この記事は、京都大学名誉教授で『からすま和田クリニック』院長の「和田洋巳」医学博士の「京都からすま和田クリニック 和田洋巳の相談室」ブログからのご紹介です。
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甲田療法の “『生玄米粉』+『生菜食』(生玄米&生菜食)” で癌を改善していった「Yさん」という癌患者さんのお話をしてくだされています。これは、私も頷ける内容です。
私が『短鎖脂肪酸食』として甲田療法を推奨しています理由は、甲田療法の “『生玄米粉』+『生菜食』(生玄米&生菜食)” を中心とした食事であれば、“癌が育って増大・進行してしまう体内環境” を脱することができ(ブドウ糖の摂取を極力排除し、『短鎖脂肪酸』の摂取を多くしているという理由が大きいはずです)、この食事から大量に『ビタミン』『ミネラル』『酵素』を摂取していれば「代謝能力」と「免疫能力」が改善・強化されますので、より “癌が改善されやすい体内環境” を自ら築くことができるからです。
この意味を、和田博士の記事からもつかまれてみてください。よろしくお願いします m(__)m
また、この記事を読みますと、甲田療法の食事療法によって癌が改善しても、再び肉製品を食べ始めると、また癌が再発してしまうことがよく分かります。肉製品を貪っている間は、癌が何度でも再発してくるのでしょう。
和田博士は、次の記事で「牛乳などの乳製品は本当によく癌を育ててくれます」と言われています。
肉製品とともに、乳製品も癌を育ててしまう食品なのです。
● 癌細胞 ~ 牛乳の功罪! 牛乳は『インスリン様成長因子』を大量に含むため癌を増殖し、よく育てる!
【京都大学名誉教授:からすま和田クリニック院長・和田洋巳 医学博士】
やはり、「ブドウ糖」「肉製品」「乳製品」は、癌を発生させたり、癌を悪化させてしまう最悪食品です。
私は「ブドウ糖」「肉製品」「乳製品」のことを “癌の最悪御三家食品” に指定しています。
癌患者さんはこの “癌の『最悪御三家』の食品” に、どうか最大限に注意を払われてください m(__)m
この「ブドウ糖」「肉製品」「乳製品」の3つの食品が “癌を発生させたり悪化させたりする原因となる” という事実は、すでに医学的に解明されているものです(「肉食・乳製品の真実」カテゴリを参照してください )。
これは「甘いもの(ブドウ糖)は控えよ!」「肉製品・乳製品は貪ってはならぬ!」という天啓だと思われたほうが良いです。私は個人的に、この『最悪御三家』の食品の事実を、そのように(天啓であると)理解しています。
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食事療法によって腫瘍が小さくなった進行性肺がんの男性(59歳)
【「京都からすま和田クリニック 和田洋巳のがん治療相談室」(京都大学名誉教授:和田洋巳 医学博士)より 】
甲田療法という食事療法によって進行性のがんを縮小させた「Yさん」についてお話ししましょう。
甲田療法は『飢餓療法』の一種で「一時的に栄養状態を落とすことで、がん細胞の成長を抑える」という治療法です。
Yさんは、50歳でがんが発見された当時は、5年生存率が10%未満というステージ3Bにまで進行しておリ、手術することが不可能な状況でした。現在、このYさんはすでに10年間生存しておリ、経営者として多忙な生活を送っています。
ステージ3Bの肺がんの患者さんとしては、奇跡的な回復だと言えるでしょう。
がんが発見される前のYさんの生活習慣は、ヘビースモーカーで酒と肉が大好物という、がんになる典型的なライフスタイルでした。
がん治療をはじめた当初は、大学病院で抗がん剤治療や放射線療法などの、いわゆる、がん標準治療を受けていました。
がん発見当時は、腫瘍マーカー(SLX)の値が55.5でした。
この数値は、健常者であれば37程度が上限です。SLX55.5という数字は進行がんにしては比較的低いと言えるものの、抗がん剤などを投与されても数値は下がらず、ひどい体力低下に苦しんでいたそうです。
その後、断食指導で有名な大阪の甲田医院に行き、玄米生菜食の指導を受けました。
この甲田式玄米生菜食を実践したところ、SLXの数値は44まで低下したのです。
Yさんが実践した「玄米生菜食」は、このようなものです。
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● 玄米粉(=生玄米粉) 70gx2(昼夕食)
● キャベツ、ブロッコリー、青シソ、ホウレンソウ、菊菜、ミツバ、水菜などから5種類以上の緑色の野菜を
フードプロセッサーでドロドロに磨り潰したもの(=青泥) 250gx2(昼夕食)
● 大根おろし 100gx2(昼夕食)
● ニンジンおろし 120gx2(昼夕食)
● 長いもおろし 30gx2(昼夕食)
● 食塩(自然海水塩:調味料は塩だけ) 5gx2(昼夕食)
● 豆腐 半丁x2(昼夕食)
● レモン 「2分の1個」から「4分の1個」
(朝は絶食、水や柿茶を1.8リットル程度)
(根菜野菜を摩り下ろして「おろし」にしてから摂取しますと、酵素が活性化して「3~5倍」になります。
また、甲田療法で使用される塩〔自然海水塩〕は「焼き塩」です:ブログ管理人)
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この甲田療法は食事の楽しみを諦めなければならないので、かなり実践が難しい治療法です。
現在、Yさんは、他の患者さんにこの食事療法の指導を行なっていますが、食べ難さに音を上げる人も多いそうです。
しかし、Yさんはこれを実践し、がんをおとなしくさせることに一度は成功しました。
しかし、肺がんステージ3Bの平均余命と言われる2~3年をクリアした段階で気を許し、再び肉食と飲酒を始めてしまったのです。すると間もなく、リンパ節や胸部へのがんの転移が発見されました。
この時点で、腫瘍マーカーのSLX値は59.4まで急上昇していました。
そこで、抗がん剤治療や放射線療法を併用しながら甲田式の食事療法を続けたところ、病状は再び落ち着き、体調が安定しました。
その後、最初のがん発見から5年経った段階で、玄米生菜食によって病状が落ち着いていたので、再び肉を食べ始めました。
すると、またリンパ節に転移が見つかったのです。
この転移が発見された後は、絶対に肉は食べず、菜食を貫いていると言います。
Yさんは常に甲田式の食事療法を行なっているわけではなく、体調が悪くなった時に、2週間程度の期間にわたって集中的な玄米生菜食を年に数回行なうそうです。すると、腫瘍マーカーの数値が下がり、体が楽になるということです。
最近は上記のメニューをやや省略し、玄米粉やニンジンおろし、ダイコンおろし、緑色の野菜を磨り潰したもの、食塩だけを食べていると言います。
私のクリニックを訪れたのは、二度目の再発の後です。
私のクリニックでの治療としては、このまま必要に応じて甲田式食事療法を続けつつ、まずは雲南イチイの木のお茶を飲んでもらうことにしました。同時に、ナベルビンやジェムザールという抗がん剤も少量投与し続けました。
雲南イチイの木のお茶には抗がん剤に含まれる成分が入っているからです。
このお茶を飲み始めた当初は腫瘍マーカーの数値は下がってきましたが、その後、上昇が始まりました。
そこで、抗がん剤の成分を含んでいるニチニチソウの葉を生食してもらうことにしました。
ニチニチソウを食べ始めてからは、44ほどあったSLXの値は33くらいまで下がってきました。
かなり、がん腫瘍は小さくなったと言ってもいいでしょう。
ステージ3Bの肺がんの場合、抗がん剤治療などによる5年後の生存率は0から5%程度なので、Yさんのケースは極めて稀だと言えます。
甲田式食事療法や雲南イチイのお茶、ニチニチソウなどを活用することで「免疫力」や「抗酸化力」を高めていったことが、このような結果を導いたと考えられます。
【ブログ管理人】
ニチニチソウは、今日では有用な抗腫瘍薬の原料とされています(参照)。
ニチニチソウの成分(ビングリスチン)が癌細胞を包み、癌細胞の分裂を停止させるそうです。
次のような「「日々草」の奇跡 - ガン・アトピーの1万人に効いた!」という著書もあります。
ご参考にされてみてください m(__)m