この記事は、『銀座東京クリニック』院長の「福田一典」医師が公開されています「『漢方がん治療』を考える」から「391)絶食は「抗がん剤治療」と「放射線治療」の効果を高める」記事のご紹介です。

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 当記事で「福田一典」医師は「抗がん剤治療」や「放射線治療」に『絶食療法断食療法)』『カロリー制限』『ケトン食』を併用すると「抗がん剤」や「放射線」の副作用を軽減できる、と研究報告を提示しながら、科学的医学的に説明されています。

 「福田一典」医師がお話しされている『絶食療法断食療法)』とは、誰でも自宅で安全に実行することができる『短期間の絶食36時間から120時間程度、つまり、1日半から5日間程度の絶食)』であり、危険が伴うような『長期間の絶食長期断食)』ではありません。

 『絶食断食)』をすると身体は「栄養飢餓」状態に置かれ、正常細胞はその「栄養飢餓」に対応して「ストレス抵抗性」を高め、正常細胞における抗がん剤放射線のダメージ(副作用)を軽減します。
 ところが、癌細胞は「飢餓に非常に弱い細胞」なので、その「栄養飢餓」状態に対応することができないために、抗がん剤放射線の癌細胞への「傷害作用」が高まり、治療効果が上がります。
 これを、正常細胞と癌細胞の「ストレス耐性相違絶食時は、正常細胞と癌細胞の「ストレス耐性」に違いが見られる)」と言います。

 つまり、『絶食断食)』を「抗がん剤治療」や「放射線治療」に併用して用いると、癌細胞を殺傷しやすくなり、同時に、正常細胞には「保護的」に働くため、抗がん剤放射線の副作用が軽減される、ということです。


 「福田一典」医師は、世の多くの医師とは違い、『絶食療法断食療法)』を全否定されず、

    常識的には「抗がん剤治療」や「放射線治療」中は栄養不足にならないように、
     食事の摂取を増やすほうが副作用を軽減するのに有効だと考えます。

     しかし『絶食』によって正常細胞の「ストレス抵抗性」を高め、
     細胞分裂を一時的に低下させて「抗がん剤」や「放射線」によるダメージを軽減する。
     というのは合理的な考えです。


 と『絶食療法断食療法)』の有効性を評価されています。

 いわゆる「福田一典」医師の上記の言葉は、

   「抗がん剤治療」や「放射線治療」は、癌細胞だけでなく、
     正常細胞にも「傷害ダメージ」を与えてしまうため、患者は副作用に苦しむことになる。

     しかし『絶食』によって正常細胞の「ストレス抵抗性」を高め、
     細胞分裂を一時的に低下させて「抗がん剤」や「放射線」によるダメージを軽減すれば、
     正常細胞への傷害ダメージを保護し、癌細胞への傷害作用が高まるため、
     患者が受ける抗がん剤放射線の副作用を軽減しながら「抗腫瘍効果」「腫瘍縮小効果」を高めて、
     「抗がん剤治療」や「放射線治療」の治療効果を上げることができる。


 と言われているわけです。


 今までに、世の多くの癌患者さんが「抗がん剤治療」や「放射線治療」を受け、その強烈なる副作用に身体を破壊され、癌で亡くなられずに「副作用」が原因して亡くなられている方が大勢おられます。
 特に「抗がん剤」においては、医療機関の報告では「抗がん剤治療」を受けて死亡した癌患者の8~9割が、癌が原因して死亡したのではなく、「抗がん剤」が直接の原因となって死亡している、と発表されています。
 「抗がん剤」だけでも、今まで1000万人もの癌患者が犠牲になっているのではないかと言われているのです。

 そして、今現在も「抗がん剤治療」や「放射線治療」を受け、「抗がん剤」や「放射線」の強い副作用に苦しんでおられる癌患者さんが大勢いると思います。

 当記事で指摘されている如く、「抗がん剤治療」や「放射線治療」を『絶食療法断食療法)』(短期間の絶食)と併用することによって「抗がん剤」や「放射線」の強い副作用を軽減できるだけでなく、より一層「抗腫瘍効果」「腫瘍縮小効果」を高めることができるのであれば、誰でも自宅で安全に実行することができる『短期間の絶食』を活かすことで癌治療を有利に進展させることができるのではないでしょうか。

 『短期間の絶食』ならば、誰でも安全に実行できますし、しかも「お金が一切かかりません」から(一切無料)、癌患者さんご本人とご家族の理解とやる気と実行力だけで自宅で行なうことができる『自己療法』になります。

 今現在、通常療法の「抗がん剤治療」や「放射線治療」を受けられている癌患者さんは、どうぞ、当記事を通して『絶食療法断食療法)』(短期間の絶食)が有する「癌治療の可能性」を見つめてみてください。
 よろしくお願いします m(__)m


 また、次の記事は、当記事の内容に重なる『絶食療法断食療法)』の研究報告です。
 ぜひ、参照されてみてください。

    絶食療法の科学 Science of Fasting(フランス 2011年製作 日本語版の動画)
     【 断食療法は、癌治療に大きく効果する!】


   「断食」が 免疫系を再生させ、新しい免疫系をつくり出す!
    「断食」により化学療法の副作用が最小限に!
     【 南カリフォルニア大学 長寿研究所「ヴァルテル・ロンゴ」教授 】



 『絶食療法断食療法)』につきましては「断食療法(排毒・解毒を含む)」カテゴリ、そして「週末一日断食・半日断食」カテゴリや「断食における「断食における「自己融解・自家融解」」カテゴリを参照してください。
 または、以下でご紹介しています「著名な動画」を参考にされてください。


 私も『半日断食』や『週末一日断食』といった『短期間の絶食短期間の断食)』を推奨しています。
 『短期間の絶食短期間の断食)』とは、通常、36時間から120時間程度、つまり、1日半から5日間程度の『絶食断食)』であり、危険が伴う『長期間の絶食長期断食)』ではありません。通常は、誰でも安全に自宅で実行することができる『絶食断食)』です。ご自分のペースで、しかも、一切無料で行なうことができます。

 『半日断食』や『週末一日断食』のやり方につきましては、次の記事を参照されてください。

    安全で、効果の大きい断食 「週末一日断食」《改訂版》
     【 週末一日断食という断食療法が『癌体質の改善』に貢献する:断食の効用:
      「一日断食」と「半日断食」のやり方 】



 当記事を通して『絶食療法断食療法)』(短期間の絶食)が有する「癌治療の可能性」を感じ取って頂けたらと思います。そして、ご自分で『絶食療法断食療法)』(短期間の絶食)を学ばれ、上手に活用して頂き、ご自身の癌治療に活かして頂けたらと願っています m(__)m



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次の動画は、当ブログサイトで度々ご紹介しています『絶食療法断食療法)』に関するものです。
  『絶食断食の研究』の内容は「34:35」からスタートします。




絶食療法の科学 Science of Fasting
フランス 2011年製作 日本語版


 この動画の中でも『絶食(断食)と組み合わせれば、化学療法(抗がん剤療法)の副作用を最小限に抑えることができる』という内容がありますが、マウス実験の様子など当記事よりも詳しく解説されています。

 この動画は『絶食療法断食療法)』についてはもちろん、『絶食(断食)と癌』の関係についても分かりやすく解説されています(この動画では『断食』のことを『絶食』と呼んでいます。『断食』=『絶食』です)。
 一度、全編を通して、ぜひ、じっくりとご覧になられてみてくださいm(__)m



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 当記事の『注釈』で、私の「抗がん剤」に対する意見を述べています。この『注釈』の中で、元東京女子医科大学教授で『アドバンスクリニック横浜』院長の「前田華郎」医学博士が少しだけ登場します。

 「前田華郎」医学博士は、次の動画の「3:18」の部分で「抗がん剤」について、こう述べられています。


    学会発表で『この患者は「抗がん剤」でこんなに良くなった!』と言うのは嘘なんですよ。
     全部、他へ行って良くなっているんです。



 医学会が提示する「抗がん剤の有効性」というのは、いつもカラクリがあるのです。
 「抗がん剤」で癌が改善している癌患者さんというのは「抗がん剤」で癌が良くなったように見えるでしょうが、実は「抗がん剤」以外に他の治療を併用して行なっており、その「抗がん剤」以外の治療で癌が良くなっている、と「前田華郎」医学博士も医師の本音をお話しされています。




前田華郎先生『自分で出来る癌超早期発見法とは?』~ ダイジェスト版


 なお「前田華郎」医学博士に関する記事は、次の記事を参照されてください。

    前田華郎 医学博士が語る、癌治療と癌医療の現状
     【 学会発表で「この患者は抗がん剤でこんなに良くなった」と言うのは嘘なんです!
       標準療法以外で癌が良くなっている!】



 私はこの『注釈』の中で「抗がん剤」に対する「福田一典」医師の見解に対して、少し「辛口コメント」を言っています。その理由は、私の周りでも「抗がん剤治療」による癌患者さんの悲劇が結構あるからです。

 私は次の記事にて、私がお世話になりました「M先生」について、このようにお話しさせて頂きました。

    医者の9割が、今でも「抗がん剤」を選択しない! 頭が良いから病気を治せるわけではない!
     癌の早期発見は危険!【 抗がん剤は「癌の温床」を作り上げる『増癌剤』!】



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【追記】抗がん剤は決して甘く考えてはならない!

 次の記事で、私は小学生の頃にお世話になりましたピアノの「M先生」についてお話しさせて頂きました。

    我が家の「癌の車窓」から見えたもの
    ガンの最大のエサは「ブドウ糖」である!【 糖質制限食のススメ 】


 M先生は乳癌の手術を受け、その後、20年間にわたり、弱い抗がん剤の治療を続け、最後は身体中に癌がさく裂して発生し、末期癌まで進んで亡くなられました。

 M先生が歩んだ最後の「癌死の姿」は、甲田光雄先生のお弟子さんが伝えられている『癌の真実』を知り理解するならば「抗がん剤によって作り上げられた末路」であることがハッキリと分かり、すべてが符合します。

 甲田光雄先生のお弟子さんが伝えてくださっている通り、M先生の身体は「癌の再発予防」と称する(20年間に及ぶ)抗がん剤治療によって「癌の温床」だらけとなっていたのです。
 そのため、M先生は、最後は身体中に癌が爆発的に発生して末期癌まで進み、そのまま亡くなられました‥。
 M先生は『食事療法』を何か実践していたと聞きましたから、おそらく、M先生はその『食事療法』の実行により「抗がん剤の害」が軽減されていたため、身体が20年間もったのかもしれません‥。
 しかし、いずれにせよ、如何なる『食事療法』を実践していようとも、弱い抗がん剤だからとダラダラと継続していれば、M先生のように、いつかは癌が爆発的に発生して末期癌まで進むこととなり、危地(危険な境地)へと追いやられる結果となるでしょう。
 抗がん剤治療を受けながら末期癌まで進んだ癌患者さんは、世にたくさんおられます。
 世間に現われている、この「抗がん剤治療の実地」から、抗がん剤に潜む恐ろしき実態を見抜かれてください。

 この「癌の再発予防」と称する抗がん剤治療こそ、眉唾なのです。
 まさに「インチキ癌医療」の極致‥、それは、M先生がその死をもって私に教えてくださいました。
 みなさんも、M先生の死から、抗がん剤による「癌の再発予防」の大嘘を見抜かれてください。

 また、弱い抗がん剤だからとダラダラと継続していれば、M先生と同じ末路を歩まされることになるでしょう。
 上述の如く、今の通常療法が使用している抗がん剤とは、より「癌が治り難い」、より「癌が発生生存しやすい体内環境」を作り出し、後々「癌が爆発的に増える体内環境増癌させる「癌の温床」に満たされた体内環境)」を作り上げ、癌の無い健常者(健康者)が投与されると癌患者になってしまう代物なのです。
 ゆえに、この今の通常療法が使用している抗がん剤で「癌の再発予防」をするなど、そのこと自体が「そもそも、あり得ない発想」であることを知ってください。
 こんなものを癌患者に投与する愚行を真剣に感じ取られ、ここをゆめゆめ忘れないでください。

 世の癌医療に実在する「実地の姿」から、正当療法とか呼ばれている「だけ」の「癌医療ビジネス」真っ盛りなる通常療法を鵜呑みにして信じる怖さを深くご理解してください。よろしくお願いします m(__)m


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 「M先生」は20年間も「弱い抗がん剤」を受け続けた結果、最後に待っていたのは末期癌だったのです。
 医者は『抗がん剤のお蔭で20年間、癌を抑えて長生きした』とでも言うでしょう。

 しかし、よく考えてください。

 20年間に及ぶ「弱い抗がん剤」の投与の結果、末期癌まで進んでしまったというのは、結局「抗がん剤」に癌を治す要素など微塵も無いという証拠なのです。

 『注釈』の中でお話しさせて頂いていますが、ある医師は「弱い抗がん剤」を用いることで、副作用が無く、癌を適宜に抑制し、癌は治せずとも、癌患者を「癌と共存させて、寿命を全うさせる」癌治療を行なっています。
 残念ながら「M先生」の担当医は、その点において、力が及ばなかったのでしょう。

 「弱い抗がん剤」を用いることにより、副作用が無く、癌を適宜に抑制し、癌は治せずとも、癌患者を「癌と共存させて、寿命を全うさせる」という癌治療‥。
 まだまだ、強い副作用が伴う危険な「抗がん剤」が平気で使用されている今、この「弱い抗がん剤」を用いた方法で「癌患者を苦しませることなく、安全に生かすことができる」のならば、それはそれで素晴らしいと思います。

 しかし、それが例え、いくら「弱い抗がん剤」であり、副作用がまったく無いとしても、私には「M先生」の記憶がありますので、私の本音としましては、「抗がん剤」だけに頼るようなことは決してしないで頂きたいです。

 世間の「抗がん剤治療」をよく見てください。

 「抗がん剤治療」を受けた癌患者は、癌で死なずに「抗がん剤の強烈なる猛毒抗がん剤の殺人的な副作用)」が原因して、今まで、どれほど多くの癌患者が「抗がん剤」の犠牲になって亡くなっていったことかしれないのです‥(「抗がん剤」による推定死亡は年間30万人ですよ… )。

 この「抗がん剤」に対する見解は、各人それぞれにあるでしょうけれど、私は「抗がん剤」の使用は決して決して甘く見ないで頂きたいこと‥、そして「抗がん剤」や「放射線」の治療だけに決して頼らないこと‥、この点の意味についての理解を深めるのに、私が『注釈』にてお話しさせて頂いていた「抗がん剤」に関する内容が参考になって頂けたら幸いに思います m(__)m


 今現在「抗がん剤治療」を受けている最中の癌患者さんで「抗がん剤」の「強烈なる副作用」に悩み苦しんでいる方は、当記事にて「福田一典」医師が解説されている『絶食療法断食療法)』が有する「抗がん剤の副作用軽減」と「抗がん剤の腫瘍傷害作用の向上」という効果を、誰でも自宅で安全に実行することができる『短期間の絶食』を用いて活用するのは、非常に価値のある手段だと思います。
 『短期間の絶食』ならば、誰にだって、自宅で安全に「一切無料でできる」のですから!

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 391)絶食は「抗がん剤治療」と「放射線治療」の効果を高める
 【「『漢方がん治療』を考える(福田一典 医師)」
より 】

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【図】
◆◆
絶食』によって「栄養飢餓」の状態になると、正常細胞は「栄養飢餓」に適応するために細胞分裂を停止し、「ストレス抵抗性」を高めるように応答する。この状態(「細胞分裂停止」と「ストレス抵抗性」増強 )は、正常細胞を「抗がん剤」や「放射線」による「細胞傷害」から守る方向で作用する。
 一方、遺伝子異常などによって「増殖シグナル」が常に活性化している がん細胞では『絶食』しても「増殖シグナル」は抑制されず、細胞分裂は継続されるので、「抗がん剤」や「放射線」に対する感受性は変わらない。
 『絶食』によって体内で産生が増える「ケトン体」は、正常細胞のエネルギー源となり、さらに「抗炎症作用」などによって正常細胞には「保護的」に作用するが、がん細胞は「ケトン体」を利用できず、「ケトン体」によって増殖を抑制される。
 「抗がん剤治療」や「放射線治療」は がん細胞を死滅させることによって「抗腫瘍効果」を発揮するが、正常細胞の ダメージ(細胞傷害作用)は副作用になる。
 『絶食』は がん細胞の「抗がん剤治療」や「放射線治療」の感受性を高め、同時に「副作用を軽減する」ことが報告されているが、その理由は、複雑な分子メカニズムを理解しなくても、「栄養飢餓」に対する “正常細胞と がん細胞の違い” という観点から説明できる。◆◆



「抗がん剤治療」や「放射線治療」の治療指数を高める方法が求められている

 「抗がん剤治療」にはいろいろと批判はありますが、これが先進国のすべてにおいて「がんの標準治療」になっているのは、平均すれば、がん患者の生存期間を延ばしていることがデータで示されているためです。

 しかし「抗がん剤」を拒否する選択も多く、その第一の理由は「つらい副作用」にあります。
 最近は「支持療法」が発達したので、昔のような苦痛は軽減しましたが、それでも、副作用が強いために「抗がん剤治療」を途中で断念する人がかなりの率でいます。

 また、副作用が「抗がん剤治療」の効果の限界の原因になっています。
 例えば「ドキソルビシン」の心筋傷害や「シスプラチン」の腎障害のように、「抗がん剤による臓器障害」の存在が「抗がん剤の投与量」を制限し、そのために、がん細胞への充分な効果が得られない結果になっています。

 つまり「抗がん剤による正常細胞のダメージ」を軽減し、かつ「がん細胞へのダメージ」は軽減しない(むしろ高める)、という都合の良い方法を見つけることが、「抗がん剤治療」や「放射線治療」の成績を高めることにつながります。


 毒性を示す濃度と有効濃度との比率を「治療指数Therapeutic index)」と言います。
 例えば、正常細胞の50%が死亡する量(半数致死量 LD50)を、がん細胞の50%が死亡する量(半数効果用量 ED50)で割った(除した)値です。

 通常の「抗がん剤」の治療指数は 1.4~1.8 と言われています。
 この治療指数が大きいほど、副作用が少なく、「抗腫瘍効果」が大きくなります。

 がん細胞が100%死滅する用量の「抗がん剤」を投与すれば、理論的には、がん細胞は全滅し、がんは根治します。
 しかし、がん細胞が100%死滅する量では、正常細胞のダメージが強く、多くの場合、宿主が死亡することになります。
 つまり、副作用のために、がん細胞が100%死滅する量の「抗がん剤」が使えないのが、「抗がん剤」だけでは多くの固形がんを根治できない理由です


 通常の「抗がん剤治療」は、薬効(がん細胞の一部を死滅させる)を発揮しつつ、毒性(副作用)は許容できる範囲の投与量になります(下図)。
 これだと、がん細胞を永久に根絶できないので、『固形がんは「抗がん剤」だけでは根治できない』ということになります。


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【図】
◆◆ 
正常細胞がほとんど「傷害」を受けない用量で、がん細胞を100%死滅させる「抗がん剤」があれば、がんは薬で根治できる。しかし、ほとんどの「抗がん剤」は、がん細胞を100%死滅させる用量を投与すると、宿主も死亡する(がん患者が「化学療法死」する)。
 がん細胞にある程度の「抑制効果」があり、正常細胞への「傷害」が許容できる(副作用が耐えられる)範囲が「治療可能な投与量」となるが、これだと「腫瘍抑制率」は100%でないので、根治は不可能。
 がん細胞の「抗がん剤 感受性」を高め、正常細胞の「抗がん剤 抵抗性」を高める方法によって、がん細胞を100%死滅できる量を投与しても 副作用が許容できる範囲に収まれば、「抗がん剤」で がん細胞を全滅できる。
つまり「福田一典」医師は『がん細胞の「抗がん剤 感受性」を高め、正常細胞の「抗がん剤 抵抗性」を高める方法』の一つとして『絶食断食)』を当記事で取り上げています。次項から「抗がん剤治療」や「放射線治療」における『絶食断食)』の有効性について、論文を提示しながら科学的医学的に解説されていますブログ管理人◆◆


この項にて「福田一典」医師は「抗がん剤治療」がすべての先進国で「標準的な癌治療」になっている理由を『平均すれば、癌患者の生存期間を延ばしていることがデータで示されているため』としていますが、「虎の門病院」や「岡山大学医学部付属病院」などの医療機関では『抗がん剤を使用して亡くなった癌患者の8~9割は、癌で死んだのではなく、抗がん剤の副作用で死んでいる』と報告しています。

 そして、次の記事にて、元東京女子医科大学教授で『アドバンスクリニック横浜』院長の「前田華郎」医学博士も『学会発表で「この患者は抗がん剤でこんなに良くなった!」と言うのは嘘なんですよ。全部、他へ行って良くなっているんです参照You Tube「3:18」の部分下の記事でも視れます』と仰られています。

    前田華郎 医学博士が語る、癌治療と癌医療の現状
     【 学会発表で「この患者は抗がん剤でこんなに良くなった」と言うのは嘘なんです!
       標準療法以外で癌が良くなっている!】


 また、医師に行なったアンケートでは『医師の9割が自分や家族が癌になったときに「抗がん剤」を選択しない』という生々しい結果が出ていますが、これは「抗がん剤」を専門に扱う医師の本音として受け取ったほうが良いと思います。
 これは、次の記事を参照してください。

    医者の9割が、今でも「抗がん剤」を選択しない! 頭が良いから病気を治せるわけではない!
     癌の早期発見は危険!【 抗がん剤は「癌の温床」を作り上げる『増癌剤』!】


 「抗がん剤」が相変わらず「危険な薬」であることは今も変わりません。この「抗がん剤の危険性」につきましては、癌患者さんは充分に理解していなければなりません。どうぞ「抗がん剤・放射線 の真相」カテゴリの記事を参照されてください。

 「こちら」の記事でお話しさせて頂きましたが、うちの近所の〔私が知っている〕おじさんは胃癌で、病院に8月に入院してから「抗がん剤治療」を始めましたが、その年の12月の終わりの年末に訃報を受けました。そのおじさんは「抗がん剤治療」を始めてから3~4ヵ月で亡くなりました。うちの近所にも、このような癌患者さんが結構多いです。

 また、私の旧友の親父さんは58歳のときに大型病院で膵臓癌が発見され、すぐに入院しましたが、その1ヵ月半後に帰らぬ人となりました〔友人から連絡を受けました〕。当時は私が食養を始める前であり、私の父が腎臓癌になる前だったので、私も癌のことがまったく分からない時期だったため、その旧友に「通常療法の怖さ」を何も伝えてあげられませんでした‥。
 それから、だいぶ経ち、その旧友に「親父さんは、どんな癌治療を受けていたんだ?」と訊きましたら、旧友は「抗がん剤とちゃうかァ~神戸出身)」と言っていましたが、手術ができなかったそうなので、おそらくは「抗がん剤治療」を受けていたのでしょう。胃が痛むため、関西の大型病院で「胃の検査」を受けたときに膵臓癌が発見され、すぐに入院し、入院するときは「どうも胃が痛むな‥」程度だったそうですが、入院した途端、たった1ヵ月半で亡くなりました。今も、このようなケースの癌患者さんがとても多いと思います。

 この旧友は以前、電話で「ストレスが酷くて病院に行ったら、鬱やって言われて、抗うつ薬 飲んどるんや‥神戸出身」と言いました。私はとっさに「ア‥、アホォ~! そんなもん飲んでも鬱なんか治るわけないだろ!」と思わず叫んでしまい、旧友は不思議そうに「でも、この薬飲まなかったら鬱が治らへんって、医者が言うとったで‥神戸出身」と言いましたが、私は「医療ビジネスの闇」がある現実を話し、抗うつ薬など飲んでも鬱は決して治らないこと‥、いいえ‥、鬱が治るどころか、抗うつ薬によって やがて精神が破壊されてしまうこと‥、ましてや、全国自死遺族連絡会の調べによって『自殺者の7割が精神科を受診し、その多くが抗うつ薬を飲んでいた』という事実が分かっていることなどコンコンと話して「抗うつ薬に手を出したら、人生、終わりだ」と伝えました。そして、ついでに「その医者は抗うつ薬を飲めば鬱が治るって言ったらしいけど、今は “薬を飲めば病気が治る” って言ったら薬事法(薬機法)違反だから、その医者、危ねぇ~ゾ! だいたい、抗うつ薬で鬱が治るわきゃないよ!」とわめいてしまい、旧友は戸惑っていましたが、その後、また電話をしたときに「抗うつ薬なんて、もう飲んでへん神戸出身」と言っていました。抗うつ薬を飲まなくたって、旧友は普通に「ケロリ」と元気にしていましたよ。

 それに、うちの近所で、こういう事件がありました。仕事ができて「給料が高収入」の娘さん〔私よりも年上です〕がいて、その娘さんが家族を養っていたのですが、その娘さんは、ある日、急に大暴れをして家内を破壊し、家族を傷付けて警察沙汰を起こしてしまい、その後、精神病院に隔離され、その娘さんの叔母様があまりに可哀想なので精神病院から助け出した、ということがありました。その娘さんは「抗鬱薬をずっと飲んでいた」そうです。私の母はそのご家族をよく知っており、私はこの話を母から聞きました。私は『この娘さんが暴れるきっかけを誘引したのは「抗うつ薬」である』と判断しています。もちろん、家族に対する不満も何らかあったのでしょうが、第一に『抗うつ薬を常用したことで、だんだんと正常性を失っていった』のだと思います。この娘さんは今も仕事ができない状態です‥。

 この娘さんのケースや『自殺者の7割が精神科を受診し、その多くが抗うつ薬を飲んでいた』という事実が明示しているように、抗うつ薬とは人間の精神機能を破壊して異常化させてしまう「恐ろしい薬」なのです。これも「医原病」です。
 私はこうした「精神薬の現実」を知るにつれ、私の母が不眠症のために飲んでいる「睡眠薬」にも同様の危険性を感じ、このことを母によく説明して「睡眠薬」の離脱を勧め、それから母は「睡眠薬」を離脱することができました。
 母が長年、心療内科で処方されていた「睡眠薬」を離脱するとき、1週間くらいは「声が震える」などの離脱症状が出ましたが、母は無事に「睡眠薬」を離脱することができました。この内容は、次の記事を参照されてみてください。

    発熱の意味、解熱鎮痛薬という医原病薬【 内海聡医師の facebook より 】

 抗うつ薬に関しては、私は「抗がん剤」と同様に「大なる危険性」を感じます。
 抗うつ薬の市場は、日本経済新聞によれば『2011年の抗うつ薬の市場は、前年(2010年)と比較して11.9%増の「1225億円」に上り、2017年には「1500億円」の市場規模になる』そうです。これは言うまでもなく、社会現象としてハッキリと「抗うつ薬の危険性」が現われている事実を無視し、製薬業界と医療界がタッグを組んで「抗うつ薬の売り上げ向上作戦」に躍起になっている「姿(実態)」であり、その「現われ(現象化)」なのです。
 今や、抗うつ薬は、今年2017年には「1500億円」もの売り上げを有する大規模市場となっています。すでに、一部の真面目な医学博士や医師の間では「抗うつ薬の危険性」が問われていながら、一体、なぜ「病院の医師は患者に安易に抗うつ薬を処方するのか?」という疑問‥、この答えは「抗うつ薬はとっても儲かるからサ♪」以外にはないのです。

 病院は「患者に薬を処方しないと、まったく儲からない」ため、患者に薬を処方しまくるわけです。ですから、医者の言葉を何でもかんでも鵜吞みにして薬に頼ると物の見事に「薬漬け」にされ、病院の「売り上げの種」にされてしまい、気づいたときには「医原病」を発症し、もはや、どうにもならなくなります‥。
 すでに、医学的にも『鬱は「ビタミン不足」や「ミトコンドリアの機能低下」などが原因して起こる』ということが解かっていますから「食事改善もせず、現代食を貪りながら抗うつ薬を飲んでも、鬱が治るわけがない」のは科学的医学的な事実なのです。これも説明せず、安易に抗うつ薬を処方する医師は、まったくもって、これ「危ない!」としか言いようのない、本当に中身無しの「すってんコロリン医師患者を難なく「薬漬け」にして、やがて「患者の人生を破壊して」つまづかせてしまう、治療ガイドラインしか知らない 抜け殻先生)」なのです。こういう医師は、まずもって「絶対に患者を治せない医師」です。
 「抗うつ薬の怖さ」につきましては、どうぞ、次の記事も参照されてみてください m(__)m

    鬱病は「抗うつ薬」に頼ってはいけない! 鬱病を改善するには、まず、栄養改善を基本に置き、
     適度な少食・断食でミトコンドリアを賦活して「代謝不良」を改善すること!


 私が聞いた情報では、ある医師が「弱い抗がん剤」を使用して副作用なく癌の進行を抑え、癌は治らずとも「弱い抗がん剤」で癌を抑制しているので癌死することがなく、「癌とともに、癌と共存して寿命を全うさせる」方法を採用しているそうです。この治療では「弱い抗がん剤」を使用しているため、癌を治すことはできません。しかし、使用する「抗がん剤」が非常に弱いので副作用がなく、癌を適宜に抑制しながら「癌と共存して寿命を全うすることができる」のです。

 この「抗がん剤治療」に対して、東大医学部の先生は、

    この方法は素晴らしい!
     そもそも「抗がん剤」で癌が治るわけがないのだから、「抗がん剤」は本来、このように使用するべきだ!


 と絶賛されたそうです。
 この先生は『そもそも「抗がん剤」で癌が治るわけがないのだから』と本音を言っちゃったそうですね…。
 癌患者のみなさんは、この『そもそも「抗がん剤」で癌が治るわけがないのだから』の意味がお分かりになられますか?

 何度もお話しさせて頂いていますが、癌の正体は「体内に癌を生み出してしまう身体の状態になっている」という『癌体質』にあるのです。「癌が発生しやすい、また、癌が進行しやすい身体の状態になっている」、それが『癌体質』です。癌患者さんは『癌体質』になっているからこそ「癌になっている」わけですから、癌を「本当に治す」ためには『癌体質』自体を改善して治さなければならないのです。
 この『癌体質』に関しましては非常に重要な内容なので、ぜひ「癌の正体は「癌体質」(癌は全身病)」カテゴリの記事や、次の記事を参照されてください m(__)m

    癌の根本治療は、「酸性体質」と「酸化体質」という二大『癌体質』を改善すること!
     【 重篤に悪化した「酸化体質」の前には、食事療法ですら無意味と化す!】


 この記事の意味が理解できれば、なぜ、東大医学部の先生が『そもそも「抗がん剤」で癌が治るわけがないのだから』と、絶賛するついでに思わず本音を言っちゃったのか‥、その意味がお分かりになられるでしょう。

 また、私も「副作用がまったくなく、正常細胞には無害で、癌細胞だけを死滅できる」という「抗がん剤」が開発されれば、これは大変喜ばしく、本当に素晴らしいことだと思います。
 しかし、そのような「抗がん剤」があっても、その「抗がん剤」だけでは癌は根治できません。なぜなら、その「抗がん剤」だけの癌治療では「体内に癌を生み出している根本原因」である『癌体質』を何も改善できないからです。その大変都合の良い「抗がん剤」によって癌を「一時的に」体内から消し去っても、『癌体質』がそのままであれば、やがて「癌がまた再発する」でしょう。癌の手術をしても、癌が何度も何度も再発してしまい、癌が再発する度に「手術を繰り返している」癌患者さんは、ご自身の『癌体質』を何も改善していないから「癌が当たり前に再発してしまう」のです。

 『癌体質』を改善して返上するまでは、癌から解放されることは、まず絶対にあり得ません。それが例え「副作用がまったくなく、正常細胞には無害で、癌細胞だけを死滅できる」という「抗がん剤」であってもです。
 その便利な「抗がん剤」を使用しているうちは「癌は再発しない」でしょうけれど、そんな便利な「抗がん剤」をずっと使用していると『身体の「抗がん機能」がますます失われていく』ので、完全に「抗がん剤漬け」にされることになるでしょう。
 『癌体質』を何も改善せずして、その便利な「抗がん剤」をずっと使用し続ければ、身体は『その便利な「抗がん剤」が勝手に「抗がん」してくれる』ので『自分で「抗がん」することを怠ける』のです。
 だって、そうですよね! 『身体は自ら「抗がん」する努力を一切せずとも、その便利な「抗がん剤」が勝手に「抗がん」し続けてくれる』わけですから、身体は『自分で「抗がん」する努力を怠けてしまう』のです。
 その結果として、もし『癌体質』を何も改善していなければ、その便利な「抗がん剤」を使用し続けることによって、身体の「抗がん機能」がますます低下していくことになる、という現象が起こります。

 この世には『使わざるは退化す』という絶対的原理が存在しています。
 これを身近な例で言えば、

   歩かなくなれば、だんだん「歩く力」が低下していき、どんどん歩けなくなっていく。
   走らなくなれば、だんだん「走る力」が低下していき、どんどん走れなくなっていく。
   筋力トレーニングをしているうちは筋力を向上維持することができるが、
    筋力トレーニングを止めれば、だんだん「筋力」が低下していき、やがて、筋力が失われていく。

 というケースがありますね。
 その便利な「抗がん剤」が勝手に癌を抑制して「抗がん」してくれれば、身体は何の努力をせずとも「抗がん」されてしまうため、自ら「抗がん」する努力をしなくても済んでしまい、自分の力で「抗がん」する努力を怠けるのです。その便利な「抗がん剤」のお陰で、自ら「抗がん」する必要が無くなってしまった身体は、上述の『使わざるは退化す』の如く「抗がん機能」が低下していき、やがて「抗がん機能」自体を失う羽目になるでしょう。
 こうなったが最後‥、もはや、身体は『自力で「抗がん」することができなくなっている』ので、その便利な「抗がん剤」を止めた途端に、体内に「癌が一気に咲き乱れることになるつまり「再発のオンパレード」になる」でしょう…。
 これは、その便利な「抗がん剤」無しでは生きることができなくなってしまった身体の‥、完全に「抗がん剤漬け」にされた姿〔抗がん剤漬けの状態〕なのです。この怖さ‥、お分かりになられますか?

 ここは非常に重要な視点なので、どうぞ、次の記事などを参照されてみてください。よろしくお願いします m(__)m

    副作用一切無しの「安全な抗がん剤」があっても、それだけでは、癌は絶対に治らない!
     【「使わざるは退化す」という人体の仕組みから、抗がん剤を見つめ解く 】


 また『使わざるは退化す』という仕組みにつきましては、次の記事を通してご理解されて頂きたいと思います。

   『水素療法』には、盲点的な「欠点」がある!【『使わざるは退化す』という仕組み:治療目的ではなく、
    「美容」目的で『水素療法』を乱用するのは危険性が伴います!】


   『水素療法』や『電子治療』などの 抗酸化治療・酸化還元治療 に潜んでいる「盲点」と「落とし穴」
    【 抗酸化治療・酸化還元治療「だけ」に安易に頼るのは危険性がある!】


 ゆえに、この項における「福田一典」医師の『がん細胞が100%死滅する用量の「抗がん剤」を投与すれば、理論的には、がん細胞は全滅し、がんは根治します』とされている「抗がん剤」への見解につきましては、私の率直なる意見としましては、かなり「甘めの評価」だと言わざるを得ません。

 多くの芸能人と同様、〔上述しましたように〕私の周りには今までに「抗がん剤」が原因で亡くなっていかれた癌患者さんが結構おられますので、私も「抗がん剤」を全否定しようとは思わないのですけれども、今の「抗がん剤」はまだまだ危険が伴うものであり、決して安心して気軽にできるものではありませんから、もし、万が一、私が癌になったときには「抗がん剤」など絶対にやりたくないという気持ちしか起こりませんし、また、身内が癌になったときにも「抗がん剤」を勧める気には到底なりませんので、やはり、私としてはどうしても、まだ危険が伴う今の「抗がん剤」を安易に肯定することはできません。
 そもそも「抗がん剤」とは『癌体質』を悪化させて、かえって癌を「増癌」させてしまう代物〔増癌剤〕なのですから、なおのこと「抗がん剤」を肯定することはできないのです。「治る癌」を治らなくさせてしまう‥、それが「抗がん剤」なのです。

 ただ、「福田一典」医師は「抗がん剤の危険性」を充分にご理解されているからこそ、「抗がん剤に頼らない癌治療」という方法を『食事療法中鎖脂肪ケトン食療法)』を基本に置いて様々に模索され、ブログや出版を通して世間に訴えてくださっておられるのですから、「福田一典」医師が「抗がん剤」に対し、通常療法の医師のように「安易に考えているわけではない」ということは私にも充分に分かっています。
 「福田一典」医師は〔若造が生意気ながら〕私が尊重して応援させて頂いています医師の一人ですから、決して生意気なことを言いたいわけではないのですが、ここで私なりに感じましたことを、以上、ありのままにお話しさせて頂きました。
 また「福田一典」医師には、当記事で『絶食療法断食療法)』が有効する「癌治療の可能性」について着目して取り上げてくださり、そして、このように分かりやすく真摯に丁寧にまとめてくださったことを心から感謝しております m(__)m

 なお、次項からお読み頂けるとお分かり頂けますが、「福田一典」医師がお話しされている『絶食療法断食療法)』とは、誰でも自宅で実行することができる『短期間の絶食36時間から120時間程度、つまり、1日半から5日間程度の絶食)』であり、危険が伴うような『長期間の絶食長期断食)』ではありません。
 『短期間の断食』につきましては、私も当ブログにて『半日断食』や『週末一日断食』を推奨しています。それは、私の父母が持病を改善する上で『半日断食』や『週末一日断食』を併用して組み合わせるようになってから「改善力が高まり、改善するスピードが早くなった」のを、ずっと目前に見てきたからです。

 とにかく、『絶食療法断食療法)』を危険の一言で全否定してはいけません。『短期間の絶食』であれば『絶食断食)』が有している〔当記事で説明されている内容を含む様々な〕恩恵を、癌患者が個人的に「自宅で安全に活かす」ことができるのです。私は『家庭における癌治療』、つまり『自己療法』を最も重視しており、日々、家庭にて行なう『食事療法』〔癌治療の場合は「糖質制限食(ケトン食)」です〕を基本基盤土台に置き、同時に「癌治療に有効することが科学的医学的に確認されている自然療法」を複合的に併用し、いろいろと組み合わせて行なうことによって、癌の正体である『癌体質』自体を改善することが非常に大事だと思っています。そうしてこそ『癌の生還率』を「自力で」高めることができるのです。その自然療法の手段の一つとして、私は『半日断食』や『週末一日断食』といった『短期間の断食』を推奨しています。

 『絶食療法断食療法)』につきましては「断食療法(排毒・解毒を含む)」カテゴリ、そして「週末一日断食・半日断食」カテゴリや「断食における「自己融解・自家融解」」カテゴリを参照されてみてください。
 また『半日断食』や『週末一日断食』のやり方につきましては、次の記事を参照されてください。

    安全で、効果の大きい断食 「週末一日断食」《改訂版》
     【 週末一日断食という断食療法が『癌体質の改善』に貢献する:断食の効用:
      「一日断食」と「半日断食」のやり方 】


 当記事に重なる研究報告つきましては、次の記事を参照されてください。

    絶食療法の科学 Science of Fasting(フランス 2011年製作 日本語版の動画)
     【 断食療法は、癌治療に大きく効果する!】


   「断食」が 免疫系を再生させ、新しい免疫系をつくり出す! 「断食」により化学療法の副作用が最小限に!
     【 南カリフォルニア大学 長寿研究所「ヴァルテル・ロンゴ」教授 】


 何度も申しますが、通常療法の病院の「抗がん剤治療」や「放射線治療」だけをやっていたって、癌は本当には治りませんよ〔根治療法にはなりません〕。上述の如く、癌を根治させるためには体内の “癌の塊” を消し去るだけではダメであること‥、そして、癌は『癌体質』まで改善せねばならないこと‥、このことを、世の癌患者のみなさんにはよくご理解して頂けることを願っています m(__)m
ブログ管理人



絶食が「抗がん剤治療」や「放射線治療」の治療指数を高める

 「アミフォスチンamifostine)」「グルタチオンglutathione)」「メスナmesna)」「デクスラゾキサンdexrazoxane)」のように「抗がん剤治療」や「放射線治療」の副作用の軽減を目的とした医薬品が臨床で使用されていますが、これらが「無増悪生存期間」や「全生存期間」を延長させる、という結果は得られていません。
 症状の緩和に多少の効果があっても、治療効果を高めて生存期間を延ばす効果がなければ、有用性は低いと言えます。

 「抗がん剤治療」や「放射線治療」の治療指数を高める方法として最近注目されているのが、『絶食』や『カロリー制限』や『ケトン食』です。
絶食』とは『断食』のことです。現代医学では『断食』という言葉を避けるところがあり、絶食という言葉を使用することが多いですブログ管理人

 『絶食』や『カロリー制限』では、正常細胞は「栄養飢餓」に適応するため、一時的に細胞分裂を止め、「酸化ストレス」などの様々なストレスに対する「抵抗性」を高め、毒物に対する「解毒力」も高まることが知られています。
 「抗がん剤」も「放射線」も細胞分裂している細胞が感受性が高いので、細胞分裂を止めることは「抗がん剤治療」や「放射線治療」によるダメージを軽減することになります。

 一方、がん細胞は「増殖シグナル」が常時活性化しているので、「栄養飢餓」になっても細胞分裂を止めることはありません。そのため、「抗がん剤治療」や「放射線治療」に対する「がん細胞の感受性」が『絶食』によって低下することはありません。


 「ケトン体」が正常細胞の「ストレス抵抗性」を高めたり(322話」参照 )、がん細胞の増殖を抑制する(385話」参照 )ことは多くの報告があります。

 神経芽細胞腫を移植したマウスの実験モデルで、食事を自由摂取しているマウスでは50%が死亡する高用量の「抗がん剤(エトポシド)」を投与する実験で、「エトポシド」投与の48時間前から水だけを与える『絶食』を行なうと、マウスは死亡せず、がん細胞に対する効果を弱めなかった、という報告があります。

 『短期間の絶食』が正常細胞を保護し、がん細胞は保護しないので、その結果、「生存期間」を有意に延長させる、というメカニズムです。
 人間でも『絶食』による「抗がん剤治療」の「副作用軽減作用」が検討されています。

 以下のような報告があります。


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   Fasting and cancer treatment in humans: A case series report.
    (人間における絶食と がん治療症例報告
    〔Aging (Albany NY). 1(12): 988–1007. 2009


【要旨】

 高用量の「抗がん剤治療」の前に『短期間(48時間=2日間)の絶食』を行なうと、正常細胞の ダメージ(細胞傷害作用)は軽減されるが、がん細胞への「細胞傷害性」は軽減されないことが、マウスの実験で示されている。

 これは、正常細胞と がん細胞の「ストレス耐性相違Differential Stress ResistanceDSR)」と呼ばれているが、実際に「抗がん剤治療」を受けている がん患者において『絶食』を行なうことの安全性や有効性については、まだ充分に検討されていない。

 この論文では、様々な種類のがんの患者で、「抗がん剤治療」前(48~140時間)と「抗がん剤点滴」終了後(5~56時間)に自発的に『絶食』を行なった10例の結果を報告する。
 この10例は様々なプロトコールの「抗がん剤治療」を平均4サイクル受け、同時に『絶食療法』を実践したが、「空腹感」と「軽度のふらつきたちくらみ)」以外に『絶食』による副作用は認められなかった。

 「抗がん剤治療」に伴う副作用の程度は「国立ガン研究所」の基準によって評価した。
 同じ患者で「抗がん剤治療」中に『絶食』を行なった場合と「通常の食事」を行なった場合で比較できた患者が6例いたが、「倦怠感」や「体力低下」や「消化器症状」の副作用は、いずれの患者も『絶食』を行なったときのほうが「軽かった」という評価であった。

 腫瘍の大きさや腫瘍マーカーで評価した「抗がん剤治療」の効果に対して、『絶食』が妨げる作用は認めなかった。
 この論文で提示した10例の症例の結果から、「抗がん剤治療」中の『絶食』の併用は、実施可能であり、安全性は問題なく、「抗がん剤による副作用を軽減する効果」が示唆された。

 しかし、この研究は「抗がん剤治療」中の患者における「治療ガイドライン」を確立する目的で計画された臨床試験ではないので、生活の質(QOL)や「抗がん剤治療」の治療指数(therapeutic index)を含めた臨床効果における『絶食』の有用性を評価するためには「無作為対照試験」の結果が必要である。


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 がん治療中の食事療法は「栄養不足にならないように、通常よりも栄養摂取を増やす」というのが基本だと、多くの人は信じています。
 がん治療中に「食事の摂取量が減る」ことは、栄養素の不足や体重筋肉の減少が起こり、治癒力や回復力が低下するので、ダメージを受けた組織や臓器(骨髄や消化管粘膜や肝臓や心臓や腎臓など)の機能低下が起こって、副作用を起こしやすくなります。
 したがって、「抗がん剤治療」や「放射線治療」の最中に『絶食』を行なう、という意見には多くの人は反対しています。

 多くのがん治療専門医は、がん治療中の『絶食』や『カロリー制限』は危険だと考えています。
 しかし、マウスを使った実験では「抗がん剤治療」を行なうときに『絶食』させておくほうが、「食事を自由に摂取しているマウス(食事の摂取量が無制限のマウス)」より副作用が少なく、死亡率も低下することが報告されています。

 この論文では、以下のような結果が報告されています。


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   体重は『絶食』を行なっているときに一時的に減少するが、食事を開始すれば直ぐに回復する。

  「抗がん剤」のダメージは「蓄積していく」ので、副作用は「回数を重ねるごとに強くなる」傾向にあるが、
   『絶食』が「抗がん剤治療」のサイクルの中で、後のほうが行なわれたにもかかわらず、
   『絶食』のほうが副作用が軽かった。

  絶食』を行なった10人全員において、吐き気嘔吐下痢腹痛口腔粘膜炎の副作用は認めなかった。
    しかし「普通の食事」も行なった6人のうち5人では、
   「普通の食事」を行なった場合は、これらの副作用の1つ以上がみられた。

  「抗がん剤治療」中のすべてに『絶食』を行なった4例では、
    同じプロトコールの「抗がん剤治療」を受けている場合に、
    通常、認められるレベルの副作用の程度や発生率に比べて、極めて副作用が軽かった。

   同じ患者で『絶食した場合』と『絶食しなかった場合』の2つの食事を実行した6例の検討では、
   『絶食したとき絶食した場合)』のほうが副作用が軽かった。


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 このような研究はなかなか賛同が得られないので、この論文では、自由意志で『絶食療法』を試した様々ながんを持つ患者を対象にしています。そのため、対象が不均一であるため、最終的な評価をできる臨床試験のレベルではなく、あくまでの臨床経験や症例報告のレベルです。

 したがって、厳密な「無作為対照試験」の結果が出るまでは『絶食』の有用性に関する結論は出せません。
 しかし、副作用を軽減し、治療効果を高める可能性は高いように思います。




正常細胞と がん細胞における「ストレス耐性」の違い

 『絶食fasting)』というのは「生物にとっては生きるか死ぬかの強いストレスになる」ので、体は最大の「防衛モード」に入ります。
 日頃、細胞分裂を行なっている正常細胞も、一時的に増殖を止めるか、分裂速度を低下させます。
 「抗がん剤」は細胞分裂をしている細胞を死滅させるので、正常細胞の分裂が低下すれば、それだけ ダメージを受け難くなります。
 しかし、がん細胞は体の制御から外れた状態での「自律増殖」を行なっているので、『短期間の絶食』では増殖速度は変わらないので「抗がん剤」や「放射線」に対する感受性は変化しません。

 また、正常細胞は『絶食』や『カロリー制限』によって様々な「ストレス」や「毒物」に対する「抵抗性」が高まります。
 これも、「抗がん剤」や「放射線」による「正常細胞のダメージ」の軽減にも関連しています。

 酵母の実験では「活性酸素」や「抗がん剤に対する抵抗性」は「栄養飢餓(絶食)」によって10倍以上に高まり、哺乳類の Ras や Akt や S6キナーゼが欠損していると「抵抗性」は1000倍以上に向上する、という報告があります。
 Ras や Akt や S6キナーゼは「インスリン/インスリン様成長因子-1 シグナル伝達系」によって活性化されます。

 『絶食』や『カロリー制限』を行なうと、物質を合成する「同化作用」や、細胞分裂させる作用を持った「ホルモン」や「増殖因子(インスリン」や「インスリン様成長因子」など )」は減少し、「ストレスに対する抵抗力」を高める遺伝子の発現は増加します。

 「インスリン様成長因子-1IGF-1)」の発現が低下するように遺伝子改変したマウスでは、「抗がん剤に対する抵抗性」が高くなることが報告されています。
 『絶食』や『カロリー制限』や『ケトン食』は「インスリン様成長因子-1IGF-1)」の活性を低下させる作用があります。
 「インスリン様成長因子-1IGF-1)」の活性を低下させる方法は「抗がん剤治療」や「放射線治療」の効果を高めることができます。

 以下のような報告があります。


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  Reduced IGF-I differentially protects normal and cancer cells and improves chemotherapeutic index in mice.
   (マウスにおいて IGF-1 活性の抑制は、正常細胞を保護し、がん細胞は保護せず、抗がん剤治療の治療指数を高める
   〔Cancer Res. 70(4): 1564–1572. 2010年


【要旨】

 「インスリン様成長因子-1 受容体(IGF-1R)」の作用を阻害すると、多くのがん細胞は「抗がん剤 感受性」が高くなる(死滅しやすくなる)ことが多くの研究で示されている。
 しかし「抗がん剤治療」中における IGF-1R の活性阻害が正常細胞にどのような作用を及ぼすかは検討されていない。

 我々は以前の報告で、高用量の「抗がん剤治療」中に『絶食』を行なうと、正常細胞を「抗がん剤の毒性」から守り、がん細胞に対してはそのような「保護作用」は示さないことを示し、これを 正常細胞と がん細胞の「ストレス耐性相違Differential Stress ResistanceDSR)」と名付けた。

 この研究では、『絶食』による「ストレス耐性相違正常細胞を保護し、がん細胞は保護しないこと)」のメカニズムに IGF-1活性の抑制が関与している証拠を示した。

 72時間(3日間)の『絶食』は血中の IGF-1濃度を70%低下させ、IGF-1 の活性を阻害する「IGF結合タンパク質-1(IGFBP-1)」の濃度は11倍に増加した。
 IGF-1 の血中濃度が70~80%減少したマウスでは、投与した4種類の「抗がん剤」のうち3種類に対して「抵抗性」を示した。『絶食』中に IGF-1 の濃度を増やすと、その「細胞保護作用」は阻止された。

 「悪性黒色腫細胞」を移植されたマウスは、『絶食と「ドキソルビシン」の治療群』では60%が長期間生存したが、『通常のエサで「ドキソルビシン」の治療を受けた群』では転移や「ドキソルビシンの毒性」ですべてが死亡した。
 「IGF-1 シグナル伝達系」を抑制すると、「抗がん剤」の「シクロフォスファミド」に対して がん細胞(グリオーマ細胞)は死滅したが、正常な「グリア細胞」は保護された(ダメージは受けなかった)。

 また「IGF-1 シグナル伝達系」の抑制は、マウス胎児線維芽細胞において「ドキソルビシン」によって誘発される「DNA傷害」から保護した。
 同様に「IGF-1 シグナル伝達系」のタンパク質が欠損した「パン酵母(S. cerevisiae)」は「抗がん剤による DNA傷害」に対して「抵抗性」であり、欠損を補うとその「保護作用」は消失した。

 以上のことから、血中の「IGF-1 タンパク質」の濃度を低下させると「抗がん剤による DNA傷害」に対して正常細胞やマウスは「抵抗性」になることが明らかになった。


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 『短期間の絶食』による正常細胞と がん細胞の「ストレス耐性」の差は、「インスリン様成長因子-1IGF-1)」の低下が重要なメカニズムとなっているということです。

 『短期間の絶食』というのは、通常は「36時間から120時間程度(1日半から5日間程度)の絶食」です。

 「寿命の研究」では、「成長ホルモン/IGF-1 シグナル伝達系」の阻害は「ストレス抵抗性」や「寿命延長」など共通の作用を示すことが多くの実験モデルで示されています。
 例えば「IGF-1 シグナル伝達系」が欠損している動物は、寿命が長く、「ストレスに対する抵抗性」が高いことが報告されています。
 つまり、正常細胞では『絶食』による「IGF-1 シグナル伝達系」の抑制によって「ストレス抵抗性」が増し、また「細胞増殖活性」が低下するので、「抗がん剤」に対して「抵抗性」が高くなります。

 一方、がん細胞は「増殖シグナル」が常に「オン」の状態で活性化されているので、『短期間の絶食』による「IGF-1 シグナル伝達系」の抑制は起きないため、「抗がん剤 感受性」は低下しません。

 また『絶食』すると、数日すると「ケトン体」が多く産生されます。
 この「ケトン体」は正常細胞に対しては「抗炎症作用」や「抗酸化作用」などで「保護的」に作用しますが、がん細胞に対しては「増殖阻害」に作用し、「抗がん剤治療」や「放射線治療」の感受性を高めることが報告されています。
 (385話」参照

 『カロリー制限』が「放射線治療」の効果を高めることが報告されています。
 以下のような報告があります。


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   Caloric restriction augments radiation efficacy in breast cancer.
    (カロリー制限は乳がんの放射線治療の効果を増強する
    〔Cell Cycle 12:12, 1955–1963: 2013


【要旨】

 『カロリー制限』のような食事内容の変更によって、がんの発生や進展を抑制できることが報告されている。
 この研究では、予後が悪い「トリプル・ネガティブ(Triple Negative Breast CancerTNBC)」の乳がんの「放射線治療」において、『カロリー制限』が「放射線治療」の効果を高めるかどうかを検討した。

 2種類の「TNBC(トリプル・ネガティブ乳がん)」のマウスの実験モデルにおいて、「放射線照射」と『カロリー制限』はそれぞれ「抗腫瘍効果」を示し、顕著な「腫瘍縮小効果」を認めた。
 そして「放射線照射」と『カロリー制限』を併用すると、相乗的な「腫瘍縮小効果」を示した。

 『1日の摂取カロリーを30%減らす方法』と『隔日の食事投与(1日おきの絶食間欠的絶食)の方法』を比較すると、前者(カロリー制限)のほうが「腫瘍縮小効果」が高かった。

 腫瘍組織の組織学的検査では、『カロリー制限』と「放射線照射」の併用は、がん細胞の「増殖活性」を低下させ「アポトーシス細胞死)」を増加した。
 この反応には「インスリン様成長因子-1(IGF-1)受容体シグナル伝達系」が重要な関与をしており、「IGF-1 受容体シグナル伝達系」で活性化される IGF-1受容体インスリン基質PI3KmTOR の活性低下を認めた。


 「TNBC(トリプル・ネガティブ乳がん)」の患者の治療において、『カロリー制限食』の併用は治療効果を高める方法として有用である。


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 常識的には、「抗がん剤治療」や「放射線治療」中は、栄養不足にならないように食事摂取は増やすほうが副作用軽減に有効だと考えます。

 しかし、

   『絶食』によって正常細胞の「ストレス抵抗性」を高め、
     細胞分裂を一時的に低下させて「抗がん剤」や「放射線」による ダメージ を軽減する。


 というのは合理的な考えです。


 「抗がん剤治療」の場合、例えば、1週間に1回の投与の場合は、「抗がん剤」投与の 48時間前(2日前)から 投与終了まで『絶食水分のみ摂取)』すると「抗腫瘍効果」を高め、副作用を軽減できる、と言えます。

 「放射線治療」の場合は連続して行なわれるので、治療中継続して『絶食』することは困難です。
 この場合は『カロリー制限』や『ケトン食』(385話」参照 )が有効です。
 まだ、議論はあると思いますが、試してみる価値はあると思います。




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