これは、「ラマナ・マハルシ」が質疑応答の形式で語られている著名な『TALK』の中の、食べ物に関する内容の記事のご紹介です。

 ラマナ・マハルシは、食事関して「適度な量の清らかな(サートヴィック)な食事を摂るという方法が最上のものである」と言っており、清らかな食事(サートヴィック・フード)として、パン、野菜、果物、ミルクなどを挙げていました。
 また、肉食で悟りを開くことは不可能ではないが、それは難しく、避けるほうが賢明であるとも言われ、ラマナ・マハルシ自身、肉、魚、卵を食べることは一切ありませんでした。


 『TALK』は和訳され、次の3冊(1巻2巻3巻)にまとめられています。


      

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 TALK 22 (1)食物について
 【「ラマナ・マハルシ ~ インドの真の聖者、
   ラマナ・マハルシの “TALKS with Sri Ramana Maharshi” を完全和訳」
より 】

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ラマナ・マハルシ


【Talk 22】

 Mrs. Piggott returned from Madras for a further visit.
 さらに遠くへの訪問のためにマドラスに行っていた Piggott 女史が戻ってきた。

 She asked questions relating to diet regulation.
 彼女は「食事制限」に関する質問をした。


 D.What diet is prescribed for a sadhak(one who is engaged in spiritual practices)?
 信奉者sadhak(霊的な実践を行っている人)のためには、どのような食事を処方されますか?

 M.Satvic food in limited quantities.
 マハルシ限られた量の「サートヴィック・フード(清らかな食事)」である。

 D.What is satvic food?
 信奉者「サートヴィック・フード(清らかな食事)」とは何ですか?

 M.Bread, fruits, vegetables, milk, etc.
 マハルシパン、果物、野菜、牛乳などだ。

一応、補足説明をしますが、ラマナ・マハルシがここで言っている「パン」とは、日本人のみなさんが食べている「白パン」ではなく、「全粒粉のパン」のことであり、また「ミルク」とは、日本人のみなさんが飲まれているような「市販の撹拌された牛乳(酸化牛乳)」ではなく、搾り立ての「生牛乳」のことですブログ管理人

 D.Some people take fish in North India. May it be done?
 信奉者北インドでは魚を食べる人もいますが、よいのでしょうか?

 No answer was made by the Maharshi.
 マハルシからは答えがなかった。

たぶん、これは答えるには及ばなかったのでしょう。獣肉食であれ、鶏肉食であれ、魚肉食であれ、肉食をするか否か、肉食の如何につきましては「その人の求めているもの」によって答えが変わりますし、その民族、その人の体質によっても、答えが変わるものです。
 医学生化学栄養学の教科書しか頭にない人たちは、個々の人間の心身の性質体質を無視し、すべてを同一視してしまう嫌いがありますが、私は、個々の人間の心身の性質体質を考慮することを大事にして、すべてを一様に考えるべきではないと思います。
 「その人が求めるもの」や、その民族、その人の性質体質によって、肉食の有無が決まります。その人の肉体の維持に肉食が必要であれば肉食をすべきでしょうし、また、その人の精神が肉食を求めているならば肉食をすべきでしょう。しかし、その人の肉体の維持に肉食が不要となっているならば肉食をする必要はありませんし、その人の精神が肉食を拒むなら肉食をする必要はないでしょう。
 マクロビオティックのように「他人(桜沢如一)の理論を鵜呑みにして肉食を否定している」ような人が肉食を断つことで肉体的な問題が発生しても、それはその人の『自己責任』です。肉食に関しましては、学問的理論的な「肉食は良い」「肉食は悪い」だけに終始するのではなく、自分の身体の声に常に耳を傾けながら判断していく姿勢も大事です。獣肉を食べると体調を崩す人は獣肉食を避ければ良いですし、魚介食が身体に合うのならば魚介食をすれば良いですし、獣肉食鶏肉食魚介食を食べなくても無病息災であるならば、これら肉食は安心して食べなくて良いのです。
 私の母のように、肉類(獣肉鶏肉魚肉)が大嫌いなのに(食べると気持ち悪くなるそうです)、医者から「肉(獣肉)を食べないと身体に悪い! 病気になる!」とか脅されて、頭でっかちに無理して肉類(獣肉鶏肉魚肉)を食べ続けた結果、虚弱体質は一向に改善しませんでしたが、私が伝えた「生玄米食」や「生菜食」の食事で体質がようやく改善していく人も実際にいます。
 ですから、肉食に関しましては、医学生化学栄養学の教科書だけの「頭でっかち判断」だけはしないで頂きたいです。
 学問だけの判断に陥るのではなく、必ず、ご自分の身体に合った方法を選択していきましょう!
ブログ管理人

 D.We Europeans are accustomed to a particular diet; change of diet affects health and weakens the mind.
    Is it not necessary to keep up physical health?
 信奉者我々ヨーロッパ人は、特定の食事に慣れていますので、
     食事を変えてしまうと健康に影響を及ぼし、精神を弱くしてしまうかもしれません。
     身体を健康に保つことは必要ではないということでしょうか?

 M.Quite necessary.
    The weaker the body the stronger the mind grows.
 マハルシとても必要だ。
      肉体が弱ければ弱いほど、精神は強くなっていく。

 D.In the absence of our usual diet our health suffers and the mind loses strength.
 信奉者普段の食事がなければ、我々の健康は損なわれ、心は弱くなってしまいます。

 M.What do you mean by strength of mind?
 マハルシ「心の強さ」とはどういう意味か?

 D.The power to eliminate worldly attachment.
 信奉者世俗的な執着心を無くす力です。

 M.The quality of food influences the mind.
    The mind feeds on the food consumed.
 マハルシ食物の質は心に影響を与える。
      心は「食べた食物」に依存するからだ。

 D.Really! How can the Europeans adjust themselves to satvic food only?
 信奉者本当にそうですね!
     どうすれば、ヨーロッパ人は「サートヴィック・フード(清らかな食事)」のみの食事に慣れることができますか?

 M.Pointing to Mr. Evans-Wentz)You have been taking our food.
    Do you feel uncomfortable on that account?
 マハルシEvans-Wentz 氏を指さしながら)あなたはすでに我々の食物を摂っている。
      その説明でどうだろうか?

 Mr. Evans-WentzNo. Because I am accustomed to it.
 Evans-Wentz 氏はい、納得です。私はそれに慣れてしまいました。


 D.What about those not so accustomed?
 信奉者それに慣れない人はどうでしょうか?

 M.Habit is only adjustment to the environment.
    It is the mind that matters.
    The fact is that the mind has been trained to think certain foods tasty and good.
    The food material is to be had both in vegetarian and non-vegetarian diet equally well.
    But the mind desires such food as it is accustomed to and considers tasty.
 マハルシ習慣とは、環境に対する適応に過ぎない。
      重要なのは心である。
      実際のところ、心の訓練によって、ある特定の食物を美味しいと思わせることができる。
      菜食主義者の食事であろうとなかろうと、等しく食物は取られなければならない。
      しかし、心は慣れているもの、そして、美味しいと感じるような食物を望むものだ。