活性酸素
 【「脂質と血栓の医学」
より 】


6.食品加熱と活性酸素

 食品(肉や魚)を高温で加熱調理するとタンパク質が熱変性を起こし、「ヘテロサイクリックアミン」が生成される。
 「ヘテロサイクリックアミン」は生体内で N-水酸化体となり、エステル化されて遺伝子DNA鎖を切断し、変異原性を現す。
 「ヘテロサイクリックアミン」が遺伝子DNA鎖を切断する際には、活性酸素(スーパーオキシドアニオン過酸化水素ヒドロキシラジカル等)が関与する。

 ブドウ糖とアミノ酸が共存する食品を加熱調理すると、メイラード反応によりヒドキシフラノン誘導体(芳香成分)が生成される。ヒドキシフラノン誘導体は活性酸素を発生させ、DNA鎖を切断したり、組織障害を起こす。




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 肉の火食は発癌性物質が発生しますが、肉の摂取量が少しであれば、
 身体にとっては、かえって『発癌性物質の無害化トレーニング』になります!


 ウィキペディアの「ヘテロサイクリックアミンHCA)」記事には、次のように記されています。

   HCA(ヘテロサイクリックアミン)の生物学的機能は、ビタミンから発癌性物質まで様々である。
    発癌性 HCA は、肉を高温で調理することによって生成する。
    発癌性物質としての HCA は、食品中のアミノ酸とクレアチンが高温環境下において反応することで新たに生成する。
    特に、魚や肉類のこげた部分や煙の中に多く含まれる。


 これは、私が当ブログサイトでお話ししている「火食の害」の一つです。
 肉(獣肉鶏肉魚肉)の火食にはこのような弊害のあることを知っておいてください。


 私は肉食を否定まではしません。
 私が癌患者さんに獣肉食を注意すべきと訴えているのは、癌研究報告によって『肉製品乳製品は癌を促進させる「促進剤」である』と正式に報告されており、それに同意を示す医学博士医師医療関係者らが世界的に多いからです。

 広島大学の癌学会の先生の行なった動物実験では、

    魚介料理、日本料理(和食)の栄養はすべて、正常細胞に行っている
    (魚介料理、日本料理(和食)の栄養は正常細胞の栄養となるので、正常細胞を育てる

    肉製品・乳製品の栄養はすべて、癌細胞に行っている
    (肉製品・乳製品の栄養は癌細胞の栄養となるので、癌細胞を育てて、癌を進行させる

 という結果が得られたそうです。
 これは丹羽耕三医学博士という天才医師の発言ですから、肝に銘じたほうが良いと思います。
 (ここは「丹羽靱負(耕三)医学博士が語る、肉製品・乳製品の真実!」記事を参照してください


 獣肉食であろうとも、魚介食であろうとも、いずれにせよ、火食をすれば上述のような毒が発生します。
 日本人は昔から魚介食をしてきましたので、魚介食の火食から発生する毒を無害化することには長けています。
 しかし、日本人が獣肉食を常食し始めたのは、ここ数十年の話なのです。
 身体の機能として身に付くまでには通常300~400年間はかかるそうです。
 ですから時間的に見ても、日本人の身体は獣肉食の火食から発生する毒を無害化することにはまだ長けてはいないと見るべきでしょう。

 日本人の消化酵素、及び、腸内細菌も、魚介食には向いていても、獣肉食にはまだ向いていないと見るべきです。
 人間は、その民族が過去から継続してきた民族食伝統食の通りに適合する消化酵素腸内細菌を持ち得ています。
 ゆえに、日本人がすべき肉食としては、日本人が過去からずっと続けてきた魚介食のほうを優先すべきであり、近代に入ってから広く行われるようになった獣肉食などは魚介食に次ぐものとすべきです。獣肉食などはまったくしなくても構いませんし、もし獣肉食をするならば少食にしておいたほうが良いでしょう。

 獣肉食をしなければ体に悪い・・、獣肉食をしなければ健康は保てない・・、獣肉食をしなければ病気になっちゃう・・、
 こんなことを本気で思い込んでいる日本人の方がもし本当におられるとしたら、こんな茶番合ことはありません。
 もし、日本人が獣肉食をしなければ問題を発するのであれば、日本人はとっくの昔に獣肉食を始めています。
 しかし現実は、昔の日本人はつい近代に入るまで獣肉食をほとんどせずに無病息災に暮らしていたのです。

一部の地域では、猪や鹿や熊、鴨などの獣肉を食べる習慣がありましたが、全国的ではありません。
 昔の日本人は鶏肉さえ、年に2回ほどの「ハレの日(正月や夏祭りなどの特別な日)」にしか食べていませんでした。
 これはうちの95歳のお婆ちゃまからも確認を取っています。うちのお婆ちゃまは大正8年くらいの生まれですが、その当時の日本の民間人は家畜の鶏が毎朝生む卵は食べていたそうですが、鶏肉は食べていなかったそうです。当然、獣肉などは一部の金持ちや都会人が食べていたものの、一般の民間人は食べていなかったそうです。特に、戦前戦後は何も食べるものがなく、魚すら食べれない民間人も多かったそうですよ。
 うちのお婆ちゃまは、私によくこう話してくれました。

 『あの頃(太平洋戦争中)はねぇ~、空襲のサイレンが鳴るとねぇ~、
  みんな「炒り大豆」の入った袋を持って防空壕に逃げん込んだんだよ・・。
  朝まで防空壕に隠れて夜を明かしてね・・、みんなガタガタ震えてね・・。
  朝になってやっと防空壕から出られると、みんな口を揃えて「今日も生き残ったね・・」と言ったもんだよ・・・。
  あの頃(太平洋戦争中は食べるものと言ったら「炒った大豆」くらいしかなかった・・。
  配給があっても、一軒にさつま芋が一つくらいでね・・、昔は家族が十何人もいただろう・・、
  このさつま芋を普通に食べてしまったらすぐに食べ終わっちゃうから、
  さつま芋を薄く切ってね・・、天日で干して乾燥させてね・・、粉にしてからお茶にして飲んだんだよ・・・。
  他に何も食べるものなんてなかったからね・・、それが本当に美味しかった・・。
  今の若い人にゃァ~、こんなこと分からないだろうね・・・』


 その頃の私は生菜食や断食をしていた食養野郎だったので、「あなたの孫は戦争を経験せずとも、そのくらいのことはちゃんと分かってます・・」と心の中でつぶやきました。
 このお婆ちゃまの話を聞いてフと思ったのは、食べるものと言えば「炒り大豆」くらいで、あとは「さつま芋の乾燥粉茶」を飲むくらい、これで戦前戦後の何年間も生き延びたわけです。この時代、近所の幼児が飢えで亡くなったそうですが、大人はこの程度の飢えではまったく死亡していませんでした。そして、その頃(太平洋戦争中)を経験した昔の日本人ほど、肉を喰らい、栄養満点な食事を毎日食べてご満悦している〔栄養学的な自己満足に浸っている〕現代の日本人よりも遥かに身体が丈夫で健康なのです。
 お婆ちゃまはこの話を何度もしてくれまして、その都度、話の内容は一致していました。お婆ちゃまがもしボケていたら話の内容に食い違いが見られるはずです。しかし、話の内容に食い違いは少しも見られなかったので、この話は戦前戦後の日本に実際にあった事実なのでしょう。
 私はお婆ちゃまのこういった話を聞く度に、「少食が身体を鍛えて丈夫にする」ということを感じるようになりました。
 ただ、ここはもう少し奥突っ込んで見つめねばなりません。
 昔の日本人は腸内細菌が健全でしたから植物性食品から食物繊維さえ摂取していれば、強健なる腸内細菌がその食物背にを食べて『短鎖脂肪酸』『ビタミン』『ミネラル』『アミノ酸』『酵素』などの栄養を産出して宿主である人間に提供してくれていましたから問題はありませんでした。これは、現在の発展途上国で植物食のみで暮らしている民族が無病息災でいるのを見ても分かります。
 しかし現代の日本人は、生活環境を小奇麗にし過ぎたために腸内細菌の種類も数も減り、しかも、現代医療の薬漬け点滴抗生物質による腸内細菌の破壊を受けており、食物繊維の摂取が足らず、肉食に編重しているため、腸内細菌に異常が発生しており、昔の日本人のように植物食だけでは通らなくなってきている実態があります。私のように生菜食が中心の食生活を送り、肉食を〔獣肉食も鶏肉食も魚介食も〕ほとんどしないで生きれるような奴は、まだ腸内細菌が真面なほうなのでしょう。食事を見つめる時は「腸内細菌の有無」まで見つめなければなりません



 上述のように、私は癌患者さんにおける獣肉食は懸念していますので、癌患者さんがすべき肉食は獣肉食よりも安全であろう魚介食を推奨します。

 一般の方は、獣肉食は適宜なら問題はないでしょう。
 獣肉食はしてはいけないのではなく、その量と質を正しく持てば、獣肉食をしても大丈夫だと思います。
 毎日、獣肉を食べている欧米人でも長寿を得ている人はたくさんいます。
 獣肉をまったく食べていなくても病気になっている人だって実際にいます。

 問題は、獣肉食の量が少量であれば良いのです。
 その少量の獣肉食から発生するわずかな毒が、かえって身体の機能を促進させて強固にします(身体を鍛えます)。
 しかし、獣肉を大量に摂りますと、発生する毒も大量になり、身体に問題が発生するのは当然です。

 また、獣肉食をするならば、必ず「高級肉」を選ぶことです。
 スーパーの安い肉は、ビタミン剤ホルモン剤抗生物質を投与されて育った畜獣の肉ですから、そのような肉には化学物質が含まれていますので、食べれば害を受けます。これは卵も同じであり、スーパーの安い卵は雌鶏にビタミン剤ホルモン剤抗生物質を投与していますから、体内を化学物質で汚染された雌鶏から産み出した卵もまた化学物質に汚染されていますので、必ず「高級卵」を選択されたほうが賢明です。
 獣肉や卵を食べるならば、必ず「高級品」を選びましょう。
 それを少食で頂けば良いです。

 魚介食の場合は、養殖のものではなく、必ず「天然のもの」を選ばれてください。
 養殖の餌には、上述と同じように、いろいろなものが混ぜられています。これは避けましょう。

 なぜ、畜獣の餌にビタミン剤ホルモン剤抗生物質などの薬を混ぜるのかと言いますと、畜獣に人工的な飼料を与えますと病気がどうしても発生してしまうので、畜獣の病気の発生を薬で抑えるために化学飼料(薬たっぷり飼料)を与えるのです。
 安い肉や卵は基本、化学物質に汚染されていることを知り、とにかく、これらの薬漬け食品は避けてください。


 肉を高温で加熱調理しますとタンパク質が熱変性を起こし、発癌性物質としての「ヘテロサイクリックアミンHCA)」が生成され、これが遺伝子DNA鎖を切断して癌の原因になります。
 これは獣肉食でも鶏肉食でも魚介食でも同じだと思いますが、肉の摂取量が少なければ問題はないと思います。
 昔の欧米人は獣肉食をしていましたし、昔の日本人は魚介食をしていましたが、昔は癌がほとんどありませんでした。
 適宜な「少食なる肉食」ならば、さして気にすることはないと見て良いでしょう。
 欧米人は昔から獣肉食をしていますが、現代と違って昔は大量生産ではありませんから、獣肉の摂取量は少量だったはずです(わずかな摂取量です)。日本人は昔から魚介食をしていますが、昔の日本では魚を食べられる民間人であっても週に2~3回程度だったそうです。このように、肉食の摂取量がごく少量であれば、少量の肉食の摂取から発生したわずかな毒も、かえって体を鍛えて強くする薬となります。


 これは、免疫系を見ればよく分かります。
 現代の日本人は生活環境を小奇麗にし過ぎて黴菌(ばいきん)を遠ざてしまったため、かえって免疫機能が低下しています。免疫は黴菌に反応して対応することで、その機能を高く維持できます。
 しかし、黴菌がなければ反応も対応もできず、「使わざるは退化す」の言葉の如く、免疫機能が低下してしまうのです。
 インドなどの発展途上国のような黴菌だらけの中で暮らしている人たちのほうが高い免疫を維持しているのは、日常生活の中で黴菌に接して免疫を働かしているため、高い免疫を維持することができるのです。

 もっと簡単に言えば、これは筋力トレーニングと同じです。
 筋力トレーニングを継続しているうちは筋力を維持することができますが、筋力トレーニングを止めた時点で、徐々に筋力が失なわれていくのと同じですね。
 人間の身体の機能とは「使わざるは退化す」という仕組みがあり、使わなくなれば弱体化してしまうのです。

 また、アルコールはその多くが肝臓で分解されますが、一日一杯のお酒が身体に良いと言われるのは、お酒を飲めば血行循環も良くなり、適宜な少量のアルコールを肝臓が分解することによって、肝臓の機能がほどよく使われ、肝臓機能の強化と維持に役立つからです。


 ですから、例え肉を火食することによって発癌性物質が発生しようとも、その量がわずかであれば、身体はその発癌性物質を無害化しようと働きますので、身体にとっては『発癌性物質の無害化トレーニング』にもなるのです。
 もし身体がまったく発癌性物質を経験しなくなれば、身体の「発癌性物質を無害化する対応力」もなくなり、ほんのわずかな発癌性物質が体内に入っただけで(もしくは、体内で発癌性物質がわずかに発生しただけで)すぐに癌化が起こってしまって、エライことになるでしょう。
体内の発癌性物質有害物質は、肝臓でつくられる「フェーズ1」酵素、「フェーズ2」酵素(解毒酵素)の2段階の働きによって無害化され、体外に排泄されます。当記事にてお話しさせて頂きましたように、体内に発癌性物質が適宜に少量あれば、その少しの発癌性物質を身体は容易に無害化しながら、身体に備わっている「無害化システム」の強化と維持ができるのです。これは、上述の「免疫機能の強化と維持」や「筋力トレーニングによる筋力の強化と維持」や「一日一杯のお酒による肝臓機能の強化と維持」の話とまったく同じなのですね〔ただ、毒量があまりにも多くなると身体は「毒の無害化」どころの話ではなくなり、大量の毒には対応できませんから有害しか残りません。これはあくまで『身体が対応できる「少量の毒量」であること』が条件であり、『身体が対応できる範囲内の適宜な少量の毒量』に限ります〕。
 しかし、発癌性物質が体内にまったく存在しなくなれば、身体はこの「無害化システム」を働かさなくても済むようになり、上述の「使わざるは退化す」の通り、この「無害化システム」は徐々に弱体化していくことになるでしょう。もし、そんなことになったりでもしたら、身体はほんの少しの発癌性物質にも「無害化」対応ができなくなり、本当にどエライことになります。
 身体の機能を強化して維持するためには、身体はその機能を使い続けなければなりません。身体がその機能を使わなくなった時点で、その機能は徐々に弱体化していくのです。ですから、上述の如く、身体のこの「無害化システム」を強化して維持するためには、体内にほんの少しの発癌性物質があるくらいがちょうど良いのです。身体って奴は、そんなもんです♪
 ここにつきましては、「体内の発癌性物質・有害物質は、「フェーズ1」酵素、「フェーズ2」酵素による2段階の働きによって無害化され、体外に排泄される!【 解毒酵素による「毒素の無害化」】」記事を参照してください


 わずかな毒を身体に入れれば、その毒に体が反応して対応し、かえって身体を鍛える薬になるのです。
 しかし、身体は大量の毒に侵されてしまうと対応しきれなくなり、障害を起こします。
 これもまた筋力トレーニングで考えれば明瞭に分かります。
 適度な筋力トレーニングは筋力を維持する上で役立ちますが、過度な筋力トレーニングはかえって身体を壊します。
 何事も適度を守ることが大事で、過度にさえならなければ身体が対応して働き、その機能がちょうどよく維持強化されますので、問題は起こさないのです。
 昔の欧米人が獣肉食をしても癌にならず、昔の日本人が魚介食をしても癌にならなかった理由は、肉食を適度にしていたから(その民族食で食べられている肉を少食で頂いていたから)であるのは言わずもがなです。
 肉を過食する人たちには、病気が発生したわけです(何でも過食すれば病気の原因になりますけど・・・)。


 私が思うに、肉の高温の加熱調理を避けるために、獣肉ならばミンチで、魚肉も磨り潰してツミレにして、軽く茹でるか蒸すのが良いと思います。獣肉でも、鶏肉でも、魚肉でも、肉を磨り潰してミンチやツミレにしてから食べれば消化に良いですし、アミノ酸結合にて吸収量が増大します。

 肉(獣肉鶏肉魚肉)は高温で加熱し過ぎないように注意を払い、過食し過ぎないように気をつけましょう。
 肉(獣肉鶏肉魚肉)の火食には、以上のような弊害のあることを心に留めておいてください m(__)m