当記事は「シリーズ記事」になります。
   この『癌と炎症』シリーズは『癌と炎症の関係』についてご理解して頂くために作成したものです。


    癌と炎症 ①
     【 癌は「炎症」と深く関係しており、『慢性炎症』は 癌化 の原因となる!
       『慢性炎症』から 癌に至る過程、『慢性炎症』が 癌化 を引き起こす機序!:Nature 】


    癌と炎症 ②
     【 炎症性サイトカイン「IL-6」は 癌細胞を活性化し、
       増殖・浸潤・転移・血管新生・癌幹細胞・悪液質などを促進する!:
       自治医科大学 医学部 西野宏 教授 】


    癌と炎症 ③
     【 癌細胞は「炎症性サイトカイン」を大量に放出して自身の「炎症」を促進し、
       増殖するのに「有利な環境」をつくり出す:京都大学名誉教授 和田洋巳 医学博士 】


    癌と炎症 ④ (本記事
     【 癌細胞は「炎症」しており、癌は『炎症の塊』である!
       癌の「炎症」の悪化は、癌の増殖・悪性化・転移を促進する!:
       京都大学名誉教授 和田洋巳 医学博士 】


    癌と炎症 ⑤ 癌の炎症を促進して悪化させる食事
     【 糖質 と ω6系不飽和脂肪酸 の摂取は 癌の炎症を促進する作用があるため、
       癌の増殖・悪性化・浸潤・転移を進行させる 】


    癌と炎症 ⑥ 酸化ストレス・炎症体質
     【 活性酸素は炎症をつくり、炎症を促進して悪化させる:
       炎症から活性酸素が産生され、さらに炎症をつくり、炎症を悪化させていく 】



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 当記事は『癌と炎症』シリーズの「癌と炎症 ④」です。
 この『癌と炎症』シリーズの記事は『癌と炎症の関係』についてご理解して頂くためのものです。


 「癌と炎症 ①」では、医学が『癌と炎症の関係』について発見していった経緯、癌と『慢性炎症』の関係について触れ、『慢性炎症』が「癌化」の原因となることについて知って頂きました。

 「癌と炎症 ②」では、癌と「炎症性サイトカイン」の関係について触れ、「炎症性サイトカイン」が 癌の増殖悪性化浸潤転移進行を促進していることについて知って頂きました。

 「癌と炎症 ③」では、癌は「炎症」して『炎症の塊』になっていること、癌細胞は「炎症性サイトカイン」を大量に放出して 自身の「炎症」を促進し、「炎症性サイトカイン」の作用により 癌の増殖悪性化浸潤転移進行が促進され、癌細胞が生存するのに「有利な環境」が築かれていることについて知って頂きました。

 以上の基本をお知り頂いた上で、「癌と炎症 ④」では、さらに『癌と炎症の関係』について深く触れて頂きたいと思います。如何に、癌の「炎症」が癌細胞にとって有利に進展させているかを知ってください。


 この「癌と炎症 ④
は、京都大学名誉教授で『からすま和田クリニック』院長の「和田洋巳」医学博士が発信している「京都からすま和田クリニック 和田洋巳の相談室」ブログからご紹介させて頂きます
 「和田洋巳」医学博士の「京都からすま和田クリニック 和田洋巳の相談室」ブログの中の、癌と「炎症」に関する「8つの記事」をまとめています。

user[1]
京都大学名誉教授 和田洋巳 医学博士


 現時点では、癌と「炎症」に関する記事は、当記事でまとめてご紹介させて頂く「8記事」だけです。
 「和田洋巳」医学博士には、このように分かりやすくお話し頂き、心から感謝いたします m(__)m


 『慢性炎症』は、正常細胞を「癌化」させる原因となります。
 主に「食事内容の悪さ野菜を食べない、肉製品を多食する、など)」によって『慢性炎症』が起こります。
 「質の悪い食事」によって身体に『慢性炎症』が起こり、そこから「発癌」に進んでいくプロセス(手順)があることを忘れないでください。『慢性炎症』を改善する防ぐという意味でも『食事療法』は重要なのです。

 そして、癌細胞自体が「炎症」しており、癌は『炎症の塊』になっています。
 癌細胞は「炎症性サイトカイン」を大量に放出して 自身の「炎症」を促進し、その「炎症性サイトカイン」の作用によって 癌の増殖悪性化浸潤転移進行が促進されます。
 「炎症性サイトカイン」による 癌の「炎症」の悪化が、癌の増殖悪性化浸潤転移をどんどん進行させ、癌は自身の生存にとって「有利な環境」を築いていきます。
 逆に、癌の「炎症」を抑制して改善すると、癌の進行を抑制することができ、「抗腫瘍効果」を発揮します。
 つまり「癌の炎症を抑える」ことで「抗腫瘍効果」が発揮され、優れた「抗がん療法」となるのです。
 「癌の炎症を抑える」ことは、癌治療において非常に重要な治療なのですね。


 「和田洋巳」医学博士は、癌と「炎症」に関する内容を分かりやすく説明されています。
 『癌と炎症の関係』につきましては非常に重要なところなので、ぜひ、ご参考にされてください。
 
よろしくお願いします m(__)m

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 糖尿病になると「がんのリスク」が高まるわけ
 【「京都からすま和田クリニック 和田洋巳のがん治療相談室」(京都大学名誉教授和田洋巳 医学博士)より 】



がんは「炎症」の塊

 「がんを引き起こすエントロピー」で、体内に蓄積したエントロピーによって「体が酸化する」と説明しました。
 「体が酸化する」ということは、つまり「炎症状態」になることです。
 そして、がんこそが「炎症の塊」なのです。

 実は「炎症」は、末期がんだけでなく、早期がんでも見られる徴候です。
 体内で「炎症状態」が進行しているかどうかが、がんが進行したり、再発したときのシグナルになります。

 エントロピーが溜まっている体では、がんを引き起こす元になる「活性酸素」が大量に発生しています。
 がん対策においては、すでに体内にある『慢性炎症』を取り除くことが極めて重要です。


糖尿病とがんの相関関係

 「炎症」と関係がある病気は、がんだけではありません。
 実は、糖尿病の人も、肥満の人も、体の中に『慢性炎症』を持っていると思ったほうが良いのです。
 生活習慣病を持っていると、がんという観点から見ても非常に危険だということを、よく認識しておきたいです。

 糖尿病を例に挙げてみましょう。

 最近、糖尿病と悪性腫瘍とが密接に関連しているということが明らかにされつつあります。
 糖尿病により「発生率が有意に上昇する」とされる悪性腫瘍として、
 膵臓がん、大腸がん、肝臓がん、前立腺がん、乳がん、子宮がん、胃がんがあります。

 以前から日本に多かった胃がん以外はすべて、近年、増加しているがんです。
 肺がんの報告がないのは、肺がんに及ぼす喫煙の影響が大きいためと考えられます。

 糖尿病歴がある男性と、糖尿病歴がない男性とを比べてみると、
 糖尿病のある男性は「がんのリスク」が 27% も高くなっています。
 肝臓がんに限定すると、実に 2.24倍 になることがわかっています。
 女性の場合も、糖尿病患者さんの胃がん発病率が 1.61倍、
 肝臓がんが 1.94倍 など、有意に高くなっていることが目立ちます。

 どうして、糖尿病になると「がんのリスク」が高まるのでしょう。

 糖尿病になると、血中の「ブドウ糖」が増えますが、これが悪さをするのです。
 「ブドウ糖」と体内の「タンパク質」が反応すると「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)」という物質ができます。
 この「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)」を放置しておくと、体内で反応を繰り返し、
 最終的には「AGE糖代謝最終産物)」と呼ばれる物質が産生されます。

 恐ろしいことに「AGE糖代謝最終産物)」は、
 ノンアルコール性の脂肪肝、認知症の元となるアルツハイマー病、血管障害、高血圧、悪性腫瘍、
 といった病気を引き起こす元となります。


糖尿病はコントロールできる

 「AGE糖代謝最終産物)」の産生を防ぐことが如何に重要かということが分かって頂けたかと思います。
 現在の糖尿病治療は、投薬などによって「インスリン」の分泌を促す治療法が主となっていますが、
 より望ましいのは、弱った膵臓「ランゲルハンス島」細胞を、
 正しく作用機能する「健康な状態の細胞」に戻すアプローチだと思います。

 ビタミンCが欠乏すると「ランゲルハンス島」が変性します。
 糖尿の人はビタミンCを大量に摂取するようにしてください。
 また、ビタミンEや「レシチン」が良いということも知られています。
 同時に、体を「インスリン」が効きやすい状態に持っていくことも重要です。

 「インスリン」の働きを高めてくれる物質として「GTFブドウ糖耐性因子)」があります。
 「GTFブドウ糖耐性因子)」の生成には、三価クロムや アミノ酸、ビタミンB3などが必要になります。
 これらの栄養素は、ビール酵母、未生成の穀類(全粒穀物)、えび、キノコ類などに多く含まれています。
 食事を通して「GTFブドウ糖耐性因子)」を増やすことは可能です。

 このように考えてみると「炎症体質」の改善には、ビタミン類の摂取が欠かせないということが分かります。
 特に、ビタミンCを大量に取ることは重要です。

 「体を酸化させない食生活」を意識することで、糖尿病はかなりコントロールできるのではないでしょうか。
 そのような食生活は「がんの予防」にも大いに役立つはずです。

    糖尿病のKさんの体験談です
    Kさんの症例や体調の推移はこちらになります




 がんを防ぐ長寿遺伝子サーチュイン
 【「京都からすま和田クリニック 和田洋巳のがん治療相談室」(京都大学名誉教授和田洋巳 医学博士)より 】



がん細胞が生まれるメカニズム

 そもそも、がんは、どのようなメカニズムで発症する病気なのでしょうか。

 がんは「細胞がダメージを受ける」ことで発生します。
 体内で発生した「活性酸素」や「紫外線」などによって、細胞膜や DNA、タンパク質などが障害を受け、
 正常な細胞(正常細胞)が傷付いてしまいます。
 傷付いた細胞は、暴走して無限に増殖し、最終的には体の機能を損ない、生命活動に支障を来たしてしまうのです。

 がんの発症に至る機構はまだ明らかではありませんが、
 「炎症」に関わる状態がそれ(がんの発症がん化)を引き起こすのではないかと、かなりの程度、考えられています。

 「炎症」が起こっている場の掃除(貪食)と、その場の修復(リモデリング)の仕組みがバランスを崩すと、
 細胞の「がん化」が始まると予想します。

 がん細胞がこのようにして生まれるということを理解すれば、
 がんにならないためにはどうすれば良いかが推測できます。
 がんになったとしても、がん細胞の勢いを削いで(がんを)おとなしくさせることは可能なのです。




 第12回 がん細胞は、自ら「脂肪酸」をつくる能力が高い
 【「京都からすま和田クリニック 和田洋巳のがん治療相談室」(京都大学名誉教授和田洋巳 医学博士)より 】



 今回は、がん細胞の特徴である「脂肪酸合成能力」の高さついて説明していきたいと思います。

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 「がんは何でできるのだろう?」と考えると、一番は、これまでの説明の通り、
 生活が不規則で、自分の体を安定させるところから、逸脱するような無茶をしたときによく起こります。

 さらに『慢性炎症』があることは、非常に大きな要因(がんが発症する要因がん化する要因)となります。

 また、食生活が不適切で、「ブドウ糖」とか「IGF-1(インスリン様成長因子)」が多いものをたくさん摂ってしまう。
 こういう生活をしていると、体内で「ヒドロキシルラジカル酸化力が一番強く、毒性の強い活性酸素)」が生成され、
 障害(酸化傷害)が起こるのです。

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 がん細胞は「脂肪酸合成」を細胞内で行なう、ということが「NATURE誌」に報告されており、
 それを見ていくと、がん細胞の周りの環境では pH が低く「酸性」で、そのため「脂肪酸合成酵素」の活性が増強され、
 「抗がん剤」などの細胞障害に対する「抵抗力」が増してしまうのです。

上記に『がん細胞の周りの環境では pH が低く「酸性」で‥』とありますが、ここは、癌において非常に重要なところです。
 『がん細胞の周りの環境』とは、癌の「微小環境」と呼ばれる『腫瘍の周囲に存在して栄養を送っている正常な細胞分子血管などのこと』です。腫瘍の存在によって「微小環境」が変化することもあれば、「微小環境」によって腫瘍の増殖や拡大が影響を受けることもあります。いわゆる「微小環境」とは『癌細胞の外側周囲の微小な環境』のことです。

 この『がん細胞の周りの環境』つまり、癌の「微小環境」は「酸性化pH 6.2~6.9」しています。
 癌細胞は「ブドウ糖」を大量に取り込んで解糖系で代謝し、ph6程度の「酸性物質」てある「乳酸」を大量につくり出しているため、癌細胞内は「酸性物質」てある「乳酸」が蓄積して「酸性」に傾きます。癌細胞は 細胞内が「酸性」に傾くと生きられないため、細胞内に蓄積する「乳酸」と「プロトン水素イオンH+)」を細胞外に排出し、細胞内を「アルカリ性」に保つのです。したがって、このような「癌細胞 特有の代謝(ワールブルグ効果)」の事情により、癌細胞外〔癌の微小環境〕は「酸性化pH 6.2~6.9)」し、癌細胞内は「アルカリ化(pH 7.12~7.7)」しているのです。
 癌組織の「酸性化pH 6.2~6.9)」につきましては、次の記事に詳しいので参照されてください。

    癌組織の「酸性化」を改善する癌治療 - 福田一典 医師
     【『プロトンポンプ阻害剤』や『重曹(重炭酸ナトリウム)』は、
       癌組織の「酸性化」を改善して癌治療に貢献する!】


 この 癌細胞外(癌の微小環境)の「酸性化」が、癌の増殖悪性化転移進行を促進する “癌の重要な成長因子” になり、癌組織の「酸性化pH 6.2~6.9)」は、癌組織の「炎症」と共に、癌の増殖悪性化転移進行を促進する大きな要因となっています。癌組織の「酸性化pH 6.2~6.9)」、及び、癌組織の「炎症」を改善することは、癌をおとなしくする上で非常に重要なことなのです。

 癌組織の「酸性化pH 6.2~6.9)」を治療で強制的に「アルカリ化」してしまうと、癌の増殖悪性化転移進行を阻害して「抗がん作用」を発揮することが癌研究報告により明らかとなっています。これを、副作用も無く安全に行なえる方法が『重曹療法重炭酸ナトリウム』です。ここは、上記の記事と重ねて、次の記事を参照されてください。

   『重曹』の 経口摂取 は、癌細胞の「酸性化」を改善して「アルカリ化」し、癌の発生の阻止、
     癌の浸潤・転移を 有意に 抑制する「抗腫瘍効果」を発揮する! - 福田一典 医師


 『重曹重炭酸ナトリウム』の服用により、癌組織の「酸性化pH 6.2~6.9)」だけが「アルカリ化」され〔他の、病的に「酸性化」している組織も すべて「アルカリ化」され、正常に戻ります〕、正常細胞には何ら影響を及ぼすことはないことが科学的医学的に立証されています。『重曹重炭酸ナトリウム』の場合には、人工的な「化学医薬(化学物質)」のような副作用がまったくないのが特徴です。『重曹療法重炭酸ナトリウム』は、人類が太古の昔から利用してきた安全なる自然療法であり、『重曹重炭酸ナトリウム』は 様々な食品に普通に混入されている安全なものですブログ管理人


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 つまり、こういう状態を抑えなければ、いろいろな がん治療が効果を発揮しない。
 逆に、これを抑えれば、がん治療は上手くいきますし、
 このような がん治療をすれば、多分、日本の医療費は半分くらいになると考えられます。




 なぜ、がんは発生し、成長し、そして、増殖するのか? ~ 第2回
 【「京都からすま和田クリニック 和田洋巳のがん治療相談室」(京都大学名誉教授和田洋巳 医学博士)より 】



 がんは、生活習慣の「ゆらぎ」が引き起こすと考えられるわけですが、
 生活習慣の「ゆらぎ」とは、すなわち、酒、タバコ、野菜は摂らない、肉を食べる、そういうことを指しています。

上記の 生活習慣の「ゆらぎ」というのは「和田洋巳」医学博士の独特な表現だと思います。
 生活習慣の「ゆらぎ」とは、上述の如く、日々の生活における 飲酒や 喫煙〔タバコ〕、食生活における「野菜を食べない」「肉製品を多食する(乳製品も含めて考えたほうが良いです)」などの “生活での悪習慣” によって起こる「体内環境の悪化」と考えれば良いでしょう。当然、不健全な呼吸による酸素不足、運動不足、ストレスの蓄積なども入ります。これらはいずれも「体が酸化する」要因であり、「体が酸化する」=「炎症を起こす」ですから、正常細胞を「癌化」させる原因となるのです。当然、こうした 生活習慣の「ゆらぎ」を改善することが癌を治す上で重要となるのは言うまでもありませんブログ管理人


 このような「ゆらぎ」の大きい生活をしていると、
 正常であった細胞(正常細胞)が「炎症」を起こしている場所で「がん化」してきます。

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 「炎症」とは、生体が何らかの “有害な刺激” を受けた時に「免疫応答」が働き、
 それによって生体に出現した症候である、とされています。
 さらに、その「免疫応答」の結果によって生じる “病理学上の変化” を示す病理学用語でもあります。

 「炎症」は、通常、細菌やウイルスによる感染や、
 火傷や打撲などの熱傷外傷、アレルギー反応などにより起こるとされていますが、
 生活習慣により「ゆらぎ」の大きくなった体内では、体内環境の変化により「炎症」が起きています。

 例えば、食べ過ぎ、飲み過ぎで、非常に太ってしまった場合、体内には脂肪がたくさん蓄積されています。
 このように、人にとって不必要なほどに脂肪が蓄積された場合、
 それを何とか元に戻そうと「アディポサイトカイン」というものが出ます。
 有名なところとしては、レプチンや アディポネクチン、TNF-α などがあります。

「アディポサイト」とは 脂肪細胞、「サイトカイン」は 細胞から放出され、
   種々の「細胞間情報伝達分子」となる『微量生理活性タンパク質』のことを言います。
   つまり、脂肪細胞から出る『情報伝達因子』と言い換えられます。


 このような「アディポサイトカイン」により肥満が解消されるなら、それは喜ばしいことかもしれませんが、
 この中には、がん細胞の成長や増殖と関わるものも含まれており、
 それが非常にたくさん出ている状態は、まさに「炎症」と似た状態になっています。

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 「サイエンティフィック・アメリカン」という論文雑誌では、
 『がんは 急性炎症 と同じメカニズムで血管を誘導する』という報告が2004年頃に報告されています。

 がんもまた「炎症」があるときと同じ因子(サイトカイン)を出して「血管新生」を促します。
 周りの細胞も同じような因子を出すように、がんが誘導することも、最近、言われております。

 血液の中で「炎症反応 CRP炎症性マーカー)」が上昇、好中球も増加、リンパ球は減少する。
 つまり、これはどういうことかというと、
 生活習慣の大きな「ゆらぎ」が、がんの発生を引き起こし、
 さらに「そのがんが周りの細胞をがんへと変えていく」という 負のスパイラル を意味しているわけです。

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 なぜ、生活習慣の「ゆらぎ」が、がんと結び付くのか、わかって頂けたでしょうか?


【コメント欄】

   Tさん

   すっごく初歩的な疑問だと思うのですが、
   生活習慣の「ゆらぎ」によって起こる「炎症」のことで、わからないことがあります。
   「炎症」というと、発赤腫脹発熱疼痛 と思ってしまうのですが、
   食べ過ぎ、飲みすぎで太ったときに、そのような自覚はありませんでした。
   ここでいう「炎症」は、打撲や細菌によるものなどとは 別の定義 なのでしょうか。
   がん発生のメカニズムは、とても面白いところなので、詳しく知りたいです。


   和田洋巳 医学博士

   和田洋巳です。
   コメント、ありがとうございます。

   ご質問ですが、一般に「炎症」は、あなたの言う通り、発赤腫脹発熱疼痛 で定義されますが、
   これは『急性炎症』です。

   『慢性炎症』とは、『急性炎症』に関わる 一次免疫細胞好中球マクロファージNK細胞好酸球好塩基球 が、
   体内の脂肪蓄積や代謝異常により緩やかに活性化され、くすぶるような「穏やかな炎症状態」を示している状態です。

   この状態に置かれた体内の臓器構築細胞は、破壊と修復過程を繰り返し、
   ついには「自己増殖性を有する細胞(がん化)」になると考えられています。
   そのシグナルが「CRP炎症性マーカー)」が少し上昇することや、
   「好中球 / リンパ球比」が上がることで推測できます。

   これで答えになったでしょうか?
   もし、もっと勉強をしたければ、京町屋で「寺子屋和田塾」を開催していますので、
   そちらに参加されてもいいですよ?


   Tさん

   お答えを頂きまして、ありがとうございました。
   『慢性炎症』ということを教えて頂いて、
   血液検査結果について教えて頂いていたことが、とてもはっきりと理解できるようになりました。
   嬉しいです。
   せっかく癌になったのですから、これを機会にしっかり勉強したいです。
   これからも、よろしくお願い致します。





 講座:新しい概念を用いた がん治療13
 【「京都からすま和田クリニック 和田洋巳のがん治療相談室」(京都大学名誉教授和田洋巳 医学博士)より 】



 「前回」まで「ミサトール」を例として、
 私の治療方針における「ハーブ・サプリメント」の役割について話してきました。

 「ミサトール」に含まれる「ウルソール酸」をはじめとする「トリテルペン類 」には、
 強力な「抗炎症作用」があることで「抗がんに効果的な働きをする抗がん作用の発揮)」ことがわかってきていますが、
 少し「炎症」について、おさらいしておきたいと思います。

上記の「ミサトール」というのは、梅由来の「梅肉抽出エキス」を主原料にしたサプリメントです。
 この「ミサトール」は『銀座東京クリニック』院長の「福田一典」医師も「ミサトール(ミサトールデリシャス) 」記事で紹介されています。紹介されている「ミサトール」は「AdaBio 社製」です。
 近年、梅の持つ機能性に関して科学的な研究が行なわれており、血流改善効果抗酸化作用変異原性抑制効果ヘリコバクターピロリ菌に対する殺菌効果などが報告されています。
 さらに、梅由来抽出物の「ミサトールAdaBio 社製)」は、培養がん細胞を使った実験で「抗腫瘍活性」が示され、生体での研究では 犬の口腔内腫瘍や 人間の癌で「縮小効果」が認められた例が報告されていますブログ管理人



 「炎症」という言葉は、様々な場面で用いられますが、
 その定義については、あまり考えたことがない方も多いのではないかと思います。

 「炎症」について調べてみると、

    炎症(えんしょうInflammation)とは、生体が何らかの “有害な刺激” を受けた時に「免疫応答」が働き、
     それによって生体に出現した症候である。
     さらに、その「免疫応答」の結果によって生じる病理学上の変化を示す病理学用語でもある。


 とあります。

 「炎症」は、いわゆる、細菌やウイルス感染により引き起こされるような『急性炎症』と、
 肥満や糖尿病、がんなどが発生している状態において引き起こされる『慢性炎症』の2つに大別されます。

 これまで当ブログでも、「NF-kB」と がんとの関連性が強いことを再三指摘していますが、
 これは「NF-kB」が『慢性炎症』を引き起こす中心的な因子であることがわかっていることに起因します。

 さらに言うと『慢性炎症』は「NF-kB」を活性化させる「IKK 活性」を刺激することもわかっており、
 「炎症」「NF-kB」「IKK 活性」といった 負のサイクル が連鎖することで、
 継続的に『慢性疾患』が維持拡大していくことを示唆しています。

 このことからも、がんに対する対処の仕方として、
 患部(がん)の切除(摘出手術)や、患部(がん)への攻撃(抗がん剤など)を行なうのではなく、
 まず「炎症を抑える」ことが必須であることがおわかり頂けるのではないかと思います。

癌は「炎症」しており、癌の「炎症」が悪化することは、癌の増殖悪性化転移進行を促進することになります。
 癌の「炎症」を抑制することは、癌の増殖悪性化転移進行を阻害する〔抗がん作用を発揮する〕ことになります。
 癌で起こっている「炎症」を改善して抑制する、つまり「癌の炎症を抑える」ことは非常に重要なのですブログ管理人


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 今回は、このような(がんの)「炎症」を抑える(がんを抑える)ために、
 私がクリニックで患者さんに指導している、もう一つの重要な治療方針について紹介していきます。

 がん細胞は、成長増殖のため、大量の「ブドウ糖」を取り込み、エネルギー(ATP)を獲得します。
 ただ、エネルギー(ATP)を獲得する際に「水素イオンプロトンH+)」を産生するため、
 そのままの状態でいると「酸性度」が高まり(酸性化して)細胞死してしまいます。

 がん細胞には「水素イオンプロトンH+)」が大量に溜まりすぎる状態を避けるために、
 細胞外の「アルカリ性のイオン」と交換するポンプがあります。
 特に「ナトリウムイオン(Na+)」と交換するポンプは強力で、
 「ナトリウム-プロトンポンプ(Na/H exchangerNHE)」と呼ばれています。

 私のクリニックでは、この「NHE(ナトリウム-プロトンポンプ)」の活性を抑えるように、
 体質生活習慣の改善を行なうように指導しています。

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 下の図は、乳がんにおける「NHE(ナトリウム-プロトンポンプ)」の分布を示すものですが、
 がんが悪性度を上げるにしたがって「NHE(ナトリウム-プロトンポンプ)活性」が強くなっていることを示しています。

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 また、がん細胞には、下の図のように、
 pH を調節するための機構(ポンプ)が、少なくとも「7個」あることがわかっています。

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 では、具体的に何をすれば良いのか、ということになりますが、
 「NHE(ナトリウム-プロトンポンプ)阻害剤」というものも、これまでに開発されているものの、
 すべて「命に関わる副作用」で販売が中止されています。

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 一方で、民間療法の中には、この「NHE(ナトリウム-プロトンポンプ)活性」を抑える働きを持つものがあります。
 これは『ゲルソン療法』と呼ばれているもので、単純に言うと、
 ナトリウム(Na)摂取の制限を行ないつつ、ナトリウム(Na)を排泄する上で重要なカリウム(K)を大量に摂取する、
 という食事療法です。

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 この食事療法は、私のクリニックでは、すべからく、患者さんに取り入れてもらっていて、
 実際に、尿中の「カリウム / ナトリウム比」が高い値を示すようになった状態で「抗がん剤治療」を受けてもらうことで、
 少ない「抗がん剤」で最大限の効果が得られるケースが少なくありません。

 食事療法は、がん治療においては意外と軽視されがちですが、
 がんを抑えるには、とても重要な意味を持つことがおわかり頂けるかと思います。




 講座:新しい概念を用いた がん治療14
 【「京都からすま和田クリニック 和田洋巳のがん治療相談室」(京都大学名誉教授和田洋巳 医学博士)より 】



 前回(1つ上の記事)は、がん治療における食事療法の重要性についておわかり頂けたかと思います。
 今回から3回は、これまでのおさらいをして、最後のまとめに入っていきます。

 「炎症」については前回少しおさらいをしましたが、
 非常に簡単に言うと(炎症は)体の中で火事が起きているような状態を言います。
 がんや糖尿病のような疾患時には、この「炎症」が慢性的に起こっており(慢性炎症)、
 長期間、火がくすぶり続けているイメージになります。

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 がんは「炎症」が続くことによって進行するわけですが、
 肥満も常に増えすぎた脂肪を燃やそうと「炎症状態」が続いている『慢性炎症』の一例で、
 肥満の方は「がんになる確率」が高いことが知られています。

 体内で、どの程度の「炎症」が起きているかを把握する上では、
 「CRP炎症性マーカー)」という血液検査の項目が指標になります。
 この「CRP炎症性マーカー)」が 0.05mg/dl 以下になっていることが望ましい状態です。

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 がんは、自分の体で生まれたものですので、(がんが体内に)生まれた原因は、
 食事や運動、睡眠といった生活習慣や、仕事によるストレスなど、様々な要因が関与していると考えられます。

 がんの治療では、このような「自分のこれまでの生活」について振り返ることが大切で、
 それは、ご自身でしか知り得ない情報です。

 治療をする際には、まず「自分の生活」を振り返り、その上で医師と相談し、
 患者さんが主体的に取り組むことが何より重要です。

 医師は、その取り組みに全力でサポートするのが役目ですから、
 ぜひ「患者さん自身の生活」について親身に聞いてくれるような医師を信頼するようにしてください。

 逆に言えば、あまり話を聞いてくれないような医師は、
 患者さんの体質などを考慮してくれない可能性もあるかもしれませんので、
 よく医師を見るようにされると良いと思います。

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 次回(次の記事)も、引き続き、おさらいをしていきたいと思います。




 講座:新しい概念を用いた がん治療15
 【「京都からすま和田クリニック 和田洋巳のがん治療相談室」(京都大学名誉教授和田洋巳 医学博士)より 】



 今回も、これまでのおさらいをしていきたいと思います。

 がん細胞は、たくさんの「ブドウ糖」を取り込むことでエネルギー(ATP)を獲得します。
 また、エネルギー(ATP)を獲得することで、高まる細胞内の「酸性度」を低下させるために、
 ナトリウム(Na)をはじめとする「アルカリ性のイオン」を取り込みます。

癌細胞は、解糖系で大量の「乳酸」を産生し、癌細胞内が「酸性化」します。しかし、細胞内が「酸性」になると 癌細胞は死んでしまうため、細胞内の「酸性度」を低下させて「アルカリ化」します。
 したがって、癌細胞外は「酸性化pH 6.2~6.9」し、逆に、癌細胞内は「アルカリ化(pH 7.12~7.7)」するのです。癌細胞の “内外のすべて” が「酸性化」するわけではありません。癌細胞であっても、流石に、細胞内が「酸性」になると死んでしまいます
ブログ管理人

 さらに、がんは「炎症」が体内に起きている状態では、どんどん進行していきます。

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 こうした「がん細胞の特徴」を踏まえると、
 単に「がんを攻撃切除すれば治る」というものでもないことがおわかりになるかと思います。

 むしろ、がん細胞を「叩く」のみだと、がんは「変装」し、より強い浸潤性を獲得して、
 増殖転移してしまうことも知られています。

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 下の図のように、がんを攻撃すると、周囲に血小板が集まり、NK細胞からの攻撃を守るようになります。
 また、好中球が動員されることで、血管内皮細胞が活性化します。
 このとき、血中の指標として、血小板好中球の増加が認められ、
 「CRP炎症性マーカー)」も上昇していることが多いです。


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上記の『がんを攻撃すると‥ 「CRP炎症性マーカー)」も上昇していることが多いです』というところは、非常に重要なことをお話ししています。
 癌を「抗がん剤」などで「叩く攻撃する」と「CRP炎症性マーカー)」が上昇するということは、本来、癌を改善するためには「癌の炎症を抑える」べきであるのに、かえって、癌の「炎症」を促進させている、と解釈すべきです。癌の「炎症」が促進するということは 癌の増殖悪性化転移進行を促進させることになるわけですから、「抗がん剤」を使用して 癌を「叩く攻撃する」と 癌の「炎症」が促進し、体内に、より「癌の温床」をつくり上げてしまうのかもしれません。
 「抗がん剤」は強力な「酸化剤」であるため、癌の 根本原因 である「身体の酸化酸化体質)」をさらに深めると同時に、癌の「炎症」を促進して 癌の進行を促し、こうして「抗がん剤」は、体内に「癌の温床」をさらに増やしていくのでしょう。
 特に、強い「抗がん剤」の場合は、これが激しいでしょう。オオォ~、「抗がん剤」というのは、なんて「嫌な奴」なのでしょうか‥。これでは、ほとんど「癌患者の敵」にしか見えません‥。
 「抗がん剤」は、弱い「抗がん剤」を上手く使用すれば、副作用が少ない範囲で癌を縮小させて手術で切除することによって命を引き延ばすことができるケースもあります。しかし、強い「抗がん剤」を使用して、たった2~3ヵ月のうちに「副作用死化学療法死)」するケースが多いのは、みなさんもよくご存知でしょう。基本的に「抗がん剤」は “全身性の毒作用” のある毒薬ですから、以上のような利点と欠点をよく理解して使用すべきです。
 私は、弱い「抗がん剤」であっても、だらだらと使用し続けるのは反対します。私が子供の頃にお世話になった M先生 は、乳癌の手術後、再発予防と称して「抗がん剤」を20年間も続けた結果、最後は末期癌まで進み、あっという間に亡くなられてしまいました。20年間も継続できた「抗がん剤」ですから、おそらく、弱い「抗がん剤」だったのでしょうが、この M先生 のケースは「抗がん剤」は「再発予防にはならない」ということと、「抗がん剤」を使用し続けているうちは「根本的に、癌は治らない」ということの “2つの事実” をありのまま教えてくれています。
 これは言わずもがなですが‥、もし「抗がん剤」が癌を治し、再発予防のできる薬であるならば、なぜ M先生 は20年間も「抗がん剤」を使用し続けた結果、末期癌へと進んでしまったのかを説明して頂かなければなりません。
 世間には、再発予防の目的で「抗がん剤」を使用しても、結局、癌が再発してしまった癌患者さんがたくさんいますが、この多くの症例を見つめれば、「抗がん剤」は「癌を治さないし、再発予防にも決してならない」ということを、まず、事実として理解せねばならない、と言えるはずですブログ管理人



 さらに、がん細胞は「サイトカイン」や「ケモカイン」といった「免疫応答」を活性化させる物質により、単球を動員し、
 血管内皮をさらに活性化させます。

 これが「がん細胞が遠位に転移を進める」準備段階に当たると言え、
 実際に、さらに状態が進むと、転移が体内に拡大していきます。

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 ただ単に「がんを攻撃する叩く)」のではなく、
 「がんの代謝を抑えるがんの代謝の特徴である「ワールブルグ効果」を是正する)」ように生活習慣を変え、
 一定の改善が認められた段階で、「抗がん剤」や「分子標的薬」を使用することで、
 薬剤は少量でも効果を発揮します。

 すなわち「生活習慣の改善」は、がん治療においては必須であると私は思います。

 具体的には、糖分塩分の摂取を抑え、カリウム(K)を豊富に取れるような「野菜中心の食生活」と、
 さらに「梅エキス」のようなサプリメントを摂る、ということになろうかと思います。


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 ここまで、2回に分けておさらいをしてきましたが、次回(次の記事)は、本講座の最後のまとめをしたいと思います。




 講座:新しい概念を用いた がん治療16
 【「京都からすま和田クリニック 和田洋巳のがん治療相談室」(京都大学名誉教授和田洋巳 医学博士)より 】


この項は、上記の3つの記事〔講座新しい概念を用いた がん治療13~15〕に続く まとめ であり、癌治療において非常に重要な考え方です。ぜひ、よくご覧になられてみてください。よろしくお願いします m(__)m ブログ管理人


 今回は、本講座の最後のまとめとなります。

 がん細胞の特性と、そのコントロールについては、何度もお話していますが、
 「ブドウ糖の制限(糖質制限食・ケトン食)」と「塩分の制限」がとても重要である、ということです。

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 がん治療においては、自分の身体と向き合うこと、そして、がんになってしまった生活習慣をきちんと改善してから、
 「抗がん剤」などによる治療を行なうことがとても重要です。

上記に「抗がん剤などによる治療を行なうことがとても重要です」とありますが、ここは捉え方を間違えてはなりません。
 ここまでの「和田洋巳」医学博士の説明を見ればお分かり頂けると思いますが、「和田洋巳」医学博士は『食事療法』などで『癌体質体内に癌を生み出してしまう身体の状態)』を改善しつつ、当記事で言われているような「癌の炎症を抑える」などの “癌の自然抑制” を行なっている上で「抗がん剤」を使用すれば、少量の「抗がん剤」で効果を発揮し、癌を追い込むことができる‥、そして、癌が縮小消失したあとは「抗がん剤」を離脱し、そのまま引き続き『食事療法』などで『癌体質』を改善し続け、再発予防に取り組んでいく‥、こうすれば、少量の「抗がん剤」の使用でとどめることができ、「抗がん剤」を安全な範囲で上手に活かすことができる、ということを言われているのだと思います。「和田洋巳」医学博士が「抗がん剤」の使用を認められている背景には、このような内訳があることをご理解されてください。

 上述しましたように、私の周りには「抗がん剤」を使用して短期間のうちに亡くなられた癌患者さんや、「抗がん剤」を使用し続けて末期癌まで進んで亡くなられた癌患者さんがいますので、私は「抗がん剤」を “認めることができない” という思いがどうしても強いのです。通常療法には「和田洋巳」医学博士のように「抗がん剤」を安全な範囲で上手に使用できる医師はまだ少なく、「抗がん剤」には “全身性の毒作用” があり危険なことが解かっており、「抗がん剤」自体が強力な 発癌性物質 ですから「二次発癌」の懸念もあり、上述の如く「抗がん剤」は かえって 体内に「癌の温床」をつくり上げることも解かっているのですから、危険な「抗がん剤」をなるべく避け、他の安全な方法で癌を改善してほしいと願うのです。

 しかし、そんな私でも「抗がん剤」を 全否定 しているわけではありません。
 例えば『奥野病院』院長の「奥野幸彦」医師は「抗がん剤」を「IPT療法」で使用する『IPT抗がん剤療法』を行なっています。「IPT療法」というのは、癌細胞が栄養源として「ブドウ糖」を好んで大量に取り込んでいる特徴を利用し、治療前は空腹にして癌細胞を飢餓状態にし、そこに「インスリン」を使って「ブドウ糖」と一緒に「抗がん剤」を投与すると、飢えた癌細胞は「インスリン」の作用〔癌細胞の「薬剤透過性」を高める〕も相まって「ブドウ糖」と「抗がん剤」の取り込みが盛んになり、癌細胞を集中的に殺傷できる、という方法を採用している治療です。ここは、次の記事を参照してください。

    IPT療法 奥野病院    国内初! 『IPT抗がん剤療法』の指導医 奥野病院院長「奥野幸彦」先生

 癌細胞は「ブドウ糖」を好んで大量に取り込んでいる‥、この特徴を上手に活かし、癌細胞を「ブドウ糖」に飢えさせてから「ブドウ糖」と一緒に「抗がん剤」を投与することにより、癌細胞に効率よく「抗がん剤」を取り込ませる環境条件を意図的につくり上げ、癌細胞を集中的に殺傷でき、この方法であれば、少量の「抗がん剤」で癌を集中的に殺傷することができるため、副作用を最小限に抑えることができる‥、という『IPT抗がん剤療法』は「抗がん剤」を上手に使用した治療の一つです。
 「奥野幸彦」医師は『IPT抗がん剤療法』について解説している著書を著わされています。

         副作用が出ない『IPT抗がん剤療法』 がん治療の常識が変わる!

 この「IPT療法」は「抗がん剤」の他に「アミグダリン」を使用します。「アミグダリン」は安全量であれば「抗がん剤」のように正常細胞を殺傷しないので副作用が無く、癌細胞だけを選択的に殺傷することができます。この「アミグダリン」を、上述のような「IPT療法」の手法で使用するのです。
 「IPT療法」は「抗がん剤」を使用する他、次のように「アミグダリン」を使用する方法があります。

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    ~ インスリンがん療法IPT療法 統合医療 赤坂腫瘍内科クリニック」より ~

 「IPT療法」は、従来は「アミグダリン」を使用していましたが、今では「抗がん剤」も使用するようになり、近年、世界規模の学会で研究が進められ、アメリカドイツスイスブラジル南アフリカなど、世界に広がっているようです。
 もし「抗がん剤」を使用するならば、ただ「抗がん剤」を投与するよりも、「IPT療法」の手法で「抗がん剤」を投与したほうが 少量の「抗がん剤」で癌を集中的に殺傷することができるので 副作用を最小限に抑えることができますから、一般的な「抗がん剤治療」よりも『IPT抗がん剤療法』のほうが利口な方法だと思います。

 「アミグダリン」は「抗がん剤」のような副作用がありませんから、私は「アミグダリン」を使用した「IPT療法」のほうを支持していますが、「奥野幸彦」医師のように安全に「抗がん剤」を使用できるのであれば「抗がん剤」を使用しても良いと思います〔ただ、上述しましたように「抗がん剤」をだらだらと使用し続けるのは絶対に反対です〕。

 「アミグダリン」は『琵琶の種』に多く含まれています。『琵琶の種』は入手困難ですが、一年を通して安定して入手できる『琵琶の種の粉末』を 用法用量 を守って「IPT療法」の手法で使用すれば、自宅で「アミグダリン」の「IPT療法」を行なうことができますので、私は次の記事にて、自宅で『琵琶の種の粉末』を使用した『自宅で IPT療法』のお話をさせて頂きました。これは『飲尿療法』を「併用」することで「癌免疫」を強制的に改善強化再建する工夫もしています。

    癌を叩いて追い詰めると同時に、癌免疫を改善・強化して再建する『自宅でIPT療法』
     《 飲尿療法+IPT療法 》【 飲尿療法の意義と注意点:自宅で アミグダリン療法!】


 上記の料金の如く、医療機関に頼った「IPT療法」は非常に高額になり、交通費もかかるため、おそらくは、ウン十万円、ウン百万円かかると思いますが、『自宅で IPT療法』ならば、数千円から数万円で済むと思います。こうして、上手に工夫して自宅で『自己療法』を行なえば、治療費を安く済ませることができます。ただ、すべて『自己判断』による『自己責任』になりますが、私はいつも、こうした「お金のかからない自然療法」で父母の持病を改善してきましたので、こうした私の経緯があることから、私の癌治療におけるコンセプトは、自宅による『自己療法』が主になっています。
 癌患者さんには、いろいろな方法を知って頂き、ご自分に合った方法を採用されて頂きたいと思いますブログ管理人


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 このような治療の概念は、ハーバード大学出身の「ケリー・ターナー」博士(Dr. Kelly Turner)が、
 「がんが劇的に寛解した患者さん」の事例について 約1000例、
 くまなく調査してまとめた著書『Radical Remission』において紹介されているものと、とてもよく似ています。

 「がんが劇的に寛解した患者さん」の多くが、生活習慣の改善や、ハーブサプリメントを取り入れるなど、
 私のクリニックの方針と似たようなことを行なっていたようです。

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ケリー・ターナー博士


 「ケリーターナー」氏の著書は日本語訳もされていますので、ご興味のある方はぜひ読んでみてください。


        
        がんが自然に治る生き方 - 余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと


上記の「ケリー・ターナー」博士の著書の内容につきましては、次の記事で触れています。

    癌を自然治癒させるには【 樹木希林さんの事例:癌に対する感謝:
     癌の自然治癒を体験した人々に共通する「9つ」の実践事項:『善玉癌細胞』と『悪玉癌細胞』について 】


 これは、日本を含めた世界10ヵ国の「がんが劇的に寛解した患者さん」を調査し、その「がんが劇的に寛解した患者さん」に共通している「9つの事項」をまとめた内容ですが、その中に「抜本的な食事改善」があります。つまり、世界中の「がんが劇的に寛解した患者さん」は、みな『食事療法』を必ず行なっていた、という事実を伝えてくれる貴重な研究報告の内容です。『食事療法』を基本的に行なっていてこそ、他の癌治療が初めて真に効果するのです。癌を本当に治すためには『食事療法』が絶対に必須だということであり、『食事療法プラスアルファ』の癌治療が重要であるということです
ブログ管理人


 ここまで治療の具体的な方法と事例について紹介してきましたが、私が提案する治療においては、
 がんを恐れず、穏やかな心気持ちで治療を行なっていくように、患者さんにお話しています。

 心や気持ちの持ちようはとても重要なのですが、これも軽視されがちです。

 がんと向き合うときに混乱するのは、当然のことです。
 迷ったときには、ぜひ一度、今回の話を思い出して頂いて、
 落ち着いて、よく考えて行動するようにしてみてほしいと思います。

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 本講座などの内容については、下の図のように書籍にもなっていますので、
 ぜひ、こちらも読んでみてもらえれば理解が深まると思います。

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 これまで、本講座では、がん治療の新しい概念について説明してきましたが、
 がんに対する理解を深めて頂くことはできたでしょうか?

 また、次回以降も、新しい講座を始めていきますので、ぜひ、そちらもご覧頂ければ幸いです。
 ご覧頂いた皆様には、この場をお借りしまして御礼申し上げます。ありがとうございました。




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 癌に負けない身体をつくり、癌勝つための『和田式食事法』『和田屋のごはん』について

 京都大学名誉教授で『からすま和田クリニック』院長の「和田洋巳」医学博士が提唱されているのが『和田式食事法』です。
 そして「和田洋巳」医学博士が監修されているのが『和田屋のごはん』です。

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 では、この『和田屋のごはん』がどういう食事内容なのか、以下に「「和田屋」のブログ」からご紹介させて頂きます。


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 簡潔に言いますと、かつての日本人が常識的に食べていた「和食」の内容だと思います。
 玄米ご飯、雑穀ごはん、豆類を使用し、和食を代表する味噌汁のある、菜食が中心の食事内容です。
 そして、沖縄を代表する「長寿食の食品」である 芋類 を使用しています。

 『癌の発生増殖悪性化転移進行を促進する作用』のある 肉製品・乳製品は使用していません。
 癌を育てる足枷にならない 魚介食 にしています。
 魚介類の 動物性タンパク質動物性脂質 は非常に良質なので、大変素晴らしい選択です。

 「飢餓療法」である 甲田療法 の『生菜食療法』を認めていたり、ご自身のクリニックにて、患者さんに『ゲルソン療法』を取り入れて頂いたりしている「和田洋巳」医学博士らしく、昔の日本人が食べていた「和食」には含まれていない『生野菜食生菜食)』を適宜に取り入れているのは、私としては好感が持てます。
ただ、甲田療法の『生菜食療法』というのは、上記のような少量ではなく、多種多様の生野菜を多く使用するものです


 しかし、私が正直に感じますに、癌患者向けの食事としては「糖質の摂取量」がちょいと多いように思います。
 糖質の多い 芋類 や、糖質の多い野菜である カボチャ などは多食しないほうが良いと思います。

 また、いくら 玄米ご飯 であろうとも「ブドウ糖」を摂取することになりますので、玄米ご飯も控え目のほうが良いです。
 上記のような 玄米ご飯1杯分 を一日に3食も食べるというのは、少し「糖質を摂り過ぎる」のではないかと思います。
 「ブドウ糖」は癌の最大の餌となりますから、玄米ご飯と言えども注意が必要です。
 私は、玄米の一日の摂取量は「5勺~1合」までにしたほうが良いと思います。

 足りない分は、魚介類・鶏肉・卵を多くして対応すれば良いです。
 そして、糖質の少ない野菜を多く摂れば、より安全な「糖質制限食(ケトン食)」になると思います。


 また、少し「揚げ物」と「炒め物」「焼き物」が多いように思います。

 食品を油で揚げると、油が酸化して「過酸化脂質」となります。
 この「過酸化脂質」は、体内で「ヒドロキシルラジカル酸化力が一番強く、毒性の強い活性酸素)」を発生させてしまい、癌の 根本原因 である「身体の酸化酸化体質)」を進行させますので、なるべく「揚げ物」は避けたほうが得策です。

 食品を炒めたり、焼いたりすると「おこげ」ができますが、この「おこげ」は発癌性物質です。
 なるべく、発癌性物質を摂取するようなことは避けたほうが良いです。

 一番無難なる調理法は「煮る」「蒸す」です。
 食品を煮たり、蒸したりすれば、問題のある物質は発生しません。
 ただ、煮すぎたり、蒸しすぎるのは「火食の害」という問題がありますから、軽く煮る、軽く蒸す程度が良いでしょう。

 しかし「煮る」にしても、注意が必要です。
 魚介類であれ、肉製品であれ、肉類を「白砂糖」で煮ると、糖とタンパク質が結合して「AGE糖代謝最終産物)」が大量に発生します。この「AGE糖代謝最終産物)」は、癌をはじめとする様々な疾患の原因となる大変恐ろしい物質ですから、肉類を「白砂糖」と一緒に煮込むようなことはしないほうが良いです。食品を「煮る」のにも、こうした配慮が大切です。

 一番良い調理法は、やはり「蒸す」です。
 次の記事でお話しさせて頂きましたが、私は『タジン鍋』という「蒸し料理」専用の調理器具を推奨しています。

   「蒸し料理」専用『タジン鍋』【「糖質制限食(ケトン食)」に応用した『タジン鍋』の活用法:
     癌患者さん用の「糖質制限食(ケトン食)」の 食事メニュー の考案と応用例 】


 私の母は「菜食中心の糖質制限食(ケトン食)」をしていますが、母が愛用している『タジン鍋』は次の商品です。




 この『タジン鍋』は、主に、母が「糖質制限食(ケトン食)」で 魚介類 や 野菜 を蒸して調理するために購入しました。
 蓋がガラスでできており、中の具材の「火の通り具合」が一目で分かるので、非常に使いやすいです。
 これは『タジン鍋』に共通していることですが、火加減をできる限り弱火にしないと、周りから水分がはじき飛びます。
 そうなると周りが結構汚れてしまうので、火加減の調節には慣れが必要です(なるべく弱火が無難です)。

この『タジン鍋』は、現在 4000円 ちょっとのお値段ですが、母が一年ほど前に「糖質制限食(ケトン食)」を始めた頃は、この ハリオの『タジン鍋』は一時的に生産が終了していたらしく、プレミアが付いていて 6000円 以上もしました‥。この『タジン鍋』は使い勝手が良く、とても丈夫なので、次もまた、この ハリオの『タジン鍋』を買いたいので、生産が開始されて嬉しいです。ただ、丈夫だと言っても、流石に「陶器製」ですから、落とせば割れると思いますので、ご注意ください


 あと、ケトン体になりやすい「中鎖脂肪酸」を多く含み、「抗酸化力」のある「ココナッツオイル」を併用すると良いです。
 私の母が愛用している「ココナッツオイル」は次の商品です。




 この3本セットの「ココナッツオイル」を、いつも取り寄せています。とても良質で美味しいです。
 「糖質制限食(ケトン食)」を安全に遂行するために、この「ココナッツオイル」を「なま)」で多目に摂取します。
 そうすれば、エネルギー(ATP)不足にならないで済むので安心です。

 また「糖質制限食(ケトン食)」を安全に遂行するための定番メニューとして、ナッツ類、豆腐なども大事な食品です。
 糖質の少ない野菜を、多種多様の「生野菜食生菜食)」や、軽く蒸した「温菜食」で多く摂ってください。


 私からすると『和田屋のごはん』は、甲田療法のような本格的な「ガジガジの食事療法」という内容ではなくて、どちらかと言えば「健康的な和食」といったイメージです。
 「ガジガジの食事療法」が苦手な方にも美味しく続けることができ、大変受け入れやすい内容なのではないでしょうか。

 「和田洋巳」医学博士が提案されている『和田屋のごはん』に対して生意気なことを言ってしまったかもしれませんが、以上の内容を参考にして頂けたら幸いです m(__)m