当記事は、次の記事に付随する2つの記事をご紹介させて頂きます。


    青身魚の脂肪に含まれる DHA・EPA の 抗がん作用 - 福田一典 医師
     【 青身魚の脂肪に含まれる DHA・EPA は癌を抑制し、
       肉製品の脂肪は癌の増殖・転移を促進する!】



 イワシアジサバサンマサケニシンなどの『青身の魚』の脂肪に多く含まれている「ドコサヘキサエン酸DHA)」や「エイコサペンタエン酸EPA)」などの「ω3系不飽和脂肪酸」は『癌細胞の増殖転移を抑制する作用』があり、「抗がん作用」を発揮します。詳細は、上記の記事を参照してください。

 上記の記事では、「福田一典」医師が科学的医学的に懇切丁寧に詳しく説明してくださっています。
 ぜひ、ご参考にされてください m(__)m

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 魚食べて膵臓がん予防? DHA 摂取多いと発症率3割減
 【「朝日新聞デジタル」より 】
石塚広志2015年12月8日

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イワシアジサバサンマサケニシンなどの『青身の魚』の脂肪に多く含まれる DHAEPA



 魚に多く含まれる脂の一種「DHA(ドコサヘキサエン酸)」の摂取が多い人は、
 少ない人に比べて「膵臓がんを発症するリスク」が3割低いとの調査結果を、
 「国立がん研究センター」の研究チームが8日、発表した。

 45~74歳の男女約8万2千人を最長で15年間追跡した。
 期間中に膵臓がんを発症した378人と、食べた魚の中に含まれる脂の摂取量との関係を分析した。
 DHA の摂取量を四つのグループに分けると、最も多いグループ(1日あたり1g前後)は、
 最も少ないグループ(1日あたり0.3g前後)に比べ、「膵臓がんの発症率」が約3割低かった。

 DHA は サンマ や イワシなどの『青魚(青身の魚)』に多く含まれ、いずれも100gあたり1gを超える。
 また、DHA や EPA(エイコサペンタエン酸)などの総量を示す「n‐3系多価不飽和脂肪酸」でも、
 ほぼ同じ結果を示した。
 (「n‐3系多価不飽和脂肪酸」とは「ω3系不飽和脂肪酸」のことですブログ管理人

 解析した「島津太一」同センター予防研究部室長は、

    魚を多く摂取する日本人で初めて比較した研究で、予防に寄与する可能性が示された。
     他の研究でも同じ傾向が見られるか注視していきたい。

 と話す。 (石塚広志




 青身の魚に含まれる DHA は、がんをおとなしくさせる
 【「がんの食事療法と改善在宅治療」より 】


 〔 当記事は「青身魚の脂肪に含まれる DHA・EPA の 抗がん作用 - 福田一典 医師」記事の「ダイジェスト版」です


概要

 不飽和脂肪酸には2種類あり、種類によって「がんに対する作用」が異なっています。

 「オメガ6系不飽和脂肪酸」が「がん細胞を増殖させる働き」があるのに対し、
 青身の魚(イワシアジなど)に含まれる「オメガ3系不飽和脂肪酸」には「がん細胞を抑える効果」があるのです。

 魚を食べる際は、効果を保つために、刺身として「生」で食べるか、「煮て」食べることが理想とされています。
フライ や 焼き魚にすると EPA や DHA を損失するだけでなく、「高度不飽和脂肪酸」が 酸素 と反応すると「過酸化脂質」となって、発がんを促進することになります。また、焼き魚の “焼け焦げ” は「発がん物質」になりますブログ管理人



「オメガ3系」と「オメガ6系」の2種類の不飽和脂肪酸

 脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられています。

   飽和脂肪酸 ・・・ 炭化水素鎖のすべての炭素が水素で飽和
   不飽和脂肪酸 ・・・ 炭化水素鎖の中に1個~数個の二重結合が含有


「オメガ6系不飽和脂肪酸」と「オメガ3系不飽和脂肪酸」について

  オメガ6系不飽和脂肪酸

   リノール酸  γ-リノレン酸  アラキドン酸 のように代謝。
   アラキドン酸  プロスタグランジンロイコトリエントロンボキサン など合成。
   アラキドン酸代謝産物 がん細胞を活性化させる。がんの増殖を早める。〔がん細胞の増殖転移を促進する

 がん細胞を活性化させる働きがあるものの、体の生理作用に不可欠なので、食物として摂取する必要がある。


  オメガ3系不飽和脂肪酸

   α-リノレン酸  エイコサペンタエン酸EPA ドコサヘキサエン酸DHA) のように代謝。
   血栓を形成するため動脈硬化を防ぐ。
   がん細胞が発育するのを抑制する。〔がん細胞の増殖転移を抑制する

 脳梗塞や心筋梗塞を防いだり、「発がん」「がんの転移」などを予防するという報告がある。



オメガ3系不飽和脂肪酸/ωオメガ6系不飽和脂肪酸 の比を上げることで、
  がん細胞が沈静化する


 一般的に肉などに含まれる「オメガ6系不飽和脂肪酸」はがんを促進し、
 魚に含まれる DHA や EPA などの「オメガ3系不飽和脂肪酸」はがんを抑制するので、
 この比を意識することが「腫瘍の再発」に大きく関わっています。

 研究結果によると、魚を毎日食べる人と食べない人では「がんの発生」に影響していて、
 積極的に食べる人はがんになり難い結果が出ています。
 魚の摂取で「がんのリスク」を軽減することが可能なのです。

 逆に、肉類を多く食べる人は「がんのリスク」を大きく背負うことになります。
 肉類を食べる回数を減らして魚を食べるようにすると「がんの再発」を防ぐことができるのです。



青身の魚に含有されている DHA

 イワシアジサバサケニシンといった『青身の魚』の脂肪に DHA が多量に含有されています。
 「がんの再発」を予防するためには、1日に2gの摂取が良いとされています。
 目安として、アジ1尾、イワシ2尾、マグロの中トロ4~5切れの中に1g含有されています。
 魚を毎日食べるようにするのが理想です。

 また「酸化しやすい」性質を持っているので、魚を「生」で食べるか、「煮る調理法」が良いとされています。
 焼いたり揚げたりすることは避けましょう。
 なぜなら、「酸化」によって、かえって「発がん」を促進したりするからです。

 今では、DHA の「サプリメント」も、各メーカーから多彩に販売されています。
 こうした「サプリメント」は、魚が苦手という人でも気軽に摂取できるようにもなっていますし、
 便利で利用する人も多いでしょう。
 ただ、価格や成分などを比較しながら摂取するのが理想です。

 今では、魚の「水銀」問題が多く取り上げられている時代ですから、
 こうした「サプリメント」で DHA を補うことにも深い意義があると言えそうです。



「がんの再発予防」以外でも、様々な効果が期待できる DHA

 健康にあらゆる効果があると発表されている DHA ですが、
 どういった効果が期待できるのでしょうか。

   血液の中のコレステロールや中性脂肪を抑制する。
   高血圧を防ぐ。

 脳卒中や心筋梗塞など血管の詰まりが引き起こす病気を防ぐことが可能です。

 また「頭が良くなる」と言われている DHA です。
 イギリスの栄養学者が「日本の子供の頭の良さは魚を多く食べることにある」と提唱したことから、
 一躍有名になったのが DHA です。

 また、最近の研究では、週に1度は魚を食べる習慣がある人は、
 突然死(心臓発作など)が約5割も低下していることが明らかとなりました。

 魚に含まれる「不飽和脂肪酸」が血液の促進に大きな効果をもたらし、
 心臓で血液が凝固する事を防いでいるからと考えられています。



 DHA を摂る際に気を付けたいこと

 健康に良いとされる DHA ですが、過剰に摂りすぎることは危険です。
 血液の凝固を弱くする作用があるので、
 出血性の手術や病気の際は、あまり摂り過ぎては逆に危険となります。

 そして「酸素に弱い酸化しやすい)」という性質があるので、
 一日の摂取量を守りながら、調理法にも着目して摂取をすることが適切です。



 魚の「水銀」汚染は?

 魚が「健康食品」として、世界でも注目されていますが、
 アメリカでは、マグロなどに含まれていた「水銀中毒」のニュースが問題となりました。
 海水に含まれる「水銀」が魚の体内に溜まっていたため、それを食べた人が中毒を引き起こしたのです。

 アメリカでは、マグロやカジキ、サメなどについて、
 体の弱い妊婦や子供が取るべきでないとの警告があったようです。

 「有害物質」である「水銀」ですが、
 魚に含まれているタンパク質と結合された場合には「メチル水銀」と言って、より「有毒な物質」になります。
 アメリカの調査によると、
 「メチル水銀」が子供の言語能力や記憶の低下を引き起こす可能性があると問題になっていました。
 大人が摂取した場合も、抵抗力の低下を引き起こしたり、不眠やイライラを引き起こしたりということもあったようです。

 魚の「水銀」含有量は、大きな魚(大型魚)ほど多いと言われてますので、小さい魚(小型魚)のほうが安全とも言えます。
 そういった意味では「サプリメント」に頼らざるを得ない時代となっているのかもしれません。