この記事は、『銀座東京クリニック』院長の「福田一典」医師が公開されています「『漢方がん治療』を考える」から「528)がん組織の「アルカリ化」と「抗がん剤治療」(その2):重曹治療(重炭酸ナトリウム)」記事のご紹介です。

28710_df_1_main_1373009419

 今まで「福田一典」医師は、癌の『重曹療法重炭酸ナトリウム)』についての記事をまったく作成していませんでした。「『漢方がん治療』を考える」ブログで「重曹」「重炭酸ナトリウム」などのワードでいくら検索しても、『重曹療法』に関する記事が1つも出てこなかったのです。

 『重曹療法』と言えば、外国の先進国では「トゥリオ・シモンチーニ」が行なっている『重炭酸ナトリウム療法』が有名です。シモンチーニは「メイロン点滴(重曹液の点滴)」で癌を改善させているようです。
 すでに、日本でも癌治療に『重曹療法』を併用して取り入れている医師(医学博士)がいますし(癌患者に「重曹点滴」を投与すると、癌の進行が止まったそうです)、また、最近では「ケトン食」に『重曹療法』を併用して取り入れようとしている医師の先生方もおられるようですね。

 このような動きの中で、なぜ「福田一典」先生ほどの医師が、癌治療に併用すると効果を発揮する『重曹療法』をまったく取り上げないのか‥、これが不思議でした。
 ところが、1週間ほど前に「『漢方がん治療』を考える」ブログを訪問してみますと、なんと、「福田一典」医師が、癌治療における『重曹療法』の有効性を伝える研究報告をまとめた記事をようやく作成してくれていたのです。

 私は本当に嬉しくなってしまい、


   オオォォォ~、来たァ~~! や~っと、来たァァァ~~!!


 と、思わず叫んでしまいました。

 そして、その記事を読むや、今、外国の先進国では『重曹療法』が「癌治療に有意に効果する抗腫瘍効果を発揮する」ことを伝えている多くの研究報告が出ている、ということです。私は本当に「ホ~ッ」としましたよ‥。

 なぜならば、シモンチーニは『重曹』が有する「癌への有効性」を示す研究結果を「イタリア保健省」に真面目に提出したら「医療のペテン」扱いされて潰されましたが(参照記事)、次の如く、私は『重曹療法』の記事を真面目に作成したら「厚〇〇〇省」に怒られた挙句、 ネットで茶化されて叩かれたからです。


    炭酸水素ナトリウム「ヤマゼン」M ~ 添付文書【『炭酸水素ナトリウム』の添付文書:
     『重曹水(重曹液)』を使用する目的と趣旨、及び、癌治療に貢献する仕組みの流れ 】


3v234


 「厚〇〇〇省」には、わざわざ、ご忠告して頂いて感謝していますが、でも、どうしても納得がいかず、愚痴った記事を書いてしまったのが悪かったのですが、その記事を誰かが取り上げたらしく、次のようになりました‥。


v432_1


 これが世間の『重曹療法』に対する反応なのです。この世間の反応は「無知」なるがゆえです‥。
 正直、結構、ショックでした‥。

 しかも、この記事に対する「タグ」を見てください。

v432_2

 「トンデモ」やら「ニセ科学」やら‥、上記の意見の中には「エセ医療」や「詐欺」というものまであります。
 そして、一番右の「事件事故トラブル」って、こりゃ一体、何でしょうか‥。
 この『重曹療法』に対する世間の反応に、とても残念に思ったのを、私は今でもよく覚えています。
 真面目に記事を作成して、こうして茶化されて叩かれるというのは、結構、ショックなものでした‥。

 また、世間には、次の記事のように『重曹療法』を「エセ医療」とボヤいている方も実際におられまして‥、
 シモンチーニのことを『こんな時代遅れの「トンデモ理論」を考案しているようでは‥』と小馬鹿にしています。

    トゥーリオ・シモンチーニのがん治療についてのまとめ


 癌細胞では「乳酸」が蓄積して『乳酸アシドーシス』が生じて「酸性化」しており、この『乳酸アシドーシス』という「酸毒」、いわゆる「酸性化した環境」が “癌の重要な成長因子” となっているのは、すでに多くの研究報告によって科学的医学的に解明されている「癌の事実」です。癌組織の「酸性化酸性化した環境」は “癌の重要な成長因子” であり、癌の増殖悪性化転移進行を促進します。

 つまり、癌細胞で生じている「酸性化酸性化した環境」が “癌の重要な成長因子” であるということは、単純に考えても、『重曹重炭酸ナトリウム)』の「経口摂取」によって癌細胞の「酸性化酸性化した環境」を中和して「アルカリ化」してしまえば、癌は増殖悪性化転移進行するための “重要な成長因子” を削がれてしまうことになる(失うことになる)のですから、『重曹療法』によって癌が衰退して当然だと言えるわけです。

 正確に言いますと、癌細胞外が「酸性」で、癌細胞内は「アルカリ性」なのですが(当記事を参照)、この癌細胞で生じている「酸性化酸性化した環境」が『重曹重炭酸ナトリウム)』の「経口摂取」により中和されて改善され「アルカリ化」すると、癌の浸潤転移を有意に抑制して、「抗がん剤治療」や「免疫療法」と『重曹療法』の併用により その効果が一層高まる、ということが多くの研究報告によって明らかとなっています。
 つまり、今や『重曹療法』は、世界の研究報告によって、実際に「癌治療に有意に効果する」という事実が明らかとなっているのです。

 私は『重曹療法』の記事を真面目に作成しながら、上記のように叩かれてもいましたので‥、「福田一典」医師が分かりやすく丁寧にまとめてくださっている当記事を発見したときには、喜びのあまり「思わず叫んでしまった」というわけです。いやァ~、本当に嬉しかったですよ!!( 福田先生、本当にありがとうございます m(__)m

 『重曹重炭酸ナトリウム)』に着眼した「シモンチーニ」の オジ様 は、やはり「正しかった」わけです。
 そして『重曹療法』に関する研究報告をいろいろと提示しながら、当記事を分かりやすく丁寧にまとめ上げて作成してくださった「福田一典」医師も、本当に凄い オジ様 なんです。
 (福田医師は「私の母と同年代」ですから、私からすると立派な オジ様 です。ただ、お兄様と言うべきかも‥


 当記事を読んでくださっている医師の先生方は、英語論文が読める先生は、ぜひ「福田一典」医師のように、癌と「sodium bicarbonate重炭酸ナトリウム」に関する論文を、ご自分でも実際に調べてみてください。すでに、多く報告されているようです。

 それらの論文は『重曹重炭酸ナトリウム)』の「経口摂取」での「癌治療での有効性」を報告しています。
 『重曹重炭酸ナトリウム)』の「経口摂取」であって、「重曹点滴」ではないのです。

 論文では「長期間の服用も安全である」と報告しており、『重曹重炭酸ナトリウム)』の摂取量は、体重1kg 当たり、1日に「0.4g」を目安に摂取すると良いそうです。

 つまり、『体重1kg 当たり、1日に「0.4g」を目安に摂取する』ということは、体重における『重曹重炭酸ナトリウム)』の摂取量の目安は、単純計算で、次のようになります。

     体重30kg の人は、1日に「12g」を目安に摂取する。
     体重35kg の人は、1日に「14g」を目安に摂取する。
     体重40kg の人は、1日に「16g」を目安に摂取する。
     体重45kg の人は、1日に「18g」を目安に摂取する。
     体重50kg の人は、1日に「20g」を目安に摂取する。
     体重55kg の人は、1日に「22g」を目安に摂取する。
     体重60kg の人は、1日に「24g」を目安に摂取する。
     体重65kg の人は、1日に「26g」を目安に摂取する。
     体重70kg の人は、1日に「28g」を目安に摂取する。
     体重75kg の人は、1日に「30g」を目安に摂取する。
     体重80kg の人は、1日に「32g」を目安に摂取する。
     体重85kg の人は、1日に「34g」を目安に摂取する。
     体重90kg の人は、1日に「36g」を目安に摂取する。
     体重95kg の人は、1日に「38g」を目安に摂取する。
     体重100kg の人は、1日に「40g」を目安に摂取する。

 以上の摂取量を目安にして『重曹重炭酸ナトリウム)』を「経口摂取」すれば良い、ということになります。

 「福田一典」医師は『癌が大きいときは、副作用が無ければ、もう少し増量しても問題ありません』と説明されていますので、以上を目安にして「癌の程度」や「胃の具合」などを考慮に入れて、ご自分のそのときの様子で摂取量を増減して微調整されると良いでしょう。

 ただ、医師の先生ならば、当然、お分かりだと思いますが‥、癌患者さんに注意として伝えるべきことは、『重曹重炭酸ナトリウム)』は胃液(pH1.5~2.0の強酸性)の「制酸剤」にもなる医薬品ですから、必ず「食前」と「食後」の摂取は避けなければならない、という点です。
 『重曹重炭酸ナトリウム)』を摂取してから食事を取ったり、または、食後に『重曹重炭酸ナトリウム)』を摂取すれば、胃液(pH1.5~2.0の強酸性)が「制酸」されることで中和され、食べたものを消化できなくなり、消化不良を引き起こします。ここは、癌患者さんに対して、しっかりとお伝えされたほうが良いです。

 ウィキペディアの「炭酸水素ナトリウム重炭酸ナトリウム重曹)」には、このように記載されています。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

  用途
  医薬品
   医薬品としては、胃酸過多に対して「制酸剤」として使われる。
   ただし、胃液には塩酸が含まれているために、炭酸水素ナトリウムは急速に分解し、
   二酸化炭素の気泡が発生する。
   この気泡が胃を刺激し、さらなる「胃液の分泌」を促進することが知られている。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 『重曹重炭酸ナトリウム)』は胃酸過多の改善で使用される胃液(pH1.5~2.0の強酸性)の「制酸剤」でもあります。「食前」や「食後」に『重曹重炭酸ナトリウム)』を摂取すると、胃液(pH1.5~2.0の強酸性)が中和されて食べたものを消化できず、消化不良を引き起こすでしょう。

 ですから『重曹重炭酸ナトリウム)』を摂取するときは「食前」や「食後」を避け、必ず「空腹時」に摂取するほうが良いと思います。「空腹時」ならば、一時的に胃液(pH1.5~2.0の強酸性)が中和されても、その後に、また分泌されて復活しますので大丈夫です。

 『重曹重炭酸ナトリウム)』の摂取は「食前」や「食後」を避けて、必ず「空腹時」に摂取するように心がけて行なわれてください。よろしくお願いします m(__)m


 世界の多くの癌研究報告で、ここまで『重曹重炭酸ナトリウム)』が注目されてくれば、これ以上『重曹療法』に対して「トンデモ」「ニセ科学」「エセ医療」「詐欺」のレッテルはもう張れなくなるでしょう。

 当然ながら『重曹療法』は通常療法では一切認められていませんし、小馬鹿にする医師が多いでしょうが、世界の多くの研究報告が『重曹療法』との併用が「癌治療に有意に効果する抗腫瘍効果を発揮する)」という科学的根拠を示してくれているのですから、ご自分が担当している癌患者さんと相談した上で、癌患者さんと協力し合い、この意義ある『重曹療法』を併用した癌治療を試されてみてください。

 上記の「癌の原理」が理解できるのであれば、また、当記事を真剣にお読みになるのであれば、なぜ『重曹療法』との併用が「癌治療に有意に効果する(抗腫瘍効果を発揮する)」のか、その理由もお分かりになられるはずです。
 『重曹療法』は「抗がん剤治療」や「免疫療法」との併用でも「治療効果を有意に高める」そうですよ。
 その理由につきましては、当記事を読まれてください。

 『重曹療法』の臨床では「長期間の服用も安全である」と報告されています。
 『重曹重炭酸ナトリウム)』の摂取によって、癌の発生も有意に阻止してしまうのです。
 「福田一典」医師と同様、私も『重曹療法』は癌治療に大きな期待が持てると思います。


 ただ、『重曹療法』とは、あくまで「他の癌治療」との「併用」で効果を発揮します。
 『重曹療法』だけの癌治療では絶対にダメです。癌は『重曹療法』だけだと本当には治りません。
 『重曹重炭酸ナトリウム)』を摂取しているだけで癌が治ってしまう、というものでは決してありません。
 これは、私も当ブログで最初から言っていますが、『重曹療法』とは、あくまで「他の癌治療」を支える【補佐的立場】にあります。しかし、実に頼もしい【補佐的療法】だと思いますよ!


 そして『重曹療法』はできる限り「糖質制限食(ケトン食)」と併用したほうが、その効果をさらに発揮することができるでしょう。
 『重曹重炭酸ナトリウム)』を摂取したときには、癌細胞の「酸性化」を「制酸」して中和して「アルカリ化」するので「抗腫瘍効果」が発揮されます。しかし、日常食で無制限に糖質(ブドウ糖)を摂取していれば、癌細胞にまた「ブドウ糖」が大量に取り込まれ、癌細胞が再び「酸性化」してしまうため、元の木阿弥となるのです。

 つまり、糖質(ブドウ糖)を無制限に摂取しているうちは、次の を繰り返すことになるのです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

  糖質制限をせず、日常的に「糖質(ブドウ糖)を無制限に摂取する」食生活を送っている。
   すると、癌細胞に「ブドウ糖(癌の最大の餌)」が大量に取り込まれ、癌細胞がどんどん「酸性化」する。
   癌細胞の「酸性化」は “癌の重要な成長因子” であるため、癌の増殖悪性化転移進行を促進する。
   ゆえに、日常的に「糖質(ブドウ糖)を無制限に摂取して癌を育てている」うちは、癌が改善することはない。

 重曹重炭酸ナトリウム)』を摂取すると、癌細胞の「酸性化」が改善されて「アルカリ化」する。
   癌細胞は “重要な成長因子” である「酸性化した環境」を失い、成長力を削がれ、
   癌の増殖悪性化転移進行が抑制される(抗腫瘍効果)。

  しかし、糖質(ブドウ糖)を無制限に摂取していれば、「ブドウ糖」がまた癌細胞に大量に取り込まれる。
   これによって癌細胞が再び「酸性化」して、癌の増殖悪性化転移進行が促進される。

 重曹重炭酸ナトリウム)』をまた摂取すれば、「酸性化」した癌細胞が再度「アルカリ化」される。
   「アルカリ化」された癌細胞は、また成長力を削がれることになり、
   癌の増殖悪性化転移進行が抑制される(抗腫瘍効果)。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 こうして、 を繰り返し、『重曹重炭酸ナトリウム)』で癌細胞の「酸性化」を改善して「アルカリ化」しても、糖質(ブドウ糖)を無制限に摂取しているうちは、癌細胞の「再酸性化」を繰り返すのです。

 こんな繰り返しをするくらいなら、しっかりと「糖質制限食(ケトン食)」を併用して『重曹療法』を行なえば、『重曹重炭酸ナトリウム)』の摂取で癌細胞の「酸性化」した状態を「アルカリ化」したあとの「ブドウ糖の取り込みによる再酸性化」を防ぐので、『重曹療法』の効果を有意に発揮することができるようになるわけです。


 さて、私が当記事を読んで特に嬉しかったのは、研究報告では『重曹重炭酸ナトリウム)』を「経口摂取」して実験が行なわれていたこと‥、そして『重曹重炭酸ナトリウム)』の「経口摂取」が推奨されていたことです。

 世間では「重曹点滴」を押す方のほうが多く、「経口摂取」の場合は「胃液(強酸性)が中和(制酸)される段階を経るので、効果が弱まる」というのが理由であり、「重曹点滴」のほうが直接「重曹液」を血液中に投与することができるため、胃液(強酸性)が中和(制酸)される段階を経ない分、効果が大きい、と言うのです。

 私は「重曹点滴」でも別に良かったのですが、しかし、私はこの「重曹点滴」には、どうしても納得がいきませんでした‥。
 なぜならば、「重曹点滴」は「医療機関を通さなければ実行できません」から、わざわざ医療機関に「重曹点滴」を受けに行かなければ『重曹療法』の恩恵を享受できなくなるのです。
 だいたい、癌治療のための「重曹点滴」を病院に申し出て、それを理解してくれる病院を探すだけでも大変です。
 それに、癌治療のための「重曹点滴」を理解してくれる病院を探し出したあと、その病院に行ったときのみ『重曹療法』の恩恵を受けることができますが、基本的には適量の『重曹重炭酸ナトリウム)』を「毎日摂取したほうが有効的」ですし、お仕事が大変な方ならば、その病院に毎日「重曹点滴」を受けに行くようなことはたぶん無理ですし(私だって、病院に日参するような真似は無理です)、毎週3回でも大変だと思います。しかも、癌治療のための「重曹点滴」を理解してくれる病院が、家から遠くにある場合、他県にある場合、こういう場合は一体、どうするのでしょうか‥。これらのことを考慮するとき、私は「重曹点滴」には疑問符しか浮かびませんでした…。

 しかし、どうでしょう。

 これが『重曹重炭酸ナトリウム)』の「経口摂取」であれば、基本的には「食品グレード」や「医薬品レベル」の『重曹重炭酸ナトリウム)』であれば良いので、ネットでお気に入りのものを手軽に購入して入手できますし、「医薬品の重曹」が良い方は近くの薬局で売っているものを手軽に購入して入手できます。
 「福田一典」医師も、「医薬品レベルのもの」も ネットで購入できます、と推奨されています。

 こうして癌患者さんが「食品グレード」や「医薬品レベル」の『重曹重炭酸ナトリウム)』をご自分で購入して入手し、自宅で用法用量を守って「経口摂取」することで効果すれば、毎日、自宅でマイペースで『重曹療法』を実行し、それだけで、自宅で『重曹療法』の恩恵を受けることができるのですから、私はどう考えても「重曹点滴」よりも遥かに実行しやすい「経口摂取」のほうが、癌患者さんが毎日実行する上で一番理想的な『重曹療法』に成り得ると思ったのです。

 そのため、私は当ブログにて『重曹重炭酸ナトリウム)』の「経口摂取」を推奨し、そして、参考資料として、我が家が選んだ、次の『天然の重曹』をご紹介していたのですね。


      

木曽路物産『内モンゴル天然トロナ鉱石から作る重曹』 ( 600g真中 1000g 2000g


 記事の一番最後のところでもお話ししていますけれど、この『天然の重曹』は、我が家が毎週宅配で取っています自然食品の『太陽食品太陽食品 楽天市場)』さんが扱っていたので、我が家は単純にこの『重曹』を選びました。当然「福田一典」医師がこの『重曹』を推奨しているわけではありません。

 この、木曽路物産の『内モンゴル天然トロナ鉱石から作る重曹』は、とても奇麗な『天然の重曹』ですから、私も安心して推奨することができます。
 みなさんも、自宅で『重曹療法』を行なうときには、ご自分で納得のいく「食品グレード」や「医薬品レベル」の『重曹』を選ばれてくださいね!(薬局で売っている「医薬品の重曹」が良い方は、それで構いません

 左の「600g」のもので、現時点で、アマゾンでは「425円」で販売されています。

 研究報告では、癌治療の場合、体重1kg 当たり、1日に「0.4g」を目安に摂取すれば良い、ということです。
 ですから、体重が50~60kg の方ならば、1日に「20~24g」程度の摂取で良い、ということになります。

 体重が50~60kg の方は、1日に「20~24g」程度の摂取で良いので、左の「600g」のものを購入したとしても、「20~24g」の間の「22g」で1ヵ月間(30日間)にかかる費用を計算しても‥、

      1日「22g」の摂取 × 30日間 = 660g

 となりますので、左の「600g」あれば、1ヵ月間(30日間)はもつ、という計算になると思います。
 もう少し摂取量を増やしたい場合には、単純に言って、真ん中の「1000g」を購入しておけば、余裕をもって1ヵ月間(30日間)はもつでしょう。

 「1000g」のもので、現時点で、アマゾンで「631円」で販売されていますので、この場合では、1ヵ月間(30日間)の費用は、まァ~「631円」ということですね。
 たぶん、1ヵ月半(45日間)は余裕でもつのではないでしょうか‥。

 つまり、このようにして自宅での「経口摂取」にて行なう『重曹療法』であれば、1ヵ月間(30日間)にかかる費用は「数百円」程度で済む、ということです。


 私が、自宅にて行なう「経口摂取」による『重曹療法』を声も大にして推奨する理由は、次の3点です。

   当記事で説明されている如く、『重曹療法』を併用することで、癌治療に有意に効果する。
   『重曹重炭酸ナトリウム)』の「経口摂取」は、癌の発生を有意に阻止する。(発癌の阻止
   『重曹重炭酸ナトリウム)』の「経口摂取」は、癌の浸潤転移を有意に抑制する。(抗腫瘍効果の発揮
   「抗がん剤治療」や「免疫療法」は『重曹療法』との併用で治療効果が有意に高まる。(抗腫瘍効果の向上
   癌患者さんが、毎日、自宅でマイペースで、ゆとりを持って行なうことができる。
   重曹重炭酸ナトリウム)』にかかる費用が、とにかく、メチャクチャ安くて済む。


 お分かりだと思いますが、通常療法はこの安さのために『重曹療法』なんて採用できないのです。
 『重曹療法』によって癌が有意に改善されてしまうと「癌医療ビジネスが儲からなくなってしまう」ため、こんな 安くて儲からないチンケな『本物の癌治療安モン癌治療』には、まったく興味を示さないのです‥。

 ですから、この『重曹療法』に興味を示せるお医者さんは『本物』と見て、まず間違いありません。
 そのお医者さんは、癌患者さんに医療費の負担をなるべくかけないようにして、より効果的に、より有意に癌治療を進めることを、ちゃんと考えてくれている医師です。


 また、上記で、私が叩かれた中の意見には「詐欺」という言葉がありました。

 そもそも、こんなに安く‥、安価に済んでしまう『重曹療法』で、一体、どうやって「詐欺」を働くというのか‥(毎月「数百円」ですよ‥、抗がん剤点滴なんて1回一万三千円から一万八千円はするんですけど…)、まったく、お話にならない発想です…。

 今後も『重曹療法』との併用による「癌治療の有効性」を伝える研究報告や論文がどんどん増えていった暁には、もしかしたら、そのうち、シモンチーニは「癌医療界の英雄」として返り咲く日が来るかもしれませんね。
 癌治療における『重曹療法』の価値に、最初に着眼した医師として!
 シモンチーニの オジ様、もう少しの辛抱ですよ。
 私とは比べ物にならないような苦汁を舐めさせられたことでしょう。どうか、頑張ってください!


 なお、もう一度、確認ですが、『重曹療法』は「他の癌治療」との「併用」によって癌治療に有意に効果します。

 当記事で「福田一典」医師も『重曹療法は、単独でも、ある程度の効果はあるようです』と仰られてはいますが、上述しましたように、私の『重曹療法』の位置付けは、やはり、あくまでも「他の癌治療」を支えるための【補佐的療法】の立場に過ぎません。

 必ず『食事療法』を母体基本土台に置き、癌治療に有効することが科学的医学的に解明されている自然療法など「他の癌治療」を複合的に併用していろいろと組み合わせて行なっていてこそ、『重曹療法』は【補佐的療法】として大きな助けとなるのです。
 まずもって、『重曹療法しか行なっていない』などという癌治療では、私は賛成しかねます。


 どうぞ、癌患者さんは、以上の内容と共に、当記事をご覧になられてみてください。
 そして、医師の先生の中で『重曹療法』に興味を持ってくださった先生方は、ご自分が担当されている癌患者さんと一緒に協力し合って試してみてください。

 当記事が『本物の癌治療』を求めている癌患者さん、及び『重曹療法』に興味を持たれている医師の先生方の一助となって頂けることを切に願っています。よろしくお願いします m(__)m

.





 528)がん組織の「アルカリ化」と「抗がん剤治療」(その2):
 
    重曹治療(重炭酸ナトリウム)

 【「『漢方がん治療』を考える(福田一典 医師)」
より 】

f60470d4e440a51e210702f135140e9e[1]

【図】
◆◆
がん細胞は解糖系による「グルコース代謝(ブドウ糖代謝)」が亢進して「乳酸」と「水素イオンプロトンH+)」の産生量が増える。( そのため、がん細胞内は「乳酸(酸性物質)」と「水素イオンプロトンH+)」が蓄積することにより「酸性化」傾向になる。ブログ管理人の追加文
 細胞内の「酸性化」は細胞にとって障害になるので、細胞は「V型ATPアーゼvacuolar ATPase液胞型ATPアーゼ)」や「モノカルボン酸トランスポーター(MCT)」や「Na+-H+ 交換輸送体1Na+-H+ exchanger 1NHE1)」などの仕組みを使って、細胞内の「乳酸」や「水素イオンプロトン)」を細胞外に排出する。
 その結果、がん細胞の周囲は pH が低下して、がん組織は「酸性化」している。組織が「酸性化」すると、免疫細胞の働きが抑制され、「血管新生」が促進し、がん細胞の浸潤や転移も促進される。
 『重曹重炭酸ナトリウム / 別名炭酸水素ナトリウム)』を経口摂取すると、がん細胞外の「水素イオンプロトン)」と反応して、がん組織の「酸性化」を抑制できる。◆◆



がん細胞外は「酸性」になっている


 特殊な試薬と「MRI(磁気共鳴画像診断)」を組み合わせた方法で、生体内の組織の pH を測定することができます。
 研究の結果、がん組織が「酸性化」していることが明らかになっています。

e0bd98ce9d2c491ea31b1ff66ea72eed[1]

【図】
◆◆ 移植した腫瘍組織が「酸性化」していることが示されている。
◆◆


 正確には、がん細胞内は「アルカリ性」で、がん細胞外が「酸性化」しています。
 これについては「527話」で解説しています。

 がん細胞では、解糖系での「グルコース代謝(ブドウ糖代謝)」が亢進し、ミトコンドリアでの「酸化的リン酸化」が抑制されており、これを「ワールブルグ効果」あるいは「好気性解糖」と言います。

 グルコース(ブドウ糖)1分子が解糖で2分子の「乳酸」になるときに、2分子の「プロトン(水素イオンH+)」が産生されます。

b29f972eb49842d818eb5baf0d0e5472[1]


 細胞内の pH が低下して「酸性」になると細胞内のタンパク質の活性や働きは阻害され、pH 低下が顕著になれば(細胞内の「酸性化」が顕著になれば)、細胞は死滅します。
 そこで、がん細胞は「乳酸」や「水素イオンプロトン)」を細胞外に積極的に排出しています。

 「乳酸」は「モノカルボン酸トランスポーター(MCT)」という輸送担体で細胞外に排出され、「水素イオン」は「液胞型プロトンATPアーゼ(vacuolar H+-ATPases)」「モノカルボン酸輸送体(monocarboxylate transporter乳酸-プロトン共輸送体)」「Na+-H+ 交換輸送体1Na+-H+ exchanger 1NHE1)」などによって細胞外に放出されます。
 このような機序で、がん細胞は積極的に「プロトン(水素イオンH+)」を細胞外に排出するので、細胞外はより「酸性」になり、逆に、細胞内は「アルカリ性」になります。

 がん組織の「微小環境」は血液やリンパ液の循環が悪いので、「水素イオン」は がん組織に蓄積します。
 その結果、がん細胞の周囲の組織は「水素イオン」の濃度が高くなって pH が低下します。

上記の「微小環境」というのは『腫瘍の周囲に存在して栄養を送っている正常な細胞分子血管などのこと』です。腫瘍の存在によって「微小環境」が変化することもあれば、「微小環境」によって腫瘍の増殖や拡大が影響を受けることもあります。いわゆる「微小環境」とは『癌細胞の外側周囲の微小な環境』のことですブログ管理人


 正常の組織の pH は 7.3~7.4 程度とやや「アルカリ性」ですが、がん組織の「微小環境」の pH は 6.2~6.9 とより「酸性」になっていると言われています。


81f36a34fe24be91ce4175da4646c26f[1]

【図】
◆◆ 正常細胞では、細胞内 pH(pHi)は 6.99~7.05 とほぼ「中性」で、細胞外 pH(pHe)は 7.3~7.4 と「アルカリ性」になっていて、細胞外 pH(pHe)が 細胞内 pH(pHi)より高い。
 一方、がん細胞では、細胞内 pH(pHi)は 7.12~7.7 と「アルカリ性」になって、細胞外 pH(pHe)は 6.2~6.9 と「酸性」になって、細胞内 pH(pHi)が 細胞外 pH(pHe)より高い。
◆◆




がん組織の「酸性化」が、がん細胞の浸潤や転移を促進している

 がん組織の「酸性化」した「微小環境」は、がん細胞の生存にとって様々なメリットを与えます。
 組織が「酸性化」すると正常な細胞が弱り、結合組織を分解する酵素の活性が高まるため、がん細胞が周囲に広がりやすくなり、さらに「血管新生」が誘導されるので、がん細胞の浸潤や転移が促進されます。

 組織が「酸性」になると、がん細胞を攻撃しにきた「免疫細胞」の働きが弱ります。
 さらに「乳酸」には、がん細胞を攻撃する「細胞傷害性T細胞」の増殖や、「免疫細胞」の働きを高める「サイトカイン」の産生を抑制する作用があり、がんに対する「免疫応答」を低下させる作用もあります。

免疫細胞は「弱アルカリ性(pH 7.3~7.4)の下で正常に機能することができる」のです。そのため、免疫細胞が「酸性環境」にさらされると、その機能〔貪食能力〕が低下します。癌細胞は「酸性化」しているために「免疫細胞が攻撃し難い環境免疫細胞の苦手な「酸性環境)」なのですブログ管理人


 「抗がん剤」の多くは「塩基性」なので、「酸性」の組織には「抗がん剤」が到達し難くなり、活性が低下する、ということも指摘されています。

塩基」として働く性質を「塩基性」と言い、そのような水溶液を特に「アルカリ性」と言います。
 「抗がん剤」は、癌細胞を傷害するだけでなく、正常細胞をも傷害してしまう、これが「副作用」となります。
 「抗がん剤」の多くが「塩基性」であるということは、多くの「抗がん剤」が「酸性化している癌細胞」に到達し難く傷害し難い‥、逆に「弱アルカリ性の正常細胞」には到達しやすく傷害しやすい、ということになります。
 つまり「塩基性」の「抗がん剤」は、癌細胞を傷害することが苦手で、正常細胞を傷害することのほうが得意となりますね。これでは「抗がん剤の副作用」が顕著に出てしまって当然ではないでしょうか‥
ブログ管理人


 したがって、がん組織の「酸性化」を改善できれば、「抗がん剤治療」や「免疫療法」の効き目を高めることができることになります

免疫細胞も塩基性」の「抗がん剤」も弱アルカリ性(pH 7.3~7.4)の下で癌細胞を傷害しやすくなる」ので、下記で説明されている如く、『重曹』を「経口摂取」することによって癌細胞の「酸性化」を改善すれば〔重曹』の「経口摂取」によって癌細胞の「酸性環境」が中和されて「制酸」され、「アルカリ性環境」になれば〕、「アルカリ性環境」で正常に機能することができる〔アルカリ性環境が得意である〕免疫細胞や塩基性」の「抗がん剤」の「癌細胞への傷害能力」を支援することができるのですブログ管理人


 さらに「水素イオン」の「排出メカニズム」を阻害して、がん細胞内の pH を低下させれば、がん細胞を死滅させることもできます。

 がん組織の「酸性化」を阻止する方法として、胃潰瘍の治療に使う「プロトンポンプ阻害剤」や、解糖系を抑制する「2-デオキシ-D-グルコース」「ジクロロ酢酸ナトリウム」の併用療法について前回(527話)解説しています。

 これに『重炭酸ナトリウム炭酸水素ナトリウムや重曹とも言う)』の摂取を併用すると、さらに、がん組織の「酸性化」を抑制できます。『重曹療法』は、単独でも、ある程度の効果はあるようです。
 さらに「抗がん剤治療」や「免疫療法」の「抗腫瘍効果」を高めることが多くの研究で明らかになっています。



重炭酸ナトリウム』は食品や医薬品として利用されている

 『重炭酸ナトリウムsodium bicarbonate)』は『重炭酸ソーダ略して重曹)』や『炭酸水素ナトリウムsodium hydrogen carbonate)』とも呼ばれます。
 日本語では『炭酸水素ナトリウム』や『重曹』の呼び名が多いようですが、英文の論文では、ほとんどが「sodium bicarbonate」となっていますので、ここでは『重炭酸ナトリウムsodium bicarbonate)』や『重曹』を使っています。

 化学式は「NaHCO3」で表わされます。
 ナトリウムの「炭酸水素塩」です。

 『重炭酸ナトリウム』は、加熱によって二酸化炭素を発生する性質を利用して「ベーキングパウダー」として調理に使用されます。口中で炭酸ガスを発生させる「ソーダ飴」などには粉末で封入されます。

 水に『重炭酸ナトリウム』と『クエン酸』を混ぜると炭酸ガスが発生し「炭酸水」となるので、飲料の材料としても用いられています。砂糖を加え「サイダー」にしたり、レモンを加え「レモンソーダ」にするということもできます。

 「医薬品」としては、胃酸過多に対して「制酸剤」として使われたり、「酸性血症(アシドーシス)」の治療(アシドーシス〔酸性に傾いた状態〕の改善)に使われています。過剰に摂取すると「ナトリウムの過剰摂取」が問題になりますが、適切な量であれば「安全性の高い化合物」です。

 『重炭酸ナトリウム』は「水素イオンプロトン)」と反応して「二酸化炭素(CO2)」と「水(H2O)」になります。
 この反応を利用して、がん組織に多く蓄積している「水素イオン」を除去して、がん組織の「酸性化」を阻止することができます。

 このような『重炭酸ナトリウム重曹)』を摂取する がん治療の有効性を示す報告が増えています。

c14ba60335c4860ecd6f1ac67dd76fbe[1]

【図】
◆◆重炭酸ナトリウム』を「経口摂取」すると、血中に入った「重炭酸イオンHCO3-)」が がん組織に蓄積している「水素イオンプロトン)」と反応して「二酸化炭素(CO2)」と「水(H2O)」になり、二酸化炭素は呼気に排出され、水は血液に拡散する。この反応によって、がん組織の「酸性化」を抑制できる。
◆◆



『重炭酸ナトリウム』は、がん細胞の転移を抑制する

 がん組織の「酸性化」は、がん細胞の浸潤や転移を促進します。
 『重炭酸ナトリウム重曹)』を「経口摂取」すると「がん細胞の浸潤や転移を抑制できる」ことが、動物実験で報告されています。

 以下のような報告があります。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


   Bicarbonate Increases Tumor pH and Inhibits Spontaneous Metastases.
    (重炭酸ナトリウムは、腫瘍の pH を高めて転移を阻止する
    〔Cancer Res. 2009 Mar 15; 69(6): 2260–2268.


【要旨の抜粋】

 がん細胞における解糖による「グルコース代謝(ブドウ糖代謝)」の亢進と、がん組織では血液やリンパ液の循環が悪いので、がん細胞の外側に「水素イオン」が蓄積し、その結果、固形がんの周囲は「酸性」になっている。

 培養細胞や動物実験で、組織の「酸性化」は がん細胞の浸潤や転移を促進することが明らかになっている。

 本研究では、マウスの動物実験モデルを用いて、腫瘍組織の「酸性化」の阻止が がん細胞の転移を抑制できるかどうか、を明らかにする目的で行なった。

 転移性乳がんのマウスの実験モデルを用いて、『重炭酸ナトリウムNaHCO3)』を担がんマウスに「経口で投与する」と、腫瘍組織の pH は上昇し(アルカリ化し)、自然発生的な転移の形成が減少した

 この治療法はがん細胞外の pH(pHe)を有意に上昇させ、細胞内 pH(pHi)は上昇させなかった。

 『重炭酸ナトリウム治療重曹療法)』は、血中を循環する がん細胞の数を減らすことはなかった。

 一方、がん細胞を脾臓内に注入して肝臓転移を起こす実験系で、肝臓転移が有意に減少した
 これは、がん細胞の血管外遊出と着床の段階を阻止していることを示唆している。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 この実験では、『重炭酸ナトリウム』の摂取が血中の pH を上げることはなく、また、原発腫瘍の増殖を抑制することは認めませんでした。ただし、転移の発生を有意に抑制しました

 がん組織の「酸性化」は「カテプシンB」などの細胞外マトリックスを分解するタンパク分解酵素を活性化する作用があるので、転移の過程を促進すると考えられています。

 「経口」で『重炭酸ナトリウム』を摂取すると「酸性化」した がん組織が「アルカリ性」になるので、転移が抑制される、という機序です。


 この実験では、コントロールの がん組織の pH は 7.0 ± 0.11 で、『重炭酸ナトリウム』を投与したマウスの がん組織の pH は 7.4 ± 0.06 でした。
 細胞内 pH(pHi)は、コントロール群が 7.1 ± 0.09 で、『重炭酸ナトリウム』を投与したマウスの がん細胞では 7.0 ± 0.06 で、有意な差は認めていません。

 同じマウスの正常組織(後脚の筋肉組織)の細胞内 pH(pHi)は 7.22 ± 0.04、細胞外 pH(pHe)は 7.40 ± 0.08 で、『重炭酸ナトリウム』の投与で影響を受けませんでした。


 このマウスを使った実験では、200mmol/L の濃度の『重炭酸ナトリウムNaHCO3)』が入った「飲料水」を自由摂取で与えています。『重炭酸ナトリウム』の分子量は 84 ですので、200mmol/L は 16.8g/L を自由摂取しています。

 マウスは、人間に比べて、体重当たりの「飲水摂取量」が 5~10倍くらいあります。
 エサも、体重当たりで換算すると 5~10倍くらいです。

 この実験では(マウスの)1日の「飲水摂取量」は 4.2 ± 0.2mL でした。
 マウスの体重は 20g 程度ですので、体重の「5分の1」程度の水を1日に飲みます。
 60kg の人間で「12リットル」に換算されます。

 ネズミと人間は「体重当たりの代謝率」が異なり、小さい動物ほど、体重当たりの飲水やエサの摂取量は多くなります。
 標準代謝量は体重の「3/4乗(正確には0.751乗)」に比例する、という法則があり、一般に、マウスの体重当たりのエネルギー消費量や薬物の代謝速度は、人間の「約7倍」と言われています。体表面積では、ほぼ同じになります。
 これについては「293話」で解説しています。

 このような計算では、この実験でマウスが摂取した『重炭酸ナトリウム』は、体表1m2 当たり1日に 9.4g になります。9.4g/m2/d は 70kg の人間で1日「12.5g」になると、この論文の考察に記述されています。



『重炭酸ナトリウム』は「pH 緩衝剤」として安全に利用できる

 上記の論文と同じ「Cancer Research」の同じ号に以下のような論文も掲載されています。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



  The Potential Role of Systemic Buffers in Reducing Intratumoral Extracellular pH and Acid-Mediated Invasion.
   (腫瘍組織内の「細胞外酸性化」と「酸誘導性の浸潤」の軽減における「全身性緩衝剤」の可能性
   〔Cancer Res. 2009 Mar 15; 69(6): 2677–2684.


【要旨】

 正常組織に比べて、がん組織の細胞外 pH(pHe)は低下(酸性化)しており、この(がん細胞での細胞外 pH(pHe)の「酸性化」が、がんの原発巣や転移巣において増殖や浸潤を促進していることは、多くの研究によって示されている。

 この研究は、「pH 緩衝剤」を全身性に投与することによって、がん組織内、及び、がん組織周囲の「酸性化」を軽減し、がん細胞の増殖と悪性進展を阻止できる、という仮説を検証するために行なった。

 生体内において、全身性の「pH 緩衝剤」によって「腫瘍組織の細胞外 pH(pHe)を高める(がん細胞の「酸性化」を改善して「アルカリ化」する)」ために必要な投与量を決めるのにコンピューター・シュミレーションを利用し、この目的に適する化合物を探索した。

 『重炭酸ナトリウムNaHCO3)』が、通常の臨床試験で使用されている量の摂取によって、この目的に利用できることを明らかにした。

 さらに、腫瘍組織の「酸性化」の軽減が、血液や正常組織の pH に影響することなく、腫瘍の増大と浸潤を有意に抑制することを認めた。

 ある物質の pH の「緩衝作用」の有効性を決める重要な要素は、その「pKa(酸解離定数)」である。
 『重炭酸ナトリウムNaHCO3)』の「pKa」が 6.1 であり、これは細胞外の「pH 緩衝剤」としては理想とは言えない。
 細胞外 pH(pHe)を高めるためには「pKa が7に近いもの」がより有効である。

 がん組織の細胞外 pH(pHe)を高め、がん細胞の増殖浸潤を阻害する目的で、全身性の「pH 緩衝剤」を利用することは有用である


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 正常細胞の細胞外の pH(pHe)は 7.2~7.4 程度とやや「アルカリ性」です。
 しかし、がん細胞の細胞外 pH(pHe)は 6.6~7.0 と「酸性化」しています。
 この『がん組織の「酸性化」を中和して「酸性度」を低下させる全身性の「pH 緩衝剤」の服用』は、がん治療に有効に作用することが明らかになっています。

 理想的な「pH 緩衝剤」は「pKa(酸解離定数)が7に近いもの」が良く、『重炭酸ナトリウムNaHCO3)』の「pKa」が 6.1 であるため、まだ「より有効性の高いもの」がないか探索しています。
 しかし、他の「バッファー(pH 緩衝剤)」では、副作用などの観点から、現時点では『重炭酸ナトリウム重曹)』が最も使いやすい、という考察です。

 「重炭酸イオンHCO3-)」は「水素イオンH+)」と反応して「二酸化炭素(CO2呼気から排出)」と「水(H2O血液に拡散)」になるので、副作用は起こり難い、という理由のようです。
 「重炭酸イオンHCO3-)」は体内で生理的に「pH 緩衝剤」として働いており、人工的な「pH 緩衝剤」は長期間の服用には「安全性に問題がある」ということです。
 『重曹』は「食品」や「医薬品」として利用され、1日10~20g 程度で、がん組織の「酸性化」の軽減に有効に作用し、この程度の量であれば、長期に使用しても「安全性に問題がない」ことが知られているからです。


 この論文では、血中の「重炭酸イオンHCO3-)」の上昇は、血液の pH には影響せずに、がん組織と がん組織周辺の「酸性血症(アシドーシス)」を正常化することを確認しています。

 『重炭酸ナトリウム』は血液のような正常な pH(7.35~7.45)を「アルカリ化」することはせずに、「酸性化」した がん組織(pH が 6.6~6.9)は正常な pH に向けて「緩衝作用」を示すことが示されています。

 この論文では、70kg の人間換算で1日「37g」の『重炭酸ナトリウム』の摂取で行なっています。
 この論文の考察では、『重炭酸ナトリウム』の1日の摂取量は「25g」から「50g」程度を推奨しています。

 この程度の投与量は、「尿細管性アシドーシス」や「鎌状赤血球症」などの治療で、長期間(1年以上)使用されており、「安全性には問題ない」と記述されています。


 さらに、この論文では、79歳の「全身転移のある腎臓がんの患者」の例を記載しています。

 最初の「抗がん剤治療」が無効だったために、その患者さんは「標準治療」を中止し、ビタミンやサプリメントと一緒に「60g」の『重炭酸ナトリウム』を摂取する代替医療を自分で開始しました。そして、この論文を投稿するまでの10ヵ月間、がんの進行は止まって、病状が安定している、という症例を紹介しています。



重炭酸ナトリウム』は「発がん」過程を抑制する

 以下のような論文があります。


   Systemic Buffers Inhibit Carcinogenesis in TRAMP Mice.
    (全身性の「pH緩衝」は、TRAMP マウスの「発がん」を阻害する
    〔J Urol. 2012 Aug; 188(2): 624–631.


 がん組織の「微小環境」において、組織の「低酸素」や「酸性化」が「発がん」過程を促進することが知られています。
 さらに、がん組織の「低酸素」や「酸性化」が、がん細胞の浸潤性や転移を促進することが報告されています。

 そこで「初期のがん組織」の段階で、「pH 緩衝剤重炭酸ナトリウム)」を使って、がん組織の「酸性化」を阻止すると、がんの進行や浸潤性の性質が抑えられるかどうか、を検討する目的で実験が行なわれています。

 「低酸素」はグルコース(ブドウ糖)の「解糖系の代謝」への移行を促進し、「乳酸」と「水素イオンプロトン)」の産生を増やして、がん組織の「酸性化」を促進します。
 がん組織の「酸性化」は、さらに、がん細胞の浸潤や転移を促進します。
 その結果、「初期のがん」が「進行がん」になっていきます。


 TRAMP マウスは、発がんタンパク質の「SV40抗原」を発現させることによって、自然発症の「前立腺がん」を発生させることができる遺伝子改変マウスです。「がん予防効果」のある成分の探索などにも使われます。
 この「前立腺がん」を自然発症するマウスを用いて、『重炭酸ナトリウム』を「経口投与」すると、がんの発生が予防できるかどうか、を検討しています。

 『重炭酸ナトリウム』の投与は 200mM の濃度で『重炭酸ナトリウム』を溶かした「飲水」の自由摂取を「4週齢」と「10週齢」から開始しています。
 コントロール群(重炭酸ナトリウム非投与)では、TRAMP マウスの18匹すべてで、平均「13週齢」で、3次元超音波検査で「前立腺がん」の発生を認めました。
 すべてのマウスが「52週齢」以内( 中央値「37週齢」)に死亡しました。

 『重炭酸ナトリウム』の投与を「6週齢」以前に開始した10匹のマウスでは、すべてが「76週」以上まで生存し、超音波検査で「前立腺がん」の発生は認めませんでした。
 解剖による前立腺の組織学的検査では、前立腺組織の過形成(hyperplasia)は認めましたが、70%には がんは認めず、残り30%では「高分化型の小さな前立腺がん」が認められました。

 『重炭酸ナトリウム』の摂取を「6週」以降に開始した9匹の TRAMP マウスでは、「前立腺がん」の発生はコントロール群と同じでした。

 つまり、『重炭酸ナトリウム』の摂取を「早い段階」から開始すれば、「前立腺がん」の自然発症モデルの TRAMP マウスの発がんを抑制できる、という結果です。
 全身性の「pH 緩衝剤」としての『重炭酸ナトリウム』が「初期のがん」から「浸潤性のがん」への進展を抑制できるという結果です。
 この実験系で「6週齢」以前に『重炭酸ナトリウム』の摂取を開始すると、がんの発生を阻止して天寿まで生きれる、という結果です。

 TRAMP マウスは「がんウイルス抗原の SV40タンパク質」を発現させて強力に発がんさせるモデルなので、がんの発生を完全に抑制できる効果は、かなり強い「がん予防効果」と言えます。


 この論文では、マウスに投与した『重炭酸ナトリウム』の量は、人間に換算すると1日「約0.4g/kg」と記載されています。60kg で「24g」です。この投与量は「鎌状赤血球症」の臨床試験で1年以上の投与が行なわれています。

 しかし、人間で「がん予防」の目的での臨床試験には使うのが困難かもしれません。
 人間での「がん予防効果」の評価には「数年以上の長期間の試験」が必要だからです。
 しかし、もっと安全で有効な「pH 緩衝剤」が開発できれば、長期の「がん予防」試験にも利用できるかもしれないと言っています。



重炭酸ナトリウム』は「mTORC1 阻害剤」の効き目を高める

 以下のような論文があります。


   Acidic tumor microenvironment abrogates the efficacy of mTORC1 inhibitors.
    (腫瘍組織の「酸性の微小環境」は「mTORC1 阻害剤」の効果を阻害する
    〔Mol Cancer. 2016 Dec 5;15(1):78.


 「mTORC1哺乳類ラパマイシン標的タンパク質複合体1)」は「セリン・スレオニンキナーゼ(タンパク質の「セリン」や「スレオニン」をリン酸化する酵素)」の一種で、細胞の分裂や生存などの調節に中心的な役割を果たしています。
 栄養摂取やインスリン成長ホルモンIGF-1サイトカインなどの増殖刺激が細胞に作用すると、それらの受容体などを介して「PI3キナーゼ(Phosphoinositide 3-kinasePI3K)」というリン酸化酵素が活性化され、これが「Akt(別名Protein Kinase B)」という「セリン・スレオニンリン酸化酵素」をリン酸化して活性化します。
 活性化した「Akt」は、細胞内のシグナル伝達に関与する様々なタンパク質の活性を調節することによって細胞の増殖や生存()の調節を行ないます。この「Akt」のターゲットの一つが「mTORC1」というわけです。

 「Akt」によってリン酸化(活性化)された「mTORC1」は、細胞分裂や細胞死や血管新生やエネルギー産生などに作用して、がん細胞の増殖を促進します(下図)。


9715e34432d0b26c9b63e03a70f3e873[1]

【図】
◆◆ 栄養摂取やインスリンインスリン様成長因子-1IGF-1)、サイトカインなどの増殖刺激が細胞に作用すると「PI3K」が活性化され、その下流に位置する「Akt」の活性化、「mTORC1」の活性化と増殖シグナルが伝達される。「mTORC1」は栄養素の取込みやエネルギー産生、細胞分裂増殖、細胞生存、抗がん剤抵抗性、血管新生を亢進し、「オートファジー自食作用)」を抑制するので、「mTORC1」の活性化は がん細胞の発生や増殖や転移を促進する方向で働く。「ラパマイシン」は「mTORC1」の活性を直接阻害することによって「抗がん作用」を発揮する。
◆◆


 「mTOR 阻害剤」は「免疫抑制」という欠点を持ちますが、がん細胞や 肉腫細胞の多くにおいて「mTOR」が活性化されているため、「抗がん剤」として有効性が高く、すでに、いくつかの「mTOR 阻害剤」が開発され、「抗がん剤」として使用されています。
 「テムシロリムスTemsirolimus商品名「トーリセル」)」は「ラパマイシン」誘導体で、静脈内投与可能な「mTOR 阻害剤」です。経口「mTOR 阻害剤」として「エベロリムス商品名「アフィニトール」)」が承認されています。

 この論文では「ラパマイシン」を使って実験しています。
 マウスの移植腫瘍を使った実験で、がん組織の「微小環境」が「酸性」だと、「ラパマイシン」の「抗がん作用」は減弱する、ということです。
 そして、『重炭酸ナトリウム』をマウスに摂取させて、がん組織の「微小環境」の「酸性度」を低下させると、「ラパマイシン」の「抗腫瘍効果」は増強しました。

 『重炭酸ナトリウム』と「ラパマイシン」をそれぞれ単独で投与した場合に比べて、両者を併用して投与すると、移植腫瘍はほとんど消滅するくらいの「抗腫瘍効果」を示しています。

 この実験でも、『重炭酸ナトリウム』は 200mmol/L の濃度の「飲水」を自由摂取で投与しています。
 「弱アルカリ性」の「抗がん剤(ドキソルビシンなど)」も、『重炭酸ナトリウム』は「抗がん剤」の細胞内への取り込みを促進して「抗腫瘍効果」を高める、と記述しています。



『重炭酸ナトリウム』による がん組織の「アルカリ化」は「免疫療法」の効き目を高める

 「免疫療法」として注目されている「オプジーボ」や「ヤーボイ」や「養子免疫療法自己リンパ球療法)」のときに『重曹治療重炭酸ナトリウム)』を併用する価値はありそうです。

 以下のような報告があります。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


   Neutralization of Tumor Acidity Improves Antitumor Responses to Immunotherapy.
    (腫瘍組織の「酸性度」の中性化は「免疫療法」の「抗腫瘍応答」を改善する
    〔Cancer Res. 2016 Mar 15;76(6):1381-90.


【要旨】

 「免疫チェックポイント阻害剤」や「養子T細胞療法」のような「がんの免疫療法」は、臨床効果を発揮する場合もあるが、まだ解明されていない抑制メカニズムの存在によって、その有効性は低い。

 固形がんの「微小環境」は、高度に「酸性化」している特徴があり、この環境が「抗腫瘍免疫」の効果を妨げている可能性がある。

免疫細胞は「弱アルカリ性(pH 7.3~7.4)の下で正常に機能することができる」ので、免疫細胞は「酸性環境」の下だと機能が低下するために「抗腫瘍免疫」の効果を妨げる可能性があるのですブログ管理人

 この研究においては「免疫療法における腫瘍組織の酸性化」の影響を検討した。


 培養細胞を使った実験で、pH が「酸性」の条件では「T細胞」の活性化が阻害され、解糖による「グルコース代謝(ブドウ糖代謝)」が抑制された。
 「酸性 pH」による「インターフェロン-γ」の産生阻害は、「mRNA」転写のレベルではなく、タンパク質の翻訳後の阻害であることが示された。

 がん組織の「酸性化」は細胞内 pH(pHi)には影響しない。
 これは、細胞膜に発現している特殊な「pH 感受性受容体」が細胞外の「酸性化」を感知して、細胞内にシグナルを送ることを示唆している。「T細胞」には、このような「pH 感受性受容体」が4種類発現している。

 注目すべきことに、マウスに がん細胞を移植した実験系で、『重炭酸ナトリウム治療重炭酸ナトリウム』で腫瘍の「酸性度」を中和すると、移植腫瘍の増殖が抑制され、この腫瘍組織内で「Tリンパ球」の浸潤の増加が認められた

 さらに「抗CTLA-4抗体」や「抗PD1抗体」による治療や「養子T細胞療法」に『重炭酸ナトリウム治療重炭酸ナトリウム』を併用すると、多くの実験モデルにおいて「抗腫瘍応答」を増強し、いくつかの実験系では、がんが治癒した

 以上の結果から、pH を「アルカリ化」する「pH 緩衝剤」を「経口摂取」することによって「腫瘍組織内の pH を高める」ことは「免疫療法の効果を高める」ことができる。速やかに臨床で使用する価値がある。

一応、補足しておきますが、この研究から読み取るべきことは、この『重曹』の「経口摂取」による効果は何も「免疫療法」だけの話ではなく、『重曹』の「経口摂取」によって癌患者さんの「免疫細胞の癌細胞への攻撃」自体を高めることができる、ということです。「免疫機能」を改善している癌患者さんならば、『重曹』を「経口摂取」することによって、上述されている『重曹』の効果を得ることができるのですよ。分かりますよね!ブログ管理人


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 「細胞傷害性T細胞キラーT細胞)」は「抗原提示細胞樹状細胞マクロファージ)」から「抗原」を提示されると活性化されて、敵(病原菌や がん細胞など)を攻撃します。
 「細胞傷害性T細胞」には「PD-1」や「CTLA-4」という受容体が存在します。

 「PD-1」は「プログラム細胞死1(programmed death-1)」、
 「CTLA-4」は「細胞傷害性Tリンパ球抗原-4 (cytotoxic T-lymphocyte-associated protein 4)」の略です。


 これらの受容体の「リガンド受容体に結合して作用する物質)」となる「PD-L1」や「B7(B7-1B7-2)」を「抗原提示細胞」が持つことによって「細胞傷害性T細胞」の働きを抑制しています。
 つまり、「PD-1 受容体」や「CTLA-4 受容体」が「リガンド」によって刺激されると「T細胞」の増殖が停止し、細胞死を来すことになります。このようにして「細胞傷害性T細胞」の過剰な応答を制御しています。


 「細胞傷害性T細胞」の働きを阻害する「PD-L1」や「B7」は、がん細胞にも発現しています。
 つまり、がん細胞は「免疫系の制御システム」を利用して、がん組織内の「細胞傷害性T細胞」の働きを阻止しています。
 「PD-1 受容体」や「CTLA-4 受容体」は「細胞傷害性T細胞を死滅させるスイッチ」のようなものなので、これらのスイッチが入らないようにすれば、「細胞傷害性T細胞」は生き残って「がん細胞への攻撃力」を高めることができます。

 「CTLA-4」に対する抗体(ヒト型抗ヒトCTLA-4モノクローナル抗体)の「イピリブマブ( ipilimumab米国での販売名「YERVOY」)」は「T細胞」の「CTLA-4」の働きを阻止することで、腫瘍抗原特異的な「T細胞」の活性化と増殖を促して「腫瘍増殖を抑制する作用」を発揮します。
 「PD-1」の阻害薬としては「ヒト型抗PD-1モノクローナル抗体」の「ニボルマブnivolumab商品名「オプジーボOpdivo)」があります。これらは「免疫チェックポイント阻害剤」と言います。

 体に備わった「がん細胞に対する攻撃力を高めて、がんを治療しよう」というのが「がんの免疫療法」の理論です。
 「免疫細胞を活性化する」という従来の「免疫療法」では充分な効果が得られなかったのですが、その大きな理由は「免疫応答にブレーキをかける仕組み」の存在であることが明らかになってきました。
 「このブレーキを解除して、免疫細胞に100%の力で がん細胞を攻撃させよう」というのが、「CTLA-4」や「PD-1/PD-L1」をターゲットにした治療法です(下図)。

92d7a404a8877f9158fe8f4d534125bd[1]

【図】
◆◆
①「抗原提示細胞」上には「MHCクラスIIMHC-II)」と言われる分子があり、抗原を介して「T細胞」上の「TCR(T細胞受容体)」と反応して「細胞傷害性T細胞」を活性化する。
②「T細胞」上には「CD28」と「CTLA-4」があり、「CD28」は恒常的に発現し、「抗原提示細胞」からの「B7-1」や「B7-2」という「リガンド」によって「T細胞」活性化に作用する。
③ 一方、「CTLA-4」は「T細胞」活性化に伴なって発現が誘導され、「B7-1」や「B7-2」によって刺激されると「T細胞」を抑制する。「CTLA-4」は「CD28」よりも「B7」に対する親和性が強いので、活性化した「T細胞」の過剰な応答を抑制する。
④ 同様に、「PD-1(Programmed death-1)」は「抗原提示細胞」の「PD-L1(別名B7-H1)」と結合することによって「抑制型の免疫調節シグナル」を活性化させる。がん細胞も「B7-1」「やB7-2」や「PD-L1」が発現しており、「細胞傷害性T細胞」の働きを抑制している。
⑤「T細胞」の「CTLA-4」と「PD-1」の働きを「特異抗体」で阻害すると、がん細胞に対する「細胞傷害性T細胞」の働きを高めることができる。
◆◆


 しかし、がん組織が「酸性化」していると「細胞傷害性T細胞」の働きは低下します
 「pH が低い(酸性化している)」という状況が、細胞の働きを弱めるからです

 「ナチュラルキラー細胞NK細胞)」活性が「酸性」の条件では低下することが報告されています。
 「ナチュラルキラー細胞NK細胞)」は「細胞傷害性リンパ球」の1種で、細胞を殺すのに「T細胞」とは異なり、事前に感作させておく必要がないということから「生まれつき(natural)の細胞傷害性細胞(killer cell)」という意味で名付けられています。
 腫瘍細胞やウイルス感染細胞の拒絶に重要な働きを担っており、「ナチュラルキラー細胞NK細胞)」活性を高めることは「がん細胞の排除」に有効です。

 以下のような報告があります。


   Natural killer-cell activity under conditions reflective of tumor micro-environment.
    (腫瘍組織の微小環境を反映する条件下での「ナチュラルキラー細胞」の活性
    〔Int J Cancer. 1991 Jul 30;48(6):895-9.


 この論文では、がん組織の「微小環境」の特徴である「低酸素分圧」「低グルコース(ブドウ糖)濃度」「酸性」といった条件で、がん組織に存在する「ナチュラルキラー細胞NK細胞)」の活性がどのように影響を受けるかを検討しています。

 「低酸素(1% O2)」や「低グルコース(ブドウ糖)濃度(6mg/dl)」は「ナチュラルキラー細胞NK細胞)」活性を低下させませんでしたが、「無酸素(0% O2)」と「酸性条件(pH が 6.4、または、6.7)」では「ナチュラルキラー細胞NK細胞)」活性が顕著に低下することが報告されています。

 したがって、がん組織の「酸性化」を軽減する『重炭酸ナトリウム』の摂取を併用すると、「オプジーボ」や「ヤーボイ」などの「免疫チェックポイント阻害剤」や、活性化した「T細胞」を点滴する「養子免疫療法自己リンパ球療法)」や「NK細胞療法ナチュラルキラー細胞療法)」など「免疫療法」を行なうときには『重曹療法』を併用する価値はあります。極めて「安価な方法」で、高額な治療の効果を高めることができます。



がん組織における「乳酸産生」と「酸性化」を抑制する治療を組み合わせる がん治療

 「乳酸」も、がんの進展や「免疫細胞の抑制」に重要です。

 以下のような報告があります。


   Functional polarization of tumour-associated macrophages by tumour-derived lactic acid.
    (腫瘍由来の「乳酸」による「腫瘍関連マクロファージ」の機能的極性化
    〔Nature. 2014 Sep 25; 513(7519): 559–563.


 腫瘍細胞が産生する「乳酸」が「血管内皮細胞増殖因子VEGF)」の発現を亢進し、「腫瘍関連マクロファージ」を「M2型」に誘導します。
 がん組織に浸潤した「マクロファージ」を「TAM(tumor-associated macrophage腫瘍関連マクロファージ)」と言い、「血管新生」「増殖因子産生」「免疫抑制」「転移促進」などの様々な機能により「発がんがんの悪性化を促進する働き」をしています。
 活性化した「マクロファージ」から産生される「プロスタグランジンE2」や「炎症性サイトカイン」は、がん細胞を悪化させ、「抗腫瘍免疫」を抑制して がん細胞の増殖を促進し、転移や再発を促進することが明らかになっています。


 血中を循環する「単球」は、皮膚などの末梢組織に入ると「マクロファージ」と呼ばれる細胞に分化します。
 「マクロファージ」は「M1型」と「M2型」に分けられます。

 「M1型」は「がん細胞を攻撃する作用」がありますが、「炎症と組織傷害を進める作用」があります。
 一方、「M2型」は「炎症を収束させるように働きます」が、「CTL(細胞傷害性T細胞)」活性を抑制して「抗腫瘍免疫を阻止する作用」を持っています。

 「がんの免疫療法」の効果を高めるためには「M1型」を亢進し、「M2型」を抑制することが重要と考えられています。

248bb56d17b98f54ada7390a42a8190e[1]

【図】
◆◆
①「シクロオキシゲナーゼ-2COX-2)」と「シグナル伝達兼転写活性化因子3Signal transducer and activator of transcription 3STAT3)」は「マクロファージ」を「M1型」から「M2型」に変換して活性化する。
②「M2型TAM(M2型マクロファージ)」は VEGF, FGF-2, IL-1, and IL-8 を産生して「血管新生」を亢進し、
③ EGF, FGF-2, IL-6, TGF-β, PDGF を産生して、がん細胞の増殖を亢進する。
④ さらに、がん細胞と融合したり、EGF, IL-6, IL-8 を産生して「がん幹細胞の性状」をがん細胞に獲得させる。
⑤ さらに「MMPs(matrix metalloproteinase)」や「EGF」の産生を促進して、がん細胞の浸潤性を高める。
  このようにして「M2型腫瘍関連マクロファージ(Tumor-associated macrophageTAM)」は、がん細胞の増殖転移治療抵抗性再発を促進する。(参考J Zhejiang Univ Sci B. 15(1): 1–15. 2014年, Fig.1) 。
◆◆


 「乳酸」は「M1型マクロファージ」を阻害し、「M2型マクロファージ」を亢進する、という結果です。
 その結果、「CTL(細胞傷害性T細胞)」の活性は抑制され、「抗腫瘍免疫」は低下します。
 したがって(がん細胞での「乳酸の産生抑制」は、免疫細胞の働きを高めます


 したがって、がん細胞の解糖系を阻害する「2-デオキシ-D-グルコース」と「ジクロロ酢酸」と「ケトン食」、がん細胞外への「水素イオンプロトンH+)」の排出を阻害する「胃潰瘍治療薬」の「プロトンポンプ阻害薬」、そして、今回紹介した『重曹治療重炭酸ナトリウム』の併用は「抗がん剤治療」や「免疫療法」と併用する価値はあります。


 『重曹重炭酸ナトリウム)』は「医薬品レベルのもの」も、ネットで購入できます。


      

木曽路物産『内モンゴル天然トロナ鉱石から作る重曹』 ( 600g真中 1000g 2000g



 体重1kg 当たり、1日に「0.4g」を目安に摂取すると良いと思います。

     体重30kg の人は、1日に「12g」を目安に摂取する。
      体重35kg の人は、1日に「14g」を目安に摂取する。
      体重40kg の人は、1日に「16g」を目安に摂取する。
      体重45kg の人は、1日に「18g」を目安に摂取する。
      体重50kg の人は、1日に「20g」を目安に摂取する。
      体重55kg の人は、1日に「22g」を目安に摂取する。
      体重60kg の人は、1日に「24g」を目安に摂取する。
      体重65kg の人は、1日に「26g」を目安に摂取する。
      体重70kg の人は、1日に「28g」を目安に摂取する。
      体重75kg の人は、1日に「30g」を目安に摂取する。
      体重80kg の人は、1日に「32g」を目安に摂取する。
      体重85kg の人は、1日に「34g」を目安に摂取する。
      体重90kg の人は、1日に「36g」を目安に摂取する。
      体重95kg の人は、1日に「38g」を目安に摂取する。
      体重100kg の人は、1日に「40g」を目安に摂取する。



 がんが大きいときは、副作用が無ければ、もう少し増量しても問題ありません。

 「プロトンポンプ阻害剤」や「ジクロロ酢酸」などを併用すれば、『重炭酸ナトリウム』の量を減らせます。
 (ただし、副作用の観点から、組合せには充分な注意が必要です


上記の『重曹』は、自然食品の『太陽食品太陽食品 楽天市場)』さんが扱っている『天然の重曹』で、我が家が選んだ『重曹』であり、「福田一典」医師が推奨しているわけではありません。みなさんも、自宅で『重曹療法』を行なうときには、ご自分で納得のいく「食品グレード」や「医薬品レベル」の『重曹』を選ばれてくださいね!ブログ管理人




      福田式 がんを遠ざけるケトン食レシピ

      やせる! 若返る! ケトン体食事法

      健康になりたければ糖質をやめなさい!- 糖質を減らせば、病気も肥満も遠ざかる

      ブドウ糖を絶てば、がん細胞は死滅する!- 今あるがんが消えていく『中鎖脂肪ケトン食』

      がんに効く食事 がんを悪くする食事





以下の【補足】は、「ビタミンB1の欠乏は『乳酸アシドーシス』を生じる原因となる ~ 武田英二 医学博士【メープル重曹療法:重曹水の「炭酸水素イオン」が『乳酸アシドーシス』を改善する】」記事の【補足】の引用ですブログ管理人


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 補足

カナダの『メープル重曹療法』について

 カナダの自然療法(民間療法)の中に、「メープルシロップ」と「重曹」を使用した『メープル重曹療法』があります。
 この『メープル重曹療法』は、癌治療に有効することで知られています。

 『メープル重曹療法』は、「メープルシロップ」と「重曹」を3対1の割合で混ぜ合わせて煮詰めたもの(メープル重曹液)を摂取する方法で、「メープルシロップ」には「ブドウ糖」が含まれていますので、癌細胞が「ブドウ糖」と一緒に『メープル重曹液』の強アルカリを取り込むことによって、癌細胞だけが死滅する、という自然療法です。
 「重曹」は医薬品にもなるため、正常細胞には一切無害ですが、癌細胞は『メープル重曹液』の強アルカリを取り込むと死滅してしまうそうです。

 「癌細胞と pH の関係」につきましては、『pH が7.4をわずかに超える環境では癌細胞は休眠状態となり、pH8.5以上の環境では癌細胞は死ぬ』という見解があります(血液の pH は7.4〔pH7.35~7.45〕で厳密に調整されています)。
 『メープル重曹療法』の実地と重ね見れば、「癌細胞は強アルカリにさらされると死滅してしまう」と言えるのでしょう。

 「重曹」は弱アルカリ性です(pH8.1~8.5)。
 「重曹」を水で溶かしたものを『重曹水』と言います(または『重曹液』と言います)。
 「重曹」を水で溶かした水溶液(重曹水重曹液)はごく弱いアルカリ性を示しますので(pH8.22%20℃時)、『重曹水』は弱アルカリ性です。

 しかし、加熱によって、「重曹」の粉末は270℃以上で、「重曹」の水溶液(重曹水重曹液)は65℃以上で、「」と「二酸化炭素」と「炭酸ナトリウム」に分解され、「炭酸ナトリウム」により強アルカリ性を示します(熱分解)。
 このため、加熱した「重曹」の水溶液(重曹水重曹液)は強アルカリ性になります。

 「重曹」を水で溶かした『重曹水』は弱アルカリ性ですが、『メープル重曹液』のように『重曹水』を加熱して煮詰めますと強アルカリ性になります。

 つまり、

  重曹」を水で溶かした『重曹水』は、弱アルカリ性!
  重曹水』を加熱したものは、強アルカリ性!
   〔メープル重曹液』は加熱して煮詰めていますので、強アルカリ性です 

 ということですね。

 癌細胞は、酸性環境(pH5~6)でなければ生きることができません。
 そのため、癌細胞が『メープル重曹液』の強アルカリにさらされると死滅してしまうそうです。

 ただ、この『メープル重曹療法』は、「アミグダリンビタミンB17)」を使用した『IPT療法』と同様の原理なので、基本的に「断糖しながら」行なうものだと思います。断糖をするか、糖質制限をして、「癌細胞をブドウ糖に飢えさせて」から(上記の)『メープル重曹液』を摂取すると、「ブドウ糖」に飢えている癌細胞が、「ブドウ糖」と一緒に『メープル重曹液』の強アルカリを取り込んでしまうので、癌細胞が強アルカリにさらされて(癌細胞は酸性環境(pH5~6)でなければ生きることができませんから)癌細胞だけを選択的に死滅させることができる、ということだと思います。
IPT療法』につきましては、「天然の抗がん剤である「アミグダリン」を点滴し、効果的に癌細胞に投与するIPT療法について【「医療法人 再生未来クリニック」で提供されている「アミグダリン」治療 】」記事を参照してください



断糖糖質制限をして、癌細胞をブドウ糖に飢えさせてから、
  ブドウ糖に飢えている癌細胞に『毒入りの糖餌』を取り込ませて死滅させる


 『メープル重曹療法』は、加熱して煮詰めた『メープル重曹液』の「強アルカリ」を『癌細胞を殺す毒』として使用します。
 『IPT療法』は、「アミグダリンビタミンB17)」を『癌細胞を殺す毒』として使用します。
 この2つの療法は、『癌細胞を殺す毒』となる「強アルカリ」や「アミグダリンビタミンB17)」を、癌細胞の唯一の餌である「ブドウ糖」と混ぜて摂取することにより、癌細胞が「ブドウ糖」と一緒に「強アルカリ」や「アミグダリンビタミンB17)」という『癌細胞を殺す毒』を取り込んでしまうことを利用して、癌細胞だけを死滅させることができる、という原理を利用しています。いわゆる、癌細胞に『毒入りの糖餌』を喰らわせて、癌細胞だけを「毒殺」してしまうわけです。しかも、正常細胞には一切無害ですから、本当に安全な抗がん療法になります。

 これをまとめますと、

  メープル重曹療法
     強アルカリ癌細胞を殺す毒ブドウ糖癌細胞の糖餌」= 癌細胞を殺す『毒入りの糖餌

  IPT療法
     アミグダリン癌細胞を殺す毒〕」+「ブドウ糖癌細胞の糖餌」= 癌細胞を殺す『毒入りの糖餌


 ということになります。

 『メープル重曹療法』と『IPT療法』をこうして重ねて見てみますと、この2つの療法は、同じ原理を活かした抗がん療法であることがよく分かりますね。この2つの療法は、正常細胞には一切無害なので、安全に癌細胞だけを「叩く殺す)」ことができる抗がん療法です。

 ですから、現代食を継続している癌患者さんであっても、『メープル重曹療法』や『IPT療法』を実行すれば、その時にはこの原理通りに効果すると思います。つまり、この2つの療法を実行すれば、実行したその時には、癌細胞が「強アルカリ」や「アミグダリンビタミンB17)」が混入された『毒入りの糖餌』を取り込むでしょうから、その場では有効するでしょう。

 でも、毎日の食事で、癌を育てて進行させてしまう糖質(ブドウ糖肉製品乳製品を無制限に摂取しているような癌患者さんが『メープル重曹療法』や『IPT療法』を行っても、果たして、その効果をどこまで発揮し得るのかは疑問です・・。
 『メープル重曹療法』や『IPT療法』を行った時には、癌細胞に『毒入りの糖餌』を喰らわせて「毒殺」することができたとしても、これと同時進行で、毎日の食事(現代食)でたんたんと「癌を育て続けている癌を飼育し続けている)」わけですから、これでは「制癌」と「癌の飼育」の両方を同時に行なっていることになります・・。
 果たして、これで一体、どれほどの効果が見込めるというのか・・、私には疑問が残るのです・・・。

 やはり、『メープル重曹療法』や『IPT療法』の効果を健全に発揮させ、その効力を最大限まで引き出すには、『食事療法栄養療法食事改善)』を母体(基本基軸土台)に置いて実行しながら、断糖糖質制限を併用して行なうのが賢明だと思います。それが一番、この療法の効果を健全に最大限に発揮することができるでしょう。
 どうせ実行するならば、効果を最大限に引き出さなければもったいないですから、『メープル重曹療法』や『IPT療法』の実行に関しましては、『食事療法栄養療法食事改善)』断糖糖質制限』と併用して行って頂きたいと思います。

 結局、この2つの療法は、癌を育てて進行させてしまう現代食を毎日たらふく食べて、糖質(ブドウ糖)を無制限にたっぷりと摂取しながら、なおかつ、この『メープル重曹液』も摂取してぇ~、ということではないという点にご注意されてください。そんなことをしたら、この療法の効果を健全に最大限に発揮することは難しいでしょう(それなりの効果で終わるでしょう)。残念ながら、『メープル重曹療法』も『IPT療法』も、そんな虫のいい療法ではないと思います・・・。

 もし、断糖糖質制限を併用しない場合には(上述のような「癌を育てて進行させてしまう現代食」をしながら実行する場合には)、「メープルシロップ」を使用すると「ブドウ糖」の過剰摂取となってしまう恐れがあるかもしれませんので、この場合は「メープルシロップ」の使用を止め、以下でお話ししています、「重曹」を水で溶かした『重曹水』を飲用されたほうが良いのではないかと思います。
 世間の癌患者さんでは、玄米菜食という食事療法を実行していても、その玄米菜食が火食であったために「ブドウ糖」の摂取をすることで癌がかえって悪化し、癌における「ブドウ糖の問題」をまったく考慮していない食事療法で失敗して亡くなられている癌患者さんが非常に多いので、「ブドウ糖」の摂取に関しましては、私は個人的に、どうしてもシビアに考えざるを得ない思いがあります(玄米菜食の生食ならば、「ブドウ糖」の摂取を安全に抑制できます)。

 ゆえに、『メープル重曹療法』と『IPT療法』は、必ず『食事療法栄養療法食事改善)』断糖糖質制限』と併用して行って頂きたいというのが、私の率直なる意見です。予測し得る懸念材料に対しては事前に対応してこれを取り除き、その療法の効果を健全に最大限に発揮させることができる選択をしていきましょう!
ブドウ糖は「癌の最大の餌」となり、癌をよく育てますので、ブドウ糖の摂取はできる限り抑制していきましょう!
 ここは、「ブドウ糖は「癌の最大のエサ」(ブドウ糖は癌を増大・進行させる)」カテゴリを参照してください。
 玄米菜食の火食(加熱調理食)は、ブドウ糖の摂取となります。ところが、玄米菜食の生食(生玄米粉食生菜食)ならば、ブドウ糖の摂取を極めて抑制でき、ブドウ糖の代替エネルギー源となる『短鎖脂肪酸』を大量に摂取できます。
 甲田療法の『玄米菜食の生食(生玄米粉食生菜食)』を活かせば、安全に「断糖」することができます。
 ここは、「生玄米粉食(生玄米食)」カテゴリ、「生菜食療法(ローフード)」カテゴリ、及び「短鎖脂肪酸食」カテゴリを参照されてみてください




重曹水』に含まれる『炭酸水素イオン』を摂取することにより、
  癌細胞で生じている『乳酸アシドーシス』を改善する手助けをする


 武田英二博士がお話しされていましたように、血液の pH は7.4(pH7.35~7.45)で厳密に調整されています。
 血液の pH は、主に『炭酸水素イオンHCO3アルカリ性)』と『炭酸H2CO3酸性)』の比によって決まります。
 体内の『炭酸水素イオン』が減少したり、『炭酸』が増加すると、血液は酸性に傾くことになります。

 『重曹水』には『炭酸水素イオン』が大量に含まれています。この『重曹水』を飲用することで『炭酸水素イオン』を大量に摂取して、体内の『炭酸水素イオン』を増加させれば、血液の pH が正常値の7.4(pH7.35~7.45)へと戻り、酸性に傾いた血液の pH を改善することができます。
 医薬品の「重曹」の「重曹「ヒシヤマ」- 添付文書」の【効能または効果】のところに『アシドーシスの改善』と明記されていますが、これは、『重曹水』の飲用によって「アシドーシス血液の酸性度が高くなり過ぎた状態)」が改善される、という医療的事実を打ち明けているものです。

 癌細胞はミトコンドリアが機能せず、解糖系だけでエネルギー(ATP)を産生している細胞です。
 癌細胞の唯一のエネルギー源は「ブドウ糖」のみであり、解糖系におけるエネルギーの産生効率が非常に悪いため、癌細胞は正常細胞の16倍以上もの「ブドウ糖」を消費しています。
 (上述しましたように)酸素がある状態で、ミトコンドリアが機能していれば、解糖系で「ブドウ糖」が分解されて生成した「ピルビン酸」は、ミトコンドリアで「アセチルCoA」に変換されてエネルギー(ATP)産生に消費されます。
 しかし、癌細胞ではミトコンドリアが機能していませんから、「ピルビン酸」は「アセチルCoA」になることができず、ことごとく「乳酸」になってしまうのです。ですから、癌細胞でのエネルギー代謝の最終産物は「乳酸」のみとなります。
ここは、「「解糖系」と「ミトコンドリア」におけるエネルギー産生の違い」記事を参照されてくださいブログ管理人
 しかも、癌細胞は正常細胞の16倍以上もの大量の「ブドウ糖」を消費しているのですから、癌細胞における「乳酸」の蓄積量は尋常ではないはずです・・・。

 以上の理由により、癌細胞では「乳酸」の蓄積による『乳酸アシドーシス乳酸が蓄積した結果、血液が著しく酸性に傾いた状態参照記事』が生じており、「酸性に傾いた」状態になっています。癌細胞で生成された「乳酸」と、「乳酸」の蓄積により生じている「アシドーシス酸性度が高くなり過ぎた状態)」という「酸毒」、この2つを成長因子にして、癌細胞は成長していきます。つまり、癌細胞は、「乳酸」+「アシドーシス」=『乳酸アシドーシス』による「酸毒」を成長因子にして成長していくのです。この癌細胞で生じている『乳酸アシドーシス』を改善すれば、癌細胞の成長因子を削ぐことができますので、癌細胞の成長を弱めることができるのは言わずもがなです。よって、癌細胞で生じている『乳酸アシドーシス』を改善することが、癌治療の上で非常に重要な要素となります。

 上述しました通り、癌細胞で『乳酸アシドーシス』が生じているのは、癌細胞に「乳酸」が蓄積しているためであり、癌細胞で「乳酸」が蓄積しているのは、ミトコンドリアの代謝が正常に機能していないからです。ミトコンドリアの代謝不良を正常化しなければ癌細胞で生じている「乳酸」の蓄積は止まりませんから、『重曹水』を飲用して『炭酸水素イオン』を摂取しても、癌細胞で生じている「乳酸」の蓄積自体を止めることはできません。しかし『重曹水』のアルカリが血流を通して癌細胞に注ぎ込まれれば、癌細胞で生じている『乳酸アシドーシス』を中和して軽減することができるでしょう。
 癌細胞は「乳酸」の蓄積によって生じている「アシドーシス酸性度が高くなり過ぎた状態)」という「酸毒」を成長因子にして成長しているわけですから、癌細胞で生じている『乳酸アシドーシス』の「酸毒」を『重曹水』のアルカリで中和して軽減すれば、それだけ癌の成長因子を削ぐことができますから、その分、癌の成長力を挫くことができるはずです。

 このように、『重曹水』を飲用して『炭酸水素イオン』を摂取すれば、癌細胞の成長因子である『乳酸アシドーシス』を改善する手助けをすることができますので、癌の改善に貢献してくれます。
 当然、『乳酸アシドーシス』を改善するには「ミトコンドリアの代謝不良を改善すること」が根本的に必要ですから、以上を武田英二博士のお話と併せて言いますと、食事で「ビタミンB1」などの「ミトコンドリアの代謝を改善する栄養」を摂取してミトコンドリアの代謝不良を改善していくと共に、『重曹水』を飲用して『炭酸水素イオン』を摂取することで癌細胞の『乳酸アシドーシス』を軽減すれば、癌細胞で生じている『乳酸アシドーシス』を改善する手助けをすることができ、癌の改善に貢献することができる、と言うことができるでしょう。
 ゆえに、癌細胞の成長因子である『乳酸アシドーシス』を改善するには、『食事療法栄養療法食事改善)』+『重曹水』のセットが有効するのです。
ビタミンB1」は、玄米、ホウレンソウ、小松菜、サニーレタス、ブロッコリーなどに普通に含まれています。ですから、玄米菜食にしている方ならば、別に何も気にする必要はありません。現代の日本人の食事(現代食)があまりにも酷すぎる食事内容なので、「ビタミンB1」にすら不足して、種々の問題が発生してしまうだけです。玄米菜食の食養をされている方ならば「ビタミンB1」くらい普通に摂取できていますから、まず心配ありません♪


 ただ、しかし、『重曹水』を飲用する上で必ず気をつけなければならないことは、「重曹」は胃酸(pH1.0~1.5)を中和する医薬(胃酸の中和剤制酸剤)にもなっているくらいですから、食前と食後に『重曹水』を飲用しますと胃酸が中和されて消化不良を起こします。
 ですから、『重曹水』の飲用は、食前と食後は必ず避けること、つまり、『重曹水』は必ず「空腹時」に飲用することです。ここは、絶対に絶対に絶対~に守ってください。『重曹水』は必ず「空腹時」に飲用しましょう!

 『重曹水』を飲み、胃酸を中和してから(胃酸の消化力を失くしてから)食事を食べたら、絶対に消化不良を起こします。
 または、食後すぐに『重曹水』を飲んでも、胃酸が中和されて(胃酸の消化力が失われて)、同様に消化不良を起こします。
 こんなことされたりでもしたら、食物を消化できません・・・(涙)
 『重曹水』は必ず、絶対に「空腹時」に飲用されてくださいね!



私が使用している 100% 天然の『重曹

 我が家では、自然食品から「木曽路物産株式会社」の『内モンゴル天然トロナ鉱石から作る重曹』を使用しています。
 これは 100% 天然の「重曹」ですから、『重曹水』を作って飲用するのに一番安全です。


      

木曽路物産『内モンゴル天然トロナ鉱石から作る重曹』 ( 600g真中 1000g 2000g



 私はこの『内モンゴルの天然トロナ鉱石から作る重曹』で作った『重曹水』を一日1~2回ほど「空腹時」に飲んでいます。
 『重曹水』の作り方はいろいろとあるようですが、私は450ml ほど入る大きめのガラスコップに「重曹」を小匙すり切れ1~2杯入れてから、天然水で溶かして作っています。あとは、そのまま飲むだけです。

 『重曹水』は弱アルカリ性(pH8.1~8.5)ですから、口中を弱アルカリ性に保つのにも有効です。
 「口中が酸性にならなければ、虫歯にならない」というくらいですから、私は『重曹水』を飲むついでに、軽くクチュクチュしたりしています。『重曹水』は『炭酸水素イオン』も摂取できて、歯にも良くて、とりあえず、一石二鳥です♪
重曹水』で「口をすすぐ」と歯を白くしてくれるそうです。ここは「歯の美白からガン治療まで、重曹の隠された凄い力」記事を参照されてみてください

 私は癌患者ではないですし、単なる市井の若僧ですが、「生菜食」と同様に、こうした「天然自然の手段」が大好きなので、私は癌とか関係なく『重曹水』で一杯やっています♪


 私は、『重曹水』は癌治療においても有効する手段だと思います。
 しかし、『乳酸アシドーシス』を改善するには「重曹」だけではダメですよ!

 『重曹水』から得る『炭酸水素イオン』も『乳酸アシドーシス』を改善するに有効しますけれども、その他にも、この記事の中で武田英二博士が言われていますように「ビタミンB1」が必要ですし、「体内の「酸素不足」「酸素欠乏」は、癌の原因となる」カテゴリの記事にてお話しさせて頂きましたように「酸素」が重要なのです。
 これらどれかに偏るのではなく、全部バランスよく確保されてください。

 また、当然ですが、癌治療はあくまでも『食事療法栄養療法食事改善)』が基本であり、母体です。
 ここを絶対に疎かにしないでください。

 『炭酸水素イオン』の摂取に興味のある方には、私は『重曹水』をお薦めしますが、健全な呼吸による「酸素」の吸収も、『食事療法栄養療法食事改善)』も、すべてバランスよく行われてください。よろしくお願いします m(__)m


  重曹」は必ず「お料理」「食品添加物」に使用できるくらいの「グレードの高いもの」を使用されてください。
    医薬品の「重曹」の添付文書として「重曹「ヒシヤマ」- 添付文書」を参照されてみてください。
    【効能または効果】のところに『アシドーシスの改善』と載っています。

    薬局で医薬品の「重曹」が売っていますが、これは精製された「重曹」でしょう。
    精製されたものはとかく患いを生みますので(食卓塩がその代表です)、私は薬局の医薬品「重曹」は避けました。
    「薬局のお薬ならば、まず安全♪」などということは決してありません。その逆が多いです。
    上記の『内モンゴルの天然トロナ鉱石から作る重曹』ならば、100% 天然の「重曹」ですから、まず安全でしょう!