この記事は、糖質制限時における「糖新生体内における「ブドウ糖の産生」)」の注意をまとめたものです。

 糖質(ブドウ糖)を制限したり抑制したる断ったりする時には、体が起こす「糖新生」にまで配慮することが必要です。そうしなければ、糖質制限をしていながら,
糖新生」による「ブドウ糖の産生」によって不要にブドウ糖を摂取することになってしまうからです。

 糖質制限をする時には必ず「糖新生体内における「ブドウ糖の産生」)」の配慮までする必要があります。
 糖質制限時に “体が起こす不要な糖新生” を排除するためには、『短鎖脂肪酸食』による短鎖脂肪酸』の摂取が効果します。ブドウ糖の “代替エネルギー源” である『短鎖脂肪酸』を多く摂取するのがコツです♪
 癌の『短鎖脂肪酸食』の趣旨を理解するのに役立つ内容なので、ぜひご覧になられてみてください m(__)m

 この記事は、次の記事からの抜粋です。

 「炭水化物を断つ」のではなく、「ブドウ糖を断つ」ということ
  【「ブドウ糖の摂取」となる炭水化物食を極力断ち、『短鎖脂肪酸』を多く摂取できる炭水化物食を取る!】

  癌を自然抑制するための「糖質制限食」は、
   糖質(ブドウ糖)以外の『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』エネルギー源を摂取して、
   体に「糖新生」を起こさせない配慮が大切です!

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「炭水化物を断つ」のではなく、「ブドウ糖を断つ」ということ
 【「ブドウ糖の摂取」となる炭水化物食を極力断ち、
 『短鎖脂肪酸』を多く摂取できる炭水化物食を取る!】



 最後に、もう少しまとめます。

 癌が増大して進行する “大きな原因” となってしまう「ブドウ糖の摂取」を食事から極力排除し、癌の増大・進行を自然抑制しながら癌細胞を兵糧攻めにして死滅に追い込んでいくために、「ブドウ糖の摂取」となる『炭水化物の火食(加熱調理)』を止め、“ブドウ糖の代わりとなる『短鎖脂肪酸』エネルギー源” を充分に摂取することができる『炭水化物の生食(生穀物食生玄米粉食)』を積極的に取り入れていけば良いのです。

 “ブドウ糖の代わりとなる『短鎖脂肪酸』エネルギー源” をしっかりと摂取して体内に充分に確保しておけば、体内のブドウ糖が枯渇した時に、体は “ブドウ糖以外のエネルギー源となる『短鎖脂肪酸』” が充分にあるのでこれを使用するため、ブドウ糖を特に必要としませんから「糖新生体内で起こる「ブドウ糖の産生」)」が起こりません。

 ところが、体内のブドウ糖が枯渇した時に、体に “ブドウ糖以外のエネルギー源” が何もないと、体はブドウ糖を必要として「糖新生」によって『ブドウ糖の産生』を起こしてしまうので、これでは、例え「ブドウ糖の摂取」を制限したり抑制したり断っていたとしても、結局、体内で「ブドウ糖の摂取」をする羽目になってしまいます。

 ですから、ただ単にブドウ糖を制限したり抑制したり断つだけでなく、必ず、“ブドウ糖以外のエネルギー源” を充分に摂取して確保しておかなければならないのです。
 “ブドウ糖以外のエネルギー源” には『短鎖脂肪酸』の他にも『ケトン体』がありますが、『生玄米粉食(玄米の生食)』で手軽く摂取することができる「短鎖脂肪酸の摂取」を私は推奨します。

 「ブドウ糖の摂取」を断つ時には、必ず “ブドウ糖以外のエネルギー源” を摂取するということを忘れないでください。
 また、“「ブドウ糖の摂取」にならずに済み、『短鎖脂肪酸』の摂取を多く得ることができる炭水化物食を取る ” という認識を持たれてみてください。よろしくお願いします m(__)m

 「ブドウ糖を断つ」ということと「炭水化物を断つ」ということは違うことですよ、ということの確認でした。




癌を自然抑制するための「糖質制限食」は、
 糖質(ブドウ糖)以外の『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』エネルギー源を摂取して、
 体に「糖新生」を起こさせない配慮が大切です!




 この記事は、「福田一典医師の『癌の中鎖脂肪ケトン食療法』論考(2)【糖質制限だけだと糖新生による「ブドウ糖の産生」が起こるので、必ずブドウ糖以外のエネルギー源を得ること!】」の中の『糖質制限と糖新生の関係』の部分の抜粋です。

 糖質制限をする時には、ただ単に糖質(ブドウ糖)を制限したり抑制したり断ったりするだけではいけません。
 なぜならば、体は「何らかのエネルギー源」を必要とするからです。

 糖質(ブドウ糖)を制限・抑制・断糖するならば、必ず、ブドウ糖以外の “体が利用できる『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』というエネルギー源” を摂取し、体に「糖新生体内における「ブドウ糖の産生」)」が起こらないようにする工夫が必要です。

 そうしないと、体内のブドウ糖が枯渇した時に、体はブドウ糖の必要に迫られて、「糖新生」による「ブドウ糖の産生」を起こします。こうして体は、ブドウ糖というエネルギー源の “不足” に対応して体を守るわけです。これは『生体を守ろうとする人体システム』ですから、まったく正しい反応なのですね。

 糖質(ブドウ糖)というエネルギー源を制限・抑制・断糖する時には、“ブドウ糖に代わるエネルギー源” を何らか摂取して体内に確保してあげないと、健康上の問題が出てくることもあります。糖質制限食を健全に遂行するためには、ブドウ糖以外の “体が利用できるエネルギー源(ケトン体や短鎖脂肪酸)” をちゃんと摂取して体内に確保してあげる配慮が大切なのです。

 『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』は、ブドウ糖よりも「優れたエネルギー源」なので健康的にも都合が良いです。
 現代人のようにブドウ糖を過剰摂取していると、それが「病気を生み出す原因」になります。しかも、ブドウ糖の摂取を減らしたほうが、病気が遥かに改善しやすくなるのです。ブドウ糖を普通に摂取しているうちは、病気はまず進行・亢進していく一方です。ブドウ糖は「生体のエネルギー源」として大変便利ではありますが、その反面、過剰摂取すると問題を起こしてしまう “曲者” でもあるのです(ただ、何でも過剰摂取すれば問題を起こします)。

 糖質(ブドウ糖)を安全に制限・抑制・断糖するためには、必ず、ブドウ糖以外の “体が利用できる『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』というエネルギー源” を摂取して体内に充分に確保することによって、体内のブドウ糖が枯渇した時に、体が「糖新生」による「ブドウ糖の産生」を起こさなくても済むように配慮せねばならないのです。
 “ブドウ糖に代わるエネルギー源(ケトン体や短鎖脂肪酸)” さえ体内に確保しておけば、体が「糖新生」を起こさずに済むので、余計なブドウ糖を摂取することもなくなり、安全に糖質(ブドウ糖)の制限・抑制・断糖ができると思います。
 こうして “ブドウ糖に代わるエネルギー源(ケトン体や短鎖脂肪酸)” を体内に確保しながら糖質(ブドウ糖)の摂取を減らしていけば、「福田一典医師の『癌の中鎖脂肪ケトン食療法』論考(2)」にありますように、癌の抑制効果がしっかりと得られるはずです。こうした自然な方法(食事のコントロール)を活かして癌を自然抑制していくことが非常に重要です。

 そして、糖質(ブドウ糖)だけでなく、肉製品・乳製品の摂取も癌を増大・進行させる大きな原因となります。
 ですから、「糖質(ブドウ糖)」「肉製品」「乳製品」の摂取は、食事から極力排除していきましょう。
 そのほうが、癌の増大・進行を落ち着かせることができるのは言わずもがなです。
肉製品・乳製品は「癌を進行させる最悪の促進剤」となります。
 これにつきましては「
肉食・乳製品の真実」カテゴリの記事の中でも、特に「「チャイナ・スタディ」が明かす、肉食の真実!」「丹羽靱負(耕三)医学博士が語る、肉製品・乳製品の真実!
」を参照されてみてください


 当然、糖質(ブドウ糖)を制限・抑制・断糖する上では、「食事の質を高める」ことが絶対に必要です。
 ただ単に糖質(ブドウ糖)を制限・抑制・断糖するだけでは絶対にいけません。
 糖質制限食は「食事の質を高める」ことが絶対条件です。
 糖質(ブドウ糖)の制限・抑制・断糖をする時には、必ず「食事の質を高めて」いきましょう。
 糖質制限食とは、あくまで食事療法であることを決して忘れないでください。

 糖質制限食の実行に当たりましては、“ブドウ糖に代わるエネルギー源(ケトン体や短鎖脂肪酸)を摂取して体内に確保することで、体に「糖新生によるブドウ糖の産生を起こさせない」ように配慮する” という点まで考慮されてみてください。
 ここの点を理解するのに、福田一典医師が推奨されています『中鎖脂肪ケトン食療法』や、私の推奨しています『短鎖脂肪酸食』をぜひ参照されてみてください m(__)m


 また、「ブドウ糖の摂取を制限・抑制・断糖する」=「炭水化物を抜く」という認識では甘いです。

 私は「ブドウ糖は癌の最大のエサとなる」ので、体内に癌がたくさんある癌患者さんや、末期癌患者さんや、余命宣告を受けているような “もう後がなく、命の崖っぷちに立たされている” 癌患者さんには、食事からの「ブドウ糖の摂取」を極力断ってしまったほうが良い、と言っています。

 なぜならば、ブドウ糖さえ断てば、癌細胞はこれ以上、増殖も進行もできなくなるので、最低限、癌で死ななくて済む体になれるからです。これは大きな恩恵であるはずです。キチンと断糖すれば、癌細胞を兵糧攻めにして死滅に追い込むことさえできます。ゆえに私は、悪化した癌がある程度改善するまでは(体内の癌が自然消失するまでは)「食事からブドウ糖の摂取を断ってしまったほうが良い! そのほうが安全です!」とお伝えしているのです。

 ただ、世間ではなぜか、「炭水化物の摂取」=「糖質(ブドウ糖)の摂取」といった “偏った認識” だけがあまりにも浸透しすぎているため、不要な誤解を受けないためにも、ぜひ再確認させて頂きたいと思います m(__)m

 私は「ブドウ糖の摂取を極力断って」とは言っていますが、「炭水化物を断って」とは一言も言っていません。
 「ブドウ糖を断つ」ことと「炭水化物を断つ」ことは、ま~ったく違うことなのです。
 ここのところの認識を正しく持って頂くためには、「「炭水化物を断つ」のではなく、「ブドウ糖を断つ」ということ【「ブドウ糖の摂取」となる炭水化物食を極力断ち、『短鎖脂肪酸』を多く摂取できる炭水化物食を取る!】」に詳しく書いてありますので、ぜひ参照されてみてください。こういう “細かな点” をしっかりと理解することは、食養生において非常に重要なポイントとなります。


 この抜粋記事は『糖質制限と糖新生の関係』を知って頂くための内容なので、ぜひご覧になってみてください。
 よろしくお願いします m(__)m

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例え糖質制限をしていたとても、体内で「糖新生」による『ブドウ糖の産生』が起これば、
  結局は、ブドウ糖を
普通に摂取しているのと変わらなくなってしまう・・・
 
体内のブドウ糖が枯渇した時に、体に「糖新生」を起こさせないためには、
 
必ず、“ブドウ糖に代わるエネルギー源(ケトン体や短鎖脂肪酸)” を摂取する必要がある


 「糖質制限食」と「糖新生」との関係をしっかりと理解するためには、この記事の本文中にあります次の箇所を見ますとよく分かります。


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糖質制限 vs ケトン食

 糖質の多い(グリセミック負荷が高い)食事が、がんの発生率を高め、がん細胞の増殖や転移や再発を促進することを示す動物実験や臨床試験の結果は数多く報告されています。
 糖質摂取を減らすとがん細胞の発生や増殖を抑制できることは、多くのエビデンス(証拠)があります。
 糖質制限に加えて、脂肪の摂取を増やしてケトン体を産生させるケトン食の方が糖質制限のみより抗腫瘍効果が高いと考えられています。
 糖質制限食とケトン食は、両方とも糖質摂取を減らしますが、ケトン食は脂肪酸の摂取を増やしてケトン体の産生を増やす食事です。ケトン体自体に様々な抗腫瘍効果があるため、単なる糖質制限だけよりケトン食の方が抗腫瘍効果が高いと考えられています。

 しかし、糖質制限でもケトン食でもがん細胞の発生や増殖を抑制できなかったというネガティブな実験や臨床試験の結果も報告されています。がんの種類や食餌(食事)の内容や実験デザインなどで得られる結果が異なるようです。
 糖質制限だけでは抗腫瘍効果に限界があります糖質を全く摂取しなくても、血糖値はゼロにはならないからです。それは、肝臓でアミノ酸や乳酸やグリセロールなどから糖を作るからで、これを「糖新生と言います。肝臓で糖新生を行うため、糖質を全く摂取しなくても、血糖値は正常に保たれます
 がん細胞はグルコース(ブドウ糖)を取り込むグルコーストランスポーターGLUT1)を過剰発現しているため、糖質制限の条件でも、糖新生で作られたグルコース(ブドウ糖)をどん欲に取り込むからです。
 糖質を摂取すれば血糖値があがり、インスリンの分泌が増えると、グルコースとインスリンはがん細胞の増殖を刺激します。したがって、糖質摂取を減らせば、がん細胞に供給されるグルコースも分泌されるインスリンの量も減るので、その分、がん細胞の増殖はスローダウンするのは確かです

 つまり、糖質制限だけでも、がん細胞の発生を予防し、がん細胞の増殖や転移や再発を抑制する効果は得られます。しかし、人間での臨床試験などを総合的に評価すると、今存在するがん組織を縮小させるだけの効果は無いと言わざるを得ません
 がんを縮小させるためには、糖質制限に加えて、ケトン体の産生を高める方法(中鎖脂肪を多く摂取)、肝臓での糖新生を阻害する方法(メトホルミンなど)、解糖系を阻害する方法(2-デオキシグルコースなど)、脂肪酸合成を阻害する方法(343話参照)などの併用が必要です。


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 福田医師は、「糖質制限でも、ケトン食でも、がん細胞の発生や増殖を抑制できなかったというネガティブな実験や臨床試験の結果も報告されています」と言われています。

 「これは、なぜなのか?」ということを思慮せねばなりません。

 これについて、福田医師は次の理由を挙げられています。

   糖質制限だけでは、抗腫瘍効果に限界があります。
    糖質(ブドウ糖)を全く摂取しなくても、血糖値はゼロにはならないからです。
    それは、肝臓でアミノ酸や乳酸やグリセロールなどから糖(ブドウ糖)を作るからで、これを「糖新生」と言います。
    肝臓で糖新生を行うため、糖質(ブドウ糖)を全く摂取しなくても、血糖値は正常に保たれます。
    がん細胞はグルコース(ブドウ糖)を取り込むグルコーストランスポーター(GLUT1)を過剰発現しているため、
    糖質制限の条件でも、糖新生で作られたグルコース(ブドウ糖)をどん欲に取り込むからです。


 この福田医師の見解に、私が【補足説明】します。

 糖質制限しかしていないと、その人の体はいまだ「ブドウ糖型(エネルギー源をブドウ糖に頼っている体)」なのです。
 つまり、糖質制限によって「ブドウ糖の摂取」を少なくしても、その人の体がいまだ「ブドウ糖型」のままなので、不足分のブドウ糖を「糖新生」によって体内で産生し、体は「ブドウ糖不足(ブドウ糖の枯渇)」を補おうとするのです。
 なぜならば、体内に “他(ブドウ糖以外)に使用できるエネルギー源” がまったく無いからです。

 “ココ” がとても重要な視点です!

 糖質制限しかしておらず、“糖質(ブドウ糖)以外のエネルギー源” を何も摂取していないのであれば、その人の体はいまだ「ブドウ糖型」のままですから、糖質制限によって “体内のブドウ糖が枯渇する” ことで不足した分のブドウ糖を、体が糖新生を起こして補充しようとするのは当然の成り行きです。何らかのエネルギー源が無いと、体は生きることができないからです。
 もう一度言いますが、こうなるのは「体内に “他(ブドウ糖以外)に使用できるエネルギー源” がまったく無いから」です。

 もしここで、“ブドウ糖以外のエネルギー源として利用できる『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』” を摂取することで体内に充分に確保されていれば、体はわざわざ糖新生によってブドウ糖を産生する必要なんてありません。

 糖新生というのは、『飢餓状態に陥った動物が、グルカゴンの分泌をシグナルとして、ピルビン酸、乳酸、糖原性アミノ酸、プロピオン酸、グリセロールなどの糖質以外の物質から、グルコース(ブドウ糖)を生産する経路』のことです。

 体が飢餓状態に陥り “体内のブドウ糖が枯渇した” 時に、体はどこからか利用できるエネルギー源を得なければなりません。糖質制限しかしておらず、その人の体がいまだ「ブドウ糖型」であり、体内に利用できるエネルギー源が他(ブドウ糖以外)に無いのであれば、体は糖新生によってブドウ糖を産生して、不足分のブドウ糖を補おうとします。

 ところが、“体内のブドウ糖が枯渇した” 時に、体内に『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』という “体が利用できるエネルギー源” があれば、体はわざわざブドウ糖を作る必要なんてありませんから、糖新生など起こらないわけです。

 生体とは、必要なものを「必要な分だけ」作り出し、不足が起れば「作り出して補おう」とします。
 不要なもの(当面、必要のないもの)に関しては、通常は作り出しません(産生しません)。

 糖質制限しかしていない人の体は、糖質(ブドウ糖)を制限している「ブドウ糖型」というだけです。
 “ブドウ糖以外のエネルギー源” を何も摂取していないため、ブドウ糖の他に利用できるエネルギー源が何も無いので、糖質制限によって体が “ブドウ糖に枯渇する” と、不足するブドウ糖を糖新生によって作り出し、ブドウ糖エネルギー源の不足分を補おうとするのです。

 そうすると、糖質制限をしているのに「糖新生によって体内で勝手にブドウ糖が産生されて」しまい、体が作り出した不足分のブドウ糖を「体内でしっかりと摂取している」ことになるのです。
 こうなると、結局は、ブドウ糖を制限しているようでいて「ブドウ糖を体内でちゃっかり摂取してしまっている」ことになるのですね。悲しいかな・・、糖質制限の努力が報われないのです。

 ただ、ブドウ糖を無制限で好きなだけ摂取している癌患者さんに比べれば、糖質制限をした分、「癌の抑制効果」が得られて当然です。糖新生とは「体が必要とする範囲内のブドウ糖しか産生しない」ので、ブドウ糖の無制限摂取に比べれば、それだけ遥かにマシな結果が出ます(大きな差が出ます)。
 一般の癌患者さんは体が必要とする以上のブドウ糖を摂取し過ぎていますから、その余剰摂取したブドウ糖はすべて、癌細胞が増大して進行していくのにどんどん利用されてしまうのです(癌細胞は “ウヒウヒ” もんで大喜びして、余剰摂取したブドウ糖をガンガン取り込んで消費していますよ! こんなことしたら、どんどん癌が育っていって当然ですよね・・・)。
 大方の癌患者さんの癌が増大・進行しかしないのは、こういう「癌細胞はブドウ糖を多く取り込んで消費し、増大・進行の糧としている」という『癌の原理』を知らず、ブドウ糖を無制限に好きなだけ摂取しているからです。

 人には様々な体質というものがあって、糖新生が抜群に機能する体質者もいるはずです。
 そういう人の場合は、糖新生による「ブドウ糖の産生量」が多い人もいるのかもしれません(特に脂肪の多い肥満の人)。
 そうなると、糖質制限をしていながら、強力な糖新生による「ブドウ糖の摂取」をする羽目になってしまい、糖新生によって産生されたブドウ糖が癌細胞に取り込まれて「糖質制限でも、ケトン食でも、癌細胞の発生や増殖を抑制できなかった」という残念な結果に終わってしまう人もおられるのでしょう。

 なぜ、糖質制限食よりもケトン食のほうが癌抑制効果が高いのか、これでお分かりになって頂けたと思います。
 糖質制限だけでは糖新生による「ブドウ糖の産生」が起こってしまうため、それが癌細胞にブドウ糖が取り込まれて癌が増大する原因になっていましたが、ケトン食によって “ブドウ糖に代わるエネルギー源となる『ケトン体』” を摂取することにより糖新生が起こらずに済むようになり、糖新生による「ブドウ糖の産生」が起こらない分、癌細胞にブドウ糖が取り込まれるのをしっかりと防ぐことができたので、それだけ癌抑制効果が上がったわけです。
 このように、癌治療における糖質制限は「糖新生が起こるか否か」まで見つめる必要があるのですね。


 とにかくは、糖新生による「ブドウ糖の産生」を起こさないで済む方法は、単純に “ブドウ糖以外のエネルギー源” を何らか摂取していることです。福田医師が推奨する『中鎖脂肪ケトン食療法』によって『ケトン体』を多く摂取する方法でも良いですし、私が推奨する『短鎖脂肪酸食』によって『短鎖脂肪酸』を多く摂取する方法でも良いです。
 『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』といった “ブドウ糖以外のエネルギー源” さえキチンと摂取しておけば、糖質制限で “体内のブドウ糖が枯渇した” 時に、体は糖新生によってわざわざブドウ糖を産生するまでもなく、体内に “利用できるエネルギー源(ケトン体や短鎖脂肪酸)” が充分あるのでこれを使用しますから、糖新生による「ブドウ糖の摂取」をせずに済むでしょう。

 ですから、糖質(ブドウ糖)を制限したり抑制したり断ったりする時には、体に糖新生を起こさせないためにも、必ず、体が “ブドウ糖以外のエネルギー源” として利用できる『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』を多く摂取して体内に確保してくださいね!

 これは「糖質制限を安全に遂行する」ための絶対条件だと思います。




      
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