この記事は、「福田一典」医師の「『漢方がん治療』を考える」から「466)加工肉 と ナマコ(海鼠)と 大腸がん」記事の紹介です。

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 2015年の10月に「世界保健機関WHO)」の専門組織である「国際がん研究機関IARC)」が『加工肉』と『赤身肉』には発癌性があるという発表を公式にしました。

 そして、翌月の11月には「世界保健機関WHO)」が「癌の原因」となる『116種類の要因』を公式に発表し、「抗がん剤」を含めた様々な要因を列挙していますが、その中に『加工肉』が含まれています。

 この内容は、次の記事を参照してください。


    WHO の公式発表による、癌の原因となる『116種類の要因』
     【「116の一覧」の中に『抗がん剤』と共に『加工肉』が挙げられています!
      『加工肉』は 癌の原因 に!】


    WHO(世界保健機関)の専門組織「国際がん研究機関(IARC)」が
     『加工肉』と『赤身肉』の発癌性を認める! 発癌に関与する食品は、癌の増殖・進行にも関与する!


    えっ、今さら?! ソーセージ・ベーコン、赤身肉に発がん性リスク = WHO「国際がん研究機関」
     【伝統食・民族食の重要性:イヌイットの肉食:崎谷博征 医学博士の盲点】



 「福田一典」医師も「466)加工肉 と ナマコ(海鼠)と 大腸がん」記事の中で、上記の「国際がん研究機関IARC)」が発表した内容に触れ、ご自身の意見を述べられています。
 当記事は「福田一典」医師が「国際がん研究機関IARC)」による『加工肉』と『赤身肉』には発癌性があるという発表について触れている部分を抜粋したものです。大変参考になりますから、ぜひご一読されてみてください。

 また、記事のご紹介の中で、私の【注釈】があります。
 こちらは、次の記事とともに参照して頂けたらと思います。


    肉食中心の糖質制限は、死亡率・癌化を上昇させる
     【動物性脂肪・動物性タンパク質の摂取量が増えると、総死亡率、癌死が増える!
      糖質制限は「菜食中心」が安全です!】



 【注釈】にてお話しさせて頂いていますが、癌治療の上で、肉製品や牛乳乳製品には問題があります。
 「癌を改善して治そう」とする上で、癌患者が肉製品や牛乳乳製品を貪るのは大変危険な行為です。
 「肉食・乳製品の真実」カテゴリの記事と併せて、当記事をご覧になられてみてください。
 よろしくお願いします m(__)m

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 466)加工肉 と ナマコ(海鼠)と 大腸がん
 【「『漢方がん治療』を考える(福田一典 医師)」より 】


  (中略

加工肉と大腸がん

 「世界保健機関WHO)」の「国際がん研究機関IARC)」は(2015年)10月26日に、ハムやベーコンなどの加工肉を毎日50g食べ続けると大腸がんの発生率を18%高めるという結論を発表しています。
 ( http://www.iarc.fr/en/media-centre/pr/2015/pdfs/pr240_E.pdf )

 すなわち、10ヵ国22人の専門家による会議で赤肉(羊などの肉)と加工肉の「人への発がん性」についての評価が検討され、その結果、加工肉について「人に対して発がん性がある(Group1)」と、主に大腸がんに対する疫学研究の証拠に基づいて判定されました。

 赤肉については疫学研究からの証拠は限定的ながら、メカニズムを裏付ける相応の証拠があることから、「おそらく、人に対して発がん性がある(Group2A)」と判定しています。

 すでに2007年に「世界がん研究基金WCRF)」と「米国がん研究協会AICR)」による評価報告書で、赤肉と加工肉の摂取は大腸がんのリスクを上げることが「確実」と判定されており、赤肉は調理後の重量で週500g以内、加工肉はできるだけ控えるように、と勧告しています


 このようなエビデンスに基づいた発表に対して、「国立がん研究センター」は急遽、

    大腸がんの発生に関して、日本人の平均的な摂取の範囲であれば、
     赤肉や加工肉がリスクに与える影響は無いか、あっても、小さいと言えます。

 というような、論点すり替え的なコメントを行なっています。

 そもそも、がんというのは、いろんな要因が積み重なって発生します。
 近年の「がんの発生率」の増加に関しては「460話:なぜ、がんが増えているのか?」で考察していますが、発がんリスクを減らすことががん予防の基本です

 「国立がん研究センター」の解説では、

    2013年の国民健康栄養調査によると、
     日本人の赤肉加工肉の摂取量は一日あたり63g(うち、赤肉は50g、加工肉は13g)で、
     世界的に見て最も摂取量の低い国の一つです。

 というデータを出しています。

 加工肉を1日50gで18%の大腸がん発生上昇であれば、13gは4.7%の上昇になります
 2015年の「大腸がんの罹患数」が男女計で135,800で、死亡数は50,600と予測されているので、もし、日本人が加工肉をまったく食べなければ、1年間の大腸がん発生の約6400人、大腸がん死亡の2400人を減らせると考えるべきです。


 加工肉は大腸がんだけでなく、膵臓がんや乳がんの発生にも関与している可能性が指摘されています
 例えば、加工肉(ホットドッグやソーセージやハムなど)と赤身肉(牛肉や豚肉や羊肉など)の多量摂取が膵がんリスクを高めることが明らかにされています。


 ハワイあるいはロサンゼルス在住の白人、ハワイ原住民、日系など5つの民族グループに属する男女計約20万例を対象として、食事と「膵がん発生率」との関係を検討した研究結果が報告されています。
 平均7年間の追跡期間に膵がんが発生したのは482例で、加工肉の摂取量が最も多いグループは最も少ないグループよりも「膵がんリスク」が67%高く、また、赤身の豚肉および牛肉の摂取量が多いグループは約50%高かったという結果でした。

 ある疫学研究では、赤身肉を1日1.5食分摂取していた女性は、1週間に3食分未満の女性に比較して「ホルモン受容体陽性乳がんの罹患率」が約2倍高かったという報告があります。


 このように、膵臓がんや乳がんの罹患率や死亡率も考慮すると、日本人の摂取量であっても、加工肉の摂取によって1年間のがん罹患数は1万人以上、死亡数は4000人以上は増えているのではないかと予測するのが、常識的な判断です

 1年間の「がん罹患数(約100万人)」や「がん死亡数(約37万人)」に比べれば、1%程度の寄与だから問題ないという考え方は「がん予防」の基本からは間違っているとしか思えません。

 加工肉業界トップの「日本ハム」の社長は(2015年)10月30日の決算会見で、

    基本的に日本人の摂取量では問題ない。
    発がん性は確認されていない。

 と反論していますが、これは医学的にまったく間違っています。

 「国立がん研究センター」も業界を擁護するために論点を外して解説しているのは、原発事故による放射能汚染による発がんへの懸念を、放射能レベルが低いから問題ないと「国の御用学者」が説明したのと同じようです。
 「国立がん研究センター」も所詮は国の研究機関であり、本音は言えないようです。

 日本人でも、加工肉を毎日50g以上食べている人は多くいます。日本人の平均値ではなく、そのように多く摂取している人たちにそのリスクを啓蒙すべきなのに、「日本人の平均摂取量では問題ない」というのは「がん予防」の基本を「国立がん研究センター」は知らないようです。
国立がん研究センター」には「がんの一次予防」を研究する部門はなく、「検診を中心とした2次予防」しかやっていないので、仕方ないかもしれません


 なお、加工肉に発がん性があるのは、保存料や発色剤として使用されている「亜硝酸ナトリウム」などの添加物と肉の成分が反応して「発がん作用」のある物質を生成するからです。

 赤身の肉に多く含まれる「ヘモグロビン」や「ミオグロビン」の『ヘム』や『ヘミン』(2価の鉄元素とプロフィリンの錯体)が「フリーラジカル」の発生を促進させて「発がんリスク」を高める可能性が指摘されています。
 『ヘム』や『ヘミン』は「飽和脂肪酸」と反応して「脂質ラジカル」の産生を高めるので、動物性脂肪と赤身の肉は、相乗的に発がんを促進することになります。


上記の『フリーラジカル」の発生を促進させて「発がんリスク」を高める 』というのは、こういうことです。
 上述の如く、赤身の肉の食事が「フリーラジカル」の発生を促進させることで身体の「酸化ストレス」が高まることによって「身体が酸化する割合」が増大し、「身体の酸化酸化体質)」がますます進行します。ゆえに、肉製品を過剰に摂取しますと「身体の酸化酸化体質)」が深まっていくわけです。
 癌は「身体が酸化した結末の症状」として発生するのですから、「身体の酸化酸化体質)」が「発癌の元」なのです。
 獣肉食はこの「身体の酸化酸化体質)」を進行させるため、「発癌するリスク」を高めてしまうのです。

 『藤木病院』院長理事長の「藤木龍輔」医師は、癌を「酸化ストレス病」としています。
 つまり、「藤木龍輔」医師も「酸化ストレス」が高まった最終的な結末として癌が発生すると伝えているのです。
 ここは、次の記事を参照してください。

    化学物質・化学化合物、重金属は体内に入ると大量の活性酸素を発生させ、酸化ストレスが増大し、
     その結果、癌につながっていく!【 藤木病院院長・理事長 藤木龍輔 医師 】


 しかも、肉製品には『癌の増殖を促進させる作用』があるため、獣肉食は「発癌するリスク」をさらに高めます。
 ここは「動物性タンパク質は、IGF-1の分泌を促進させ、癌を増殖させる」カテゴリの記事、特に次の記事を参照されてください。獣肉食がなぜ『癌の増殖を促進させる』のかが科学的医学的に詳しく説明されています。
 ちなみに、肉製品よりも、牛乳乳製品のほうが『癌の増殖を促進させる作用』が強いです。

    肉製品、牛乳・乳製品は、ロイシン・インスリン・インスリン様成長因子(IGF)による
     「mTORC1」の活性化により、癌の増殖を刺激して促進する食品! - 福田一典 医師


 以上を総合的に考慮し、真面目に答えを出せば、「癌患者は肉製品や牛乳乳製品の食事を控えるべきである」という結論に帰結するのは言うまでもありません。
 「癌を治そう」とする癌患者が身体の「酸化ストレス」を増大させて「発癌するリスク」を高めて「癌の原因」となる肉製品を多食すること‥、また『癌の増殖を促進させる作用』がある肉製品や牛乳乳製品を多食すること‥、これが本当に正しいのかどうかをよく考えてみてください。

 そもそも、「酸化ストレス」を軽減する「抗酸化作用」のある食品とは、肉製品や牛乳乳製品ではなく、『植物性食品』にあるのです。癌患者は『植物性食品』を中心とした食事をすべきです。
 ただ、『植物性食品』には「糖質(ブドウ糖)」が含まれています。癌の唯一のエサは「ブドウ糖」であるため、この「糖質(ブドウ糖)」を無制限に摂取すれば、癌を育てて進行させる元凶となります。
 以上を考慮すれば、癌を育てて進行させる足枷となる「糖質(ブドウ糖)」の摂取に制限をかけ、逆に、癌を改善するための有効成分を多く摂取できる、そういった『植物性食品』を中心とした食事を考えます。つまり、その食事こそが『植物性食品』を中心とした「糖質制限食(ケトン食)」であるわけです。

 『植物性食品』を中心とした「糖質制限食(ケトン食)」につきましては、次の2例を参照されてみてください。

    癌の『中鎖脂肪ケトン食療法』- 福田一典医師【エネルギー源をブドウ糖から『ケトン体』へとシフトして、
     癌細胞だけを兵糧攻めにして死滅に追い込む、合理的な癌治療】


    甲田療法式「糖質制限食」のレシピ【 糖質を完全に抜いた食事療法は大変危険です!:
     糖質制限食の肉食は、獣肉食には弊害があるため、獣肉よりも、鶏肉・魚肉を選んで!】


 また、著名な「丹羽耕三」医学博士は、次の記事で『魚介食は、癌細胞を育てず、正常細胞を育てる』と言われています。

    丹羽耕三(靱負)医学博士が語る、肉製品・乳製品の真実!
     【 肉製品・乳製品の栄養は「癌細胞の栄養」になっている! 魚介食の栄養は「正常細胞の栄養」になっている!】


 ですから、癌患者さんは動物性タンパク質を『魚介食』から摂取しましょう。『魚介食』のタンパク質や脂質は良質です。
 ゆえに、癌の『食事療法』は、『植物性食品』『魚介食』の組み合わせの「糖質制限食(ケトン食)」を考えます。上記の2例を参考にして、癌の『食事療法』をご自分なりに考案されてみてください
ブログ管理人


 添加物を使用しないで加工した肉は、赤身であっても、「発がんリスク」は高めません。
 脂肪の少ない赤身肉を煮て料理する分には、発がん性は心配する必要はないようです(332話)。
 加工肉の発がん性は肉ではなく、添加物にあるので、保存料や着色剤などの添加物を使っていなければ問題ありません。 

上記では『肉自体には「発癌性」はない』と言われていますが、しかし、先にお話ししました通り、肉製品や牛乳乳製品は癌治療の上で問題があるのは科学的医学的に事実ですから〔ここは「肉食・乳製品の真実」カテゴリの記事をよく参照されてください。癌患者に対して肉製品や牛乳乳製品を推奨している先生は、この重大なる問題点に気づいていないか、この問題点を甘く考えて完全に無視しています。このような中途半端な判断力しかない先生に流されてはいけません〕、そこまで考慮してよく考えた上で、肉製品や牛乳乳製品を癌の『食事療法』として採用すべきかどうかを「総合的な視点」をもって判断されてください。よろしくお願いします。

 癌患者のみなさん、いいですか‥。もう一度、言います。
 肉製品は身体の「酸化ストレス」を増大させて「身体の酸化酸化体質)」を深めて「発癌するリスク」を高めてしまう食品であり、さらに、肉製品や牛乳乳製品には『癌の増殖を促進させる作用』があるというのは、すでに科学的医学的に正式に解明されている事実なのです。「癌を改善して治そう」とする上で、癌患者がこの肉製品や牛乳乳製品を摂取すべきか否かは「正常な判断力」のある方なら「摂取を控えるか、摂取すべきではない!」と容易に理解できるはずです。次の記事のように、「肉食を中心とした糖質制限食には問題がある」と指摘する論文は多数あるのです。

    肉食中心の糖質制限は、死亡率・癌化を上昇させる
     【動物性脂肪・動物性タンパク質の摂取量が増えると、総死亡率、癌死が増える!
      糖質制限は「菜食中心」が安全です!】


 以上の内容を総合的に考慮して判断するならば、癌患者がすべき肉食は、昔の日本人と同様に『魚介食』であるべきであり、それが一番「安全な選択」であるはずです。天然の「白身の切り身」などの新鮮な『魚介類の食品』を採用しましょう! なお「癌治療に有効な「魚の食事」」カテゴリの記事も参考にされてみてください。よろしくお願いします
ブログ管理人


  (中略



      健康になりたければ糖質をやめなさい!- 糖質を減らせば、病気も肥満も遠ざかる

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