この記事は、『銀座東京クリニック』院長の「福田一典」医師が公開されています「『漢方がん治療』を考える」からのご紹介で、次の記事の抜粋です。


     水素ガスの治療効果 - 福田一典医師
      【『水素療法』は、関節リュウマチ、双極性障害・統合失調症の精神疾患など、
        数多くの疾患や病態の治療で有効性が報告されている!】



 腸内細菌が「糖質」を発酵分解すると『水素』を産生します。
 腸内細菌が「糖質1g」を発酵分解する時に『水素』が約50ml 産生されます。
 腸内細菌が発酵分解して『水素』を産生する糖質とは、ショ糖やアルファデンプンなどの『消化吸収性糖質』ではなく、難消化性デンプン(ベータデンプンレジスタントスターチ)、難消化性オリゴ糖糖アルコール、食物繊維などの『難消化吸収性糖質』です。

 この『水素』は「抗酸化」「酸化還元」にも重要ですし、血液体液の「酸化還元電位」を「-250」に保つのにも重要です。血液体液の「酸化還元電位」が「-250」に保たれていればこそ、身体の各機能が正常に働き、病気が改善していきます。
 この『水素』に不足し、血液体液の「酸化還元電位」が プラス化すれば「身体の酸化」が進行し、身体の各機能が正常に働かなくなってしまうのです。ゆえに、『水素』に不足するのは非常に危険なのです。

 完全な糖質制限食(断糖食)は、糖質から得られる『水素』を失う食事療法であり、賢明な方法であるとは決して言えません。この『水素』の視点から糖質制限食を見ますと、糖質制限をする時には完全に糖質を断つのではなく、糖質を適宜に少量で摂取しておいたほうが安全であると言えるでしょう。





 426)水素ガスの治療効果
 【「『漢方がん治療』を考える(福田一典 医師)」
より 】

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【図】
◆◆ 水素ガス治療は、日本人の三大死因の悪性腫瘍、心血管疾患、脳血管疾患をはじめ、患者数の多い糖尿病、メタボリック症候群、慢性呼吸器疾患、肺炎、アルツハイマー病などの認知症、パーキンソン病、腎炎ネフローゼ、抗がん剤や放射線治療の副作用、自己免疫疾患などの慢性炎症性疾患、精神疾患(双極性障害や統合失調症など)など、数多くの疾患や病態の治療において有効性が報告されている。◆◆


  (中略


本文の日本語訳
多くを中略していますので、ぜひ「水素ガスの治療効果 - 福田一典医師」記事のほうを参照してくださいブログ管理人


◆◆ 水素の薬物動態

 水素分子は無味無臭のガスで、脂質膜を通って速やかに拡散し、細胞内に入り、ミトコンドリアや核といった細胞内小器官に容易に達することができます。
 水素ガスは室温、及び、触媒の不存在下では不活性の気体です。水素は容易に「血液脳関門」を通過し、神経組織の細胞に到達します。
 細胞毒性などの有害作用はなく、生理的には、腸内細菌が複合糖質の発酵によって体内でも産生されています。そのため、動脈血には水素が含まれており、この水素を細胞が利用していることを示唆しています。
 水素はフリーの「ヒドロキシルラジカル」とは反応するが、その他の活性酸素とは反応しません。「ヒドロキシルラジカル」以外のフリーラジカルはシグナル伝達などの生理的な機能にも役割を担っているので、「ヒドロキシルラジカル」だけを消去することは理論的な利点になります。
 実際に、様々な実験モデルで、水素は「ヒドロキシルラジカル」を消去する作用によって脳組織の「酸化傷害」から神経細胞を保護する効果が報告されています。
 体内に水素を投与する方法として、水素含有水(水素水)の飲用、水素入浴(水素を発生させて水素を含有させた風呂水素風呂)、水素含有生理食塩水の点滴、「水素水」の点眼、腸内細菌による水素の産生を促進させる方法などがあります。
 水素はガラスを通過できるが、アルミニウムの容器は通過できません

水素分子〔H2〕は、物質宇宙の中で一番小さい原子である「水素原子〔H〕」が2つ結合している、この物質宇宙の中で一番小さな分子ですから、基本的にはどのような物質をも通過します。しかし、水素の物性として「アルミニウム」は通過できないようです。ゆえに、水素水を入れる容器は「アルミ製の容器」だと水素が抜けてしまうロスがなくなりますし、また、水素吸引を行なう時にも水素を発生させる容器を「アルミ箔」で覆ってしまえば水素が抜けるロスがなくなりますブログ管理人


◆◆ 水素と酸化ストレスと炎症

 水素分子の「抗炎症効果」は、動物や人間での実験で示されています。
 水素含有生理食塩水は、気管支肺胞洗浄液中の炎症性サイトカインの IL-4、IL-5、IL-13、及び、TNF-α のレベルを減少させました。
 水素は炎症組織の腫瘍壊死因子α(TNF-α)、インターロイキン(IL)-1β、及び、IL-6レベルを抑制する作用があり、この作用は紫外線(UVB)照射に対する細胞保護作用のメカニズムと関連しています。
 水素は、TNFα によって誘導される NFκB経路の活性化を阻止します。
 水素産生能を持つ『大腸菌』のような腸内細菌による水素の産生は、体内の炎症を抑制している可能性があります
 多くの研究結果は「双極性障害」の発症に多くのインターロイキンが密接に関与していることを示しています。

大腸菌』は、水素の他にも『ビタミン』『ミネラル』などを産生します。ここは次の記事を参照されてください。

    現代栄養学が語らない、セルロースの大きな可能性【 答えは「セルロース」にある!
     『セルロース分解菌』が宿主を生かす “栄養産生提供” という素晴らしきシステム!】


    大腸菌が「野菜のセルロース」を分解した時にミネラルを作り出す
     【体外から得た栄養よりも、腸内細菌が産生した栄養のほうを、体は優先して使用する:腸内細菌依存】


    大腸菌は、食物繊維を食べるとセルロースを分解して、酵素、ミネラル、ビタミンを産生して生み出す
     【朝食を抜くと、むしろ健康になる:鬱病について:他・・】


 『大腸菌』は汚いヤツではなく、人間が生きる上で重要な栄養を産生してくれる貴重な存在です
ブログ管理人


  (中略


◆◆ 結論

 水素ガスは多彩な生物活性を有しており、「炎症」や「酸化傷害」や「アポトーシス経路の異常」に関連する多くの病気の治療法として魅力的な治療薬です。しかし、多くの問題点が解決されていません。
 「水素水」はその飽和した濃度は0.8mM 程度と少なく、半減期が極めて短いので、体内での作用の評価は困難かもしれません。
 また、体内では腸内細菌によって1日に1リットルもの水素が産生されているという事実から、多くの実験で使われている水素の投与量は極めて少ないという指摘もあります。
 つまり、現時点では、水素の体内での作用メカニズムを充分に解明できておらず、極めて限られた知識しかありません。
 水素の作用の分子生物学的なメカニズムを解明するには、さらに多くの前臨床試験(基礎研究)のデータが必要です。
 しかしながら、とりわけ神経科学の分野では、その作用メカニズムが充分に解明されていないにもかかわらず、治療効果が認められて広く使用されている薬は多く存在します。
 非常に限定したデータしかありませんが、一般的に水素の安全性は問題ないので、臨床試験によってその臨床効果を検討する必要があります。
 水素の臨床応用を促進するためには、水素の有効投与量、投与法、薬効動態、作用メカニズムや毒性に関する多くのデータが必要です。



水溶性食物繊維」を多く摂取すれば、体内の『水素』発生量が増える

 水素ガスの臨床効果に関しては、まだ充分には解明されていません。
 その研究の現状を理解する目的で、比較的短い総説論文の全文を日本語に訳して紹介しました。

 水素を含有させた「水素水」の飲用が、様々な疾患の実験モデルや臨床試験で有効性が報告されています。
 しかし、水素が水に飽和した状態での水素の量は0.8mM1.6ppm程度です。
 つまり、水素で飽和した「水素水」を1リットル飲んでも1.6mg の水素を摂取したに過ぎません。

 一方、体内では「腸内細菌が1日に1リットル程度の水素を発生している」と言われています。
 (実際は、食事の内容などで産生量は個人差があります
 1リットルの水素ガスは、1モルの水素(H2)は2gで体積は22.4リットルになるので(22.4リットルの中に、アボガドロ数の約6x〔10の23乗〕個の水素分子が存在する)、腸内細菌が1日に発生する1リットルの水素は約90mg になります(2÷22.4=0.0892857)。

 つまり、体内で毎日100mg(1リットル)程度の水素が腸内で産生されている条件では、水素が飽和した水を1リットルを飲用して体内に1.6mg の水素を摂取しても、どれだけの効果があるのか、という議論があります。
 ただし、「水素水」の飲用で実際に効果があるので、「単純に水素の摂取量だけでは、水素の生理作用は説明できない」と考えられています。

 しかし、「抗炎症」や「抗酸化作用」による薬効を期待するには、体内に摂取する水素ガスの量は重要です。
 薬効を期待するには、1日1リットル以上が必要のように思えます。

 例えば、『発砲水素剤』を用いた方法では、10リットル以上の水素ガス(重量として1g以上)を吸入で摂取することができます(水素ガス吸入水素吸引)」については「こちらへ)。

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発砲水素剤

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水素ガス吸入(水素吸引
詳しくは「
自分でできる『水素ガス吸入療法』」へ


 また、「水溶性食物繊維」を多く摂取すると、腸内細菌が「食物繊維」を発酵する過程で水素が多く産生されます

食物繊維の「水溶性食物繊維」は、ヒトの消化酵素では分解〔消化〕されない「難消化性成分」である『難消化吸収性糖質』で、消化〔分解〕されずに小腸を通り抜けて大腸まで達し、腸内細菌が発酵分解すると多くの『水素』が産生され、宿主である人間はこの『水素』を大腸内で吸収し、身体の「抗酸化」「酸化還元」に役立てて「身体の酸化」を防いでいます。腸内細菌が産生する『水素』は、血液体液の「酸化還元電位」を「-250」に保ち、身体の機能を正常に働かせる上でも、重要な役割を担っています。

 腸内細菌が「難消化性成分」の『難消化吸収性糖質』を発酵分解して産生する『水素に欠如し、体液の「酸化還元電位」が マイナス〔還元方向〕に保てなくなって プラス〔酸化方向〕に傾くと、体液が酸化してしまうのです。体液が酸化してしまうと身体の機能が正常に働かないので、病気が改善していきません。ですから、腸内細菌を介して『難消化吸収性糖質』から産生される『水素に欠如することは「身体の酸化」を促進させてしまうことであると言えるのです。『水素により血液体液の「酸化還元電位」を「-250」に保つことが重要です。ここは、次の記事を参照してください。

    体の「酸化還元電位」を正常値(-250)に改善すること!
     【体の「酸化還元電位」を正常化しないと、摂取した栄養も、腸内細菌も、正しく働くことができない!】


 また、ここで「福田一典」医師は、「水溶性食物繊維」からしか『水素』は産生されない、とお話しされていますが、これは「腸内細菌が「食物繊維」を発酵分解すると『短鎖脂肪酸』が産生されてカロリーとなり、『短鎖脂肪酸』は抗がん作用を有する - 福田一典医師」記事の「最初の黄囲み部分」にてお話ししました『短鎖脂肪酸』の場合と同様に、「不溶性食物繊維」の『セルロース』を粉砕した「粉末セルロース」であれば、“セルロース分解菌” が「粉末セルロース」を発酵分解して『水素』を産生するのではないかと思います。いわゆる、腸内細菌が発酵分解さえできれば、その発酵分解の過程でいろいろな有効成分を産生するということです
ブログ管理人


 腸内細菌から産生される水素は、呼気や腸ガス(オナラ)の水素濃度を測定することで計算されます。
 例えば、10例の健常人ボランティアによる実験では、一晩絶食したあとの腸内細菌からの水素の産生量は6時間で20ml 程度ですが、オリゴ糖の「ラクチュロースを12.5g摂取すると、水素の産生量は6時間で200ml 程度、ラクチュロースを25g摂取すると、水素の産生量は6時間で500ml 程度という結果が報告されています(Gut 34:818-822, 1993)。

 ラクチュロースLacturoseは、フラクトース(果糖)とガラクトースからなる二糖類です。
 水によく溶け、さわやかな甘味を有します。乳糖由来のオリゴ糖で、腸内のビフィズス菌を増やす効果があります
 ラクチュロースは人間の腸内の消化酵素によって分解されず、腸内細菌によって発酵されます。
 医薬品としても使用され(この場合は「ラクツロース」と呼ばれることが多い)、肝臓の疾患に伴う症状の改善、及び、慢性便秘症の改善のための医薬品として、世界中で広く使われています。

ラクチュロース」は、ヒトの消化酵素では分解〔消化〕されない「難消化性成分」の「乳糖由来のオリゴ糖」で、食物繊維と同様に『難消化吸収性糖質』に分類されます。消化〔分解〕されずに小腸を通り抜けて大腸まで達し、大腸にいる腸内細菌によって発酵分解されて『水素』や『短鎖脂肪酸』などが産生され、宿主である人間に提供されますブログ管理人


 「水溶性食物繊維」の腸内発酵は、水素だけでなく、『乳酸』や『短鎖脂肪酸酢酸プロピオン酸酪酸など』を産生します(393話」参照 )。
 ラクチュロースは食品として多くの製品が販売されていますが、水素や『短鎖脂肪酸』の産生を高める目的で積極的に摂取したほうが良いと思います。がん治療にも有効です。

 水素ガス療法は、がん治療だけでなく、関節リュウマチや神経変性疾患や精神病や糖尿病など多くの病気の治療に有効であることが示されています。
 日頃から、水素ガスの吸入(水素吸引)を行なったり、ラクチュロースを摂取して腸内の水素産生を高める価値はあるように思います




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