「福田一典」医師の『銀座東京クリニック』から、癌の『食事療法』として必須の「糖質制限食(ケトン食)」を実行する上で有益となる「◇ 大豆と糖質の少ない野菜・果物を多く摂取する」記事をご紹介させて頂きます。

28710_df_1_main_1373009419


 当記事では、癌の「糖質制限食(ケトン食)」において「取り入れたい食品」と「摂取量を少なくして控えるべき食品」について、「福田一典」医師が科学的医学的に詳しく解説しながら分かりやすく説明しています。

 癌の『食事療法糖質制限食ケトン食』に「取り入れたい食品」としては『大豆大豆製品』『糖質の少ない野菜果物』『アボカド』『アブラナ科の野菜』『きのこ類』『海草類』を挙げています。

 癌の『食事療法糖質制限食ケトン食』を安全に行なう上で、逆に「摂取量を少なくして控えるべき食品」として『糖質の多い野菜果物』を挙げています。

 これは当然であり、癌細胞の唯一のエサは「ブドウ糖」であるため、癌を不要に育てることになる「糖質摂取量」を排除するために『糖質の多い食品』を控え、逆に『糖質の少ない食品』を取り入れるのです。

 癌細胞の唯一のエサは「ブドウ糖」です。食事で「ブドウ糖」を無制限に摂取すれば、癌をますます育てることになり、不要に癌を進行させてしまうことになるのは明らかです。ここは「ブドウ糖は「癌の最大のエサ」」カテゴリを参照してください。
 ゆえに「糖質制限食(ケトン食)」により「ブドウ糖の摂取」に制限をかけ、不要に癌を育てて進行させてしまう「ブドウ糖の摂取」を排除し、こうして「ブドウ糖の摂取量をコントロールする」ことにより、癌を自然抑制できる体内環境を自らつくり出すのです。
 食事で「ブドウ糖」を無制限に摂取し続けるのと、癌が不要に育たないように「ブドウ糖の摂取」に制限をかけるのとでは、癌の増大進行に大きな差が出ることになるのがお分かりになられるはずです。
 以上の理由により、癌治療には「糖質制限食(ケトン食)」は必須であるとご理解ください。

 癌の「糖質制限食(ケトン食)」は、こうして「ブドウ糖」の摂取量を抑制し、“ブドウ糖の代替エネルギー源” である「ケトン体」の産生量を増やすことで、癌を自然抑制します。
 「ケトン体」には「抗がん作用」があります(ケトン体の「抗がん作用」」カテゴリを参照してください )。
 身体を養うためのエネルギー源を、癌を育てる「ブドウ糖」エネルギー源から、癌の進行を抑制する「ケトン体」エネルギー源へとシフトすることにより、癌がより改善しやすい体内環境を実現します。
 これが、癌の「糖質制限食(ケトン食)」を行なう大きな意義です。


 通常「癌治療に有効する食品」には「抗がん作用」「抗酸化作用」「抗炎症作用」、及び「免疫力を高める作用」があります。上記の食品にも、それぞれ、この効果があるものばかりです。

 当記事をご覧になって頂けばお分かり頂けることですが、当記事の中には「癌治療に有効する食品」に、肉製品や牛乳乳製品は一つも含まれていません。

 肉製品の『赤身肉』は身体の「酸化ストレス」を高めてしまうために、多食すれば、癌の根本原因にして重大なる『癌体質』である「身体の酸化酸化体質)」をさらに進行させてしまいます。
 しかも、肉製品や牛乳乳製品には『癌の増殖を促進する作用』があるので、肉製品や牛乳乳製品を摂取すれば摂取するほど、上記のことと相乗して、癌がより増殖悪性化転移しやすい体内環境を充実させてしまうために、癌の増殖悪性化転移をますます進行させることになるのは言わずもがなです。

 ここにつきましては、次の2つの記事を参照してください m(__)m

   『加工肉』や『赤身肉』は「発癌リスク」を高める! - 福田一典 医師
    【『赤身肉』は身体の「酸化ストレス」を増大させて「身体の酸化」を深め「発癌リスク」を高める!】


    肉製品、牛乳・乳製品は、ロイシン・インスリン・インスリン様成長因子(IGF)による
     「mTORC1」の活性化により、癌の増殖を刺激して促進する食品! - 福田一典 医師



 『魚介食』には「抗がん作用」「抗酸化作用」のある成分があります。
 イワシアジサバサンマ などの「青身魚」の脂肪に多く含まれている「ドコサヘキサエン酸DHA)」や「エイコサペンタエン酸EPA)」などの「ω3系不飽和脂肪酸」は『癌細胞の増殖を抑制する効果』があります。

 体内で「プロスタグランジンE2PGE2)」という生理活性物質が増えすぎると癌化しやすく、癌の進行が速まることが分かっていますが、「プロスタグランジンE2」は細胞の増殖や運動を活発にしたり、細胞死(アポトーシスプログラム細胞死)を起こり難くする生理作用があるため、この「プロスタグランジンE2PGE2)」が体内で増えすぎると癌細胞の増殖や転移を促進することになります。

 肉製品には「アラキドン酸」などの「ω6系不飽和脂肪酸」が多く、「プロスタグランジンE2」の産生を増やして癌細胞の増殖転移や「血管新生」を促進し、癌細胞の「アポトーシス細胞死)」を抑制して癌の再発を促進する作用があります。

 「ドコサヘキサエン酸DHA)」や「エイコサペンタエン酸EPA)」などの「ω3系不飽和脂肪酸」には「プロスタグランジンE2」が体内で増えるのを抑える働きがあるため、『癌細胞の増殖を抑制する効果』があります。
 つまり「ドコサヘキサエン酸DHA)」や「エイコサペンタエン酸EPA)」には「抗がん作用」があるのです。

 以上の点から言えることは、「動物性脂質」の摂取には、癌細胞の増殖転移を促進する「肉製品の脂肪」より、『癌細胞の増殖を抑制する効果』がある『青身魚の脂肪』のほうが癌治療の上で有利となる、ということです。

 なお、著名な「丹羽耕三」医学博士も『肉製品乳製品は癌細胞を育て、魚介食は正常細胞を育てる』と次の記事で言われています。

    丹羽耕三(靱負)医学博士が語る、肉製品・乳製品の真実!
     【 肉製品・乳製品の栄養は「癌細胞の栄養」になっている!
        魚介食の栄養は「正常細胞の栄養」になっている!】


 以上は、すでに公式に発表されている癌研究報告や研究論文を基に、医学博士や医師が伝えている内容です。
 これらの癌研究報告や研究論文の内容を、癌患者さんはゆめゆめ甘く見ないほうが良いです。


 以上の内容を総合的に見つめて考えれば、癌の『食事療法糖質制限食ケトン食』として採用すべき「動物性タンパク質」「動物性脂質」は、肉製品乳製品ではなく、『魚介食』が適正と言えます。

 また「糖質制限食(ケトン食)」を安全に遂行するためには「動物性タンパク質」の摂取が適宜に必要となる方もおられますが、癌の「糖質制限食(ケトン食)」に採用すべき「動物性タンパク質」は、肉製品乳製品ではなく、『魚介食』であることをご理解頂きたいと思います。

 ただ、これは今も「体内に癌を抱えている」癌患者さんに限ったことであって、手術で体内の癌を切り取った後の「癌の再発」を予防する癌患者さんであれば、当記事にありますような『食事療法糖質制限食ケトン食』や、その他の自然療法によって「癌の再発予防」をしている限りは、肉製品乳製品も多少ならば摂取しても構わないと思います。「癌の再発予防」の基本ができているのであれば、あまりガヂガヂになる必要はないでしょう。

 でも、「癌の再発」を予防する『食事療法糖質制限食ケトン食』であっても、基本的には「動物性食品」の摂取は、肉製品乳製品はできる限り控え、『魚介食』を中心としたほうが安全です。
 「発癌」「癌の増殖悪性化転移」「癌の再発」に加担する要素の多い肉製品乳製品よりも、「抗がん作用」「抗酸化作用」があり「癌の再発予防」に有効する要素の多い『魚介食』のほうが、癌の『食事療法糖質制限食ケトン食』として安全であるのは言うまでもありません。

 『魚介食』の「動物性タンパク質」も「動物性脂質」も良質ですから、『魚介食』を適宜に摂取していれば、昔の日本人と同様に問題は起こりません。
 癌治療に向いている『魚介食』は「癌治療に有効な「魚の食事」」カテゴリの記事を参照されてください。

 また「肉食・乳製品の真実」カテゴリの記事と併せて、当記事をご覧になられてみてください。
 まずは、当記事にありますような食品を活かした食事内容を参考にした『食事療法糖質制限食ケトン食』を目指されてください m(__)m


 私は個人的に、甲田療法の『生玄米粉食』と『生菜食療法』を活かした『食事療法糖質制限食ケトン食』を併用することを推奨しています。
 次の記事の、甲田光雄先生のお弟子さんが考案されている甲田療法式「糖質制限食(ケトン食)」のレシピの内容も、ぜひ「糖質制限食(ケトン食)」の一つの選択として参考にされてみてください m(__)m

    甲田療法式「糖質制限食」のレシピ【 糖質を完全に抜いた食事療法は大変危険です!:
     糖質制限食の肉食は、獣肉食には弊害があるため、獣肉よりも、鶏肉・魚肉を選んで!】



 『食事療法』というのは、自ら学んで『自己判断』と『自己責任』で行なうものです。
 癌の「糖質制限食(ケトン食)」を実行する時に、どの「糖質制限食(ケトン食)」を選ぶかも同様です。
 私の場合は、必要な要素のある食事食品は、できる限りすべて組み合わせます。
 そして、その時の体質や体調に併せて採用する食品を臨機応変に取捨選択し、治療の時節に応じて食事内容を常に変化させていきます。この『食事療法』における微妙なる機微は、自身が学んだ「知識」と「知恵」と「経験」から判断せねばなりません。『食事療法』の経験に伴い身に付いた感覚によるものだと思います。

 当記事の内容がみなさんのご参考になって頂ければ幸いです。
 みなさんも、ご自分なりに無理のない範囲から実践されてみてください m(__)m
 よろしくお願いします m(__)m

.





 ◇ 大豆と糖質の少ない野菜・果物を多く摂取する
 【「銀座東京クリニック(福田一典 医師)」より 】



大豆は「抗がん作用」を持つ成分の宝庫

 豆類は「マメ科植物の種子」として、植物が成長するために必要な栄養素を蓄えているため、極めて栄養豊富な食料です。
 また、昆虫や鳥や動物から食い荒らされないように、渋みや苦みの成分や、毒作用を持った成分も含有しており、このような成分は「抗菌」「抗がん作用」を有する場合もあります。
 したがって、栄養成分としてだけでなく、「感染予防」や「がん細胞の増殖抑制」や「がん予防効果」も期待できます。

 しかし、豆類の多くは糖質も多いので、がんの「ケトン食療法」では摂取量が制限されます。
 豆類の中で糖質が比較的少なく、「抗がん作用」を持つ成分を多く含むのが「大豆」です。
 他の豆類は、糖質を40~50%、タンパク質は20~25%程度であるのに対して、大豆は糖質11%、タンパク質35%と低糖質高タンパクが特徴です。豆腐や納豆など大豆製食品は「糖質制限食」でも充分に利用できます。

 大豆は昔から良質なタンパク源として知られ、「健康増進」や「がん予防」に有効な様々な有効成分を含むことでも知られています。豆腐や納豆など大豆製品を豊富に摂取する人たちには「がんの発生」が少ないことが疫学的に証明されています。

 大豆に多く含まれる「イソフラボン」という成分は、女性ホルモンの作用に影響して、乳がんや前立腺がんを防ぐ効果が報告されています。
 さらに、がん細胞に養分を与える「腫瘍血管」が育たないようにして「がん細胞の増殖を抑える働き」や「抗酸化作用」も知られており、多くのがんの「再発予防」にも効果が期待できます。

 大豆は日本人の長寿を支える伝統食であり、調理法も多彩ですので、がんの「ケトン食療法」でも利用価値の高い食材です。



食 品 名
炭水化物

蛋白質

脂 質
エネルギー
(kcal)
糖 質
食物繊維
いんげん豆全粒 – 乾
38.5
19.3
19.9
2.2
333.0
えんどう豆全粒 – 乾
43.0
17.4
21.7
2.3
352.0
そら豆全粒 – 乾
46.6
9.3
26.0
2.0
348.0
大豆 – 乾
11.1
17.1
35.3
19.0
417.0
きな粉全粒大豆 
14.1
16.9
35.5
23.4
437.0
木綿豆腐
1.2
0.4
6.6
4.2
72.0
絹ごし豆腐
1.7
0.3
4.9
3.0
56.0
焼き豆腐
0.5
0.5
7.8
5.7
88.0
生揚げ
0.2
0.7
10.7
11.3
150.0
油揚げ
1.4
1.1
18.6
33.1
386.0
がんもどき
0.2
1.4
15.3
17.8
228.0
凍り豆腐
3.9
1.8
49.4
33.2
529.0
糸引き納豆
5.4
6.7
16.5
10.0
200.0
挽きわり納豆
4.6
5.9
16.6
10.0
194.0
おから旧来製法
0.0
9.7
4.8
3.6
89.0
おから新製法
2.3
11.5
6.1
3.6
111.0
豆乳
2.9
0.2
3.6
2.0
46.0
湯葉 – 生
3.3
0.8
21.8
13.7
231.0

【表】
◆◆「豆類」及び「大豆製食品」の100g中の 糖質食物繊維タンパク質脂質 の含有量とエネルギー量を示す。
  (「五訂日本食品標準成分表」より作成◆◆



 大豆摂取量が多いほど「胃がん死のリスク」が低いことが、岐阜県高山市の35歳以上の住民約3万人を対象にした追跡調査で明らかになっています。この研究では1992年に食品の摂取状況を調べ、その後7年間の死亡者数と死因を調査しています。分析の結果、男女とも大豆をよく食べる人は、あまり食べない人に比べて「胃がんで死亡するリスク」が約半分に低下していました。

 大豆製品の摂取量が多いと「がん治療後の予後(生存期間)」が良好であることも報告されています。
 例えば、877症例の胃がんの手術後の「生存率」と「食生活」の関連を検討した「愛知がんセンター」からの報告によると、豆腐を週に3回以上食べていると、再発などによる「がん死の危険率」が0.65に減ることが報告されています。
 ちなみに、生野菜を週3回以上摂取している場合の「危険率」は0.74に、喫煙していると2.53になることが報告されています。

 大豆による「乳がんや前立腺がんの予防効果」に対しては「イソフラボン」の「フィト・エストロゲン」活性も重要ですが、大豆の「抗腫瘍効果」の理由はその他にもあります。
 「大豆イソフラボン」の「ゲニステイン」には、がん細胞の増殖を促進する「チロシンキナーゼ」と呼ばれる酵素の働きを阻害して がん細胞をおとなしくしたり、「アポトーシス」という「細胞死」を促進する作用も知られています。
 がん組織が大きくなるためには、回りに毛細血管をはりめぐらして酸素や栄養成分を吸収しなければなりませんが、「ゲニステイン」にはこの毛細血管の増殖を防ぐ「血管新生阻害作用」も報告されています。
 さらに「イソフラボン」には「抗酸化作用」もあり、「活性酸素」や「フリーラジカル」の害を取り除いて「がんの予防」や「再発予防」に貢献できるのです。

 前立腺がんを自然に発病するように遺伝子を改変したマウス(トランスジェニック・マウス)に「ゲニステイン」を投与すると「がんの悪性度の進行が抑えられる」ことが報告されています。
 アジア人には「悪性度の高い前立腺がん」が少ないことが知られていますが、その理由として大豆製品を多く摂取していることを示唆する研究結果です。

 大豆には「イソフラボン」以外にも「フィチン酸」「プロテアーゼインヒビター」「サポニン」「フィトステロール」などにも「がん予防効果」が報告されている成分が含まれており、これらの総合的な効果が がんの予防や治療に役立っているようです。
 「フィト・エストロゲン」には「がん予防効果」以外にも、骨からカルシウムの溶出を抑え骨粗しょう症を予防したり、コレステロールを下げる効果や高血圧予防、アルツハイマー病(老年性痴呆)の予防や改善などの効果もあります。

 このような「多彩な健康効果」も加わって、大豆製品を多く食べることは、がん治療後の「生存期間を延ばす効果」が期待できます。

大豆は「煮豆」よりも「豆腐」のほうが消化吸収性が良いです。ゆえに、甲田療法では「豆腐」が採用されていました。ぜひ「豆腐」を『食事療法』のメニューとして活用されてください。世間でも「豆腐」は「糖質制限食(ケトン食)」に欠かせない食品として知られていますブログ管理人



糖質の多い野菜に注意

 野菜には、ビタミンやミネラルのような体に必要な微量栄養素や、腸内環境を良くする食物繊維、「抗酸化作用」や「免疫増強作用」や「解毒作用」や「発がん予防作用」を持った「フィトケミカル」が豊富に含まれます。

 「フィトケミカルphytochemical)」の「フィト」は「植物」という意味で、「ケミカル」は「化合物」という意味で、「フィトケミカル」というのは「植物中に存在する天然の化学物質」のことです。
 体の機能に必須では無いのですが、「健康に良い影響を与える植物由来の成分」を意味する用語として使用されています。

 ポリフェノール類(フラボノイドカテキン など)、カロテノイドβ-カロテンルテイン など)、イソチオシアネート類(スルフォラファン など)など、(フィトケミカル」には )数多くの成分が知られています。
 糖質脂質タンパク質ビタミンミネラルの 五大栄養素 に次いで、食物繊維が 第六の栄養素、「フィトケミカル」が 第七の栄養素 と言われています。

 野菜を多く摂取することは、がんや心臓疾患を含め、多くの病気の予防に役立つと考えられています。
 また、肉などの動物性食品を多く摂取すると体液が「酸性」に傾くため、体内を「アルカリ性」にする上でも 野菜を多く摂取することは必要です。
 特に「ケトン体」は「酸性度」が強いため、尿が「酸性」になると結石ができやすくなるという問題もあります。
 そのため、血液や尿の「酸性化」を防ぐ意味でも、野菜を多く摂取することは意味があります。

 しかし、野菜にも種類によって、かなり糖質が含まれているので注意が必要です。
 根菜類(地下部の茎や根を食用とする野菜)の ニンジン や ゴボウ や レンコン、果菜類の カボチャ、茎菜類の タマネギ、イモ類(ジャガイモサツマイモ など)には糖質が多く含まれるので、摂取する場合は糖質の量を注意しておきます。
 特に イモ類は、コンニャクイモ 以外は「穀類と同じレベルの糖質」が含まれるので、「ケトン食療法」では基本的には イモ類 及び その加工品は食べないようにします。
 コンニャク や シラタキはほとんど吸収されない食物繊維が主体なので、いくら食べても問題ありません。
 キノコ類も基本的に食物繊維が豊富で、糖質は極めて少ないので、多く食べて問題ありません。

 基本的に、100g当たり糖質が2g以下のものであれば、腹一杯食べても1回の食事の糖質が20gを超える心配がないので安心して食べられます。
 その基準に合うものとして、オクラ、キュウリ、こまつな、春菊、ザーサイ(漬け物)、ズッキーニ、セリ、セロリ、タケノコ、チンゲンサイ、なばな、ニガウリ(ゴーヤー)、ニラ、白菜、パセリ、ブロッロリー、ほうれんそう、ミョウガ、もやし、モロヘイヤ、レタス、キノコ類などがあります(下表)。
 ただし、これらも多量に食べれば糖質が増えますので、個々の糖質の量を計算に入れておきます。

 

分類


食 品 名

炭水化物


蛋白質


脂 質

エネルギー(kcal)

糖 質

食物繊維

イモ類サツマイモ - 生
29.2
2.3
1.2
0.2
132.0
サトイモ – 生
10.8
2.3
1.5
0.1
58.0
ジャガイモ – 生
16.3
1.3
1.6
0.1
76.0
大和イモ - 生
24.6
2.5
4.5
0.2
123.0
自然薯 – 生
24.7
2.0
2.8
0.7
121.0
根菜類カブ – 根、皮むき - 生
3.4
1.4
0.6
0.1
21.0
ゴボウ – 生
9.7
5.7
1.8
0.1
65.0
ショウガ – 塊茎 – 生
4.5
2.1
0.9
0.3
30.0
ダイコン – 根、皮むき - 生
2.8
1.3
0.4
0.1
18.0
苦瓜(ゴーヤー
1.3
2.6
1.0
0.1
17.0
ニンジン – 根、皮むき - 生
6.5
2.5
0.6
0.1
37.0
ユリ根 – 生
22.9
5.4
3.8
0.1
125.0
ラッキョウ – 生
8.3
21.0
1.4
0.2
118.0
レンコン – 生
13.5
2.0
1.9
0.1
66.0
果菜類オクラ – 生
1.6
5.0
2.1
0.2
30.0
カボチャ – 生
8.1
2.8
1.6
0.1
49.0
キュウリ - 生
1.9
1.1
1.0
0.1
14.0
ズッキーニ – 生
1.5
1.3
1.3
0.1
14.0
トウガン – 生
2.5
1.3
0.5
0.1
16.0
トマト – 生
3.7
1.0
0.7
0.1
19.0
ナス – 生
2.9
2.2
1.1
0.1
22.0
ピーマン()– 生
2.8
2.3
0.9
0.2
22.0
花菜類カリフラワー – 生
2.3
2.9
3.0
0.1
27.0
なばな – 生
1.6
4.2
4.4
0.2
33.0
フキノトウ – 生
3.6
6.4
2.5
0.1
43.0
ブロッコリー – 生
0.8
4.4
4.3
0.5
33.0
ミョウガ – 生
0.5
2.1
0.9
0.1
12.0
茎菜類アサツキ – 生
2.3
3.3
4.2
0.3
33.0
アスパラガス – 生
2.1
1.8
2.6
0.2
22.0
ウド – 生
2.9
1.4
0.8
0.1
18.0
タケノコ – 生
1.5
2.8
3.6
0.2
26.0
タマネギ – 生
7.2
1.6
1.0
0.1
37.0
ニンニク – 生
20.6
5.7
6.0
1.3
134.0
ネギ – 生
5.0
2.2
0.5
0.1
28.0
ワケギ – 生
4.6
2.8
1.6
0.0
30.0
葉菜類キャベツ - 生
3.4
1.8
1.3
0.2
23.0
こまつな – 生
0.5
1.9
1.5
0.2
14.0
春菊 – 生
0.7
3.2
2.3
0.3
22.0
セリ – 生
0.8
2.5
2.0
0.1
17.0
セロリ – 生
1.7
1.5
1.0
0.1
15.0
チンゲンサイ – 生
0.8
1.2
0.6
0.1
9.0
ニラ – 生
1.3
2.7
1.7
0.3
21.0
白菜 – 生
1.9
1.3
0.8
0.1
14.0
パセリ – 生
1.4
6.8
3.7
0.7
44.0
ほうれん草 – 生
0.3
2.8
2.2
0.4
20.0
メキャベツ(芽キャベツ)– 生
4.4
5.5
5.7
0.1
50.0
モロヘイヤ – 生
0.4
5.9
4.8
0.5
38.0
レタス – 生
1.7
1.1
0.6
0.1
12.0
キノコ類えのきたけ
3.7
3.9
2.7
0.2
22.0
キクラゲ – 乾
13.7
57.4
7.9
2.1
167.0
しいたけ – 生
1.4
3.5
3.0
0.4
18.0
したたけ – 乾
22.4
41.0
19.3
3.7
182.0
なめこ – 生
1.9
3.3
1.7
0.2
15.0
ぶなしめじ – 生
1.3
3.7
2.7
0.6
18.0
マッシュルーム – 生
0.1
2.0
2.9
0.3
11.0
まつたけ
3.5
4.7
2.0
0.6
23.0
その他 えだまめ
3.8
5.0
11.7
6.2
135.0
かんぴょう – 乾
37.8
30.1
7.1
0.2
261.0
切り干し大根
46.8
20.7
5.8
0.5
279.0
ザーサイ – 漬け物
0.0
4.6
2.5
0.1
23.0
さやいんげん – 生
2.7
2.4
1.8
0.1
23.0
たかな漬け
1.8
5.2
2.8
0.2
33.0
はくさいキムチ
5.2
2.7
2.8
0.3
46.0
むかご
16.4
4.2
2.9
0.2
93.0
もやし – 生
0
2.3
3.7
1.5
37.0

【表】
◆◆ 主な「野菜」の可食部100g中の 糖質食物繊維タンパク質脂質 の含有量とエネルギー量を示す。
   「イモ類」や「根菜類」には糖質が多いものがあるので、注意が必要。(「五訂日本食品標準成分表」より作成◆◆




果物の「果糖」は、体内で「ブドウ糖」になる

 果物は糖質が多いので、基本的にはごく少量しか食べれません。
 果物に多く含まれる「果糖(フルクトース)」は、直接的には血糖を上げないため「インスリン」の分泌を刺激しないのですが、体内で「ブドウ糖(グルコース)」に変換され、「ブドウ糖」と同じ代謝経路に組み込まれてエネルギー源となります。

 多くの果物は100g当たり10~20g程度の糖質を含みます。
 レモン や グレープフルーツでも100g当たり8~10gの糖質を含みます。
 リンゴ や ブドウ や 梨は100g当たり10g以上の糖質を含み、バナナは100g当たり20g以上の糖質を含みます。
 「がんに野菜や果物が良い」という考えが普及していますが、糖質の多いものは避けることが大切です。
 その中で例外が「アボカド」で、100g当たりの糖質は1g以下で、食物繊維を5g以上含み、脂肪が15g以上で、オリーブオイルと同じ「オレイン酸」が豊富で「糖質制限食」や「ケトン食」に適した唯一の果物です(後述)。



食 品 名
炭水化物

蛋白質

脂 質
エネルギー
(kcal)
糖 質
食物繊維
あけび果肉 - 生
20.9
1.1
0.5
0.1
82.0
アセロラ - 生
7.1
1.9
0.7
0.1
36.0
アボカド - 生
0.9
5.3
2.5
18.7
187.0
いちご - 生
7.1
1.4
0.9
0.1
34.0
いちじく - 生
12.4
1.9
0.6
0.1
54.0
温州みかん - 生
11.0
1.0
0.7
0.1
46.0
温州みかんストレートジュース
10.6
0.0
0.5
0.1
41.0
かき甘柿 – 生
14.3
1.6
0.4
0.2
60.0
キウイフルーツ – 生
11.0
2.5
1.0
0.1
53.0
グレープフルーツ – 生
9.0
0.6
0.9
0.1
38.0
グレープフルーツジュース
10.2
0.1
0.6
0.1
40.0
さくらんぼ – 生
14.0
1.2
1.0
0.2
60.0
ざくろ - 生
15.5
0.0
0.2
0.0
56.0
すいか – 生
9.2
0.3
0.6
0.1
37.0
ドリアン – 生
25.0
2.1
2.3
3.3
133.0
なし – 生
10.4
0.9
0.3
0.1
43.0
夏みかん – 生
8.8
1.2
0.9
0.1
40.0
パイナップル
11.9
1.5
0.6
0.1
51.0
バナナ – 生
21.4
1.1
1.1
0.2
86.0
パパイヤ完熟 – 生
7.3
2.2
0.5
0.2
38.0
びわ – 生
9.0
1.6
0.3
0.1
40.0
ぶどう – 生
15.2
0.5
0.4
0.1
59.0
ブルーベリー – 生
9.6
3.3
0.5
0.1
49.0
マンゴー – 生
15.6
1.3
0.6
0.1
64.0
マンゴスチン – 生
16.1
1.4
0.6
0.2
67.0
メロン – 生
9.8
0.5
1.1
0.1
42.0
桃 – 生
8.9
1.3
0.6
0.1
40.0
ライチー – 生
14.5
0.9
1.0
0.1
63.0
タイム果汁 – 生
9.1
0.2
0.4
0.1
27.0
ラズベリー – 生
5.5
4.7
1.1
0.1
41.0
りんご – 生
13.1
1.5
0.2
0.1
54.0
りんごストレートジュース
11.8
0.0
0.2
0.1
44.0
レモン全果 – 生
7.6
4.9
0.9
0.7
54.0
レモン果汁 – 生
8.6
0.0
0.4
0.2
26.0

【表】
◆◆ 主な「果物」の可食部100g中の糖質、食物繊維、蛋白質、脂質の含有量とエネルギー量を示す。
   (「五訂日本食品標準成分表」より作成◆◆




アボカドは、糖質が少なく、脂肪が多い果物

 アボカド(Avocado)は「クスノキ科の常緑果樹」で、原産地は中央アメリカ(コロンビアエクアドル)及び、メキシコの湿潤地域ですが、現在では、熱帯亜熱帯温帯性気候の地域の世界各国で栽培されています。
 日本では馴染みの薄い果物でしたが、欧米風の料理が浸透し、さらに、アボカドの「高い栄養価」や「健康作用」が注目されるようになって、日本でも食材としての利用が増えています。

 アボカドには脂質が果肉可食部100g中に15g以上含まれ、脂質に含まれる脂肪酸の約65%は「オレイン酸」です。
 「オレイン酸」はオリーブオイルに多く含まれる n-9系の一価不飽和脂肪酸で、循環器疾患やがんの予防に効果がある脂肪酸です。さらに、多種類の「カロテノイドβ-カロテン α-カロテンルテインゼアキサンチン など)」、ビタミンB群ビタミンCビタミンEなどのビタミンや、カリウム や マグネシウム や リンなどのミネラル、食物繊維、タンパク質などが多く含まれています。

 また、アボカドは糖質が極めて少なく、他の多くの果物が100g当たり10~20g程度の糖質(食物繊維を省く炭水化物)を含むのに対して、アボカドは果肉可食部分100g中に含まれる糖質は1g以下です。

 アボカドの「健康作用」が知られるにしたがい、消費量が増え、アボカドの「健康作用」に関する基礎研究も盛んになっています。がんの領域でも、アボカドの「がん予防効果」や「抗がん作用」に関する研究が行なわれています。

 他の果物や野菜には含まれず、アボカドに特徴的な成分である 脂肪族「アセトゲニンAliphatic acetogenin)」の「抗がん作用」に関する研究がいくつか報告されています。脂肪族「アセトゲニン」が、上皮成長因子(EGF)がその受容体(EGFR)に結合して活性化される「EGFR/RAS/RAF/MEK/ERK1/2」というシグナル伝達系を阻害して「がん細胞の増殖を阻害する作用」が報告されています〔 Biochem Biophys Res Commun. 409(3): 465-469. 2011〕。

 「EGFR」を標的とした抗がん剤として「EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(イレッサタルセバ)」や「抗 EGFR 抗体(アービタックスなど)」が使用され、その有効性が報告されています。「EGFR/RAS/RAF/MEK/ERK1/2」シグナル伝達系は多くのがん細胞において活性化されているので、この経路を阻害する作用は「抗がん作用」が期待できます。

 この脂肪族「アセトゲニン」が、細胞内での脂肪酸合成の律速酵素である「アセチルCoAカルボキシラーゼ」を強力に阻害するという報告もあります〔 Biosci Biotechnol Biochem 65(7): 1656-8, 2001〕。
 がん細胞では脂肪酸合成が亢進しており、脂肪酸合成を阻害することは「がん細胞の増殖を抑える効果」があります。
 脂肪族「アセトゲニン」には「抗炎症作用」があり、紫外線による皮膚のダメージを防御する効果も報告されています。
 「抗炎症作用」は、がんの予防や治療にも有用な作用です。

 このような研究結果はまだ培養がん細胞を使った試験管内での実験ですので、アボカドを多く食べても実際に「抗腫瘍効果」が期待できるかは不明です。しかし、アボカドはビタミンミネラルなどの栄養素が豊富で、糖質が少なく、「オレイン酸」を主体とする脂肪が多いなど、他の野菜や果物とは異なる特徴を持っています。

 さらに、アボカドには多彩な「カロテノイド」が豊富で、しかも脂肪が多いので、脂溶性の「カロテノイド」の吸収が良いことが報告されています。
 食用になっている果物の中では「ルテインLutein)」の含量が最も多いとされています。
 アボカドに含まれる70%が「ルテイン」と報告されています。
 「ルテイン」以外に、β-カロテンα-カロテンゼアキサンチンzeaxanthin)、ネオクローム(neochrome)、 ネオキサンチンneoxanthin)、β-クリプトキサンチンbeta-cryptoxanthin)、ヴィオラキサンチンviolaxanthin)など多種類の「カロテノイド」が含まれ、「カロテノイド」の種類の多さではアボカドが一番だと記載されています。
 さらに、ビタミンE や 食物繊維 や「フラボノイド」類も多く含まれます。

 「カロテノイド」は「脂溶性」なので、脂肪の多いアボカドを食べると「カロテノイド」の吸収が良くなることが知られています。他の野菜や果物の「カロテノイド」や ビタミンEなどの「脂溶性ビタミン」の吸収も良くするので、サラダにアボカドを加えると、他の野菜や果物に含まれる「カロテノイド」の吸収が2~4倍に良くなると言われています。

 ちなみに、アボカドを輪切りにした時、果皮の直下は緑色が濃く、内部ほど薄い色になっています。
 緑色の濃い部分に「カロテノイド」が多く含まれるので、果皮直下の部分をロスしないように食べることが大切です

 アボカドは栄養価が高く、「抗炎症作用」や「抗酸化作用」や「抗がん作用」も期待でき、糖質が少ないので、末期がん患者の「栄養補給」にも最適な果物です。
 可食部100g当たり、アボカドは187kcal あり、バナナの2倍以上で、生食の果物では最もカロリーが高くなっています。アボカド1個(250g)の果肉可食部が70%とすると、アボカド1個( 250g × 0.7 × 1.87 = 327kcal )は327kcal になり、ご飯1膳140g(235kcal)の約1.4倍のエネルギーになります。
 ご飯1杯 や バナナ1本を食べるより、アボカド1個を食べるほうが「栄養補給」には遥かに勝っています。

 がん患者さんの「栄養補充」の目的でも、アボカドはもっと利用されて良い食材と言えます。
 アボカドはカロリーの85%が「脂肪」に由来するので、がんの「糖質制限食」や「ケトン食」には、クルミ、亜麻仁油(アマニユフラックスシード)、オリーブオイルと並んで非常に有用な食材です。


【注意】
 「ラテックス・アレルギー」の人は「アボカドでアレルギー反応が起こります」ので、アボカドを食べて「蕁麻疹」や「口唇の腫れ」などの症状が出る人はアボカドを食べれません。
 バナナ や キウイでアレルギーが起こる人はアボカドも食べれません。
 「ラテックス」とは「天然ゴムの原料」で、ゴムの木から採取されます。
 「ラテックス・アレルギー天然ゴムアレルギー)」は、天然ゴムを原料とするゴム手袋など「天然ゴム製品」に繰り返し接触することで「アナフィラキシー」など「即時型アレルギー反応」を起こすアレルギー疾患です。
 歯科医師や手術をする医師や看護士などに多く発症しています。
 医療処理を受ける際に繰り返しゴム手袋に接触する患者さんにも発症する場合があるようです。
 バナナ、アボカド、キウイなどの果物には「ラテックス」と似た成分を含むため、「ラテックス・アレルギー」の人はこれらの果物で「アレルギー反応」を起こすので、「ラテックス・フルーツアレルギー症候群」と呼ばれています。
 症状は「口唇の腫れ」や「口腔内の違和感」、「蕁麻疹」や「アレルギー性鼻炎」、「結膜炎」などで、重症の場合はショックに陥ることもあります。



アブラナ科野菜は「抗酸化力」と「解毒能」を高めて『抗がん力』を高める

 「アブラナ油菜)」は「菜の花」とも呼ばれ、3~5月に「黄色の十字架状の花」が密集して咲く、背丈が1~2mの植物です。種には油が多く含まれ、植物油の原料として栽培されていましたが、「野菜」としても食べられています。

 「アブラナ」と同じ仲間(アブラナ科)で「野菜」として食用されているものに、

    キャベツ  メキャベツ(芽キャベツ
    ブロッコリー  カリフラワー
    ダイコン(大根)  カブ(
    ハクサイ(白菜)  コマツナ(小松菜)  チンゲンサイ(チンゲン菜)  ケール
    ワサビ

 などがあります。

 茎の上部にある葉の基部の葉肉が張り出して耳状になり、茎を抱くのが特徴です。
 「アブラナ科野菜(キャベツブロッコリーケールなど上記の野菜)」の辛味成分である「イソチオシアン酸塩」成分には体内の「解毒酵素」の働きや「抗酸化力」を高める効果が知られており、「アブラナ科野菜」をジュースや料理などに使って1日100g以上食べることは、がんの再発予防や治療に効果が期待できます。

 薬物や発がん物質などが体内に摂取されると、肝臓などの細胞内にある酵素(解毒酵素)の働きによって解毒されて、体外に排泄されます。
 このような「解毒酵素」は「フェース1酵素群(phase 1 enzymes)」と「フェース2酵素群(phase 2 enzymes)」に大きく分類されています。
 「フェース1酵素」は物質を酸化したり加水分解して物質を変換し、「フェース2酵素」は抱合反応などによって解毒する作用を持っています。

上記の「解毒酵素」に関しましては、次の記事を参照してください。

  体内の発癌性物質・有害物質は、「フェーズ1」酵素、「フェーズ2」酵素による2段階の働きによって無害化され、
   体外に排泄される!【 解毒酵素による「毒素の無害化」】


 身体にはこのような「解毒専門の酵素」の働きがあり、この「解毒酵素」によって「体内の毒素が無毒化されて排除される」ことを知っておいてください
ブログ管理人

 このような「薬物代謝酵素」は多くの場合、薬物の作用の消失を導くことから「解毒反応」と呼ばれていますが、「フェース1酵素群」は場合によっては「発がん物質の前駆体」を活性化して「発がん性」を持たせるように働くこともあります。

 一方、グルタチオン・S・トランスフェラーゼglutathione-S-transferases)、キノン還元酵素quinone reductases)などの「フェース2酵素」は、DNA の変異を起こす「発がん物質」を不活化する作用を持っています。「アブラナ科の野菜」に含まれる辛み成分の「イソチオシアン酸塩」に「フェース2酵素」の量を増やす作用が知られています。

 ジョンズ・ホプキンス大学の ポール・タラレー博士らは、ブロッコリーに含まれる「スルフォラファンSulforaphane)」という「イソチオシアン酸塩」成分が「フェース2酵素」の合成を誘導する効果が強く、「がん予防」に効果があることを1994年に発見しました。その後も、多くの研究で「アブラナ科野菜」に含まれる「イソチオシアン酸塩」成分の「がん予防効果」が確認され、そのメカニズムの研究が行なわれています。

 「フェース2解毒酵素」の遺伝子の発現調節領域には「抗酸化反応エレメント(antioxidant response element)」という領域があって、「Nrf2」という転写因子が結合すると「フェース2解毒酵素」の発現が誘導されます。
 「イソチオシアネート」などの「フェノール性抗酸化剤」は「mitogen-activated protein kinases(MAPK)」を活性化して、転写因子の「Nrf2」が細胞核内に蓄積し、遺伝子の「抗酸化反応エレメント」への結合を促進して、「抗酸化」に働く種々の遺伝子の発現を誘導して「酸化ストレス」を軽減させる作用があります。
 さらに「イソチオシアネート」類には、がん細胞に対して「アポトーシスプログラム細胞死)」を誘導する作用も報告されています。

 「アブラナ科野菜」は、ビタミンC や ビタミンA、食物繊維、カルシウムなども豊富ですので「がん予防」にはさらに効果が期待できます。
 以上のことから、「アブラナ科野菜」は「がん細胞の増殖を抑え、『抗がん力』を高める作用を持つ」と言えます。

 特に、ブロッコリーの新芽(スプラウト)は「がん予防効果」が高いことが報告されています。
 ジョンズ・ホプキンス大学の ポール・タラレー博士らは1997年、ブロッコリー や カリフラワーの新芽(3日目くらい)には、成長したブロッコリーの10~100倍近い「イソチオシアン酸塩成分」があることを発見しました。最近の研究では、胃がんの原因になる「ヘリコバクター・ピロリ菌」の増殖を抑える効果が「ブロッコリー・スプラウト」に見つかっています。新芽は英語で「スプラウトsprout)」と言います。

 このような研究から、「がん予防」の食品として「ブロッコリー・スプラウト」が一躍注目されています。
 サラダに入れると美味しい若芽は、かなり市場に出回るようになりました。
 「ブロッコリー・スプラウト」から作った サプリメント や 健康食品も販売されています。

 「がん予防作用」のある「イソチオシアン酸塩」成分は「野菜の細胞を壊す」ことで吸収しやすくなるので、「アブラナ科野菜」を食べる時には、とにかく「よく噛むこと」が大切です。「野菜ジュース」として摂取することは効果があります。
 また「生の野菜を磨り潰して絞った絞り汁(青汁)」を利用するのも効果的です。
 ケールを材料にした「青汁」などが販売されています。

 「アブラナ科野菜」を通常量摂っていれば「がん予防」に充分な量の「イソチオシアン酸」を摂取できると言われています。したがって、これらの野菜から充分な量の「イソチオシアン酸」を摂る努力が大切で、「イソチアン酸」を「栄養補助食品」として摂る必要はないと思います。



きのこ類 や 海草類は「食物繊維」や「ビタミン」や「ミネラル」が豊富

 「きのこ類」に含まれる「ベータ・グルカン」という多糖体が「免疫力を高めてがんを治す物質」として注目されています。
 「ベータ・グルカン」は、免疫を担当する「マクロファージ」や「リンパ球」を刺激して「免疫力」を高めます。
 がんが体に残っていても「免疫力」を高めれば「がん細胞の増殖を抑える」ことができ、がんの再発や転移の予防においても有効です。

世界で一番、癌を無くした先進国は「ハンガリー」であり、癌研究では「ハンガリー」が一番だそうです。
 その「ハンガリー」が癌治療において重視したのは『免疫力を強制的に大幅に上げる』ことでした。ですから、癌を改善して治すためには「免疫力を高めることは必須である」と理解すべきです。癌患者さんは「免疫力」を高める癌治療を併用することを絶対に忘れないでください。「免疫力」を高める基本は「免疫力を高める食品」を摂取する『食事療法』です。

 また「免疫システム」の70%が「腸」に集中しており〔残りの30%は「精神面」です〕、「免疫システム」には腸内細菌が関与しています。「免疫力」の母艦は「腸」であり、腸内環境と腸内細菌の善し悪しが関与しています。
 この腸内環境と腸内細菌の善し悪しを決めるのは日常に食べている食事の内容であり、腸内環境を改善し、腸内細菌を善玉菌が優勢となるように正しく育てるのは「植物性食品(食物繊維などの「難消化性糖質」が腸内細菌を正常に育てます)」を中心とした食事です。ですから、「植物性食品」を中心とした食事によって腸内環境と腸内細菌を改善して「免疫力」をしっかりと高めていきましょう。この点からも、「免疫力」を高めるためには『食事療法』が基本であると言えるのです。

 ちなみに、肉製品を多食すると、腸内環境が悪化し、腸内細菌は悪玉菌が優勢となります。悪玉菌が肉を食べると有害物質発癌性物質を産生します。腸内環境と腸内細菌、そして「免疫力」を育て守る食事は「植物性食品」を中心とした食事にあるのです。肉製品の多食は慎みましょう!
ブログ管理人

 「ベータ・グルカン」関連の薬剤(カワラタケ由来の「クレスチン」、椎茸由来の「レンチナン」など)や 健康食品(アガリクス」や「メシマコブ」など )は「免疫力を高める目的」でがん治療に応用されています。
 漢方薬で使われる「きのこ由来の生薬(茯苓猪苓霊芝冬虫夏草など)」も「免疫力を高めてがんに効く」ことが報告されています。
 しかし、これらの 薬剤 や 健康食品に頼る前に、日常的に食品として「きのこ類(椎茸舞茸えのきだけなめこしめじ、など)を摂取することも大切です。

上記に「アガリクス」とありますが、みなさんもご存知の通り、「アガリクス」は以前『癌に効く!』ということで世間でも大流行しましたが、「アガリクス」だけで癌が治るというわけではありません。「アガリクス」だけで癌を治そうとした癌患者が亡くなったことから「アガリクスはインチキだ!」というレッテルを張られることがあるのです。「アガリクス インチキ」で検索すると、今でもいろいろと出てきます。

 「福田一典」医師が分かりやすく上述されていますように、「アガリクス」などの「きのこ類」が身体の「免疫力」を高める効果を「介して」癌治療に有効する〔身体の「免疫力」を高めることにより間接的に「抗がん効果」を発揮する〕のは事実ですが、この「アガリクス」だけの癌治療で「悪性度の高い癌が治るのか?」と言えば、そんなことは決してないわけです。

 「アガリクス」の話に似ているものに「丸山ワクチン」がありますが、「丸山ワクチン」には『癌を阻害する作用』があり、「丸山ワクチン」は実際に副作用の無い安全な「抗がん剤」として機能しますが、調べてみますと、癌治療を「丸山ワクチン」だけしか行なわなかった癌患者さんは、癌が治らなかった方が多くいます。
 これは私が記憶している「丸山ワクチン」の一つの症例ですが、末期癌の作家さんが「丸山ワクチン」で体内の癌が消失し、「もう良かろう」と「丸山ワクチン」を止めたあとに癌が再発してしまい、また「丸山ワクチン」を使用しましたが、そのまま2~3ヵ月後に亡くなられました。再発癌は悪性度が高まっているため、「丸山ワクチン」だけでは手に負えなくなっていたのでしょう。こうして「丸山ワクチン」で癌が治らなかった症例を医学界は上手く突いて「丸山ワクチンはインチキだ!」というレッテルを張っていったのです。

 これは『食事療法』についても同様で、昔の癌は『食事療法』だけでも治る症例が多かったのですが、今の癌は昔の癌と違い「悪性度の高い本物の癌」が多いので『食事療法』だけではもう癌が治らなくなってきているのが実情ですが、医学界はこれも上手く突いて「食事療法はインチキだ!」というレッテルを張っています。

 今の癌は昔の癌とは違い、進化を遂げて悪性度を高めて特殊能力を身に付けている「本物の癌」が多くなってきているために『食事療法』だけではもう癌が治らなくなってきているのは事実ですが、『食事療法』をまったく抜いてしまったら、癌自体を治せなくなってしまいます。元癌患者は共通して必ず『食事療法』を行なっています。『食事療法』は癌治療に必須であることを見失ってはいけません。

 昔の癌は『食事療法』だけで治っていた癌が多かったため(つまり「がんもどき」の癌が多かったため)、「アガリクス」や「丸山ワクチン」だけの癌治療でも治っていたのでしょうけれど、今の癌は活性酸素によって遺伝子が傷付いている「悪性度の高い本物の癌」が多いため、『食事療法』だけとか「アガリクス」だけとか「丸山ワクチン」だけという「たった一つ」だけの癌治療ではとても手に負えなくなってきているのです。
 このように、今の「悪性度の高い本物の癌」は、昔の癌とは違って「たった一つの癌治療」だけでは治らなくなってきているのです。これが、今の癌の実情なのです。

 ここで、みなさん、よく考えてください‥。

 この今の「悪性度の高い本物の癌」に対して、当記事にありますような重要な『食事療法』を一切せず、癌細胞の唯一のエサである「ブドウ糖」を無制限で摂取し、『癌の増殖を促進する作用』のある肉製品や牛乳乳製品を無制限で摂取する‥。
 癌細胞は「酸性環境」と「酸化環境」を成長因子にしているのですが、「アルカリ性食品」や「抗酸化食品」の摂取を怠り、身体の「酸性化」や「酸化」を何も改善していない‥〔つまり「癌の成長因子」を排除することをしていない‥〕。
 そして、『食事療法』によってビタミンミネラル酵素を摂取することで「代謝機能」を賦活し、上記の様々な有効成分の摂取により「免疫力」や「治癒力」や「抗酸化力」を高める努力を何もしていない‥〔つまり「身体を治癒する上での基本力」を何も養成していない‥〕。
 また、当ブログサイトでご紹介させて頂いています「癌治療に有効することが科学的医学的に確認されている自然療法」を何も実行していない‥。つまり、癌を改善して治すために「必要な癌治療」を何一つ複合的に併用して実行せずして、ただ単に「アガリクス」だけとか「丸山ワクチン」だけの癌治療しか行なっていない‥。
 まさか、これで、今の「悪性度の高い本物の癌」が治るとでも思っているのでしょうか‥。こんなことでは「癌を治す道筋」を歩んでいるとはとても言えないのです…。
 「アガリクス」や「丸山ワクチン」というのは、まず『食事療法』を母体に置き、「癌治療に有効することが科学的医学的に確認されている自然療法」を複合的に併用して実行しているその上で取り入れてこそ、その効果を発揮して有効させることができる癌治療なのです。

 癌治療とは「癌体質を改善する要素」と「癌を叩いて抑制する要素」の組み合わせが重要です。
 癌を改善して治せるかどうかは「癌が増殖悪性化転移する力」と「癌の増殖悪性化転移を抑制しながら、『癌体質』を改善する力」の「総和」で決まるのです。
 「癌が増殖悪性化転移する力」のほうが勝れば、癌は進行していきます。
 「癌の増殖悪性化転移を抑制しながら『癌体質』を改善する力」のほうが勝れば、癌は改善治癒されていきます。
 癌治療は、常にこの「総和」により決まります。これを正しく認識していれば、もう「アガリクス」や「丸山ワクチン」だけの癌治療しか行なわない、などという愚行は決して起こさないはずです。なぜならば、「アガリクス」や「丸山ワクチン」だけの癌治療では「癌を改善して治す要素」があまりにも不足しているのが分かるからです。

 ましてや、通常療法の三大療法〔抗がん剤放射線手術〕だけしか行なっていないというのが一番最悪です。その理由は、通常療法の三大療法〔抗がん剤放射線手術〕自体に『癌体質』を改善して治す要素がまったく無いからです。この三大療法〔抗がん剤放射線手術〕はどれも『癌体質』を悪化させるものばかりです。
 ですから、三大療法〔抗がん剤放射線手術〕を「主体」に置いては絶対になりません。癌治療の「主体」は、あくまで『食事療法』を母体に置いた「癌治療に有効することが科学的医学的に確認されている自然療法」です。ここに『癌体質』を改善して癌を治す道筋があるのです。「癌の正体」である『癌体質』を改善しなければ、癌を治す道筋は歩めないのです。
 癌患者のみなさんは、こういった認識をしっかりとお持ちになってください。よろしくお願いします
ブログ管理人

 「ベータ・グルカン」は「サルノコシカケ科」の仲間に多く含まれています。
 生薬の 霊芝(サルノコシカケ科の「マンネンタケ」の一種)、猪苓(サルノコシカケ科の「チョレイマイタケ」の菌核)、茯苓(サルノコシカケ科の「マツホド」の菌核)にも、同様の理由により、がんの予防や治療効果が報告されています。
 「サルノコシカケ科」の「きのこ」はとても硬い木片のようで(「サルが腰掛けても大丈夫なぐらい頑丈」ということで「サルノコシカケ」と呼ばれています )、味は “苦い” ので食用には使えず、霊芝猪苓茯苓など生薬として漢方薬に使用されています。
 しかし「舞茸」は例外であり、「サルノコシカケ科」ですが、柔らかく、味も香りも良いので、食用として使われています。
 「免疫を活性化する作用」のある「サルノコシカケ科」の中で、「舞茸」は唯一、食べられる「きのこ」として「がん予防」のための食材として期待されています。

 「舞茸」に限らず「きのこ類」は糖質が少なく、食物繊維 や ビタミン や ミネラルが豊富なので「ケトン食」に有用な食材です。「きのこ類」には、体内で『ビタミンD』になる「エルゴステロール」も含まれています。『ビタミンD』は「がん予防効果」があります。

上記の『ビタミンD』は、癌治療の上で非常に重要になります。癌治療における『ビタミンD』の重要性に気づかない癌患者さんがとても多いのですが、『ビタミンD』は癌治療でも重視したほうが良いです。『ビタミンD』は、食品からの摂取よりも「日光浴」によって体内で産生する量のほうが遥かに多いです。癌患者のみなさん、適宜に「日光浴」をしましょう!
 癌治療における『ビタミンD』の重要性に関しましては、ぜひ「ビタミンD による「抗がん療法」( ビタミンD の「抗がん作用」)」カテゴリの記事を参照してください
ブログ管理人

 中国では古くから「きのこ」は『仙薬』として扱われ、少量ずつ毎日摂り続けることは「長寿への近道」であると考えられています。また「海草類」も、食物繊維 や ビタミン や ミネラルの宝庫です。

 がんの「ケトン食療法」では、「野菜」に加えて「きのこ類」や「海草類」を多く取り入れることが大切です。




      健康になりたければ糖質をやめなさい!- 糖質を減らせば、病気も肥満も遠ざかる

      ブドウ糖を絶てば、がん細胞は死滅する!- 今あるがんが消えていく『中鎖脂肪ケトン食』

      がんに効く食事 がんを悪くする食事