当記事は「シリーズ記事」になります。
   この『癌と炎症』シリーズは『癌と炎症の関係』についてご理解して頂くために作成したものです。


    癌と炎症 ①
     【 癌は「炎症」と深く関係しており、『慢性炎症』は 癌化 の原因となる!
       『慢性炎症』から 癌に至る過程、『慢性炎症』が 癌化 を引き起こす機序!:Nature 】


    癌と炎症 ②
     【 炎症性サイトカイン「IL-6」は 癌細胞を活性化し、
       増殖・浸潤・転移・血管新生・癌幹細胞・悪液質などを促進する!:
       自治医科大学 医学部 西野宏 教授 】


    癌と炎症 ③
     【 癌細胞は「炎症性サイトカイン」を大量に放出して自身の「炎症」を促進し、
       増殖するのに「有利な環境」をつくり出す:京都大学名誉教授 和田洋巳 医学博士 】


    癌と炎症 ④
     【 癌細胞は「炎症」しており、癌は『炎症の塊』である!
       癌の「炎症」の悪化は、癌の増殖・悪性化・転移を促進する!:
       京都大学名誉教授 和田洋巳 医学博士 】


    癌と炎症 ⑤ 癌の炎症を促進して悪化させる食事 (本記事
     【 糖質 と ω6系不飽和脂肪酸 の摂取は 癌の炎症を促進する作用があるため、
       癌の増殖・悪性化・浸潤・転移を進行させる 】


    癌と炎症 ⑥ 酸化ストレス・炎症体質
     【 活性酸素は炎症をつくり、炎症を促進して悪化させる:
       炎症から活性酸素が産生され、さらに炎症をつくり、炎症を悪化させていく 】



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 当記事は『癌と炎症』シリーズの「癌と炎症 ⑤」です。
 この『癌と炎症』シリーズの記事は『癌と炎症の関係』についてご理解して頂くためのものです。


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糖質(ブドウ糖)と ω6系不飽和脂肪酸 の摂取は「炎症」を促進して悪化させる

癌と炎症 ① ~ ④ までの流れ

 「癌と炎症 ①」では、医学が『癌と炎症の関係』について発見していった経緯、また『慢性炎症』が「癌化」の原因となる機序など、癌と『慢性炎症』の関係について触れ、『慢性炎症』が「癌化」の原因となることについて知って頂きました。

 「癌と炎症 ②」では、癌と「炎症性サイトカイン」の関係について触れ、「炎症性サイトカイン」という「炎症反応を促進する生理活性物質」が 癌の増殖悪性化浸潤転移進行を促進していることについて知って頂きました。

 「癌と炎症 ③」では、癌細胞は「炎症」しており、癌は『炎症の塊』になっていること、癌細胞は「炎症性サイトカイン」を大量に放出して 自身の「炎症」を促進し、「炎症性サイトカイン」の作用によって 癌の増殖悪性化浸潤転移進行が促進され、癌細胞が生存するのに「有利な環境」が築かれていることについて知って頂きました。

 「癌と炎症 ④」では、京都大学名誉教授で『からすま和田クリニック』院長の「和田洋巳」医学博士の『癌と炎症の関係』に関する記事から、癌細胞で起こっている「炎症」を抑制することが癌治療において如何に重要であるかについて触れ、癌細胞の「炎症」を改善すると 癌の増殖悪性化浸潤転移進行を抑制する「抗腫瘍効果」を発揮して「癌の自然抑制」になること、その重要性について知って頂きました。


 これらの内容は、癌患者さんに『癌と炎症の関係』について帰着して頂くための予備知識です。
 『慢性炎症』は「癌化」を起こす原因になるわけですから、癌患者さんの身体に『慢性炎症』が起こっている場所があれば、癌患者として陥っている『癌体質体内に癌を生み出してしまう身体の状態身体の酸化酸化体質)」など)』が相乗的に働いて、その『慢性炎症』を起こしている場所は、癌がさらに拡大していく「候補」になるのは言わずもがなです。

 また、癌細胞は「炎症」を起こしており、癌は『炎症の塊』になっていること。
 癌は 自身の「炎症」を促進して 増殖悪性化浸潤転移進行を促進し、自らの生存に「有利な環境」を「炎症反応」を利用してつくり出していること。
 つまり、癌の「炎症」が促進すると、癌の増殖悪性化浸潤転移がどんどん促進され、癌が進行していく力となること。
 この「癌の仕組み」から、癌の「炎症」を改善して抑制することが重要な癌治療になることが理解できます。

 いわゆる、癌を「炎症」を改善して抑制することが、癌の増殖悪性化浸潤転移進行を抑制して「抗腫瘍効果」を発揮し、癌を「自然抑制」することができる「天然の抗がん療法」となること。
 これが癌治療として「大きな助け」となり、この 癌の「炎症」の改善抑制が 癌治療において重要な治療となること。
 ゆえに、癌の「炎症」の改善抑制は、癌を改善して治していく上で絶対に無視してはならない重要な要素であること。
 これをよく理解するためには『癌と炎症の関係』に関する知識が どうしても不可欠なのです。
 

 以上の『癌と炎症の関係』に関する “基本的な内容” をお知り頂いた上で、当記事の「癌と炎症 ⑤」では「炎症」を促進して悪化させてしまう「食事面」についてお話させて頂きたいと思います。
 もちろん、「炎症」を促進して悪化させてしまう食事は「すべきではない」もしくは「制限すべきである」と言うことです。



「炎症を抑制する食品」と「炎症を促進する食品」があるため、
 「炎症」を改善して抑制するためには、まず『食事面』について配慮すること!


 「抗炎症作用」を持つ栄養を含む食品の摂取によって「炎症」を抑制することができます。
 その逆に「炎症」を促進してしまう栄養を含む食品の摂取によって「炎症」が促進して悪化することになります。

 「抗炎症作用」を持つ栄養を含む食品を摂取することは「炎症」を抑制するのに非常に有効です。
 しかし、まず先に「炎症」を促進してしまう栄養を含む食品の摂取を制限する(控える)ことが大切です。
 まず「炎症」を促進してしまう栄養を含む食品の摂取を制限する(控える)ことをしなければ、いくら「抗炎症作用」を持つ栄養を含む食品を摂取しても、「炎症」を改善して抑制する治療の足枷となってしまうからです。

 「炎症」を改善して抑制するためには、まず真っ先に「炎症」を促進してしまう栄養を含む食品の摂取を制限する(控える)こと‥、その上で「抗炎症作用」を持つ栄養を含む食品を摂取し、「炎症」を改善して抑制する手助けをしてあげること‥、「炎症」の改善抑制を果たすには、この『食事面』の配慮がとても重要となります。



食事面』の工夫で「炎症」を抑制するには、まず「炎症を促進する食品」の摂取を制限し、
  その上で「炎症を抑制する食品」を摂取すること!
  そうすれば、食品の持つ「抗炎症効果」を最大限に発揮させることができる!


 癌を「自然抑制天然の抗がん効果)」し、癌の改善に貢献する上で大切なのは、まず「炎症」を促進して悪化させてしまう栄養の摂取に制限をかけることです。その上で「抗炎症作用」を持つ栄養を含む食品を摂取することにより「炎症」を抑制する努力をすべきです。当然ながら、そうしなければ、日々の食事で癌の「炎症」をますます促進して悪化させることとなり、この食事の行為により、癌の増殖悪性化浸潤転移進行を亢進させてしまうことになるからです。癌を改善して治したいはずなのに「日々の食事で、癌を促進して悪化させ、癌の進行に加担する」という愚行を犯すことになります。癌を改善して治す上で、まず、この愚行を止めることが先決であるのは言わずもがなです。

 「炎症」を促進して悪化させる栄養を健常者(健康者)並みに無制限に摂取しながら、「抗炎症作用」を持つ栄養を含む食品を摂取しても、食品の持つ「抗炎症効果」が打ち砕かれてしまい、食品の「抗炎症効果」を最大限に発揮させることができず、「炎症」を改善して抑制する治療の足枷となってしまうでしょう。
 したがって「抗炎症作用」を持つ栄養を含む食品を摂取して「抗炎症効果」を最大限に引き出すためには、最初に「炎症」を促進して悪化させる栄養の摂取に「制限をかける」こと‥、この条件の下において「抗炎症作用」を持つ栄養を含む食品を摂取すること‥、これが大前提となります。



糖質(ブドウ糖)と ω6系不飽和脂肪酸 は「炎症を促進する栄養」である!

 この「癌と炎症 ⑤」では「炎症」を促進して悪化させてしまう「食事面」についてお話しします。

 糖質(ブドウ糖)と「ω6系不飽和脂肪酸」は「炎症を促進する栄養」です。
 ですから「炎症」の促進を回避する上で、糖質(ブドウ糖)と「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取制限を重視すべきです。

 糖質(ブドウ糖)と「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取は「炎症」を促進して悪化させます。
 つまり、糖質(ブドウ糖)と「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取は、その摂取に制限をかけないと 癌の「炎症」が促進して悪化し、癌の増殖悪性化浸潤転移が促進され、癌をどんどん進行させる「癌の促進剤」となってしまうのです。

 この 糖質(ブドウ糖)と「ω6系不飽和脂肪酸」は、癌の「炎症」の促進を回避し、癌の増殖悪性化浸潤転移進行を抑制して 癌を「自然抑制天然の抗がん効果)」するために、その摂取に必ず「制限をかける」ことです。
 癌の「炎症」を抑制して「抗腫瘍効果」を発揮させるには、糖質(ブドウ糖)と「ω6系不飽和脂肪酸」を摂取制限することが重要になるのです。

 では、糖質(ブドウ糖)と「ω6系不飽和脂肪酸」が「炎症」を促進する内容について見てみましょう。



炎症を促進する栄養  糖質(ブドウ糖

 最初に『銀座東京クリニック』院長の「福田一典」医師が公開されています「『漢方がん治療』を考える」から、次の2つの記事をご覧ください。


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 295)糖と脂肪とがん(その2):糖質制限食とケトン食
 【「『漢方がん治療』を考える(福田一典 医師)」
より 】


グルコース(ブドウ糖)とインスリンを減らせば、がん細胞の増殖は遅くなる

 前回の「294話」では、高血糖や高インスリン血症ががんを促進すること、
 がん細胞が正常細胞の何十倍も多くの「グルコース(ブドウ糖)」を取り込んでいる理由を解説しました。

 がん細胞は「ブドウ糖」をエネルギー源として大量に取り込んでいるため、
 高血糖は「がん細胞の増殖」に有利になります。

 高血糖は「活性酸素」の産生を高め、血管内皮細胞や基底膜にダメージを与えて、血管透過性を高め、
 転移を起こしやくするという意見もあります。

 高血糖は「マクロファージ白血球の1種)」を活性化して「炎症性サイトカイン」の産生を刺激します。
 「炎症性サイトカイン」は、がん細胞の増殖や浸潤を促進します。

 高インスリン血症は肝臓における「性ホルモン結合グロブリン」の産生を抑制するので、
 フリーのエストロゲンが血中に増えて、乳がん細胞の増殖を促進することも指摘されています。

  (中略



 490)メトホルミン と βヒドロキシ酪酸は、
 
ミトコンドリアでの「グルコース」と「グルタミン」の利用を抑制する

 【「『漢方がん治療』を考える(福田一典 医師)」
より 】


βヒドロキシ酪酸は「グルコースブドウ糖」と「グルタミン」の利用を抑制する

  (中略

 がんの増大によって筋肉と脂肪の両方が減少する状態を「がん性悪液質」と言います。
 がん組織が出す「炎症性サイトカイン」などが脂肪や蛋白質の分解(異化)を進行させるのです。

 悪液質は、脂肪組織だけでなく、筋肉組織も進行性に減少するのが特徴で、
 通常の栄養不良や低カロリー摂取による生理的状態とは異なる病態です。
 膵臓がん患者の 83% が「がん性悪液質」の状態になり、膵臓がん関連の死亡の主要な原因となっている、
 という報告があります。
 膵臓がんの治療では、がん細胞の増殖と悪液質の進展を阻止する有効な治療手段が必要です。

 この論文では「ケトン食」で血中濃度が上昇する「βヒドロキシ酪酸」が、
 がん細胞の「グルコース(ブドウ糖)」と「グルタミン」の利用を抑制し、細胞増殖と悪液質を抑制する、という結果です。

 がん遺伝子の c-Myc は、解糖系と「グルタミン」利用(グルタミノリシス)を亢進します。
 「βヒドロキシ酪酸」は c-Myc の発現を抑制する作用があります。

 「がん性悪液質」の発症メカニズムで最も重要なのは、全身的な『慢性的炎症』状態です。
 がん関連の体重減少において、筋肉組織の減少が、体力や抵抗力の低下の原因として重要です。
 筋肉組織の減少によって、体力が低下し、生活の質が悪くなり、治療に対する抵抗力が低下します。

 ケトン体には「がん細胞の増殖を抑える作用抗がん作用)」だけでなく、
 「炎症を抑える作用抗炎症作用)」もあります。
 そのため、ケトン食は「がん性悪液質」の改善に有効です。

  (中略


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 まず、上記で「福田一典」医師は、このように言われています。

    高血糖は「マクロファージ白血球の1種)」を活性化して「炎症性サイトカイン」の産生を刺激します。
     「炎症性サイトカイン」は、がん細胞の増殖や浸潤を促進します。


 つまり、高血糖になると「マクロファージ」が活性化して「炎症」を促進する「炎症性サイトカイン」を産生するのです。
 この「マクロファージ」が産生する「炎症性サイトカイン」が 癌の増殖悪性化浸潤転移進行を促進します。

 現代の日本人が「糖質制限食(ケトン食)」をせずに「普通食(現代食)」を普通に食べていれば、血糖値は普通に高くなるでしょう。糖質(ブドウ糖)を無制限に摂取すれば血糖値が高くなり、糖質(ブドウ糖)を摂取する度に「マクロファージ」が活性化して「炎症」を促進する「炎症性サイトカイン」を産生し、癌の増殖悪性化浸潤転移進行が促進されるのです。


 では、なぜ、高血糖が「マクロファージ」を活性化するのかと言うと、高血糖になって血液中に溢れ返った「ブドウ糖」を「マクロファージ」が食べて元気付くため、活性化するのです。ここで、次の記事をご覧ください。


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 Q.血糖用容器にて採血しなかった、生化学容器(血清)で検査できますか?
 【「株式会社 群馬臨床検査センター」より 】


A.検査できません。
  採血後でも、血液中の細胞(赤血球白血球血小板)は、
  血中の「グルコース(ブドウ糖)」を消費してエネルギーを得ているため、
  全血のまま放置すれば「グルコース(ブドウ糖)」は低下します。
  低下の程度は検体により様々なため測定しても患者様の血糖値を反映しているとは言えません。
  血糖用容器はこれを妨げるために解糖阻止剤が入っています。
  また、グリコアルブミンは、約2週間前までの平均血糖値を反映し、生化学容器(血清)で実施できます。


 Q.血清グルコースと血漿グルコースの差はどれくらいありますか?
 【「CRCグループ」より 】


A.採血後でも、血液中の細胞(赤血球白血球血小板)は、
  血中の「グルコース(ブドウ糖)」を消費してエネルギーを得ているため、
  全血のまま放置すれば「グルコース(ブドウ糖)」は低下します。
  室温保存では、1時間あたり 約10mg/dL 低下します。
  血清を分離すれば、血球による消費がなくなるので、採血後30分以内に血清分離して測定します。
  すぐに血清分離できない場合は、解糖阻止剤(フッ化ナトリウム)入りの血糖容器に採血します。
  よって、「血清グルコース値」は採血から血清分離までの時間とともに低下します。
  通常、血糖値は「血漿グルコース」で評価します。


 第33回 腫瘍のPET - 核医学文献情報研究会
 【「CRCグループ」より 】


 「炎症細胞マクロファージや白血球など)」は「糖代謝(ブドウ糖代謝)」が盛んなため、
 「FDG(18F-フルオロデオキシグルコース)」は「炎症」にもよく集まります。
 リンパ節炎、う歯(虫歯)や歯周炎、甲状腺炎、放射線肺炎やその他の肺炎、膵炎、腸炎、痔、動脈炎、
 関節リウマチ、結核などの肉芽腫、サルコイドーシス、外傷や手術創といった「炎症性の病変」に、
 「FDG(18F-フルオロデオキシグルコース)」が集まることが知られています。
 実は、がんが「FDG(18F-フルオロデオキシグルコース)」で描出されるのも、
 がん組織の周囲に集まった「炎症細胞」への「FDG(18F-フルオロデオキシグルコース)」の集積が寄与しています。
 そういうわけで、『FDG-PET検査』で異常集積が見つかっても、腫瘍か「炎症」か判断に迷う場合があります。

    FDG(18F-フルオロデオキシグルコース グルコース類似物(ブドウ糖類似物


 腫瘍細胞、及び、炎症性細胞における「18F-FDG」の細胞内取り込み特性
 【「CRCグループ」より 】


3.2 腹腔内マクロファージ」のグルコース取り込み特性
 無処置ラット、腫瘍接種ラット、及び、カゼイン接種ラットの
 腹腔内「マクロファージ」の「グルコース(ブドウ糖)」取り込み速度と基質濃度の関係、
 及び、取り込みパラメータを Fig.2、table.2 に示す。

  マクロファージ」が「ブドウ糖」を取り込んで消費している、ということに帰着してください(ブログ管理人)。


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 いわゆる、白血球や、白血球の1種である「マクロファージ」は血液中の「ブドウ糖」を取り込み消費してエネルギーを得ています。つまり「マクロファージ」は、癌細胞と同様に「ブドウ糖」を取り込むと元気付いて活性化するのです。

 ここに重なることで、私は次の記事にて、このようにお話ししました。


   「空腹」の時に、白血球の貧食能力が高まり、
     細菌・ウイルス・癌細胞を勢いよく食べてやっつけてくれる「免疫の原理」を活かし、
     免疫力を一切無料で高める『空腹免疫療法』




 当記事は「空腹になると、免疫力が上がる」という内容の「5記事」をご紹介させて頂きます。

 「空腹」になると免疫力が上がる、これは医学的に解明されている事実です。
 この理由は、次の画像の中に分かりやすく書いてあります。



 「白血球」は、体内に侵入した細菌やウイルス、癌細胞を食べて退治してくれる「貪食細胞」です。
 「白血球」の「貪食能力」により、体内の癌細胞が食べられて駆除されます。
 「白血球」の「貪食能力」が低下すると癌細胞が繁殖し、「白血球」の「貪食能力」が高まると癌細胞を攻撃して抑制してくれるわけです。
 言わずもがな、この「白血球」の「貪食能力」を高めることが「抗がん力」の基本であり、癌免疫を高めた癌患者さんは、癌の再発が起こらないと聞きます。

 世界で一番、癌を無くした先進国はハンガリーであり、癌研究ではハンガリーが一番だそうです。
 そのハンガリーが癌治療において重視したのは『免疫力を強制的に大幅に上げること』でした。
 ですから、癌治療において「癌免疫を高めることは必須だ!」と思われたほうが良いです。


 人間が腹いっぱい食べて「満腹」の状態になると、血液中は栄養で溢れ返ります。
 すると、癌細胞を食べて退治してくれる「白血球」も血液中の栄養を食べて「満腹」となるため、癌細胞を食べる「貪食能力」が低下し、癌細胞を食べて退治する仕事を怠けるのです。
 まァ~、これは人間と同じで、人間だって腹いっぱいでもう何も食べたくない時には、どんな高級料理であっても食べたくなりませんから、「白血球」も同様、腹いっぱいになると癌細胞なんて食べたくなくなっちゃうわけです。「満腹」の状態の「白血球」は、近くに癌細胞がいても、まったく見向きもせずに放置します。これは「白血球」にしてみれば「腹減ったら食ってやるよォ~」ってなもんです。

 逆に、人間が「空腹」の時は血液中の栄養が減るため、「白血球」も血液中の食べれる栄養がなくなり、「空腹」となるのです。
 すると「白血球」は「空腹」のために、近くにいる癌細胞を勢いよくバク食いし始めるわけです。
 やっぱし、これも人間と同じで、人間だって「空腹」の時は、単なる「おにぎり(🍙)」と「味噌汁」だけでも、もうビックリするほどメチャクチャ美味しいですから、「空腹」の状態の「白血球」も癌細胞をガツガツと美味しくお召し上がりになるわけですね。
これは「断食」の経験者はよく理解できるのですが、「断食」を終了した後の回復食で食べる「お粥」の、なんと美味しいことか知れません。「空腹」の時は単なる「お粥」と「味噌汁」が本当に涙が出るほど美味しいものです。
 こ
れは「断食」を経験しないと理解できない感覚でしょう。「飢え」を知らず、飽食が祟っている現代の日本人のみなさんにはどうしても分からない感覚なのですね。私も「断食」をして初めて理解しました。まさに「食断ちて、食(の尊さ)を知る」です


 「白血球」の「貪食能力」を高め、癌細胞をガツガツと食べてやっつけて頂くのに一番手っ取り早い方法は、まずもって「空腹」になることです。つまり「白血球」を飢えさせ、癌細胞をガツガツと勢いよくお召し上がり頂く環境(=空腹)を、癌患者さんが自らつくり上げることなのですね。

 これは、いわゆる、

   癌患者は「空腹」になれッ!
    そうすれば「白血球」も「空腹」になり、癌細胞を勢いよくバク食いして退治してくれるようになる!


 ということです。

 人間が「空腹」になれば「白血球」も「空腹」になり、「白血球」の「貪食能力」が高まって癌細胞をガツガツと勢いよく食べてやっつけてくれる、この「免疫の原理(仕組み)」を知って上手に活用すれば、免疫力を一切無料で高めることができます。

 そのためには「少食療法」や「週末一日断食」などの安全な「短期間の断食」を適宜に行なうのが良いです。
 一日二食にして、毎日、適宜に「空腹」の時間を自律的につくり、ご自分なりに安全な「短期間の断食」を適宜に行なうのが一番手っ取り早いです。これは『空腹免疫療法』と言えるでしょう(一切無料!)。


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 私たちが糖質(ブドウ糖)を摂取すると、「炎症細胞」である白血球や「マクロファージ」は「糖代謝(ブドウ糖代謝)」が盛んなため、血液中に流入した「ブドウ糖」をガツガツと取り込んで消費し、活性化します。満腹状態になるので「貪食能力」は低下しますが、その他の機能が高まり、「ブドウ糖」を取り込んで活性化した「マクロファージ」が「炎症性サイトカイン」を産生することにより「炎症」が促進するのでしょう。

 そして、こちらの記事をご覧ください。


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 インスリン抵抗性、高血糖と動脈硬化
 【「一人抄読会」より 】


高血糖と動脈硬化

③ マクロファージ
 「マクロファージ」を「高濃度グルコース(高濃度ブドウ糖)」で培養すると、
 「LPS(リポ多糖糖脂質)」などの刺激による「炎症」が増強される。

   この記事は「Insulin resistance, hyperglycemia, and atherosclerosis.」記事の和訳です(ブログ管理人)。


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 「マクロファージ」を「高濃度ブドウ糖」で培養すると「炎症」が増強されることが示されています。
 「LPS(リポ多糖糖脂質)」の刺激も関与しているようですが、上記の資料からも、高血糖によって「マクロファージ」が活性化することで「炎症」が増強されることが理解できます。


 白血球の1種である「マクロファージ」は、高血糖によって血液中に溢れ返った「ブドウ糖」をガツガツと食べて元気付き、活性化します(ただし、満腹状態になった「マクロファージ」は「貪食能力」が低下します)。
 そして、活性化した「マクロファージ」は「炎症性サイトカイン」を産生し、この「炎症性サイトカイン」が 癌の「炎症」を促進して悪化させ、癌の増殖悪性化浸潤転移進行が促進されます。

 ゆえに、癌患者さんが日々の食事で糖質(ブドウ糖)を摂取して高血糖になれば、活性化した「マクロファージ」が産生する「炎症性サイトカイン」によって 癌の「炎症」が促進して悪化し、癌の増殖悪性化浸潤転移進行が促進されてしまうのです。このように、糖質(ブドウ糖)の摂取は 癌の「炎症」を促進して悪化させ、癌をどんどん進行させる元凶になることを忘れてはなりません。



 しかも、ここでよく考えてみてください。

 糖質(ブドウ糖)の摂取によって高血糖になったとき、血液中に溢れ返った「ブドウ糖」を食べて活性化して「炎症性サイトカイン」を産生するのは「マクロファージ」だけではありません。
 癌細胞も、血液中に溢れ返った「ブドウ糖」を大量に取り込んで活性化して「炎症性サイトカイン」を産生するのです。

 上記で「福田一典」医師は、このようにお話しされています。

    がん組織が出す「炎症性サイトカイン」などが脂肪や蛋白質の分解(異化)を進行させるのです。

 これは「癌と炎症 ③」にて「和田洋巳」医学博士もお話しされていたことですが、癌細胞は「炎症性サイトカイン」を放出して自身の生存に「有利な環境」をつくり出し、増殖悪性化浸潤転移を促進しています。
 糖質(ブドウ糖)の摂取によって高血糖になれば、癌細胞が血液中に溢れ返った「ブドウ糖」を大量に取り込んで元気付いて活性化し、活性化した癌細胞は「炎症性サイトカイン」を大量に放出して 自らの増殖悪性化浸潤転移を促進するので、こうして、糖質(ブドウ糖)の摂取によって高血糖になると、癌がますます進行していく悪循環となるのです。


 癌患者さんが 糖質(ブドウ糖)の摂取によって高血糖になれば、

   マクロファージ」が活性化して「炎症性サイトカイン」を産生する。
    癌細胞が活性化して「炎症性サイトカイン」を大量に放出する。

 とうことになり、ダブルパンチで「マクロファージ」と癌細胞が産生する「炎症性サイトカイン」によって 癌の「炎症」が促進して悪化し、癌の増殖悪性化浸潤転移が促進され、癌がどんどん進行していくことになるのです。

 ゆえに、癌患者さんは、糖質(ブドウ糖)の摂取を甘く見てはならないのです。
 糖質(ブドウ糖)を無制限に摂取していれば、現代の日本の「普通食(現代食)」ならば、普通に高血糖になります。
 癌患者さんが日々の食事で高血糖になればなるほど、以上の原理から、癌をますます進行させることになるのです。

 したがって、癌患者さんが「糖質制限食(ケトン食)」を行なうことは、非常に重要なことであることがお分かりになられるはずです。癌患者さんは、糖質(ブドウ糖)の摂取に制限をかけることにより「癌を不要に育てて進行させてしまう」のを防ぐ(癌の進行を抑制する)ことができるのです。


 癌患者さんが「糖質制限食(ケトン食)」をせずして、糖質(ブドウ糖)を健常者(健康者)並みに無制限で摂取して高血糖を引き起こすことは、

    癌細胞に最大の餌である「ブドウ糖」を大量に取り込ませ、癌をますます元気付かせて活性化させる。
   マクロファージ」や 癌細胞を活性化させて「炎症性サイトカイン」を大量に産生させる。
    「マクロファージ」や 癌細胞が大量に産生した「炎症性サイトカイン」が 癌の「炎症」を促進して悪化させ、
     癌の増殖悪性化浸潤転移進行がますます促進される。


 このダブルパンチ()によって、癌の増殖悪性化浸潤転移が促進され、癌がどんどん進行していく‥。
 癌患者さんが健常者(健康者)並みに糖質(ブドウ糖)を無制限で摂取していれば、この悪循環が日々の食事によって日常的に発生しているのです。この悪循環に終止符を打つには「糖質制限食(ケトン食)」の実行しかないのですね。

 このように、糖質(ブドウ糖)の摂取を制限して抑制すれば、癌の「炎症」を抑制し、癌の増殖悪性化浸潤転移を抑制します。ですから「糖質制限食(ケトン食)」は、癌の「炎症」を抑制し、癌の進行を阻害する「抗腫瘍効果」を発揮することができるのです。


 さらに「福田一典」医師は、上記でこのように言われています。

    ケトン体には「がん細胞の増殖を抑える作用(抗がん作用)」だけでなく、
     「炎症を抑える作用(抗炎症作用)」もあります。


 「ケトン体」には「抗がん作用」があるだけでなく、「抗炎症作用」もあります。
 「糖質制限食(ケトン食)」を行なうと、身体は主要エネルギー源を「ブドウ糖」から「ケトン体」へと移行します。
 つまり「糖質制限食(ケトン食)」を行なうと、身体の主要エネルギー源が「ケトン体」になるのです。
 癌の最大の餌となって 癌を育てて進行させ、さらに、癌の「炎症」を促進して 癌の増殖悪性化浸潤転移進行に加担してしまう「ブドウ糖」ではなく、「抗がん作用」と「抗炎症作用」を併せ持った「ケトン体」を エネルギー源ベース にすることができる「糖質制限食(ケトン食)」は『癌の食事療法』として最も適していると言えるのです。

 以上を考慮すれば、癌を改善して治すためには、癌患者さんはご自分なりに必ず「糖質制限食(ケトン食)」を行なうべきだと言えるでしょう。「糖質制限食(ケトン食)」を行なうのと行なわないのでは違う結果となるのです。


 ところで、この『糖質(ブドウ糖)の摂取が「炎症」を亢進してしまう』というのは、食養では常識なんですね。
 糖質(ブドウ糖)の摂取を抑制しないと「炎症」が亢進したり、持病が悪化したりします。
 なので、甲田光雄医学博士も、患者さんの糖質(ブドウ糖)の摂取を抑制する食事メニューにしていたのです。

 私は以前、歯茎が腫れ上がってしまうときがたまにあり、そういうときには何も食べれなくなるので2~3日間ほど「断食」をすると、腫れが酷くならずに スゥ~ っと消失していきました。
 身体に「炎症」が起きても、数日間の「断食」をすれば「炎症」が鎮静化し、「炎症」が悪化せずに消失していくのです。
 こういうときに無理して何か食べると、歯茎の「炎症」が亢進して悪化し、さらにズキズキと痛むようになりました。
 私はこうした食養経験から『何か食べると「炎症」が亢進する』ということを実地的に身をもって感じていました。
 私は、もう肉類はほとんど食べなくなったので、私が食べるのは「植物性食品」です。いわゆる、糖質の食事です。
 私は「炎症」が起こったときには2~3日間の「断食」を行なうことで、糖質(ブドウ糖)の摂取を一時的に止めて「炎症」を鎮静化させていました。糖質(ブドウ糖)の摂取を一時的に止めることにより「炎症」が鎮静化するのです。
 ましてや、「断食」をしているときの主要エネルギー源は「糖質制限食(ケトン食)」と同様に「ケトン体」になっていますので、この「ケトン体」の持つ「抗炎症作用」が相乗的に働き、「炎症」をさらに鎮静化してくれるわけです。


 また、私の母は今「糖質制限食(ケトン食)」を始めてから1年ちょっと経ちます。
 母は「糖質制限食(ケトン食)」を始めてから、次のことをよく言っていました。

   「ケトン食(糖質制限食)」を始めてから、歯茎が腫れなくなったし、「尿道炎」も起こらなくなったよ。

 母は「糖質制限食(ケトン食)」を始める前には「尿道炎」などの「炎症」がちょくちょく起こっていてつらかったそうですが、「糖質制限食(ケトン食)」を始めて以降、「炎症」がまったく起こらなくなって助かった、という話をしてくれました。

 このとき、私は母にこう伝えました。

   「炎症」は、糖質(ブドウ糖)の摂取で亢進するんだ。
     母さんは「ケトン食(糖質制限食)」で糖質(ブドウ糖)をあまり摂取していないから、
     もう「炎症」が起こらなくて済む身体になっているだよ。


 母は「糖質制限食(ケトン食)」を始めたことで糖質(ブドウ糖)の摂取量を大きく抑制したため、「炎症」を促進する原因となる余計な糖質(ブドウ糖)の排除、及び、母の身体が「糖質制限食(ケトン食)」によって「ブドウ糖エネルギー源ベースの体質」から「ケトン体エネルギー源ベースの体質」へと移行したことによって「ケトン体」の持つ「抗炎症作用」が機能していたという恩恵、この相乗効果によって、母の身体はもう「炎症」が起こらない体質になっていたのです。
 したがって、母の身体はもう、歯茎の腫れも、女性に多い「尿道炎」も起こらなくて済むようになっていたのです。「炎症」が起こると、やはり、痛くてつらいですからね。これについては、母は「助かる!」とまで言っていましたよ。


 そして、以前、甲田先生のお弟子さんが、重度の膠原病がまだ軽快していないときのことです。
 身体の「炎症」が亢進したときに『今、2~3日間「断食」をしています』と言われ、「断食」をすることによって「炎症」を抑制していました。「断食」をして何も食べないでいると、亢進した「炎症」が鎮静化していくのです。
 上述の如く、「断食」によって「炎症」を促進する原因となる糖質(ブドウ糖)を摂取しないこと‥、そして「ケトン体」の持つ「抗炎症作用」を活用したこと‥、この相乗効果によって「炎症」の亢進を抑制することができたわけです。

 私はこの甲田先生のお弟子さんの姿に、上記の自分の食養経験に重ねて『身体に起こった「炎症」を抑制して鎮静化するには「断食」をするのが一番早いな‥』と感じたりしていました。


 ですから、癌患者さんも、『長期間の断食』ではなく、「半日断食・週末一日断食」などの『短期間の断食』をできる範囲で上手に活かせば、「断食」をしている間は『炎症の鎮静化』タイムなので、「炎症を鎮静化させる」という意味でも「断食」は有効するのです。
 しかも「断食」をしている間は糖質(ブドウ糖)を摂取しませんから、癌細胞を「ブドウ糖」に飢えさせて枯渇させることもできます。その分、癌を衰退させる方向に仕向けることができるのです。

 「糖質制限食(ケトン食)」を行なうことで 癌の「炎症」を日常的に抑制し、その上で「半日断食・週末一日断食」などの『短期間の断食』をできる範囲で「組み合わせる」ことにより、2つの療法の相乗効果による「抗がん作用」と「抗炎症作用」を発揮させ、癌の進行を「自然抑制抗腫瘍効果)」することに貢献できます。こうした「自然療法の組み合わせ」によって、癌を相乗的に「自然抑制抗腫瘍効果)」することがとても重要なのです。
 これは、糖質(ブドウ糖)を健常者(健康者)並みに無制限で摂取しているのと比べれば、癌の進行に天地の差が生まれるのは当然です。こうした 癌の「自然抑制抗腫瘍効果)」を行なう努力が、癌を改善して治す上でとても大切なのです。


 さて、糖質(ブドウ糖)の他にも「炎症」を促進してしまう「ω6系不飽和脂肪酸」という厄介な栄養があります。
 では、次項にて「ω6系不飽和脂肪酸」による「炎症」の促進について見てみましょう。



炎症を促進する栄養  ω6系不飽和脂肪酸

 「ω6系不飽和脂肪酸」には「炎症を促進する作用」がありますが、「ω3系不飽和脂肪酸」には「炎症を抑制する作用」があります。ですから「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取を制限して少なくし、「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取を増やすことにより、身体の「炎症」を抑制することができます。
 肉類の 動物性脂肪 に関しては、「ω6系不飽和脂肪酸」は 肉製品 に多く、「ω3系不飽和脂肪酸」は 魚(青身魚)に多いので、身体の「炎症」を効率よく抑制するためには、肉類の摂取は 肉製品 を少なくし、魚(青身魚)を多くする、ということになります。

    ω6系不飽和脂肪酸  炎症を促進する作用 〔向炎症作用 肉製品に多い
    ω3系不飽和脂肪酸  炎症を抑制する作用 〔抗炎症作用 魚(青身魚)に多い



 では、再度、「福田一典」医師の「『漢方がん治療』を考える」から、「ω6系不飽和脂肪酸」や「ω3系不飽和脂肪酸」と「炎症」の関係について分かりやすく解説されている、次の記事をご覧ください。


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 青身の魚に含まれる DHA は、がんをおとなしくさせる
 【「銀座東京クリニック(福田一典 医師)」より 】


 脂肪酸はその種類によって「がん細胞に対する影響」が異なり、
 「ω6系不飽和脂肪酸」は、がん細胞の増殖を促進し、
 「ドコサヘキサエン酸DHA)」や「エイコサペンタエン酸EPA)」などの「ω3系不飽和脂肪酸」は、
 がん細胞の増殖を抑制する効果があります。

 「ω3系不飽和脂肪酸」は、イワシアジサバサケニシンなどの「青身の魚」の脂肪に多く含まれます。
 青身の魚を取る目的は、「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取量を多くして、
 「ω6系不飽和脂肪酸」による がん細胞増殖の促進作用を打ち消し、
 体の中のがん細胞を「おとなしくさせる」ことにあります。

 特に、大腸がん、乳がん、前立腺がんでは、DHA や EPA の効果が現われやすいようです。
 「生の刺身」か「煮魚」にして食べるのが効果的です。


不飽和脂肪酸には「ω3系」と「ω6系」の2種類がある

 脂肪酸は、1個ないし複数個の「炭化水素CH2)」の連結した鎖 (炭化水素鎖)からなり、
 その鎖の両末端は メチル基(CH3)と カルボキシル基(COOH)で、
 基本的な化学構造は「CH3CH2CH2 ・・・ CH2COOH」と表わされます。

 脂肪酸には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」があり、
 飽和脂肪酸では、炭化水素鎖のすべての炭素が水素で飽和しています。
 一方、不飽和脂肪酸では、炭化水素鎖中に1個ないし数個の二重結合(CH=CH)が含まれます。

 不飽和脂肪酸中で、二重結合の数が 2 個以上のものを「多価不飽和脂肪酸」と言い、
 通常、5 個以上の二重結合を持つ脂肪酸(EPA や DHA など)を「高度不飽和脂肪酸」と呼びます。

  (中略



 349)ω3系不飽和脂肪酸と中鎖脂肪酸の併用のメリット
 【「『漢方がん治療』を考える(福田一典 医師)」
より 】

  (中略

ω3系 と ω6系 の不飽和脂肪酸は、その働きに大きな違いがある

 「リノール酸CH3(CH2)3 CH2CH=CHCH2CH=CH(CH2)7COOH 」では、
 CH3 に最も近い二重結合は、CH3 から6番目のCにあります。
 この位置に二重結合を持つすべての脂肪酸を「ω6系不飽和脂肪酸」に分類します。

 「α-リノレン酸CH3CH2C H=CHCH2CH=CHCH2CH=CH(CH2)7COOH 」では、
 CH3 に最も近い二重結合は CH3 から3番目 のCにあります。
 この位置に二重結合を持つ全ての脂肪酸を「ω3系不飽和脂肪酸」に分類します。

 最近、ω6 の代わりに「n-6」を用いて「n-6系不飽和脂肪酸」、
 そして、ω3 の代わりに「n-3」を用いて「n-3系不飽和脂肪酸」と呼ぶことが多くなっています()。

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【図】
◆◆ω3系不飽和脂肪酸)」と「ω6系不飽和脂肪酸)」の化学構造。
 構造式では連結部の炭素(C)と炭素と結合する水素(H)は省略されている。
 メチル基(CH3)側から数えた炭素の番号は ω1(あるいは n-1)、ω2(あるいは n-2)と表示する。
 最初の二重結合が ω3 の位置にある不飽和脂肪酸を「ω3系不飽和脂肪酸」あるいは「n-3系不飽和脂肪酸」と言い、
 ω6の位置にある不飽和脂肪酸を「ω6系不飽和脂肪酸」あるいは「n-6系不飽和脂肪酸」と呼ぶ。 ◆◆



 「ω6系不飽和脂肪酸」は リノール酸  γ-リノレン酸  アラキドン酸 のように代謝されていき、
 「アラキドン酸」から プロスタグランジンロイコトリエントロンボキサン などの重要な生理活性物質が合成されます。
 「プロスタグランジン」などの「アラキドン酸」代謝産物は「炎症」や細胞の「がん化」を促進したり、
 がん細胞の増殖を速める作用があるのですが、体のいろんな生理作用に必要ですから、
 動物は、食物(植物 及び 肉類)として「リノール酸」を摂取しなければ生存できません。

 「ω3系不飽和脂肪酸」は α-リノレン酸  エイコサペンタエン酸EPA)  ドコサヘキサエン酸DHA) と
 代謝されていきます。
 「ω3系不飽和脂肪酸」は「炎症」やアレルギーを抑え、
 血栓の形成や動脈硬化や「がん細胞の発育」を抑える作用があります。

 したがって、食物中の α-リノレン酸リノール酸 の比を上げると、
 血栓性疾患、脳梗塞 及び 心筋梗塞、炎症、アレルギー、発がん、がんの転移、高血圧などの発症率が低下する、
 と考えられています。

 DHA や EPA を前駆体として生成される「レゾルビンResolvin)」や「プロテクチン(Protectin)」という物質が、
 「炎症」の収束に重要な役割を果たしていることが明らかになっています。
 つまり、DHA や EPA を多く摂取すると体内の「炎症」を抑制し、
 これが「がん予防効果」の一つのメカニズムになっているようです。


DHA と EPA は「抗炎症性メディエーター」の前駆体

 DHA や EPA には「抗炎症作用」や「鎮痛作用」があります。
 実際に「関節炎」などの痛みを緩和し、「CRP」などの「炎症性マーカー」を低下させる作用もあります。

 そのメカニズムとしては、
 「プロスタグランジンE2」などの「炎症を引き起こす物質」を生み出す「ω6系」の「アラキドン酸」が、
 「ω3系」の DHA や EPA に置き換えられ、したがって「炎症物質」ができ難くなるから、と言われていました。

 すなわち、「ω3系不飽和脂肪酸」を多く摂取すると、
 細胞膜中の「ω3系不飽和脂肪酸」が増加して「アラキドン酸ω6系)」濃度が低下するので、
 その結果「アラキドン酸」由来の「炎症促進性物質」の産生が抑制される、という機序です。

 しかし、最近の研究では、「ω3系不飽和脂肪酸」の DHA と EPA が「炎症を抑える物質」を生成することによって、
 能動的に「炎症を抑制する」ことが明らかになっています。

 外傷や感染などに反応して「急性炎症反応」が起こりますが、
 異物の排除が完了すると「炎症反応」は速やかに消散し、組織の修復過程に移行します。
 「炎症反応」が終了することを「炎症の収束resolution of inflammation)」と言います。

 「炎症の収束」は、これまで「起炎反応」の減弱化によると考えられてきましたが、
 最近の研究で、受動的なものではなく、能動的な機構であることが明らかになっています。

 「急性炎症」の特徴(症状)は、白血球の組織への浸潤に伴う浮腫発赤発熱痛みなどで、
 これらの反応には「アラキドン酸」から生成される「プロスタグランジン」や「ロイコトリエン」などの
 「脂質メディエーター」が関与します。
 これらの物質によって 好中球の浸潤や活性化、血管透過性の亢進などの「炎症反応」が起こります。

 「炎症の収束」過程においては「炎症性サイトカイン」の産生が抑制され、血管透過性が正常に戻り、
 好中球の遊走阻止や浸出液中のリンパ球の除去や、「マクロファージ」による死滅した細胞の除去などが起こります。
 この「炎症の収束」過程には、DHA や EPA などの「ω3系不飽和脂肪酸」から体内で生成される
 「レゾルビン」や「プロテクチン」という「抗炎症性メディエーター」が関与します。

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 つまり、DHA や EPA は「アラキドン酸」と競合することで、
 「炎症性ケミカル・メディエーター」の産生を阻害するだけでなく、
 「抗炎症性(炎症収束性)の脂質メディエーター」を生成することによって、
 積極的に「炎症を抑制する作用」がある、ということです。

 DHA や EPA の「抗炎症作用」や「がん予防効果」や、
 心血管保護作用や脳神経系保護作用など多くの作用に、
 DHA や EPA から代謝されて生成される「抗炎症性の脂質メディエーター(レゾルビンやプロテクチン)」が
 関与しているようです。

  (中略



 青身の魚に含まれる DHA は、がんをおとなしくさせる
 【「銀座東京クリニック(福田一典 医師)」より 】


ω3系不飽和脂肪酸 / ω6系不飽和脂肪酸 の比を上げると、がん細胞はおとなしくなる

 「プロスタグランジンE2PGE2)」という生理活性物質が増えすぎると、
 がん化しやすく、進行も速まることが解かっています。
 PGE2 は細胞の増殖や運動を活発にしたり、細胞死が起こり難くする生理作用があるため、
 がん細胞の増殖や転移を促進します。

 PGE2 は「ω6系不飽和脂肪酸」は「リノール酸」から合成され、
 DHA や EPA などの「ω3系不飽和脂肪酸」は PGE2 が体内で増えるのを抑える働きがあります。

 このように、脂肪酸の代謝産物は細胞内のシグナル伝達系に作用して、
 「がん遺伝子」や「がん抑制遺伝子」の働きに影響を及ぼします。


 そして、一般的に、DHA や EPA のような「ω3系不飽和脂肪酸」は「がんの発育」を抑制し、
 「アラキドン酸」のような「ω6系不飽和脂肪酸」は「がんの発育」を促進するので、
 摂取する「ω3系不飽和脂肪酸」と「ω6系不飽和脂肪酸」の比が「腫瘍の発育」に影響することになるのです()。

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【図】
◆◆ がんの増殖に対する「魚」と「肉」の影響。
 肉は「アラキドン酸」など「ω6系不飽和脂肪酸」が多く、「プロスタグランジンE2」の産生を増やして、
 がん細胞の増殖転移や血管新生を促進し、がん細胞の「アポトーシス細胞死)」を抑制して再発促進に働く。
 魚に含まれる DHA や EPA などの「ω3系不飽和脂肪酸」は逆の作用で「がんの再発」を抑制する。◆◆


 DHA が がんの予防や治療の効果を高めることは、多くの臨床的研究や実験的研究で明らかになっています。
 毎日、魚を食べている人は、そうでない人に比べ、
 大腸がんや乳がんや前立腺がんなど欧米型のがんになり難いという研究結果もあります。

 ニュージーランドのオークランド大学の Norrish 博士らは、
 317症例の前立腺がんの患者と480人の対照とを比較し、
 EPA や DHA の豊富な 魚油 を多く摂取すると「前立腺がんのリスク」を半分程度まで減らせることを報告しています。

 DHA が がん細胞の増殖速度を遅くしたり、転移を抑制し、腫瘍血管新生を阻害し、
 がん細胞に細胞死(アポトーシス)を引き起こすことなどが多くのがん細胞で示されています。
 例えば、米国健康財団のローズ博士らは、ヒト乳がん細胞をヌードマウスに移植した動物実験で、
 DHA は腫瘍血管の新生を阻害して増殖を抑制し、がん細胞の肺への転移を防ぐことを報告しています。
 「プロスタグランジンE2」は血管新生を促進するので、
 「プロスタグランジンE2」産生を阻害する DHA は「腫瘍血管の新生」を阻害するようです。
 その他にも、抗がん剤の効果を増強し、副作用を軽減する効果も報告されています。

 肉類には「アラキドン酸」が含まれていますので、
 肉を多く食べる人は「がんになる危険が高い」と言わざるを得ません。
 「リノール酸」そのものは体に必須な物質ですが、
 (リノール酸)大豆や米など「植物性食品」のほとんどに含まれているので、どうしても過剰摂取になりがちです。
 したがって、肉(肉製品)の替わりに「魚」を食べる回数を増やせば、
 がん細胞の増殖や血管新生を促進する「プロスタグランジンE2」ができ難くなって、
 「がん再発が予防できる」ことになるのです。


DHA は「青い魚(青身の魚)」に含まれている

 DHA は、イワシアジサバサケニシンなどの「青背の魚(青身の魚)」の脂肪に多く含まれます。
 「再発予防」には、1日に 1~2g が適量です。
 1g 摂るのに、イワシなら2尾、アジ や サンマなら1尾、マグロの中トロで 4~5切れ で充分で、
 毎日、魚を食べる習慣にしておけば、必要量は摂取できます。

 不飽和脂肪酸は「酸化されやすい」ので、新鮮な魚を「生」か「煮て」食べるのが理想です。
 フライ や 焼き魚にすると、EPA や DHA を損失するだけでなく、
 「高度不飽和脂肪酸」が「酸素」と反応すると「過酸化脂質」となって「発がん」を促進することになります。
 また、焼き魚の “焼け焦げ” は「発がん物質」になります。
 フライは、揚げ油の「リノール酸」を魚が吸収するという問題もあります。


 魚が苦手な人は「健康食品」を利用するのも一つの方法です。
 DHA を補給するための「健康食品(DHA 含有精製魚油加工食品」と言う )」が市販されています。
 高価格商品が必ずしも含有量が多いとは言えず、商品の中には企業努力で価格を抑えたものもありますので、
 いろいろと比較することが大切です。

 魚の「重金属」汚染の問題や、
 「高度不飽和脂肪酸」は長期保存や加熱処理により「酸化されやすい」という問題もあり、
 DHA を「サプリメント」で補給することの意義はあるようです。
 「サプリメント」で一部の脂肪を摂取することが「栄養のバランスを崩すことになるのでは?」と心配する方もいます。
 しかし、脂肪の摂取に注意した普通の食事でも、摂取カロリーの 10% は脂肪で摂っており、
 これは1日に 15~20g の脂肪を食品から摂取していることになります。
 つまり、1~2g の DHA を摂取しても、脂肪の摂取量を増やしたり、栄養のバランスを崩すことにはなりません。


  (中略


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 以上をお読み頂ければ、「ω6系不飽和脂肪酸」と「ω3系不飽和脂肪酸」が 癌や「炎症」に与える影響がお分かり頂けると思います。

 「ω6系不飽和脂肪酸」は「炎症」や「癌化」を促進し、癌細胞の増殖を速める作用があります。
 つまり「ω6系不飽和脂肪酸」には炎症を促進する作用向炎症作用」があります。

 「ω3系不飽和脂肪酸」は「炎症」や「癌細胞の発育」を抑制する作用があります。

 つまり「ω3系不飽和脂肪酸」には炎症を抑制する作用抗炎症作用」があります。


 また、次の図のように、「ω6系不飽和脂肪酸」には「起炎性炎症を起こす性質)」があります。
 そして「ω3系不飽和脂肪酸」には「抗炎症性炎症を抑える性質)」があります。


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 「ω6系不飽和脂肪酸」のほうは悪い奴に見えるかもしれませんが、「ω6系不飽和脂肪酸」は代謝の過程で重要な生理活性物質が産生され、生体の様々な生理作用に必要ですから、「ω6系不飽和脂肪酸」も食物から摂取しなくてはなりません。
 ゆえに、癌を促進したり「炎症」を促進する「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取は少なくし、「抗がん作用」や「抗炎症作用」のある「ω3系不飽和脂肪酸」を多く摂取することが大事です。


 肉類の 動物性脂肪 に関しては、「ω6系不飽和脂肪酸」は 肉製品 に多く、「ω3系不飽和脂肪酸」は 魚(青身魚)に多いので、肉類の摂取を通して「炎症」を効率よく抑制するには、肉製品 の摂取を少なくし、魚(青身魚)の摂取を多くする、ということになります。

    ω6系不飽和脂肪酸  炎症を促進する作用 〔向炎症作用 肉製品に多い
    ω3系不飽和脂肪酸  炎症を抑制する作用 〔抗炎症作用 魚(青身魚)に多い

n3n6[1]


 ましてや、肉製品、牛乳乳製品には『癌の発生増殖悪性化転移進行を促進する作用』がありますから、癌患者さんの場合は、肉製品、牛乳乳製品 の摂取は避けたいところです。
 魚介類は 癌を促進する足枷にはならないので、癌患者さんは 魚介類 を積極的に摂取すべきです。
 「ω3系不飽和脂肪酸」の「ドコサヘキサエン酸DHA)」は「青身魚」に多いので、「青身魚」を中心に摂取すると良いでしょう。「赤身魚」の大型魚は、食物連鎖により「重金属」などの有害物質が蓄積しているので避けましょう。


 「ω6系不飽和脂肪酸」は「炎症を促進する作用」がある(向炎症作用)。
 逆に「ω3系不飽和脂肪酸」は「炎症を抑制する作用」がある(抗炎症作用)。
 このことから、脂質の摂取を通して 癌の「炎症」を効率よく抑制するには、まず「ω6系不飽和脂肪酸」の摂取を少なくし、その上で「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取を多くする、この工夫が重要です。

 「ω6系不飽和脂肪酸」と「ω3系不飽和脂肪酸」は様々な食品に含まれています。
 その食品の「ω6系不飽和脂肪酸」と「ω3系不飽和脂肪酸」の含有量を検討することも大切でしょう。

 ただ、「糖質制限食(ケトン食)」を実行しているのであれば、「ω6系不飽和脂肪酸」が多く含まれる食品をよほど多食しない限りは、癌の「炎症」が不要に促進されることはないと思います。
 特に「菜食中心の糖質制限食(ケトン食)」を行ない、肉類の摂取では「ω6系不飽和脂肪酸」が多い 肉製品 は摂らず、「ω3系不飽和脂肪酸」の「ドコサヘキサエン酸DHA)」が多い「青身魚」を中心とした 魚介類 を摂れば良いと思います。
 また、肉製品、牛乳乳製品には
癌の発生増殖悪性化転移進行を促進する作用』があるので、食事から完全に排除したほうが無難だと思います。
 こうした「菜食中心の糖質制限食(ケトン食)」を行なっていれば、癌の「炎症」を改善して抑制することで「抗腫瘍効果」を発揮し、癌を改善して治すことに貢献できるでしょう。

 癌治療においては、この『食事面』について配慮することが基本です。
 癌治療を有利に進展させることができるような『食事面』に配慮する努力をされてください。
 よろしくお願いします m(__)m