく、長期間に及ぶエネルギー不足により肉体が死に至ります。異常なほど長期間断食を行なった場合、死に至らなかったとしても、身体の生体機能に障害を起こすことがあるので危険です
ブログ管理人

 「分子化学療法研究所」の「後藤日出夫」先生が提唱される、朝食を「万能健康ジュース」に変えることは(ミトコンドリアに)日常的に軽い刺激を与えることになり、ミトコンドリアの活性化に有効です。
 「標準体重」以下(BMI 20以下)の人はカロリーを制限する必要はなく、むしろ、摂取カロリーを増やす必要がありますが、それでも間食は控えて、さらに「空腹時」には軽い運動をすることが、ミトコンドリアの数を増すためには効果的です。

 食べ物では、ブドウの果皮(赤ワインにも含まれる)やピーナッツの薄皮に含まれる「ポリフェノール」の一種「レスベラトロール」にカロリー制限と同じような効果があり、ミトコンドリアの数を増すと言われています。
 また、大豆や大豆製品に含まれるタンパク質成分の「βコングリシニン」や、黒豆の皮に含まれる「アントシアニン」、トマトなどに含まれる「リコピン」も、ミトコンドリアの数を増す効果があると言われています。
 「脂肪細胞」から分泌される「ホルモン」の一種「アディポネクチン」には、ミトコンドリアの数を増やす効果があると言われています。これも、肥満になれば分泌量が減り、減量すると増えます。
 「標準体重」でいること、きちんと「空腹感」を感じることが、ミトコンドリアを増やす最良の方法なのです。

 このように、食べ過ぎは「ミトコンドリアの働き」を悪化させます。
 さらに「活性酸素」は、細胞に「インスリン」が効き難い状態(インスリン抵抗性)を高め、それにより、糖尿病や動脈硬化を引き起こしやすい状態をつくる、という悪循環になります。
 「インスリン」が効き難い状態(インスリン抵抗性)は、それ自体で「酸化ストレス」を促進すると言われています。

 これらによって引き起こされる「炎症反応」は「活性酸素の増加」や「細胞の酸化」を促進する要因になります。
 血液中に溢れる「遊離脂肪酸」も、直接的に「酸化ストレス」を増加させる要因になっています。
 血液中に大量の「遊離脂肪酸」があると、血液の酸化が亢進します。

 また、脂質が酸化されると、細胞が障害(酸化傷害)されてしまいます。
 細胞を包む膜の「活性酸素」産生、細胞内のミトコンドリアでの「活性酸素」産生も促進します。
 また、肥満化した「脂肪細胞」からは、様々な生理活性物質(アディポカイン)や「炎症を引き起こす物質炎症性サイトカイン)」が分泌されます。
 これらの生理活性物質や「遊離脂肪酸」などが合わさって、身体の「酸化ストレス」を促進する要因となり、全身の障害(酸化傷害)を招くことになるのです。

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 いわゆる『酸化ストレス炎症体質』は、食事療法によっても形成を阻止することができるということです。
 そして、この食事療法は、片頭痛体質の形成阻止だけでなく、生理痛、糖尿病、肥満、花粉症アレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患、高血圧、癌など、様々な生活習慣病の体質改善や、健康美容を維持するための最も共通した基本となる「食事の摂り方」だと言うことができます。

 そこで、誰にでもできる『正しい食事の摂り方』をご紹介しましょう。
 その鍵となるのが「インスリン」です。

 「インスリン」は「糖質」や「タンパク質」を摂った際に分泌されます。
 「脂質」は「インスリン」の分泌を促しません。
 タンパク質の刺激による「インスリン」の分泌は、糖質の時のように「一度にドッと」という分泌の仕方ではなく、消化が終わるまでダラダラと長く続きますので、無駄な分泌は少なく、食事量に見合った「インスリン」が分泌されます。
 なお「インスリン」は、血糖値が高くなった時に血糖を下げる唯一の「ホルモン」ですので、血糖を必要以上に上げすぎないことが「改善のポイント」となります。

 そこで「インスリン」を「一度にドッと」分泌しすぎないためには、次のように食事を心がけることです。

    単品に近い食事の時は「血糖上昇の緩やか食品」を選ぶこと
     複数の食品の食事では、血糖が上がり難い組み合わせにする(インスリンを過剰に分泌させない

    食品の消化吸収の速度が早くなりすぎないように食事を取る
     これは「滞胃時間」「食べる順番」「咀嚼時間」などで調整する

    血糖を上げない甘味料(難消化性糖質オリゴ糖など)を使用する

      ブログ管理人( ② の補足
      「食べる順番」は、野菜を食べた後に糖質を食べる(糖質を食べる前に野菜を食べる)ことを言っています。
       そうすることにより、食物繊維が糖質の消化吸収を阻害するため、
       ブドウ糖の吸収が抑制されて、ブドウ糖が緩やかに吸収されるので、血糖値の急激な上昇が起こりません

       よって、このようにすれば「インスリン」が過剰分泌することはありません。

       食品は「空腹時」に「単品」で摂取すると消化吸収しやすいのです。
       白飯や白パンを「空腹時」に「単品」で摂取すると、糖質がもろに消化吸収され、血糖値を急激に上げます。
       にんじんは糖度が高い野菜ですが、「にんじんおろし」で食べれば食物繊維と一緒に摂取するため、
       血糖値が急激に上昇することはありません。
       このように、糖質を摂取する時は「食物繊維と一緒に摂取する」ことによって、
       糖質の消化吸収を意図的に抑制することができるのです。
       こうすれば、血糖値の急激な上昇も「インスリン」の過剰分泌も起こさずに済みます。

       食物繊維はヒトの消化酵素では消化できないので、食物繊維と一緒に食べると消化吸収を阻害するのです。
       消化吸収を阻害したい食品は、食物繊維の豊富な野菜と一緒に食べる、
       もしくは、食物繊維の豊富な野菜を先に食べておくと、その食品の消化吸収を阻害することができます。
       タンパク質脂質はしっかりと消化吸収すべきなので、野菜や糖質とは別に摂取するのが理想です。



 詳しいことは「後編」で述べることにします。


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