この記事は、『銀座東京クリニック』院長の「福田一典」医師が公開されています「『漢方がん治療』を考える」からのご紹介です。

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 『水素療法』は数多くの疾患の治療に対して有効性を示し、疾患の症状を改善させることが医学的に分かってきています。当記事では論文の紹介を通して、『水素療法』が「抗がん剤治療」や「放射線治療」の副作用を軽減する、ということについて書かれています。

 「抗がん剤治療」や「放射線治療」は「悪玉活性酸素」の「ヒドロキシルラジカル」をわざと大量に発生させて、この「ヒドロキシルラジカル」に癌細胞を死滅させる、という効果を狙っているところがあります。
 ですから、「抗がん剤治療」や「放射線治療」を行なっている最中に『水素療法』を併用すると、「抗がん剤」や「放射線」の「抗がん作用」を妨げる原因になりますが、「抗がん剤治療」や「放射線治療」を行なっていない時に(抗がん剤治療放射線治療を終了したあとの「酸化障害」のケアとして)『水素療法』を行なえば、「抗がん剤」や「放射線」によって引き起こされる不要な「酸化障害」を防ぐことができるでしょう。


 私は基本的に「抗がん剤治療」や「放射線治療」には大反対です。
 「抗がん剤」や「放射線」は癌を治すための治療ではなくして、ただ癌を抑制するだけの治療です。
 しかも、みなさんもよくご存知なように、「抗がん剤」や「放射線」は一時的に癌を抑制するだけで、その後は、かえって癌を増やすことになり(増癌させることになり)、最終的には、癌患者の癌を体中に拡大させていきます。
 また「抗がん剤」や「放射線」の副作用は恐ろしく、免疫機能や身体の各機能は破棄され、身体をズタボロにされながら、苦しく「副作用死」していく癌患者さんが非常に多いです。
 果たして、このような治療を「正当な癌治療」とすべきなのか、私には疑問しかありません。

 私の祖父の弟の伯父は「前立腺癌」で、病院に言われるままに「放射線治療」を散々受けてしまい、しかも、何か錠剤を飲まされていたと聞きましたので、おそらくは「抗がん剤」の錠剤まで飲まされていたのでしょう。
 その伯父は、最後は体中が癌になり、私の目の前で唸り声を挙げながら、苦しく亡くなっていきました。

 また、私が子供の頃にお世話になりましたピアノの先生のM先生は、乳癌の手術後、20年間も弱い「抗がん剤」の投与を続けた結果、末期癌まで進み、余命1年の余命宣告を受け、末期癌のケアをして頂くつもりで癌専門病院に入院しましたが、その時には何も食べられない状態になっており、そのため、その癌専門病院で栄養点滴(ブドウ糖点滴)をたらふく打たれてしまい、余命1年のはずが、その癌専門病院に入院してから、たった3ヵ月であっと言う間に亡くなられてしまいました。
これは「ブドウ糖」の投与によって末期癌がさらに一気に進行することになってしまい、余命を大幅に縮められてしまったのです。『癌細胞の唯一の餌は「ブドウ糖」である』わけですから、「ブドウ糖」点滴をたらふく打たれてしまったM先生の末期癌が一気に進行し、寿命を大幅に削り取られてしまうことになってしまった・・、これは「癌の性質」を知る者にとっては当然の流れなのです。末期癌患者に対して「ブドウ糖」点滴を大量に投与するなどという癌専門病院の所業は「癌専門」とはとても言い難いほどの「無知な専門家」が跋扈している場所なのです。これは、まさに『世の専門家、専門に成り得ず』そのものです。私は「肩書を鵜呑みにすることほど怖いものはない」と深く感じました・・・

 私はこの身近な癌の症例をもって(他の症例も併せ見て)「抗がん剤治療」や「放射線治療」は癌を治す治療ではないことを思い知りました。このような症例は世間では本当にありふれている症例ですから、みなさんもよくご存知なことでしょう。


 「放射線治療」に関しましては、「ホルミシス」を発現する「小線量の放射線」ならば免疫機能が向上する効果がありますが、「大線量の放射線」は大量の「ヒドロキシルラジカル」を発生させて「酸化ストレス」を増大せしめ、これにより「酸化障害」が深まって「身体の酸化」が悪化していき、余計に「癌が蔓延りやすい体内環境」に仕向けられます。

 「抗がん剤」が有する「酸化力」を「酸化還元電位」で表現すれば、「抗がん剤」という薬は「酸化還元電位」が「プラス2000」以上もある強力な「酸化剤」です。「抗がん剤」も「酸化ストレス」が増大して「酸化障害」を深まらせ「身体の酸化」を悪化させて、余計に「癌が蔓延りやすい体内環境」に仕向けることになるのは明白です。

 ここにつきましては、次の記事を参照されてください。


    三大療法(抗がん剤・放射線・手術)は、体の酸化が増大して癌が悪化する
     『酸化治療』『酸化の上塗り療法』である!【抗がん剤・放射線は『酸化剤』&『増癌剤』です!】



 「抗がん剤治療」や「放射線治療」をやり続けてしまった癌患者が、みな揃って同様に、最後は体中が癌だらけになって亡くなられていく症例ばかりが世間の癌医療の実地に色濃く現われ続けている現実を直視すれば、この内容が「現実のもの」として理解できるはずです。また、ここは癌患者さんが絶対に理解せねばならない「癌の最重要事」であり、癌治療の命運を色分けするほどの大事です。
 今もなお「抗がん剤治療」や「放射線治療」だけの癌治療しか行なっていない癌患者さんが非常に多いのですが、この視点から癌を見つめれば、「抗がん剤治療」や「放射線治療」だけの癌治療で、果たして癌が治るのかどうかについては、自ずと答えが出るでしょう。

 「抗がん剤治療」や「放射線治療」は、やればやるほど「酸化ストレス」が増大して「酸化障害」を深まらせては「身体の酸化」を悪化させ、余計に「癌が蔓延りやすい体内環境」に仕立て上げられます。
 この観点を持ち得て癌を見つめるならば、「抗がん剤治療」や「放射線治療」は凡そ「癌を治す癌治療ではない」という事実が、世間の癌医療に現われ続けている数々の実地とともに鮮明に理解できるはずなのです。

 癌患者のみなさんは「抗がん剤治療」や「放射線治療」だけの癌治療で「癌がしっかりと治った」という元癌患者さんをご存知ですか・・。私はいまだに、そのような元癌患者さんがいるということを、聞いたことも、見たことも、まだ一度もありません・・・。
 これこそが、世間の癌医療の実地に今も色濃く現われ続けている「抗がん剤治療や放射線治療は、癌を治す癌治療ではない」という事実を伝える、誤魔化しの利かない現実的としての答えなのです・・・。


 癌は「身体の酸化」の結果として起こる症状です。
 「身体の酸化」を改善しない限り、癌の「根本的な改善」はあり得ません。
 「身体の酸化」を否応なく深めてしまう「抗がん剤治療」と「放射線治療」は、果たして癌治療と言えるのか・・。
 私には、そのようにしか思えないのです・・・。

 「抗がん剤」や「放射線」をやる前に、他に「やらなければならない」または「やるべき」癌治療がたくさんあるはずなのです。「抗がん剤」や「放射線」にやたらと手を出す前に、当ブログサイトにてご紹介させて頂いています『癌治療に有効する自然療法』に徹するべきです。
 なぜならば、自然療法は「身体の酸化」を改善して癌の根を断ち、さらに『癌体質体内に癌を生み出してしまう体質)』をも改善しますので、自然療法こそが「癌の根本治療」になり得るからです。

 癌治療とは、「糖質制限食」の内容を含む『食事療法』『栄養療法』を基本土台に置き、その上で『水素療法』『重曹療法』『アミグダリン(ビタミンB17)療法』『飲尿療法』など【天然の抗がん療法】【癌体質の改善】を組み合わせて行なうのが重要です。「抗がん剤」や「放射線」に手を出す前に、他にやるべき手段があるはずなのに、これら『癌治療に有効する自然療法』に対する理解もなく、その意味も知らず、癌を育てる現代食を貪り続け、医者の言いなりペットへと堕落して「抗がん剤治療」や「放射線治療」しかやらず、正しい癌治療とはほど遠いことばかりしながら癌死されていく癌患者さん方を見るにつれ、口惜しい想いしか私には湧きませんでした・・・。


 以上の観点から癌を見つめれば、「抗がん剤」や「放射線」だけの癌治療で癌が治るなどという認識や発想を持つことは、私には絶対にあり得ないことです。ですから、私は基本的に「抗がん剤治療」や「放射線治療」には大反対なのです。

 しかし、以前、ある方が、私にこのようなことを言ってくださったことがありました。
 この言葉で「抗がん剤治療」や「放射線治療」に対する私の考えが少し変わりました。


    世の中は、貴方のように食事療法や自然療法への理解を示し、実行できる人ばかりではないのです。
     癌治療における食事療法や自然療法の意味を理解できず、実行もできない癌患者が大勢いるのです。
     このことを決して忘れてはなりません。

     世の中には、癌を育てる「美味しい食事」を食べ続けて癌を悪化させることしかできない癌患者もおり、
     このような癌患者は癌が悪化して進行するしか道がなく、
     もはや「抗がん剤」を使用して癌を抑制する術しか残されていません。
     この場合、癌を抑制するために「抗がん剤」が必要となる現実もあるのです。

     このような癌患者から「抗がん剤」を取り上げることができますか?
     「抗がん剤」をただ否定するだけでは駄目なのです。


 私はこの言葉に触れて「食事療法や自然療法を実行できない癌患者が癌の進行を食い止めるためには、抗がん剤を使用しなければならない現実もあるのかもしれない・・」と思うようになりました・・・。
 癌治療における食事療法や自然療法の意味も知らず、また実行もできず、癌を育てる「美味しい現代食」しかしていないのであれば、その癌患者さんの癌は必ず進行していきます。特に、今の癌は進化していますから、尚更のことでしょう。このような癌患者さんが、癌が悪化進行していくのを食い止めるためには、残念ながら「抗がん剤」や「放射線」に手を出すしか道がないのかもしれません・・・。

 私は当ブログサイトで、癌治療における食事療法や自然療法の価値を「悟って! 悟って!」と何度も何度も言ってきましたが、これは、癌治療における食事療法や自然療法の価値へとたどり着けず、食事療法や自然療法を何も実行できない癌患者さんが世に非常に多く、「これは悟るまで理解しないといけない!」という想いが私に強烈にあったからです。

 でも、癌治療における食事療法や自然療法の価値を「悟れない」癌患者さんは、どうすることもできません。
 食事療法や自然療法に理解を示せず、また実行もできず、日々、癌を育てる「美味しい現代食」を食べ続け、癌を悪化進行させることしかできない・・、そのような癌患者さんが今も世に大勢おられます。非常に残念ではありますが、これが現在の日本の癌患者のレベルであり、実情なのです・・・。

 癌の『真実』『真相』にたどり着いた方の中には、「抗がん剤」や「放射線」を行なっている癌患者さんを小馬鹿にする人もいます。私も癌の『真実』『真相』を知ることができた一人ですから、当然、癌治療における食事療法や自然療法の価値に理解を示せない癌患者さんに対して、歯痒い気持ちになることが多々あります。
 しかし、世のそういう癌患者さんを責めたり小馬鹿にしても何の意味もありませんし、癌医療の改善改革は何も生まれはしません。
 ましてや、癌の『真実』『真相』に目覚めることができず、通常療法(抗がん剤放射線手術)だけの癌治療の虜に陥っている癌患者さんを小馬鹿にするなんてとんでもない話であり、癌の『真実』『真相』にまだ気づくことができないでいる癌患者さんがしっかりと理解できるような道筋へと進める方向性を求めていかなければ、癌を本当に治すことのできる『真の癌医療』の実現が世に到来することはないでしょう。
 また「抗がん剤治療」や「放射線治療」を受けることを選択した癌患者さんだって、それぞれにいろいろな想いを抱えて決意されたのでしょうから、その想いを責めるようなことはしてはならないと思います。

 ですから、私は「抗がん剤」や「放射線」を選択した癌患者さんの意思を尊重せねばならないと思っています。
 ただし、その癌患者さんが「抗がん剤」や「放射線」によって、どのような結末を迎えようとも、「抗がん剤」や「放射線」を選択したその癌患者さんの『自己責任』です。この『自己責任』を享受せねばなりません。

 私は「抗がん剤治療」や「放射線治療」を受ける癌患者さんを否定する気持ちはまったくありません。
 しかし、上述の如く「抗がん剤」や「放射線」は強力な「酸化治療」であり、「抗がん剤」や「放射線」によって「身体の酸化」が悪化するのは必至です。「身体の酸化」を悪化させて癌が改善するなんてあり得ないことであり、「身体の酸化」が悪化することは「癌の悪化」を意味するのですから、「抗がん剤治療」や「放射線治療」を受けている癌患者さんは、「抗がん剤」や「放射線」によって引き起こされる「身体の酸化」の悪化を少しでも軽減せねばなりません。

 この場合、「抗がん剤」や「放射線」によって引き起こされる「身体の酸化」の悪化を軽減するのに『水素療法』が役に立つでしょう。
 ただ、上述しましたように「抗がん剤」や「放射線」の治療中に『水素療法』を行なうことはできませんけれど、「抗がん剤治療」や「放射線治療」を終了したあとに『水素療法』を行なえば、「抗がん剤」や「放射線」によって引き起こされる「身体の酸化」の悪化を防ぐことはできます。
 あとは、「抗がん剤治療」や「放射線治療」を行なっている癌患者さんの『判断力』に委ねられます。


 でもですね・・、ここでよく考えてみましょう。

 癌は「酸化していない細胞組織には転移できない」のです。癌は正常細胞には転移することができません。
 つまり、「癌細胞は、その細胞組織が酸化していなければ生きることができない」のです。
 癌細胞が生きるには、『乳酸毒』に侵されている「酸性環境pH5~6の弱酸性の環境)」と、「酸化」している「酸化環境」の、この2つの環境がどうしても必要です。
 癌細胞が生きるためには「酸化している細胞組織」という環境条件が、どうしても必要なのですね。
 ここは、次の記事を参照されてください。


    癌の根本治療は、「酸性体質」と「酸化体質」という二大『癌体質』を改善すること!
     【重篤に悪化した「酸化体質」の前には、食事療法ですら無意味と化す!】


    癌患者の身体は、もともと酸化している! 三大療法は「酸化の上塗り療法」である!
     【「医者ができること、してはいけないこと(小澤博樹)」より抜粋:内海聡医師 】



 ゆえに、『水素療法』などの「抗酸化治療」「酸化還元治療」によって、この「酸化している細胞組織」という “ 癌が生存するのに必須の「酸化環境」” を身体から無くしてしまえば、癌が生きづらい体内環境、癌が生きるのに困難な体内環境へと導くことができるのです。
 以上の「癌の性質」を見れば、“癌治療とは「身体の酸化」を如何に改善していくかが最重要である” ということが分かります。この「身体の酸化」を改善する上で『水素療法』は大きな効力を発揮するのです。

 『水素療法』を集中して行ない、身体の「酸化ストレス」を軽減して「身体の酸化」を大きく改善すれば、つまりは、『水素療法』を集中して行なうことで身体の「酸化している部分」を改善して無くしてしまえば、もはや、癌は生きるために必須の「酸化環境」を失って自ずと衰退していかざるを得ないのですし、ましてや、癌が増大して拡大していくために絶対に必要である「酸化している場所酸化した細胞組織)」自体が『水素療法』により改善され消失していくわけですから、『水素療法』を集中して行なうことで身体の「抗酸化」「酸化還元」に励んでいれば、これ以上、癌が成長増大悪性化転移する懸念材料が身体から無くなっていくのですから、『水素療法』を集中して行なっている上においては、「抗がん剤治療」や「放射線治療」自体、必要な癌治療であるとは、私にはとても思えないのです・・。癌患者のみなさんは、どう思いますか・・・。


 癌を悪化させる元は「ブドウ糖」の過剰摂取による『乳酸毒』の害にもありますが、癌患者さんの「酸化体質」によって引き起こされている「悪玉活性酸素」の「ヒドロキシルラジカル」の大量発生によるところが大です。
 癌患者さんは「糖質制限食」を含んだ『食事療法』『栄養療法』によって、癌を悪化させてしまう「ブドウ糖」の摂取を防ぎながら『乳酸毒』の害を無くすとともに、癌を成長増大悪性化転移させる元になってしまっている「悪玉活性酸素」の「ヒドロキシルラジカル」の大量発生をも改善せねばならないのは言わずもがなです。

 『水素』は「悪玉活性酸素」の「ヒドロキシルラジカル」を選択的に消去する「抗酸化作用」や、炎症を抑制する「抗炎症作用」、そして、癌細胞の発生や進行を抑制する「抗がん作用」があります。癌治療において『水素療法』は、癌の改善に大きな力を発揮します。

 当記事は『水素』の特徴とともに『水素療法』の有効性について分かりやすく書かれていますので、『水素療法』の価値を知るための資料として、ぜひご覧になられてみてください。よろしくお願いします m(__)m

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 399)水素ガス吸入の間質性肺炎予防効果
 【「『漢方がん治療』を考える(福田一典 医師)」
より 】

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【図1】
◆◆ 抗がん剤治療や胸部の放射線治療は「ヒドロキシルラジカル・OH)」の発生によって肺胞上皮細胞を傷害し、さらに、肺間質組織の酸化傷害や炎症によって肺胞壁の浮腫や炎症細胞の浸潤が起こって間質性肺炎となる。さらに炎症が持続すると、間質の線維化(結合組織の増加)が進行して肺線維症となる。間質性肺炎や肺線維症の発症は放射線治療や抗がん剤治療の重篤な副作用となる。分子状水素(H2)は「ヒドロキシルラジカル」消去作用や、シグナル伝達系や遺伝子発現に作用して「抗酸化酵素」の誘導や抗炎症作用を示す。放射線治療や抗がん剤治療による間質性肺炎や肺線維症の予防や治療の対策として、水素の効果が指摘されている。◆◆



抗がん剤」や「放射線治療」の副作用は、ほぼ100%に発生する

 一般的に、抗がん剤や放射線照射は増殖の早い「細胞分裂を行っているがん細胞」をターゲットにしています。細胞分裂していないがん細胞は抗がん剤や放射線治療の感受性が低いので生き残りますが、細胞分裂を行なっている細胞の多くは抗がん剤や放射線で死滅します。
 しかし、抗がん剤も、放射線も、がん細胞と正常細胞を区別できません
 したがって、「細胞増殖の盛んな正常細胞」も、抗がん剤や放射線治療で死滅したりダメージを受けます。

 例えば、細胞増殖が盛んな白血球や消化管粘膜上皮細胞や毛根細胞は抗がん剤で死滅しやすいので、抗がん剤の副作用として白血球減少や消化器症状(吐き気や食欲不振や便秘や下痢など)や脱毛が起こります。
 副作用は治療中に現れる急性のもの以外に、治療が終了して長期間経過したあとに現れる晩期の副作用(後遺症)があります。二次がんがん治療が原因で新たに発生するがん二次発がん)のように、何年も経過してから発生する副作用もあります。

 程度の差はありますが、基本的には抗がん剤治療と放射線治療の副作用は、これらの治療を受けた患者さんのほぼ100%に発生すると言っても過言ではありません。
 抗がん剤や放射線のダメージは、細胞分裂している細胞だけに起こるわけではありません。細胞分裂していない心筋細胞神経細胞もダメージを受け、心筋傷害心機能低下末梢神経障害しびれ味覚障害など認知機能の低下などの副作用が発生します。肺組織の間質に炎症や線維化が起こる「間質性肺炎」も、細胞分裂している細胞の傷害とは関連がありません。

 このような心筋や神経や肺や腎臓や肝臓など多くの組織に対して抗がん剤や放射線はダメージを与えますが、その主なメカニズムは「活性酸素」の産生です。活性酸素、特に細胞傷害性が強い「ヒドロキシルラジカルHydroxyl radicals)」が細胞や組織の「酸化傷害」を引き起こし、炎症性細胞の浸潤、炎症性サイトカインの産生、線維芽細胞からの結合組織の産生亢進などの炎症反応を引き起こします。

 このように、抗がん剤や放射線照射の副作用には、正常細胞の細胞分裂が阻害されて発生する場合(白血球減少や脱毛)と、「ヒドロキシルラジカル」などの活性酸素の発生による細胞のダメージによる場合(間質性肺炎、心筋傷害、神経障害など)があります下図

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【図2】
◆◆ 正常細胞も、がん細胞も、細胞分裂によって数を増やす。放射線や抗がん剤は細胞分裂している細胞の分裂過程を阻害することによって1個が2個になるところをゼロ(0個)にする(分裂期で細胞を死滅させる)治療である。そのため、細胞増殖の盛んな細胞がダメージを受け、「分裂の盛んながん細胞」が死滅すれば治療効果(有効性)になるが、「細胞分裂を行なっている正常細胞」も死滅させると副作用になる(図左)。また、放射線と抗がん剤は組織に「ヒドロキシルラジカル」などの活性酸素の産生を増やして組織や細胞にダメージを与える。ダメージを受けた組織は「炎症性サイトカインの産生」や「結合組織の産生」が起こり、炎症が進行すると組織構造の破壊や機能低下が生じる。◆◆



間質性肺炎」とは

 肺は鼻と気管支を通して肺胞に空気を取り込み、空気中の酸素を体内に取り込んだり老廃物の二酸化炭素を排出する「呼吸」を行なう器官です。

 気管支は分岐を繰り返して無数の細気管支になり、細気管支の先端に肺胞がブドウのように密集しています。この肺胞でガス交換が行なわれます。肺胞から取り込んだ酸素は、間質結合組織にある毛細血管の中の赤血球に取り込まれて全身に酸素が運ばれます。

 間質とは、血管やリンパ管や神経などがある結合組織です。肺の場合、気管支粘膜の上皮細胞や肺胞上皮細胞を支持する結合組織(線維芽細胞やコラーゲン線維や血管やリンパ管や神経などが存在する)です(下図)。


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【図3】
◆◆ 細気管支の先端に肺胞がブドウのように密集しており、この肺胞でガス交換が行なわれる。肺胞から取り込んだ酸素は、間質(結合組織)にある毛細血管の中の赤血球に取り込まれて全身に酸素が運ばれる。間質には、血管やリンパ管や神経や免疫細胞や線維芽細胞やコラーゲン線維などが存在する。◆◆


 肺炎pneumoniaとは、肺の炎症性疾患の総称です。気管支に細菌感染などで炎症が起こると「気管支炎」と呼ばれ、肺胞に細菌や真菌などが感染すると「肺胞性肺炎」になります。
 肺の間質組織に炎症を来す疾患を「間質性肺炎interstitial pneumonia」あるいは「間質性肺臓炎interstitial pneumonitis」と言い、間質性肺炎が進行して結合組織が増えて線維化した状態を「肺線維症pulmonary fibrosislung fibrosis」と言います。

 間質性肺炎を引き起こす原因として、薬剤膠原病(自己免疫疾患ウイルス感染放射線などがあります。
 原因不明の場合も多くあります。
 間質に炎症や線維化が起こるとガス交換機能が大きく障害されるので、呼吸困難息切れが起こります。
 治療法はステロイドによって炎症や線維化を抑制することですが、一般的には治療が困難なことが多い病気です。

 抗がん剤による間質性肺炎は基本的にどんな抗がん剤でも起こり得るものであり、古いものではブレオマイシンによる肺障害が有名です。ブレオマイシンは1962年に放線菌から発見された抗がん剤で、間質性肺炎の実験モデルの作成法として利用されているくらい、用量依存的に間質性肺炎が発生します。
 非小細胞肺がんの治療薬のゲフィチニブイレッサは、発売当初は間質性肺炎による副作用死が数多く発生し、問題になりました。

 放射線照射による肺障害は「ヒドロキシルラジカル」の発生が主な原因です。放射線による細胞ダメージの60~70%は「ヒドロキシルラジカル」によって引き起こされると言われています。
 抗がん剤による肺障害の発生機序は、薬剤やその代謝産物による直接的な細胞傷害や、アレルギー反応など免疫機序による細胞傷害などが関与していますが、細胞傷害には「ヒドロキシルラジカル」などの活性酸素が大きく関与しています。



水素は「間質性肺炎」を予防する

 水素含有溶液のエアロゾル吸入が、放射線肺臓炎の予防に効果が期待されています。
 以下のような論文があります。


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 A possible prevention strategy of radiation pneumonitis
 combine radiotherapy with aerosol inhalation of hydrogen-rich solution.

 (放射線肺臓炎の可能な予防戦略:放射線治療と水素含有溶液のエアロゾル吸入の併用
 〔Med Sci Monit. 17(4):HY1-4, 2011年

【要旨】

 放射線治療は、がん治療の重要な治療法の一つである。放射線治療において照射放射線量を増やす際に放射線肺臓炎の発生が大きな問題であり、この放射線誘発性合併症を防止することが重要である。

 水素は「ヒドロキシルラジカル」と「ペルオキシナイトライト・ラジカル」を選択的に消去することによって、効果的、かつ、安全な放射線防護剤としての可能性を有することが、近年の多くの研究で示されている。

 電離放射線で誘発される細胞損傷の大部分は「ヒドロキシルラジカル」によって引き起こされているので、水素を豊富に溶存している溶液のエアロゾル吸入と放射線療法を組み合わせることは、放射線肺臓炎を予防するための効果的、かつ、新たな戦略になり得ると思われる。

 水素は爆発性であるが、分子状水素で飽和した生理食塩水などの水素含有溶液は安全である。


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 肺がんや乳がん、ホジキンリンパ腫、転移性肺がんなどに対する放射線治療では、放射線が当たる肺の領域に放射線肺臓炎が起こり、これが致命的な副作用になることがあります。

 「ヒドロキシルラジカルhydroxyl radicals)」や「ペルオキシナイトライト・ラジカルperoxynitrite radicals)」は、非常に強い「酸化剤」であり、細胞の核酸や脂質やタンパク質と反応し、「DNA の変異」や「細胞脂質の過酸化」や「タンパク質のダメージ」を引き起こして細胞を傷害します。
 「ヒドロキシルラジカル」や「ペルオキシナイトライト・ラジカル」による細胞傷害を水素分子が防ぐ作用があることが様々な実験モデルで示されています。
 さらに水素は、細胞内シグナル伝達系や遺伝子発現に作用し、グルタチオンやスーパーオキシド・ディスムターゼ(SOD)などの「抗酸化物質」や「抗酸化酵素」の産生を増やす作用が報告されています。

 肺胞の上皮細胞がダメージを受けて、肺胞壁の浮腫や血管内の血栓形成、肺胞内への出血、白血球などの炎症性細胞の浸潤が起こり、炎症性サイトカインは活性酸素の産生が増え、線維芽細胞が増殖してコラーゲンなどの結合組織が増えてきます。
 このような間質性肺炎や肺線維症の発生を、「ヒドロキシルラジカル」や「ペルオキシナイトライト・ラジカル」を消去する水素が予防する可能性があり、投与法として水素を含有した溶液のエアロゾルの可能性を指摘しています。

 水素が慢性閉塞性肺疾患COPDの進行を抑制する効果があるという報告もあります。


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 Hydrogen Therapy may be a Novel and Effective Treatment for COPD.
 (水素治療は慢性閉塞性肺疾患に対する新規で有効な治療法かもしれない
 〔Front Pharmacol. 2011 Apr 12;2:19. doi:10.3389/fphar.2011.00019. eCollection 2011.

 COPD は、タバコや有毒ガスや微粒子の長期間の吸入によって肺の慢性的な炎症が起こり、肺胞の破壊が進行する病気です。COPD の発症機序に活性酸素、特に「ヒドロキシルラジカル」と「ペルオキシナイトライト・ラジカル」の関与が大きいため、この2つのラジカルを消去する水素は COPD の進行抑制に効果がある可能性を報告しています。


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 肺疾患以外にも、2型糖尿病、メタボリック症候群、脳梗塞、神経変性性疾患(アルツハイマー病やパーキンソン病など)、潰瘍性大腸炎や慢性関節リュウマチなどの自己免疫疾患や慢性炎症性疾患など多くの疾患に対して、水素の有効性が報告されています。抗がん剤の様々な副作用の軽減効果も報告されています。



水素は「抗がん剤」の副作用を軽減する

 シスプラチンの副作用を水素が軽減する効果が報告されています。
 シスプラチンは多くのがんに効果がある抗がん剤ですが、腎臓毒性が用量制限毒性(dose-limiting toxicity)となっており、腎臓障害が発生すると充分な量を投与できなくなります。


 シスプラチンは腎臓細胞のミトコンドリアのダメージを引き起こして活性酸素の「ヒドロキシルラジカル」の産生量を増やし、この「ヒドロキシルラジカル」によって腎臓細胞が「酸化障害」を受けることが腎毒性の主な原因になっています。

 一方、シスプラチンは細胞における還元型グルタチオンの産生量を減少させるので、細胞の「抗酸化力」が低下し、腎臓が「酸化障害」によるダメージを受けやすくなります。
 このように、ヒドロキシルラジカル」を主体とする活性酸素による「酸化ストレス」の増大が、シスプラチンの副作用の原因になっています。


 「ヒドロキシルラジカル」のスカベンジャー(消去物質)は、シスプラチンの腎臓障害を軽減できることが動物実験で示されています。

 水素分子は「ヒドロキシルラジカル」を強力に消去する活性を持っています。水素分子の投与が、シスプラチンの抗腫瘍効果を弱めることなく、その腎毒性を軽減することがマウスを使った実験で報告されています。


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 Molecular hydrogen alleviates nephrotoxicity induced by an anti-cancer drug cisplatin
 without compromising anti-tumor activity in mice.

 (水素分子は抗腫瘍効果を弱めることなく、抗がん剤シスプラチンによる腎臓毒性を軽減する
 〔Cancer Chemother Pharmacol. 64(4):753-61. 2009年

【要旨】

目的
 シスプラチンは多くのがんの治療に広く使用されている抗がん剤であるが、シスプラチンの投与は「酸化ストレス」増大による腎臓毒性によって制限されることが多い。私たちの研究グループは、水素分子(H2)が「抗酸化剤」として有効であることを報告してきた(Ohsawa et al. in Nat Med 13:688-694, 2007)。
 この研究では、「酸化ストレス」を軽減する効果によって、水素分子がシスプラチンの抗腫瘍効果を阻害することなく、副作用を軽減することを明らかにした。

方法
 マウスにシスプラチン(腹腔内に17mg/kg)を投与した後、水素を1%含有する空気の充満したケージで飼育した。
 また、水素含有ガスの吸入の代わりに「水素水0.8mM の H2 を含む水)」を自由に飲用させた。
 有効性は、「酸化ストレス」、死亡率、体重減少について評価して、対象グループと比較検討した。
 腎臓障害の程度は、腎臓の病理学的所見、血清クレアチニンと尿素窒素(BUN)の測定によって評価した。

結果
(1)水素の吸入は、シスプラチンによって引き起こされる死亡と体重減少を改善し、腎臓障害を軽減した
 シスプラチンを17mg/kg 1回投与したマウス(対象群)は、シスプラチン投与2日目から死亡し始め、6日目の生存率は60%であった。一方、シスプラチン投与後、1% 水素含有空気の充満したケージで飼育したグループ(水素投与群)では、5日目まで生存率は100%で、9日目の生存率は80%であった。
 シスプラチン投与3日後の体重減少は、対象群が9.7%で、水素吸入群が3.5%であった。
 シスプラチン投与72時間後には、血清クレアチニンと尿素窒素は約2~4倍に上昇した。シスプラチン投与72時間後の血清クレアチニン値の平均値は、対象群が9.6mg/L に対して水素吸入群は5.7mg/L、尿素窒素(BUN)値の平均は、対象群が863mg/L に対して水素吸入群は477mg/L であり、1% 水素含有空気の吸入によって腎臓障害の軽減を認めた。

(2)水素水の飲用で水素を体内に投与できる
 水素分子は水に溶解し、0.8mM の飽和濃度に達した。
 血中の水素濃度を測定するためには数ml の血液が必要なので、ラットを用いて「水素水」の飲用で水素が血中に移行するかどうかを検討した。「水素水」をラット1匹(230g)当たり3.5ml を胃内にカテーテルで注入し、3分後に血中の水素濃度を測定した。血中の水素濃度は、食後投与で3.7倍、空腹時投与で7.6倍に上昇した。すなわち、「水素水」の飲用で、体内に水素分子を投与することができることが示された。

(3)マウスにシスプラチン投与後、水素水を自由に飲用させると、「酸化ストレス」、死亡率、体重減少が改善した
 腎臓における「酸化ストレス」の評価として、脂質の過酸化によって生じる malondialdehyde(MDA)の量を測定した。シスプラチン投与によって腎臓組織の MDA は約1.5倍に上昇したが、「水素水」を飲用した群では正常レベルに低下した。
 「水素水」の飲用は、病理学的検査で腎臓細胞のアポトーシス(細胞死)の減少を認め、血清クレアチニンと BUN で評価した腎臓障害も軽減した。その効果は1% 水素含有空気とほぼ同じレベルであった。

(4)水素水はシスプラチンの副作用を顕著に軽減したが、シスプラチンの抗腫瘍効果は弱めないことを、培養細胞を使った実験(in vitro)と、移植腫瘍マウスを使った実験(in vivo)で確認した。

結論
 水素はシスプラチンの副作用を軽減するので、抗がん剤治療中の患者の QOL(生活の質)を改善する効果が期待できる


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【注釈】

 シスプラチンは白金製剤で、細胞分裂しているがん細胞の DNA にダメージを与えて抗がん作用を発揮します(DNA の構成塩基のアデニングアニンの N-7位に結合して DNA を架橋して細胞分裂を阻害する)。この抗がん作用には、水素分子は何ら影響を及ぼしません

 シスプラチンは SH(sulph-hydryl)基に親和性があるため、SH基を持っているグルタチオンGSHの枯渇を引き起こします。その結果、「抗酸化力」が低下し、活性酸素、特に「ヒドロキシルラジカル」が蓄積して、腎臓障害を引き起こします。

 シスプラチンは主に腎臓から排泄されるため、腎臓に最もダメージを与えます。

 DNA にダメージを与える抗がん剤は、通常は細胞分裂している細胞(骨髄細胞腸粘膜細胞など)にダメージを与えて副作用を引き起こします。
 しかし、抗がん剤治療によって活性酸素の産生量が増えたり、「抗酸化力」が損なわれると、分裂をしていない細胞にも「酸化障害」によってダメージを与えます。


 多くの「抗酸化剤(ビタミンEビタミンCセレンカロテノイドメラトニンなど)がシスプラチンの腎臓毒性を軽減する効果があることが動物実験で確かめられています。水素分子は、これらと比較して、より高い効果が期待できます。

 その理由は、水素は「ヒドロキシルラジカル」のみを消去し、「スーパーオキシド」や「過酸化水素」には作用しないからです。「ヒドロキシルラジカル」は細胞傷害を引き起こす「有害な活性酸素(悪玉活性酸素)」ですが、「スーパーオキシド」や「過酸化水素」は、正常細胞の増殖やシグナル伝達や、生体の防御機構にも重要な役割を果たしています(善玉活性酸素)。
 したがって、水素は抗がん剤による「酸化ストレス」を軽減する理想的な「抗酸化剤」と言えます。


 
αリポ酸やセレンやコエンザイムQ10などの「抗酸化剤」のサプリメントの摂取に加え、水素ガスの入浴(水素風呂)、「水素水」の飲用、水素ガス吸入(水素吸引)は、抗がん剤の副作用軽減に極めて有用です。



水素は「酸化ストレス」や「炎症」を抑制して、がん細胞の発生や増殖を抑える

 「酸化ストレス」や「炎症反応」は、がん細胞の発生や増殖を促進するので、「抗酸化作用(ヒドロキシルラジカル消去作用)」や「抗炎症作用」のある水素分子が抗腫瘍効果を発揮する可能性があります。
 
培養がん細胞(ヒト舌がん細胞線維肉腫細胞)を使った実験で、培養液に水素を溶存させると、がん細胞の増殖が抑制されるという結果が報告されています(Oncol Res. 17:247-255, 2008年)。
 動物実験では、マウスに放射線を照射して胸腺リンパ腫を発生させる発がん実験において、水素の投与ががんの発生を抑制する効果が報告されています(Int J Biol Sci. 7:297-300,2011年)。

 水素には「血管新生」を阻害する作用が報告されています
 抗がん剤や放射線治療に「血管新生」阻害作用のある方法を併用すると、抗腫瘍効果を高めることができます。
 潰瘍性大腸炎のラットの実験モデルで、水素の投与は血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の発現を抑制する作用が報告されています(J Surg Res. 185(1):174-81. 2013年)。

 水素分子には様々な実験系で、炎症過程を増悪させる炎症性サイトカイン(IL-1 や TNF-α など)や NF-κBシグナル伝達系を抑制する作用が報告されています。これらの「抗炎症効果」は「血管新生」阻害や直接的な抗がん作用によって、がん細胞の増殖を抑えます。

 ただし、放射線治療や抗がん剤治療においては、「ヒドロキシルラジカル」などの活性酸素の産生ががん細胞を死滅させる効果と関連していることが多いので、放射線照射中や抗がん剤投与の最中(がん細胞を死滅させている時)には、水素の摂取は推奨できません(259話」参照 )。
 しかし(放射線の)照射や(抗がん剤の)投与を行なっていない間は積極的に水素を体内に取り入れることは、これらの治療の副作用軽減やがん細胞の増殖抑制に効果が期待できます(放射線照射中や抗がん剤の点滴中でなければ、水素ガスの吸入〔水素吸引〕や「水素水」の飲用は問題ない)。

 抗がん剤治療中でも、その薬の作用が活性酸素と関係ない抗がん剤(分子標的薬抗体薬代謝阻害剤など)では、それらの抗がん剤の内服、あるいは、投与を受けている最中でも、水素の摂取は問題ありません。



簡易水素ガス発生装置」を用いた『水素吸入療法』

 「首都大学東京」と、日本の「ケミカルメーカー(株式会社パル・コーポレーション)」による産学公連携の研究で、分子状水素ガス(H2)を大量に発生できる『発泡水素発生材発砲水素材)』開発されました。水素ガスが目で確認でき、家庭で安全に使える化学製品です。

hydrogen-gas-inhalation
発泡水素発生材発砲水素材


 この『発泡水素発生材』は、素材は全て食品添加物で調合され、水に沈めるだけで始まる化学反応で、純度99.9%の分子状水素ガス(H2)を1g当たり500~600ml と大量に発生させます。

 原理は、<酸化カルシウム粉末><アルミニウム粉末><水>が反応して、<アルミン酸カルシウム>水素ガス>が発生するという反応です。 

 「酸化カルシウム粉末 アルミニウム粉末(発砲水素材)」 水  アルミン酸カルシウム 水素ガスH2


 この『発泡水素材』は、1g当たり500ml 以上の水素ガスを発生します。
 1モルの水素(H2)は2gで、体積は22.4リットルになります。
 (22.4リットルの中に、アボガドロ数の約6x〔10の23乗〕個の水素分子が存在する
 したがって、25gの『発泡水素材』から発生する12.5リットルの水素ガスは、約1.1gの水素分子に相当します。

 現在、販売されている「水素水」の水素分子の濃度は1ppm 前後です。
 1ppm というのは、その「水素水」1リットルの中に1mg の水素分子が溶けていることを意味します。
 1mg は1gの「1000分の1」ですので、25gの『発泡水素材』が発生する水素ガスの量は、市販されている「水素水」の約1000リットルに相当する量だと言えます。
発生した水素ガスを全て吸入できるわけではないので、あくまでも、利用できる水素の量での比較です

 この『発泡水素材』を使用して簡易に水素ガスを吸入できる器具を用いて、抗がん剤や放射線治療の副作用軽減や慢性炎症性疾患や自己免疫疾患など様々な疾患の治療に数年前から利用していますが、確かに効果はあるようです。
患者さんのリピート率が高いので「効果が期待できる」と判断

 水素の効能から、抗がん剤治療の抗腫瘍効果を妨げずに、抗がん剤治療による間質性肺炎や心筋傷害や神経障害(しびれ味覚障害難聴など)の予防効果が期待できます。
 「水素ガス吸入水素吸引)」や「水素入浴水素風呂)」を積極的に利用する価値はあるように感じています。

我が家では、私の母の悪化した不眠症の改善のために、「水素吸引」として『spa-Hスパエイチ)』という「水素発生機」を導入しました。『spa-Hスパエイチ)』は「水素風呂」に特化された機器ですが、我が家のように工夫次第で「水素吸引」としても使用できます。
 私は『spa-Hスパエイチ)』を購入する前に、以下にあります『銀座東京クリニック』の「水素吸引セット」を試しましたが、やはり『spa-Hスパエイチ)』のほうが水素発生量が非常に多いです。ここにつきましては、次の記事をご覧になられてみてください。私のレポート記事です。

    株式会社フラックス製の水素発生機『spa-H(スパエイチ)』
     【我が家の『水素療法』について:『銀座東京クリニック』(福田一典 医師)の「水素吸引」セット:他・・・ 】


 私は『水素療法』には大きな可能性を感じています。『水素療法』は癌治療にも、その威力を発揮します。
 これは「癌と酸化ストレス(酸化障害)の関係」が観える方には、当然の理(ことわり)として理解できるものです。
 私は『spa-Hスパエイチ)』が「水素風呂」としても「水素吸引」としても使用できることから、我が家の『水素療法』として『spa-Hスパエイチ)』を選びました。

 『水素療法』で重要なのは「水素の摂取量」です。『水素療法』の効果は「水素の摂取量」に左右されます。
 「水素の摂取量」が多ければ、『水素』の「抗酸化」「酸化還元」の働きも多くなります。
 「水素の摂取量」が少なければ、『水素』の「抗酸化」「酸化還元」の働きも少なくなります。
 ですから、『水素』をできる限り多く摂取して『水素』の「抗酸化」「酸化還元」の働きを多くし、体内で大量発生している「ヒドロキシルラジカル」を大掃除して「酸化ストレス」による「酸化障害」を大きく軽減し、「身体の酸化」を急速に大改善していくことが重要です。

 例えば、「水素水」も価値はありますが、「水素水」の「水素の摂取量」は一日に数ppm 程度であり、非常に少ないです。
 ですから、「水素水」だけで行なう『水素療法』は、健康保持健康促進が程度のレベルになります。
 癌やアトピーなどを改善するためには、一日に数千~数万ppm の『水素』を摂取する必要があります。
 『水素』を大量に摂取することができる『水素療法』は、まず「水素吸引」と「水素風呂」です。
 「水素吸引」と「水素風呂」ならば、非常に多くの、大量の『水素』を手軽く摂取することができます。
 ただ、ここで注意すべき点は、「水素風呂」は長時間(90分間)風呂に入らなければならないため、毎日、長時間、風呂に入るには相当なる体力が必要ですから、体力が無くなっている癌患者さんには「水素風呂」は不向きです。
 「水素吸引」のほうは、横になって安静にしながら(ベッドに横になったり、椅子に座ったりなど、安静にした状態で)大量の『水素』を手軽く摂取することができますので、体力が無くなっている癌患者さんの場合は「水素吸引」が適正します。
 当然、できる方は「水素水」「水素吸引」「水素風呂」をご自分なりにすべて組み合わせて行なうのがベストでしょう。
 この内容は上のレポート記事の中に書いてありますので、ご一読して頂ければと思います。
 『水素療法』には基本的に「水素水」「水素吸引」「水素風呂」の3種類ありますが、どうぞ、ご自分に合った『水素療法』を選択されて頂きたいと思います。

 どのような「水素発生装置」であろうとも、要は『大量の水素を摂取できれば良い』わけです。ご自分の治療に『水素療法』を導入される方は、ご自分が納得できる方法を選択されてください。よろしくお願いします
ブログ管理人



水素ガス吸入療法

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