私の好きな言葉です。
 この言葉の中から、みなさんも何か感じてみてください m(__)m




  菜根譚 洪応明〔自誠、号還初道人〕(中国明代末期の人菜根譚


  菜根譚 - 前集11条

 【原文】
  藜口莧腸者、多氷清玉潔。
  袞衣玉食者、甘婢膝奴顔。
  蓋志以澹泊明、而節従肥甘喪也。

 【読み下し文】
  藜口莧腸(れいこうけんちょう)の者は、氷清玉潔(ひょうせいぎょくけつ)多く、
  袞衣玉食(こんいぎょくしょく)の者は、婢膝奴顔(ひしつどがん)を甘んず。
  蓋(けだ)し、志は澹泊(たんぱく)を以てして明らかに、而して(しかして)節は肥甘よりして喪うなり。

     藜口莧腸 ・・・ 粗食
     袞衣玉食 ・・・ 美衣美食
     氷清玉潔 ・・・ 氷のように清く、玉のように穢れのない様(さま
     婢膝奴顔 ・・・ 奴婢ぬひ奴隷のこと)のようなお追従を上位の者にする卑賤な様(さま
      追従 ・・・ 他人の気に入るような言動をすること。こびへつらうこと。
     澹泊 ・・・ 淡白


 【訳文1】

  平素、粗衣粗食に甘んじている士人には、氷のように清く玉のように穢れのない心の持ち主が多いが、
  (これに反して)、美衣美食に奢る輩には、甘んじて奴婢のようなお追従を上位の者にする卑賤な態度の者が多い。
  思うに、人間の操守は、淡白な生活によってますます磨かれるが、
  その気概は、豪奢(ごうしゃ非常に贅沢で派手なこと)な生活によって次第に失われていくものである。


 菜根譚 〔訳文1の著書



 【訳文2】
  素朴な食生活で生きている者は、透明で清潔な者が多いが、
  美食豊満な生活を送る者は、下衆な根性で生きている。
  思うに、「志」は淡白な生活で磨かれ、飽食な生活により失われてしまう。つまり、贅沢は敵ということ。
  言い換えれば、飽食絶って礼節を知ると言えるだろう。



 【訳文3】
  粗衣粗食に甘んじている者には、清らかな心の持ち主が多い。
  これに対し、美衣美食にふける者には、上級者に卑屈な態度を取る者が少なくない。
  思うに、志操は清貧な生活によって磨かれ、節操は贅沢な生活によって失われるものであるらしい。