この記事は、『銀座東京クリニック』院長の「福田一典」医師が公開されています「『漢方がん治療』を考える」から「521)甘い果物や蜂蜜はがんを促進する」記事のご紹介です。

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 当記事で「福田一典」医師は、

   世間では『果物食』が癌治療に良いとされているが、
    果たして「果物」は、癌患者に適した食品なのか? 『果物食』は癌治療に適しているのか?


 について考察されています。

 そして「福田一典」医師は「果物」に多く含まれる「フルクトース果糖)」が癌にどのような影響を及ぼすかを、様々な論文を提示しながら科学的医学的に解説され、簡潔には次のことを伝えています。


   グルコースは『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』がある。
   フルクトースは、グルコース以上に『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』がある。
   フルクトース と グルコースの摂取量が多いと、相乗的に「癌細胞の増殖」を促進する。
   ( グルコース=ブドウ糖 / フルクトース=果糖


 「果物」には「フルクトース果糖)」が多く含まれているものがとても多く、この「フルクトース果糖)」は『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』がグルコース(ブドウ糖)以上にあるため、癌患者が「果物」を食べて「フルクトース果糖)」を摂取することは、癌治療に有益とは言えない。ゆえに「フルクトース果糖)」を多く含む「果物」などの食品や飲料を多く摂取することは逆効果になる(癌の再発や進行を促進させる)可能性がある、と「福田一典」医師は指摘しています。

 また、癌患者さんがする『果物食』には、糖質が少なく、栄養価が高い「アボカド」を推奨されています。
 「アボカド」には癌治療の上で重要な「抗炎症作用」「抗酸化作用」「抗がん作用」があるため、癌治療に期待が持てる食品であり、糖質が少ないので、末期癌患者の「栄養改善」にも使えると言われています。


 世間では、今も「果物食は癌治療に良い」と思い込んでいる方々が結構多くおられます。
 「癌治療には、果物が必須!」とまで思い込んでいる方もおられるでしょう。

 その理由は大方「ビタミンの摂取」なのでしょうが、ビタミンは他の食品からも充分に摂取できますし、何より、ビタミンを摂取しながら『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』がグルコース(ブドウ糖)以上にある「フルクトース果糖)」を大量に摂取していたら、癌を改善するよりも、癌の進行に加担することになります。

 グルコース(ブドウ糖)は「癌の最大の餌」となり、癌をよく育てます。
 しかし「フルクトース果糖)」には グルコース(ブドウ糖)以上の『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』があります。
 この「フルクトース果糖)」の “” とも言える『果物食』が癌治療に有益になるとは到底思えません。


 癌で亡くなられた著名な人物に「スティーブ・ジョブズ」がいます。
 彼は癌治療に通常療法を選ばず、民間療法や食事療法を選択しました。
 彼がどのような食事療法を選択したのか‥、次の記事をご覧ください。


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  スティーブ・ジョブズの死の秘密「すい臓神経内分泌がん」|ザ!世界仰天ニュース

 日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」で『スティーブ・ジョブズの死の秘密』について放送されました。

 2003年、検査の結果、スティーブ・ジョブズはすい臓がんであることが分かりました。
 スティーブ・ジョブズのすい臓がんは、すい臓がんの中でも非常にまれな神経内分泌がんでした。
 すい臓神経内分泌がんは、すい臓がんの中でも5%しかいない極めて珍しいがんです。
 一般的なすい臓がんはすい管にがんができますが、神経内分泌がんは点在する小さなランゲルハンス島にがんができるため、進行が遅く、手術で治る可能性が高いと言われています。

 しかし、スティーブ・ジョブズは手術を受けるのを拒みました。
 スティーブ・ジョブズは1970年代に青春を過ごし、ヒッピーの文化から多大な影響を受けました。
 菜食主義をつらぬき、仏教に傾倒。
 体を人の手で開く西洋的な手術に強い抵抗があったのです。

 手術を拒み、スティーブ・ジョブズが通ったのは針治療院と禅寺。
 すい臓がんを発症すると、野菜やフルーツのジュースを大量に飲み、絶対菜食主義を実践しました
 家族や友人が説得しても、スティーブ・ジョブズは手術を拒否。

 ところが、息子のリードが「医者になりたい」と言い出したことをきっかけに、もう一度、病院に行ってみることにしました。2004年7月、がんの状態を確かめるために検査を受けると腫瘍がかなり大きくなっていることが分かりました。
 ようやく、スティーブ・ジョブズは決断し、7月31日に手術を受けました。
 ところが、手術中に肝臓に3ヶ所の転移が見つかりました。
 スティーブ・ジョブズは「抗がん剤治療」をしながら、精力的に働きました。
 手術後、極端な菜食主義を改め、魚などのタンパク質を摂るようになりました。
 しかし、ジョブズの体は食べ物を受け付けなくなっていました。
 肝臓へのがんの転移が深刻な状態になっていました。

 2009年3月、肝臓移植を受けました。この頃から、ジョブズに心境の変化があらわれ始めました。
 仕事場でも笑顔が増え、家族との時間を大切にし始めました。
 2011年1月、新しい腫瘍が見つかりました。
 2011年8月、アップルのCEOを引退。そして、10月5日にスティーブ・ジョブズは亡くなりました。
 最期は家族に見守られ、自宅で安らかにこの世を去りました。
 死後、まもなく発売された唯一の自伝本は異例のベストセラーを記録しました。


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スティーブ・ ジョブズ


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 上記には『すい臓がんを発症すると、野菜やフルーツのジュースを大量に飲み、絶対菜食主義を実践しましたとありますが、これが事実ならば「スティーブ・ジョブズ」は癌治療で「フルクトース果糖)」がたっぷり含まれる「フルーツジュース」を大量に摂取していたことになります。

 その結果、彼の膵臓癌は改善することなく、癌が増大して大きくなり、さらに転移へと進み、癌の進行を阻止することはできませんでした。


 私は「スティーブ・ジョブズ」の生き様を尊重する一人ですし、彼が自身の癌治療に「間違った食事療法」ことを否定はしません‥。しかし「福田一典」医師がまとめてくださった当記事の内容を読み込むならば、「フルクトース果糖)」がたっぷり含まれる「フルーツジュース」を大量に摂取して癌が改善するわけがないのは、みなさんにもお分かりになられることだと思います。

 「スティーブ・ジョブズ」は「フルクトース果糖)」をたっぷりと含む「フルーツジュース」を大量に摂取することにより、「福田一典」医師が当記事でお話しされている「フルクトース果糖)」が有する『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』の害をモロに身に受けてしまったのでしょう。
 ゆえに、彼の癌は改善することなく、「フルクトース果糖)」を大量に摂取することによって、癌が巨大化して増大し、さらに転移へと進み、癌の進行を阻止することができなかったのだと思われます。

 やはり「福田一典」医師が当記事でお話しされている次の内容、


   グルコースは『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』がある。
   フルクトースは、グルコース以上に『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』がある。
   フルクトース と グルコースの摂取量が多いと、相乗的に「癌細胞の増殖」を促進する。
   ( グルコース=ブドウ糖 / フルクトース=果糖


 これが事実であるということを、よくよく肝に銘じなければならないと思います。
 「果物食は癌治療に良い」とか「癌治療には、果物が必須!」と思い込んでいる癌患者さんは当記事を真剣に熟読しながら、次のことをよく考えられてください。

    果たして「果物」は、癌患者に適した食品なのか?
     『果物食』は癌治療に適しているのか?


 答えは、やはり「NO」だと言わざるを得ません。

 今、癌治療で『果物食』を多食されている癌患者さんは、当記事から癌治療における「果物食の危険性」について充分に理解を深め、この「NO」の意味をよく悟られてください。
 「フルクトース果糖)」を大量に摂取することになる『果物食』には、癌患者にとっては「癌の進行に加担してしまう危険性がある」ということ‥、そして「スティーブ・ジョブズ」がこの事実を「自らの癌治療の姿」を通して伝え遺してくれたこと‥、これを、ここでよく感じ取られてください。

 癌患者さんが行なう『果物食』については、本気で考慮されたほうが良いです。
 この意味を、当記事から真剣に掴んでください。


 また、次の記事で、甲田光雄先生のお弟子さんも、「果物」には「癌の餌」となる糖分が多いので、ダイレクトに「癌の餌」になる、と言われています。
 やはり『果物食』は糖分が豊富にあるため、ダイレクトに「癌の餌」となってしまい、それだけ「 癌を育てて促進させてしまう」ということをご理解されてください m(__)m

    糖質制限をすると癌は成長しない! 果物は多糖体に近いので、ダイレクトに『癌の餌』になる!
     【 癌治療に有効する食事内容:熱めのお風呂に入る:日光浴をする:他・・・ 】



 なお、癌治療においての『果物食』に関する記事は「果物は多糖体に近いので、ダイレクトに「癌の餌」になる」カテゴリを参照されてください。


 当記事の最後に、私の【感想】があります。
 当記事に重ねて、癌患者が行なうべき「糖質制限食(ケトン食)」についてまとめています。
 こちらも、ご参考にされてみてください。よろしくお願いします m(__)m



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当記事は「福田一典」医師が「フルクトース果糖)」の有害性について科学的医学的に解説されている内容であり、「果物」に多く含まれている「フルクトース果糖)」に グルコース(ブドウ糖)以上の『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』があるため、癌患者が『果物食』を多食すれば「癌を促進してしまう」のは明白ですから、癌患者さんに対して「果物」の摂取を考え直して頂くための記事です。決して『果物食』自体を否定するものではありません。健常者(健康者)の方ならば、適宜な『果物食』であれば問題はないでしょう。この点について、どうぞ、ご了承されてください m(__)m

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 521)甘い果物や蜂蜜はがんを促進する
 【「『漢方がん治療』を考える(福田一典 医師)」
より 】

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【図】
◆◆
 ① フルクトース果糖)は、肝臓の「中性脂肪の合成」を亢進し、高脂血症や動脈硬化を引き起こす。
   ② フルクトース果糖)は、タンパク質を「糖化」して(終末糖化産物)、動脈硬化や皮膚の老化を促進する。
   ③  フルクトース果糖)は「インスリン抵抗性」を引き起こし、
   ④ 脂肪合成を亢進して、肥満やメタボリック症候群の発症を促進する。
   ⑤「インスリン抵抗性」は、2型糖尿病を引き起こす。
   ⑥ フルクトース果糖)は「ペントース・リン酸回路」の「トランスケトラーゼ」の活性を高め、核酸合成を亢進する。
   ⑦ フルクトース果糖)は「炎症」や「活性酸素の産生」を高め、「酸化ストレス」を亢進する。
   ⑧ これらの複合的な作用によって、フルクトース果糖)は、がん細胞の発生や増殖や転移を促進する
   ⑨ フルクトース果糖)は「強い甘味」を有するので、脳内報酬系を刺激し、
     甘味依存(甘味中毒)の状態から抜け出すのは困難で、甘い食べ物を止めることができない。
   フルクトース果糖)を多く含む「甘い果物」や「蜂蜜」の取り過ぎは、がんや循環器疾患のリスクを高める◆◆



スイーツは「乳がんの発症リスクを高める

 「果物や蜂蜜が健康に良い」と思っている人は多いようです。
 がん患者さんの中にも「果物や蜂蜜は多く摂取しても問題ない」と思っている人は結構います。

 しかし、がんの予防や治療(がんの予防がんの再発予防がん治療)に携わる立場からは「甘い果物や蜂蜜の摂取を増やすことは推奨できない」と言わざるを得ません。
 それは、「グリセミック指数Glycemic indexGI)」の高い「ショ糖(スクロース)」と「ブドウ糖(グルコース)」と、肥満と「がん細胞の増殖」を促進する「果糖(フルクトース)」が多く含まれるからです。

 「グリセミック指数」の高い食事、特に、甘い(砂糖や「果糖ブドウ糖液糖」などを加えた)食品や飲料が「乳がんの発症リスク」を高めることが報告されています。

 以下のような論文があります。



   Glycemic index, glycemic load and mammographic breast density: the EPIC Florence longitudinal study.
    (グリセミック指数とグリセミック負荷とマンモグラフィにおける乳腺密度EPIC フローレンス縦断研究
    〔PLoS One. 2013 Aug 7;8(8):e70943.


 EPIC(European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition)は「がんと栄養に関する欧州前向き研究」という意味で、「国際がん研究機関」がコーディネートし、欧州10ヵ国で被験者を募集した多施設試験です。
 総計、約50万人を対象にした欧州の「大規模疫学研究(コホート研究)」です。

 「コホート(cohort)」というのは、疫学研究では「特定の地域や集団に属する人々」のことです。
 つまり、この報告は「がんと栄養に関する欧州前向き研究(EPIC)」で研究対象になった集団のうちの、イタリアのフローレンス( イタリア語では「フィレンツェ」)に住む集団を解析した疫学研究です。
 「縦断研究」というのは、同一の対象者を一定期間、継続的に追跡し、いくつかの時点で測定を行なって変化を検討する研究です。

上記は「コホート研究」についてお話しされています。「コホート研究」というのは、簡潔に言いますと『実地調査』のことです。研究室で光学顕微鏡を覗くだけで答えを出す調査ではなく、実際の実地に現われている現象を調査し、実地上の「生きた統計」を出して答えを出す研究です。つまり、医学的な知識のみに頼った「研究室による頭デッカチの死んだ答え」ではなく、実際の実地に現われている事実を調査して統計を出した「生きた答え」が暴露される研究であると言えるでしょう。

 幕末時代、先進的な心眼で活躍した「勝海舟」という人物がいました。私の好きな人物の一人ですが、「勝海舟」は『世間は生きている。理屈は死んでいる。』という名言を遺しており、これは「物事の真実」を見定める〔判断する〕上での重要な尺度だと思います。
 つまり、人間が構築した理屈理論というのは、過去から見ても「間違った解釈」がとても多く、医学や栄養学などは平気で「間違った解釈」が存在しており、それがため、時代を経て研究が進むと、それまでの「間違った解釈」が改定され、中には「真逆のこと」を平気で言い出すこともあります。医学や栄養学は、この繰り返しで成長してきました。

 しかし「事実」や「真実」というものは、その現象を「世間の実地」にハッキリと現わしているものであり、これを否定することはできません。一見、それが どれほど優れた理屈理論に見えたとしても、その理屈理論が「世間の実地」に現われていなければ、その理屈理論は、実際には「お話にならない空論」だとしか言えませんから、「世間の実地」に現われていない理屈理論は、まず「机上の空論」だと判断すべきでしょう。

 例えば、癌に対する「糖質制限食(ケトン食)」には「菜食中心」と「肉食中心」に大別されます。
 「福田一典」医師は、私と同様に「菜食中心の糖質制限食(ケトン食)」を推奨しており、肉類は 魚介類鶏肉卵 にし、肉製品乳製品は少量に抑えるほうが良い、とされています。
 しかし、癌患者に対して「肉食中心の糖質制限食(ケトン食)」を平気で推奨している先生もおり、肉製品乳製品を中心とした「糖質制限食(ケトン食)」をさせているのです。
 「肉製品・乳製品の真実」カテゴリの記事をよくご覧になって頂ければお分かり頂けるはずですが、肉製品乳製品は『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用がある』ことがすでに科学的医学的に正式に解っており、中でも、牛乳乳製品に含まれる「牛乳タンパク質」のほとんどを占める「カゼイン」は最悪です。
 ですから、癌患者に対して肉製品乳製品を平気で勧める先生には絶対に要注意すべきです。
福田一典」医師は「肉製品乳製品は少量に抑えるほうが良い」としていますが、これは健常者(健康者)が「糖質制限食(ケトン食)」を行なう場合の話です。癌患者であるならば「肉製品乳製品は、癌が改善するまで避けたほうが無難」です。肉製品・乳製品には『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用がある』ことを決して忘れてはなりません!

 中には『糖質を摂らなければ、肉製品乳製品を摂っても問題は無い』という爆弾発言を平気で繰り返している先生もおられますが、肉製品乳製品自体に『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』があるのですから、癌を育ててしまう糖質を制限して摂っていなくても、肉製品乳製品を日常的に過剰摂取していれば『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』が体内に「蓄積していく」のは明らかですから、糖質をまた普通に健常者〔健康者〕並みに摂り始めた時点で「かえって、癌の発生増殖悪性化転移や再発が起こりやすい体質になっている危険性が高い」と判断せねばなりません。

 このことをハッキリと示唆するものとして、次の著名な「コホート研究」があります。

   肉食中心の糖質制限は 総死亡率・癌死亡率 が増加する!
    菜食中心の糖質制限は 総死亡率・癌死亡率 は減少するか増加しない!【 コホート研究が物語る、糖質制限の実地 】


   肉食中心の糖質制限は、死亡率・癌化を上昇させる
    【 動物性脂肪・動物性タンパク質の摂取量が増えると、総死亡率、癌死が増える!
      糖質制限は「菜食中心」が安全です!】


 この「コホート研究」は非常に大規模のものであり、肉製品乳製品は『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』があるという事実は、この「コホート研究」によって、もはや、疑う余地の無いものとなりました。
 この事実を打ち明ける研究報告など昔から多数存在しているのですから、癌患者に対して肉製品乳製品を平気で勧めてくる先生には必ず要注意せねばならないのです。

 「福田一典」医師はこういうことをしっかりとご理解されている先生ですが、世間には「癌患者に肉製品乳製品を処方する危険性」に対してまったく理解していなかったり、こともあろうに、この重大事に対していまだに大無視ぶっこいている先生がかなり多いので、私はこのことを危惧し、次の記事を作成しました。

  「断糖肉食」の 盲点!【「断糖肉食」によって体内の癌が消失して「癌が治ったァ!」と思い込んでいる癌患者さん、
    果たして、その癌は本当に治っているのでしょうか? 】


 「断糖肉食」や「肉食中心の糖質制限食(ケトン食)」で「癌が治ったァ!」と思い込んでいる癌患者さんには、この記事を必ずご一読してくださるようにお願いします。そして「断糖肉食」や「肉食中心の糖質制限食(ケトン食)」が癌の食事療法として正しいのかどうかを、もう一度、よくよくお考え頂きたいと思います m(__)m
ブログ管理人


 「マンモグラフィー」による「乳腺密度mammographic breast densityMBD)」は、乳腺組織が女性ホルモンや増殖因子による刺激の蓄積のマーカーとして認識されており、「乳がんのリスク因子」として知られています。
 「グリセミック指数Glycemic indexGI)」や「グリセミック負荷Glycemic loadブドウ糖負荷)」の高い食事が「インスリン様成長因子」を介する機序で「乳がんの発症リスク」を高める可能性が指摘されています。

上記の「グリセミック指数」と「グリセミック負荷」は「糖質制限食(ケトン食)」を実行する上でとても大事なところですから、ぜひ、次の記事を参照されておいてください。

    糖質制限食・ケトン食で重要な知識である「グリセミック指数」と「グリセミック負荷(ブドウ糖負荷)」から
    『糖質の賢い摂取法』を見つめて活用する! - 福田一典 医師


 この「グリセミック指数」と「グリセミック負荷」を上手に生かして、日々の「糖質制限食(ケトン食)」を考え、癌治療に最適な食事メニューを考案していきしょう!
ブログ管理人

 この報告では、EPIC-フローレンスの「コホート」の女性を対象に、参加の5年後にマンモグラフィー検査を行ない、食事や生活習慣に関する詳細な情報や身体測定のデータを得ることによって「糖質摂取量」「グリセミック指数」「グリセミック負荷」と「乳腺密度」との関連を「前向き研究」で検討しています。
 この研究では「グリセミック負荷」及び「全糖質摂取量」と「乳腺密度」の増強の間に関連を認めています。

 以下のような報告もあります。


   Consumption of sweet foods and mammographic breast density: a cross-sectional study.
    (甘い食事の摂取量とマンモグラフィの乳腺密度一つの横断研究
    〔BMC Public Health. 2014 Jun 26;14:554. doi: 10.1186/1471-2458-14-554.


 「甘い食品の摂取」と「乳がん発症リスク」の間に正の相関があることがいくつかの研究で報告されています。
 この報告では「乳がんの発症リスク」と強い関連のあるマンモグラフィーでの「乳腺密度(mammographic densityMD)」と「甘い食品の摂取」との関連について検討しています。
 この研究では、閉経前の776人と、閉経後の779人の女性を対象にしてマンモグラフィー検査を行ない、「甘い食品や飲料の摂取」と「乳腺密度」との関連を検討しています。
 「横断研究」というのは、ある特定の対象に対して、ある一時点において測定して検討を行なう研究で、過去に遡ったり、将来にわたって調査したりはしない研究法です。

 この研究では「乳腺密度」をマンモグラフィーとコンピュータを用いた方法で評価し、食事摂取頻度調査票(food-frequency questionnaire)を用いて「砂糖を多く加えた食品や飲料の摂取量」や「添加した砂糖の量」を評価しています。
 関連性は多変量一般化線形モデル(Multivariate generalized linear models)を用いて解析し、年齢やボディマス指数などを含めた可能性のある交絡因子を調整して評価しています。

 この研究の結論は、「甘い食品や砂糖を添加した飲料の摂取量」と「乳腺密度」の増強は関連する、となっています。
 「甘い食品」や「砂糖や果糖ブドウ糖液糖などの糖類を加えた食品や飲料」の摂取は、乳がんだけでなく、他のがんでも「発症リスク」を高める要因になっています520話」参照 )。



フルクトース と グルコース

 それ以上に「加水分解」されない糖類を「単糖monosaccharide)」と言います。
 複数の「単糖」が結合すると、結合した「単糖」の数に応じて「二糖」や「オリゴ糖」や「多糖」という「大きな糖類」になります。

 生物にとってエネルギー源となる「単糖」の代表は「グルコースブドウ糖)」と「フルクトース果糖)」です。
 ともに「6つの炭素」から構成され、化学式は「C6H12O6」で同じですが、構造が異なります(異性体 」と言う )。
 「ショ糖(スクロース)」は「グルコース」と「フルクトース」が一個ずつ結合した「二糖」です(下図)。 


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【図】
◆◆
スクロースショ糖)」は「グルコースブドウ糖)」と「フルクトース果糖)」が結合した「二糖」で、澱粉は「ブドウ糖」が多数結合している。これらの糖質は、消化管の消化酵素でそれぞれの「単糖」に分解されて体内に吸収される。◆◆


 食事から摂取する糖質の代表は、穀物やイモ類などに含まれる「澱粉(デンプン)」ですが、澱粉はグルコースが多数重合した「多糖」で、植物が光合成でつくり出します。
 動物は食品中に含まれる澱粉を消化管内の消化酵素で最終的にグルコースまで分解して小腸から吸収し、細胞内に取込まれたグルコースは「解糖系」と「TCA回路(クエン酸回路)」と「電子伝達系」によってエネルギー(ATP)をつくって、生命活動に使用することになります。


 一方、フルクトース(fructose)は「果糖(fruit sugar)」とも呼ばれるように、果物に多く含まれます。
 すべての糖の中で最も水に溶けやすく、甘みは砂糖の1.5倍以上、グルコースの2倍以上あり、しかも、コストが低いので、加工食品や飲料の甘味剤として多く使われています。

 砂糖や「異性化液糖」がデンプンより健康に悪い理由の一つは、砂糖や「異性化液糖」はグルコースの吸収が早いので「インスリン」の分泌刺激が強いからです。
 砂糖と「異性化液糖」の半分はフルクトースであるため、グルコース単独のデンプンより「健康に良さそう」に思われるかもしれませんが、実際は逆で、砂糖と「異性化液糖」はフルクトースを半分含むので「健康に悪い」ということになっています。

 フルクトース(果糖)は、人体には必要の無い、むしろ「毒作用」を持つ栄養素です。
 非常に甘いのと、人工的に安価につくれるという理由で、消費が増えていますが、これが「がんや循環器疾患を増やす要因」になっています。

 果物になぜフルクトース(果糖)が多く含まれるのかは、動物に対する「植物の生き残り戦略」の一つかもしれない、という考察もできます。つまり、動物にとっては、フルクトースは「植物毒」の一種かもしれません。
 「フルクトース(果糖)の取り過ぎは有害だ」という認識が必要です(後述)。



グルコースを異性化すると、甘いフルクトースに変わる

 穀物の糖質は主に「デンプン(澱粉)」です。
 デンプンはグルコース(ブドウ糖)が多数結合した構造をしており、デンプンを酸や酵素で分解すると、グルコースが得られます。グルコースは「インスリン」の分泌を促進し、あまり甘くありません。

 一方、グルコースの「異性体」であるフルクトース(果糖)は非常に甘く、しかも、インスリンの分泌を刺激しません。
 インスリンの「グリセミック指数は 19 で、グルコースの 5分の1 です。
 「異性体」というのは分子式は同じですが、原子の結合状態や立体配置が異なるために、異なった性質を示す化合物です。
 グルコースとフルクトースの分子式は「C6H12O6」ですが、構造が少し違います(下図)。


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【図】
◆◆
グルコースブドウ糖)」と「フルクトース果糖)」は「異性体」の関係にあり、ともに分子式は「C6H12O6」であるが、立体構造が異なる。グルコースはインスリン分泌を刺激し、甘くない。フルクトースはインスリン分泌を刺激せず、非常に甘い。◆◆


 砂糖の主成分である「スクロースショ糖)」は、グルコースとフルクトースが結合した「二糖類」です。
 砂糖が甘いのは、フルクトースが含まれるからです。

 フルクトースは天然に存在する糖の中で最も甘く、グルコースの2.3倍、ショ糖の1.7倍の甘さがあり、特に、冷たい条件で甘味が増すため、清涼飲料水やアイスクリームの甘味を増すために添加されています。

 グルコースをイソメラーゼ(異性化酵素)という酵素やアルカリで処理すると、フルクトースに変換(異性化)できます。
 デンプンを分解して得たグルコースの一部をフルクトースに異性化したものが「異性化液糖」と言われるものです。
 グルコースの一部をフルクトースに変えることによって甘味を増すのが目的です。
 砂糖と同様に、グルコースとフルクトースの2つの「単糖」からなり、砂糖よりも安価に製造できるため、砂糖の代わりに清涼飲料水など多くの食品に使用されています。


 日本では、フルクトース(果糖)の含有率が 50% 未満のものを「ブドウ糖果糖液糖」、
 フルクトース(果糖)の含有率が 50% 以上 90% 未満のものを「果糖ブドウ糖液糖」、
 フルクトース(果糖)の含有率 が 90% 以上のものを「高果糖液糖」と呼んでいます。

 米国では、トウモロコシのデンプン(コーンスターチ)を原料に作成した「高フルクトース・コーンシロップ(high-fructose corn syrup)」が多くの飲料や食品に添加されています。
 「高フルクトース・コーンシロップ」の多くは、フルクトースが55%、グルコースが45%の組成になっています。

 フルクトースはグルコースに比べて「インスリン分泌を刺激する作用」が弱いので「肥満や糖尿病を防ぐ作用」があるように思われますが、実際はまったく逆で、『肥満や糖尿病や高脂血症や動脈硬化やがんを増やす作用がグルコースより強い』ことが明らかになっています。




用量が毒を決める
  ( この項は「378)フルクトース(果糖)の「不健康作用」」記事からです。次の項に繋がりますブログ管理人

 『毒も少量を使えば薬になる』ことがあります。
 逆に『薬でも多く服用すると毒』になります。『食べ物も過剰に摂取すれば、体に有害』になります。
 体に必須のビタミンやミネラルでも、過剰摂取するといろんな副作用(過剰症)が出てきます。

 『用量が毒を決めるThe dose determines the poison)』というのは「パラケルススParacelsus16世紀に活躍した医学者、兼、錬金術師)」の言葉です。「どんなものでも、摂取量が多くなれば毒になり得る」ということです。

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パラケルスス(スイスドイツ語Paracelsus
本名
テオフラストゥス・(フォン)・ホーエンハイム
画像は晩年のパラケルスス(1540年代


 「体に悪い食品のリスト」を作成すると、何がトップになるかは意見が分かれるかもしれません。

 「動物性脂肪」や「加工肉(ベーコンやハムなど)」や、高温で加熱調理した「赤身の肉」は、健康に良くない食品です。
ここについては「肉製品・乳製品の真実(肉製品・乳製品は癌を促進させる作用がある)」カテゴリ、及び「肉食(獣肉食)の害」カテゴリの記事を参照されてください。動物性タンパク質動物性脂肪の危険性については、世界中の多くの研究報告によって指摘されていますブログ管理人

 しかし、栄養学の専門家の多くがトップにもってくるのは「精製した砂糖refined sugar)」、つまり「白砂糖」です。



糖類の取り過ぎは毒になる

 「健康に悪い食品のリスト」を作成するとき、栄養学の専門家の多くがトップにもってくるのは「精製した砂糖refined sugar)」、つまり「白砂糖」です。
 『精製した砂糖など糖類の摂り過ぎが、肥満や2型糖尿病やメタボリック症候群やがんや認知症など、多くの疾患を増やしている』ことは、多くの研究者が指摘しています。

 糖類(ブドウ糖や果糖などの単糖類と、ショ糖などの二糖類)の摂取量に関して「世界保健機関WHO)」は、今までは、総摂取カロリーの10%、つまり、1日50g 程度を許容していましたが、2014年3月に発表した新しい指針()では、摂取カロリーの5%以下(1日の糖類摂取量を約25g 以下)にすることを目標にしています。
 つまり、糖類は1日50g では「健康に悪い(毒になる)」というのが「世界保健機関WHO)」の意見です。

 最近は、白砂糖よりも「異性化液糖「高果糖コーンシロップ」「果糖ブドウ糖液糖」などとも呼ばれる )」の有害性が問題視されています。
 砂糖も「異性化液糖」もともに、グルコースとフルクトースの2種類の「単糖」からなります。
 砂糖はこの2つの「単糖」が結合している「二糖」ですが、「異性化液糖」はそれぞれが単体で存在するので、小腸からの吸収は砂糖より早いので、より健康に悪いと言えます。

 精製した糖質や砂糖や、これらでつくったお菓子やジャンクフードは「エンプティ・カロリーempty calories)」と言って非難されています。
 「エンプティ・カロリー」というのは、カロリーだけしかなく、体をつくる栄養素(タンパク質やビタミンやミネラル)が含まれていなことを意味します。

 一般的な米国人は、カロリーの約20%を添加した砂糖(added sugar)から得ていると報告されています。
 「added sugar」は、食材にもともと入っている糖類ではなく、食品に「人工的に加えた砂糖類」のことです。

 砂糖はエネルギー密度は高い(食物繊維が入っていない)ので、少量で大きなカロリーを摂取することができます。
 しかし、満腹感が得られ難いので、多く食べる結果、摂取カロリーが過剰になりやすい食品です。
 糖類摂取の増加が肥満や虫歯を増やしていることは、多くの疫学研究で証明されています。

 さらに、砂糖の摂取は様々な病気や症状の原因となっています。
 肥満、2型糖尿病、非アルコール性脂肪肝、高血圧、高脂血症、心疾患、腎結石、慢性的な下痢、過敏性腸症候群、胆のう疾患、虫歯、疲労倦怠感、不安、うつ、頭痛、月経前症候群など、様々な病気や症状に糖類摂取過剰が関連しています。


 「精製砂糖」は急速に吸収されますが、人間はそのような「急速に血糖を上げるような食品」に体が対応できません。
 急速に膵臓からのインスリンの分泌を刺激しますが、反応性に一時的な低血糖になります。
 そこで、急遽、血糖値を上げるために、エピネフリンやコルチゾール(ステロイドホルモン)の分泌が刺激されます。

 このように「急速に血糖値が上昇する食品」は、体がなんとか血糖値を正常範囲に制御するために、インスリンやエピネフリンやコルチゾールや、その他、これらに関連する多くのホルモンや伝達物質が絡んでくるので、様々な症状や病気の原因になるのです。



フルクトースの取り過ぎは体に有害

 フルクトースが生理的に存在するのは「精液の中」だけです。精子のエネルギー源になるためです。
 しかし、フルクトースは体内でグルコースから生成されるので、食事から摂取する必要はありません。
 つまり、フルクトースは「食事から摂取する必要のない栄養素」と言えます。

 フルクトースを摂取すれば体内でエネルギー源にはなるので、適量であれば問題はありません。
 しかし、フルクトースは摂取量が多くなると、人間の代謝に対して悪い作用を多く持っています。

 フルクトースは「甘味が強い」ので、脳の報酬系を刺激して「甘味中毒」を引き起こし、食事の摂取量を増やします。
 「糖化作用(糖化反応)」が強く、動脈硬化や皮膚の老化を促進します。
 「活性酸素の産生」を増やし、肝臓における「中性脂肪の合成」を促進し、高脂血症を引き起こします。
 尿酸値を高める作用もあります。

 さらに「インスリン抵抗性」を高めて、肥満や2型糖尿病やメタボリック症候群を引き起こします。
 さらに『がんの発生や進展を促進します』。(下図参照

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 餌にフルクトースを多く加える方法は、メタボリック症候群の動物実験モデルの作成法として確立しています。
 摂取カロリーが消費カロリーを上回っているのが肥満の第一の原因であることは明らかですが、フルクトースは食事摂取量を増やし、いくら摂取しても満腹にはならず、余ったカロリーを脂肪に変換させるので、肥満を促進する作用があります。

 フルクトースの不健康作用は、アルコールと匹敵すると言われています。
 アルコールは「適量であれば、寿命を延ばす」ということになっていますが(血液循環を良くして、心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクを低下させる)、フルクトースにはそのような健康にプラスになる作用は報告されていません。
 カロリーが過剰な状況で、お菓子や果物や清涼飲料水から多量のフルクトースを摂取するのは、アルコールより健康に悪い可能性があります。

 穀物(小麦トウモロコシイモ類など)に含まれる糖質は、グルコースが多数結合した「デンプン」が主体です。
 果物や清涼飲料水やケーキやアイスクリームなどには、グルコースやフルクトースのような「単糖類」と、グルコースとフルクトースから構成される「ショ糖(スクロース)」や「異性化液糖高フルクトース・コーンシロップ)」が多く含まれます。


 グルコースに比べて、フルクトースは「血糖上昇作用」や「インスリン分泌刺激作用」が弱い点はメリットです。
 しかし、甘味による脳の報酬系の刺激作用、肝臓における「インスリン抵抗性」の誘導作用、肝臓における中性脂肪合成亢進、脂肪肝の発症、高脂血症動脈硬化虚血性心疾患の発症促進、肥満2型糖尿病メタボリック症候群の発症促進、『がんの発生や進展の促進』、タンパク質の「糖化(糖化反応)」や老化の促進などの作用においては、フルクトースのほうがグルコースより強いことが明らかになっています。つまり、グルコースよりフルクトースのほうが「より有害である」と言えます。


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【図】
◆◆
様々な作用において、「フルクトース果糖)」は「グルコースブドウ糖)」よりも有害作用が強い。◆◆



フルクトースは、肝臓ですべて取り込まれる

 食事に含まれるグルコースは消化管から吸収されて門脈に入って、まず肝臓に入りますが、肝細胞に取込まれるのは20%程度で、多くは全身の細胞に運ばれてエネルギー産生に使われます。
 グルコースはすべての細胞のエネルギー産生に必要なので、エネルギー産生量に応じて分配されるように制御されています。そして、余ったグルコースは肝臓や骨格筋や脂肪組織で「グリコーゲン」や脂肪として貯蔵されます。

 一方、フルクトースは、ほぼ100%が肝細胞に取り込まれます。
 フルクトースを取込む「グルコーストランスポーター5(GLUT5参照)」は、正常細胞では肝細胞にしか発現していないからです(がん細胞では「GLUT5」が発現している』という報告があります )。

 グルコースとフルクトースは「ヘキソース六炭糖)」と言います。
 これら「ヘキソース六炭糖)」の6位の「ヒドロキシル基OH基)」をリン酸化するのが「ヘキソキナーゼ」です。
 「グルコーストランスポーター」から取り込まれたグルコースが「ヘキソキナーゼ」でリン酸化されると「グルコーストランスポーター」を通ることができなくなります。つまり、細胞内に取り込まれたグルコースを細胞内に止めるためにリン酸化するのが「ヘキソキナーゼ」です。
 6位がリン酸化されて「グルコース-6-リン酸」に変換されたあと「解糖系」で代謝され、さらに「TCA回路(クエン酸回路)」と「電子伝達系」で ATP が産生されます。



フルクトースの代謝は「フィードバック阻害」が効かない

 解糖系では「グルコース-6-リン酸」から「イソメラーゼ」で「フルクトース-6-リン酸」に変換され、さらに「ホスホフルクトキナーゼ」で1位がリン酸化されて「フルクトース-1,6-ビスリン酸」になり、さらに「ジヒドロキシアセトンリン酸」と「グリセルアルデヒド」に分解されて解糖系が進行します。

 この解糖系では「ヘキソキナーゼ」と「ホスホフルクトキナーゼ」のところで「フィードバック制御」を受けています。
 つまり、グルコースが細胞内に多く取り込まれて ATP が充分に産生されれば、解糖系の進行を止める制御機構が存在します。

 「ヘキソキナーゼ」はその反応産物である「グルコース-6-リン酸」で阻害され、「ホスホフルクトキナーゼ」は「TCA回路(クエン酸回路)」で生成されるクエン酸と「電子伝達系」で産生される ATP によって「フィードバック阻害」を受けます。解糖系がストップすると「グルコース-6-リン酸」から「グリコーゲン」合成が進行して、余ったグルコースは「グリコーゲン」として貯蔵されます。

 肝臓に存在する「ヘキソキナーゼ」はグルコースに特異的な「グルコキナーゼ」で、フルクトースの6位をリン酸化する「ヘキソキナーゼ」がありません。
 肝細胞内に入ってきたフルクトースはまず「フルクトキナーゼ」で1位の「ヒドロキシル基OH基)」がリン酸化されて「フルクトース-1-リン酸」に変換され、さらに「アルドラーゼ」で「フルクトース-1,6-ビスリン酸」から「ジヒドロキシアセトンリン酸」と「グリセルアルデヒド」に分解されて解糖系に入っていきます。

 「ヘキソキナーゼ」や解糖系によるグルコースの代謝は、細胞内エネルギーの状態やインスリンレベルによって厳密に調節されていますが、肝細胞に入ったフルクトースは、解糖系の「フィードバック制御」が行なわれる「ヘキソキナーゼ」と「ホスホフルクトキナーゼ」の反応系をバイパスして解糖系に入るので、フルクトースの解糖系での代謝は歯止めがなく、入ってきたフルクトースはすべて解糖系で代謝されることになります(下図)。


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【図】
◆◆
肝臓において、フルクトースは「フルクトキナーゼ」で「フルクトース-1-リン酸」に変換されて、次いで「フルクトース-1,6-ビスリン酸」「グリセルアルデヒド-3-リン酸」に代謝されて「解糖系」に入っていく。
 「解糖系」は「ヘキソキナーゼ」と「ホスホフルクトキナーゼ」のステップで「フィードバック阻害」を受けているので、グルコースの取込みが多くなると「解糖系」は反応がストップするように制御されている。
 しかし、フルクトースはこの2つの制御をバイパスして「解糖系」に入るので、フルクトースが肝細胞に多く取り込まれると、すべてが「解糖系」と「TCA回路(クエン酸回路)」で代謝される。
 フルクトースは脂肪合成に関与する酵素の活性を高めるので、「アセチルCoA」から脂肪酸合成の経路が促進されて「中性脂肪の合成」が亢進し、肥満や高脂血症や動脈硬化や脂肪肝の発症を促進する。◆◆



フルクトースは、肝臓での「中性脂肪の合成」を促進する

 空腹時にグルコースが不足していれば、フルクトースは「フルクトース-1,6-ビスリン酸」から「解糖系」を逆に進む「糖新生」によってグルコースに変換され、血糖の維持に使われます。
 エネルギー(ATP)産生が足りなければ、フルクトースは「解糖系」と「TCA回路(クエン酸回路)」と「電子伝達系」で ATP産生に使われます。

 細胞内の ATP が充分であれば、「TCA回路(クエン酸回路)」で産生されたクエン酸はミトコンドリアを出て細胞質内で「アセチルCoA」に変換され、さらに脂肪酸合成へと進みます。
 フルクトースは、脂肪酸を合成する酵素系の発現と活性を高める作用があります。

 グルコースとフルクトースを同時に摂取した場合(砂糖や「異性化液糖」や果物)は、グルコースが「解糖系」と「TCA回路(クエン酸回路)」を占拠するため、フルクトースはもっぱら脂肪合成に回されることになります。
 フルクトース単独より、フルクトースとグルコースを一緒に摂取すると脂肪合成は3倍になると報告されています。

 フルクトースを多く摂取すると、食後の血中の中性脂肪や LDLコレステロールの濃度が上がることが知られています。
 LDLコレステロールは、肝臓でつくられたコレステロールを各臓器に運ぶ働きをしている「低比重リポたんぱく」のことです。細胞内に取り込まれなかった余剰なコレステロールを血管内に放置し、動脈硬化を引き起こす原因となります。



フルクトースは、肝臓の「インスリン抵抗性」を高める

 ラットに「メタボリック症候群」を発症させる実験では「餌にフルクトースを添加する方法」が使われています。
 つまり「フルクトースの摂取量を増やせば、メタボリック症候群を引き起こす」ことは、動物実験モデルとして確立されているのです。

 メタボリック症候群は「インスリン抵抗性」が亢進することによって発症します。
 フルクトースは「インスリン抵抗性」を高めることが明らかになっています。

 フルクトースの過剰摂取が「肝臓における炎症」を引き起こし、非アルコール性脂肪肝の原因になり、さらに「インスリン抵抗性」を高めて、肥満や糖尿病やメタボリック症候群を引き起こすことが報告されています。
 極端な摂取でなくても、中等度の摂取で「インスリン抵抗性」を高めることが臨床試験で確認されています。

 以下のような報告があります。


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   Moderate amounts of fructose consumption impair insulin sensitivity in healthy young men:
    a randomized controlled trial.

    (中等量のフルクトース摂取が健常な若い男性におけるインスリン感受性を障害するランダム化対照試験
    〔Diabetes Care 36(1): 150-156, 2013


【要旨】

〔背景〕
 高カロリーで高フルクトースの食事が、ヒトにおいて「インスリン感受性」と「脂質代謝」に悪い影響を及ぼすことは多くの研究で繰り返し指摘されてきた。
 しかしながら、通常量のフルクトース摂取の影響については充分に検討されていない。
 この研究では、中等量のフルクトースとスクロース(ショ糖)の摂取が「糖代謝」と「脂質代謝」に及ぼす影響を検討し、グルコース単独摂取の場合と比較した。

〔方法〕
 健康で正常体重の男性ボランティア(21から25歳)9人がこの「二重盲検ランダム化クロスオーバー試験」に参加した。
 被験者は「4種類の異なる糖類を添加した飲料(1日600ml)」を、それぞれ3週間ずつ摂取した。
 その「4種類」とは、 1日40g のフルクトース、 1日80g のフルクトース、 1日80g のグルコース、 1日80g のスクロース(ショ糖)、であった。
 内因性のグルコース産生、空腹時の血清脂質、血糖値、インスリン濃度を測定した。

〔結果〕
 インスリンによる「肝臓におけるグルコース産生量(糖新生)」の低下は、高グルコース(グルコース80g/日)に比べて、高フルクトース(フルクトース80g/日)で有意に低かった。
 抑制率は、高フルクトース摂取群で 59.4 ± 11.0%、高グルコース群で 70.3 ± 10.5% で、統計的に有意の差であった。
インスリンは「肝臓におけるグルコース産生(糖新生)」を抑制する作用があるので、この結果は、フルクトース摂取がグルコース摂取に比べて「インスリン抵抗性」を高めることを意味する。
 しかし、空腹時の血糖、インスリン濃度、C-ペプチドには差は認めなかった。
C-ペプチドは「インスリンが合成される前段階のプロインスリンが分解されるときに発生する物質」で、ほとんどが分解されないまま血液中を循環し、尿とともに排出されるので、血中や尿中のC-ペプチドを測定すると、インスリンがどの程度、膵臓から分泌されているのかが評価できる。
 高グルコース摂取(グルコース80g/日)に比べて、中用量フルクトース(フルクトース40g/日)と高用量フルクトース(フルクトース80g/日)、高用量スクロース(スクロース80g/日)を摂取した群では、LDLコレステロールと総コレステロールの値が有意に上昇した。
 フリーの脂肪酸は中用量フルクトース摂取で有意に上昇したが、高用量フルクトース群と高用量スクロース群では上昇は認めなかった。
 試験中のエネルギー摂取量は、試験開始前と変化はなかった。

〔結論〕
 1日40g という中程度のフルクトース、あるいは、スクロース摂取は、同程度の量のグルコースと比べて、肝臓の「インスリン感受性」を低下させ、脂質合成を高めることが、この研究で示された。


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 極端に多い量のフルクトースでなくても、1日40g のフルクトースを毎日摂取すると、肝臓での「インスリン抵抗性」を高めて、中性脂肪やコレステロールの合成を高める作用がある、ということです。

 食品に含まれている糖類(グルコースフルクトーススクロースなど)の半分以上がフルクトースなので、全糖類摂取量が80g くらいの摂取で「糖質と脂質の代謝系」に大きな悪影響が起こる可能性を示唆しています。

 現在では、多くの食品に砂糖や「異性化液糖果糖ブドウ糖液糖など)」が加えられており、米国では、全フルクトース摂取量の平均は一人1日80g を超えています。日本でも、砂糖の多いお菓子やケーキや清涼飲料水を多く摂取している人は、1日40g 以上のフルクトースは摂取しています。



フルクトースは老化を促進する

 タンパク質を「糖化」する作用(糖化反応終末糖化産物)は、フルクトースは「グルコースの7倍」と言われています。
 タンパク質の「糖化」は老化を促進します(タンパク質の「糖化」については「372話」参照)。
 長期的に大量のフルクトースを摂取していると「糖化」や老化を促進することが報告されています。

 以下のような報告があります。


   Long-term fructose consumption accelerates glycation and several age-related variables in male rats.
    (オスのラットにおいて、長期に及ぶフルクトースの摂取は糖化と老化関連事象を促進する
    〔J Nutr. 128(9): 1442-9, 1998


【論文のまとめ】
 1970年代からフルクトースの摂取量が増えており、フルクトースは他の還元糖と同じように、タンパク質を「メイラード反応」を介して「糖化」し、糖尿病における様々な合併症の発症と関連し、老化を促進する作用が指摘されています。

 そこで、この論文では、ラットを使って実験しています。

 飲み水として、250g/L の濃度で「フルクトース」「グルコース」「スクロース(ショ糖)」の糖類液を作成して、自由に飲ませ、タンパク質の「糖化」の度合いや「脂質過酸化」の程度、皮膚のコラーゲンのクロスリンクの程度、「糖化最終生成物Advanced glycation end products)」を比較しています。

 この3群の間に血糖値(血中のグルコースの濃度)には差は認めませんでしたが、グルコース投与群や ショ糖投与群に比べて、フルクトース投与群では、血中のフルクトース、コレステロース、フルクトサミン、糖化ヘモグロビンの濃度が有意に上昇し、尿中の「過酸化脂質」の指標も上昇していました。
 皮膚のコラーゲンの「糖化」やクロスリンクの程度が、フルクトース投与群で最も高かった、ということです。

 つまり、この実験結果は『フルクトースの摂取量が多いと、老化を促進する』可能性を示唆しています。



フルクトースは「膵臓がんの発生リスク」を高める

 「フルクトースの摂取量」と「膵臓がんの発生率」との間に関連がある可能性が疫学研究のメタ解析で示唆されています。
 以下のような論文があります。


   Dietary fructose, carbohydrates, glycemic indices and pancreatic cancer risk:
    a systematic review and meta-analysis of cohort studies.

    (食事中のフルクトース、炭水化物、グリセミック指数と膵臓がんのリスク
     コホート研究の系統的レヴューとメタ解析
    〔Ann Oncol. 2012 Oct;23(10):2536-46.


 食事からの「炭水化物の摂取量」や「グリセミック指数」や「グリセミック負荷」が「膵臓がんの発症リスク」に影響すると考えられていますが、その関係を検討した疫学研究の結果は必ずしも一致していません。
 そこで、この論文では、2011年9月までに発表された論文の中から、「膵臓がんのリスク」と「炭水化物の摂取量」や「グリセミック指数」や「グリセミック負荷」の関係を検討した10件の「前向きコホート研究(13の論文に報告)」のメタ解析を行なっています。

 「炭水化物の摂取量」や「グリセミック指数」や「グリセミック負荷」と「膵臓がんの発症リスク」の間には関連は認められませんでした。しかし、フルクトースの摂取量が増えると「膵臓がんのリスク」が高くなることが認められています。
 すなわち、1日25g のフルクトース摂取につき、「膵臓がんのリスク」が1.22倍(95%信頼区間:1.08-1.37)になる、という結果が得られています。1日50g 摂取で、約1.5倍程度に「発がんリスク」が増える計算です。

 現在、米国では、フルクトースの摂取量は一人当たり1日に100g 近くを摂取しているようです。

 さらに、フルクトース(果糖)が多いと、がん細胞内で「トランスケトラーゼ」という酵素が誘導され、解糖系から分かれて核酸(DNA や RNA)合成に必要な「ペントース・リン酸回路」を促進するという報告があります。
 DNA や RNA の合成が促進することは「がん細胞の増殖」に有利になります


   Fructose induces transketolase flux to promote pancreatic cancer growth.
    (フルクトースはトランスケトラーゼの活性を高めて膵臓がんの増殖を促進する
    〔Cancer Res. 70(15): 6368-76, 2010


 「ペントースリン酸経路」とは「グルコース-6-リン酸」を出発点として「リボース-5-リン酸」などの5炭糖と NADPH を生成する回路です。
 できた5炭糖は「ホスホリボシルピロリン酸PRPP)」となり「ヌクレオチド糖+塩基+リン酸からなる DNA や RNA の構成単位)」の原料として用いられます。
 つまり、フルクトースの炭素骨格は「ペントースリン酸経路」で代謝されて核酸合成に使われるのです。

 NADPH は還元剤として働き、脂肪酸やステロイドの合成、活性酸素の消去など様々な反応に用いられます。
 フルコトースはこの「ペントースリン酸経路」を亢進する作用があり、がん細胞の増殖を促進することになります
 フルクトースは「グルコーストランスポーター」の GLUT5 によって取り込まれるますが、多くのがん細胞では、GLUT5 は過剰に発現していることが報告されています。

 グルコース(ブドウ糖)は血糖を高めて「インスリンの分泌」を亢進し、がん細胞の増殖を促進します
 がん細胞は「グルコースの取り込み」が増えています。
 取込んだグルコースはエネルギー(ATP)産生だけでなく、核酸、脂肪酸、アミノ酸の合成にも使用されます。
 したがって、グルコースの摂取過多は、がん細胞の増殖を促進します

 一方、果物に含まれるフルクトース(果糖)は「インスリンの分泌」を刺激しませんが、細胞内で複数の経路で解糖系へ入り、グルコースと同様に、エネルギー(ATP)産生や物質合成に使用されます
 さらにフルクトースは、グルコースより核酸(DNA や RNA)と脂肪酸の合成を促進する効果が強いことが知られています。

 また、細胞内の「糖タンパク質」にフルクトースが取込まれると、その「糖タンパク質」の性状が変化し、がん細胞の浸潤や転移能が亢進する、という報告もあります。
 動物実験などで『フルクトースの摂取量を増やすと「がん細胞の増殖」が促進する』結果が得られています。

 フルクトースとグルコースの摂取量が多いと、相乗的に「がん細胞の増殖」を促進します
 したがって『果物に含まれる糖分は、デンプン主体のご飯やパンよりも「がんを促進する作用」が強い』と言えます。


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【図】
◆◆
果物に多く含まれるフルクトース(果糖)は、細胞内で複数の経路で解糖系へ入り、グルコースと同様に、エネルギー(ATP)産生や物質合成に使用される。フルクトースは、グルコースより核酸(DNA や RNA)と脂肪酸の合成を促進する効果が強い。
 また、細胞内の「糖タンパク質」にフルクトースが取込まれると、その「糖タンパク質」の性状が変化し、がん細胞の浸潤や転移能が亢進する、という報告もある。
 つまり、フルクトースとグルコースの摂取量が多いと、相乗的に「がん細胞の増殖」を促進する。
 果物に含まれる糖分は、デンプン主体のご飯やパンよりも「がんを促進する作用」が強いかもしれない。◆◆



 ネズミを使った実験で、フルクトースを投与すると「炎症性サイトカインIFN-γ, IL-1β, IL-6, TNF-α, IL-1 β and IL-2)」の血中レベルが高くなることが報告されています。
 ラットにフルクトースを投与すると「VEGF(vascular endothelial growth factor血管内皮細胞増殖因子)」の血中濃度が増加することも報告されています。VEGFは「血管新生」を促進します。

 その他、『飲料水にフルクトースを添加するなどの方法で、フルクトースの摂取量を増やすと、化学発がん剤による発がんが促進される』という「動物発がんの実験」や、『(フルクトースの摂取量を増やすとがん組織の発育が促進される』という「移植腫瘍を用いた動物実験」の結果なども報告されています。


 甘い果物には、フルクトースとグルコースが一緒に含まれています。
 フルクトースは「インスリンの分泌」を少ししか刺激しませんが、グルコースと一緒に摂取してグルコースによって「インスリンの分泌」が亢進すると、フルクトースの「がん促進効果」はさらに増強されます。

 つまり『フルクトースとグルコースの摂取量が多いと、相乗的に「がん細胞の増殖」を促進する』ことになり、果物に含まれる糖分(グルコースとフルクトースを含む)は、ご飯やパン(グルコースのみ)よりも「がんを促進する作用」が強い可能性がある、と言えます。



アボカド」以外の果物は、糖類が多い

 「アボカド」以外の果物は、多くの糖が含まれています。
 その糖もすぐに吸収されるグルコース(ブドウ糖)や フルクトース(果糖)や スクロース(ショ糖)などの糖類です。

 蜂蜜は「約8割の糖分」と「約2割の水分」によって構成され、ビタミンとミネラル類などの栄養素を僅かに含みます。
 蜂蜜の糖分のうち、グルコースが 35%、フルクトースが 40% 程度です。
 多くの果物は、100g 当たり10~20g 程度の糖質を含みます(下表)。


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【表】
◆◆
主な果物の可食部100g 中の 糖質食物繊維蛋白質脂質 の含有量とエネルギー量を示す。
   アボカド以外の果物には、糖質が多い。〔五訂日本食品標準成分表より作成◆◆



 レモンやグレープフルーツでも、100g 当たり8~10g の糖質を含みます。リンゴやブドウや梨は100g 当たり10g 以上の糖質を含み、バナナは100g 当たり20g 以上の糖質を含みます。
 しかも、果物に含まれる糖質の多くは、グルコース(ブドウ糖)や フルクトース(果糖)や スクロース(ショ糖)といった糖類です。

 「がんに野菜や果物が良い」という考えが普及していますが、糖質の多いものは避けることが大切です。
 その中で、例外が「アボカド」で、100g 当たりの糖質は1g 以下で、食物繊維を5g 以上含み、脂質が15g 以上で、オリーブオイルと同じ「オレイン酸」が豊富です。


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【表】
◆◆
食品中の ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、ショ糖(スクロース)、全砂糖の含量(可食部100g 当たりのグラム数)。果物や蜂蜜には、果糖や砂糖が多く含まれている。〔出典FASEB J. 4: 2652-2660, 1990年◆◆



「果物は がん予防に良い」を過信すると、逆効果になる可能性がある

 がんの発生や再発を予防する食事として「野菜や果物を多く摂取する」ことが推奨されています。
 このような「植物性の食品」の豊富な食事は健康的であることは、多くの研究者が認めています。

 しかし、野菜や果物を多く摂取しても「がん予防効果」は極めて限定的、あるいは、効果は認めない、という研究結果が最近は多くなっています。


 昔の「ケース・コントロール研究」では『野菜や果物の摂取が多いほど、がんが少ない』という結果が得られています。
 しかし「野菜や果物の摂取量の多いグループ」は「摂取量が少ないグループ」に比較して、喫煙率や飲酒量や摂取カロリーや肥満の程度が低く、運動量が多い、というデータがあり、野菜や果物が「がんを予防する直接的効果」を持つのではなく、がん予防に良い生活習慣(禁煙禁酒運動標準体重維持カロリー制限など)の指標に過ぎない、という指摘もあります。

 そして『食事と がん』に関する最近の「コホート研究」の多くで、野菜や果物の摂取が「がんを減らす効果」は確認されていません。
 果物を多く食べる(食べられる)人たちは、喫煙率や飲酒量が低く、経済的にも裕福(したがって、他の生活環境も良好)なので、がんが少ない可能性が指摘されています(詳しくは「304話」参照)。


 さて、グルコース(ブドウ糖)は血糖を上昇させ、「インスリンの分泌」を刺激して、がんの発生や増殖や転移を促進することは、多くの人が知っています。

 フルクトース(果糖)は「インスリンの分泌」を刺激しないので、糖尿病や肥満の人にも問題が少ない糖質、あるいは、甘味料として使用されています。
 『インスリンを分泌させないのであれば「がん細胞の増殖」も刺激しない』ということで『フルクトース(果糖)なら、がんを悪化させる心配は無い』と思っている がん患者さんが多くいます。

 しかし、この考えは「まったくの間違い」です。
 多くの研究で『フルクトースは、グルコース以上に「がんを促進する」可能性が指摘されている』のです。

 「菜食主義の食事」を実践していて、肉や脂っこいものも ほとんど食べず、肥満もないのに、中性脂肪が高い人がいます。
 コレステロールは肝臓でつくられ、ホルモンの関係で更年期以降の女性はコレステロールが高くなる傾向にありますが、中性脂肪は基本的には「体脂肪が多い場合」か「食事からの脂肪の摂取が多い場合」に上がります。
 肥満がなく、脂肪の摂取が少ないと中性脂肪が上がることは考え難いのですが、そのような方の食事を聞いてみると「果糖の多い)甘い果物を多く摂取している」ことに気づくことがあります。

 フルクトースは「体内で中性脂肪を増やす作用」があり、甘い果物の摂取は中性脂肪の値を高めるのです。
 フルクトースが「中性脂肪を増やす作用」は、グルコースの2倍という報告もあります。

 ケーキや饅頭のような「砂糖の多いもの」を避けるため、甘いものが欲しくなったときに、果物を大量に食べている人がいます。ドライフルーツを大量に食べている人もいます。
 そして、このような食事の場合、がんは再発しやすく、進行も早いようです
 つまり『果物なら、いくら食べても問題ない』という「間違った考え」の人が結構いるようです。
 (そのような記載をした書籍もあるようです

 「甘い果物」や「フルコトースの多く入った蜂蜜や飲料や甘味料」の摂取は、グルコース以上に「がんを促進する」可能性があることを知っておく必要があります。



なぜ、果物にフルクトースが含まれるのか?

 生物は生存や繁栄に有利なように進化していきます。
 動けない植物が「動物から食べ尽くされないように様々な毒を持っている」のも進化の結果です。

 例えば、植物に「エストロゲン」作用を持つ成分や「ミトコンドリア毒(発芽毒)」を持つものが多いのは、草食動物に食べ尽くされないようにするためです。

上記の「ミトコンドリア毒」というのは、植物が有する「アブシシン酸」という「植物ホルモン」が、人間の代謝に関係する細胞小器官である「ミトコンドリア」に悪影響を与える「発芽毒」のことですブログ管理人

 植物から多くの毒が見つかっており、それらは、適度に利用すると医薬品にもなります。
 (「植物が毒を持つ理由」については「246話」と「309話」を参照


 さて、果実は、その植物の「種子」を含みます。
 植物は動けないので、その種を繁栄させるためには、できるだけ多くの「種子」を遠くまで運んでもらうほうが有利になります。つまり「種子」が動物に多く運ばれるほど、種の繁栄につながります。

 そこで、動物に(「種子」を含む果実を )多く食べてもらい、遠くへ「種子」を運んでもらうために、「種子」の周りに「カロリー」が多く、「甘味の強い糖分(つまり、果糖)」の多い果肉をつけるようになった、と言われています。
 果糖の多い果実ほど、自然淘汰に生き残ることになります。

 一方、多くの果実は、秋(つまり、冬の前)に熟します。太古の昔は、冬になると食糧が極端に少なくなります。
 フルクトースは「体脂肪を増やす作用」があります。「余ったカロリーを効率よく脂肪に変換する」特徴があります。

 つまり、食糧が少なくなる冬になる前に「フルクトース(果糖)を多く摂取して体脂肪を増やしておく」ことは、動物の生存にも有利になります。

 植物が「カロリー」と「甘味の強いフルクトース」を多く含む果実をつけることによって、動物が(その果実を)多く食べることによって「種子」を遠くへばらまくことができます。
 一方、フルクトースを多く摂取することは、動物にとって食糧の少ない冬を乗り切るのに有利になる、というわけです。
 つまり、植物と動物の利害が一致することになります。

 しかし、植物が「動物のメリットになること」をすることは「植物の生き残りの戦略」からは考え難いと思います。
 何らかの裏があるはずです。

 フルクトースは「動物にとっては不健康な成分」です。
 植物は「甘味」と「体脂肪を増やす(その結果、糖尿病やメタボリック症候群が、がんを増やす)」フルクトースを使って、長期的には「動物の繁殖を抑制している」のかもしれません。
 そう勘ぐりたくなるくらい、フルクトースが「動物にとって不健康な栄養素」であることを多くのエビデンスが示しています。

 1960年代に「コーンスターチ」などのデンプンからフルクトースが安価に製造できるようになり、その甘味に魅せられた人類はフルクトースの摂取が増えました。そして、肥満や2型糖尿病や循環器疾患や がんなど、多くの疾患が増えました。

 果物に含まれるフルクトースは「植物毒」だと思ったほうが良いと思います。

 現在、果物は「糖度を高めるような品種改良」が行なわれ、甘い果物が増えています。
 「糖度の少ない果物」を品種改良するのが “健康に有益” ですが、「甘くない果物」を品種改良する勇気のある農家は少ないようです。

 ローソンもファミリーマートも「糖質制限向けの商品」を置いていますが、「糖質の少ない果物」が出てくるようになれば、がんも糖尿病も、もっと少なくなると思います。


上記の『「甘くない果物」を品種改良する勇気のある農家は少ないようです』というのは本当にその通りです。
 果物業界は「果物の売り上げ」を伸ばすために「果物の糖度を高める品種改良」を盛んに行なっています。人間は「甘み」が強いほど「美味しい」と感じますから「糖度をより高めた果物」に「美味しさ」を感じるわけです〔たぶん、人間以外の動物も同じでしょう〕。同じ金額を出して果物を買うなら「より甘くて美味しい果物」を選んでしまうのが消費者の心理ですからね。なので、果物業界は「果物の糖度をより高める品種改良」に努力奮闘しているわけです。農家だって「売れる果物」でなければ生産することなどできませんから、やはり農家はどこも、消費者が求める「糖度の高い果物」を生産せざるを得ないでしょう。人の健康を考えた「自然派の農家」であったって、まず「無農薬有機栽培」止まりです。人の健康を考えて「甘すぎると健康に良くないから‥」と、敢えて「甘みを落とした(少なくした)果物」にすることまで考えて生産する農家などありませんよ。農家も生活が懸かっていますから「消費者が求めて選ぶ果物つまり、甘くて美味しい果物)」を生産せざるを得ないのです。
 ゆえに、私たちが日頃食べている果物(スーパーで売っている果物)というのは、これは完全に「人工的につくられた果物」であって、「もともと自然界にある果物」とは「まったくの別物」だということを忘れてはいけません。

 世間の動向や、政府の意向発言を見れば分かりますが、現代の日本人はまず「経済第一」であって、日本人の健康のことを本気で考えている人は案外と少ないものです。
 私から見たって、今の世間に出回っている 99.999% の食品は「人の健康を長年かけて破壊していく食品」ばかりです。私も食養を始めてから「食品の実情」を知るにつれて「本当に安心して食えるものが何も無い‥」と、ただただ愕然とすることしかできなかったものです。
 日本人が「食品の安全性」について本気で帰着するようになるのは、これから、いよいよ「癌をはじめとする先進国病」や「精神疾患(精神病)」が鰻登りで勃発し、常識を超える「異常事態」にようやく気づき、大騒ぎする中で真剣に考え始めるのではないかと思います。それが起こる前に「先見的に想定予測」し得る人は、世間にはまだ少ないのが実際です。

 まず、「スーパーで売っている果物」とういのは「糖度が高まるように品種改良」された完全に「人工的につくられた果物」であり、「もともと自然界にある果物」とは「まったくの別物」であることを忘れないでください。

 実は、これは「米」も同じなんです。今の米は、昔の米とは「まったくの別物」だと思ったほうが良いです。
 現在は「日本人の米離れ」が起きて「米の売り上げ」がかなり落ちているようです。売り上げが落ちている米業界は美味しい米を生産して「米の売り上げ」を伸ばそうと必死に「米の品種改良」を行なっています。
 では「どういう米が売れるのか?(どういう米を消費者は求めるのか?)」と言うと、これが「甘くてモチモチした米」なのです。つまり、上述の「果物のケース」と同様、米業界は「米の売り上げ」を伸ばすために、消費者が好む「より糖度の高い米へと品種改良している」のですね。
この「米の品種改良」に関する内容は、私がNHKの番組でモロに視たものです。「米の品種改良」に関わる専門家が「より甘みが強くてモチモチした米を消費者は好むつまり、より甘みが強くてモチモチした米が売れる)」と言って、「米の糖度を高める品種改良」に全力を注いでいました。
 ですから、今、私たちが食べている米は「昔の日本人が食べていた米とは別物である」と理解すべきでしょう。昔の日本人が食べていた米はさほど甘くなく、糖度も低いため、今とは比べ物にならないほど「質素な味わい」であったと推察します。
 今や「肉食中心の糖質制限食」派の人たちにやたらと非難されている糖質の「米」ですが、今の日本人は昔とは違い、やたらと「糖度の高い米」を精白した「白米」を過食して食べているので、主食の時点で「糖質の摂取過剰」に陥っているわけです。これは米が悪いのではなく、米を「より糖度が高くるように品種改良した」行為が「患いの元」を生み出しているのです。
 ましてや、昔の日本では、米を食うことができたのは、貴族や大名家、位の高い武士くらいなものであって〔戦国時代でも、米が食えたのは「侍大将」以上です〕、足軽などの位の低い武士、一般的な民間人、百姓は米が食えず、麦や雑穀しか食べられなかったのです。江戸時代の元禄以降は「精白技術」が向上したため、江戸や京都などの大都会では民間人でも米が食えたそうですが、それはあくまで、江戸や京都などの大都会に限られたことであり、ほとんどの民間人は米が食えず、麦や雑穀を主食としていました。
 戦前戦後の日本でも、百姓にとっては「米は自分たちがつくって売るもの‥、百姓は麦を食ってればええ~」というのが常識の時代であり、白米を「銀シャリ」と称し、百姓は「白米を腹いっぱい食ってから死にてぇ~」というのが夢だったという時代でした。戦後に撮影された記録フィルムでも、田舎の子供たちが腹を空かして涙を流しながら「白いお米が食べたいよぉ~」とつぶやいているシーンは有名です。戦後の田舎の子供たちが修学旅行で東京に行ったときに、まず何よりも楽しみだったのは、宿泊先のホテルで出てくる「銀シャリ(白米ご飯)」でした。戦後の日本でも「誰でも米が食えたわけではなかった‥」というのが実際なのです。
 よく「日本人は昔から米を食ってきた」と言われることがあります。確かに、弥生時代以降、日本に稲作文化が伝わってから日本人が米をつくってきたのは事実ですが、日本人が「誰でも米が食えるようになった」のは戦後以降のこと、つまり、たった数十年前に始まった「つい最近の出来事」なんですね。
 とにかく、「肉食中心の糖質制限食」派の人たちは糖質である「穀物食」を「体に悪い」とか「発がん物質だ」などと言って責めていますが、昔はただでさえ食糧が少なく、副食も質素で少なかったので、「穀物食」を主食にせねば、人間は生きること〔生を繋ぐこと〕さえ困難な時代だったのです。
 この飽食王国「日本」に生まれ、飽食の中で暮らしていると、この絶対的な歴史観も知らず、昔の人類にとって糖質が如何に貴重な「主食」であり「食糧源」であったのかさえ、トンと分からなくなってしまうのです。そして「穀物食」を「体に悪い」とか「発がん物質だ」などという「幼稚な鬼畜発言」を連発してしまうのです。

 これから〔すでに、アメリカも正式に発表している〕地球の寒冷化が本格的に進み、近年、世界中で勃発している異常気象がますます加速化して「食糧難の時代」を迎えたとき、もはや「穀物食」が満足にできなくなれば肉製品乳製品など食べることができなくなるわけですが〔肉製品乳製品とは、畜獣に「穀物」を与え、ようやく大量生産できる食品なのですから、人間が食べる「穀物」が無くなってきたときには「肉製品乳製品の生産」が成り立たなくなるので、もし本格的に「食糧難の時代」に入れば、肉製品乳製品など真っ先に「食べることができなくなる食品」なのです〕、その「食糧難の時代」に入ったとき、今も「肉食中心の糖質制限」音頭に舞い上がって浮かれ、糖質である「穀物食」を平気で責めている人たちは『肉製品乳製品が手に入らなくなり、僅かに手に入る「穀物」すら食べないのか?』と言えば、おそらくは、素知らぬ顔して「穀物」を普通に食べるでしょう。「飽食できる」ときには、大っ嫌いで憎くって仕様がない糖質である「穀物」を小馬鹿にして「人間の主食は肉製品乳製品だ!」などと言って高を踏んでいながら、いざ「食糧難の時代」に入ったときには『僅かに手に入る「穀物」を食べねば、食糧が無さ過ぎて生きていけない』という‥、現人類に迫りつつある緊迫した食糧事情の「本当の現実」に、彼らはようやく気づくのです。自分が『人の低い学に囚われた 盲(メクラ 聾(ツンボ)になっている』ことにどうしても気づけないのです。教科書しか知らず、実地を無視する人というのは、たいてい、こうです‥〔涙〕
 教科書は「人類の宝」であり、非常に重要ですが、実際に実地で起こっている現象〔現象実地学〕を無視して軽視し、教科書しか知らないようでは、教科書すら活かせていない証拠です。

 「「浅川嘉富の世界」へようこそ」サイトでは、作家の「浅川嘉富」さんが「世界で起こる実情」を精力的にまとめて伝えてくださっています〔浅川のおじ様、世界の「本当の情報」を惜しみなく伝えてくださって、いつも感謝しています!〕。これらの内容は、世界で現に日々起こりつつある現実です。「終末予言」とか、そんな「オカルト・ゴッコ」ではありません。今年に入ってからも、今までになかったような「異常現象」が世界中でますます盛んに勃発しているのがよく分かります。
 「In Deep - 地球最期のニュースと資料」ブログも世界の「本当の情報」を惜しみなく伝えてくださっている方の一人ですが、こちらのブログを拝見しますと、今、世界中で起こっている「異常気象異常現象異常事態」がますます増えている感が否めません。果たして、今後の地球はどうなっていくのか‥、見守るしかありません。「食糧難の時代」がいつ来てもいいように、精神的な準備をしつつ、物理的にも対応していけたらと思います。

 私は中国史の「楚漢戦争項羽と劉邦)」で大活躍した「韓信」の考え方が好きで、今も見習っています。「韓信」は軍略の大天才であり、兵法の教科書である兵法書をすべて暗唱できた人物で、教科書を非常に重視しています。しかし「韓信」は同時に「教科書は所詮、教科書に過ぎない‥」という考え方もしており、常に「教科書の外」を見つめて「教科書には載っていない方法」を考えながら工夫して戦に勝ちました〔戦に負けたことは一度もありません〕。教科書の内容よりも、現実に起こる現象のほうを重視していたのです。その「韓信」は、このように言っています。

   世の中の大将と称する輩は、兵法〔兵法書〕は知っていても、実際に兵〔軍隊〕を用いることができない者が多い。
    良将というものは、兵法〔兵法書〕を知り、実際に兵〔軍隊〕をよく用いる者を言うのだ。
    教科書〔兵法書〕通りにやっても、戦は勝てない。教科書は所詮、教科書に過ぎないからだ。
    教科書〔兵法書〕を尊重し、如何にして現実の兵〔軍隊〕をよく用いるかを考えなければならぬのだ。


 癌治療においても、これは重視すべき考え方です。その療法が通常療法で用いられていなくとも、通常療法しか知らない医師に今も小馬鹿にされている『食事療法』をはじめとする自然療法であっても、その療法が世界の癌医療で実際に効果を発揮している実績があるならば、その療法を真剣に学んで見つめ、その療法に価値を見出すならば、医師や世間に馬鹿にされようとも、その療法を癌治療として「現実によく用いて」自身の癌の改善に努めるべきなのです。

 例えば、当記事を読み、「フルクトース果糖)」には グルコース(ブドウ糖)以上の『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』があることをここで知ったなら、まずもって「アボカド」以外の『果物食』は、とっとと止めてしまったほうが得策だと思います。
 上述しました通り、日本のスーパーで売っている果物は「糖度を高める品種改良」が成されている「フルクトース果糖)」たっぷりの果物ばかりなのですから、「アボカド」以外の『果物食』は癌が改善するまで止めてしまったほうが良いはずです。

 そして、グルコース(ブドウ糖)や「フルクトース果糖)」に『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』があるということが理解できるのならば、素直に「糖質制限食(ケトン食)」を現実に用いて、ご自分なりに実行すれば良いのです。
 これは下記の【感想】の部分にてお話しさせて頂いていますが、「糖質制限食(ケトン食)」には「肉食中心の糖質制限食」と「菜食中心の糖質制限食」とありますが、次のように大規模「コホート研究」にて、

   「肉食中心の糖質制限食」は、総死亡率癌死亡率が増加する。
   「菜食中心の糖質制限食」は、総死亡率癌死亡率は減少するか増加しない。

 という研究報告〔参照記事〕があります。「肉食中心の糖質制限食」を行なうと 総死亡率癌死亡率が増加してしまう‥、これに重なる「肉食の有害性」を伝える研究報告は昔から多く存在しており、肉製品乳製品には『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』があることは、世界中の多くの研究報告が指摘する事実なのですから、肉製品乳製品を控えるか止めるかして「菜食中心の糖質制限食」を選択するのが賢い選択だと思います。
 また、魚介食鶏肉食卵食 が癌に障るという文献については私も見たことがなく、大規模「コホート研究」では、菜食に 魚介食鶏肉食卵食 を組み合わせて食べている人のほうが 完全菜食者 よりも寿命が長い、という結果が出ていますから、「菜食中心の糖質制限食」で用いる肉類には、肉製品乳製品は避け、魚介食鶏肉食卵食 を組み合わせれば良いのです。こうして、より安全性を高めた「糖質制限食(ケトン食)」を現実に用いていくわけです。
 ちなみに大規模「コホート研究」では、肉製品を多く食べる人は 完全菜食者 よりも寿命が低下しています。肉製品の食事が増えれば増えるほど寿命が低下しているのです。やはり、肉製品の食事は適宜に少量にしたほうが良いようです。

 通常の医師や管理栄養士の先生は、このようなことを教えてはくれません。通常の管理栄養士の先生は入院してきた癌患者に対し、癌を育てて進行させてしまう 白米ご飯、肉製品、牛乳乳製品 を病院食〔入院食〕に出し、入院した癌患者にガンガン摂らせます。もし、その病院食〔入院食〕が食べられないものなら、通常療法の医師は癌患者に対して「ブドウ糖点滴」をガンガン打ちます。こうして、通常療法の病院に入院した癌患者は、入院した途端に癌が見る見る進行していき、そのまま帰らぬ人となるケースが多いのです。これは、心当たりのある癌家族の方が結構多いのではないでしょうか。このように、病院の専門家の無知が、癌患者の癌をかえって促進させて悪化させている現実があるのです。
 だからこそ、癌患者さんご自身が自ら立ち上がり、自ら癌を学んで、ご自身の癌を「自力で」治そうとする意識を強く持たなければなりません。通常療法の医師におんぶにだっこして任せていれば癌が治ると思ったら大間違いです。通常療法の癌医療はご自分が必要だと思うことを適宜にチョイスし、家庭による『食事療法』などの自然療法を活かして『癌体質の改善』を果たす『自己療法』があくまで「癌治療の基本」であることを悟って頂きたいと思います。
 現代医学の優生学者等に洗脳されて支配され、現代医療を受けなければキチガイ扱いをするような「間違った意識」を脱し、正しい自然療法民間療法を学んで、これを自ら用いて活かし、今の時代にこそ重要で必要な『家庭の医学』の復古を目指して頂きたいです。現代医療はご自分が納得できるものだけを上手に活かしましょう!
ブログ管理人




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      健康になりたければ糖質をやめなさい!- 糖質を減らせば、病気も肥満も遠ざかる

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 感想

グルコース(ブドウ糖)は『癌を促進する作用』があるが、
  フルクトース(果糖)には グルコース(ブドウ糖)以上の『癌を促進する作用』がある!
  ゆえに「アボカド」以外の『果物食』は
逆効果になる可能性がある!
  癌治療には必ず「糖質制限食ケトン食)」を導入して取り入れ、
  「糖質の摂取量」を制限して抑制しながらコントロールすることが大事!



 当記事における「重要事項」を簡潔にまとめますと、次の通りになります。

  グルコース(ブドウ糖)は『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』がある。
  フルクトース(果糖)は、グルコース(ブドウ糖)以上に『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』がある。
  フルクトース(果糖)と グルコース(ブドウ糖)の摂取量が多いと、相乗的に「癌細胞の増殖」を促進する

 上記の「3つ」を「福田一典」医師は当記事でいろいろな論文を提示しながら科学的医学的に説明してくださったのです。
 そして、フルクトース(果糖)を多く摂取してしまう『果物食』は 癌治療には適切ではない、と告げられています。

 「福田一典」医師が「食べても良い果物」として挙げているのが「アボカド」です。
 「アボカド」は栄養価が高く、「抗炎症作用」や「抗酸化作用」や「抗がん作用」があり、糖質が少ないので、末期癌患者の「栄養補給」にも最適な果物だと言われています。
 次の記事の中の「福田一典」医師による「アボカド」の解説についてご覧ください。


    大豆と糖質の少ない野菜・果物を多く摂取する - 福田一典 医師
     【 大豆イソフラボン、野菜や果物のフィトケミカル、アボカド、アブラナ科野菜、きのこ類、海草類、他‥ 】



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果物の「果糖」は、体内で「ブドウ糖」になる

 果物は糖質が多いので、基本的にはごく少量しか食べれません。
 果物に多く含まれる「果糖(フルクトース)」は、直接的には血糖を上げないため「インスリン」の分泌を刺激しないのですが、体内で「ブドウ糖(グルコース)」に変換され、「ブドウ糖」と同じ代謝経路に組み込まれてエネルギー源となります。

 多くの果物は100g当たり10~20g程度の糖質を含みます。
 レモン や グレープフルーツでも100g当たり8~10gの糖質を含みます。
 リンゴ や ブドウ や 梨は100g当たり10g以上の糖質を含み、バナナは100g当たり20g以上の糖質を含みます。
 「がんに野菜や果物が良い」という考えが普及していますが、糖質の多いものは避けることが大切です。
 その中で例外が「アボカド」で、100g当たりの糖質は1g以下で、食物繊維を5g以上含み、脂肪が15g以上で、オリーブオイルと同じ「オレイン酸」が豊富で「糖質制限食」や「ケトン食」に適した唯一の果物です(後述)。



食 品 名
炭水化物

蛋白質

脂 質
エネルギー
(kcal)
糖 質
食物繊維
あけび果肉 - 生
20.9
1.1
0.5
0.1
82.0
アセロラ - 生
7.1
1.9
0.7
0.1
36.0
アボカド - 生
0.9
5.3
2.5
18.7
187.0
いちご - 生
7.1
1.4
0.9
0.1
34.0
いちじく - 生
12.4
1.9
0.6
0.1
54.0
温州みかん - 生
11.0
1.0
0.7
0.1
46.0
温州みかんストレートジュース
10.6
0.0
0.5
0.1
41.0
かき甘柿 – 生
14.3
1.6
0.4
0.2
60.0
キウイフルーツ – 生
11.0
2.5
1.0
0.1
53.0
グレープフルーツ – 生
9.0
0.6
0.9
0.1
38.0
グレープフルーツジュース
10.2
0.1
0.6
0.1
40.0
さくらんぼ – 生
14.0
1.2
1.0
0.2
60.0
ざくろ - 生
15.5
0.0
0.2
0.0
56.0
すいか – 生
9.2
0.3
0.6
0.1
37.0
ドリアン – 生
25.0
2.1
2.3
3.3
133.0
なし – 生
10.4
0.9
0.3
0.1
43.0
夏みかん – 生
8.8
1.2
0.9
0.1
40.0
パイナップル
11.9
1.5
0.6
0.1
51.0
バナナ – 生
21.4
1.1
1.1
0.2
86.0
パパイヤ完熟 – 生
7.3
2.2
0.5
0.2
38.0
びわ – 生
9.0
1.6
0.3
0.1
40.0
ぶどう – 生
15.2
0.5
0.4
0.1
59.0
ブルーベリー – 生
9.6
3.3
0.5
0.1
49.0
マンゴー – 生
15.6
1.3
0.6
0.1
64.0
マンゴスチン – 生
16.1
1.4
0.6
0.2
67.0
メロン – 生
9.8
0.5
1.1
0.1
42.0
桃 – 生
8.9
1.3
0.6
0.1
40.0
ライチー – 生
14.5
0.9
1.0
0.1
63.0
タイム果汁 – 生
9.1
0.2
0.4
0.1
27.0
ラズベリー – 生
5.5
4.7
1.1
0.1
41.0
りんご – 生
13.1
1.5
0.2
0.1
54.0
りんごストレートジュース
11.8
0.0
0.2
0.1
44.0
レモン全果 – 生
7.6
4.9
0.9
0.7
54.0
レモン果汁 – 生
8.6
0.0
0.4
0.2
26.0

【表】
◆◆ 主な「果物」の可食部100g中の糖質、食物繊維、蛋白質、脂質の含有量とエネルギー量を示す。
   (「五訂日本食品標準成分表」より作成◆◆




アボカドは、糖質が少なく、脂肪が多い果物

 アボカド(Avocado)は「クスノキ科の常緑果樹」で、原産地は中央アメリカ(コロンビアエクアドル)及び、メキシコの湿潤地域ですが、現在では、熱帯亜熱帯温帯性気候の地域の世界各国で栽培されています。
 日本では馴染みの薄い果物でしたが、欧米風の料理が浸透し、さらに、アボカドの「高い栄養価」や「健康作用」が注目されるようになって、日本でも食材としての利用が増えています。

 アボカドには脂質が果肉可食部100g中に15g以上含まれ、脂質に含まれる脂肪酸の約65%は「オレイン酸」です。
 「オレイン酸」はオリーブオイルに多く含まれる n-9系の一価不飽和脂肪酸で、循環器疾患やがんの予防に効果がある脂肪酸です。さらに、多種類の「カロテノイドβ-カロテン α-カロテンルテインゼアキサンチン など)」、ビタミンB群ビタミンCビタミンEなどのビタミンや、カリウム や マグネシウム や リンなどのミネラル、食物繊維、タンパク質などが多く含まれています。

 また、アボカドは糖質が極めて少なく、他の多くの果物が100g当たり10~20g程度の糖質(食物繊維を省く炭水化物)を含むのに対して、アボカドは果肉可食部分100g中に含まれる糖質は1g以下です。

 アボカドの「健康作用」が知られるにしたがい、消費量が増え、アボカドの「健康作用」に関する基礎研究も盛んになっています。がんの領域でも、アボカドの「がん予防効果」や「抗がん作用」に関する研究が行なわれています。

 他の果物や野菜には含まれず、アボカドに特徴的な成分である 脂肪族「アセトゲニンAliphatic acetogenin)」の「抗がん作用」に関する研究がいくつか報告されています。脂肪族「アセトゲニン」が、上皮成長因子(EGF)がその受容体(EGFR)に結合して活性化される「EGFR/RAS/RAF/MEK/ERK1/2」というシグナル伝達系を阻害して「がん細胞の増殖を阻害する作用」が報告されています〔 Biochem Biophys Res Commun. 409(3): 465-469. 2011〕。

 「EGFR」を標的とした抗がん剤として「EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(イレッサタルセバ)」や「抗 EGFR 抗体(アービタックスなど)」が使用され、その有効性が報告されています。「EGFR/RAS/RAF/MEK/ERK1/2」シグナル伝達系は多くのがん細胞において活性化されているので、この経路を阻害する作用は「抗がん作用」が期待できます。

 この脂肪族「アセトゲニン」が、細胞内での脂肪酸合成の律速酵素である「アセチルCoAカルボキシラーゼ」を強力に阻害するという報告もあります〔 Biosci Biotechnol Biochem 65(7): 1656-8, 2001〕。
 がん細胞では脂肪酸合成が亢進しており、脂肪酸合成を阻害することは「がん細胞の増殖を抑える効果」があります。
 脂肪族「アセトゲニン」には「抗炎症作用」があり、紫外線による皮膚のダメージを防御する効果も報告されています。
 「抗炎症作用」は、がんの予防や治療にも有用な作用です。

 このような研究結果はまだ培養がん細胞を使った試験管内での実験ですので、アボカドを多く食べても実際に「抗腫瘍効果」が期待できるかは不明です。しかし、アボカドはビタミンミネラルなどの栄養素が豊富で、糖質が少なく、「オレイン酸」を主体とする脂肪が多いなど、他の野菜や果物とは異なる特徴を持っています。

 さらに、アボカドには多彩な「カロテノイド」が豊富で、しかも脂肪が多いので、脂溶性の「カロテノイド」の吸収が良いことが報告されています。
 食用になっている果物の中では「ルテインLutein)」の含量が最も多いとされています。
 アボカドに含まれる70%が「ルテイン」と報告されています。
 「ルテイン」以外に、β-カロテンα-カロテンゼアキサンチンzeaxanthin)、ネオクローム(neochrome)、 ネオキサンチンneoxanthin)、β-クリプトキサンチンbeta-cryptoxanthin)、ヴィオラキサンチンviolaxanthin)など多種類の「カロテノイド」が含まれ、「カロテノイド」の種類の多さではアボカドが一番だと記載されています。
 さらに、ビタミンE や 食物繊維 や「フラボノイド」類も多く含まれます。

 「カロテノイド」は「脂溶性」なので、脂肪の多いアボカドを食べると「カロテノイド」の吸収が良くなることが知られています。他の野菜や果物の「カロテノイド」や ビタミンEなどの「脂溶性ビタミン」の吸収も良くするので、サラダにアボカドを加えると、他の野菜や果物に含まれる「カロテノイド」の吸収が2~4倍に良くなると言われています。

 ちなみに、アボカドを輪切りにした時、果皮の直下は緑色が濃く、内部ほど薄い色になっています。
 緑色の濃い部分に「カロテノイド」が多く含まれるので、果皮直下の部分をロスしないように食べることが大切です

 アボカドは栄養価が高く、「抗炎症作用」や「抗酸化作用」や「抗がん作用」も期待でき、糖質が少ないので、末期がん患者の「栄養補給」にも最適な果物です。
 可食部100g当たり、アボカドは187kcal あり、バナナの2倍以上で、生食の果物では最もカロリーが高くなっています。アボカド1個(250g)の果肉可食部が70%とすると、アボカド1個( 250g × 0.7 × 1.87 = 327kcal )は327kcal になり、ご飯1膳140g(235kcal)の約1.4倍のエネルギーになります。
 ご飯1杯 や バナナ1本を食べるより、アボカド1個を食べるほうが「栄養補給」には遥かに勝っています。

 がん患者さんの「栄養補充」の目的でも、アボカドはもっと利用されて良い食材と言えます。
 アボカドはカロリーの85%が「脂肪」に由来するので、がんの「糖質制限食」や「ケトン食」には、クルミ、亜麻仁油(アマニユフラックスシード)、オリーブオイルと並んで非常に有用な食材です。


【注意】
 「ラテックス・アレルギー」の人は「アボカドでアレルギー反応が起こります」ので、アボカドを食べて「蕁麻疹」や「口唇の腫れ」などの症状が出る人はアボカドを食べれません。
 バナナ や キウイでアレルギーが起こる人はアボカドも食べれません。
 「ラテックス」とは「天然ゴムの原料」で、ゴムの木から採取されます。
 「ラテックス・アレルギー天然ゴムアレルギー)」は、天然ゴムを原料とするゴム手袋など「天然ゴム製品」に繰り返し接触することで「アナフィラキシー」など「即時型アレルギー反応」を起こすアレルギー疾患です。
 歯科医師や手術をする医師や看護士などに多く発症しています。
 医療処理を受ける際に繰り返しゴム手袋に接触する患者さんにも発症する場合があるようです。
 バナナ、アボカド、キウイなどの果物には「ラテックス」と似た成分を含むため、「ラテックス・アレルギー」の人はこれらの果物で「アレルギー反応」を起こすので、「ラテックス・フルーツアレルギー症候群」と呼ばれています。
 症状は「口唇の腫れ」や「口腔内の違和感」、「蕁麻疹」や「アレルギー性鼻炎」、「結膜炎」などで、重症の場合はショックに陥ることもあります。


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 「アボカド」は末期癌患者の「栄養改善」にも処方することができるほど糖質が少なく、栄養価が高い果物です。
 そして、癌治療で重要な「抗炎症作用」「抗酸化作用」「抗がん作用」があり、癌の改善に貢献します。
 「アボカド」以外の果物には糖質が多いので、癌治療に適した『果物食』は「アボカド」のみ、とすべきでしょう。

 『果物食』が大好きな癌患者さん、また「果物食は癌の食事療法に必須だ」と思い込んでいる癌患者さんは、当記事を何度もお読み頂き、果物には『癌を促進する作用』があるのに、果たして、癌を改善するのに『果物食』が有益となるのだろうか‥、もしくは『果物食』は「逆に癌を育ててしまい」癌を改善するのに不利となるのではないか‥、癌患者のみなさんにはこのことを真剣にご考慮して頂きたいと思います。


 私個人では、癌治療に『果物食』は推奨していません。
 甲田光雄医学博士も、甲田療法で『果物食』を採用していません。
 甲田先生の『果物食』に対する見解は「果物には糖質が多いから、健康な人ならば、食べ過ぎに気をつけて、少し食べるのは良いけれど‥」程度の評価です。
 まず、糖質の摂取は「炎症を亢進させる」ため、糖質を摂取すればするほど、病状を亢進させて悪化させることになります。ですから、モロに糖質の摂取になってしまう『果物食』を、甲田先生は甲田療法にほとんど採用しなかったのだと思います。

 如何なる病気であっても「糖質の摂取を抑制したときに改善していく」のです。
 モロに糖質の摂取となってしまう『果物食』は、難病であればあるほど「慎重に考慮せねばならない食品」なのです。


 とにかく、癌患者さんが「癌を改善していく上で絶対的に気をつけなければならない」ことは、

   糖質の過剰摂取は、癌の発生を促進する
   
癌細胞は、糖質を「最大の餌」にして成長していく(増殖悪性化転移していく

 これです。

 『癌と糖質の関係』を無視した食事療法では絶対にダメです。
 癌における食事療法の第一に重要な視点は「癌を育ててしまう糖質の摂取を如何に抑制するか」です。
 日々の食事で糖質を無制限で摂取して癌を育てていれば、他の療法の効果が打ち砕かれてしまうのです。
 ゆえに、癌治療に一番最適な食事療法は「糖質制限食(ケトン食)」なのです。

 しかし、癌治療に「糖質制限食(ケトン食)」が良いとは言っても、その内容が「菜食中心の糖質制限食」であることが重要であり、「肉食中心の糖質制限食」であれば危険が伴います。
 ここは「肉製品・乳製品の真実(肉製品・乳製品は癌を促進させる作用がある)」カテゴリの記事を参照して頂きたいのですが、すでに、世界中の研究報告により『肉製品乳製品は、癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用がある』という報告が多数発表されています。

 特に、次の記事、

    肉食中心の糖質制限は 総死亡率・癌死亡率 が増加する!
     菜食中心の糖質制限は 総死亡率・癌死亡率 は減少するか増加しない!
     【 コホート研究が物語る、糖質制限の実地 】


    肉食中心の糖質制限は、死亡率・癌化を上昇させる
     【 動物性脂肪・動物性タンパク質の摂取量が増えると、総死亡率、癌死が増える!
       糖質制限は「菜食中心」が安全です!】


 この記事が示している通り、

   「肉食中心の糖質制限食」は、総死亡率癌死亡率が増加する。
   菜食中心の糖質制限食」は、総死亡率癌死亡率は減少するか増加しない。

 ということが著名な大規模「コホート研究」によって明らかとなっているからです。

 これは「肉食中心の糖質制限食」を推奨している先生方から、無視されたり「エビデンスが無い」とか言われたりしていますが、この先生方は「癌患者に肉製品乳製品を処方する危険性」を明らかに甘く見ています。
 『動物性タンパク質動物性脂質には「癌を促進させる作用」がある』ということは、もう様々な研究報告で指摘されている科学的医学的な事実であるのに、「肉食中心の糖質制限食」を推奨している先生方には大変「都合が悪い内容」なので、この研究報告が伝える内容を無視して「癌患者に肉製品乳製品を処方する危険性」について甘く考えているのです。

 中には『糖質を摂っていなければ大丈夫だ!』などという戯言を言う先生もおり、これはその先生の個人的な感想というか、ほとんど「身勝手な見解」に過ぎないのですが、まず、そんなエビデンスこそ、ありません‥。

 私はこのことに危惧を強烈に感じ、次の記事を作成しました。
 癌患者さんは、ぜひ一度、お読みになっておいてください。よろしくお願いします m(__)m

  「断糖肉食」の 盲点!【「断糖肉食」によって体内の癌が消失して「癌が治ったァ!」と思い込んでいる癌患者さん、
    果たして、その癌は本当に治っているのでしょうか? 】



 また「玄米菜食ならば良い」と思っている人も多いですが、マクロビオティックのように『癌と糖質の関係』を無視した食事療法をしてもダメです。玄米菜食をしながら癌を育てることになります。

 アメリカでは、51%以上の全粒穀物を含む食品に『癌や心臓病のリスクを減らす可能性がある』と表示できることが「FDA(アメリカ食品医薬品局)」から許可されていますから、全粒穀物である玄米を癌治療に活かすことは良いことなのです。
 ここは、次の記事を参照されてください。

    癌治療に役立つ食材 『全粒穀物(玄米・雑穀米など)』 - 福田一典 医師
     【 全粒穀物・玄米が持つ有効性:生玄米粉の食後に血糖値が高くなる人がいるのは、なぜか?:他‥】


 しかし、玄米という全粒穀物が癌治療に良い言えども「玄米ご飯」で摂取すれば「ブドウ糖の摂取」となります。
 「玄米ご飯」を過食すれば、逆に「糖質の摂り過ぎ」を招き、かえって、癌を育てる羽目になるのです。
 ですから「玄米ご飯」は絶対に過食してはならず、少量で摂取することが大事なのです。

 ましてや「白砂糖を使わず、黒砂糖ならば良い」と思い、黒砂糖でガンガン味付けをしてしまうと、当然ながら、その黒砂糖も「糖質の摂取」になりますから、黒砂糖を使えば使うほど、癌をガンガン育ててしまいます。

 如何に「健康に良い」とされている食品であっても、「福田一典」医師が当記事でもお話しされていた「グリセミック指数」や「グリセミック負荷」を考慮して「糖質の摂取量」を制限することが重要です。これを無視して糖質を無制限に摂取すれば、ますます癌を育てて進行させてしまうことを深く理解せねばなりません。

 この「グリセミック指数」と「グリセミック負荷」は「糖質制限食(ケトン食)」を実行する上でとても大事なので、ぜひ、次の記事を参照されておいてください。

    糖質制限食・ケトン食で重要な知識である「グリセミック指数」と「グリセミック負荷(ブドウ糖負荷)」から
    『糖質の賢い摂取法』を見つめて活用する! - 福田一典 医師


 上記の如く『癌と糖質の関係』を無視して「玄米ご飯」を過食したり、黒砂糖などの甘味料をガンガン使い「甘い味付け」をすればするほど、玄米菜食をしながら糖質を過剰摂取することになり、「癌を大いに育てて自滅する」結果となるでしょう。
 こうして「食事療法の選択ミス」によって失敗して亡くなった癌患者さんが、今までに大勢いたのです。
 このような「食事療法の過ち」を、これ以上続けてはなりません‥。


 それに、肉食が必要な方であれば、玄米菜食だけではいけません。
 玄米菜食に「魚介食」を組み合わせることが必要になってきます。
 「魚介食」ならば、癌を育てる足枷にはなりません。ここは、次の記事を参照されてください。

    丹羽耕三(靱負)医学博士が語る、肉製品・乳製品の真実!
     【 肉製品・乳製品の栄養は「癌細胞の栄養」になっている! 魚介食の栄養は「正常細胞の栄養」になっている!】



 以上、当記事の内容とともに、もう一度、まとめます。

 癌の食事療法は『癌と糖質の関係』を最大に重視して考慮し、必ず「糖質制限食(ケトン食)」を実行することが重要であること。なぜならば、日々の食事で糖質を無制限に摂取して癌を育てていれば、他の療法が効かなくなってしまうからです。

 そして、その「糖質制限食(ケトン食)」の内容には、

   「肉食中心の糖質制限食」の場合は、総死亡率癌死亡率が増加する。
   菜食中心の糖質制限食」の場合は、総死亡率癌死亡率は減少するか増加しない。

 という著名な大規模「コホート研究」の報告を重視して「肉食中心の糖質制限食」は避け、「菜食中心の糖質制限食」を採用すること。
 これこそが、科学的エビデンスを取り入れた、安全な「糖質制限食(ケトン食)」を実現するための「正しい正常なる判断」であるはずです。「福田一典」医師が推奨されている『中鎖脂肪ケトン食療法』も、やはり「菜食中心の糖質制限食」の内容になっています。

 私からすれば、『癌と肉製品乳製品の関係』を打ち明ける数々の研究報告を尊重して重視し、これを真面目に考えるなら、ハッキリ言って『癌治療に「菜食中心の糖質制限食」を選択するなんて、当然の判断だろに‥』としか思えません。
 また『癌治療に「肉食中心の糖質制限食」を選ぶなんて、判断力が無さ過ぎるのではないか‥』としか思えないのです。


 癌が育つか、癌を衰退させることができるかは、日々の食事内容が大きく関与しています。
 癌に矛を収めさせ、癌の勢いを削ぎ、癌の進行を阻害するためにも、癌の発生増殖悪性化転移を後押しして癌の進行に加担するようなことは避けるべきであり、『癌の発生増殖悪性化転移を促進する作用』がある食品は避けるべきです。

 つまり、ここまでお話してきましたように、

    癌を育ててしまう グルコース(ブドウ糖)と フルクトース(果糖)という糖質を無制限に摂取すること。
    フルクトース(果糖)を多く含む『果物食』を無制限に摂取すること(他の「甘い食品」もすべて同様です)。
    癌を促進させてしまう 肉製品・乳製品を多食して貪ること。

 まずは、これを避けることです。

 そして、これを留意した食事療法である「菜食中心の糖質制限食(ケトン食)」を実行することです。
 これを母体基本基盤に置き、『癌体質の改善』を果たすことに貢献してくれる、その他の自然療法を実行すること。

 こういった、家庭でできる『自己療法』を「癌治療の主役」にしなければなりません。
 これなくして、本当に癌を改善させる道筋は歩めないのです。

 食事が身体をつくるわけですから、食事内容が身体の良し悪しを左右して決することになるのは、現代の日本人なら誰にでも分かるはずです。癌細胞も餌を必要とする生き物ですから、癌を育てる餌となる食品を食べていれば、ますます癌が育って進行していくことになることもお分かりになられるはずです。ここが分かる癌患者さんならば、私がここでお話しさせて頂いた内容が意図することも充分にお分かり頂けるはずです。ならば、あとは、癌患者として必要な食事改善を実行していくのみです。

 その食事改善に、どうぞ、当記事を活かして頂けたらと思います。
 よろしくお願いします m(__)m