私は当ブログサイトにて『ケトン体』と『短鎖脂肪酸』のお話を散々してきましたが、では、この『ケトン体』と『短鎖脂肪酸』とは何なのか?、まったく別のものなのか?、何か違いはあるのか?、という疑問を持たれている方もおられるかと思います。

 これは先に言いますと、『ケトン体』とは、体内のブドウ糖が枯渇した時に、肝細胞のミトコンドリアで作られる『短鎖脂肪酸』のことです。早い話が『ケトン体』=『短鎖脂肪酸』です。体が飢餓状態となって体内のブドウ糖が枯渇した時に、体がブドウ糖に代わる “代替エネルギー源” として作り出す『短鎖脂肪酸』、それが『ケトン体』と呼ばれるものです。
 脂肪酸は分子が大きいので血液脳関門を通過することができないため(血液脳関門は狭い関門なので「ブドウ糖」のように “分子が小さく” なければ通過することができません)脳のエネルギー源になることができません。そこで体は、肝細胞のミトコンドリアに一役買ってもらい、“分子が大きい脂肪酸” を “分子が小さい脂肪酸” である『短鎖脂肪酸』にまで分解合成し、血液脳関門を通過して脳のエネルギー源となることができる “分子が小さい” 脂肪酸を作り出して、脳細胞にブドウ糖に代わる “代替エネルギー源” を送り届けるのです。脳細胞の死滅を防ぎます。
 飢餓時における「体内のブドウ糖の枯渇」に対応して行われるこの一連の工程を “ケトン生成” と言い、こうして作られた『短鎖脂肪酸』を総称して『ケトン体』と呼んでいます。

 ですから、私が推奨しています『短鎖脂肪酸食』によって『短鎖脂肪酸』を大量に摂取していれば、体はわざわざ『ケトン体』を作り出す必要がないのです。体内のブドウ糖が枯渇した時、体内に『短鎖脂肪酸』が豊富にあれば、体はこの『短鎖脂肪酸』を、赤血球以外の “脳細胞を含めたすべての細胞” の “ブドウ糖の代替エネルギー源” として利用します。

 この記事を読んで頂ければ、それがよくお解かりになって頂けると思います。
 また、私がなぜ『ケトン体』よりも『短鎖脂肪酸』を推奨しているのかを私なりに書いてみましたので、どうぞ、ご一読されてみてください。よろしくお願いします m(__)m

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「ケトン体」とは、体内のブドウ糖が枯渇した時に、体が作り出す『短鎖脂肪酸』のこと

 福田一典医師が推奨されています『中鎖脂肪ケトン食療法』で多く摂取できる『ケトン体』。
 私が推奨しています『短鎖脂肪酸食』で多く摂取できる『短鎖脂肪酸』。

 この『ケトン体』と短鎖脂肪酸』の両者には「何か違いがあるのか?」と言いますと、これは同じものです。
 いわゆる、『ケトン体』=短鎖脂肪酸』です。

 今回は、そのお話をさせて頂きます。


 『ケトン体』というのは、体内のブドウ糖が枯渇した時に、ブドウ糖の “代替エネルギー源” として肝臓のミトコンドリアで脂肪酸から作られる物質です。この『ケトン体は “脳にエネルギー源を供給する” ために肝臓で作られます。脂肪酸の分子の大きさでは血液脳関門を通過できませんので脳のエネルギー源にはなれませんが、『ケトン体は分子が小さいので血液脳関門を通過でき、脳のエネルギー源になることができます。
血液脳関門は、脳にとって有害な物質をブロックするなど、血管から脳へと入る物質の “関所” のような役目を持っていて、循環血液と脳内の物質の輸送を厳密に制御しており、血液中の物質を簡単には脳に通さない仕組みになっています。脳内の毛細血管では内皮細胞の隙間が狭く、物質が通り難くなっているのです。
 この血液脳関門を通過することができるのは、分子量500以下のものや、この関門に備わっているゲートをもともと通過できる物質、脂溶性で細胞膜を通過できる物質に限られます。それ以外の物質は、血管から脳へと移ることができないように制限されているのです。
 脂肪酸の分子では大きすぎるため、血液脳関門を通過することができず、脳のエネルギー源になることができません。
 しかし、「ブドウ糖」『ケトン体』『短鎖脂肪酸』のように “分子が小さい” 物質はこの血液脳関門できますので脳細胞まで達することができ、脳のエネルギー源になることができるのです


 『ケトン体』は「アセト酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸」「アセトン」の3つを総称して言い(ケトン体の75%を「β-ヒドロキシ酪酸」が占めています参照「医学書院)、水溶性脂肪であるため肝臓から血流を介して心臓や筋肉や腎臓や脳などの組織に速やかに運ばれ、(赤血球と肝細胞以外の)正常細胞のミトコンドリアで代謝されてエネルギーとなります。
短鎖脂肪酸』も水溶性脂肪です

 「アセト酢酸」と「β-ヒドロキシ酪酸」は、ブドウ糖の “代替エネルギー源” となります。
 (ケトン体の75%は「β-ヒドロキシ酪酸」です
 しかし、「アセトン」は “呼気排泄される” ため、エネルギー源にはなりません。

 ですから、「アセト酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸」「アセトン」の3つのうちで、ブドウ糖の “代替エネルギー源” となるのは「アセト酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸」だけになります。

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 「患者力 UP!で糖尿病息災」における『ケトン体』の説明が分かりやすいので引用させて頂きます。


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 ケトン生成とケトン体 (リンク

 過剰な脂肪酸分解の結果、通常の代謝経路に載らなくなったアセチル-CoA は、アセトアセチル-CoA および 3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル-CoA を経由して3種類の『ケトン体が生合成されるケトン生成経路で代謝されます。

 ケトン生成は、脂肪酸分解(β酸化)の最終産物であるアセチル-CoA から『ケトン体が合成されるプロセスで、主に肝臓(他に腎臓)で行われます。適度なレベルの『ケトン体は普通に合成されているもので、多くの末梢組織(特に心臓や骨格筋)においてグルコース(ブドウ糖)や脂肪酸より優先的にエネルギー源として速やかに消費されます。
 脳は通常グルコース(ブドウ糖)のみをエネルギー源としていますが、飢餓状態になるとその多くを『ケトン体に依存するよう変化します。アセチル-CoA からケトン生成により合成される『ケトン体は、以下の3つです。

  アセト酢酸
   2分子のアセチル-CoA から合成され、下の2つの『ケトン体の源です。

  アセトン
   アセト酢酸から非酵素的に自然と脱炭酸化して産生しますが、他の『ケトン体よりその量は非常に少ないです。
   (アセトンは呼気排泄されるのでエネルギー源にはなりません

  β-ヒドロキシ酪酸
   ケトン体とは呼ばれていますが、IUPAC の命名法による化学的な意味合いでは “ケトン” ではありません。
   ( β-ヒドロキシ酪酸は “ケトン基” を持っていないので、厳密には『ケトン体』ではなく、『短鎖脂肪酸』です

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 脂肪酸の水に溶けない疎水性の性質からその血中運搬には輸送手段が必要で、たとえば脂肪組織から供給される脂肪酸は、血清アルブミンと結合することにより血中を移動できるようになります。これに対し『ケトン体は水溶性の物質(水溶性脂肪)のため、そのままの状態で血中を末梢組織まで輸送されます。(短鎖脂肪酸』も水溶性脂肪です

 3種類の『ケトン体のうち、アセト酢酸および β-ヒドロキシ酪酸は、アセトアセチル-CoA を経由してアセチル-CoA に戻ることが可能です。

 末梢組織に届けられたケトン体(アセト酢酸および β-ヒドロキシ酪酸)をアセチル-CoA に再変換して、これを TCA回路で代謝して得られる電子伝達体 NADH および FADH2 を利用して電子伝達系において ATP を合成し、エネルギーを得ることができるようになります。
 アセトンはアセチル-CoA へ変換することができないので、尿中および呼気中に排出されます。呼気がしばしばケトン臭を呈すると言われるのは、これが原因です。

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 ケトン生成が正常以上のレベルで起こり体内の『ケトン体濃度が上昇している場合、ケトーシスの状態にあると言われます。ケトン体のうちアセト酢酸および β-ヒドロキシ酪酸は酸性物質なので、これらが血液の pH(水素イオン指数)を下げようとする作用をし、この状態はケトーシスによるものであり酸塩基平衡障害のひとつであるアシドーシスなので、ケトアシドーシスの状態にあると言われます。



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 以上の解説に重ねて『ケトン体』について簡潔にまとめます。

 体内のブドウ糖が枯渇した時に、肝細胞のミトコンドリアで脂肪酸が分解(β酸化)されてアセチル-CoA が生成され、このアセチル-CoA から合成される「アセト酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸」「アセトン」の3つを総称して『ケトン体』と言い、この一連の工程を『ケトン生成』と言います。
 こうして生成された3つの『ケトン体』のうち、「アセト酢酸」と「β-ヒドロキシ酪酸」はブドウ糖の “代替エネルギー源” となりますが、「アセトン」は “呼気排泄される” ためエネルギー源にはなりません。
 生成された『ケトン体』でブドウ糖の “代替エネルギー源” となるのは「アセト酢酸」と「β-ヒドロキシ酪酸」だけです。
 なお、『ケトン体の75%は「β-ヒドロキシ酪酸」が占めています。



 では、次に『短鎖脂肪酸』を簡潔に見てみましょう。

 『短鎖脂肪酸』とは、生の穀物(生玄米など)の「β(ベータ)デンプン(難消化性デンプン)」や「不溶性食物繊維のセルロース」及び「水溶性食物繊維」(難消化性成分)を、腸内細菌が発酵分解する時に『発酵産物』として産生する物質です。
細かな説明は省きます。詳しくは「短鎖脂肪酸」カテゴリを参照されてください

 『短鎖脂肪酸』は「蟻酸」「酢酸」「プロピオン酸」「酪酸」「吉草酸」「カプロン酸」の6つを言い、炭素の数が1~6個の脂肪酸で、これは「ブドウ糖」のように “分子が小さい” 脂肪酸(低分子の脂肪酸)なので血液脳関門を通過することができますから、脳細胞へと届くことができます。よって、この『短鎖脂肪酸』は赤血球以外の “脳細胞を含めた全身すべての細胞” の “ブドウ糖の代替エネルギー源” となることができます。
『短鎖脂肪酸』につきましては、詳しくは「『短鎖脂肪酸』について」を参照されてください。
 また、なぜ「赤血球以外」なのか(『短鎖脂肪酸』が赤血球のエネルギー源にならないのはなぜか?)につきましては、後述しています



 さて、『ケトン体』と『短鎖脂肪酸』を並べて見てみましょう。

  ケトン体』=「アセト酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸」「アセトン(呼気排泄されてエネルギー源にはならない)」
  短鎖脂肪酸』=「蟻酸」「酢酸」「プロピオン酸」「酪酸」「吉草酸」「カプロン酸」

 まァ~、これはいわゆる『ケトン体』=『短鎖脂肪酸』ということです。


 ここで、もうひとつ資料をご紹介します。
 糖質制限食を推奨されている「江部康二」医師(京都高雄病院理事長)は、ご自身のブログにてこのように言われています。


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 人体の細胞のエネルギー源、小腸と大腸は特殊
 【「ドクター江部の糖尿病徒然日記」
より 】

 こんにちは。

 細胞が活動するにはエネルギー源が必要です。
 その中で、小腸と大腸は特殊なエネルギー源を利用しています。

(A)小腸の細胞のエネルギー源はグルタミンが50~60%、ケトン体が15~20%、ブドウ糖は5~7%とごく少ない。
   グルタミンは血中に最も多く含まれている遊離アミノ酸です。
(B)大腸の細胞のエネルギー源は『短鎖脂肪酸』のみである。

 (A)(B)に関して、私は浅学にして知りませんでした。

  治療に活かす!
  栄養療法
  はじめの一歩

  清水健一郎(著) 羊土社 2011年2月


 を読んで、初めて知りました。

 臨床に即した栄養療法の本はほとんどないので、私にはとても参考になりました。


(1)赤血球
 ミトコンドリアを持っていないので、ブドウ糖が唯一のエネルギー源。

(2)脳
 ミトコンドリアを持っているが、血液脳関門のため、脂肪酸の大きさは通過できない。
 従って、ブドウ糖と大きさが小さい『ケトン体がエネルギー源。

(3)赤血球以外の細胞は全てミトコンドリアを持っているので、骨格筋、心筋、内臓などの体細胞は「ブドウ糖」『ケトン体』「脂肪酸」をエネルギー源とする。

(4)肝細胞
 肝細胞は、そのミトコンドリア内で『ケトン体を産生するが、自身は利用せずに血中に放出して他の細胞のエネルギー源に回す。従って、肝細胞は「ブドウ糖」と「脂肪酸」をエネルギー源とする。

 今まで、(1)(2)(3)(4)で人体の細胞のエネルギー源は、ほとんど説明できると思っていたので、大変勉強になりました。

 清水健一郎先生、ありがとうございました。

 また、本書をご紹介頂きました
 京都府立医科大学大学 総合医療・医学教育学教室
 京都府立医科大学大学大学院 総合医療・医学教育学教室
 助教 森浩子先生、ありがとうございました。

 なお、『ケトン体と総称される「β-ヒドロキシ酪酸」「アセト酢酸」「アセトン」の内、「β-ヒドロキシ酪酸」は “ケトン基” を持っていないので、厳密には『ケトン体ではなく、『短鎖脂肪酸』です。


 江部康二



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 以上をまとめます。

 『ケトン体』の75%を占める「β-ヒドロキシ酪酸」は(江部医師も言われておられますように)厳密には『ケトン体ではなく、『短鎖脂肪酸』です。いわゆる、エネルギー源として利用される『ケトン体』とは、体が作り出す『短鎖脂肪酸』ということです。体内のブドウ糖が枯渇した時に、肝細胞のミトコンドリアで脂肪酸から作られる『短鎖脂肪酸』エネルギー源、それが『ケトン体』なのですね。

 赤血球はミトコンドリアを持っていないので「ブドウ糖」が唯一のエネルギー源となりますが、私が推奨しています「短鎖脂肪酸食」であっても、生菜食から「ブドウ糖」を多少は摂取することになりますし、必要に応じて「糖新生」による「ブドウ糖の産生」でカバーされますので大丈夫です。
ケトン体』や『短鎖脂肪酸』は “ミトコンドリア” で代謝されて ATP(アデノシン三リン酸生体エネルギー)が産生されますので、ミトコンドリアを持っていない赤血球では『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』をエネルギー源にすることができません。なので、赤血球の唯一のエネルギー源はブドウ糖になります

 また、肝細胞は飢餓状態に入った時に『ケトン体』を生成する工場の役目があり、肝細胞自身はこの『ケトン体』を利用せずに血中に放出して他の細胞のエネルギー源に回しますので、肝細胞は『ケトン体』をエネルギー源としません。肝細胞のエネルギー源となるのは「ブドウ糖」と「脂肪酸」です。ブドウ糖が枯渇した時には、肝細胞は「脂肪酸」をエネルギー源にできますので心配ご無用です。

 『ケトン体』は、赤血球と肝細胞を除いた “脳を含めた全身の細胞” のエネルギー源として利用されますので、非常に便利なブドウ糖の “代替エネルギー源” です。



『ケトン体』と『短鎖脂肪酸』は、産生経路が違う『短鎖脂肪酸』

 では、「この『ケトン体』と『短鎖脂肪酸』との違いは何なのか?」と言いますと、単純に言って “産生される経路が違う” というだけのことです(エネルギー源に絞った上での話です)。
 『ケトン体』と『短鎖脂肪酸』は産生経路が違う『短鎖脂肪酸』で、共にブドウ糖の “代替エネルギー源” となり、しかも、ブドウ糖のように “分子が小さい” ので血液脳関門を通過でき、脳のエネルギー源にもなることができます。

 つまり、『ケトン体』は、体内のブドウ糖が枯渇した時に肝細胞のミトコンドリアで作られる物質で、飢餓状態の時に自分の体が作り出す『短鎖脂肪酸』です。
 『短鎖脂肪酸食』で得られる『短鎖脂肪酸』は、生の穀物(生玄米など)の「β(ベータ)デンプン(難消化性デンプン)」や、「不溶性食物繊維のセルロース」及び「水溶性食物繊維」(難消化性成分)を、腸内細菌が発酵分解する時に発酵産物として産生する物質です。

 『ケトン体』も『短鎖脂肪酸』も共に “分子が小さい脂肪酸” で、これを『短鎖脂肪酸』と言います。
 この “分子が小さい脂肪酸” は分子が小さいため血液脳関門を通過して脳細胞へと届くことができるので、脳のエネルギー源になることができます。他の “分子が大きい脂肪酸” にはこれができません(血液脳関門を通過できないので脳のエネルギー源になることができません)。


 『ケトン体』は、体が飢餓状態に入り、体内のブドウ糖が枯渇した時に体が作り出す『短鎖脂肪酸』で、これは【体内で産生された短鎖脂肪酸】です。〔体内産生経路の短鎖脂肪酸
 『短鎖脂肪酸食』で得られる『短鎖脂肪酸』のほうは、生玄米粉食(玄米の生食β(ベータ)デンプン)& 生菜食(不溶性食物繊維のセルロース水溶性食物繊維)の食事ができれば、あとは腸内細菌が自動運転で(自動的に)発酵分解して産生してくれる『短鎖脂肪酸』で、これは【腸内細菌によって産生された短鎖脂肪酸】です。〔腸内細菌産生経路の短鎖脂肪酸

 以上をまとめますと、

   ケトン体
    飢餓状態  体内のブドウ糖が枯渇  肝細胞のミトコンドリアで脂肪酸から『ケトン体』が作られる
    【体内で産生される短鎖脂肪酸】〔体内産生経路の短鎖脂肪酸〕

   短鎖脂肪酸 
    「β(ベータ)デンプン」と「不溶性食物繊維のセルロース・水溶性食物繊維」が未消化のまま大腸に GO! 
      腸内細菌がこれらを発酵分解する  その発酵産物として『短鎖脂肪酸』が産生す
    【腸内細菌によって体内で産生される短鎖脂肪酸】〔腸内細菌産生経路の短鎖脂肪酸エネルギー源〕

 という感じになります。

 単純に言えば、『ケトン体と短鎖脂肪酸は、産生経路が違う短鎖脂肪酸で、共に短鎖脂肪酸ですよ』ということですね。


 次の図をご覧ください。

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 下部のところの左側に『短鎖脂肪酸腸内細菌』、右側に『ケトン体肝臓』とありますね。

 右側の『ケトン体肝臓』は、(ブドウ糖が枯渇した時に)肝細胞で作られる経路から得られる『ケトン体エネルギー源(体が作り出す短鎖脂肪酸)で、【体内産生】経路の『短鎖脂肪酸』です。

 左側の『短鎖脂肪酸腸内細菌』は、腸内細菌によって産生される経路から得られる『短鎖脂肪酸』エネルギー源で、【腸内細菌産生】経路の『短鎖脂肪酸』です。これは、生玄米粉食(玄米の生食β(ベータ)デンプン)& 生菜食(不溶性食物繊維のセルロース水溶性食物繊維)の食事さえできれば、あとは腸内細菌が発酵分解して勝手に産生してくれるブドウ糖の “代替エネルギー源” です。

 また、【体内産生】経路の『短鎖脂肪酸』である『ケトン体』は「体内のブドウ糖が枯渇している」という条件が絶対に必要であり、「体が作り出す」ので、産生するのにエネルギーを要します。
体内がブドウ糖に枯渇しないと『ケトン体』は作られません

 ところが、【腸内細菌産生】経路から得られる『短鎖脂肪酸』のほうは「体内のブドウ糖が枯渇している」という条件は必要なく、生玄米粉食(玄米の生食β(ベータ)デンプン)& 生菜食(不溶性食物繊維のセルロース水溶性食物繊維)の食事をすれば、あとは腸内細菌が発酵分解して勝手に産生してくれるので、体はエネルギーをまったく使用しないでブドウ糖の “代替エネルギー源” となる『短鎖脂肪酸』を得ることができます。こっちのほうがお得ですね!


 この『ケトン体や『短鎖脂肪酸』はブドウ糖に代わる(ブドウ糖よりも優れた)“代替エネルギー源” となり、癌細胞には利用できないので、癌細胞を育てて増大させることなく、正常細胞だけを養うことができるのです。

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 私が「ブドウ糖エネルギー源」から『短鎖脂肪酸エネルギー源』へとシフトすることを推奨していますのは、そうしたほうが『癌が遥かに改善しやすい体内環境』を自ら築き上げることができるからに他なりません。

 ここまで理解できれば、標準的な癌医療で行われている三大療法の「抗がん剤」や「放射線」で体を余計に毒しながら『増癌治療』を施している医療行為が意味不明に映ってくるはずです。あれは本当に “意味不明” なのです。



ケトン生成とは、“分子が大きい脂肪酸” を “分子が小さい脂肪酸” に分解合成する工程で、
  こうして生成された『ケトン体』は、体が臨時で作り出した『短鎖脂肪酸』である


 最初の資料にあります “ケトン生成” というのは「ケトン体を生成するための工程」なのですが、これは、体内のブドウ糖が枯渇した時に、肝細胞のミトコンドリアにて、脂肪酸(分子が大きい脂肪酸)を “分子が小さい脂肪酸” である『短鎖脂肪酸』に分解合成して作り変える工程です。このケトン生成の工程で作り出された『短鎖脂肪酸』のことを、総称して『ケトン体』と呼んでいます。

 体内のブドウ糖が枯渇すると、中性脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解され、分解されてできた遊離脂肪酸やグリセロールは血液中に放出されます。そして、遊離脂肪酸が正常細胞に取り込まれ、ミトコンドリアで代謝されてエネルギーとなります。
グリセロールは肝臓でグルコース(ブドウ糖)に変換されます

 しかし、この脂肪酸は分子が大きくて血液脳関門を通過できませんので、脳のエネルギー源になることができません。
 血液脳関門は「ブドウ糖」『ケトン体』『短鎖脂肪酸』のように “小さい分子” でなければ通過できないのです。

 体内のブドウ糖が枯渇した時、体は脳にブドウ糖に代わる “代替エネルギー源” となる脂肪酸を届けなければなりません。
 しかし、体内にある脂肪酸は “分子が大きい脂肪酸” であるため、これでは分子が大きすぎて血液脳関門を通過できず、脳にブドウ糖の “代替エネルギー源” となる脂肪酸を届けることができません。このままでは脳細胞が死滅してしまうため、体は何とかせねばならないわけです。
 そこで、肝細胞のミトコンドリアに一役買ってもらい、この “分子が大きい脂肪酸” を “分子が小さい脂肪酸” へと分解合成して作り変え、血液脳関門を通過できる “分子を小さくした” 脂肪酸(短鎖脂肪酸)を脳細胞に届ける必要が出てきます。

 まず、肝細胞のミトコンドリアにて “分子が大きい脂肪酸” を分解し、上述のような合成を経て “分子が小さい脂肪酸” へと作り変えます。このケトン生成の工程を経て、“分子が大きい脂肪酸” から “分子が小さい脂肪酸” へと分解合成して作り変えたのが、『ケトン体』と呼ばれている「アセト酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸(ケトン体の75%を占める)」という短鎖脂肪酸』です(「アセトン」は呼気排泄されるのでエネルギー源にはなりません )。
 こうしてケトン生成によって作り出した『短鎖脂肪酸ケトン体)』であれば血液脳関門を通過することができますから、脳細胞にもブドウ糖に代わる “代替エネルギー源” を届けることができるようになるわけです。

 ケトン生成によって作り出された「アセト酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸(ケトン体の75%を占める)」という『短鎖脂肪酸ケトン体)』は、「ブドウ糖」のように “分子が小さい” ので血液脳関門を通過することができ、脳細胞まで届いて、脳のエネルギー源になることができます。
 こうして体は、脳細胞にもブドウ糖に代わる “代替エネルギー源” となる脂肪酸を届けるために、血液脳関門を通過することができる “分子が小さい脂肪酸” である『短鎖脂肪酸ケトン体』を臨時で緊急に作り出し、飢餓に対応するのです。


 ここで、もう一度「江部康二」医師の資料をご紹介します。
 江部医師は『ケトン体』について、このように言われています。


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 グリコのすぐわかる「栄養成分ナビゲーター」に誤り発見
 【「ドクター江部の糖尿病徒然日記」
より 】

13/10/24 土屋守

 グリコの(すぐわかる栄養成分ナビ)に誤り発見。
 グリコの “すぐわかる栄養成分ナビゲーション” の中に 脳の栄養は「糖質のみ」と解説してましたので、
 早速「それは間違いで、ケトン体・・ 云々」と説明し、
 「ハーパーの医学書に書かれています」と伝えました(読んだ事ないけど)。
 糖質制限食 スーパー一年生 HbA1c=5.8% 】


 こんばんは。

 土屋守さんから、グリコのすぐわかる「栄養成分ナビゲーター」についてコメントで誤りをご指摘頂きました。

 ありがとうございます。

 グリコさん、「栄養成分ナビゲーター」は便利で重宝ですが、

 「・・・ 特に脳では、血液中のブドウ糖だけがエネルギー源 ・・・

 という根本的間違いは、速やかに是正して欲しいです。

 グリコさん、そこんとこ、よろしくお願いします。


 脳は『ケトン体』をいくらでもエネルギー源として利用します。

 これは、論争の余地はかけらもない生理学的事実です。

 医学教科書の定番である「ハーパー生化学」や「ガイトン臨床生理学」にも、
 脳が『ケトン体』を利用することは明記されています。

 『ケトン体』とは「脂肪酸の分解物」で小さくなっています。

 「アセト酢酸」「アセトン」「β-ヒドロキシ酪酸」の3つを総称して『ケトン体』と言います。

 このうち「β-ヒドロキシ酪酸」はケトン基を持っていないので、正確には『ケトン体』ではなく『短鎖脂肪酸』です。

 しかし、医学界でも自然科学界でも習慣的に、「β-ヒドロキシ酪酸」を『ケトン体』と呼んできました。


 江部康二



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 江部医師は “『ケトン体』とは「脂肪酸の分解物」で小さくなっています ” と言われています。
 これは、私が上述しました内容を思いっきり手短に言っています。

 つまり、『ケトン体』とは「脂肪酸を血液脳関門を通過できる大きさになるまで分解して小さくした “分子が小さい脂肪酸短鎖脂肪酸)” である」ということです。
 これは、体内のブドウ糖が枯渇した時に、“分子が大きい脂肪酸” を “分子が小さい脂肪酸” にまで分解して小さくして血液脳関門を通過させ、脳細胞まで “ブドウ糖の代替エネルギー源” となる脂肪酸を届けるための “体が成す処置” です。



 この流れを、もう一度まとめます。

 体内のブドウ糖が枯渇すると、脂肪酸が正常細胞のミトコンドリアで代謝されてエネルギー源となりますが、これらの脂肪酸は “分子が大きい脂肪酸” なので血液脳関門を通過できないため、脳細胞に届くことができず、脳のエネルギー源になることができません。
 そこで体は、「ブドウ糖」のように血液脳関門を通過することができる “小さい分子” の脂肪酸、すなわち『短鎖脂肪酸』を作り出す必要が出てきます(そうしなければ、脳細胞が死滅してしまいます)。
 体はまず、肝細胞のミトコンドリアで “分子が大きい脂肪酸” を分解し、上述のような合成を経て “分子が小さい脂肪酸” である「アセト酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸(ケトン体の75%を占める)」という『短鎖脂肪酸ケトン体』を作り出して、血中に放出します。この『短鎖脂肪酸ケトン体』は「ブドウ糖」と同様に “分子が小さい” 脂肪酸ですから血液脳関門を通過することができ、脳細胞まで届いて脳のエネルギー源になることができます。


 このように、体が “飢餓に対応して臨時に作り出した『短鎖脂肪酸』” こそが、『ケトン体』の正体です。
 ゆえに、『ケトン体』=『短鎖脂肪酸』であり、両者は共に(ブドウ糖のように血液脳関門を通過して脳のエネルギー源になることができる “分子が小さい脂肪酸” なわけです。

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『ケトン体』=『短鎖脂肪酸』は、ブドウ糖のように 分子の小さい脂肪酸”なので、
血液脳関門を通過することができ、
脳のエネルギー源になることができる


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こういった “分子の大きい脂肪酸” では、血液脳関門を通過することができないため、
脳細胞まで届くことができず、脳のエネルギー源になることができない



 『ケトン体』と『短鎖脂肪酸』の(エネルギー源的な)違いは「産生経路が違う」というだけです。
 『ケトン体』は、体内のブドウ糖が枯渇した時に、体が作り出す【体内産生】経路で産生された『短鎖脂肪酸』です。
 『短鎖脂肪酸食』で摂取する『短鎖脂肪酸』は、腸内細菌を介した【腸内細菌産生】経路で産生された『短鎖脂肪酸』です。
 どちらも共に、ブドウ糖が枯渇した時の “貴重なエネルギー源(ブドウ糖の代替エネルギー源)” となります。


 私的には、わざわざ肝臓で脂肪酸から『ケトン体』と呼ばれる『短鎖脂肪酸』を生成する手間をかけるまでもなく、『短鎖脂肪酸食』さえできるならば腸内細菌を介して直接『短鎖脂肪酸』を多く摂取できますので、『短鎖脂肪酸食』から直接『短鎖脂肪酸』を得てしまったほうが、体はエネルギーを使う必要もないし(エネルギーを浪費しなくて済みますし)、手っ取り早いのになァ~、という感じですね・・・(汗)。

 『短鎖脂肪酸食』のほうは、腸内細菌を介して直接『短鎖脂肪酸』を多く摂取できて便利なのですが、この『短鎖脂肪酸食』だけは “普通食から離れられない方々” にはちょっと難しいのかもしれないなァ~、とか思ったりすることも正直あります・・。本当は、『短鎖脂肪酸食』は慣れてしまうと、体質を大きく改善するのに非常に便利な方法なんですけれど・・・(涙)。



脂肪酸(分子が大きい脂肪酸)が “ブドウ糖の代替エネルギー源” として利用される時、
  まず、ミトコンドリアで『短鎖脂肪酸』まで分解されてから、エネルギーに転換される


 ウィキペディアの脂肪酸の解説には、“脂肪酸が細胞で代謝されてエネルギーになる流れ” の生化学的な説明がこのように載っています。


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 生化学 (リンク

 脂肪酸は生合成を受ける際に炭素数が2個ずつ増加していくため、基本的には炭素数が偶数個の脂肪酸が大半を占めるが、α酸化を受けることによって炭素数が奇数個の脂肪酸が合成されることもある。

 ヒトを含む多くの生体内ではエネルギー源として好気的に代謝される(β酸化)。カルニチンは体内においてはほとんどが筋肉細胞に存在しており、筋肉細胞内において脂肪酸をミトコンドリア内部に運搬する役割を担う。ミトコンドリア内膜はアシルCoA を直接透過しないため、カルニチンが脂肪酸アシル運搬体の役割を果たす(動植物共通)。脂肪酸アシルCoA はカルニチンと一時的に結合し、脂肪酸アシルカルニチンを生成する。この反応はミトコンドリア外膜に埋め込まれたカルニチンアシルトランスフェラーゼⅠ (carnitine acyltransferase I) により触媒される。
 その後、脂肪酸はミトコンドリア内で β酸化を受け「酢酸(短鎖脂肪酸)」にまで分解されながら、生成したアセチルCoA はクエン酸回路を通じてエネルギーに転換される



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 最後の部分の「脂肪酸はミトコンドリア内で β酸化を受け『酢酸(短鎖脂肪酸)』にまで分解されながら、生成したアセチルCoA はクエン酸回路を通じてエネルギーに転換される」に注目してください。

 これは、(脳細胞以外の)細胞のミトコンドリアに脂肪酸(分子が大きい脂肪酸)が届くと、「酢酸」という『短鎖脂肪酸』にまで分解されてからアセチルCoA に合成され、このアセチルCoA がクエン酸回路を通じてエネルギーに転換される、ということを言っているわけです。
 結局、脂肪酸(分子が大きい脂肪酸)は、細胞のミトコンドリアで『短鎖脂肪酸』にまで分解されるのです。

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「酢酸」は、炭素数が2個の “分子が小さい脂肪酸” です(炭素数が2個なので、2番目に小さい脂肪酸ですね
『ケトン体』は「アセト酢酸炭素数2個」「β-ヒドロキシ酪酸炭素数4個)」という『短鎖脂肪酸』ですから、
このくらいの “分子の大きさ” の脂肪酸でなければ「血液脳関門を通過することができない」ということでしょう



 この工程を 【工程A】【工程B】 という形で表わしてみましょう。

 【工程A】
  脂肪酸(分子が大きい脂肪酸)が細胞のミトコンドリアに届く 
    脂肪酸(分子が大きい脂肪酸)がミトコンドリア内で「酢酸」という『短鎖脂肪酸』にまで分解される  工程Bへ

 【工程B】
  分解された「酢酸」という『短鎖脂肪酸』はアセチルCoA に合成される 
    アセチルCoA がクエン酸回路を通じてエネルギーに転換される  ATP(生体エネルギー)が産生!

 この工程はかなり端折っていますが、簡潔に言えば、ブドウ糖の “代替エネルギー源” となる脂肪酸(分子が大きい脂肪酸)から ATP(生体エネルギー)が産生されるまでに、こういう流れがあるわけです。


 飢餓によって体内のブドウ糖が枯渇した時には、細胞ではこの工程により脂肪酸(分子が大きい脂肪酸)をブドウ糖の “代替エネルギー源” とすることができるのですが、脂肪酸(分子が大きい脂肪酸)では血液脳関門を通過することができないために脳細胞まで届くことができず、脳のエネルギー源になることができません。

 そこで体は、脳細胞にもブドウ糖の “代替エネルギー源” となる脂肪酸を届けるため、肝細胞のミトコンドリアのみなさんに一役買ってもらって代役で【工程A】を受け持って頂き、脂肪酸(分子が大きい脂肪酸)を血液脳関門を通過することができる “分子が小さい脂肪酸” にまで分解合成して作り出します。こうして肝細胞のミトコンドリアで作られた “分子が小さい脂肪酸” が、『ケトン体』と呼ばれる「アセト酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸」という『短鎖脂肪酸』です。

 このようにして、脂肪酸(分子が大きい脂肪酸)を血液脳関門を通過することができる “分子が小さい” 脂肪酸(ケトン体短鎖脂肪酸)へと分解合成して作り変えることにより、体は脳細胞にもエネルギー源を届けてあげることができるようになります。そして、血液脳関門を通過して脳細胞まで届いた『短鎖脂肪酸ケトン体』エネルギー源は(分子が小さく、水溶性であるため)そのままミトコンドリア内に入ることができますから、脳細胞は【工程B】から ATP(生体エネルギー)を産生することができるわけです。

 つまり、ケトン生成という工程の役割は、

   飢餓の緊急事態の時に、肝臓のミトコンドリアが【工程A】を代役で引き受けることで、
    血液脳関門を通過することができる “分子が小さい短鎖脂肪酸』エネルギー源(ケトン体” を作り出し、
    ブドウ糖に代わる “代替エネルギー源” を脳細胞へと送り届けるための臨時的な援助機構のシステム

 と言えるのですね。
ただ、これは「ブドウ糖」エネルギー源に頼りきっている人の体で起こる「臨時的処置」と言えるだけの話で、エネルギー源を「ブドウ糖」から『短鎖脂肪酸』に移行している人の体では、体内が常時『短鎖脂肪酸』で満たされていますから、『ケトン体』自体がもう不要なので、ケトン生成が起こりません。体がケトン生成を起こして『ケトン体』を生成せねばならないのは、体内の『短鎖脂肪酸』が不足している人に限っての話です

 『ケトン体』として「β-ヒドロキシ酪酸」と「アセト酢酸」が作り出されているということは、この「β-ヒドロキシ酪酸」と「アセト酢酸」が血液脳関門を通過することができるだけでなく、血液を通して全身へ運ぶのに一番適した『短鎖脂肪酸』なのかもしれません。
 しかも、「β-ヒドロキシ酪酸」が “ケトン体の75%を占めている” ところを見ますと、この「β-ヒドロキシ酪酸」という『短鎖脂肪酸』はよほど安定して全身へと運ぶことができるのかもしれませんね。


 あっ・・! 当然の話なんですが・・・、一応、念のため補足します。
 ケトン生成によって体が作り出した『ケトン体』という『短鎖脂肪酸』も、腸内細菌によって産生された『短鎖脂肪酸』も、脳細胞以外の細胞に届いても【工程B】から ATP(生体エネルギー)を産生することができますよ♪
 まァ~、当たり前なんですけど、念のため補足させて頂きました・・・。
しつこいかもしれませんが、ごめんなさい・・。ミトコンドリアを持っていない赤血球では脂肪酸でエネルギーを産生することができませんから、赤血球のエネルギー源は「ブドウ糖」になります(脂肪酸はミトコンドリアでエネルギー産生されますので、ミトコンドリアを持たない赤血球では、脂肪酸からエネルギーを産生することができません)。
 また、体内のブドウ糖が枯渇した時に『ケトン体』を生成する “工場” の役割を担っている肝細胞は、自身では『ケトン体』をエネルギー源として利用せずに血中へと放出し、他の細胞のエネルギー源に回します。ですから、肝細胞は「ブドウ糖」と「脂肪酸(分子が大きい脂肪酸)」をエネルギー源とします。
 しかし、腸内細菌に産生してもらった(い・・ いや・・、産生して頂いた)『短鎖脂肪酸』ならば、(赤血球以外の)脳細胞も肝細胞も含めた “全身すべての細胞” にエネルギー源として利用されるでしょう。当然ですが、上述しましたように【工程B】
から ATP(生体エネルギー)を産生することができます


 ゆえに、どう考えても『ケトン体』=『短鎖脂肪酸』と言えるわけです。
 ただ、それだけの話です。

 これは、“飢餓” という緊急事態の時には、体の各器官が “共に支え合うことで必死に生き抜こう” としている姿なのです。
 とにかく・・、「泣かせる話・・」なのであります・・・(みつばちハッチに負けないくらいの大涙)。

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みつばちハッチだけは、涙なくして見ることはまず不可能に近いでしょう・・
正式名は「昆虫物語 みなしごハッチ」です




そもそも、体内にある『短鎖脂肪酸』が非常に少ないために、
  飢餓で体内のブドウ糖が枯渇した時に、体は『ケトン体』を作らざるを得ないだけで、
  『短鎖脂肪酸食』によって『短鎖脂肪酸』を大量に摂取していれば、
  体は『ケトン体』を作り出す必要がない


 脂肪酸は、次の図のように、「炭素の数」によって『短鎖脂肪酸』『中鎖脂肪酸』『長鎖脂肪酸』と区別されています。
 『短鎖脂肪酸』は分子が小さく、『中鎖脂肪酸』や『長鎖脂肪酸』は分子が大きくなります。
 (詳しくは「『短鎖脂肪酸』について」を参照してください

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 これら『短鎖脂肪酸』『中鎖脂肪酸』『長鎖脂肪酸』は、次のような食品から摂取できます。

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 お分かりのように、『中鎖脂肪酸』『長鎖脂肪酸』は多くの食品から摂取できます。
 しかし『短鎖脂肪酸』だけは、食品から満足に摂取するにはかなり難しいのです。

 上図では『短鎖脂肪酸』は「酢」と「バター」から摂取できると載っていますが、「酢」と「バター」から『短鎖脂肪酸』を大量(体のすべての細胞にエネルギー源として供給できる量)に摂取できるでしょうか・・・。

 とりあえず、癌患者さんにとって「乳製品は癌の増大を促進させる “促進剤” となる」のが医学的に解明されていますから、とにかく、癌患者さんは癌が改善するまでは「バター」は NG です。
ここは「肉食・乳製品の真実」カテゴリを参照してください

 「酢」は発酵食品ですから体には良いとしても、この「酢」だけから『短鎖脂肪酸』を大量に摂取するなどというのは、ほぼ(いや・・、絶対に)無理な話です。
 みなさんは、毎日「酢」を数リットルも飲めますか・・?
 私は絶対に無理です・・・(と言うか、嫌ですね・・)。

 このように、『短鎖脂肪酸』は “食品からの大量摂取がほぼできない” のですね。


 しかも、現代の日本人が普通に食べている現代食(欧米化した普通食これは本当は普通の食事ではありません)では、この『短鎖脂肪酸』を腸内細菌に産生してもらうことは難しいです。

 考えてもみてください・・。

 現代の日本人は、玄米から “糠(食物繊維セルロース)” を省いてしまった白米食ばかりですし、野菜の摂取量も少なく、ましてや肉食編重・・、腸内細菌はこの食事から一体どうやって『短鎖脂肪酸』を満足に産生できるというのでしょうか・・。
 まず、この現代食では無理な話ですね・・・。

 しかし・・、この現代食からでも、腸内細菌を介して『短鎖脂肪酸』は産生されてはいます。
 でも、その産生量が極めて少ないのです。

 文献にはだいたい「腸内細菌が産生した『短鎖脂肪酸』は、大腸の細胞の重要なエネルギー源となる」と載っています。
 では、「なぜ、大腸の細胞だけなの?」と言えば、「『短鎖脂肪酸』の産生量が極めて少ないため、大腸の細胞を養う程度の量しかなく、他の細胞に回すにはその量がとても足りない・・」ということなのです。


 そこで「私は考えたァ~」ということなのです・・・(汗)。

 この『短鎖脂肪酸』を効率よく、しかも、全身すべての細胞のエネルギー源として供給できるくらい大量に『短鎖脂肪酸』を腸内細菌に産生して頂いて摂取するためには、一体どうしたら良いのか・・・?

 私が考え得るのはただ一つ・・、それが、私が推奨しています『短鎖脂肪酸食』です。
 私はこれ以外、思いつきません・・・。

 甲田療法の『生玄米粉』&『生菜食療法』を中心とした食事、つまり『短鎖脂肪酸食』さえできれば、あとは腸内細菌のみなさんが自動運転で(自動的に)勝手に『短鎖脂肪酸』を大量に産生してくれます。全身すべての細胞のエネルギー源として供給できるほどの大量の『短鎖脂肪酸』を産生してくれるのです。
 しかも、腸内細菌のみなさんにとっても『短鎖脂肪酸食』から得られるエサは “最高のご馳走” なので大喜びです。
 腸内細菌はどんどん元気になりますから、腸内細菌を正常に育む手助けもできてバッチグーですね!


 これで、次のような “疑問” がよくお解かりになって頂けると思います。

   飢餓により体内のブドウ糖が枯渇した時に、体はなぜ、わざわざ肝細胞のミトコンドリアでケトン生成を起こし、
    “分子が大きい脂肪酸” を分解合成して “分子が小さい脂肪酸” である『短鎖脂肪酸ケトン体)』を生成するのか?

 この答えは、

   体内にある(血液脳関門を通過して脳細胞のエネルギー源となる)『短鎖脂肪酸』の量があまりにも少なすぎて、
    とても脳細胞に回すだけの量がないから

 ということになるわけです。
 (」は “ただ、それだけのことです” の意

 なので、『短鎖脂肪酸食』によって常時『短鎖脂肪酸』を大量に摂取していれば、体はわざわざエネルギーを使ってまでして『ケトン体分子が小さい脂肪酸短鎖脂肪酸)』を生成する必要がないわけです。
 『短鎖脂肪酸食』によって体内は『短鎖脂肪酸』で満たされているのですから、体はこの『短鎖脂肪酸』をブドウ糖の “代替エネルギー源” として使えば良いわけですね!


 私は生菜食を始めて定着した頃、よく『生玄米粉』も食べました。
 こういう『短鎖脂肪酸食』のような食事をすると、本当に体のもちが良くなります。体力も付きます。

 それは、おそらく、これまでお話ししてきましたように、体はブドウ糖が枯渇しても、体内には大量の『短鎖脂肪酸』があるため、わざわざ『ケトン体分子が小さい脂肪酸短鎖脂肪酸)』を生成しませんから、体が余計な仕事をしないで済みますからエネルギーを浪費しないので、その分、体力(エネルギー)が温存されて「体のもちが良い」「体力が付く」と私が感じたのでしょう。
 たぶん、こうした生化学的な裏事情(この場合は「とっても素敵な裏事情」です)が存在していたんですね、きっと!

 なので私は、福田一典医師が推奨されています『中鎖脂肪ケトン食療法』で(体にわざわざ手間をかけさせて)『ケトン体』を多く生成して『短鎖脂肪酸』を摂取するよりも、『短鎖脂肪酸食』で腸内細菌を介して直接『短鎖脂肪酸』を大量に摂取してしまったほうが、体はその分 “疲労せずに済む” と思うわけです。
 癌患者さんの中には体力が低下している方もいますから、体にケトン生成という仕事をさせる『中鎖脂肪ケトン食療法』よりも、ケトン生成という “余計な仕事” を体に課さなくても済む『短鎖脂肪酸食』のほうが、体が消費してしまうエネルギー量を減らすことができるので(エネルギーを浪費せずに済むので)、体はその分、楽になるはずです。


 「イラストレイテッド 生化学」という生化学の教科書があります。
 これは、アメリカの医学生に必須アイテムとまで言われている著名な教科書で、アメリカで非常に人気があります。
 図のイラストが素晴らしく、大変解かりやすい作り方をしています。


 この図書には、「ケトン体は長期にわたる飢餓時において、脳のエネルギーの70%ほどをまかなうようになる。残りの30%のうち、20%はグルコース(ブドウ糖)、10%はアミノ酸である」とあります。
 飢餓時にはこうして、エネルギー源をブドウ糖からケトン体に切り替えることにより、「糖新生」によって筋肉のタンパク質が使用されてしまうのを防ぐことで、筋肉量の減少を抑制します。

 『ケトン体』とは、飢餓時(体内のブドウ糖が枯渇した時)に、体が “脳に回せるエネルギー源(分子が小さい脂肪酸)” を臨時で作り出した『短鎖脂肪酸』ですから、『短鎖脂肪酸食』から直接『短鎖脂肪酸』自体を大量に摂取していれば、食事からブドウ糖を摂取していなくとも、この『短鎖脂肪酸』がブドウ糖の “代替エネルギー源” となって脳細胞までしっかりと養うので、筋肉量の減少などの問題は出ないはずです。
もし「糖新生が起きたとしても、その量はわずかで済むはずですから、患いにはならないはずです

 飢餓時には、体が臨時で作り出す『ケトン体』や、腸内細菌が産生する『短鎖脂肪酸』という “分子が小さい脂肪酸” が脳の主要エネルギー源となることを覚えておいてください。

 そして、糖質制限食をして “体内のブドウ糖を意図的に枯渇させる” のであれば、ブドウ糖の代わりの “脳のエネルギー源” となる『短鎖脂肪酸』がどうしても必要になりますから、この『短鎖脂肪酸』をどのように摂取して確保していくのかも、よくよく熟考されてください。

 私はあくまで『短鎖脂肪酸食』を推奨します。
 これが一番お金もかからずに自宅で手軽くできて、まず何よりも手っ取り早く『短鎖脂肪酸』を大量に摂取でき、「癌体質」まで強力に改善させていく方法です。癌を改善させるのに必要な要素が揃っています。



私が「ケトン食」よりも『短鎖脂肪酸食』を推奨する理由

 ここで、もう一度まとめます(しつこくて、ごめんなさい・・)。

 福田一典医師が推奨されています『中鎖脂肪ケトン食療法』で多く摂取できる『ケトン体』は、体がブドウ糖に枯渇した時に肝臓で作り出す『短鎖脂肪酸』です。体がエネルギーを使って肝臓で作り出します。

 しかも、食事から『中鎖脂肪酸』を多く摂取しないと『ケトン体』が多く産生されません。
 この『中鎖脂肪酸』を食事で多く摂取するには、次のような『中鎖脂肪酸』を多く含有するオイルの「ココナッツオイル」「マクトンオイル」「MCTオイル」など食品の摂取が必要になります。

 これが結構、お金がかかると思います。
 だいたい450ml 前後の量で、お値段は3000円前後しますので・・・。


            

           


 しかし、私が推奨する『短鎖脂肪酸食』で多く摂取できる『短鎖脂肪酸』であれば、「無農薬有機玄米」と「安全な生野菜」さえあれば、大金もかからずに手軽く摂取できるのです。
 しかも、これは『究極の超天然粗食』なので、健康のためにもなります(癌以外の持病も改善してしまいます)。

 私が推奨しています「太陽食品」の無農薬有機 JAS 玄米『太陽米つがるロマン』ならば、5kg で4000円前後、30kg では少しお安くなって23000円前後で購入できますので(我が家はずっとこの玄米です。この玄米は粒が大きく、味が素直でとても美味しく頂けます)、標準的な癌医療でかかる高額医療費と比べれば遥かにお安く済み、癌治療がご自分のペースで “自宅で” できますね。


         有機JAS認定太陽の有機米(太陽米つがるロマン)玄米5kg

         有機JAS認定 太陽の有機米(太陽米つがるロマン)玄米30kg


 生玄米食(生玄米粉)で食べるのですから、玄米は5kg もあればかなり長持ちします。
 生菜食に使用する生野菜だって安全であれば良いので、そんなにお高くはつかないはずです。

 こういった「無農薬有機玄米」と「安全な生野菜」さえあれば、そんなにお金もかからずに実行できるわけです。
 「お金をかけないと癌治療ができない」などというのは、世間に跋扈する “下らぬ大嘘” です。

 ただ、生玄米粉を作る時に必要な『ミルサー』だけは揃えて頂かないとなりませんが、私が推奨しています『万能こなひき ニューよめっこさん』は丈夫で長持ちしますので、最初に揃えてしまえばずっと使っていけます。
 たぶん、どこのご家庭にもミルサーぐらいはあるでしょうけれど、必要な食養の道具さえ一通り揃えてしまえば、あとは基本的に「無農薬有機玄米」と「安全な生野菜」さえあればどこでもできてしまうので、私は『短鎖脂肪酸食』を推奨するのです。



 この『短鎖脂肪酸食』とは、甲田療法の『生玄米粉』&『生菜食療法』によって “ブドウ糖の摂取を極力断ちながら『短鎖脂肪酸』を多く摂取する” という食事です。

 私が『短鎖脂肪酸食』を推奨する意図は、体内に大きな癌がある癌患者さん、癌が悪化している癌患者さん、癌の進行が止められない癌患者さん、末期癌患者さん、余命宣告を受けている癌患者さんのように「もう後が無く、命の崖っぷちに立たされている癌患者さん」が、この『短鎖脂肪酸食』によって『短期決戦』で “癌に勝負を挑む” というものです。

 食事からの「ブドウ糖の摂取」を極力断つことで “癌細胞の唯一のエネルギー源” である「ブドウ糖」を枯渇させ、『短鎖脂肪酸食』によって多く摂取した『短鎖脂肪酸』で正常細胞を養いながら “癌細胞だけを死滅へと追い込む” 手段であり、短期間で体内にある癌細胞を削除して一気に片を付けます。時間に猶予も無く、「もう後が無い癌患者さん」は、ここまでしなければ癌を急速改善させることなどできやしません。
ブドウ糖は「癌の最大のエサ」です。「ブドウ糖は「癌の最大のエサ」」カテゴリを参照してください

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“『ケトン体』=『短鎖脂肪酸』” として見てください
癌細胞は脂肪酸を利用できず、ブドウ糖(グルコース)しか利用できませんから、
ブドウ糖(グルコース)を極力断ち、『短鎖脂肪酸』で体を養う体内環境を築き上げれば、
癌細胞を安全に自然抑制しながら兵糧攻めにして死滅へと追い込むことができます
正常細胞は質の高い
『短鎖脂肪酸』エネルギー源で充分に養えるので安心です



 私が「もう後が無い癌患者さんたちは、一体どうしたら癌から生還できるのだろう・・」と考えた時、一番安全にして、癌細胞に対して “もろに” 直撃的な打撃を与えることができる方法は、私はこの『短鎖脂肪酸食』しか思いつきません。

 この『短鎖脂肪酸食』を少食で頂き、これに加えて「半日断食午前中は何も食べない)」と「週末一日断食」といった安全な『短期間の断食』を組み合わせることにより、癌治療に有効な(癌研究報告でも立証されている)「少食力」と「断食力」を組み合わせて、より癌の改善力を強化します。

 「少食」や「断食」が癌治療に有効するのは、すでに癌研究報告で正式に発表されています。

 ですから、甲田光雄先生が言い残してくだされた次の言葉、

  「癌は一筋縄ではいかない。
   玄米ご飯と菜食で癌を克服するのは無理で、生菜食と断食を組み合せるしかない。」


 この甲田光雄先生の言葉を癌研究報告に重ね併せて実感し、素直に実行していきます。
断食につきましては「癌は「飢餓に非常に弱い」生き物ゆえ、『少食療法』や『断食療法』が顕著に効果する!【ブドウ糖が癌を育てる:ブドウ糖から『短鎖脂肪酸』へのエネルギー源シフトを!】」を参照されてください

 そして、「飲尿療法」は正しくやれば確実に『癌のワクチン療法』になりますので癌免疫が高まりますから、その分、癌から生還しやすくなるはずです。「飲尿療法(尿療法)」カテゴリの記事をよくよくご覧になって頂き、ご自分で納得できるものがあれば、「飲尿療法」はなるべく取り入れられてください。『短鎖脂肪酸食』を実行すれば必ず飲尿はしやすいはずですから、癌から生還する道筋を少しでも太く大きくしていくために「飲尿療法」を実行に移していきましょう!
 「飲尿療法」は、ご自分の「理解力」と「やる気」だけです。しかも、自尿は完全に無料ですよ!
 どうか、この「飲尿療法」による『癌のワクチン療法』の価値を最大限に活かされてください!

 『短鎖脂肪酸食』につきましては、詳しくは「短鎖脂肪酸食」カテゴリの記事をご覧になってください。
 よろしくお願いします m(__)m



癌治療は “自分で” 選択せねばならない!

 最後に重ねて申します。

 私が末期癌患者であれば、まず間違いなくこの『短鎖脂肪酸食』を実行します。
 そして、私の父が末期癌であれば、同様にこの『短鎖脂肪酸食』をやってもらうでしょう。
 なぜならば、私には “より確実に癌から生還するための道筋” として、この『短鎖脂肪酸食』以外考えられないからです。

 もう一度言いますと、『短鎖脂肪酸食』とは、「甲田療法の『生玄米粉』&『生菜食療法』を中心とした食事(食事療法)」「少食療法(腹6~8分目少食力)」「断食療法(半日断食週末一日断食断食力)」「飲尿療法(癌免疫を改善・強化する、癌のワクチン療法)」、を組み合わせた手段です。
この内容につきましては「癌の『短鎖脂肪酸食』(1)【癌を増大させる「ブドウ糖」を食事から極力排除して、正常細胞だけを養う『短鎖脂肪酸』エネルギー源を得る “癌の食事療法” のまとめ】」の記事を参照されてください

 これらはすべて実績のあるものものばかりで、実際に『癌を改善させる力』に富んでいるものを組み合わせています。
 これらは「癌体質」をも強力に改善させていきます。これで、自分の癌に『短期決戦』で勝負を挑みます。
 正直、私にはこれしか思いつきません。

  〔短鎖脂肪酸食』の組み合わせ
   甲田療法の『生玄米粉』&『生菜食療法』を中心とした食事
     (癌を増大・進行させる原因となる「ブドウ糖肉製品乳製品(癌の最悪御三家食品)」を食事から排除して、
      癌を自然抑制しつつ、同時に、癌体質(体内に癌を生み出してしまう体の状態)を強力に改善していく食事療法

   少食療法(腹6~8分目癌を改善させる少食力を得る
   断食療法(半日断食週末一日断食癌を改善させる断食力を得る
   飲尿療法(「癌のワクチン療法」によって、癌免疫を改善して強化する


 世に多い「玄米菜食のお料理(玄米菜食の火食)」をしながら、いくら「抗癌作用のある食品」などを食べていたとしても、玄米ご飯(玄米の火食ブドウ糖の摂取)を食べては毎日大量にブドウ糖を摂取し、それで自らせっせと癌をお育てになられている・・。こんなことをしていて、末期癌が改善するとでも思いますか・・・?

 残念ながら、私には、これは『癌細胞の医学的な原理・特徴』を無視した茶番治療にしか見えません・・・。
 この「玄米菜食のお料理(玄米菜食の火食)」で癌が改善せずに亡くなられていった癌患者さんは数知れずいます。

 『短鎖脂肪酸食』は楽チンな食事ではないかもしれませんが、癌細胞にブドウ糖を与えないことによって、確実に癌細胞だけを兵糧攻めにして死滅させることができるのです。これを一気にやったほうが、確実に『短期決戦』で体内の癌を削除することができるでしょう。

 『短鎖脂肪酸食』は「癌体質体内に癌を生み出してしまう体の状態)」を強力に改善させていきますから、体内の癌を削除しつつ、同時に “もう体内に癌が発生しなくても済む体” に作り変えていきます。「癌の自然抑制」と「癌体質の改善」という “癌を改善するために必要な要素” が両方とも揃っているのです。

 体内の癌が消失したあとは、「癌の『短鎖脂肪酸食』(1)【癌を増大させる「ブドウ糖」を食事から極力排除して、正常細胞だけを養う『短鎖脂肪酸』エネルギー源を得る “癌の食事療法” のまとめ】」にてお話しさせて頂きました通り、『短鎖脂肪酸食』を緩和して、ご自分が納得できる「玄米菜食のお料理(玄米菜食の火食)」を中心とした食事をして「癌の再発」を予防していけば良いのです。
 同時に、「半日断食午前中は何も食べない)」と「週末一日断食」といった安全な『短期間の断食』を併せて継続し、また「飲尿療法」による『癌のワクチン療法』によってご自分の癌免疫を高めて維持しながら、「癌の再発予防」を無理のない範囲で実行していけば良いのです。
 自然療法(食事療法少食療法断食療法飲尿療法など)というものはちゃんと継続していけば、「癌の再発」など当たり前に防げます。私の父(元腎臓癌患者)がその一人です。


 当ブログサイトにてお話しさせて頂いています『癌の原理』『癌細胞の特徴』を考慮しながら、ぜひ『短鎖脂肪酸食』に価値を見出して頂けるならば、これを最大限に活かされて頂きたいと思います。

 『ケトン体』=短鎖脂肪酸』は「赤血球(ミトコンドリアを持っていないので、ブドウ糖が唯一のエネルギー源)」以外のエネルギー源となります。赤血球を養うブドウ糖は、生菜食から多少得られるブドウ糖や、体が適宜に行なう「糖新生」による「ブドウ糖の産生」でカバーしてくれます。
重複しますが、『ケトン体』は肝細胞のミトコンドリアで作り出された『短鎖脂肪酸』ですが、肝細胞は『ケトン体』を作り出す “工場” の役割なので、肝細胞自身は『ケトン体』を利用せずに血中へと放出し、他の細胞のエネルギー源に回します。
 ところが、腸内細菌が産生した『短鎖脂肪酸』は肝細胞が作り出したものではないので、肝細胞はこの『短鎖脂肪酸』を利用することでしょう。腸内細菌が産生してくれた『短鎖脂肪酸』は、赤血球以外の “脳細胞や肝細胞を含めた全身すべての細胞” のエネルギー源となるのです。これは、私が『短鎖脂肪酸食』を推奨する大きな理由のひとつです。
 だって、『短鎖脂肪酸食』で得られる『短鎖脂肪酸』のほうが赤血球以外の “全身すべての細胞” に利用されるのですから、『ケトン体』よりも思いっきり重宝じゃないですか!


 『短鎖脂肪酸食』の原型である甲田療法の『生玄米粉』&『生菜食療法』は、過去に数々の実績がある食事療法です。
 現代医学から匙を投げられてしまった難病難民の患者さんたちに難病を克服させ、しかも、その患者さんたちは『生玄米粉』&『生菜食療法』を10年も20年も継続しても問題は一切出ず、難病を克服しながら “無病息災に健康に暮せている” データがたくさんあるのです。

 私も “生菜食野郎” のひとりですから、生菜食を散々味わい経験してきた身の上として、経験的に甲田療法の『生玄米粉』&『生菜食療法』を強く推奨できます。まァ~、これに慣れてしまったならば、もう普通食には戻れませんよ(笑)。

 これはたぶん、こういう感じに似ていると思います。
 ヘビースモーカーが苦労してタバコを止めたあとに「もうタバコはこりごりだ・・、二度と吸いたいとは思わない・・・」と思うのと同じ心境だと思います。ヘビースモーカーが禁断症状を乗り越えてタバコをようやく止めることができた時、タバコの無い暮らしの清々しさを身に染みてしみじみと感じ、「タバコのある生活には、もう二度と戻りたくない!」と思ってしまう心境に似ているように思います(たぶんですけど・・・)。
 甲田療法の『生玄米粉』&『生菜食療法』を中心とした食生活に体が慣れてしまうと、「普通食なんて、もう~食べたいとも思わない!」と感じてしまうのです。

 また、私の父母も「甲田療法を活かした食生活」&「断食」で短期間のうちに(数ヵ月間から一年間)何十年と病院に通っても一切改善しなかった持病から救われています。その姿を私はずっと見てきました。
この父母の話は当ブログサイトの中でちょくちょくお話ししていますので、ちょっと参照されてみてください

 私自身の生菜食の経験と、この父母の姿とを重ね合わせれば、私は、甲田療法の『生玄米粉』&『生菜食療法』を中心とした食養生を推奨しないわけにはいきません。これは、私の中の自然が要求する意思です。
まァ~、自分が良いと感じたものは「誰かに薦めたくなってしまう」のが、誰にでもある人情というものですからね♪

 甲田療法の『生玄米粉』&『生菜食療法』だけは、ご自分の「意思」と「理解」と「実行力」、そして「自己責任」で進み、実際にその有効性をご自分で確かめなければならない境地です。
 私が当ブログサイトでできることは、私の生菜食を中心とした食養の経験から獲得した食養観と、父母の食養経験、これらを基にして、このブログサイトでありのまま語り、そのまま置かせて頂くことだけです。

 あとのご判断は、癌患者のみなさんにお任せさせて頂きます。
 価値を感じて頂けたならば、どうぞ、この『短鎖脂肪酸食』の手段をご自分の癌治療に活かされてください。
 よろしくお願いします m(__)m