この記事は、『赤血球』と「ブドウ糖」と「糖質制限食」の関係についてお話しさせて頂いている記事です。
 『赤血球』は ミトコンドリア を持たないため、解糖系だけでエネルギー(ATP)を産生している細胞ですから、赤血球』が唯一エネルギー源とすることができるのは「ブドウ糖」だけになります。

 当記事では、この『赤血球』と「ブドウ糖」の視点から「糖質制限食」というものを見つめています。
 甲田療法の『生菜食療法』における「生玄米粉」と「生菜食」の食事は、糖質(ブドウ糖)の摂取に幾分はなっていますが、赤血球を養うための「ブドウ糖」の摂取と、赤血球以外の(脳細胞を含めた)身体のすべての細胞を養う『短鎖脂肪酸』という “ブドウ糖の代替エネルギー源” の摂取の、この2つの重要なエネルギー源の摂取をバランスよく同時にできる食事療法です。

 この内容は当記事の中盤でお話ししていますが、最初からご覧になって頂いたほうが分かりやすいと思います。
 当記事が、みなさんの「糖質制限食」に対する考え方についての、何らかの参考になって頂けたら幸いです。
 よろしくお願いします m(__)m




『人体を構成している細胞』の中で、唯一「ブドウ糖」を必要とする赤血球

 世間ではよく「糖質制限食」のことで、このようなことを言われる方がいます。


    解糖系は ATP(生体エネルギー)を 2ATP しか産生できないが、ミトコンドリアは 36ATP も産生する。
     細胞は、解糖系で ATP(生体エネルギー)を産生しなくても、
     ミトコンドリアで産生する ATP(生体エネルギー)だけで生きることができるので、
     「ブドウ糖」がなくても別に問題はない。だから、生体にとって「ブドウ糖」は必要ない。
     もし「ブドウ糖」が必要であっても、生体には「糖新生」という機能が備わっていて、
     必要に応じて「ブドウ糖」をつくり出すから問題はない。ゆえに「ブドウ糖」を摂取する必要はない。


 これは、確かに事実です。
 上述の通り、ほとんどの細胞は「ブドウ糖」がなくても生きることができます。
 しかし、これはすべての細胞に当てはまることではありません。
 実は、これが当てはまらない細胞が一種類だけあるのです。

 凡そ60兆個と言われている『人体を構成する細胞』の中で、唯一「ブドウ糖」を必要とする細胞が一種類だけ存在します。
 それは『赤血球』です。

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成熟した赤血球はミトコンドリアを持たないため、
  赤血球は癌細胞と同じく、解糖系だけでエネルギーを産生している!


 この赤血球は、成熟する際、核ミトコンドリア小胞体リボゾームなどを細胞外に放出します。

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 成熟した赤血球はミトコンドリアを持たないため、ATP(生体エネルギー)を解糖系だけで産生しています。
 赤血球はミトコンドリアを持たないため、ミトコンドリアで ATP(生体エネルギー)を産生することができません。
 ですから、赤血球は、解糖系だけで ATP(生体エネルギー)を産生するしか生きる術がない細胞なのです。
 赤血球は癌細胞と同じく、解糖系だけで ATP(生体エネルギー)を産生している細胞なのですね。



赤血球は人体の凡そ「3分の1」を占めているほど数が多い!

 では、この赤血球は「人体を構成する細胞のうち、一体、どのくらいの数を占めているのか」と言いますと、ウィキペディアの『赤血球』の記事にはこのように載っています。


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 赤血球は血液細胞の一つで色は赤く血液循環によって体中を回り、肺から得た酸素を取り込み、
 体の隅々の細胞に運び供給する役割を担い、また、二酸化炭素の排出にも関わる。
 赤血球の内部には鉄を含む赤いタンパク質ヘモグロビンが充満しており、赤血球はヘモグロビンに酸素を取り込む。

 大きさは直径が7~8μm、厚さが2μm強ほどの両面中央が凹んだ円盤状であり、
 数は血液1μLあたり成人男性で420~554万個、成人女性で384~488万個程度で、
 血液の体積のおよそ4~5割程度が赤血球の体積である。
 標準的な体格の成人であれば全身におよそ3.5~5リットルの血液があるため、
 体内の赤血球の総数はおよそ20兆個であり、これは全身の細胞数約60兆個の1/3である


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 赤血球は体中の細胞に酸素を運ぶ重要な役目があり、この赤血球が細胞に酸素を届けてくれるお蔭で、ミトコンドリアは酸素を消費して ATP(生体エネルギー)を産生できます。

 最後のところにある『体内の赤血球の総数はおよそ20兆個であり、これは全身の細胞数約60兆個の1/3である』という部分をよくご覧ください。お分かりのように、人体の「3分の1」が赤血球なのです。赤血球は、人体の「3分の1」もの数を占めているわけです。人体における赤血球の数は、ひっじょぉ~に多いのが分かります(人体の「3分の1」ですよ!)。
 身体中の細胞に酸素を運ぶには、これだけ多い赤血球のみなさんの存在が必要とされているのですね!



「ブドウ糖」しか消費できず、人体の凡そ「3分の1」を占めるほど数が多い赤血球は、
  赤血球全体で、非常に大量の「ブドウ糖」を消費する必要がある!


 上述のように、成熟した赤血球にはミトコンドリアが無いため、赤血球はミトコンドリアで ATP(生体エネルギー)を産生することができません。ゆえに、赤血球は解糖系だけで ATP(生体エネルギー)を産生しています。
 ですから、赤血球が唯一エネルギー源にすることができるのは「ブドウ糖」だけになります。
 これは癌細胞と同じく、赤血球は「ブドウ糖」しか利用することができないことを意味しています。

 ミトコンドリアで「ピルビン酸」「脂肪酸」「アミノ酸」が代謝されて得られる ATP(生体エネルギー)は 36ATP もありますが、解糖系で「ブドウ糖」が代謝されて得られる ATP(生体エネルギー)は、たった 2ATP しかありません。ですから、解糖系だけで行なう ATP(生体エネルギー)の産生は、非常に効率が悪いわけです。
 ゆえに、解糖系だけで行なう ATP(生体エネルギー)の産生には、大量の「ブドウ糖」を消費する必要があるのです。
 つまり、解糖系だけで ATP(生体エネルギー)を産生している赤血球は、癌細胞と同じく、大量に「ブドウ糖」を消費する必要があるわけです。

 もう一度、よく考えてください。

 赤血球は、人体の凡そ「3分の1」もの数を占めています。
 赤血球の数は人体の中でも非常に多く、血液中には大量の赤血球が存在しています。
 この大量に存在している赤血球はミトコンドリアを持たないため、解糖系だけで ATP(生体エネルギー)を産生していますので、癌細胞と同じく、大量に「ブドウ糖」を必要としていると見るべきです。
 上述の如く、赤血球の唯一のエネルギー源は「ブドウ糖」だけですから、赤血球には絶対に「ブドウ糖」が必要です。
 しかも、赤血球は人体の凡そ「3分の1」もの数を占めているほど大量に存在しているわけですから、「ブドウ糖」を大量に必要としているその赤血球の皆様方にご満足して頂ける(赤血球を充分に生かすことができる)ブドウ糖量たるや、赤血球全体で見れば、非常に大量の「ブドウ糖」が必要となるはずです。


 人間が糖質(ブドウ糖)をまったく摂取しなくなっても、生体には「糖新生」という機能が備わっていますから、身体は体外から「ブドウ糖」を摂取せずとも「糖新生」によって体内で「ブドウ糖」をつくり出すことは可能です。でも、赤血球が必要とするこの大量の「ブドウ糖」を、まさか、すべて「糖新生」によって身体につくり出させる気ですか・・?
 「糖新生」によって「ブドウ糖」をつくり出すのにも、身体は ATP(生体エネルギー)を消費しなければならないのです。赤血球全体で物凄く大量に必要とされる「ブドウ糖」をすべて「糖新生」でつくり出すなんてことは、これは、身体にとっては非常に大きな ATP(生体エネルギー)の浪費となってしまうのです・・。これは完全にエネルギーの浪費です・・・。



身体を回復させるには、エネルギーの浪費はできる限り避けたいところ・・・、
  無駄なエネルギー浪費を避け、有効なエネルギー活用を実現する!


 癌患者さんは共通して、血液も汚れていますし、代謝機能も低下していますし、免疫機能も低下しています。
 体内に蓄積している様々な毒素、体内に蓄積している化学物質化学化合物や重金属、これらの「体内に蓄積している多量の有害物質」を排毒したり解毒したりせねばなりません。ましてや、癌患者さんは活性酸素が大量に発生していて酸化ストレスが高く、身体の酸化が進んで「酸化体質」になっているのです。身体が酸化した結果として、癌になっているのですから・・・。

 つまり、癌患者さんは、身体の中で回復させなければならない要素、改善しなければならない要素がたくさんあるのです。
 身体は『代謝酵素』という「代謝に必要な酵素」「活性酸素除去酵素」「解毒酵素」「修復酵素」などをつくり出して身体を改善修復しなければなりません。身体が回復に必要なこれら重要な物質をつくり出すのにも、当然、エネルギーを消費するのですから、この上、赤血球全体に必要とされる物凄く大量の「ブドウ糖」をすべて「糖新生」によって身体にまかなわせるなどというエネルギーの浪費は、なるべく避けたいところです・・。そう思いませんか・・・。

 例えば、『断食療法』を行なって体中の癌が消失された癌患者さんも実際におられます。
 末期癌で余命いくばくもなく、何も食べれないので何も食べないでいたら(つまり、断食していたら)、体中の癌が消失してしまった癌患者さんも実際にいます。
 しかし、こういう癌患者さんはまだ体力があったり、身体がもともと強かったり、「酸化体質」が軽度であったりなどの条件もあります。こういう条件が備わっていた(揃っていた)癌患者さんは、断食中の「糖新生」による「ブドウ糖」の産生も負担なく、断食力による身体の回復現象が起こり、癌細胞に「ブドウ糖」というエネルギーを枯渇させることにより、癌を死滅させることに成功したのでしょう。

 でも、これは果たして、すべての癌患者さんができる業でしょうか・・。
 やはり、これができないほど体力が衰弱している癌患者さんならば、危険性が付いて回ります。
 体力が衰弱している癌患者さんには、生命の危険が伴います。

 私は個人的には『断食療法』には賛成のほうです。
 しかし、『断食療法』とは医療ですから、必ず安全性を確保しなければなりません。
 その癌患者さんのレベルに合わせて、できる断食もあれば、できない断食もあります。
 『断食療法』に関しましては、私は通常、絶対に安全だと言える「週末一日断食」や「半日断食」という『短期間の断食』を推奨しています。特に、極めて体力が衰弱している癌患者さんに至っては、如何に体力を付けながら体を回復させるか、無駄なエネルギー浪費を避けるかが重要な手段だと思います。
 そのような考え方をしている私にとっては、少しでも無駄なエネルギー浪費を避け、そんな無駄なエネルギー浪費を起こしているくらいならば、その浪費するエネルギーをもっと必要なところに(上述のような「身体を回復させる」ことのできる)価値あるエネルギー消費をさせてあげたいと思うのです。

 今、私がお話しさせて頂いているのは、身体のエネルギー消費の賢い使い方、賢いエネルギー消費の配分です。
 癌の改善のために、少しでもエネルギー消費の無駄を避け、エネルギーの無駄な浪費をさせないこと、そして、エネルギーを賢く使って消費し、有効なエネルギー活用を実現したいわけです。そう思いませんか・・・。



癌細胞を育ててしまう「ブドウ糖」は摂取せずに、
  赤血球全体を養うのに必要な「ブドウ糖」だけを “体外から” 摂取する!
  そのためには、『GI値(グリセミック指数)』が極めて低い
食品を摂取すること!


 では、赤血球全体を養うのに必要となる大量の「ブドウ糖」をすべて身体の「糖新生」によってつくり出してまかなうという無駄なエネルギー浪費を避け、エネルギーを少しでも賢く有効活用していくには、一体、どうしたら良いのでしょうか・・。

 これは単純な話ですが、赤血球全体を養うのに必要となる大量の「ブドウ糖」だけを「体外から摂取して」まかなえば良いのです。癌細胞を育てることになってしまうような「ブドウ糖」は摂取せずに、赤血球全体を養うのに必要な「ブドウ糖」だけを「体外から摂取して」あげれば、身体は無駄な「糖新生」を起こす必要がなくなりますから、その分、無駄なエネルギー浪費を避けることができます。


 私は「専門家が警告! 大ブームの「食事は炭水化物抜き」が一番危ない! 糖質制限ダイエットで「寝たきり」が続出中!」記事の「冒頭の黄囲み部分」にて、このようにお話しさせて頂きました。



 糖質制限食は正しくやれば、この記事にありますような危険性はないものです。
 癌細胞の唯一の餌は「ブドウ糖」です。ですから、食事の糖質(ブドウ糖)を制限して減らせば、その分、癌細胞に「ブドウ糖」という餌を与えて育ててしまう可能性が減るわけですから、糖質制限が癌を自然抑制するのは明らかなので、糖質制限食が癌治療として有効するのは言わずもがなであることが分かります。

 では、なぜ私がこの記事をご紹介させて頂くのかと言いますと、こういう理由からです。

 今、糖質制限食を推奨される医学博士医師医療関係者治療家等が様々出てきています。
 私は基本的には、糖質制限食には非常に賛成です。私は基本的に、糖質制限食の応援者支持者です。

 私自身、この8~9年間、日常食の9割を「生菜食」で暮らし、私の父母もこの「生菜食」を日常食の半分ぐらい取り入れました。「生菜食」の実行後、私の身体にありました不快な症状(花粉症やアレルギーや陰性体質など)はたった1年間ですべて消失しました。父母は「生菜食」に加え、父は「週末一日断食」を、母は「半日断食」を併用しましたが、長年、病院に通ってもまったく改善しなかった持病が、父母共にそれぞれ大きく改善していきました。この内容は、当ブログサイトでいろいろとお話しさせて頂いた通りです。

 私や私の父母に現われたこの効果は、実は「糖質制限効果」の意味もあるのです。
 当然、「生菜食」から得られるビタミンミネラル酵素などの栄養を大量に摂取するという恩恵が大きいのですが、「生菜食」というのは基本的に糖質制限になっていますので、余計な糖質(ブドウ糖)を食事から遠ざけて排除し、逆に、ビタミンミネラル酵素などの栄養を大量に摂取することによって身体の各機能(代謝機能や免疫機能など)の改善賦活が得られ、身体の体質が根本から生まれ変わったようにガランと変わり、正されていきます。
これは経験しないと残念ながら理解できないことですから、私は当ブログサイトにてありのままお話しさせて頂くことしかできません

 これは、甲田療法の「生菜食療法」から得られる「食力」の妙利です。
 甲田療法の「生菜食療法」の基本は「生玄米粉食」と「生菜食」を中心とし、副食として「豆腐」「胡麻」「自然海水塩」などを摂取する食事療法ですが、この食事療法は「ブドウ糖」を適宜に摂取しながら『短鎖脂肪酸』という優れた “ブドウ糖の代替エネルギー源” を多く摂取できるものです。

 糖質制限食を実行されている人の中には「糖質(ブドウ糖)さえ摂らなければ、それで良い!」と思われている方もおられます。ましてや、中には「人間の身体にブドウ糖は必要ない!」とさえ思われている方もいるそうですが、正確には『人間の身体には、ブドウ糖が絶対に必要である!』というのが正しい答えです。

 この記事の中でも少し触れられていますが、実は、人間の身体の中で「ブドウ糖」しかエネルギー源にすることができない存在がいます。それは「赤血球」です。
 赤血球は成熟する際、核ミトコンドリア小胞体リボゾームなどを細胞外に放出します。
 成熟した赤血球はミトコンドリアを持たないため、エネルギーを解糖系だけで産生しているのです。
 つまり、赤血球の唯一のエネルギー源は「ブドウ糖」だけである、ということになります。
 しかも、この赤血球は人体の凡そ「3分の1」もの数を占めていますので(体内の赤血球の総数は凡そ20兆個であり、これは「全身の細胞数 約60兆個」の「1/3」に相当します)、当然ながら、この大量に存在する赤血球に与える「ブドウ糖」が大量に必要であるのは言わずもがなです(赤血球を養うための「ブドウ糖」が大量に必要なのは言うまでもありません)。
 さらに、これは癌細胞と同じく、解糖系のエネルギー産生は非常に効率が悪いために、より多くの「ブドウ糖」が消費される必要があります。
 赤血球は数が多い、その赤血球が唯一消費できるエネルギー源は「ブドウ糖」のみであり、その上、大量消費する必要がありますので、赤血球に与えるべき「ブドウ糖」の量はかなり多く必要であることが分かります。
 もうお分かりのように、「人間の身体にブドウ糖は必要ない!」とか「糖質(ブドウ糖)さえ摂らなければ、それで良い!」というのは完全な間違いなのです。

 甲田療法の「生菜食療法生玄米粉食生菜食 を中心とした食事)」からは適宜に「ブドウ糖」が得られ、その「ブドウ糖」が赤血球を養ってくれます。そして同時に『短鎖脂肪酸』という優れた “ブドウ糖の代替エネルギー源” を多く摂取でき、この『短鎖脂肪酸は赤血球以外の「全身の細胞(脳細胞を含む)」を養います。
 癌細胞に回してしまう余計な「ブドウ糖」を摂取することなく、赤血球に与える必要分の「ブドウ糖」はほどよく摂取して、身体に異常を発生させないでしょう。
 だからこそ、甲田療法の「生菜食療法」は、実際に多くの癌患者を救っていた症例が残っているのだと思います。

 以上の理由により、私は癌治療の食事療法として『短鎖脂肪酸食』を推奨しています。
 納得のいかれる方は、ご自分のできる範囲で実践されてみてください m(__)m


 甲田療法の「生菜食療法」という食事療法は、糖質制限食の内容が含まれています。
 ただ、肉食を取り入れていないため、中にはついて行けない方もおられるでしょう。
 ですから、適宜に魚介食を取り入れて頂ければ良いと思います。
 『肉製品(獣肉食乳製品は「癌の促進剤」となるという癌研究報告があり、これを支持する医学博士や医師が世界中におりますから、私は癌患者さんの食事には肉製品(獣肉食乳製品は避けたほうが良いと思います。
 ここにつきましては「肉食・乳製品の真実」カテゴリにあります記事などを参照して頂いて、ご自分で納得のいく肉食を取り入れて頂きたいと思います。


  (中略)


 私がこの記事でよくご覧になられて頂きたいのは、主食の「穀物食」を排除し、安易に「獣肉食に走った」人たちが病んでいく姿です。何と、この中には医師もいます。
 例え医師であろうと、一般の医師はこのようなことは何も知らないのです(興味すらないのでしょう・・)。
 人類が長年、継続してきた「炭水化物」という「穀物食」の主食を簡単に排除し、獣肉食にばかり頼っているだけで本当に良いのか・・、これをもう一度、よくよく熟慮されてみてください。

 私は「炭水化物」という「穀物食」を、人間の食として、人類の得た最高食として非常に重視しています。
 ですから、「穀物食」の中で糖質(ブドウ糖)の摂取量を一番制限できる「生玄米粉食」を推奨しています。

 生玄米の生デンプン(ベータ・デンプン)は『難消化性デンプンレジスタントスターチ)』と言って「消化酵素が働き難く、消化され難いデンプン」です。ですから、生玄米粉を食べても、まったく「ブドウ糖」の摂取にはならない、というわけではありません。生デンプン(ベータ・デンプン)も幾分かは消化酵素によって「ブドウ糖」まで分解(消化)され、「ブドウ糖」の摂取にはなっています。

 しかし、生玄米粉の「血糖値の上昇率」、いわゆる「GI値(グリセミック指数)」は非常に低いです。
 白パンのGI値が100とすると、白米ご飯が70、玄米ご飯が60、生玄米粉は20くらいだそうです。
 つまり、生玄米粉のGI値は、普通食の「5分の1」程度ということでしょう。

 GI値が高い食品は「ブドウ糖」が一気に血流に流入するため、血液の中に「ブドウ糖」が一気に溢れ返ることとなり、それがため「ブドウ糖」が癌細胞にまで届いてしまうのです。
 しかし、GI値が低い食品は「ブドウ糖」がゆっくりと血流に流入するため、「ブドウ糖」は癌細胞にまでは届かないのです。なぜならば、「ブドウ糖」がゆっくりと血流に流入すれば、それは「ブドウ糖」が少しずつ血流に流入することを意味しますから、「ブドウ糖」は癌細胞に届くよりも前に(上述しました「赤血球」の事情があるため)先に「赤血球」に利用されてしまうからです。赤血球は人体の「3分の1」を占めているほど数が非常に多いのですから、これでは「ブドウ糖」は癌細胞まで届くことができません。


 ここは大事なので、もう一度、まとめます。

 生玄米粉はGI値が非常に低く、この生玄米粉から得られる適宜な「ブドウ糖」はゆっくりと血流に流入するため癌細胞にまで届かずに、血液の中に存在している(人体の「3分の1」を占めているほど数が非常に多い)赤血球に先に利用されます。このようにして、赤血球をちょうどよく養います。

 そして「ブドウ糖」にまで分解(消化)されなかった生デンプン(ベータ・デンプン)は、腸内細菌によって発酵分解されて『短鎖脂肪酸』という優れた “ブドウ糖の代替エネルギー源” が産出されますので、この『短鎖脂肪酸』を腸内で多く摂取できます。こうして腸内細菌を介して得た『短鎖脂肪酸』は、赤血球以外の(脳細胞を含む)全身の細胞を養います。

 これは、「生菜食」から得られる「ブドウ糖」も同じです。
 「生菜食」で使用する「生野菜」のGI値は、基本的にみな非常に低いです。
 ニンジンのGI値は80と高いようですが、ニンジンは一日100~200gくらいの摂取で良いので、ご自分で調整されてみてください。ここは「食品のGI値一覧 野菜」記事を参照されてみてください。

 私は個人的に「炭水化物」という「穀物食」を非常に重視します。
 その「穀物食」の中でも糖質(ブドウ糖)の摂取量を一番制限でき(一番減らして抑えることができ)、赤血球も養え、『短鎖脂肪酸』も多く得られる・・、そのような食事として、私は「生玄米粉食」を推奨しています。

 ましてや、玄米には代謝機能を改善する栄養がバランスよく含まれています。
 それに、玄米は「生きた食品」ですから完全に「生命食」となり、「生命エネルギー」の摂取もできます。
 「生命エネルギー」という栄養はまだ栄養学で解き明かせませんが、必ず存在している重要な要素です。

 甲田療法の「生菜食療法生玄米粉食生菜食 を中心とした食事)」は過去、実際に数多くの癌患者を救っている食事療法です。これに得心のいかれる癌患者さんは、ご自分のできる範囲で取り入れてご活用されてみてください。
 よろしくお願いします m(__)m

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 また「糖質制限食の是非」記事の「冒頭の黄囲み部分」にて、このようにお話しさせて頂きました。



 癌細胞の唯一の餌は糖質(ブドウ糖)なので、糖質(ブドウ糖)を摂取すればするほど癌を育てて進行させ、糖質(ブドウ糖)の摂取を制限して抑制すれば癌を自然抑制できるのは言わずもがなですから、癌患者であれば必ず糖質制限食を実行すべきであると言えます。

 癌は食事の内容によって進行度が変化します。
 癌患者さんは必ず「癌を育てず、癌を追い込んでいくのに適した食事」をご自分で学び得て、この食事療法を基軸に置いて癌治療を行なっていきましょう! これをするのとしないのとでは、やがて天地の差が出てきます。

 ブドウ糖の摂取は基本的にはどのような病気も悪化させますので、持病のある患者さんは糖質制限食を実行されたほうが賢明です。ぜひ考えられてみてください m(__)m


 内海先生はこの記事の中で糖質制限食に関する鋭い問題点を指摘されています。
 また、内海先生の記事のあとに「Nさん」のコメントを掲載させて頂きましたが、「Nさん」が指摘する点も私は大事な視点だと思います。ぜひ、ご参考にされてください m(__)m

 内海先生はこの記事の中で、糖質制限食に関する「疑問点」として真っ先に「穀類のホールフードに対する是非」を挙げています。
 ホールフード(Whole Food)とは、直訳すると「まるごとの食物」であり、食養学で言う「一物全体食」のことです。ですから、「穀類のホールフード」とは「全粒穀物食」のことであり、米で言えば「玄米」に当たります。

 この点を指摘されているということは、内海先生はおそらく、このように思われているのではないかと思います。

   人類のほとんどが長年の間(この1万年間。特にこの5000年間)、炭水化物を主食にしてきた。
    炭水化物から得られる糖質(ブドウ糖)を主食にしてきた人類が、
    糖質(ブドウ糖)をまったく抜いてしまうというのは、本当に問題が起こらないのだろうか・・。
    生化学的には問題はないとされてはいるが、果たして、これは本当なのか・・。
    「穀類のホールフード全粒穀物食」は糖質(ブドウ糖)の摂取にはなるが、それ以外に利点がある。
    〔代謝に必要なビタミンミネラルの摂取や、生きた種子食による生命エネルギーの摂取など
    だから、「穀類のホールフード全粒穀物食」をまったく止めてしまうのではなく、
    障りのない範囲で「穀類のホールフード全粒穀物食」を取り入れるべきではないだろうか・・・。


 実は、これは私も考えていることです。

 日本人が長年、主食にして来た穀物食をいきなり断ってしまって本当に大丈夫なのか・・。
 大丈夫な人もいる反面、問題を起こす人も出てくるのではないか・・。
 これは例えば、私のように生菜食を中心とした食事で肉食をほとんどしなくても大丈夫な人間もいれば、まだ肉食が必要な人もいるのと同じで、穀物食を完全に抜いてしまって本当に誰も問題を起こさないのか、ということです。


 「Nさん」はコメントにて「(糖質制限食で食品添加物やその他の医療や薬のように、問題が起こるのは必ず後です」と仰られていますが、これは本当にその通りです。
 今では、医学博士や医師等が様々な糖質制限食を提唱していますが、この人たちは医学的生化学的な視点だけで判断している専門馬鹿的な要素もありますので、「Nさん」の言うように鵜呑みにはしないほうが良いです。

 特に、癌患者の糖質制限食に肉製品(獣肉食)や乳製品を推奨している先生がいますが、『肉製品乳製品は「癌の促進剤」となる』と指摘する癌研究報告があり、これに賛同する医学博士や医師、医療関係者等が世界的に多いのですから、癌患者における肉製品(獣肉食)や乳製品の食事はまず「懸念すべき対象」ではなかろうかと言わざるを得ないのです。
 これを「エビデンスはない」と一笑に付す先生もいるくらいで、こういった先生には盲点が多く、後日、必ず問題を引き起こすのではないかと、私は懸念しています。


 癌患者の食事において、糖質(ブドウ糖)を制限する価値は言わずもがなです。
 しかし、ただ単に「糖質(ブドウ糖)を抜いちまえば、それで良し!」とか、生化学的な視点だけで「炭水化物の主食を抜いたって、肉さえ食っていれば問題ないサ!(問題は起こらねぇ~サ!」とする考え方は、私には疑問が残るのです。

 だって、よく考えてみてください・・。

 つい数十年前まで肉製品(獣肉食)や乳製品を食べないで暮らす民間人ばかりだった日本人がですよ・・、穀物食をまったくせず、肉製品(獣肉食)や乳製品を毎日食べるような糖質制限食をいきなり始めても本当に問題はないのかを、よく考えたほうが良いと思います。

 欧米人は大昔から肉製品(獣肉食)や乳製品の食事を継続してきたので、消化酵素も腸内細菌も肉製品(獣肉食)や乳製品の食事に対応できます。欧米人は肉製品(獣肉食)や乳製品の食事から発生する「毒の無害化」にも長けているでしょう。

 しかし、日本人が常食してきた肉食は魚介食であり、鶏肉食さえも年に2回ほどなものであって、ましてや、日本人が肉製品(獣肉食)や乳製品の食事を誰もが常食し始めたのは、つい数十年前の話なのです。肉製品(獣肉食)や乳製品の食事から発生する「毒の無害化」にも、日本人が長けているとは思えません。
 新しく食べ始めた食物から発生する毒素を身体が無害化することができるようになるまでに数百年かかるそうなので、日本人の消化酵素や腸内細菌はまだ肉製品(獣肉食)や乳製品に対応できるまでには至っていない、と見なしたほうが賢明です。

 不思議なことに、日本人の糖質制限食に肉製品(獣肉食)や乳製品の食事を勧めている医学博士や医師の先生は、この視点がまったく欠如しているのです。私はこれもどうかと思いますよ・・。
 欧米人と日本人の消化酵素や腸内細菌をまったく同じに考えるのは、かなり問題があります。
 欧米人向けの糖質制限食であれば、食事の中に肉製品(獣肉食)や乳製品を入れても大丈夫でしょうが(癌患者の糖質制限食としては疑問ですが・・)、それを単にそのまま日本人に当てはめて「日本人向けの糖質制限食も、肉製品(獣肉食)や乳製品で大丈夫!」と安易に決めるのには問題があるのではないかと思います・・・。

 「人間は民族によって消化酵素も腸内細菌も種類が異なるゆえ、その民族が過去から食べてきた民族食(伝統食)を食べるべきである」という見解が世界的になってきているのですから、糖質制限食においてもその民族が過去から食べてきた民族食(伝統食)に合った食事内容にすべきではないのかと、私は思わざるを得ません。


 そもそも、『肉製品乳製品は「癌の促進剤」となる』と指摘する癌研究報告の存在と、これに賛同する医学博士や医師、医療関係者等が世界的に多くいることから、肉製品(獣肉食)や乳製品の食事を癌患者の糖質制限食に取り入れるのは、やはり用心すべきことだと思います。

 糖質制限食を実行されている癌患者のみなさんも、この点をよく考えられてみてください。
 「癌患者における獣肉食の危険性と欠陥点」に関しましては、次の記事などを参照されてみてください m(__)m

   獣肉を多く食べる糖質制限食は、本当に正しいのか?【私は獣肉食よりも魚介食を推奨します!:
    植物性タンパク質に不足しているアミノ酸は「エビオス」で補給できる!】

   糖質制限食は癌治療に有効しますが、肉食をすると「腸内細菌が発癌性物質を産出する」ので、
    糖質制限食の主食を肉食にしてはなりません!

   癌患者が獣肉食を甘く見るのは、ご自分の生命を軽く見るのと同意です
    【獣肉を食べた直後から様態が激変して亡くなられる癌患者さんの症例から、獣肉食の答えを探る・・・】

   癌を治すには、免疫機能を高める必要がある! 免疫機能を根本的に改善・向上するためには、
    腸内環境を浄化して正常化し、腸内細菌を正しく育成する必要がある!

   肉を高温で加熱調理するとタンパク質が熱変性を起こして「ヘテロサイクリックアミン」が生成され、
    遺伝子DNA鎖を切断して「癌化の原因」となる!



 内海先生が挙げられる糖質制限食の「疑問点」の中で特にピックアップすべきなのは、次の視点です。

   糖質制限食の何よりの問題は、
    「食は糖質だけでは決まらない」ということの検討が薄過ぎるという点にある。

 これは、まさにその通りです。
 世間にはまるで「糖質(ブドウ糖)さえ摂取しなければ、それで良い!」と思われている人が結構います。
 これ、本当ですか・・。マジでこのようなことを思っている人は、あまりにも食養観がなさ過ぎです・・。
 糖質(ブドウ糖)の摂取量だけを見たのでは、人間の食は成り立たないのですよ・・・。

 また、糖質制限とは『糖質(ブドウ糖)の摂取量を、その病気に支障が出ない、もしくは、その病気が改善する量まで少なく減らして制限する』ことを言います。
 それなのに、世間には「糖質(ブドウ糖)を少しでも摂取する食事は、それは糖質制限食ではない!」とか「糖質(ブドウ糖)を少しでも摂取したら、それは糖質制限食にはならない!」などと随分と勘違いをされている人たちがかなりいます・・。

 「糖質制限食」という字をよくご覧ください。糖質「制限」食ですよ・・。
 「糖質制限食」とは、糖質(ブドウ糖)の摂取量を「制限する」食事です。
 そして「制限」の意味をご確認ください。「制限」とは「ある枠の中に抑える」という意味です。
 つまり、糖質制限食とは、糖質(ブドウ糖)の摂取量を『ある範囲内に抑えた』食事のことを言います。

 もし「糖質(ブドウ糖)をほんの少しでも摂取したら、それは糖質制限ではない! 糖質制限食にはならない!」としたいのであれば、それは「糖質制限食」ではありません。これは「断糖食」とか「無糖食」と呼ぶべき食事療法の部類に入ります。この基本的なところの認識がよく分かっておらず、かなり無茶苦茶になっている人もいますので、もう一度、よくご確認されてみてください。

 ご自分の言っている食事療法とは、「糖質制限食」なのか・・、それとも「断糖食」や「無糖食」のことなのか・・、この基本的なところを、もう一度しっかりと再確認されてみてください。
 もう一度、言いますが、 糖質(ブドウ糖)を少しも摂取してはならない食事療法のことを言うのであれば、それは確実に「糖質制限食」ではありません。これは「断糖食」とか「無糖食」と呼ぶべき食事療法です。ここの基本的な区分をしっかりと付けないとゴチャゴチャになってしまいますので、より正確に認識していきましょう!


 癌における糖質制限食の意義は『癌に取り込まれて、癌を育ててしまうことになる糖質(ブドウ糖)を摂取しないように、糖質(ブドウ糖)の摂取量に制限をかけた食事』もしくは『癌を育てない範囲内で糖質(ブドウ糖)を摂取するために、糖質(ブドウ糖)の摂取量に制限を設けた食事』です。
 要は、癌に取り込まれない範囲、癌を育てない範囲の糖質(ブドウ糖)ならば、摂取しても構わないのです。

 これは「血糖値の上昇率」、いわゆる「GI値(グリセミック指数)」を見る必要があります。
 GI値が高い食品は、ブドウ糖が一気に血流に流入するため、血液がブドウ糖で溢れ返ることとなり、ブドウ糖が癌細胞にまで届いてしまうのです。
 しかし、GI値が低い食品は、ブドウ糖がゆっくりと血流に流入するため、ブドウ糖は癌細胞にまでは届かないのです。

 私は個人的に「穀物食」を、人間の食として、人類が与えられた最高の食として、非常に重視しています。
 「生玄米粉食」のGI値は非常に低いので、癌細胞を育てる支障の出ない範囲で「生玄米粉食」のような優れた「穀物食」をすべきではないかと思います。

 糖質制限食は「人間の身体にブドウ糖は必要ない!」とか「糖質(ブドウ糖)さえ摂らなければ、それで良い!」とか「炭水化物の主食を抜いたって、肉さえ食っていれば問題はない!」などと誤解されている「問題のある面」もありますが、正しくやれば癌治療に非常に有効します。


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 この2つの中でお話しさせて頂きましたことを、これから、もう一度、まとめていきます。

 糖質(ブドウ糖)を摂取する時には、上述の『GI値グリセミック指数)』というのが非常に重要なのです。
 『GI値』というのは、簡単に言いますと「糖質がブドウ糖に消化される(分解される)までのスピードを表わした数値」のことです。

 『GI値』が高い食品は「ブドウ糖」まで消化される(分解される)スピードが物凄く速いため(特に白米ご飯や白パンなどは非常に速く「ブドウ糖」まで消化されてしまいます・・・)、大量の「ブドウ糖」が一気に血液中に流入してしまい、血糖値を急上昇させることになります。
 この場合は、血液が一気に「ブドウ糖」で溢れ返ることとなり、当然「ブドウ糖」は血液中にいる赤血球に消費されるのですが、「ブドウ糖」が一気に血液中に溢れ返ってしまうと、赤血球に消費される割合を大きく超え、「ブドウ糖」が癌細胞にまで届いてしまう率が非常に高まるでしょう。

 その逆に、『GI値』が低い食品は「ブドウ糖」まで消化される(分解される)スピードが非常に遅いため(玄米などの全粒穀物はGI値が低いですが、特に「生玄米粉」はGI値が非常に低いため〔白パンのGI値が100に対して、玄米のGI値は60で、「生玄米粉」のGI値は20とかなり低いです〕「ブドウ糖」まで消化されるのが非常に遅いです)、「ブドウ糖」は血液中にゆっくりと流入し、血糖値を急激に上げることはありません。
 この場合は、「ブドウ糖」が血液中にゆっくりと流入していきますから、「ブドウ糖」は癌細胞に届く前に、血液中に大量にいる赤血球に先に消費されて利用されるでしょう。食品の『GI値』が低ければ低いほど、「ブドウ糖」が癌細胞にまで届いてしまう率も当然低くなります。


 上述していますように、「生玄米粉」や「生菜食」からは「ブドウ糖」が適宜摂取されます。

 生玄米の生デンプン(ベータ・デンプン)は『難消化性デンプンレジスタントスターチ)』という「消化酵素が働き難く、消化され難いデンプン」ですから、「生玄米粉」を食べても「ブドウ糖の摂取にまったくならない」というわけではありませんので、生デンプン(ベータ・デンプン)も幾分かは消化酵素によって「ブドウ糖」まで消化されて(分解されて)「ブドウ糖」の摂取にはなっています。
 ところが「生玄米粉」の『GI値』は20と非常に低いですから、消化された(分解された)分の「ブドウ糖」はゆっくりと血液中に流入していきますので、癌細胞に届く前に、血液中に大量にいる赤血球に先に消費されて利用されるでしょう。
 また「ブドウ糖」まで消化される(分解される)ことのなかった多くの生デンプン(ベータ・デンプン)は、腸内細菌の発酵分解を受けることで、腸内で『短鎖脂肪酸』が生成され、腸内吸収されます。
 この『短鎖脂肪酸』は、癌細胞に利用されることなく(つまり、癌細胞を育てることなく)、赤血球以外の(脳細胞を含む)身体すべての細胞の “ブドウ糖の代替エネルギー源” として利用されます。

 ですから、「生玄米粉」や「生菜食」の食事は、赤血球を養う「ブドウ糖」は適宜摂取し、同時に、赤血球以外の(脳細胞を含む)身体すべての細胞の “ブドウ糖の代替エネルギー源” となる『短鎖脂肪酸』を多く摂取することのできる、大変バランスの取れた食事だと思います。

 野菜の『GI値』につきましては「食品のGI値一覧 野菜」記事のほうをご覧になってみてください。
 野菜の『GI値』は、ニンジンなどの一部の野菜を除いて、いずれも非常に低いです。

 また、以下は「食品と『GI値』の関係」を簡潔に表わしている図です。
 ぜひ、ご参考にされてください。



 甲田療法の『生菜食療法』は多くの癌患者を救っていましたが、それは以上のような理由があったからだと、私は推測しています。甲田光雄医学博士の著書に以上の内容が書いてあるわけではありませんが、おそらくは、以上のような理由があったものと思われます。

 癌細胞を育てる「ブドウ糖」は摂取せずに、赤血球全体を養う分だけの「ブドウ糖」を適宜摂取することにより、身体に余計な「糖新生」を起こさせてしまうような無駄なエネルギー浪費を避け、他の「身体の回復に必要なところ」にエネルギーを有効活用できる。
 また、赤血球以外の(脳細胞を含む)身体すべての細胞の “ブドウ糖の代替エネルギー源” となる『短鎖脂肪酸』を多く摂取することができ、赤血球全体を養うための「ブドウ糖」の摂取と、赤血球以外の(脳細胞を含む)身体すべての細胞を養うための『短鎖脂肪酸』の摂取との『ちょうど良い摂取バランス』をもって、癌細胞に「ブドウ糖」を与えて育ててしまうことなく、癌細胞だけを弱らせて衰退させながら、身体の機能を回復させてくれるのだと思います。

 甲田療法の『生菜食療法』は、他にも、『短鎖脂肪酸』『ビタミン』『ミネラル』『アミノ酸』『酵素』などの重要な諸栄養を、「生菜食」からも、腸内細菌を介したルートからも得られる食事療法であり、血液体液を浄化し、腸内環境を整え、腸内細菌を健全に育み、代謝機能を賦活し、免疫機能を高めてくれます。

 この『生菜食療法』に加えて、あとは、魚介食を充分に摂る、『エビオス』を併用する、などの工夫をされてください。
 詳しくは「『エビオス』の活用【肉食からでしか得られない「アミノ酸」があるため、植物食中心の食事の場合、この「アミノ酸」を『エビオス』から補給して安全性を確保すること!】」記事のほうを参照されてください m(__)m

 また、胃腸が弱い方、胃腸が弱体化して問題のある方などには、「生菜食」は量を食べることができない方もおられることでしょう。無理して大量に食べてしまうと、胃腸を壊してしまうことになりかねません。このような「生菜食」の量を食べれない方は『食物繊維サプリメント』をご自分なりに上手に活かすことによって、ご自分の胃腸の欠点を補ってあげましょう!
 ここは「『食物繊維サプリメント』の活用【腸内細菌が「不溶性食物繊維」の『セルロース』と「水溶性食物繊維」を食べて発酵分解する時に産生する諸栄養を腸内で摂取する方法!】」記事のほうを参照されてみてください m(__)m


 『癌細胞の唯一の餌はブドウ糖である』以上、癌の食事療法において「糖質制限食」は重要です。
 (ここは「ブドウ糖は「癌の最大のエサ」」カテゴリを参照してください
 甲田療法の『生菜食療法』も「糖質制限食」の要素を含んでいます。

 癌治療において「糖質制限食」が重要であるのは言わずもがなです。
 しかし、ただ単に『糖質(ブドウ糖)を断って、肉食ってりゃ、それで良い!』ということではないと思います。
 ここは、ご自分が納得される「糖質制限食」を『自己判断』して見出し、『自己責任』を持って選択されるしかありません。
 当ブログサイトが、その「判断材料」になって頂ければ幸いです m(__)m



「生玄米粉」の食事量の規定は、一日「1合」まで!
  胃腸が極度に弱っていて「生菜食」のできない方は、
  まず「生野菜ジュース」から始めてみましょう!
  ただ、生野菜は「生野菜ジュース」にすると『GI値』が高くなるため、
 「生野菜ジュース」の “がぶ飲み” は避けましょう!


 甲田療法の『生菜食療法』における「生玄米粉」の一日の食事量は、規定で「70g」を「2回」食べます。
 玄米は「1合」がだいたい140~150gですから、一日「70g × 2回」= 140g ですから、「生玄米粉」の一日の食事量は凡そ「1合」ほどで良いと思います。ただ、これはあくまで規定であり、甲田光雄医学博士はその患者さんに合わせて「摂取内容」と「摂取量」は変化させていましたので、これは基準と認識されてください。

 少食の成功者の方々を見ますと、玄米の一日の摂取量は、だいたい「5勺~1合」です。
 人間にとって穀物食は重要ですが、しかし、穀物は絶対に食べ過ぎてはいけません。
 いくら全粒穀物の玄米であろうとも、玄米を一日に2合も3合も食べるのは、穀物の過食になります。
 昔の人ならば、日常生活での運動量が非常に多かったので穀物を多く食べても糖質(ブドウ糖)は綺麗に代謝されましたが、現代の日本人は運動量が極めて減っており運動不足に陥っている人が多いわけですから、この状態で昔の人と同じように穀物を多く摂取すれば、いくら玄米であろうとも糖質(ブドウ糖)の過剰摂取となってしまい、代謝されずに体内に残存したしまった糖質(ブドウ糖)による「終末糖化産物」が発生し、これが癌をはじめとする諸病を引き起こす原因となります。
 これでは、せっかくの玄米食が患いの元となります。玄米の摂取量に関しましては「玄米を食ってりゃ、それで良し!」などという幼い認識を捨て、『玄米を少食で頂く』という正しい認識を必ず持たれてください m(__)m

 私の食養経験上の感覚では、玄米の健全な摂取量は、一日「5勺~1合」の範囲です。
 それでどうしても足りない方は、一日「1合3勺」です。
 どれだけ多くても、一日「1合5勺」までにしておいたほうが良いと思います。
 それでも足りない方は、玄米以外の食品、例えば「魚介食」などの摂取量を増やしてみましょう。


 また、胃腸が弱体化し過ぎてしまい、「生菜食」や「生菜スムージー青泥)」を食べると、胃腸が痛んだり炎症を起こしてしまうような方は、まず「生野菜ジュース青汁)」から始めてみましょう。
 「生野菜ジュース青汁)」は、水に溶けない “固形成分” である食物繊維( セルロースなどの「不溶性食物繊維」)が綺麗に取り除かれていますから、胃腸にかかる負担はかなり軽減されます。私の経験上、「生野菜ジュース青汁)」は「生菜食」や「生菜スムージー青泥)」に比べれば、摂取したのか分からないくらいに胃腸が非常に軽やかです。

 ですから、胃腸に自信のない方、胃腸が極度に弱ってしまっている方、「生菜食」や「生菜スムージー青泥)」を食べると胃腸が痛んだり炎症を起こしてしまう方は、まずは「生野菜ジュース青汁)」から始めてみましょう。
 例えば、上述のような『食物繊維サプリメント』を「生野菜ジュース青汁)」に適宜入れて摂取すれば、『セルロース』という「不溶性食物繊維」や「水溶性食物繊維」を「微粉末の状態で」摂取することができますので、胃腸にかかる負担をかなり軽減して食物繊維を多く摂取することができるでしょう。ぜひ、このような工夫をされてください m(__)m
ここは「『食物繊維サプリメント』の活用【腸内細菌が「不溶性食物繊維」の『セルロース』と「水溶性食物繊維」を食べて発酵分解する時に産生する諸栄養を腸内で摂取する方法!】」記事のほうを参照されてみてください

 ただ、生野菜は基本的に『GI値』が低いものが多いですけれど、生野菜を「生野菜ジュース青汁)」にすると『GI値』が高くなるそうです。「生野菜ジュース青汁)」は価値があるとは言えども、がぶ飲みするのは避けましょう。

 「生野菜ジュース青汁)」というのは、生野菜の中に含まれる(野菜を構成している)「水に溶けない “固形成分” である食物繊維( セルロースなどの「不溶性食物繊維」)」だけを綺麗に取り除いたものですから、「生野菜ジュース青汁)」は「生菜食」の “液体バージョン” と言えます。『ビタミン』『ミネラル』『酵素』『抗酸化物質』などの価値ある諸栄養を胃腸に負担をかけずに手軽く摂取することができる優れた方法です。

 甲田療法の『生菜食療法』でも「青汁葉菜類の生野菜ジュース)」が多用されていました。
 その摂取量は、規定でだいたい一日「1合(180ml)」を「2回」です。ですから、一日「2合(360ml)」ですね。
 私が見たことのある症例の事例でも(これは癌患者の症例ではないですけれども)、どれだけ摂取していても、その摂取量は「青汁葉菜類の生野菜ジュース)」と「赤汁ニンジンジュース)」を併せて、確か合計で「720ml」ほどでした。
 甲田療法の『生菜食療法』では、世間でよくある『生野菜ジュースを一日に「1リットル」も「2リットル」も摂取する』というようなことはありません。ここの観点につきましては、ぜひ、甲田光雄医学博士の自著に直接触れられて頂き、ご自分なりに思案されてみてくださ。よろしくお願いします m(__)m



「糖質制限食」「ケトン食」「断糖肉食」の盲点!
  肝臓が患っている癌患者は「糖質制限食」「ケトン食」「断糖肉食」に注意せねばならない!
 『ケトン生成』『糖新生』は肝臓で行なわれるので、
  肝臓を患っている癌患者は
『ケトン生成』『糖新生』が正常に働かない可能性がある!


 体内の「ブドウ糖」に枯渇した時、身体は肝臓の細胞(肝細胞)のミトコンドリアにおける「ケトン生成」によって、脂肪酸から『ケトン体』という『短鎖脂肪酸』を生成し、この『ケトン体』を “ブドウ糖の代替エネルギー源” として利用します。
ここは「「ケトン体」とは、体内のブドウ糖が枯渇した時に、肝細胞のミトコンドリアで作られる『短鎖脂肪酸』のこと!」記事を参照してください

 また「糖新生」とは、「ピルビン酸」「乳酸」「糖原性アミノ酸」「プロピオン酸」「グリセロール」などの糖質以外の物質から「ブドウ糖」を産生する経路のことですが、ほとんどは肝臓の細胞で行なわれ、一部は腎臓で行なわれます。

 つまり、肝臓が患っている癌患者さんは「ケトン生成」や「糖新生」が正常に行われない可能性があるのです。
 もし、肝硬変が悪化していたり、ましてや、肝臓癌が悪化していたりしていれば、肝臓の機能(肝機能)が正常に働いていない可能性があるわけです。ですから当然、肝臓を患っている癌患者さんは、肝臓で行なわれている「ケトン生成」や「糖新生」が正常には機能していないであろう可能性を考えなければならないのです。

 もし、肝硬変や肝臓癌などで肝臓を患っている癌患者さんで、肝臓の機能(肝機能)が正常に機能しておらず、「ケトン生成」や「糖新生」が正常に機能していなければ、「糖質制限食」や「ケトン食」、特に「断糖肉食」などをした途端に、身体は『ケトン体』も「ブドウ糖」も得られないわけですから、その癌患者さんの生命は一気に危険な状態に陥ることになってしまうでしょう。そのまま行けば、おそらく亡くなられるはずです。

 体内の「ブドウ糖」がまったく無くなってしまえば、しかも「糖新生」が機能しないともなれば、赤血球が死滅します。
 赤血球が死滅したら、当然、人間の身体は生きることなどできませんから、赤血球が死滅した時点で亡くなります。

 ゆえに、肝臓を患われている癌患者さんで、肝臓の機能(肝機能)が正常に機能しておられない癌患者さんは「糖質制限食」や「ケトン食」、特に「断糖肉食」には絶対に気をつけなければなりません。本当にご自分の生命を失うことになります。
 特に、穀物や野菜をまったく摂取しないで糖質(ブドウ糖)を完全に断ち、「動物性タンパク質」しか摂取しないような食事療法ならば、これは確実に危険でしょう。肝臓を患われている癌患者さんは、必ず要注意してください m(__)m

 また、同時に、肝臓を患われている癌患者さんは、断食は不適切ということになります。
 断食状態に入り「ケトン生成」や「糖新生」が機能しなければ、一巻の終わりです。
 『長期断食』などもっての外です。必ず気をつけられてください。


 以上、お話しさせて頂きました通り、肝臓を患われている癌患者さんで、肝臓の機能(肝機能)が正常に機能しておられない癌患者さんは「糖質制限食」や「ケトン食」、特に「断糖肉食」はできません。

 しかし、この点、甲田療法の『生菜食療法』であれば、「ブドウ糖」を適宜摂取しながら『短鎖脂肪酸』を多く摂取できますから、対応することができるでしょう。もし「ブドウ糖」の摂取量が足りない時には、身体に異常を感じますから、その時は、ニンジンなどの糖質(ブドウ糖)の多い野菜の量を少しずつ増やしてブドウ糖摂取量を調整したり、または「生玄米粉」の量を少しずつ増やしてブドウ糖摂取量を調整するのも良いですね。

 上述の如く、「生玄米粉」の『GI値』は20ですから、生デンプン(ベータ・デンプン)の中で消化される(分解される)分の「ブドウ糖」はゆっくりと血液中に流入していきますので、血液中が「ブドウ糖」で一気に溢れ返ってしまうようなことは起こらないため、「ブドウ糖」が癌細胞にまで届いてしまう心配もないはずです。
 このようにして、適宜な「ブドウ糖」の摂取で赤血球を養い、同時に、腸内細菌を介して多く摂取した『短鎖脂肪酸』という “ブドウ糖の代替エネルギー源” で赤血球以外の(脳細胞を含む)身体すべての細胞を養います。
 このように、甲田療法の『生菜食療法』をご自分なりに上手に活かしていけば、「ブドウ糖」と『短鎖脂肪酸』という2つの重要なエネルギー源を『ちょうど良い摂取バランス』で得ることができるでしょう。

 これは世間の「糖質制限食」「ケトン食」「断糖肉食」という食事療法ではできない芸当です。
 これならば、肝臓を患われている癌患者さんであっても、安全に実行することができる「糖質制限食」となるはずです。
 ぜひ、ご参考にされてみてください。よろしくお願いします m(__)m