当記事は『日本橋清洲クリニック』院長の 佐藤義之 医師が病院サイト内で発信されている「佐藤院長のやさしい医療のお話」からのご紹介です。佐藤医師が「ビタミンC」についてお話しされています。

 現在、癌治療においても『高濃度ビタミンC点滴』を採用する医師が増えました。
 「糖質制限食(ケトン食)」と『高濃度ビタミンC点滴』の併用で、癌治療の効果を上げている医師もいます。

 佐藤医師は、なぜ「ビタミンC」が癌治療に有効するのかについても、分かりやすくお話しされています。
 参考になりますので、ぜひ、ご覧になってみてください。よろしくお願いいたします m(__)m


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 「アミグダリン」利用時における「ビタミンC」の注意点

 私は当ブログサイトにて「アミグダリン」を多く含む『琵琶の種の粉末』を推奨しています。
 「アミグダリン」は中毒を引き起こす「ベンズアルデヒド」と「シアン化合物青酸)」という毒が含まれます。

 人間の身体には「アミグダリン」を無毒化する機序がありますから、身体が「アミグダリン」を無毒化できる範囲を越えなければ「アミグダリン」の中毒を起こすことはなく、体内で保護酵素「ローダネーゼ」によって有効成分に変換される(無毒化される)ため、問題はありません。

 正常細胞には保護酵素「ローダネーゼ」が多く存在していますが、癌細胞には「アミグダリン」を分解する酵素である「ベータ・グルコシダーゼ」が多く存在し、そのため、癌細胞に「アミグダリン」が取り込まれると「アミグダリン」が分解酵素「ベータ・グルコシダーゼ」により分解されて「ベンズアルデヒド」と「シアン化合物青酸)」という毒が発生し、癌細胞を殺傷します。

 正常細胞は保護酵素「ローダネーゼ」によって守られ、「アミグダリン」が有効成分に変換されます。
 しかし、癌細胞は分解酵素「ベータ・グルコシダーゼ」が「アミグダリン」を分解するので、「アミグダリン」が分解されて発生した「ベンズアルデヒド」と「シアン化合物青酸)」という毒によって殺傷されてしまうのです。
 このため、「アミグダリン」は『アミグダリン療法』として癌医療で採用されています。


 ところが、この「アミグダリン」は「ビタミンC」によって、分解が促進されてしまうのです。
 つまり、「アミグダリン」を摂取している人が同時に「ビタミンC」を大量に摂取していると「アミグダリン」の分解を促進してしまい、身体が持つ「アミグダリン」の無毒化が追い付かなくなり、中毒症状を強く発生させることになります。
 アメリカでは、「ビタミンC」サプリメントを大量に摂取していた人が「アミグダリン」サプリメントを併用して強い中毒症状が起こり、重態になりました。

 日本では「アミグダリン」を多く含む『琵琶の種の粉末』の愛用者が今も多いです。
 その人の身体の「アミグダリン」無毒化機能を超えない範囲であれば、何も問題は起こりません。
 しかし、もし、その人の身体が持つ「アミグダリン」無毒化機能を超える範囲の「アミグダリン」を摂取すると、身体は「アミグダリン」の無毒化が追い付かなくなり、中毒症状を引き起こします。
 ましてや、「アミグダリン」の分解を促進してしまう「ビタミンC」を大量に摂取していると「アミグダリン」の分解が一気に進み、強い中毒症状を引き起こすことになります。

 つまり『琵琶の種の粉末』を利用している方は「ビタミンC」を大量に摂取してはならない、ということです。
 『琵琶の種の粉末』を利用している方は「ビタミンC」の大量摂取には必ず気をつけてください。


 なお、「アミグダリン」や『琵琶の種の粉末』に関しましては、次のカテゴリを参照してください。

   枇杷療法・枇杷種の粉末(アミグダリン:ビタミンB17)」カテゴリ
   アミグダリン:ビタミンB17 が「癌細胞だけを破壊する」仕組み」カテゴリ
   IPT療法(アミグダリン:ビタミンB17 で癌を叩く抗がん療法)」カテゴリ
   自宅でIPT療法(飲尿療法+IPT療法の併用で癌免疫を高める)」カテゴリ

 「ビタミンC」と「アミグダリン」のように「併用すると危険がある」ものもあります。
 どうぞ、気をつけられてください。よろしくお願いします m(__)m






 第30話 ビタミンCを考える
 【「日本橋清洲クリニック」
より 】

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日本橋清洲クリニック』院長 佐藤義之 医師



歴史

 2003年、「アメリカ国立衛生研究所NIH)」は「ライナス・ポーリング研究所」を、
 補完代替医療の研究拠点に指定した。

 この研究所は微量栄養素に関する非常に幅広い研究を行ない、情報公開していることで有名であるが、
 もっと有名なことは、ノーベル化学賞を受賞した「ライナス・ポーリング」自身が、
 毎日、一日当たりの推奨摂取量の30倍もの「ビタミンC」を摂取していたことである。

 ポーリングは1970年に「分子矯正医学」を世に広めた人物で、
 同年に「さらば風邪薬! ー ビタミンCで風邪を追放」を出版して大きな影響力を与えた。


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ライナス・ポーリング



        



 「分子矯正学」とは、体内に通常存在する「人体の生命維持に不可欠な物質」を使って、その体内濃度を操作し、
 良い健康状態を維持しようとする医学的アプローチのことである。
 「ビタミンC」は元より、「壊血病」というというビタミンC不足から来る血液疾患、
 その予防のために必要と考えられていた。

 多くの人は食事である程度「ビタミンC」をしっかり補給しているため「壊血病」になることはなく、
 このことが「ビタミンC」の擁護目的ではない。


 ポーリングや、他の「ビタミンC擁護者」は、次のことを主張している。

    彼らが「ビタミンC」の大量投与を勧めているのは超健康のためである。
     「超」いかなる病気も出さない、ということらしい。


    感染症にかかったばかりの段階で「ビタミンC」を大量に投与すれば、
     病気の進行が抑えられる、と言っている。


 軽い風邪の場合、「ビタミンC擁護者」である「ロバート・キャスカート」医師は、
 24時間毎に 30~60g の「ビタミンC」を摂取することを勧めている。
 この量は、一日700個以上のオレンジを食べて初めて摂取できる量であるので、現実的には不可能な話である。

 「ビタミンC」の効能は風邪のときに話題となることが多いが、
 ポーリングや キャスカートたちの「ビタミンC擁護者」は、
 感染症から 心疾患、癌に至るまで、様々な病気に対して、その大量投与を勧めている。




効能

 「ビタミンC」は体内に触媒のように作用し、多くの必要な化学反応を促進し誘導する。
 さらに、細胞代謝による自然な老廃物を解毒し「抗酸化物質」のように働く。
 つまり「ビタミンC」は、フリーラジカル(活性酸素)の里親のような働きをする。

 「ビタミンC」は、自分の分子にフリーラジカル(活性酸素)を吸収させ、正常な細胞を損傷させないようにする。
 要するに「厄介なもの」を、自分の懐に捕らえて外に出さないようにするわけである。

 2003年、「アメリカ栄養学会誌」に掲載された研究によると、

    人間は生きていくために「ビタミンC」を摂取しなければならない。
     「ビタミンC」がフリーラジカル(活性酸素)を捕獲できるのは、電子供与体であるがためである。
     「ビタミンC」のような「抗酸化物質」は、
     細胞の「酸化的な損傷(酸化傷害)」が原因で生じる「アテローム性動脈硬化」や 癌などを防ぐことが、
     判明している。


 と記されている。
 しかし、この研究では「癌を撃退するための必要量」までは示されていない。


 2008年、イギリスの大学、ポルトガルの大学でも、分子レベルでの「ビタミンC」の作用が報告されている。
 また、2009年、カリフォルニア大学が、
 心臓病疾患の CRP(体内の炎症反応)値が「ビタミンC」の大量投与することで低下することを発表している。


 癌治療に関して、癌治療における「ビタミンC」の大量点滴投与は、現代医学からはかけ離れた治療法であるが、
 2005年、「アメリカ国立衛生研究所NIH)」は、その効果を認めている。
 抗がん剤のような副作用がほとんどなく、しかも、抗がん剤と併用することで副作用も軽減される、ということで、
 今や、アメリカでは、10000人以上に及ぶ医師が臨床治療に取り入れている。

 「ビタミンC」を血液中に大量投与することで癌細胞が死滅することは、
 「解糖系優位の癌細胞の性質」と関連したメカニズムである。
 この件について、早急に別の話の中でご説明申し上げたいと思う。

 「ビタミンC」は、食べ物から摂取した糖を細胞内に取り入れる際に使われる。
 この取り込みに使用された「ビタミンC」は「酸化」してしまうため、
 細胞内のミトコンドリアで処理しなければならないことになっている。

 しかし、癌細胞には「ミトコンドリアが少ない」という事実がある(正常細胞の「1/4」程度である)。
 そのため、「酸化」した使用済み「ビタミンC」を処理できない状況となり、
 「ビタミンC」を大量点滴投与すれば、癌細胞にのみ「酸化物」が蓄積していくことになる。
 その結果、他の細胞に悪影響を与えることなく「癌細胞だけを選択的に死滅させる」ことができるわけである。
 しかし、この療法は、癌細胞が生成させるメカニズムにストップをかけるものではないため、
 圧倒的な効果を期待することは難しい。

 とにかく、癌細胞の分裂増殖は速い。
 (癌細胞の)分裂増殖するために糖分をより多く必要とし、取り込む。
 このメカニズムを利用したのが「PET検査」である。

 また、別の意味からすれば、糖の取りすぎは、癌化、さらに、分裂増殖を促すことになるわけである。
 確かに、糖尿病は『癌体質』である。

 食事療法の多くが、その制限(糖質制限)をしていることにも納得していただけるだろう。
 だから、癌患者さんの HbA1c(ヘモグロビンA1c)とは、2ヵ月間の平均血糖レベルで、糖尿病の指標である。




一日当たりの「ビタミンC」の推奨摂取量(RDA

 「アメリカ国立衛生研究所NIH)」においては、最低量を 60~100mg(オレンジ一個分が 60mg)としている。
 食事で 100mg を摂取することは簡単であるが、大事なのは「毎日続けること」である。

 「ビタミンC」は水溶性なので、過剰に摂取して体内に蓄積させることはできない(主に「尿中」に排出)。
 しかし「ライナス・ポーリング研究所」は「ビタミンC」の RDA は少なすぎるとし、
 1日当たり、状況に応じて、何千~何万mg の大量投与を推奨している。

 これほどの量となると、サプリメントから「ビタミンC」を摂取するしかないが、
 サプリメントから「ビタミンC」をどの程度吸収できるかは一定ではない。
 錠剤から摂取できる栄養素は、製品によっては「ほんの僅か」という指摘もある。
 サプリメントの内容にも注意を払う必要がある。


 「ビタミンC」の過剰摂取について、いつも問題視されるのが、その副作用である。
 その一つは下痢。二番目に、胃への負担。三番目に、腎臓結石である。

 私と家族は現在 1800mg の「ビタミンC」を一日に摂取している。
 とりわけ、私は18年間、それを続けている。しかし、その副作用はいまだ経験していない。下痢もない。

 もともと「ビタミンC」は「酸性」で胃を痛めるというが、
 本来、胃の中は、胃酸(pH1.5~2.0)で「強酸性」である。
 私は年に2回、頭のてっぺんから骨盤の底まで「CT」にてチェックするが、
 腎臓を含め、尿路結石はいまだできていない。

 確かに「ビタミンC」の一部は代謝されて「ショウ酸」という物質に変化し、尿路結石につながるとの説はあるが、
 諸説があり、見解が分かれているし、物事にはすべてに「光」と「影」がるもので、「光だけのもの」はない。
 「影の部分」がでたら中止すれば、また、軽減すれば良いということである。

 本来、「ビタミンC」は水溶性で「過剰なものは尿中に排泄される」というメカニズムがあり、
 私はこれらの副作用をまったく気にすることはないのではないかと考えている。
 この件に関しては「影の部分」を強調しすぎているように思える。
確かに、私は風邪をひいた記憶がない。これは自らだけでなく、他も認めるところであり、
 「風邪のつらさが分からない、痛みの分からない医者だ」と皮肉る他もいるくらいである。



 一言、付け加えさせて頂く。

 たまたま、私、及び、私の家族は 1800mg/日 の「ビタミンC」を服用している。
 1800mg/日 というのは、長年の私の経験則からであるが、私は 1800mg/日 を推奨しているわけではない。
 もっと、これ以下でも良いと思う。問題は「量より継続」である。このほうが確かである。
 なるほど、昔の人はよく言ったものだ、「継続は力」と‥。