当記事は「シリーズ記事」になります。
   この『「癌の炎症を抑える自然療法」シリーズ記事』シリーズは『癌と炎症』シリーズの続きです。


    癌の炎症を抑える自然療法 ① 糖質制限食(ケトン食)・ 断食療法 (本記事
     【 ケトン体の一つである「β-ヒドロキシ酪酸(BHB)」には「抗炎症作用」があり、
       癌の炎症を抑制する 】


    癌の炎症を抑える自然療法 ② 脂質の摂り方
     【 ω3系不飽和脂肪酸は「炎症を抑制する作用(抗炎症作用)」があり、
       ω6系不飽和脂肪酸は「炎症を促進する作用」がある!】



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 当記事は『「癌の炎症を抑える自然療法」シリーズ記事』シリーズの「癌の炎症を抑える自然療法 ① 糖質制限食(ケトン食)・ 断食療法」です。「癌と炎症 ⑤ 癌の炎症を促進して悪化させる食事」記事の「炎症を促進する栄養 ~ 糖質(ブドウ糖」の項の内容を引き継いだ内容になります。

 「癌と炎症 ⑤ 癌の炎症を促進して悪化させる食事」記事の「炎症を促進する栄養 ~ 糖質(ブドウ糖」の項では、次のような内容をお話ししました。

    糖質(ブドウ糖)の摂取によって高血糖になると、
     「マクロファージ
白血球の1種)」や 癌細胞が活性化して「炎症性サイトカイン」を産生する。
     この「炎症性サイトカイン
」によって 癌の「炎症」が促進して悪化し、
     癌の増殖悪性化浸潤転移進行を促進する。


 つまり、糖質(ブドウ糖)の摂取が「炎症」を促進する原因となるわけです。

 この「炎症」を促進する原因となる糖質(ブドウ糖)を、糖質制限食(ケトン食)の場合は摂取制限、また、断食の場合は摂取しないことにより、それぞれ「炎症」を促進する原因(糖質ブドウ糖)を排除し、「炎症」が促進し難くなるような体内環境をつくり出します。

 この上において、糖質制限食(ケトン食)や 断食を行なっているときに起こる「ケトン体」を主要エネルギー源とする体内環境が重なり、「ケトン体」が持つ「抗炎症作用」が相乗的に効果して、身体の中で発生している「炎症」を抑制する‥、つまり、癌の「炎症」も抑制し、癌の増殖悪性化浸潤転移進行を抑制して「抗腫瘍効果」を発揮するのです。「ケトン体」には「抗がん作用」と「抗炎症作用」があり、これが相乗的に効果して、癌の改善に大きく貢献してくれるのです。


 当記事では「ケトン体」が持つ「抗炎症作用」とはどのようなものなのかを見ていきます。
 資料として、「江部康二」医師の「ドクター江部の糖尿病徒然日記」ブログから「ケトン体は「炎症」を抑制する(ネイチャー・メディスンの論文)」記事を含め、次の3つの記事をご紹介させて頂きます。

    ケトン体は「炎症」を抑制する(ネイチャー・メディスンの論文)
    絶食や低炭水化物食、激しい運動で「炎症」が抑制されるのは「BHB」のお陰
    炎症:ケトン代謝物である「β-ヒドロキシ酪酸」は、
     「NLRP3 インフラマソーム」を介する「炎症性疾患」を抑制する


 この3つの記事を通して「ケトン体」の「抗炎症作用」について見ていきたいと思います。
 先に、ここで「ケトン体」の「抗炎症作用」について簡潔にお話ししますと、次の通りになります。

    糖質制限食(ケトン食)や 断食を行なったときに、
     体内で(肝臓で)産生される「ケトン体」の一つである「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」が、
     「炎症の要」となる「NLRP3 インフラマソーム」を直接的に阻害して抑制することにより、
     「炎症」を抑制する。


 つまり、糖質制限食(ケトン食)や 断食を行なったときに体内で(肝臓で)産生される「ケトン体」の一つである「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」が「NLRP3 インフラマソーム」を直接的に阻害して抑制することによって「炎症」を抑制する、とうことです。

 この「NLRP3 インフラマソーム」は「炎症の要」となる「細胞質内タンパク質複合体」であり、「炎症シグナルの指揮者」のようなものです。
 ですから、「ケトン体」の一つである「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」が「NLRP3 インフラマソーム」を直接的に阻害して抑制することは「炎症反応を起こす大元」を直接的に抑制して阻害するため、「炎症」が抑制されることになるのです。

 医療の世界でも、絶食(断食)や カロリー制限、糖質制限(ケトン食)、激しい運動を行なったときに「炎症」を抑制することが知られていましたが、その「炎症」を抑制する機序は「ケトン体」の一つである「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」によるものであることが解かった、ということを、当記事でご紹介させて頂く研究報告は伝えています。


 糖質制限(ケトン食)や 断食は、以上の機序によって 癌の「炎症」を抑制し、癌の増殖悪性化浸潤転移進行を抑制して「抗腫瘍効果」を発揮し、癌をおとなしくさせるのです。

 記事のご紹介のあとに、糖質制限(ケトン食)や 断食を行なっているときに産生される「ケトン体」の一つである「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」の「抗炎症作用」を活用する価値についてまとめていますので、こちらも参照されてみてください。
よろしくお願いします m(__)m

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 ケトン体は「炎症」を抑制する(ネイチャー・メディスンの論文)
 【「ドクター江部の糖尿病徒然日記」
より 】


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【コメント】 

    福助2015/12/15

     山田悟先生の新書を読みました。
     ヘルミ さん 、
     「血管内皮細胞を傷付ける」=「炎症性サイトカイン」によるものと思われますが、
     ケトン体が「抗炎症作用」があることは聞いても、その逆は聞いたことがありませんね。
     こちらも参考になると思います。

       絶食や低炭水化物食、激しい運動で炎症が抑制されるのはBHBのお陰



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 こんにちは。
 福助さんから、ケトン体について、とても興味深い情報をコメント頂きました。
 ありがとうございます。

    絶食や低炭水化物食、激しい運動で炎症が抑制されるのはBHBのお陰


 という「最新健康ニュース」の記事の出典論文ですが、
 「Nature Medicine」という国際医学雑誌に掲載されたものです。(
 「ネイチャー・メディスン」は、インパクトファクターが 27 と高くて、大変、権威ある医学雑誌です。

 論文によれば、「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」が、
 「インフラマソーム」と呼ばれる「炎症関連の分子複合体」の一部である「NLRP3」を、
 直接的に阻害していたということです。

 「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」は、ケトン基は持っていないのですが、慣例上、ケトン体の一種に分類されています。
 「インフラマソーム」は「炎症の要」となる「細胞質内タンパク質複合体」で、
 「炎症シグナルの指揮者」のようなものです。

 「インフラマソーム」は、病原成分などの外来性因子やコレステロール結晶などの内在性因子により活性化され、
 感染症糖尿病動脈硬化自己免疫疾患虚血傷害など、様々な疾患の発症と進行に中心的役割を果たしています。


 結論としては、

   ケトン体の一種である「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」が、
    「炎症の要」となる「インフラマソーム」を直接阻害することで「炎症」を抑制する。


 ということです。

 「炎症」を抑制することにより、感染症糖尿病動脈硬化自己免疫疾患虚血傷害など、様々な疾患の改善に、
 「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」が役に立つ可能性があることとなります。
 ケトン体って、本来、とても “いい奴” なのですが、学術論文的にも、未来は前途洋々ですね。



The ketone metabolite β-hydroxybutyrate blocks NLRP3 inflammasome–mediated inflammatory disease.
ARTICLE PREVIEW
NATURE MEDICINE | LETTER
The ketone metabolite β-hydroxybutyrate blocks NLRP3 inflammasome–mediated inflammatory disease
Yun-Hee Youm, Kim Y Nguyen, Ryan W Grant, Emily L Goldberg, Monica Bodogai, Dongin Kim, Dominic D'Agostino, Noah Planavsky, Christopher Lupfer, Thirumala D Kanneganti,Seokwon Kang, Tamas L Horvath, Tarek M Fahmy, Peter A Crawford, Arya Biragyn, Emad Alnemri & Vishwa Deep Dixit
AffiliationsContributionsCorresponding author
Nature Medicine 21, 263–269 (2015) doi:10.1038/nm.3804
Received 27 October 2014 Accepted 16 January 2015 Published online 16 February 2015





 絶食や低炭水化物食、激しい運動で「炎症」が抑制されるのは「BHB」のお陰
 【「最新健康ニュース」
より 】


 【2015年2月】

 「Nature Medicine」誌オンライン版に掲載されたイェール大学の研究で、
 カロリー制限や 激しい運動などによって「炎症」が抑制されるメカニズムの解明が進みました。

 「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」という化合物が、
 「インフラマソーム」と呼ばれる「炎症関連の分子複合体」の一部である「NLRP3」を直接的に阻害していたのです。

    β-ヒドロキシ酪酸BHB
     BHB は、絶食(断食)や カロリー制限、ケトン食(炭水化物が少ないのが特徴)、高強度の運動に反応して、
     体内で生産される代謝物です。


 「インフラマソーム」は、2型糖尿病アテローム性動脈硬化アルツハイマー病自己炎症性障害などにおいて、
 「炎症応答」を促進します。


研究の概要

 ヒトの細胞やマウスを用いた実験を行ない、「マクロファージ」が ケトン体 に暴露されたときの反応と、
 その反応が「インフラマソーム」に影響を及ぼすかどうかを調べました。

    マクロファージ大食細胞
     白血球の一種で、病原菌を取り込んで殺傷したり、死んだ細胞を除去したりする以外に、
     「炎症」を引き起こしもする。


 研究チームは、まず「NLRP3」によって「炎症疾患」を発症したマウスに「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」を導入して、
 「炎症」が低減されることを確認しました。
 次に、マウスに「ケトン誘発食(ケトン食)」を与えて血中の「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」濃度を増加させたところ、
 それによっても「炎症」が低減しました。


コメント

 研究者は、次のように述べています。

    今回の結果から、低炭水化物食を食べたり、絶食(断食)をしたり、高強度の運動をしたときに、
     体内で生産される「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」のような代謝物によって、
     「NLRP3」を低減できる可能性が示唆されます。


上記の結論を簡潔にまとめますと、

    糖質制限食〔ケトン食〕や 断食〔絶食〕、また、高強度の運動をしたときに、
     体内で〔肝臓で〕産生される ケトン体 の一つである「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」が、
     「炎症の要」となる「NLRP3 インフラマソーム」を直接的に阻害して抑制することにより、
     「炎症」を抑制する。


 ということになります。これが「ケトン体」が持つ「抗炎症作用」ですブログ管理人





 炎症:ケトン代謝物である「β-ヒドロキシ酪酸」は、
 
「NLRP3 インフラマソーム」を介する「炎症性疾患」を抑制する

 【「Nature Medicine」
より 】

この記事は、上記の 江部医師 の「ケトン体は「炎症」を抑制する(ネイチャー・メディスンの論文)」記事の最後にある()マークの付いている「Nature MedicineThe ketone metabolite β-hydroxybutyrate blocks NLRP3 inflammasome–mediated inflammatory disease.」記事の日本語要約ですブログ管理人


 ケトン体である「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」と「アセト酢酸AcAc)」は、
 エネルギー欠乏時に(身体がブドウ糖に枯渇して飢えたときに)、
 「ATP の代替供給源(ブドウ糖の代替エネルギー源)」となることで、哺乳類の生存を助ける。

 「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」の量は、
 飢餓や カロリー制限、激しい運動、あるいは、炭水化物量の少ない「ケト原性食(ケトン食)」によって増加する。

 長期にわたる絶食は「炎症」を抑制するが、
 エネルギー欠乏時に産生される ケトン体 などの「代替的代謝エネルギー源(ブドウ糖の代替エネルギー源)」が、
 自然免疫応答に及ぼす影響については明らかになっていない。

 「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」は、
 尿酸結晶や ATP、脂肪毒性のある脂肪酸に応じて起こる「NLRP3 インフラマソーム」活性化を抑制するが、
 「アセト酢酸AcAc)」や、構造的に近縁の『短鎖脂肪酸』である酪酸や酢酸では、
 こうした抑制(炎症の要」となる「NLRP3 インフラマソーム」の抑制 )が見られないことが分かった。

上記の『アセト酢酸AcAc)や、構造的に近縁の 短鎖脂肪酸 である酪酸や酢酸では、こうした抑制(「炎症の要」となる「NLRP3 インフラマソーム」の抑制 )が見られない』という部分に注目します。
 この研究報告は、「炎症の要」となる「NLRP3 インフラマソーム」を直接的に阻害して抑制することにより「炎症」を抑制する ケトン体 は「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」だけであり、もう一つの ケトン体 である「アセト酢酸AcAc)」、そして、腸内細菌が食物繊維などの 難消化性糖質 を食べて〔発酵分解して〕産生する『短鎖脂肪酸構造的に ケトン体 と近縁)』では こうした「炎症」を抑制する作用〔「NLRP3 インフラマソーム」の抑制 〕が見られなかった、と言っています。

 しかし、腸内細菌が〔食物繊維などの 難消化性糖質 を発酵分解するときに〕産生する『短鎖脂肪酸』には「抗炎症作用」がある、という報告があります。
 『短鎖脂肪酸』とは通常、酢酸プロピオン酸イソ酪酸酪酸イソ吉草酸吉草酸カプロン酸 を指しますが〔乳酸コハク酸 を含める場合もあります〕、この中で、特に「酪酸」に「抗炎症作用」があることが報告されています。
 ケトン体の「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」、そして、腸内細菌が産生する『短鎖脂肪酸』の「酪酸」、つまり「酪酸」系に「抗炎症作用」が大きく発現するということでしょう。

 ケトン体は3種類あり、現代医学では「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」「アセト酢酸AcAc)」「アセトンacetone)」の3つを「ケトン体」と呼んでいます。産生される ケトン体 は「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」が主であり、「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」は ケトン基 を持っていないので正確には ケトン とは言えませんが、ケトンである「アセト酢酸AcAc)」に変換されて代謝されるので、慣例上、ケトン体と呼んでいます。
 「アセトンacetone)」はエネルギー源にはならずに呼気から排出されますので、ケトン体のうちで実際にエネルギー源として使用されるのは「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」と「アセト酢酸AcAc)」の2つです。
 この ケトン体 と構造的に近縁であるのが『短鎖脂肪酸』であり、『短鎖脂肪酸』は食品にも含まれているのですが、その量は僅かであり、身体が利用する『短鎖脂肪酸』のほとんどが、腸内細菌が食物繊維などの 難消化性糖質 を食べて発酵分解して産生するものです。この『短鎖脂肪酸』も ケトン体 と同様にエネルギー源となり〔特に 自然界の草食動物は、牛は胃内細菌、馬などは腸内細菌が産生する『短鎖脂肪酸』を重要なエネルギー源としています〕、他にも様々な重要なる生理的働きを担っています。

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 ケトン体に関しましては「ケトン体(体内のブドウ糖が枯渇した時に産生されるエネルギー源)」カテゴリ内の、次の記事を参照してください。

    ケトン体には、癌の生存・増殖・悪性化・転移を阻害する「抗がん作用」がある!
     【「南フロリダ大学 高圧生体医学研究所」の癌研究:ケトン体の解説:福田一典 医師 】


    ケトン体について : ケトン体には『抗がん作用』がある 福田一典 医師
     【 糖質制限食(ケトン食)の価値を知る上で「ケトン体」への理解を深めるのに分かりやすい資料!】


   「ケトン体」とは、体内のブドウ糖が枯渇した時に、肝細胞のミトコンドリアで作られる『短鎖脂肪酸』のこと!
    【「ケトン体」とは、体が作り出した『短鎖脂肪酸』です!】


    ケトン体とは「脂肪酸の分解物」で小さくなっています【 江部康二医師(京都高雄病院 理事長)】

 また『短鎖脂肪酸』に関しましては「短鎖脂肪酸(ブドウ糖よりも優れている素晴らしいエネルギー源)」カテゴリの記事を参照してください。『短鎖脂肪酸』も ケトン体 と同様に「抗がん作用」があります。ここは、次の記事を参照してください。

    腸内細菌が「食物繊維」を発酵分解すると『短鎖脂肪酸』が産生されてカロリーとなり、
     『短鎖脂肪酸』が「抗がん作用」を発揮 - 福田一典 医師【 食物繊維サプリメントが有効 】


 ケトン体や『短鎖脂肪酸』には「抗がん作用」と「抗炎症作用」があります。「抗炎症作用」につきましては、ケトン体の「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」、そして、腸内細菌が産生する『短鎖脂肪酸』の「酪酸」が「抗炎症作用」を大きく発現する、ということですブログ管理人



 「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」は、
 NLRC4 や AIM2 インフラマソームを活性化する病原体に応じて起こる「カスパーゼ1活性化」は阻害しなかったし、
 非定型的な「カスパーゼ11」による「インフラマソーム活性化」にも影響を及ぼさなかった。

 抑制の機序として、「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」は、カリウムイオン(K+)流出を妨げ、
 ASC のオリゴマー化や スペック形成を低下させることで「NLRP3 インフラマソーム」を阻害する。

 「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」が「NLRP3」に及ぼす「阻害効果」は、その「キラリティー」には依存せず、
 また「AMP 活性化プロテインキナーゼ(AMPK)」や 活性酸素種(ROS)、
 「オートファジー」あるいは「解糖系阻害」のような『飢餓によって調節される機序』にも依存しない。

 「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」は「クエン酸回路」で「酸化」を受けることなく「NLRP3 インフラマソーム」を阻害し、
 脱共役タンパク質2(UCP2)や サーチュイン2(SIRT2)、
 Gタンパク質共役受容体である GPR109A(別名HCAR2)に非依存的である。

 「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」は、
 ヒト単球で「NLRP3 インフラマソーム」が仲介する インターロイキン1β や IL-18 の産生を抑制する。

 in vivo では、マックル・ウェルズ症候群や 家族性寒冷自己炎症症候群、
 尿酸結晶による腹膜炎などの「NLRP3」を介する疾患のマウスモデルで、
 「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」や「ケト原性食(ケトン食)」は「カスパーゼ1活性化」や「IL-1β 分泌」を抑制する。

 今回の結果は、「カロリー制限」あるいは「ケト原性食(ケトン食)」の「抗炎症効果」が、
 「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」による「NLRP3 インフラマソーム」の阻害と関連している可能性を示唆している。

    NLRC4(NLR family, CARD domain containing 4)インフラマソーム
     AIM2(absent in melanoma 2)インフラマソーム




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 糖質制限食(ケトン食 断食療法(絶食療法)を行なっているとき、
 ケトン体である「β-ヒドロキシ酪酸(BHB)」が産生されてエネルギー源となり、
 この「β-ヒドロキシ酪酸(BHB)」「抗炎症作用」によって、癌の「炎症」が抑制される!


 以上の資料から、「ケトン体」の一つである「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」が持つ「抗炎症作用」は、「炎症の要」となる「NLRP3 インフラマソーム」を直接的に阻害して抑制することによって「炎症」が抑制される、という機序によるものであることが解かります。

  β-ヒドロキシ酪酸BHB NLRP3 インフラマソーム(炎症の要)を直接的に阻害して抑制 炎症」の抑制


 糖質制限食(ケトン食)や 断食療法(絶食療法)を行なっているときは「ブドウ糖」に枯渇して飢えているときであり、「ブドウ糖」というエネルギー源が欠乏しているときです。このとき、「ブドウ糖」エネルギー源の替わりとなる「ケトン体」が肝臓で産生され、この「ケトン体」が「ブドウ糖の代替エネルギー源」として主要エネルギー源となります。

 産生される「ケトン体」は「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」「アセト酢酸AcAc)」「アセトンacetone)」の3種類ありますが、「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」と「アセト酢酸AcAc)」は「赤血球」以外の全身の細胞のエネルギー源として利用され、「アセトンacetone)」はエネルギー源にはならずに呼気から排出されます。

「赤血球」はミトコンドリアが無いため、「ブドウ糖」しかエネルギー源にできません。「ブドウ糖」を摂取していなくても、「赤血球」に与える「ブドウ糖」は「糖新生」によってまかなわれます。「糖新生」はほとんどは肝臓の細胞で行なわれ、一部は腎臓で行なわれます

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【図】 (ケトン体には、癌の生存・増殖・悪性化・転移を阻害する「抗がん作用」がある!」記事より
◆◆ グルコース(ブドウ糖)が枯渇した状態で脂肪の摂取を増やすと、肝臓では脂肪酸の β酸化が亢進されて生成されたアセチルCoA はケトン体の産生に振り分けられる。アセト酢酸と β-ヒドロキシ酪酸は血液を介して他の組織や細胞に運ばれて、アセチルCoA に変換されて TCA回路で ATP産生に使用される。◆◆


 「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」は「アセト酢酸AcAc)」に変換されてからエネルギー源として利用されます。

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【図】 (ケトン体には、癌の生存・増殖・悪性化・転移を阻害する「抗がん作用」がある!」記事より
◆◆ 肝臓で生成されたケトン体(アセト酢酸と β-ヒドロキシ酪酸)は肝臓以外の組織の細胞に運ばれ、ミトコンドリアの TCA回路と電子伝達系で ATP産生に使われる。
 すなわち、β-ヒドロキシ酪酸からアセト酢酸への変換時と TCA回路での反応で NADH や FADH2 に捕捉された電子は電子伝達鎖で受け渡され、最終的に ATP合成酵素によって ATPが合成される。
◆◆



 次の図は、肥満者に40日間の絶食(断食)を行なった場合の「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」「アセト酢酸AcAc)」及び「グルコースブドウ糖)」と「遊離脂肪酸」の血中濃度の推移ですが、「アセト酢酸AcAc)」よりも「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」のほうが5倍ほど多く産生されています。
 つまり、糖質制限食(ケトン食)や 断食療法(絶食療法)を行なっているときに(ブドウ糖に枯渇して飢えたときに)肝臓で産生される「ケトン体」の多くは「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」であるということです。上述の如く、この「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」は「アセト酢酸AcAc)」に変換されてからエネルギー源として利用されます。


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【図】 (ケトン体には、癌の生存・増殖・悪性化・転移を阻害する「抗がん作用」がある!」記事より
◆◆ 肥満者に40日間の絶食を行なった場合の β-ヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、グルコース、遊離脂肪酸の血中濃度の推移(出典N Eng J Med. 282: 668-675, 1970年◆◆


 糖質制限食(ケトン食)や 断食療法(絶食療法)を行なっているときに(ブドウ糖に枯渇して飢えたときに)肝臓にて産生される「ケトン体」の多くは「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」であり、この「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」には、当記事で説明されている「抗炎症作用」があるため、身体の中で起きている「炎症」を抑制して鎮静化してくれるのです。


 私は「癌と炎症 ⑤ 癌の炎症を促進して悪化させる食事」記事の「炎症を促進する栄養 ~ 糖質(ブドウ糖」の項で、次のようにお話ししました。


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 ところで、この『糖質(ブドウ糖)の摂取が「炎症」を亢進してしまう』というのは、食養では常識なんですね。
 糖質(ブドウ糖)の摂取を抑制しないと「炎症」が亢進したり、持病が悪化したりします。
 なので、甲田光雄医学博士も、患者さんの糖質(ブドウ糖)の摂取を抑制する食事メニューにしていたのです。

 私は以前、歯茎が腫れ上がってしまうときがたまにあり、そういうときには何も食べれなくなるので2~3日間ほど「断食」をすると、腫れが酷くならずに スゥ~ っと消失していきました。
 身体に「炎症」が起きても、数日間の「断食」をすれば「炎症」が鎮静化し、「炎症」が悪化せずに消失していくのです。
 こういうときに無理して何か食べると、歯茎の「炎症」が亢進して悪化し、さらにズキズキと痛むようになりました。
 私はこうした食養経験から『何か食べると「炎症」が亢進する』ということを実地的に身をもって感じていました。
 私は、もう肉類はほとんど食べなくなったので、私が食べるのは「植物性食品」です。いわゆる、糖質の食事です。
 私は「炎症」が起こったときには2~3日間の「断食」を行なうことで、糖質(ブドウ糖)の摂取を一時的に止めて「炎症」を鎮静化させていました。糖質(ブドウ糖)の摂取を一時的に止めることにより「炎症」が鎮静化するのです。
 ましてや、「断食」をしているときの主要エネルギー源は「糖質制限食(ケトン食)」と同様に「ケトン体」になっていますので、この「ケトン体」の持つ「抗炎症作用」が相乗的に働き、「炎症」をさらに鎮静化してくれるわけです。


 また、私の母は今「糖質制限食(ケトン食)」を始めてから1年ちょっと経ちます。
 母は「糖質制限食(ケトン食)」を始めてから、次のことをよく言っていました。

   「ケトン食(糖質制限食)」を始めてから、歯茎が腫れなくなったし、「尿道炎」も起こらなくなったよ。

 母は「糖質制限食(ケトン食)」を始める前には「尿道炎」などの「炎症」がちょくちょく起こっていてつらかったそうですが、「糖質制限食(ケトン食)」を始めて以降、「炎症」がまったく起こらなくなって助かった、という話をしてくれました。

 このとき、私は母にこう伝えました。

   「炎症」は、糖質(ブドウ糖)の摂取で亢進するんだ。
     母さんは「ケトン食(糖質制限食)」で糖質(ブドウ糖)をあまり摂取していないから、
     もう「炎症」が起こらなくて済む身体になっているだよ。


 母は「糖質制限食(ケトン食)」を始めたことで糖質(ブドウ糖)の摂取量を大きく抑制したため、「炎症」を促進する原因となる余計な糖質(ブドウ糖)の排除、及び、母の身体が「糖質制限食(ケトン食)」によって「ブドウ糖エネルギー源ベースの体質」から「ケトン体エネルギー源ベースの体質」へと移行したことによって「ケトン体」の持つ「抗炎症作用」が機能していたという恩恵、この相乗効果によって、母の身体はもう「炎症」が起こらない体質になっていたのです。
 したがって、母の身体はもう、歯茎の腫れも、女性に多い「尿道炎」も起こらなくて済むようになっていたのです。「炎症」が起こると、やはり、痛くてつらいですからね。これについては、母は「助かる!」とまで言っていましたよ。


 そして、以前、甲田先生のお弟子さんが、重度の膠原病がまだ軽快していないときのことです。
 身体の「炎症」が亢進したときに『今、2~3日間「断食」をしています』と言われ、「断食」をすることによって「炎症」を抑制していました。「断食」をして何も食べないでいると、亢進した「炎症」が鎮静化していくのです。
 上述の如く、「断食」によって「炎症」を促進する原因となる糖質(ブドウ糖)を摂取しないこと‥、そして「ケトン体」の持つ「抗炎症作用」を活用したこと‥、この相乗効果によって「炎症」の亢進を抑制することができたわけです。

 私はこの甲田先生のお弟子さんの姿に、上記の自分の食養経験に重ねて『身体に起こった「炎症」を抑制して鎮静化するには「断食」をするのが一番早いな‥』と感じたりしていました。


 ですから、癌患者さんも、『長期間の断食』ではなく、「半日断食・週末一日断食」などの『短期間の断食』をできる範囲で上手に活かせば、「断食」をしている間は『炎症の鎮静化』タイムなので、「炎症を鎮静化させる」という意味でも「断食」は有効するのです。
 しかも「断食」をしている間は糖質(ブドウ糖)を摂取しませんから、癌細胞を「ブドウ糖」に飢えさせて枯渇させることもできます。その分、癌を衰退させる方向に仕向けることができるのです。

 「糖質制限食(ケトン食)」を行なうことで 癌の「炎症」を日常的に抑制し、その上で「半日断食・週末一日断食」などの『短期間の断食』をできる範囲で「組み合わせる」ことにより、2つの療法の相乗効果による「抗がん作用」と「抗炎症作用」を発揮させ、癌の進行を「自然抑制抗腫瘍効果)」することに貢献できます。こうした「自然療法の組み合わせ」によって、癌を相乗的に「自然抑制抗腫瘍効果)」することがとても重要なのです。
 これは、糖質(ブドウ糖)を健常者(健康者)並みに無制限で摂取しているのと比べれば、癌の進行に天地の差が生まれるのは当然です。こうした 癌の「自然抑制抗腫瘍効果)」を行なう努力が、癌を改善して治す上でとても大切なのです。


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 糖質制限食(ケトン食)や 断食療法(絶食療法)を行なっているときは 身体が「ブドウ糖エネルギー源ベースの体質」から「ケトン体エネルギー源ベースの体質」へと移行して「ケトン体」を主要エネルギー源にします。
 「ケトン体」の一つである「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」が多く産生され、この「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」の「抗炎症作用」によって 身体の中の「炎症」が抑制されます。
 癌患者さんの場合には「β-ヒドロキシ酪酸BHB)」の「抗炎症作用」によって 癌細胞の「炎症」が抑制され、これにより 癌の増殖悪性化浸潤転移進行が抑制されることで「抗腫瘍効果」を発揮するのです。


 『癌と炎症』シリーズにてお話しさせて頂いた通り、癌細胞は「炎症」しており、癌は『炎症の塊』になっています。
 癌細胞は「ブドウ糖」を大量に取り込んで活性化し、活性化した癌細胞は「炎症性サイトカイン」を大量に放出して 自身の「炎症」を促進します。
 同時に、高血糖によって「マクロファージ白血球の1種)」を活性化して「炎症性サイトカイン」の産生を刺激します。
 活性化した癌細胞や「マクロファージ白血球の1種)」が産生する「炎症性サイトカイン」の作用によって 癌の「炎症」が促進することによって 癌の増殖悪性化浸潤転移進行が促進され、癌細胞が生存するのに「有利な環境」が築かれていくのです。これを、糖質制限食(ケトン食)や 断食療法(絶食療法)は阻害して防ぎます。
 糖質制限食(ケトン食)や 断食療法(絶食療法)とは、癌細胞の「炎症」を改善して抑制することにより、癌の「炎症」によって起こる「悪循環」を阻害して防ぎ、癌をおとなしくさせるのに好都合なる自然療法だと言えるでしょう。


 まず、糖質制限食(ケトン食)を基本に置き、この『食事のコントロール』によって日常的に 癌の「炎症」を抑制して改善し、癌が増殖悪性化浸潤転移進行し難い体内環境を築きます。
 そして、糖質制限食(ケトン食)を実行している上に、さらに、断食療法(絶食療法)を組み合わせて活かします。
 断食療法(絶食療法)は『長期間の断食』ではなく、「半日断食・週末一日断食」などの安全な『短期間の断食』をご自分のできる範囲で上手に活かして『炎症の鎮静化』タイムを意図的につくります。

 こうして、糖質制限食(ケトン食)と 断食療法(絶食療法)が相乗的に生み出す『炎症の鎮静化』を大きく効果させ、自ら「炎症を抑制して鎮静化する」という体内環境を意図的に積極的につくり出すのです。
 そうすれば、癌の「炎症」によって 癌の増殖悪性化浸潤転移が悪化する「悪循環」を阻害して防ぐことができ、癌をおとなしくさせ、癌の改善に貢献することができるのです。当然「ケトン体」が持つ「抗がん作用」も相乗的に効果します。


 こうした方法は、現代医療の「投薬」に頼って終わりにするような方には、なかなかできないことかもしれません。
 これを行なうには「自力で治そう」とする意気込みが必要でしょう。
 これは「アナログ的な方法」であり、自力で行なう「地道な作業」です。
 しかし、癌治療というのは、こうした自力で行なう「アナログ的な方法」や「地道な作業」が重要なのです。
 これもせず、通常療法の「抗がん剤治療」や「放射線治療」だけに頼るから、癌が本当には改善していかないのです。

 通常療法の三大療法(抗がん剤放射線手術)は「癌を叩く」ことによって、癌患者さんの生命を一時的に引き延ばすだけであり、その裏で、癌の根本原因である「身体の酸化酸化体質)」や 代謝機能や免疫機能の低下異常をさらに悪化させ、二次発癌の原因になり、癌を本格的に悪化させる要因を生み出します。

 強い「抗がん剤」などは、その典型例です。
 「抗がん剤」は強力な「酸化剤」であり、癌細胞を殺すのと同時に「身体の酸化酸化体質)」を悪化させ、二次発癌の原因をつくり、その猛毒によって免疫機能を破壊します。
 「抗がん剤」はその強力な「酸化力」によって癌細胞を「酸化」して殺しますが、癌細胞だけを選択的に殺すことはできず、正常細胞をはじめ、身体のあらゆる場所を「酸化」して破壊し、その “全身性の毒作用” による副作用が引き起こす様々な障害を残すのです。ゆえに「抗がん剤」を使用した癌患者さんの多くが「抗がん剤」の副作用が原因して死亡しているのです。
 「抗がん剤」の副作用が原因して死亡することを「副作用死化学療法死)」と言い、これは国によって認められています。しかし、その実態は「抗がん剤による毒殺」です。これを「合法殺人」という先生もいます。
 ですから、医師に勧められるまま、安易に強い「抗がん剤」を使用するのは大変危険であり、「抗がん剤」を使用するにしても、弱い「抗がん剤」を上手く使用しなければなりません。ここにつきましては「癌と炎症 ④」記事を参照してください。


 糖質制限食(ケトン食)や 断食療法(絶食療法)は「アナログ的な方法」であり、自力で行なう「地道な作業」です。
 癌を「自力で治そう」とする癌患者さんでなければできないことかもしれません。
 しかしながら、当記事で説明されている内容をご理解される癌患者さんは、ご自分でできる範囲で 糖質制限食(ケトン食)や 断食療法(絶食療法)を上手に活用し、ご自身の癌の改善に貢献してあげて頂きたいと思います m(__)m

私が推奨している「断食療法(絶食療法)」は『長期間の断食』ではなく、誰にでも安全に実行できる「半日断食・週末一日断食」などの『短期間の断食』です。この『短期間の断食』ならば誰でも安全に行なえて、当記事で説明されている恩恵を得ることができます。「糖質制限食(ケトン食)」を基本に置いて実行している上で、この「断食療法(絶食療法)」によって得られる恩恵を組み合わせることも、有効する癌治療の一つです。
 ただ、注意して頂きたいのが、「断食療法(絶食療法)」だけをやっても癌が治るわけではない、ということです。あくまで「断食療法(絶食療法)」は、癌が改善しやすくなる体内環境を「自力で」つくり出すための自然療法として組み合わせる一つの手段であるということを忘れないでください。癌治療を「断食療法(絶食療法)」だけに頼ってはなりません