当記事は『三宅薬品』を経営される「三宅和豊」さんの「薬屋のおやじのボヤキ」ブログから、甲田光雄医学博士が命懸けで残してくださった『甲田療法』の『生菜食療法』についての見解を示されている、大変素晴らしい記事をご紹介させて頂きます。

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三宅薬品 三宅和豊


 三宅和豊さんは45歳で地方公務員を中途退職し、お父様が創業された『三宅薬品』の跡を継がれた方です。
 見るからにユニークで活力に漲っていそうな おじ様 ですね♪

 三宅和豊さんが『生菜食』の是非について考察されている当記事は、この10年間、『生菜食』を継続してきた私から見ても、非常に素晴らしい内容です。『生菜食』の有効性のみならず、火食の利点についてもしっかりとお話しされています。『生菜食』に関する情報を、よくここまでまとめてくださったと思います。

 当記事の内容をまとめますと、

    人類の食歴から見た「生食」と「火食」についての考察
   『生菜食』の有効性
    火食の利点
    冷え症は「陽性食品」では治らない
    冷え症は「正しい陰性食品」である『生菜食』で改善する
    宿便の排泄によって体質改善が起こる
   『生菜食』は「ヒト本来の腸内細菌」を正しく育てる
    腸内細菌は食物繊維などの『難消化性糖質』を発酵分解すると諸栄養を産生し、宿主に提供する
    腸内細菌が食物繊維などの『難消化性糖質』を発酵分解すると「発酵熱」が発生し、
     この「発酵熱」が宿主に「熱エネルギー」として利用される


 という内容になっています。
 当ブログサイトでも散々お話しさせて頂いた内容に重なる事項がてんこ盛りです。

 特に、私が驚いたのは、腸内細菌が食物繊維などの『難消化性糖質』を発酵分解すると「発酵熱」が発生し、その「発酵熱」が「熱エネルギー」として宿主に利用される、という点です。
 この、腸内細菌による「発酵熱」の産生につきましては、次の記事を参照されてください。


   『生菜食』で「寒さに強い体質」になる理由!
    【 腸内細菌が食物繊維などの『難消化性糖質』を発酵分解するときに発生する「発酵熱」が
      体を内側から温める役割を果たす 】



 なお、当記事の各項は、読みやすくするために私が付け加えたものです。
 気になる方は元記事のほうを参照されてください。

 また、当記事の中で私が【注釈】を添えていますので、そちらのほうもご参考になってみてください。
 よろしくお願います m(__)m

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 生菜食の是非について考える。完全生菜食で信じられない健康体に!
 【「薬屋のおやじのボヤキ」より 】


    新鮮な野菜は生きているが、煮炊きすると死んでしまい、生命力のないものを食べても意味がない。
    野菜は 生(なま)で食べて、はじめて本来の効果が得られる。

 このように言われることが多いのですが、観念的には、その通りだろうと思われるものの、
 果たして、どこまで本当なのでしょうか。

 このことについては、いまだ科学的に解明されておらず、これは永久に解明されないようにも思われますが、
 経験則として、どれだけかのことが分かっています。

 本稿においては、小生が今までに知り得たことについて、その概略を述べつつ、
 逆に、煮炊きすることによって得られる効能についても論ずることにします。



人類の食歴 人類は生食から火食へと移行した

 ヒト以外の動物は、火食(煮炊きしたり、焼いたものを食べること)をしません。
 ヒトも遠い祖先にあっては、火食をしていなかったことは間違いありません。

 ヒトが「火の利用」を体得したのは約150万年前とも言われますが、その確たる証拠はなく、
 遺跡調査によれば、最古の「焚き火跡」は約80万年前のもののようです。
 それ以降、盛んに火食するようになったかというと、これも怪しいです。

 その当時の原人の主食は芋類と思われるのですが、
 今日、未開な地で行なわれているような、焼いた石でもって芋を蒸し焼きにする方法、
 あるいは、芋を焚き火の灰の中へ入れて焼く方法をすでに採っていたのか、
 そうした面倒なことをせずに 生(なま)で齧って(かじって)いたのかどうか、これがよく分からないのです。


 なお、ヒトが穀類を食べるようになったのは、どう考えても、ごく最近のことでして、
 麦を磨り潰してパンを焼いた最古の遺跡が約2万3千年前のものですから、
 たぶん、それ以降のことだと思われます。

 そして、ヒトが盛んに穀類( 地域により「麦」または「米」)を食べ始めたのは、
 人口密度が高まり、食糧不足になって、面倒でも農耕を始めざるを得なくなり、
 新石器時代に至った、たかだか約1万年前からと思われ、この時点から火食が主体になったものと思われます。

 穀類は 生(なま)で噛むのは難儀ですから、面倒でも手を加えて調理するしかなく、
 脱穀した上で、麦は製粉し焼いてパンにし、米は蒸したり煮たりして食べたに違いありません。



人類の火食歴

 ところで、芋類も、穀類も、主成分はデンプンで、
 生(なま)は「ベータ・デンプン(β デンプン)」の状態になっていますから、
 ヒトの消化酵素では少ししか消化されませんが、
 水を加えて加熱することによって「アルファ・デンプン(α デンプン)」に変性し、
 これでもって格段に消化されやすくなります。

 このことからすると、「火の利用」を体得した原始人は、
 これを知っていて、古くから芋の火食を始めていた可能性も捨て切れません。

 熱帯、特にアジアでは、各種芋類の自生地が至るところにあり、
 株分けしていくらでも増やせますから食糧難になり難く、米の栽培は大幅に遅れましたし、
 現在でも、芋類しか栽培していない地域もあります。


 そして、ニューギニア高地民族となると、
 芋類と少々の野草以外はほとんど食べない(飼っている豚は年に数回の祭礼時などに食べる)のですが、
 芋類は生食ではなくて火食です。

 その彼らは、すこぶる健康で、持久力は抜群、裸でも寒さにめっぽう強いです。
 穀類に無縁の彼らは何万年か前にアジア大陸からニューギニアへ移住してきたと思われますから、
 それ以前から行なっていた芋類の火食を今日までずっと続けているとも考えられるのです。


 こうしたことからすると、原人時代の「焚き火跡」の遺跡がほとんど発見されていないものの、
 芋類の火食は随分古くから常態化していた可能性があります。

 そして、焼いた石でもって蒸し焼きするには、芋類の他に野草や硬い果物も一緒に入れていたことでしょう。
 さらには、祭礼時などには捕獲した動物も加わったと思われます。



火食における 3つの利点
  
① 消化の促進  ② 食べやすくして 消化効率を上げる  ③ 有害成分の無毒化(弱毒化


 ここで、火食の有利性について概説しておきましょう。

  消化の促進
   最大の効能は、デンプンが熱変性して「アルファ化」し、ヒトの消化酵素で格段に消化が進むようになることです。
   唾液でかなり消化でき、そして、小腸でほぼ完全に消化され、エネルギー源となる「ブドウ糖」が容易に得られます。

  硬い食物を柔らかくして食べやすくし、消化効率を上げる
   次に、たいていのものが軟らかくなって、咀嚼しやすくなり、胃腸への負担を大幅に減ずることができます。
   また、コロイド状になりやすく、消化効率が上がります。
   これによって量を多く食べることができる利点がありますが、過食へ走らせる欠点を併せ持っています。

  植物に含まれる有害成分の無毒化(弱毒化
   3つ目が、植物が有する有害成分の「無毒化(弱毒化)」です。
   煮汁にアクが溶け出し、それを捨てることによって「無毒化(弱毒化)」するのですが、
   熱で「無毒化(弱毒化)」するものもあります。

 以上のことは、一般常識として知られていることで、おさらいの意味で紹介しました。



中医学(漢方)は「冷え症」を改善する上で火食を重視する 陽性体質 と 陰性体質
   中医学(漢方)では「陰性食品を避け、陽性食品を摂る」ことで陰性体質を改善する


 火食については、中医学(漢方)で、これをかなり重視しているようです。
 その一つが「冷え症の改善」です。

 中医学の陰陽論からすると、「冷え症」=「陰性体質」と考えてよいです。
 一方、体がポカポカして真冬でも薄着でいられる方、これは「陽性体質」と考えてよいです。

 一昔前までは「子供は風の子」と言い、子供は「陽性体質」でした。
 それに比べ、お年寄りは寒がりになり、着込んでコタツに入るというふうに「陰性体質」に変化していきます。

 文明社会では、これが普通なのですが、一部の子供、そして、若い大人であっても「陰性体質」であるがゆえに、
 その程度の差にもよりますが、様々な疾患を抱えて苦しむというケースが少なからずあります。
 そして、近年、これが非常に多くなってきています。

 この「陰性体質」を改善するための食養生として、
 「体を冷やす食品(陰性食品)」を避け、「体を温める食品(陽性食品)」を摂ることが勧められます。

 諺に「秋ナスは嫁に食わすな」とあるのは、
 「子を授かるであろう嫁の体を冷やしてしまっては、妊娠できなかったり、流産する恐れがあろう」というものです。

 そして、夏野菜は体を冷やして体に熱がこもらないようにしてくれ、
 冬が旬の根菜類は一般的に体を温めてくれる、というものです。



中医学(漢方)は、「陰」に対して「陽」でもって対処する

 中医学では、あらゆる食品を「熱寒」の5区分(一般的には「温冷」の3区分)し、
 食養生の参考にしています。

 そして「体を冷やす食品(陰性食品)」であっても、
 熱処理(加熱調理)することによって「体を温める食品(陽性食品)」に変わる、
 ということが経験的に分かっていますから、
 「陰性体質」の方には、これ(加熱調理することで 陰性を陽性化させた食品火食)が勧められます。

 ただし、食品によって変化(加熱調理によって 陰性食品が陽性化する変化)の程度に差があり、
 中には、変化が認められないものもあったりするようです。

 いずれにしましても、「陰性体質」の改善には火食が望ましいものとされます。
 こうした食生活にすると、「陰性体質」に起因する様々な症状を緩和することが期待できるのです。
 「陰」には「陽」でもって『陰陽のバランス』を整えるというものです。



中医学(漢方)の「陰に対し、陽で対処する」という方法は、対症療法に過ぎない
   中医学(漢方)の「冷え症は陽性食品で治す」というのは間違った概念!
  
陽性食品では「冷え症」は絶対に治らない!
  
陽性食品を摂った時だけ一時的に体が温まり、その後、陰性体質がますます悪化する!
  
陰性体質(冷え症)は、正しい陰性食品を摂り、体を冷やすことで改善する!
   陰 極まって、陽に転ず陰が極まったとき、陰が陽に転ずる反応』の原理!


 ところで、火食による食養生法とは本質的にどういう療法かと言いますと、それは対症療法です。
 「冷えるから温める」という、症状そのものに短絡的に直接対処する療法です。

 しかし、これは中医学の本道ではありません。

 中医学では『症状 即 療法』が本道であり、
 例えば、風邪を引いて熱が出てきたら体を温めて熱を逃がさないようにし、これでもって自然治癒力を高め、
 治りを早くし完治させるのです。
 風邪を引いて熱が出てきたら解熱剤で熱を下げる、という対症療法では自然治癒力が発揮できず、
 風邪は長引くばかりです。

 これと同じで、「体を温める食品(陽性食品)」で冷え症が一時的に良くなっても、
 それは見かけ上の「疑似 陽性体質」であって、実際には「陽性体質」に変わっていないのです。

 そして、年がら年中、「体を温める食品(陽性食品)」ばかりを摂り続けていると、
 体質はますます「陰性化」してしまいます。「温室育ちがひ弱な体になる」のと同じことです。

ここは、本当に正しい見解です。ここに重なる内容として「冷え症は『生菜食』で治す(冷え症は陽性食品では治らない)」カテゴリの記事、特に次の記事を参照してください。冷え症は「陽性食品」では治らない、という意味がお分かり頂けると思います。私も、当記事と同様の見解を示しています。

    マクロビオティックの “間違い” から見つめる、『冷え症』の本当の治し方
     【 冷え症は「陽性食品」では絶対に治らない! 冷え症は『生菜食』で改善できる!:私の母の例 】


 この記事と当記事をよく読み込んで頂ければ、なぜ「陽性食品」では冷え症が治らないのか‥、その理由がお分かり頂けるでしょう。冷え症は「陽性食品」では絶対に治らないというのが人体の事実であり、冷え症は「体を正しく冷やす」ことによってのみ治ります。この「体を正しく冷やす」に最適なのが『生菜食療法』です。
 私の母は『生菜食療法』と『半日断食』の組み合わせによって、長年の〔真夏に骨が痛むほど冷える〕極度の冷え症が、1年がかりでほぼ改善しました。ただ、母が言うには、腿〔もも〕が時々冷えることがあったそうですが、冷え症が完全に良くなるには『生菜食』を始めてから数年かかったようです。
 母もまた、世の専門家の「嘘」を鵜呑みにし、長年「陽性食品」を摂取し続けても冷え症はまったく改善せず、母の冷え症はどんどん悪化の一途をたどるのみでした。母の極度の冷え症がしっかりと改善していったのは、明らかに「極陰性食品」である『生菜食』を行なうようになってからです。
 私はこの10年間『生菜食』を継続しています。最初の2~3年間は『生菜食』だけ〔日常食の10割〕で行なっていましたが、それ以降は、日常食の9割が『生菜食』という食生活を行なってきました〔私の場合は、持病改善のためではなく、純粋に『生菜食』が好きでやっていただけです〕。
 しかし、母の『生菜食』は日常食の7割程度でしたが〔それ以外は普通の「玄米菜食」などです〕、母は完全『生菜食』などせずとも、日常食の7割程度の『生菜食』でも、極度の冷え症が少しずつしっかりと改善していきました。母の冷え症が完全に良くなるには数年かかったようですが、自然療法はそのくらいの年月がかかることを想定せねばなりません。
 母の極度の冷え症の改善につきましては、上記の記事の中でお話しさせて頂いていますので、かつての母と同じく、冷え症に悩んでいる方は、ぜひ、ご参考にされてみてください。よろしくお願いします
ブログ管理人

 その「冷え症」を根治するには、中医学の基本に立ち返れば、
 「冷え症は体を冷やして治す」という『症状 即 療法』が本道でしょうから、
 これを適切に行なえば、「陰性体質」が「陽性体質」に変換する、
 つまり、真に体質改善できて健康体になろうというものです。
 その『症状 即 療法』の一つが「長期断食」と言えましょう。



「断食」による「体温の低下(陰性方向)」は、陰性体質を陽性体質に変換する

 「長期断食」をすれば、その間は体は冷え続け、様々な症状が悪化しますが、
 それを乗り切ることによって、「陰性体質」を劇的に「陽性体質」に変換することが期待できます。
 もっとも、1回ではダメで、何度か「長期断食」を繰り返す必要がある場合が多いようです。

 この療法(断食療法)は、元々は「陽性体質」の方が暴食を続け、
 特に、甘いもの好きで「冷え症」になってしまった場合に効果的な方法のようです。

 ただし、「長期断食」による様々な症状の悪化は『症状 即 病気』となる恐れがあり、
 生死に関わることになりかねませんから、決して独断では実行なさらないでください。

 もっとも、単なる「冷え症」だけでは「長期断食」などという苦行はできませんが、
 各種の難病は「冷え症」と密接な関係にありますから、難病の治療にはかなり効果的なようです。



「正しい陰性食品」である『生菜食』によって陰を極めれば、陰性体質が陽性体質に転ずる

 もう一つの『症状 即 療法』が、本稿がテーマとする『生菜食』です。
 これには、数多くの治験例があります。
 特に、故・甲田光雄医師による、60年にわたる様々な臨床の積み重ねから素晴らしい結果が出ています。

 基本的には、肉を断ち、火食をまったくせず、
 数種類の「生野菜」を中心に、穀類は「生の玄米(生玄米粉)」を少々、といったものです。

 「生野菜」は多くのものが「体を冷やす食品(陰性食品)」ですから、これによって体は冷え続けます。
 また「生野菜」や「生玄米」はたくさんは食べられませんから、カロリー摂取量は通常 1000kcal 以下となり、
 カロリー不足が輪をかけて体は冷え続けます。
 これを少なくとも3ヵ月、半年、そして、1年、2年と続け、場合によっては「一生続ける」というものです。


 ただし、極度の「冷え症」の場合は「生野菜」を受け付けない体質になっていて、
 まずは「皮膚への寒冷刺激」で「冷え症」を少々改善させてからでないと「生野菜」は食べられないようです。

    なお、健康が取り戻せたからといって『生菜食』を止めて以前の食生活に戻すと、
     元の木阿弥になってしまう恐れもあるとのことです。



体質改善は「宿便」を排泄することによって起こる

 その治験例については、
 著『生菜食健康法春秋社)』『冷え症は生野菜で治る文理書院)』などで数多く紹介されていますが、
 先日、記事にした「人はどれだけ食べれば生きていけるか2013.10.17)」の中で紹介した「森美智代」さんも、
 その1例です。


         生菜食健康法

         生菜少食健康法のすすめ - 生菜少食は「いのち」の綱

         冷え症は生野菜で治る


 この場合も「断食」と同様に、『生菜食』を始めた当初は様々な症状が悪化することが多く、個人差があるようですが、
 3ヵ月、半年と経って、「宿便」の排泄をきっかけにして、はじめて「陽性体質」に体質変換し、病症も消えるようです。


 ところで、甲田氏は幾冊かの著で、
 その治験例から『体質変換は「宿便」を排泄することによって起きる』と主張されています。
 よって、如何にして「宿便」を排泄させるか、これに重点を置き、その食事療法を「断食」を含めて研究してこられました。

 こうしたことから、「冷え症」の抜本的改善には『生菜食』だけではダメで、
 『生菜食』期間中にときどき「断食」を挟む必要があるようです。
 また、併せて「皮膚の鍛錬」や「腸に良い刺激を与える運動」も毎日行なう必要があるようです。



『生菜食』は、ヒト本来の食性に最も都合の良い食事
  
『生菜食』の 難消化性糖質(食物繊維など)が「ヒト本来の腸内細菌群」を育てる!
   腸内細菌が 難消化性糖質(食物繊維など)を「発酵分解」するときに、
   短鎖脂肪酸(エネルギー源ビタミンミネラルアミノ酸水素ガスなどの、
   有益なる諸栄養を産生し、これら諸栄養が 宿主であるヒトを生かしている!


 いずれにしても、『生菜食』に劇的な効果があることが経験的に分かったのですが、
 甲田氏は、その科学的解析に関しては、次のように仰っておられます。


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  奇跡が起こる「超小食」(甲田光雄監修マキノ出版)より引用

  私たちの祖先は、すべて「生のもの」をそのまま食べていた。
  私たちの体は元来、「生のもの」を消化分解するのに都合のよいように適応してきたのです。
  「生の食材」は、体内に入ってから、その人の生命力を高めてくれる力を秘めている。




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 なお、甲田氏の幾冊かの著から、氏の知見として、次のことが言えるとのことです。


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 完全な『生菜食』を続けていると、腸内細菌がそれに適した「ヒト本来の腸内細菌」にだんだん変わっていくようで、
 その腸内細菌の働きによって、ヒトの消化酵素では消化できないものが「発酵」という別の形でもって、
 有機酸(酢酸酪酸吉草酸プロピオン酸などの『短鎖脂肪酸』= エネルギー源)や アミノ酸に分解生成され、
 これが「ヒトの栄養」となる。

 『生菜食』する食材のすべてを火食しては、『陰陽論』や『症状 即 療法』のところで述べましたように、
 体質改善の効果が得られないようです。

 実際、先に紹介した「森美智代」さんは、少しばかりの「大根おろし」さえ受け付けない体質であったがために、
 完全火食による「玄米菜食」の少食を長く実行するも、症状は悪化するばかりでした。

 このように、「玄米菜食」の少食であっても、生食か 火食かで 極端な相違が出るのです。


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 ここからは、小生の推測になります。

 そうなってしまうのは、「生の食材」に含まれる何かの有用物が、
 直接、ヒトの体に吸収されて効果を発揮するとも考えられますが、
 『生菜食』の効果は通常かなりの遅効性であることから、どうも直接的効果ということではなさそうです。

 ちなみに、『生菜食』を始めると、やたらとオナラが出るようになりますが、
 これは、植物に含まれる酵素による「発酵」が原因であろう、と甲田氏は言っておられ、
 そして『生菜食』を長期間続けて、体が『生菜食』に馴染んでくると、オナラが少なくなると言っておられます。

 こうしたことからすると、腸内細菌の関わりが大きいのではなかろうかと思われます。


 つまり、「生の食材」でないと「ヒト本来の腸内細菌群」が育たないか、あるいは適正な「発酵」を行なうことができず、
 腸内細菌によるヒトに有用な有機酸(短鎖脂肪酸)や アミノ酸、さらには、ビタミン類の生成がなかなか進まない、
 と考えた方が良いように思われます。

 そして『生菜食』を続けていると、それに適した腸内細菌群がだんだん勢力を伸ばしていき、
 ついには、速やかに「発酵」を行なうようになるのではないでしょうか。

 このことは、オナラの出方から推測されます。

 つまり、『生菜食』の初期においては、腸内細菌による「発酵力」が弱く、
 植物の自己融解(植物に含まれる酵素による自己細胞の消化)に伴う「ガス発生」が多いのに対し、
 腸内細菌群が『生菜食』に適したものに代わることにより、
 植物が自己融解(植物に含まれる酵素による自己細胞の消化)する前に腸内細菌による「発酵」が行なわれ、
 この「発酵」による「ガス発生」は少ないと解してよいのではないでしょうか。

腸内細菌が食物繊維などの『難消化性糖質』を食べると、短鎖脂肪酸〔有機酸ビタミンミネラルアミノ酸水素ガス などの諸栄養を産生し、宿主である人間に提供してくれます。
 詳しくは「腸内細菌が「不溶性食物繊維」のセルロースを分解して栄養を産生」カテゴリや「腸内細菌が「水溶性食物繊維」を発酵分解して『短鎖脂肪酸』を産生」カテゴリの記事、特に次の記事を参照してください。

    現代栄養学が語らない、セルロースの大きな可能性【 答えは「セルロース」にある!
     『セルロース分解菌』が宿主を生かす “栄養産生提供” という素晴らしきシステム!】


    腸内細菌が「食物繊維」を発酵分解すると『短鎖脂肪酸』が産生されてカロリーとなり、
     『短鎖脂肪酸』が抗がん作用を発揮 - 福田一典 医師【 食物繊維サプリメントが有効 】


   『食物繊維サプリメント』の活用
    【 腸内細菌が「不溶性食物繊維」の『セルロース』と「水溶性食物繊維」を食べて発酵分解する時に産生する
      諸栄養を腸内で摂取する方法!】


 ここは、現代栄養学がいまだに無視ぶっこいている重要なところです。現代栄養学はこの「腸内細菌による栄養産生提供」をほとんど無視し、「経口摂取による栄養摂取」しか言っていませんが、腸内細菌学が発達した現在、これでは中途半端な学問にしかなっていないということを理解せねばなりません。早く、現代栄養学が「腸内細菌による栄養産生提供」を考慮して計算に入れ、民族別による食性、つまり、伝統食民族食 の視点を併せ持った 本物の食学 へと発展進歩してくれることを切に切に願っています。この「腸内細菌による栄養産生提供」と「伝統食民族食 の視点」が抜けていると 正しい食学 になりません。栄養学はもともと欧米で発達した学問ですから、欧米人向けになっています。民族によって 消化酵素も 腸内細菌も 無毒化能力も異なりますので、欧米の栄養学のすべてをそのまま日本人に適応させることはできませんので、日本人に適合する栄養学へと発展進歩して頂きたいと思います
ブログ管理人



『生菜食』によって「寒さに強い体質」になる理由
  腸内細菌が
『生菜食』の 難消化性糖質(食物繊維など)を「発酵分解」する際、
  かなりの「発酵熱」が発生し、「熱エネルギー」として宿主に提供される!
  この「発酵熱」が、宿主の体を「内側から温める」役割を果たしている!


 さらには、腸内細菌の活発な活動に伴って、かなりの「発酵熱」が生産されるでしょうから、
 これによって、内から体温が高まり、つまり「陽性体質」を維持できようというものです。

 現に「陰性体質」の人が「生菜食」を半年、1年と続けていると、
 初めは「冷え」を強く感ずるものの、やがて、真冬でも素足薄着で過ごせ、寒さを感じなくなることが多いと言います。
 これは、腸内細菌による「後腸発酵」で生じた「発酵熱」に起因するとしか考えられないのではないでしょうか。

 これには、類例があります。
 孫悟空のモデルになった小猿「キンシコウ」はチベットの極寒の地に住んでいますが、
 彼らは木の葉や皮などの「食物繊維食」であって、これを「前胃発酵」させ、その「発酵熱」でもって、
 小さな体であっても極寒に耐えられるのではないかと考えられています。

この、腸内細菌による「発酵熱」の産生は、非常に重要な視点だと思います。
 私は『生菜食』を始めた当初、最初の1ヵ月半は体が冷えて冷えて仕方なく、恐ろしいほどの極冷えに襲われ、本気でビビりました〔私はこの恐ろしき極冷え現象を「北極冷え」と呼んでいます〕。しかし『生菜食』を始めてから1ヵ月半が過ぎると、今度は「冷えに強い体質」になってしまいました。私はもともと「陰性体質」であり、特に冬場は、顔や手にアロエ乳液を付けないとヒビ割れてしまい、血が出てくるほどでした。その「陰性体質」が『生菜食』によって陽性化して「陽性体質」になり、冬場にアロエ乳液を付けなくてもヒビ割れなくなりました。しかも、一番嬉しかったのは、重症になっていた花粉症と、子供の頃からあったアレルギーが消失したことでした。
 そして、とにかく「冷えに強い体質」になったこと‥、つまり、冬場でも体の外側は寒さを感じますが、身体の内側は寒さを感じずに暖かいのです。これが「なぜなのか」いまいちよく分かりませんでしたが、腸内細菌による「発酵熱」の産生の解説を見て、よく納得できました。

 『生菜食』によって私の腸内細菌が育つのに1ヵ月半かかり、その1ヵ月半の間、『生菜食』という「極陰性食品」によって体が正しく冷えたことにより『陰 極まって、陽に転ず』の生体反応が起こり、私の「陰性体質」が陽性化して「陽性体質」に転じ、さらに、正しく育った私の腸内細菌による「発酵熱」の産生を得て、私は体内に「天然の湯たんぽ」を獲得したのです。この「腹内の湯たんぽ」は非常に便利な奴で、夏場は体内が暑くなく、冬場は体内が寒くない‥、実にちょうど良い塩梅を常に保ってくれるのです。これが、私の10年に及ぶ『生菜食』の経験から出た答えです。
 腸内細菌による「発酵熱」の産生につきましては、詳しくは次の記事を参照してください。

   『生菜食』で「寒さに強い体質」になる理由!
    【 腸内細菌が食物繊維などの『難消化性糖質』を発酵分解するときに発生する「発酵熱」が
      体を内側から温める役割を果たす 】


 微生物が ベータ・デンプン〔生デンプン〕や 食物繊維 などの『難消化性糖質』を発酵分解するときに「発酵熱」を産生し、その「発酵熱」が宿主に「熱エネルギー」として利用される‥、なんて抜け目のない「生命システム(共存システム)」なのでしょうか‥。もう、ビックラです!
ブログ管理人



ヒト本来の食性は、火食ではなく、植物の生食にある
   ヒトは 火食肉食糖質食に、まだ完全に対応できていない!
   火食肉食糖質食
では「ヒト本来の腸内細菌群」が育たないため、
   腸内細菌の「発酵分解」による諸栄養の産生に支障が生じる!


 小生思うに、ヒトは進化の歴史の中で、火食に適応した体質をまずまず獲得していて、
 栄養源の多く(特にエネルギー源)を自力で消化吸収するようになり、
 その結果、腸内細菌による「発酵」という助けを借りなくなってしまった、ということではないでしょうか。

 しかしながら、元来のヒトは、近種のゴリラと同様に「後腸発酵動物」であって、
 自らの消化酵素でもって栄養を賄い(まかない)切れるものではなく、
 主として「腸内細菌がつくり出してくれる発酵生成物」を栄養源としていたものと考えられますから、
 まだまだ、こちらのほうが「ヒトに適した食性」であると言えましょう。


 ヒトの進化の歴史をたどっていくと、様々な面で、いまだ進化途上にある感がし、
 その食性においても、安定した状態には至っていないと考えられます。

 と言いますのは、個人差があるようですが、完全な『生菜食』に切り替えれば、
 何ヵ月かすれば、それに適応できてしまい、すべての方が驚くほどの健康体になるようですから、
 「ヒト本来の食性」を、少なくとも日本人は誰しもがまだ失っていないことでしょう。


 ところで、ヒトが代替食とした芋類、こればかりを生(なま)で食べる食生活をするとどうなるかについては、
 小生の不勉強でまったく分かりませんが、
 ほとんど芋類ばかりの火食生活であっても、ニューギニア高地民族のようにすこぶる健康に暮らせる例があります。 

 となると、穀類野菜など様々なもののほとんどを火食しても、同様に健康体でいられてもいいはずです。
 現代人にはそうした方は少ない感がしますが、江戸時代の庶民はかなりの健康体であったようですから、
 そのようにも思われます。

江戸時代までの日本人は「穀物菜食の火食(玄米玄麦雑穀芋類豆類と野菜中心の植物食)」だけで無病息災に強健に暮らしていましたが、私は、現代の日本人には無理だと思います。
 その理由は、江戸時代までの日本人と、現代の日本人とでは「身体の条件」及び「生活環境の条件」がまるで違うからです。
 詳しくは、次の記事を参照してください。

    飛脚の食事
     【 飛脚は粗食で「強靭な体力」を誇っていた! しかし、現代の日本人が飛脚の粗食をそのまま実行しても、
       飛脚と同じような体力を身に付けることは無理です‥ 】


 この記事でお話しさせて頂いていますように「昔の日本人が暮らしていた環境条件」と「現代の日本人が暮らす環境条件」の違いまで見つめれば、なぜ、現代の日本人が マクロビオティック〔玄米菜食だけの食事〕で体調を崩す人が出ているのか‥、これが自ずと理解できると思います
ブログ管理人

 こうしたことから、ヒトは進化の過程で、野草  芋類  穀類 と順々に食材を広げていき、
 それに対応できる能力を順次身に付け、
 さらには、火食にも対応できる能力さえも身に付けてしまっている、とも考えられます。

 ただし、ヒトのあまりの進化の速さに、その生体機能が充分に着いて行けているかとなると、
 これには疑問符が付きましょう。

 やはり、芋類や穀類は完全には体に順応できておらず、まだまだ代替食の域を出ていないように思われますし、
 火食についても、同様に完全には対応できていないのではないでしょうか。

 ましてや「動物食(肉食肉製品の食事)」となると、これは代替食としても未完成で、
 イヌイット(エスキモー)だけが辛うじて代替食として対応できているだけでしょう。

イヌイット〔エスキモー〕が北極圏に到達したのは1万3000年ほど前だと言われています。北極圏に暮らすことを選んだイヌイットは、当然、北極圏は「植物が育たない極寒気候の地域」なので、植物性食品など食べることができません。よって、イヌイットは クジラホッキョクグマアザラシ魚 といった肉類を「生食」する「生肉食」の食事をして生きてきました。
 そのイヌイットが「生肉食」だけの食事で生きることができる身体を獲得するまでには淘汰があったと考えられています。「生肉食」だけの食事に適応できた者は生き残り、「生肉食」だけの食事に適応できなかった者は淘汰を受けて滅んだのです。

 イヌイットでさえ、「生肉食」だけの食事に適応するには淘汰があったのです。それを、肉食中心の糖質制限食〔ケトン食〕を推奨している先生方がこのイヌイットの「肉食だけの食事」を取り上げ、このように言っています。

    イヌイットは「肉食だけの食事」で無病息災に暮らしている。人間は「肉食だけの食事」で生きれる証拠だ。
     だから、日本人も「肉食だけの食事」で生きることができる。


 これは「真っ赤な噓」であり、実地を無視した教科書通りの推察判断に過ぎず、民族別の食性、つまり、伝統食民族食 の本質からかけ離れている不実です。
 日本人は、つい数十年前まで「肉食(肉製品の食事)」をほとんどしてきませんでした。地域的に クマシカ などを食べていた地方の人々もいましたが、それはあくまで「地域限定」の話であり、日本人が食べてきた肉類は 魚介類 が主で、年に2回ほど「ハレの日(正月や夏祭りなどの特別な日)」に、家畜の 鶏 を屠殺して有り難く頂いていました〔つまり、年に2回ほど 鶏肉 を食べていました〕。鶏を飼っている家庭では、通常は 鶏卵 を食べていました。これは、大正8年生まれの お婆ちゃま〔現在98歳です〕に、直接、私が確認を取っている事実です。
 ですから、昔の日本人が食べていた肉類は 魚介類鶏肉鶏卵 までであり、したがって、日本人の持つ消化酵素腸内細菌が消化〔分解〕できる肉類は 魚介類鶏肉鶏卵 までです。ですから、現代の日本人であっても、過去の日本人がほぼ食べてこなかった 肉製品乳製品 を消化〔分解〕できる消化酵素腸内細菌がまだ無い人が多いのです。
 これは、その民族が新しく食べ始めた食物の「消化」や「無毒化」などに遺伝子が適応するには300年の時間がかかるためです。日本人が 肉製品乳製品 を本格的に食べ始めたのはつい数十年前からなので、日本人は 肉製品乳製品 の「消化」や「無毒化」にはまだ対応できていません。対応できている日本人もいることはいますが、その数はまだ少ないのです。
 ここは、次の記事を参照してください。

    遺伝子は、食べたものを無毒化して身体に適応させる進化を遂げるのに、概ね300年の時間が必要です!
     【「食べ物は栄養があれば良い」とする考え方は間違っている!】


 それゆえ、 肉製品乳製品 を食べると体調を崩したり下痢をしたりする日本人が今もいるのです。私の母のように「肉製品が大っ嫌いで、食べると体調を崩す人」や、我が家のお婆ちゃまのように「牛乳を飲むと下痢をする人」は、その典型例です。 肉製品乳製品 の消化〔分解〕に身体が対応していません。
 日本人はつい数十年前まで 肉製品乳製品 を食べてきませんでしたから、肉製品乳製品 を消化〔分解〕できる消化酵素腸内細菌がまだ無い人が多く、このような日本人に対し、イヌイットと同様に「肉食だけの食事」で生きることができると言うのは、世界の常識となっている 伝統食民族食 の視点を完全に無視した無茶苦茶な推察判断であり、医学博士医師医療従事者として恥ずべきことです。まずもって、日本人の消化酵素腸内細菌が消化〔分解〕できる肉類は、日本人の 伝統食民族食 に含まれている 魚介類鶏肉鶏卵 までであることを知っておいてください。
 以上につきましては、詳しくは次の記事を参照してください。

    えっ、今さら?! ソーセージ・ベーコン、赤身肉に発がん性リスク = WHO「国際がん研究機関」
     【 伝統食・民族食の重要性:イヌイットの肉食:崎谷博征 医学博士の盲点 】


    肉食(獣肉食)を多く食べる糖質制限食は、本当に正しいのだろうか?

 なお、肉類の摂取に悩まれている方は「肉食の糖質制限食の是非|肉食中心の糖質制限は 死亡率・癌化が上昇」カテゴリの記事を参照してみてください。特に、次の記事は重要です。

    肉食中心の糖質制限は 総死亡率・癌死亡率 が増加する!
     菜食中心の糖質制限は 総死亡率・癌死亡率 は減少するか増加しない!
     【 コホート研究が物語る、糖質制限の実地 】


    肉食中心の糖質制限は、死亡率・癌化を上昇させる
     【 動物性脂肪・動物性タンパク質の摂取量が増えると、総死亡率、癌死が増える!
       糖質制限は「菜食中心」が安全です!】


 この記事は「大規模コホート研究」による研究報告の内容ですが、この著名な研究報告は、肉製品の摂取量が増えれば増えるほど死亡率が増加し、菜食に 魚介類鶏肉鶏卵 を組み合わせた食事は 完全菜食者 よりも死亡率が減少する、と実地報告をしています。この研究報告に重なる他の研究報告は、世界中に多数あります。こういった外国の先進国による研究報告の内容を重視し、肉類の摂取について考えるのが良いです。つまり、正常に判断するならば、肉類の摂取は 魚介類鶏肉鶏卵 を優先し、肉製品は止めるか控える、ということです。
 この「大規模コホート研究」は、大昔から肉食〔肉製品の食事〕を継続し、肉製品の消化〔分解〕が遺伝的に対応できている欧米人を対象にして実地調査した研究報告ですが、その欧米人でさえ、肉製品の摂取量が増えれば増えるほど死亡率が増加しているのですから、つい数十年前に肉製品を食べ始めたばかりで、肉製品の消化〔分解〕に遺伝的にまだ対応できていない日本人は、肉製品を消化する〔分解する〕能力の未獲得だけでなく、肉食〔肉製品の食事〕で発生する毒素の「無毒化」機構すら獲得できていないと観るべきですから、日本人が行なう肉食〔肉製品の食事〕は特に気をつけなければならないということを決して忘れないでください。これは、牛乳乳製品 も同様です
ブログ管理人



食事は、何よりもまず「少食」であることが最も重要である

 ここまで、食の質的な面から人の健康を考察してきましたが、人の健康は生活環境の良し悪し、
 毎日、体を充分に動かしているか、絶えず寒冷刺激を受けているか、といったことと関係が深いですから、
 人の健康を食だけで論ずることはできません。

 また、食の面において、忘れてはならないのが「食べる量」と「食事の時刻回数」でして、
 これらが健康に、思いの外、大きく影響するようです。


 今や、飽食時代。

 故・甲田光雄氏は、

    正しい食生活とはどんなものかを考えたとき、何よりもまず「少食」にせねばならない。

 と言っておられます。



最後に

 本稿は、非常に長文となり、かつ、とりとめもない話となってしまい、申し訳ありませんでした。
 また、部分的に『生菜食』を取り入れた場合の効果の有無について論ずることできず、
 このことについては、後日、記事を起こしたいと思っています。


【追記】2014.1.31
 それを記事にしましたので、よろしかったら下記をご覧ください。

   完全『生菜食』ではなく、一部『生菜食』とした場合の効果は如何に!


【再追記】2014.2.23
 関連して、次の記事を起こしましたのでご覧ください。

   果物は、体に良いのか? 人の健康を害するのか?


【追記2】2014.3.4
 ほぼ完全『生菜食』を実行されている方のブログを見つけましたので、ここに紹介します。

   日々花家 西式健康法食養指導士のブログ


【追記3】2016.11.23
 7年間も「果物(トマトなどの果菜類を含む)」だけしか食べない食研究者が、先日、テレビに登場されていました。
 参考までに、ネット記事とご本人のブログを貼り付けておきます。
 なお、ご本人は丸っきり完全な「果物食」ではなく、塩は摂っておられるようですし、
 冬季は「激痩せ防止」のために「ナッツ類(最近は栗)」を少々摂っておられるとのことです。

   丸7年間「フルーツしか食べない男」が死ぬ覚悟で自らを実験台にした理由
   東大教員を辞めて、2600日フルーツ物語 〔中野瑞樹さんのブログ