この記事は、「福田一典」医師の『銀座東京クリニック』から「青身の魚に含まれる DHA は、がんをおとなしくさせる」記事、及び『『漢方がん治療』を考える』から「DHA / EPA の 抗がん作用」記事の、2つの記事をご紹介させて頂きます。

 当記事は、癌の『食事療法』として必須となる「糖質制限食(ケトン食)」の肉食を、肉製品乳製品ではなく、『魚介食(青身の魚など)』を選択したほうが良い、ということを理解する上で非常に役立ちます。

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 私は当ブログサイトにて、癌の『食事療法糖質制限食ケトン食』の肉食には、、肉製品乳製品ではなく、『魚介食(青身の魚など)』を選択したほうが良いということをお話しさせて頂いてきました。
 それは、肉製品乳製品には『癌細胞の増殖転移を促進する作用
』があり、逆に『魚介食(青身の魚など)』には「抗がん作用癌細胞の増殖転移を抑制する作用)」や「抗酸化作用」があるからです。
 このため、肉製品乳製品を食べれば食べるほど「癌が育ちやすく、進行しやすい体内環境」に陥ることとなり、逆に『魚介食(青身の魚など)』を適宜に食べれば、癌を自然抑制するのに役立ちます。


 当記事でご紹介させて頂きます2つの記事は共に同じ内容です。
 これを簡潔にお話しさせて頂きますと、以下の内容になります。

 イワシアジサバサンマサケニシンなどの『青身の魚』の脂肪に多く含まれている「ドコサヘキサエン酸DHA)」や「エイコサペンタエン酸EPA)」などの「ω3系不飽和脂肪酸」は『癌細胞の増殖転移を抑制する作用』があり、「抗がん作用」を発揮します。

 体内で「プロスタグランジンE2PGE2)」という生理活性物質が増えすぎると癌化しやすく、癌の進行が速まることが分かっていますが、「プロスタグランジンE2」は細胞の増殖や運動を活発にしたり、細胞死(アポトーシスプログラム細胞死)を起こり難くする生理作用があるため、この「プロスタグランジンE2PGE2)」が体内で増えすぎると癌細胞の増殖や転移を促進することになります。

 肉製品には「アラキドン酸」などの「ω6系不飽和脂肪酸」が多く、「プロスタグランジンE2」の産生を増やして癌細胞の増殖転移や「血管新生」を促進し、癌細胞の「アポトーシス細胞死)」を抑制して癌の再発を促進する作用があります。

 逆に、「ドコサヘキサエン酸DHA)」や「エイコサペンタエン酸EPA)」などの「ω3系不飽和脂肪酸」には「プロスタグランジンE2」が体内で増えるのを抑える働きがあるので『癌細胞の増殖転移を抑制する作用』があります。このため、「ドコサヘキサエン酸DHA)」や「エイコサペンタエン酸EPA)」には「抗がん作用」があるのです。「ドコサヘキサエン酸DHA)」や「エイコサペンタエン酸EPA)」は『青身の魚』の脂肪に多く含まれていますから、『青身の魚』を摂取することにより「抗がん作用」を得ることができます。

 当記事では、以上の内容を「福田一典」医師が科学的医学的に詳しく説明してくださっています。

 以上の点から言えることは、「動物性脂質」の摂取には、癌細胞の増殖転移を促進する「肉製品の脂肪」より、『癌細胞の増殖を抑制する効果』がある『青身の魚の脂肪』のほうが癌治療の上で有利となる、ということです。


 また、肉製品の『赤身肉』は身体の「酸化ストレス」を高めてしまうため、多食すれば、癌の根本原因にして重大なる『癌体質』である「身体の酸化酸化体質)」をさらに進行させてしまいます。
 しかも、肉製品や牛乳乳製品には『癌の増殖を促進する作用』があるので、肉製品や牛乳乳製品を摂取すれば摂取するほど、上記のことと相乗して、癌がより増殖悪性化転移しやすい体内環境を充実させてしまうために、癌の増殖悪性化転移をますます進行させることになるのは言わずもがなです。

 ここにつきましては、次の2つの記事を参照してください m(__)m

   『加工肉』や『赤身肉』は「発癌リスク」を高める! - 福田一典 医師
    【『赤身肉』は身体の「酸化ストレス」を増大させて「身体の酸化」を深め「発癌リスク」を高める!】


    肉製品、牛乳・乳製品は、ロイシン・インスリン・インスリン様成長因子(IGF)による
     「mTORC1」の活性化により、癌の増殖を刺激して促進する食品! - 福田一典 医師



 なお、著名な「丹羽耕三」医学博士も『肉製品乳製品は癌細胞を育て、魚介食は正常細胞を育てる』と次の記事で言われています。

    丹羽耕三(靱負)医学博士が語る、肉製品・乳製品の真実!
     【 肉製品・乳製品の栄養は「癌細胞の栄養」になっている!
       魚介食の栄養は「正常細胞の栄養」になっている!】



 以上は、すでに公式に発表されている癌研究報告や研究論文を基に、医学博士や医師が伝えている内容です。
 これらの癌研究報告や研究論文の内容を、癌患者さんはゆめゆめ甘く見ないほうが良いです。



 以上の内容を総合的に見つめて考えれば、癌の『食事療法糖質制限食ケトン食』として採用すべき「動物性タンパク質」「動物性脂質」は、肉製品乳製品ではなく、『魚介食(青身の魚など)』が適正と言えます。

 また「糖質制限食(ケトン食)」を安全に遂行するためには「動物性タンパク質」の摂取が適宜に必要となる方もおられますが、癌の「糖質制限食(ケトン食)」に採用すべき「動物性タンパク質」は、肉製品乳製品ではなく、『魚介食(青身の魚など)』であることをご理解して頂きたいと思います。『魚介食(青身の魚など)』のタンパク質はとても良質です。

 次の記事が指摘しますように、肉製品乳製品を中心とした「糖質制限食(ケトン食)」をすると、癌の死亡率癌化を上昇させる、という癌研究報告や研究論文は世界中にあります。
 癌患者さんは肉食について真剣に考慮されてください m(__)m

    肉食中心の糖質制限は、死亡率・癌化を上昇させる
     【 動物性脂肪・動物性タンパク質の摂取量が増えると、総死亡率、癌死が増える!
       糖質制限は「菜食中心」が安全です!】



 ただ、これは今も「体内に癌を抱えている」癌患者さんに限ったことであって、手術で体内の癌を切り取った後の「癌の再発」を予防する癌患者さんであれば、当記事にありますような『食事療法糖質制限食ケトン食』や、その他の自然療法によって「癌の再発予防」をしている限りは、肉製品乳製品も多少ならば摂取しても構わないと思います。「癌の再発予防」の基本ができているのであれば、あまりガヂガヂになる必要はないでしょう。

 でも、「癌の再発」を予防する『食事療法糖質制限食ケトン食』であっても、基本的には「動物性食品」の摂取は、肉製品乳製品はできる限り控え、『魚介食(青身の魚など)』を中心としたほうが安全です。
 「発癌」「癌の増殖悪性化転移」「癌の再発」に加担する要素の多い肉製品乳製品よりも、「抗がん作用」「抗酸化作用」があり「癌の再発予防」に有効する要素の多い『魚介食(青身の魚など)』のほうが癌の『食事療法糖質制限食ケトン食』として安全であるのは言うまでもありません。
 『魚介食(青身の魚など)』の「動物性タンパク質」と「動物性脂質」はとても良質ですから、『魚介食(青身の魚など)』を適宜に摂取していれば、昔の日本人と同様に問題は起こりません。

 なお、癌治療に向いている『魚介食』は「癌治療に有効な「魚の食事」」カテゴリの記事を参照されてください。
 また「肉食・乳製品の真実」カテゴリの記事と併せて、当記事をご覧になられてみてください。
 まずは、当記事にありますような食品を活かした食事内容を参考にした『食事療法糖質制限食ケトン食』を目指されてください m(__)m


 私は個人的に、甲田療法の『生玄米粉食』と『生菜食療法』を活かした『食事療法糖質制限食ケトン食』を併用することを推奨しています。
 次の記事の、甲田光雄先生のお弟子さんが考案されている甲田療法式「糖質制限食(ケトン食)」のレシピの内容も、ぜひ「糖質制限食(ケトン食)」の一つの選択として参考にされてみてください m(__)m

    甲田療法式「糖質制限食」のレシピ【 糖質を完全に抜いた食事療法は大変危険です!:
     糖質制限食の肉食は、獣肉食には弊害があるため、獣肉よりも、鶏肉・魚肉を選んで!】



 当記事の内容がみなさんのご参考になって頂ければ幸いです。
 みなさんも、ご自分なりに無理のない範囲から実践されてみてください。よろしくお願いします m(__)m



私が当ブログサイトにて、肉製品乳製品の危険性を訴えていますのは、癌患者が肉製品乳製品を無制限に摂取すれば、癌の増殖転移を促進させ、不要に癌を進行させる結果を招くからです。
 やはり、癌患者であるならば、癌が改善治癒するまでは、肉製品乳製品の摂取を控えるか止めるべきです。

 しかし、これはあくまで「癌患者」という条件での話です。
 今では、肉製品乳製品は現代の日本人の食生活に欠かせない食品になっていますから、癌患者ではない一般の方であるならば、以上の内容をしっかりと理解した上で『自己責任』で適宜に摂取すれば良いと思います。

 癌患者でなければ、肉製品乳製品は少量ならば摂取しても問題はないと思います。
 肉製品乳製品を毎日のように過剰摂取するのは危険だと思います。
 特に「精白穀物(白米白パンなど)及び 精白糖(白砂糖など)の過剰摂取」と「肉製品乳製品の過剰摂取」の組み合わせは最悪であり、「癌の発生率」が飛躍的に高まるでしょう。この組み合わせは、癌をはじめとする様々な先進国病を生み出す元になっています。アメリカは過去、この組み合わせでアメリカ国民に癌が多発生したのです。
 肉製品乳製品は、ここらへんのバランスを上手に持ちながら、適宜な摂取を心がけてください m(__)m


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 DHA / EPA の 抗がん作用
 【「『漢方がん治療』を考える(福田一典 医師)」より 】

 

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【図】
◆◆ 臨床試験で有効性が証明された「抗がんサプリメント」は少ない。魚油に多く含まれる「ドコサヘキサエン酸DHA)」や「エイコサペンタエン酸EPA)」は、がん治療における有効性が証明された数少ないサプリメントと言える。◆◆

私が当記事をご紹介させて頂いていますのは、DHAEPA を「サプリメント」で摂取することを推奨するためではなく、DHAEPA を『天然の青身魚』から摂取することを推奨するためです。
 『天然の青身魚』の食事で DHAEPA を摂取することにより、DHAEPA による「抗がん作用」を癌治療に活かすことによって「癌をより改善できる体内環境」を築くための一つの手段として、これを癌治療に組み合わせます。
 とにかく、癌治療は「癌体質を改善する手段」と「癌を抑制する手段」の組み合わせです。如何に組み合わせるかが大事なのです。魚のタンパク質と脂質は良質であり、共に「体力の増強」などに役立ちます。そして『天然の青身魚』の脂肪に含まれる DHAEPA には「抗がん作用」がありますから、癌治療の上で大いに役立つものです。
 『癌細胞の増殖を促進する作用』のある肉製品乳製品のタンパク質や脂質を摂取するよりも、「抗がん作用癌細胞の増殖を抑制する作用)」のある『天然の青身魚』を摂取するほうが、癌治療として理想的な食事であるのは言うまでもありません。
 これはあくまで、魚介食と肉製品乳製品を「癌治療として」考慮して比較した視点であり、肉製品乳製品のすべてを否定するものではありません
ブログ管理人


魚の油は、がん細胞をおとなしくする

 細胞膜はタンパク質や脂肪酸や糖質からつくられます。細胞膜の脂肪酸は食物から摂取された脂肪酸がそのまま取り込まれるため、食事中の脂肪酸の違いによって細胞の性質を変えることができます。
 その理由は、細胞膜の脂肪酸からつくられる「プロスタグランジン」や「ロイコトリエン」などの化学伝達物質の種類が違ってくるからです。

 「リノール酸」や「ガンマ・リノレン酸」のような「ω6系不飽和脂肪酸」を多く取り込んだ がん細胞は増殖が早く、転移しやすくなります(肉製品は「ω6系不飽和脂肪酸」が多いですブログ管理人)。
 一方、魚油に多く含まれる「ドコサヘキサエン酸DHA)」や「エイコサペンタエン酸EPA)」のような「ω3系不飽和脂肪酸」を多く取り込んだ がん細胞は、増殖が抑えられ、抗がん剤で死にやすくなります。

 「ω6系不飽和脂肪酸」は がん細胞の増殖や血管新生を促進する「プロスタグランジンE2PGE2)」の原料になり、「ω3系不飽和脂肪酸」は がん細胞の増殖や血管新生を促進する「プロスタグランジンE2」の産生を抑えることが関連しています。

ω6系不飽和脂肪酸」は、癌細胞の増殖や血管新生を促進する「プロスタグランジンE2」の原材料になります。この「プロスタグランジンE2」の産生量が増加すると癌の増殖が促進することになりますが、肉製品は「ω6系不飽和脂肪酸」が多いので『癌細胞の増殖を促進する作用』があるわけです。
 逆に「ω3系不飽和脂肪酸」は、癌細胞の増殖や血管新生を促進する「プロスタグランジンE2」の生産を抑制する作用があるので「抗がん作用癌細胞の増殖を抑制する作用)」があります。DHAEPA などの「ω3系不飽和脂肪酸」は『青身魚』の脂肪に多く含まれていますから、『青身魚』を摂取することにより「抗がん作用癌細胞の増殖を抑制する作用)」を得ることができます
ブログ管理人

 DHA や EPA が がんの予防や治療の効果を高めることは、多くの疫学的研究や臨床試験で明らかになっています。
 毎日、魚を食べている人は、そうでない人に比べ、大腸がんや乳がんや前立腺がんなど欧米型のがんになり難いという研究結果や、EPA や DHA による「前立腺がんのリスク」低下などが報告されています(116話」参照 )。

 培養がん細胞やマウス移植腫瘍を使った実験では、DHA が がん細胞の増殖速度を抑制し、腫瘍血管新生を阻害し、がん細胞に細胞死(アポトーシス)を引き起こすことが多くのがん細胞株で示されています。
 臨床試験では、抗がん剤の効果を増強し、副作用を軽減する効果、がん性悪液質を改善する効果なども報告されています。

 脂肪(油脂)と脂肪酸の種類( ω3や ω6について)、ω3系不飽和脂肪酸ω6系不飽和脂肪酸 の比を上げると がん細胞はおとなしくなること、「ω3系不飽和脂肪酸」を増やす食生活などについては「116話」で解説しています。
 ここでは、がん治療における DHA や EPA の「サプリメント」の効果を検討した臨床試験の結果について紹介します。

上記の『ω3系不飽和脂肪酸/ω6系不飽和脂肪酸 の比を上げると 癌細胞はおとなしくなる』というのは、癌の食事療法の中で非常に重要なところです。
 この『ω3系不飽和脂肪酸/ω6系不飽和脂肪酸 の比を上げる』とは〔下記では「ω6:ω3 の比を低くする」と説明されていますが〕、肉製品に含まれる「ω6系不飽和脂肪酸」には『癌細胞の増殖を促進する作用』があり、逆に『青身魚』の脂肪に含まれる DHAEPA という「ω3系不飽和脂肪酸」には「抗がん作用癌細胞の増殖を抑制する作用)」があるため、肉製品〔ω6系不飽和脂肪酸〕の摂取量を少なくし、『青身魚(ω3系不飽和脂肪酸)』の摂取量を増やすことにより、癌細胞の増殖を促進する要因を減少させ、逆に、癌細胞の増殖を抑制する要因を増加させる結果として『癌細胞をおとなしくさせる』という「抗がん効果」が得られる、ということです。このような『食事のコントロール』によって癌を自然抑制することが、癌治療において非常に重要な要素となります
ブログ管理人



がん治療における「DHAEPA サプリメント」の有効性は、
  多くの臨床試験で証明されている


 臨床試験で効果を認めない(対象と差がない)という結果が出た試験も一部にありますが、多くの臨床試験の結果は、「ω3系不飽和脂肪酸」の EPA や DHA の「サプリメント」は、がん治療の効果を高め、副作用を軽減し、悪液質やがん治療に伴う体重減少を防ぐ効果があることを示しています。
 大腸がんや前立腺がんや乳がんなどの「再発予防」に対する効果も示唆されています。

 がん細胞の抗がん剤や放射線治療に対する感受性を高める効果も示されています。
 例えば、転移した進行乳がんの「アントラサイクリン」を使う抗がん剤治療の感受性を高めることが報告されています。これは、がん細胞に取り込まれた DHA や EPA が「アントラサイクリン」による「酸化ストレス」を増大させるためと考えられています(したがって、この場合は、ビタミンEなどの「抗酸化性サプリメント」は効果を弱める可能性が指摘されています)。

 DHA や EPA には、IL-6などの炎症性サイトカインの産生抑制など「抗炎症作用」があり、がんの悪化や進展を抑制する効果や、正常組織や臓器の機能を改善する効果、体重減少を抑制する効果などが指摘されています。
 免疫状態を改善し、感染症の予防効果も指摘されています。
 外科手術後の合併症を予防する効果、体重減少や栄養状態の悪化を防ぐ効果も報告されています。

 現在多くの臨床試験が行なわれていますが、最近の論文で報告された結果をみると、どのような効果があるかが理解できます。


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40例のステージIII の非小細胞性肺がんの患者を対象に、がん治療中に、タンパク質とカロリーを補給するサプリメントと、それと同じタンパク質とカロリーで DHA と EPA( 2.0g EPA +0.9g DHA )を加えたサプリメントの効果を、ランダム化比較試験で比較(オランダ)。
  DHA と EPA を含むサプリメントを投与された群は、対象群に比べて、治療中の筋肉や体重の減少がより少ない、炎症性サイトカインの IL-6の産生が低下。 DHA と EPA には「抗炎症作用」があり、栄養状態を改善する効果がある。
  〔J Nutr. 2010 Oct;140(10):1774-80


がん性悪液質の状態の患者332例を対象にした第3相ランダム化比較臨床試験(イタリア)。
  悪液質を改善する有効な治療法を検討するために、除脂肪体重(lean body mass)、安静時エネルギー消費量、倦怠感、食欲、QOL、握力、Glasgow Prognostic Score、炎症性サイトカインを指標に5種類の治療法を検討。
  EPA 単独では、悪液質を改善する効果はコントロールと比較して有意な差は無い。medroxyprogesterone 500mg/d または megestrol acetate 320mg/d と L-carnitine 4g/d と サリドマイド 200mg/d と EPA の4つの組み合わせは、悪液質の改善に有効。〔Eur Rev Med Pharmacol Sci. 2010 Apr;14(4):292-301
【コメント】2007年のコクランライブラリーでも、EPA 単独投与では、がん性悪液質の状態を改善する効果は認めないという結論になっています。ただし、「抗炎症作用」などによって、他の治療との併用によって体重減少や倦怠感などの症状の緩和に役立つ可能性はあります。

EPA は、家族性大腸ポリープ症のポリープの数と大きさを減らす効果がある。ランダム化二重盲検試験(EPA 28例対象27例英国)。 EPA を6ヵ月投与した群は、対象群と比べて、ポリープの数が22.4%減少、直径が29.8%減少した。enteric-coated formulation of EPA を2g/day 投与。〔Gut. 2010 Jul;59(7):918-25
  EPA や DHA が大腸がんや大腸ポリープの発生や再発の予防に効果が期待できることを示唆する報告は複数ある。

乳がんのハイリスク患者を対象に、DHA / EPA を1日0.842.525.047.56gの4つの用量で投与。
  血中と乳腺脂肪組織内の DHA / EPA の量が増加。
  1日7.56gまでの DHA / EPA 投与は副作用が無く安全に投与できる(米国オハイオ州立大学)。
  〔Am J Clin Nutr. 2010 May;91(5):1185-94

転移した乳がん患者の抗がん剤治療の効果を DHA は高める(第2相試験フランス)がん細胞の細胞膜の脂肪の組成において DHA が増えると、がん細胞の抗がん剤感受性が高まることが報告されている。
  転移のある進行乳がんで抗がん剤治療(FEC)を受けている25例に1日1.8gの DHA を投与。
 (対象なしのオープン試験)奏功率は44%、平均生存期間は22ヵ月。血中 DHA量が多いほど生存期間が長かった。
  抗がん剤治療中に DHA を「サプリメント」で服用すると、副作用を軽減し、「抗腫瘍効果」を高めることができる。
  〔Br J Cancer. 2009 Dec 15;101(12):1978-85
【注】DHA は抗がん剤や放射線治療の効き目を高めますが、この効果はビタミンEの投与で減弱することが指摘されています。つまり、DHA が がん細胞の膜に取り込まれると、DHA は不飽和脂肪酸なので、抗がん剤(特に「アントラサイクリン」のような「酸化ストレス」を増大させる抗がん剤)による「酸化ストレス」を増強する効果が指摘されています。したがって、「抗酸化剤」の併用は DHA や EPA の「抗腫瘍効果」を弱める可能性があるので注意が必要です。

EPA を補充した食事は、食道がんの手術後の除脂肪体重の低下を防ぐ。
  食道がんの手術を受ける53例を対象にして、EPA 投与群28例、コントロール群25例のランダム化二重盲検試験。
  手術侵襲によって挫滅した組織で炎症反応がおこり、炎症性サイトカインの産生などが原因となって筋肉や体重の減少が起こるが、EPA は炎症性サイトカインの産生を抑えるなどの作用によって筋肉の異化を抑制し、体重減少を予防する。
  手術前から EPA を補充した食事の摂取は、術後の経過を良くする。
  この試験では、手術前5日から手術後21日間、1日2.2gの EPA を補充。
  〔Ann Surg. 2009 Mar;249(3):355-63
  同様の報告は、頭頸部がんや大腸がんの手術でも報告されている。
  手術前や手術後に EPA や DHA の「ω3系不飽和脂肪酸」を1日2~3g補充した食事は、手術後の炎症を軽減し、体重減少や栄養状態の悪化を防ぐ効果がある。


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 以上のような臨床試験の結果から、「ドコサヘキサエン酸DHA)」と「エイコサペンタエン酸EPA)」の「ω3系不飽和脂肪酸」の「サプリメント」の1日2~3g程度の摂取は、抗がん剤や放射線治療の治療中や、手術の前後に摂取して問題なく、栄養状態を改善し、治療効果を高める効果が充分に期待できるエビデンスがある「サプリメント」と言えます。

 ただし、食事から「動物性脂肪(ω6系不飽和脂肪酸)」を取り過ぎると「ω3系不飽和脂肪酸」を「サプリメント」で補う効果が低下するので、日常の食事でも、「ω6系不飽和脂肪酸」を減らし、「ω3系不飽和脂肪酸」の多い食品を摂取することが大切です。

 「ω3系不飽和脂肪酸」の「サプリメント」を摂取するだけでは効果は弱く、食事を含めて、ω6ω3 の比を低くすることが重要です。

肉製品に含まれる「ω6系不飽和脂肪酸」は『癌細胞の増殖を促進する作用』があります。逆に『青身魚』の脂肪に含まれる DHAEPA という「ω3系不飽和脂肪酸」には「抗がん作用癌細胞の増殖を抑制する作用)」があります。この脂質の特徴を癌の自然抑制に活かすには、ω6ω3 の比を低くすることが大事です。つまり、肉製品〔ω6系不飽和脂肪酸〕の摂取量を少なくし、『青身魚(ω3系不飽和脂肪酸)』の摂取量を増やすことです。
 結局、ここを思いっきり簡潔に言いますと、癌が改善治癒するまでは、まず『癌細胞の増殖を促進する作用』のある肉製品〔ω6系不飽和脂肪酸〕をできる限り断ち〔もしくは、完全に断ち〕、逆に「抗がん作用癌細胞の増殖を抑制する作用)」のある『青身魚(ω3系不飽和脂肪酸)』を積極的に摂取しましょう!ということです。
 これは至極当然のことであり、癌を自然抑制する『食事のコントロール』の中でも非常に重要なことです。
 肉製品乳製品のタンパク質には『癌細胞の増殖を促進する作用』がありますので、以上の内容を総合的に見れば、癌治療の食事療法では「肉製品乳製品を控えるか断つことが重要である」と言えます。
 逆に『魚介食』のタンパク質は良質であり、「丹羽耕三」医学博士は『肉製品乳製品は癌細胞を育て、魚介食は正常細胞を育てる』と言われている通り『魚介食』は「癌を育てる足枷」にはならず、しかも『青身魚』の脂肪に含まれる DHAEPA という「ω3系不飽和脂肪酸」には「抗がん作用癌細胞の増殖を抑制する作用)」があるのですから、やはり、癌治療に適する「動物性食品の摂取」は、肉製品乳製品ではなく、『青身魚』や『白身魚』を中心とした『魚介食』であるべきです。
 なお、『赤身魚』には「重金属」が多く蓄積しているため、できる限り避けましょう!
ブログ管理人




 青身の魚に含まれる DHA は、がんをおとなしくさせる
 【「銀座東京クリニック(福田一典 医師)」より 】



 脂肪酸はその種類によって「がん細胞に対する影響」が異なり、「ω6系不飽和脂肪酸」はがん細胞の増殖を促進し、「ドコサヘキサエン酸DHA)」や「エイコサペンタエン酸EPA)」などの「ω3系不飽和脂肪酸」はがん細胞の増殖を抑制する効果があります。

 「ω3系不飽和脂肪酸」は、イワシアジサバサケニシンなどの「青身の魚」の脂肪に多く含まれます。
 青身の魚を取る目的は、「ω3系不飽和脂肪酸」の摂取量を多くして、「ω6系不飽和脂肪酸」によるがん細胞増殖の促進作用を打ち消し、体の中のがん細胞を「おとなしくさせる」ことにあります。

 特に、大腸がん、乳がん、前立腺がんでは、DHA や EPA の効果が現れやすいようです。
 「生の刺身」か「煮魚」にして食べるのが効果的です。



不飽和脂肪酸には「ω3系」と「ω6系」の2種類がある

 脂肪酸は、1個ないし複数個の「炭化水素CH2)」の連結した鎖 (炭化水素鎖)からなり、その鎖の両末端は メチル基(CH3)と カルボキシル基(COOH)で、基本的な化学構造は「CH3CH2CH2 ・・・ CH2COOH」と表わされます。

 脂肪酸には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」があり、飽和脂肪酸では、炭化水素鎖のすべての炭素が水素で飽和しています。一方、不飽和脂肪酸では、炭化水素鎖中に1個ないし数個の二重結合(CH=CH)が含まれます。
 不飽和脂肪酸中で、二重結合の数が 2 個以上のものを「多価不飽和脂肪酸」と言い、通常、5 個以上の二重結合を持つ脂肪酸(EPA や DHA など)を「高度不飽和脂肪酸」と呼びます。

 「リノール酸CH3(CH2)3 CH2CH=CHCH2CH=CH(CH2)7COOH 」では、CH3 に最も近い二重結合は、CH3 から6番目のCにあります。この位置に二重結合を持つすべての脂肪酸を「ω6系不飽和脂肪酸」に分類します。

 「α-リノレン酸CH3CH2C H=CHCH2CH=CHCH2CH=CH(CH2)7COOH 」では、CH3 に最も近い二重結合は CH3 から3番目 のCにあります。 この位置に二重結合を持つ全ての脂肪酸を「ω3系不飽和脂肪酸」に分類します。

 最近、ω6 の代わりに「n-6」を用いて「n-6系不飽和脂肪酸」、そして、ω3 の代わりに「n-3」を用いて「n-3系不飽和脂肪酸」と呼ぶことが多くなっています()。

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【図】
◆◆「ω6系不飽和脂肪酸()」と「ω3系不飽和脂肪酸()」の 化学構造 ◆◆



 動物(人を含む)は、多くの不飽和脂肪酸中で「リノール酸」と「α-リノレン酸」を合成できません。これら 2 種の不飽和脂肪酸は動物にとって不可欠であり、動物はこれらを食物として摂取する必要がありますので、これらを「必須脂肪酸」と言います。

 「ω6系不飽和脂肪酸」は リノール酸  γ-リノレン酸  アラキドン酸 のように代謝されていき、「アラキドン酸」から「プロスタグランジン」「ロイコトリエン」「トロンボキサン」などの重要な生理活性物質が合成されます。
 「プロスタグランジン」などの「アラキドン酸」代謝産物は炎症や細胞のがん化を促進したり、がん細胞の増殖を速める作用があるのですが、体のいろんな生理作用に必要ですから、動物は、食物(植物 及び 肉類)として「リノール酸」を摂取しなければ生存できません。

 「ω3系不飽和脂肪酸」は α-リノレン酸  エイコサペンタエン酸EPA)  ドコサヘキサエン酸DHA) と代謝されていきます。
 「ω3系不飽和脂肪酸」は炎症やアレルギーを抑え、血栓の形成や動脈硬化や「がん細胞の発育」を抑える作用があります。
 したがって、食物中の α-リノレン酸リノール酸 の比を上げると、血栓性疾患、脳梗塞 及び 心筋梗塞、炎症、アレルギー、発がん、がんの転移、高血圧などの発症率が低下するという報告があります。



ω-3系不飽和脂肪酸/ω-6系不飽和脂肪酸 の比を上げると、がん細胞はおとなしくなる

 「プロスタグランジンE2PGE2)」という生理活性物質が増えすぎると、がん化しやすく、進行も速まることが解かっています。PGE2 は細胞の増殖や運動を活発にしたり、細胞死が起こり難くする生理作用があるため、がん細胞の増殖や転移を促進します。
 PGE2 は「ω6系不飽和脂肪酸」は「リノール酸」から合成され、DHA や EPA などの「ω3系不飽和脂肪酸」は PGE2 が体内で増えるのを抑える働きがあります。
 このように、脂肪酸の代謝産物は細胞内のシグナル伝達系に作用して「がん遺伝子」や「がん抑制遺伝子」の働きに影響を及ぼします。

 そして一般的に、DHA や EPA のような「ω3系不飽和脂肪酸」は「がんの発育」を抑制し、「アラキドン酸」のような「ω6系不飽和脂肪酸」は「がんの発育」を促進するので、摂取する「ω3系不飽和脂肪酸」と「ω6系不飽和脂肪酸」の比が「腫瘍の発育」に影響することになるのです()。

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【図】
◆◆ がんの増殖に対する「魚」と「肉」の影響。
 肉は「アラキドン酸」など「ω6系不飽和脂肪酸」が多く、「プロスタグランジンE2」の産生を増やして、がん細胞の増殖転移や血管新生を促進し、がん細胞の「アポトーシス細胞死)」を抑制して再発促進に働く。
 魚に含まれる DHA や EPA などの「ω3系不飽和脂肪酸」は逆の作用で「がんの再発」を抑制する。◆◆

上図は「魚(青身の魚)」と「肉(肉製品)」の脂肪が癌に及ぼす影響が非常に分かりやすく示されています。
 「魚(青身の魚)」の脂肪〔DHAEPAω3系不飽和脂肪酸〕は癌細胞の増殖転移を抑制しますから、癌を自然抑制するのに役立ちます。
 しかし、「肉(肉製品)」の脂肪〔アラキドン酸などω6系不飽和脂肪酸〕は癌の増殖転移を促進しますから、癌をますます進行させることになります。さらに「肉(肉製品)」のタンパク質には『癌細胞の増殖を促進する作用』があります。
 つまり、「肉(肉製品)」を食べれば食べるほど「癌細胞が育ちやすく、進行しやすい体内環境」が着実に形成されていく、ということです。なお、牛乳乳製品のタンパク質は『癌細胞の増殖を促進する作用』が肉製品よりも強いです。

 世間では、癌患者に対して、肉製品乳製品を中心に行なう「糖質制限食(ケトン食)」を勧めている先生もいますが、次の記事が指摘するように、肉製品乳製品を中心の「糖質制限食(ケトン食)」が危険であることを早く理解せねばなりません。

    肉食中心の糖質制限は、死亡率・癌化を上昇させる
     【 動物性脂肪・動物性タンパク質の摂取量が増えると、総死亡率、癌死が増える!
       糖質制限は「菜食中心」が安全です!】


 特に「断糖肉食」などは一番危険です。「断糖肉食」によって「ブドウ糖の摂取」を断ち、それで癌を死滅に追い込み、体内の癌が消失したとしても、「断糖肉食」という “肉製品乳製品ばかりを食べる食事” によって、体内環境は余計に「癌細胞が育ちやすく、進行しやすい状態」に陥ってしまうのです。ここに足りないのは、ただ一つ‥、癌細胞が育つための「ブドウ糖」のみであり、これは「ブドウ糖の摂取を断っているから、癌が発生していない」と言うに過ぎません。もし、この状態で「糖質(ブドウ糖)」を普通に摂り始めたら、癌の再発を余儀なくされるでしょう。
 “肉製品乳製品ばかりの食事” である「断糖肉食」によって「癌が発生しやすく、育ちやすい体内環境」の下地が完成し、あとは、体内に「癌の餌(ブドウ糖)」が入って来れば〔摂取されれば〕「癌が発生して育つ体内環境」が完成するわけです。これは「癌が再発する体内環境」の完成を意味します。
 実際に、「断糖肉食」によって体内の癌が消失しても、その後、「糖質(ブドウ糖)」を普通に摂り始めたら癌が再発した、という症例があるのです。癌の「断糖肉食」には、このような「癌の再発の流れ」があることを決して忘れてはなりません。

 癌患者に対して、肉製品乳製品を中心に行なう「糖質制限食(ケトン食)」を安易に勧めている先生は、この点をよくよく省みて頂きたいと願います。
 癌の「糖質制限食(ケトン食)」を安全に遂行する上で、癌患者の身体を「糖質(ブドウ糖)を普通に摂っただけで癌が再発する状態(癌体質が深まっている状態)」に陥らせてしまう「断糖肉食」が果たして本当に正しいのかどうかを、真剣に真剣に考えてください m(__)m

 私が「癌患者がすべき肉食」に対し、肉製品乳製品ではなく、『魚介食』を推奨しているのは、『魚介食』に「抗がん作用癌細胞の増殖を抑制する作用)」の要素があり、肉製品乳製品に癌の増殖転移に加担する要素があるのが、上記の記事の研究論文のように、科学的医学的に解明されているからです。
 この肉製品乳製品にある『癌細胞の増殖転移を促進する作用』を伝える癌研究報告や研究論文は多く発表されています。「福田一典」医師が当記事でお話しされている内容もそうですし、「肉食・乳製品の真実」カテゴリにある記事の内容もすべてそうです。癌患者さんは、肉製品乳製品の摂取を絶対に甘く見ないほうが良いです。
 また、癌細胞の唯一の餌は「ブドウ糖」ですから〔参照カテゴリ〕、癌患者さんは必ず「糖質制限食(ケトン食)」を行なうことによって「ブドウ糖の摂取」をコントロールし、癌を自然抑制することに努めましょう!

 癌の「糖質制限食(ケトン食)」には、次の記事を参照されてください。

    大豆と糖質の少ない野菜・果物を多く摂取する - 福田一典 医師
     【 大豆イソフラボン、野菜や果物のフィトケミカル、アボカド、アブラナ科野菜、きのこ類、海草類、他‥ 】


 癌の「糖質制限食(ケトン食)」に向いているのは、代謝を改善して賦活するビタミンミネラル酵素などの有効成分や、癌が改善治癒しやすくなる「抗がん作用」や「抗酸化作用」のある成分を含んでいる『植物性食品』を中心にして、その基盤の上に『魚介食(青身の魚など)』を加えた食事です。これが一番、癌を自然抑制しながら『癌体質』を改善し、癌を根本的に改善治癒するための食事です。癌の「糖質制限食(ケトン食)」には、『植物性食品』+『魚介食(青身の魚など)』で対応しましょう。
 この『食事療法』を母体に置いたその上で、他にも「癌治療に有効することが科学的医学的に確認されている自然療法」をいろいろと複合的に併用して行ない、こうして、癌の生還率を「自力で」上げていきましょう!
ブログ管理人



 DHA が がんの予防や治療の効果を高めることは、多くの臨床的研究や実験的研究で明らかになっています。
 毎日、魚を食べている人は、そうでない人に比べ、大腸がんや乳がんや前立腺がんなど欧米型のがんになり難いという研究結果もあります。
 ニュージーランドのオークランド大学の Norrish博士らは、317症例の前立腺がんの患者と480人の対照とを比較し、EPA や DHA の豊富な魚油を多く摂取すると「前立腺がんのリスク」を半分程度まで減らせることを報告しています。

 DHA が がん細胞の増殖速度を遅くしたり、転移を抑制し、腫瘍血管新生を阻害し、がん細胞に細胞死(アポトーシス)を引き起こすことなどが多くのがん細胞で示されています。
 例えば、米国健康財団のローズ博士らは、ヒト乳がん細胞をヌードマウスに移植した動物実験で、DHA は腫瘍血管の新生を阻害して増殖を抑制し、がん細胞の肺への転移を防ぐことを報告しています。
 「プロスタグランジンE2」は血管新生を促進するので、「プロスタグランジンE2」産生を阻害する DHA は「腫瘍血管の新生」を阻害するようです。その他にも、抗がん剤の効果を増強し、副作用を軽減する効果も報告されています。

 肉類には「アラキドン酸」が含まれていますので、肉を多く食べる人は「がんになる危険が高い」と言わざるを得ません。
 「リノール酸」そのものは体に必須な物質ですが、(リノール酸」は )大豆や米など「植物性食品」のほとんどに含まれているので、どうしても過剰摂取になりがちです。
 したがって、肉(肉製品)の替わりに「魚」を食べる回数を増やせば、がん細胞の増殖や血管新生を促進する「プロスタグランジンE2」ができ難くなって「がん再発が予防できる」ことになるのです。



DHA は「青い魚(青身の魚)」に含まれている

 DHA は、イワシアジサバサケニシンなどの「青背の魚(青身の魚)」の脂肪に多く含まれます。
 「再発予防」には、1日に1~2gが適量です。
 1g摂るのに、イワシなら2尾、アジ や サンマなら1尾、マグロの中トロで4~5切れで充分で、毎日、魚を食べる習慣にしておけば、必要量は摂取できます。

 不飽和脂肪酸は「酸化されやすい」ので、新鮮な魚を「生」か「煮て」食べるのが理想です。
 フライ や 焼き魚にすると、EPA や DHA を損失するだけでなく、「高度不飽和脂肪酸」が「酸素」と反応すると「過酸化脂質」となって、発がんを促進することになります。
 また、焼き魚の “焼け焦げ” は「発がん物質」になります。
 フライは、揚げ油の「リノール酸」を魚が吸収するという問題もあります。


 魚が苦手な人は「健康食品」を利用するのも一つの方法です。
 DHA を補給するための「健康食品(DHA 含有精製魚油加工食品」と言う )」が市販されています。
 高価格商品が必ずしも含有量が多いとは言えず、商品の中には企業努力で価格を抑えたものもありますので、いろいろと比較することが大切です。

 魚の「重金属」汚染の問題や、「高度不飽和脂肪酸」は長期保存や加熱処理により「酸化されやすい」という問題もあり、DHA を「サプリメント」で補給することの意義はあるようです。
 「サプリメント」で一部の脂肪を摂取することが「栄養のバランスを崩すことになるのでは?」と心配する方もいます。
 しかし、脂肪の摂取に注意した普通の食事でも、摂取カロリーの10%は脂肪で摂っており、これは1日に15~20gの脂肪を食品から摂取していることになります。
 つまり、1~2gの DHA を摂取しても、脂肪の摂取量を増やしたり、栄養のバランスを崩すことにはなりません。




DHA は「再発予防」以外にも「健康増進」にも、いろいろな効果がある

 「がん予防効果」以外にも、DHA には「健康増進」に関連する多くの効果があります。
 血液中のコレステロールや中性脂肪を抑えたり、血圧を下げる作用があり、常に DHA を摂取していれば、脳卒中や心筋梗塞などの血管が詰まって起きる病気は防ぐことができます。アレルギーにも効果があります。

 さらに、脳の機能を高める作用から「DHA を取ると頭が良くなる」ともてはやされています。
 イギリスの栄養学者 マイケル・クロフォードが「日本の子供たちが頭が良いのは魚を常食しているからだ」と述べて、魚油に含まれる「ドコサヘキサエン酸DHA)」の生理作用が一躍脚光を浴びました。

 グリーンランドの「イヌイット人」は魚を常食するため、血栓症などの血管障害が起こり難いという疫学調査が発表されていますが、最近のハーバード大学の研究者らによる調査でもそうした DHA の作用が裏付けられています。
 実験は40歳から84歳までの男性医師約2万人を対象に行ないましたが、週に少なくとも、魚を1回食べている者は、心臓発作などによる突然死が52%低下していることが判明しました。
 こうした結果を研究者らは、魚の「ω3系」の「高度不飽和脂肪酸」が血流を促し、心臓での凝血を抑制しているものと見ています。

上記の「イヌイット」は『植物性食品』がまったく食べられない北極圏に住んでいるため、日常の食事はすべて肉食であり、魚も食べています。しかし「イヌイット」はアザラシや魚を「生食」しており、魚の刺身以外は「火食」を常食とする日本人の肉食とはまったく違います。
 今でも、この「肉の生食」の伝統食を続けている「イヌイット」は『原始イヌイット』と呼ばれ、『原始イヌイット』は肉食ばかりしていても無病息災で暮らしています。これは『原始イヌイット』が肉を「生食」しているからこそ得られる恩恵です。
 しかし『原始イヌイット』から離れて「火食」を常食するようになった「イヌイット」もおり、この「イヌイット」には様々な疾患が発生していることがアメリカの医学団により確かめられています。
 さらに、欧米型のショッピングモールの登場により、「イヌイット」の中には「欧米型の食事」をするようになった者たちがおり、その「イヌイット」には欧米や日本でお馴染みの先進国病が多発生しています。
 この「イヌイット」の民族食〔伝統食〕の変化の例を見ても、食事とは本来、自然界の動物と同様に「生食」が正当であり、「火食」をすると種々の問題が発生するようになるために疾患を生み出してしまう‥、ましてや「欧米型の食事」は人体を疾患まみれにする「ゲロゲロ最悪食」であることが理解できるかと思います
ブログ管理人



DHA は「過剰摂取」と「酸化」に注意

 DHA や EPA は過剰に摂取すると、血液が固まる力を弱めるので、出血しやすくなる場合があります。
 血小板が減少しやすい抗がん剤治療中や、出血の危険がある手術の前後などでは、過剰な摂取は控えるべきです。

 また「高度不飽和脂肪酸」は長期保存や加熱処理により「酸化しやすく」、長期保存により劣化すると「過酸化脂質」となり「がん細胞の発育」を促進することにもなります。

 青身の魚は EPA と DHA を多く含みますが、同時に、多くのコレステロールを含み、そのコレステロール含量は牛肉や豚肉に匹敵しています。

 つまり、多く摂れば良いというわけではなく、1日に DHA で1~2g程度、魚で2尾程度が「がんの再発予防」に適量と考えられます。



メモ世界中で問題になっている、魚の「水銀」汚染

 「健康食品」として「シーフード」の人気が高まる米国で、マグロ や メカジキなどを好んで食べていた人に「水銀中毒」による症状が出ていることが問題になっています。海水の「水銀」汚染によって、魚に「水銀」が蓄積していたからです。

 2001年に発表された「米国食品医薬品局FDA)」からの「安全な魚食ガイド」によると、妊娠可能 または 妊娠授乳中の女性と子供が食べるべきでない魚として、マグロメカジキサメサワラなどを挙げ、その他の多く魚についても「食べる量を制限すべき」ことを警告しています。

 「水銀」はそれ自体が「有毒物質」ですが、魚のタンパク質と結び付くと、より有毒な「メチル水銀」になります。
 「メチル水銀」は特に胎児や子供の脳神経に損傷を与え、知育や歩行、視覚障害、言語能力や記憶力の低下を引き起こすので、妊婦や子供への魚の摂取が問題になったのです。

 欧米の調査では、魚を多食する母親の毛髪の「水銀」濃度が10ppm 以上だと、子供の運動能力、注意力、知能などに影響があると報告されています。
 大人でも「水銀」が蓄積すると、抵抗力が弱くなり、倦怠感やイライラや不眠症の原因となります。
 「水銀」には「発がん性」も指摘されています。

 中国産ウナギから大量の「水銀」が検出されたという報道もありました。
 日本で食べる魚介類の多くが「水銀」に汚染されており、その結果、日本人の8割が体内に「基準値を超える水銀を蓄積している」という報告もあります。

 「食物連鎖」で上位に位置する大型魚ほど「メチル水銀」の体内残留が多くなりますので、小型の魚のほうが安全と言えます(大型魚である『赤身の魚』よりも、小型魚である『青身の魚』や『白身の魚』のほうが安全ですブログ管理人)。
 魚に「水銀」が蓄積しているということは、他の「有害ミネラル」も蓄積している可能性があります。
 コンビナートによる大気汚染や水汚染、工業廃棄物、農薬、そして、それらの複合汚染と様々な環境汚染が、今日も世界各地で多発しており、「食物連鎖」を介して、私たちの体の中に蓄積してきているようです。

 健康に良いはずだった魚や貝は、今や「妊婦や子供は食べると危険だ」と警告される時代になってきました。
 「がん再発予防」の目的で DHA を「サプリメント」に依存するのも仕方のない時代かもしれません。


最後に念のため、お話しさせて頂きたいと思います。私が当記事で DHAEPA の摂取を推奨していますのは「DHAEPA で癌が治る!」などと謳うためではありません。癌は DHAEPA だけで治るような疾患ではありません。
 癌は食事内容の如何で「癌が育つか、癌を抑制できるか」が大きく左右されますから、癌治療では『食事のコントロール』が非常に重要な役割を担っています。

 まず、癌の唯一の餌である「ブドウ糖」の摂取に制限をかけるために「糖質制限食(ケトン食)」を実行し、癌が不要に進行するのを防ぎます。その上で『癌細胞の増殖転移を促進する作用』のある肉製品乳製品を控えるか止め、『天然の青身魚』から DHAEPA を摂取することにより、食事面で癌を最大限に自然抑制するのです。
 DHAEPA の摂取は、『天然の青身魚』であれ、「サプリメント」であれ、あくまで「食事面で癌を自然抑制する」ための「一つの手段」として 癌の「糖質制限食(ケトン食)」に組み合わせて併用します。

 例えば、よく考えてください。
 日常食で、癌の唯一の餌である「ブドウ糖」を無制限に摂取し、また『癌細胞の増殖転移を促進する作用』のある肉製品乳製品も無制限で摂取している癌患者が、DHAEPA だけを積極的に摂取したところが、一体、どれほどの「抗がん効果」を発揮させることができるのでしょうか‥。
 「糖質制限食(ケトン食)」や「肉製品乳製品を控えるか止める」という重要な「食事面の基盤」もなく、DHAEPA の「抗がん作用癌細胞の増殖を抑制する作用)」だけに期待するのは「暗愚(物事の是非を判断する力がなく、愚かなこと)」と言わざるを得ません。日々、日常食で「癌が育ちたい放題の体内環境(糖質肉製品乳製品の恐ろしき無制限の摂取)」を自らつくり上げていながら、DHAEPA だけに頼るのは本当に愚かなことなのです。ここをよくご理解ください m(__)m

 もしかしたら、中には「DHAEPA で癌が治る!」と思い込んでしまう癌患者さんがおられるかもしれないと思い、最後に「確認として」以上の点をお話しさせて頂きました。よろしくお願いします
ブログ管理人




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