これは、「海外 癌医療情報 リファレンス(旧)」サイト内の「M.D.アンダーソンがんセンターニュース」の記事です〔今はサイトがリニューアルされて「海外 癌医療情報 リファレンス(新)」になっています〕。

 「
テキサス州立大学 MDアンダーソンがんセンター」と言えば、癌の治療研究教育予防を専門とする大規模な「がんセンター」として有名であり、MDアンダーソンがんセンターの医師たちは、癌治療の国際的なリーダーとして知られています。MDアンダーソンがんセンターとは、アメリカのみならず、世界を代表する「がんセンター」です。

 その MDアンダーソンがんセンターが発信した当記事において、MDアンダーソンがんセンターは、癌治療の上で「炭水化物をまったく抜いてしまった食事療法は危険である」と指摘されています。
 これは、世界一流の大規模「がんセンター」が発信する内容です。当ブログサイト内の「
糖質制限食の是非【糖質制限食は賛成だが、部分的には「疑問点」や「おかしな点」もある!:内海聡医師の facebook より】」記事にて、内海聡医師も同様の見解を述べています。もちろん、私も同様の見解を示します

 「癌患者への糖質制限食」を指導されている世の医学博士・医師・治療家の先生方の中には、生化学的な側面だけの視点で「
食事から炭水化物を抜いて糖質(ブドウ糖)さえ摂取しなければ、それで良い! 獣肉さえ食っておけば、それで大丈夫
」と安直に考えている先生が多いようですが、これは本当に正しいのか・・、問題は一切ないのか・・。
 MDアンダーソンがんセンターが投げかけているこの記事を通して、もう一度よく考えてみてください m(__)m

 私もこの記事の内容のすべてに納得はできないにしても(糖度の高い野菜や果物の摂取を推奨している、乳製品を推奨している、など・・)、多くの面で頷ける内容だと思います。
 ただ、この記事に対しては流石に「もう少し糖質(ブドウ糖)を制限することを考えたほうが良いのでは・・」とは思いますけれども、それでも、全粒穀物食と菜食から得られる代謝機能の促進にとって重要な栄養の摂取、及び、癌と闘うのに有効する抗酸化物質などの摂取、また、腸内環境や腸内細菌を正すのに有効する食物繊維の摂取、これらを考慮すれば、この記事の内容は非常に参考になると思うのです。


 とにかく、「ガンの特効薬はミトコンドリア賦活剤」ブログの鈴森さんが「ミトコンドリアが正常でいられる食事法は全て支持!」記事にて仰られていますように、精白穀物(白米や白パンなど)や精白糖(白砂糖)などを過剰に摂取して「乳酸」を溜めることで正常細胞の代謝に不具合を生じさせたり、それでミトコンドリアにダメージを与え異常を来たさせたり、癌の進行に加担したりするような糖質(ブドウ糖)の摂り方をしなければ良いのであり、身体全体の代謝機能免疫機能腸内環境腸内細菌の働きを改善して向上させるためには、糖質(ブドウ糖)の摂取の有無だけで癌治療の食事療法の良し悪しを判断できるものではなく、糖質制限食においても、もっと柔軟に考えるべきです。

 癌患者への穀物食に関しましては、私は次の記事の「冒頭の黄囲み部分」にて意見を述べさせて頂きましたので、ぜひ参照されてみてください m(__)m

    糖質制限食の是非【糖質制限食は賛成だが、部分的には「疑問点」や「おかしな点」もある!
     :内海聡医師の facebook より】


    専門家が警告! 大ブームの「食事は炭水化物抜き」が一番危ない!
     糖質制限ダイエットで「寝たきり」が続出中!
     【炭水化物の主食を抜き、安易に獣肉食に走って良いの?】



 ただ、私の場合は、癌患者の食事療法に肉製品(獣肉食乳製品を採用するのには反対です。
 それは、癌研究報告によって『肉製品(獣肉食乳製品は「癌の促進剤」となる』と指摘されているためです。
 (ここは「肉食・乳製品の真実(肉製品、牛乳・乳製品は癌を進行させる食品)」カテゴリを参照してください

 このことにつきましては、「肉食(獣肉食)を多食する糖質制限食は、本当に正しいのだろうか?」カテゴリ内の記事に私の見解を書かさせて頂きました。
 また、「私の「肉食に対する考え方」及び「癌患者の食事に肉製品(獣肉食)・乳製品を採用するのを、私がなぜ避けたがるのか」について」記事にて、私の「肉食に対する考え方」と「癌患者の食事に肉製品(獣肉食乳製品を採用するのを、私がなぜ避けたがるのか」についてお話しさせて頂きました。


 さらに、次の記事のような「癌患者さんの実地的な症例」もあります。

    癌患者が獣肉食を甘く見るのは、ご自分の生命を軽く見るのと同意です
     【獣肉を食べた直後から様態が激変して亡くなられる癌患者さんの症例から、獣肉食の答えを探る・・・】


    癌から生還している元癌患者は「肉」を食べない食事療法を選んでいる!
     【 たんこさんの「転移だらけの大腸がん4期からの「逃病記」」ブログより 】



 私は、ただ単に「肉製品(獣肉食乳製品をただ否定したい」わけではなく、様々な角度から考慮して判断した内容をお話ししています。私は私なりに「なぜ、そう言えるのか」を精一杯にお話しさせて頂いているつもりです。
 それは「私の意見を解かってほしい」などという甘ちゃんの考えではなくして、この「癌と食養」ブログサイトにせっかく来てくださる癌患者さんに「一つの考え方」を何か感じて頂くためにさせて頂いていることです。
 ご理解して頂けたら有り難いと思います m(__)m


 癌の唯一の餌は「ブドウ糖」なので、糖質制限食が癌治療に有効するのは明らかです。
 私は、糖質制限食は癌治療に必須とまで思っています。

 私の理想とする糖質制限食は、

    GI値(グリセミック指数)の低い全粒穀物食や菜食を適宜に活かしながら、
     身体の代謝機能免疫機能腸内環境腸内細菌を改善して向上できる栄養療法をすること
   癌体質』を深めさせ、癌の進行に加担する食品を避けること
     〔精白穀物(白米や白パン精白糖(白砂糖)、また、肉製品(獣肉食乳製品などの食品です
   癌体質』そのものをより改善していくことのできる栄養療法であること

 これらが同時に達成できる糖質制限食です。

 そのためには、肉製品(獣肉食乳製品を避けて、肉食は魚介食とし、GI値(グリセミック指数)の低い食品で「癌を育てることに加担しない全粒穀物食と菜食」による栄養療法が必要となります。
 私は、糖質制限食につきましては、このような考え方を持っています。

 癌患者さんは、どうか、ご自分が納得できる糖質制限食を見出されて頂きたいと思います。
 そして、糖質制限食にご自分なりに邁進されてください m(__)m

 肉製品(獣肉食乳製品を多用する糖質制限食を行なっている癌患者さんは、MDアンダーソンがんセンターが提示している当記事の内容からも、肉製品(獣肉食乳製品を食事の中心に置き、全粒穀物食菜食はしなくても本当に良いのか・・、それで本当に大丈夫なのかを、どうぞ、ご自分なりによく考えられてみてください。
 よろしくお願いします m(__)m

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 人気の食事療法で癌は防げるか? / MDアンダーソンがんセンター
 【「海外 癌医療情報 リファレンス」
より 】 (2011年4月21日


 MDアンダーソンがんセンターの専門家が語る栄養学的見解
 
MDアンダーソンがんセンター
 2011年4月11日


 「どんな食事療法でも、癌の発症リスクを低減させるというわけではない」と語るのは、テキサス大学 MDアンダーソンがんセンターの専門家らだ。同センターの栄養学専門家らは、一般に行われている食事療法を良いものと悪いものに分けた。

 「体重が多すぎたり肥満体なら、体重を減らせば癌の発症リスクも減らせます」と MDアンダーソン臨床栄養部門の上級臨床栄養士(senior clinical dietitian)である Daxaben Amin 氏は述べた。

 「ですが、気をつけてください。
  体重を減らそうとすることは、癌のような病気と闘うために必要な栄養も身体に与えないということなのです。



良好な栄養摂取はすぐに身に付くものではない

 「“推奨リスト” に入る食事療法は、長い目で見た変化を促すものです」と Amin 氏は言う。
 「あらゆる食品群の中から、様々なものをどうやって選ぶか、ということでもあります」。


 地中海式食事
 地中海式の食事療法は「推奨」。
 (地中海式食事療法(地中海式ダイエット)」カテゴリを参照してくださいブログ管理人

 なぜなら、地中海式食事は人々に生涯を通じて良好な栄養摂取に対する取り組みを促すからである。
 この食習慣は、癌や心疾患の予防に用いられる多くの食事指針の基準をも満たしている。

 その特徴は

   果物、野菜、ナッツ、その他の植物由来の食物を毎食ごとに多く取り入れている。
   バターでなくオリーブオイルやキャノーラ油などの健康的な油脂を選んでいる。
   塩ではなくハーブやスパイスで味付けをしている。
   牛肉羊肉やアルコールの摂取量が少ない。
   1週間に最低2回は魚や鶏肉を食べる。


 全身的アプローチ
 この種の食事療法で重視されているのは、毎日3回「多めの食事」を取るという通常のスタイルではなく、6~7回「小まめな食事」を取ることである。これが「推奨」とされるのは、下記に示す癌予防効果が期待できるからである

   果物、野菜、全粒の穀類を少なくとも1日の食事の半分に取り入れている。
   脂肪分の少ないタンパク質の摂取を増やす。
   脂肪分の多い食事を控える。
   一日の中に運動の時間をつくる。


極端な食事制限を行うダイエットは悲惨な結果に陥る

 「短期間で変化を目指そうとする食事療法では、一日に身体が必要とする栄養が取れないことが多いです
 と Amin 氏は言う。

 「このような食事療法が “悪い” ダイエットです」。

 グルテン・フリー・ダイエット(グルテン抜き食事療法
 グルテンとは小麦、ライ麦、大麦、オーツ麦といったほとんどの穀類に含まれるタンパク質である。
 グルテン・フリー・ダイエットは今流行っているダイエットの1つである。
 グルテン・フリーに走ると、全粒穀類を含む食事を食べなくなる。
 しかし、セリアック病でもない限り、グルテン・フリーを目指すべきではない。
 その理由として、全粒穀類には繊維質をはじめ、各種ビタミンやミネラルが多く含まれており、癌の発生につながる恐れのある細胞障害を防ぐからである。

 ノンカーボ・ダイエット(炭水化物抜き食事療法
 「徹底的な “ノンカーボ(炭水化物摂取制限)” を謳う食事療法を行ってはいけません」と Amin 氏は言う。
 Amin 氏によれば、健康な体重を維持するためには炭水化物の摂取量を一定限度にとどめる必要があるものの、炭水化物の摂取を完全に断つことは、我々の身体に必須な最低限のエネルギー源の摂取も断つことになる。
 さらに悪いことには、野菜をはじめ、果物、全粒穀類、及び、豆類といった「癌と闘う、いくつかの重要な炭水化物」までも身体から取り上げることになる。
 「ノンカーボ(炭水化物摂取制限)に走るより、炭水化物を賢く選びましょう」と Amin 氏は述べる。
 「ケーキ、クッキー、その他の加工食物や精製穀類や精製糖ではなく、全粒穀類を食べましょう」。


中庸が成功の秘訣

 健康的な体重の維持は生涯を通じて取り組むべきことである。
 そして、長い目で見た成功の秘訣は中庸である。
 「台所の棚には、MDアンダーソン推奨の癌予防食材リスト(www.mdanderson.org/focused*1下記に和訳)掲載のいろいろな癌予防食品を入れておいてくださいね」と Amin 氏は語った。


    窪田美穂(翻訳酒井伸茂(薬剤師)監修

     【原文】Popular Diets:Do They Prevent Cancer?



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 *1【参考】リンク先 〔www.mdanderson.org/focused

 癌予防のための食材リスト / MDアンダーソン

 癌予防につながる食べ物をぜひ台所に!

 今度、買い物に行く時はこのリストを持ち、癌と闘うための食材を購入しましょう。
 大切なのは、果物、野菜、豆、そして、全粒穀物を中心とした食事を取ることです。


 野菜果物

   さつまいも
   ブロッコリー
   カリフラワー
   レンズ豆
   芽キャベツ
   チンゲン菜(できれば有機栽培
   ケール、または、コラード(できれば有機栽培
   豆類(新鮮なもの、または、冷凍
   コスレタス
   枝豆
   トマト(缶詰の場合は「食塩不使用」のもの
   にんにく
  
   オレンジ
   赤、または、黒ぶどう(輸入品の場合、できれば有機栽培
   生、または、冷凍のベリー類


 タンパク質

   鶏、または、七面鳥の赤身
   鮭やハリバ(大型の白身魚)、レッドフィッシュ、鯛などの脂身の少ない魚
   豆腐
   黒豆、赤いんげん、小豆(低ナトリウム


 乳製品

   スキムミルク
   低脂肪チーズ
   卵、または、代用卵
   ひよこ豆(低ナトリウム


 穀物

   玄米、または、ワイルドライス
   全粒粉パスタ


 パン

   全粒粉使用のパンやトルティーヤ、丸パン


 シリアル

   ブランフレーク
   オートミール


 スナック

   ポップコーン
   全粒粉トルティーヤチップス、または、クラッカー
   フムス(注:ひよこ豆のペースト
   アーモンド(味付けしていないもの、無塩


 調味料

   ケチャップ
   オリーブオイル
   キャノーラ油
   低脂肪、または、無脂肪ドレッシング


 香辛料

   ウコン


 飲み物

   黒ぶどうのジュース(果汁100%、砂糖不使用のもの
   緑茶、または、白茶(ティーバッグ、または、リーフ


    内田彩香(翻訳



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