「炭水化物が人類を滅ぼす-糖質制限からみた生命の科学 夏井睦医師」にて、夏井睦医師の著書「炭水化物が人類を滅ぼす - 糖質制限からみた生命の科学」の中の、不溶性食物繊維の『セルロース』と、その『セルロース』を分解してビタミン・短鎖脂肪酸・アミノ酸などの重要な栄養を産生する『セルロース分解菌』の関係が細かく解説されている資料をご紹介させて頂きました。

 「炭水化物が人類を滅ぼす-糖質制限からみた生命の科学 夏井睦医師」記事では、図書本文のご紹介のあとに、腸内細菌の話に重ねて『マクロビオティックの盲点』に関する話をさせて頂きました。

 この記事では、図書本文にあります『セルロースが示す可能性』に焦点を当て、超お得の『セルロース』、これに関する談義をさせて頂こうと思います。
 この “不溶性食物繊維の『セルロース』と『セルロース分解菌』の組み合わせ” は、本当に素晴らしいですよ!

 “不溶性食物繊維の『セルロース』と『セルロース分解菌』の組み合わせ” を、どのように摂取すれば良いのか・・。
 これを先に言いますと、人間の場合には “セルロース』を粉末化して粉末状にする必要がある” ので、生野菜を「ミキサー」にかけて粉砕して『青泥』や『スムージー』にしてから摂取すると良いのです。
 その理由も説明していますので、ぜひご覧になられてみてください♪ (この説明は一番最後のほうです

 便宜上、もう一度、図書本文を掲載しますので、すでにお読みになられた方は、一気に下まで飛んでください。
 よろしくお願いします m(__)m
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炭水化物が人類を滅ぼす
糖質制限からみた生命の科学


夏井睦(著) 光文社  2013年刊



 (3)低栄養状態で生きる動物のナゾ (P189~203

1 食べない人々

 ここまでみてきたように、草食哺乳類は、摂取した食料に含まれるカロリーと栄養素以上のものを、消化管内の共生細菌から得て生きている。

 だから、完全草食で生きようとするなら、セルロース分解菌との共生が絶対に必要だし、それに特化した消化管も必要であり、人類の消化管では完全草食は不可能なはずだ。

 しかし、食の問題について資料を集めていくと、どうしても、「それほど食べていない / ほとんど食べていないのに、普通に生活している」人がいるという事実にぶつかってしまうのだ。

 たとえば『食べること、やめました』(マキノ出版)の著者の森美智代さんは、「1日に青汁を丼に1杯だけ」という食生活で、13年以上も健康に暮らしていらっしゃるし(ちなみに摂取する青汁の量が多いとすぐに太ってしまうそうだ)、『ほとんど食べずに生きる人』(三五館)の著者の柴田年彦さんも、1日500キロカロリーの摂取のみで1年間、健康を維持できたことをルポしている。

           食べること、やめました - 1日青汁1杯だけで元気に13年

           ほとんど食べずに生きる人 - 引き算の生き方革命


 同様に、比叡山延暦寺の千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)も、栄養学的には自殺行為としか思えないものだ。
 千日回峰行とは、「1千日にわたり、食事は蕎麦かうどん1杯、ゴマ豆腐半丁、ジャガイモの塩蒸し2個を1日2回食べるのみ。1日30~80km を走破し、700日以後に9日間の断食・断水・断眠を行う」という凄まじい(すさまじい)荒行である。

 これは平安時代の僧の相応(そうおう)が始めたとされるが、1100年間で、達成者はわずか47名(うち3名は2回達成)という至難の修行である。

 科学的に考えると、これらの人々は絶対に死んでいるはずだし、生きていたとしても、骨と皮の寝たきり状態になってもらわないと、栄養学の専門家が困ってしまう。千日回峰行は毎日、フルマラソンの全コースを走破しているようなものだが、フルマラソンを4時間で完走するだけで2400キロカロリーが消費されるのだ。ましてや、1日80km を踏破するとなったら、必要カロリー数は2400キロカロリーどころではないはずだ。

 千日回峰行を行なう僧の運動量の消費カロリーと、食事から得られるカロリーを計算すると、500~600日で体重がゼロになってもらわないと困るし、そうでなければ生理学が崩壊してしまう。

 このような常識はずれの現象をつきつけられた時、大多数の反応は次のようなものだろうし、以前の私も同様に捉えていたと思う。

   これはごく少数の特異例にたまたま起きた例外的奇跡である。
   人が見ていないところで本当は食べているんじゃないの?
   これは超能力と同じで、手品、トリックのたぐいに決まっている。

 だが、これまでに説明してきた知識を駆使すると、不可能でもインチキでもない可能性が浮かび上がってくる。


2 肉食獣パンダがタケを食べた日

 人間が青汁だけ、あるいは極端な低栄養状態で生きているという現象を考える手がかりとして、肉食哺乳類が草食哺乳類に変化した例を取り上げてみよう。

 それがパンダだ。

 パンダがもともとは肉食だったことは、腸管の構造からほぼ確実とされている。
 しかし、何らかの原因で、本来の生息地を追われて高緯度地域に移動し(人類の祖先がパンダ本来の生息地に侵入して、パンダを追い出したという説が有力)、そこでタケやササという新たな食料に適応したとされている。高緯度地域にはエサとなる動物が少ないため、動物以外のものを食物にするしかなかったからだ。

 しかし、他の哺乳類同様、パンダはタケ(セルロース)を分解する酵素を持っていないため、以前から「タケを消化することができないのになぜ、タケだけを食べて生きていけるのか」は長らく謎とされてきた。

 その謎が解明されたのはここ数年のことだ。パンダの消化管内から、他の草食動物の腸管内に生息しているのと同じセルロース分解菌が発見され、タケ食で生きていけるメカニズムが解明されたのだ。

 ちなみに、パンダの腸管内の細菌のうち、13種は、すでに知られているセルロース分解菌であるが、7種はパンダに特有の細菌と報告されている。

 しかし、本来肉食である動物が、タケのみを食べる生活に簡単に切り替えられるのだろうか。肉食動物の腸管に、肉食動物とは無縁のセルロース分解菌が、そんなに都合よく住み着いてくれるものだろうか。

 こういうことを考える時、私たちはともすれば「進化とは数万年、数十万年かけて起こるものだ。パンダだって数万年かけてタケのみを食べる生活に適応したのだろう」と考えがちだ。

 だが、人間に追われて高緯度地域に避難したパンダにとって、今日明日、食物にありつけるかどうかは生死を分ける問題なのだ。何かを食べて栄養をとらなければ、数日後には確実に餓死するしかないのだ。数万年かけてタケ食に適応すればいい、というのは机上の空論で、獲物を見つけられない肉食パンダにとっては、数日以内にタケを食べて栄養を得なければ死が待っているのだ。

 しかし、肉しか食べていなかったパンダがタケを食べたところで、それを消化も吸収もできず、これまた死を免れることはできない。


3 細菌は地球に遍在する

 地球は細菌の王国である。成層圏から、地下10km の岩石中にまで、さらに深海底にいたるまで、細菌が存在しないところはない。ようするに、動物のあらゆる生活環境に細菌は遍在している。

 だから、野生動物がエサを食べる際に、エサには必ず細菌が付着しているし、動物はエサとともに細菌を飲み込んでいることになる。野生動物が、食物とそれに付着している1ミクロンの細菌を分離することは、原理的に不可能なのだ。

 もちろん、動物のほうも「エサと一緒に細菌を食べてしまう」問題には対策を講じている。口から入った細菌の大半は胃の胃酸で分解されるし、そこをくぐり抜けて小腸に到達しても、細菌の増殖阻止作用を持つ胆汁という強敵が待ち受けている。

 ようするに、食物に付着して細菌が侵入する危険性は想定の範囲内で、動物は最初から多重バリアを準備しているのだ。

 しかも、多重バリアを突破して大腸に到達できたとしても、大腸にはすでに、腸管常在菌がびっしりと住み着いて、高度に組織化された生態系を作っている。新参者の外来細菌が入り込もうとしても、すき間すら残っていない。

 また、腸管常在菌は互いにネットワークを作っていて、外来菌、とくに宿主に病気を起こす病原菌の侵入に対しては、一致団結してそれを排除しようとする。腸管常在菌にとっては、腸管は唯一生存できる環境だから、宿主に害をなす細菌は敵であり、彼らは必死になって人間の健康を守ろうとするのだ。

 だから、口から入ってきた細菌はほとんど排除され、体内に定着することはない。
 しかし、それでも、細菌は食物を介して次々と入ってきて、一部は確実に大腸に到達している。腸内常在菌たちが外来菌排除機能を持っていることが、なによりの証拠だ。外来菌が口から入ってこなければ、そもそも排除機能を維持する必要はないからだ。


4 草食パンダの誕生

 ここで、人間にすみかを追われ、高緯度地域にたどり着いたパンダに話を戻す。
 その地域には、これまでパンダがエサとしてきたような動物は少なく、肉食を続けることは不可能だった。何日間も絶食状態が続いたパンダはそこで、生えているタケやササを口にしたのだろう。

 もちろん、パンダはセルロースを分解できるわけではなく、タケをいくらたくさん食べても、栄養にはならない。
 だが、その他に草食動物がいるかぎり、セルロース分解菌は必ず存在する。草食動物の消化管内にいる常在菌(セルロース分解菌)で、排泄物と一緒に外に出てしまった細菌だ。

 これらの細菌は当然、タケの表面にも付着していて、パンダはタケとともに、これらの細菌も摂取する。そのうちの大部分の細菌は、胃酸で消化されてしまうだろうが、一部の菌は生きたまま、タケの破片とともにパンダの大腸に運ばれる。

 ここで、パンダの大腸に到達したセルロース分解菌の身になって考えてみよう。
 細菌は、温度や酸素濃度などが生息条件から大きく外れていなければ、水と微量の栄養分で生存・増殖できる生物である。つまり、セルロース分解菌の側からすると、パンダの大腸も、その他の草食動物の大腸も、環境的には違いはわずかだ。それこそ、タケの葉の表面に比べたら「住み慣れた環境」といっていいくらいだろう。あとはパンダがタケやササを食べてくれるのを待つだけだ。

 また、前述のように肉食動物の腸内細菌は、草食動物の腸内細菌に比べると圧倒的に数も種類も少ない。肉食動物はそもそも、腸管内共生細菌に消化や栄養素付加を委ねている部分が少なく、常在菌の数も種類も多数は必要としないからだ。これは肉食時代のパンダも同様だったと考えられる。

 おまけに、本来のすみかを追われたパンダは、エサを捕ることができず、絶食状態が続いていたから、腸内細菌は極限状態まで少なくなっていたはずだ。

 つまり、新参者のセルロース分解菌にとっては、競合相手が極端に少ない状態だ。これなら、パンダの腸管内でも、セルロース分解菌は生息域を拡大できるはずだ。

 そして、セルロース分解菌にとっても、パンダの腸管に潜り込めたのは幸運だったはずだ。何しろ彼らは「哺乳類の腸管」でしか生きていけない生物であり、自然界に放り出されたら死滅するしかないからだ。腸管常在菌は基本的に嫌気性菌であるが、腸管の外の世界は酸素でいっぱいだからだ。

 つまり、腸管以外の環境は、彼らにとって不毛の荒野であり、潜り込めさえすれば、ウマの腸管だろうが羊の腸管だろうが、パンダの腸管だろうが人間の腸管だろうが、変わりはないはずだ。競合する細菌が少なく、宿主が植物を食べてよく噛んで飲み込んでくれさえすれば、そこでコロニーを作れるチャンスがある。

 そして、肉食獣パンダの大腸に、噛み砕かれたタケとともに到達したセルロース分解菌は、それまでしてきたようにセルロースの分解を始め、短鎖脂肪酸やビタミンを分泌し始める。彼らにとっては、日常が戻ったようなものだ。

 そしてそれらは、パンダの栄養源となった。新たなすみかでも肉食の習慣を捨てようとしなかったパンダは滅び、タケやササという未知の食物を口にしたもののみが、生き延びることができたと想像される。

 もちろんタケやササだけ食べているパンダは、タンパク質(アミノ酸)をどこから調達しているのかという疑問だ残る。残念ながら、現時点でのパンダに関する研究ではこの謎を解き明かしてくれるものはなく、今後の研究を待ちたいと思う。

 いずれにしても、肉食パンダが短期間に草食パンダに変身したことは事実である。しかも、その変身は1週間程度の短い日数でなしとげられたはずだ。食を絶たれた肉食パンダが生きられるのはそのくらいが限界だからだ。この変化が現実に起きたのであれば、他の動物に起きても不思議はない。


5 1日青汁1杯の謎解き

 前述の「1日に青汁1杯」の森さんの著書によると、「腸内細菌叢を調べてみると人間離れしており、草食動物の牛のそれに近い」とある。パンダの例を見てもわかるように、森さんが、青汁(粉末化されたセルロース)だけでなく、セルロース分解菌も一緒に飲み込んだか、あるいは人間の腸管にわずかに存在するセルロース分解菌が、森さんの腸管内で優勢種となったと考えれば説明が付く。

 じっさい、人間の結腸内の腸内細菌には、セルロース分解能を持つものがわずかながらいて、粉末状にしたセルロースを服用すると、100%近い効率でセルロースを利用できる、という研究もあるようだ。

 森さんはまず最初に、病気治療のために絶食療法をされたようだ。この期間に大腸内は貧栄養状態となり、腸内常在菌の数も種類も減少する。

 そこで青汁を飲む。この時、経口的にセルロース分解菌が入るか、腸管内のセルロース分解菌が残っていれば、奇跡が起こる。粉末状のセルロースは、セルロース分解菌にとって最適の栄養源だからだ。

 おまけに、この大腸には他の細菌は少ないし、しかも彼らは貧栄養状態で青息吐息だ。そんななかで宿主は青汁のみを摂取してくれるのである。これはセルロース分解菌にとっては天国のような環境といえるだろう。

 このようにシミュレートしてみると、① 最初に絶食・断食していたこと、② その後に青汁単独食にしたことが、その後の「青汁のみ生活」を可能にしたと考えることができる。

 なかでも、前もって絶食・断食していたことが重要だったはずだ。いきなり青汁単独摂取を始めたとしても、セルロース分解菌が他の腸内細菌を圧倒して優勢種に切り替わるには時間がかかるだろうし、その切り替え時間の間は宿主(人間)は貧栄養状態であり、ほとんどの場合は宿主がダウンしてしまうからだ。しかし、事前に絶食状態にしておくと、体は糖新生と脂肪酸分解のみで維持されて、貧栄養状態でもしばらく生きられる。その間に、セルロース単独代謝系をゆっくりと完成させればいい。

 では、千日回峰行の食事の場合はどうだろうか。おそらくこの場合も、千日回峰行に入る前の食生活が鍵を握っていると思われる。つまり、行本番に入る前に、断食するか食事量を減らして貧栄養に体を慣らし、この準備期間のうちに腸内細菌の種類を切り替え、同時に栄養の吸収効率と代謝効率を高めていくわけだ。

 そして、そのような助走期間の後に、千日回峰行生活に突入するわけだが、この準備期間での切り替えに成功した者のみが行を達成できたのだろうし、行を2回達成した3名の人たちは、普段の生活ですでに切り替えが済んでいて、その延長線上で千日回峰行に挑んだと考えると納得がいく。

 もちろん、「1100年間で達成者はわずか47名」というのは、その切り替えは決して不可能ではないが、極めて困難であることを示している。だから、私たちがいきなり千日回峰行に挑戦したり、この食生活に切り替えるのは、自殺行為でしかない。

 千日回峰行に挑むなら、前もって「千日回峰行仕様」の体に切り替えておく必要があり、そのためには、日常の食生活も、事前に千日回峰行様式に切り替えておかなければいけないはずだ。

 このように、食生活が腸内細菌・腸内環境を変えている実例が、科学雑誌『ネイチャー』2010年4月7日号に掲載されている。海藻の細胞壁を分解する細菌の酵素が、日本人の大腸から見つかった、というフランス人生物学者の論文である。

 日本人は世界でもっとも海藻を食べる人種だが、おそらく、生で食べた海藻に海藻分解細菌が付着していて、それが海藻を日常的に食べる食生活のなかで排除されずに定着したという可能性が浮かび上がってくる。


6 セルロースが示す可能性

 われわれ一般人が、いきなり粉末状セルロースだけで生きていくのは難しそうだが、前もって断食や絶食を行ない、それに慣れた時点で「粉末状セルロース+セルロース分解菌」の組み合わせを経口摂取すれば、普通の人間でも生存可能かもしれない。

 多くの種類のビタミンと脂肪酸とアミノ酸を産生するセルロース分解菌を複数組み合わせれば、おそらく完璧だろう。じっさい、前述の森さんの腸内では、クリストリジウム属の細菌がセルロースを分解してアミノ酸を産生し、それを森さんが利用しているそうだ。

 この推論が正しければ、人類はセルロースの粉末を食料にできることになる。さらに、生きたままのセルロース分解菌を確実に大腸に届ける技術を確立すれば、セルロース食の可能性はさらに広がることになるだろう。

 これまで人間が直接消化も吸収もできなかったセルロースが、いきなり食料に変身することになれば、「大量のセルロースを含むために食用とは考えられてこなかった植物や微生物」が、いきなり食料として脚光を浴びるかもしれない。

 もちろんそれは、豊かな食生活とはほど遠いものかもしれないが、近い将来に確実に起こるであろう、地下水の枯渇とそれに起因する穀物生産減少を考えれば、このセルロースを中心とした食生活は、生き延びるための一つの方策になるかもしれない。






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 現代栄養学が語らない、セルロースの大きな可能性
  ~『セルロース分解菌』が不溶性食物繊維の「セルロース」を分解することで、
    重要な栄養を産生して宿主に提供する!という、この素晴らしき人体システムに、
    これまた『生菜食療法』の威力を感じ取ってみる! ~


 まず、『セルロース』について見ていきましょう。
 いや・・、その前に、『セルロース』は食物繊維なので、まずは「食物繊維とは何か?」について簡潔に見てみましょう。

 食物繊維には大きく分けて、水に溶けない『不溶性食物繊維』と、水に溶ける『水溶性食物繊維』の2種類あります。
 食物繊維とは『ヒトの消化酵素では消化されない、食物に含まれている難消化性成分』の総称で、主なものに「セルロース」「リグニン」「キチン・キトサン」「ペクチン」「アガロース」「グルコマンナン」「グアガム」などがあります。

 『不溶性食物繊維』は糸状に長い筋で、ボツボツ・ザラザラしているのが特徴で、穀類・野菜・豆類の他、エビやカニの表皮にも含まれています。また『水溶性食物繊維』はネバネバ・サラサラしている特徴があり、昆布・わかめ・こんにゃく・果物・里芋などに含まれています。『不溶性食物繊維』も『水溶性食物繊維』も、共に消化されない『難消化性成分』なので、大腸の腸内細菌によって発酵分解されて栄養が生成されます。

   不溶性食物繊維  ・・・  水に溶けない食物繊維で、『難消化性成分』なので消化されない
    【特徴】糸状に長い筋で、ボツボツ・ザラザラしている(固形の食物繊維
    【含有されている食品】穀類・野菜・豆類の他、エビやカニの表皮

   水溶性食物繊維  ・・・  水に溶ける食物繊維で、『難消化性成分』なので消化されない
    【特徴】ネバネバ・サラサラしている(液体の食物繊維
    【含有されている食品】昆布・わかめ・こんにゃく・果物・里芋など

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 『セルロース』は、食物繊維のうちの『不溶性食物繊維』です。

 『不溶性食物繊維』は、大便の量を増やしたり、腸の蠕動運動を促したり、大腸内を通過する時に水銀やカドミウムのような有害金属や発癌物質のダイオキシンをはじめとする有害物質を吸着して一緒に排泄する働きなどの「物理的効果」があります。これは世間でもよく知られていることですが、夏井医師がこの著書で言われていますように、この『不溶性食物繊維』の効用は決してそれだけではないのです。

 食物繊維の大半が『不溶性食物繊維』である『セルロース』であり、この『セルロース』は “繊維素” とも呼ばれ、植物細胞の細胞壁及び繊維の主成分で、天然の植物質の1/3を占め、地球上で最も多く存在する炭水化物です。
セルロースは「多糖類(ブドウ糖の重合体)」の炭水化物です

 『セルロース』は『難消化性成分』ですから消化されません。消化されない『セルロース』は、夏井医師がこの著書でお話しされていますように、『セルロース分解菌』という腸内細菌を “介して” 分解されます。

 この『セルロース』を分解する腸内細菌は『セルロース分解菌』と言いますが、この細菌は “草食動物の消化管内に常在している腸管内常在菌” です。
 夏井医師も著書の中で『じっさい、人間の結腸内の腸内細菌には、セルロース分解能を持つものがわずかながらいて、粉末状にしたセルロースを服用すると、100%近い効率でセルロースを利用できる、という研究もあるようだ』と言われていますが、「ヒト(人間)も “粉末にしたセルロース” であれば、腸内細菌を介してほぼ100%分解利用される」という研究報告がありますので、『セルロース』を粉末化してあげれば、人間も腸内細菌を介して『セルロース』を充分に分解することができるようです。


 では、分解された『セルロース』はどうなるのかと言いますと、夏井医師はこのように言われています。


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肉食獣パンダの大腸に、噛み砕かれたタケとともに到達したセルロース分解菌は、それまでしてきたようにセルロースの分解を始め、短鎖脂肪酸やビタミンを分泌し始める。彼らにとっては、日常が戻ったようなものだ。
by 4 草食パンダの誕生

多くの種類のビタミンと脂肪酸とアミノ酸を産生するセルロース分解菌を複数組み合わせれば、おそらく完璧だろう。
  じっさい、前述の森さんの腸内では、クリストリジウム属の細菌がセルロースを分解してアミノ酸を産生し、それを森さんが利用しているそうだ。
by 6 セルロースが示す可能性


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 これは、“『セルロース分解菌』は『セルロース』を分解して『短鎖脂肪酸』『ビタミン』『アミノ酸』を産生する ” ということですね。

 私は「短鎖脂肪酸(ブドウ糖よりも優れている素晴らしいエネルギー源)」カテゴリにて、“ブドウ糖に代わるエネルギー源” として『短鎖脂肪酸』を推奨しています。なぜならば、「ブドウ糖は癌の最大のエサ」となりますので、癌患者さんにとっては “癌を増大させて進行させるブドウ糖を如何に抑制していくか” が癌治療の要となるのは必至なので、毎日の食事からブドウ糖を排除していくために、“ブドウ糖に代わるエネルギー源” を何らか得なければならず、その “ブドウ糖に代わるエネルギー源” として、私は『短鎖脂肪酸』が手軽く摂取できて、癌治療には最適だと思うからです。
ここは「ブドウ糖は「癌の最大のエサ」」カテゴリの記事を参照してください。
 特に、次の記事をご覧になってください。
 
PET検査に見る「ブドウ糖」は、キキも驚く『癌の直送便』!
  【癌を治すためには、ブドウ糖から『短鎖脂肪酸』へとエネルギー源をシフトすべし! 癌の食事療法の要点】

  福田一典医師の『癌の中鎖脂肪ケトン食療法』論考(1)
  【 癌細胞がブドウ糖に頼りきっているメカニズム:癌医療界の演ずる “癌医療ビジネス” の「本音」と「実態」】



 この『短鎖脂肪酸』につきましては「短鎖脂肪酸(ブドウ糖よりも優れている素晴らしいエネルギー源)」カテゴリの記事を参照して頂きたいのですが、生玄米の「β(ベータ)デンプン」を摂取すればブドウ糖には分解されずに(ブドウ糖にはならずに)腸内細菌によって発酵分解されて『短鎖脂肪酸』が生成されますので、甲田療法の『生玄米粉食(生玄米食)』さえできるならば、ブドウ糖など摂取しなくても、体を養うのに充分な『短鎖脂肪酸』を手軽く摂取することができます。

 玄米でも、白米でも、米は火食(加熱調理)すると「β(ベータ)デンプン」がアルファ化して「α(アルファ)デンプン」となり、「α(アルファ)デンプン」は消化酵素によってブドウ糖まで分解されるので、玄米ご飯や白飯の食事は「ブドウ糖の摂取」となります。
 ゆえに、玄米ご飯や白飯の食事はどうしても「ブドウ糖を大量に摂取することになってしまう」ため、「ブドウ糖は癌の最大のエサとなる」という『癌の原理』がある以上、癌患者さんが玄米ご飯や白飯を食べれば食べるほど「癌は確実に増大して進行していく」と見なさなければなりません。
 したがって、癌の進行を少しでも自然抑制して、癌を “自然退縮” に追い込むためには、まず真っ先に「ブドウ糖の摂取」を抑制していかなければならないわけですから、毎日の食事から「ブドウ糖の摂取」を確実に排除していくためには、「ブドウ糖の摂取」にならなくて済む “甲田療法の『生玄米粉食(生玄米食)』” が最適だと言えるのです。

 実際に、『生玄米粉食(生玄米食)』をしますと、体のもちが全然違うのが分かります。
 甲田光雄先生が長年、甲田療法で『生玄米粉食(生玄米食)』を多活用されていた理由が分かる気がします。
ここは「短鎖脂肪酸(ブドウ糖よりも優れている素晴らしいエネルギー源)」カテゴリの記事を参照してください。
 特に、次の記事を参照されてみてください。
  癌治療の玄米菜食における「生玄米粉食の価値」
  生玄米粉食は癌治療に有効!【玄米を生で食べれば「ブドウ糖」の摂取にはならずに、
    ブドウ糖よりも優秀な『短鎖脂肪酸』をエネルギー源にすることができる!】

 『短鎖脂肪酸』について【短鎖脂肪酸の要点の雰囲気を、ざっと知って頂くために】
 
PET検査に見る「ブドウ糖」は、キキも驚く『癌の直送便』!
  【癌を治すためには、ブドウ糖から『短鎖脂肪酸』へとエネルギー源をシフトすべし! 癌の食事療法の要点】

  福田一典医師の『癌の中鎖脂肪ケトン食療法』論考(1)
  【 癌細胞がブドウ糖に頼りきっているメカニズム:癌医療界の演ずる “癌医療ビジネス” の「本音」と「実態」】



 生玄米の「β(ベータ)デンプン」を摂取する『生玄米粉食(生玄米食)』で、腸内細菌が「β(ベータ)デンプン」を発酵分解することで得られるのは『短鎖脂肪酸』だけです。
当然、玄米に含まれるビタミン・ミネラルなどの栄養摂取はあります

 しかし、上述のように、『セルロース分解菌』が『セルロース』を分解することで得られるのは『短鎖脂肪酸』だけでなく、『ビタミン』『アミノ酸』などの栄養も産生されるため、『セルロース』ひとつから様々な栄養を得ることができるのです。

 おそらく『セルロース』からは、腸内細菌を介して「生体に必要な栄養がバランスよく得られる」のではないかと思います。そうでなければ、草ばかり食べている草食動物は、草に含まれている栄養を摂取するだけで、あの巨体を維持できるわけがないと思います。

 当然、草にはビタミン・ミネラル・酵素などの栄養が含まれていますが、その草から摂取するビタミン・ミネラル・酵素などの栄養だけであの巨体を維持できるのかと考えますと、それはちょっと、あり得ないのではないかと思います。草から得られるビタミン・ミネラル・酵素などの栄養だけであの巨体を維持して生きることができるとはとても思えません。経口摂取した栄養だけに頼っていたなら、食べても食べても、草だけでは “生体を維持して養う栄養” に不足が出ることでしょう。
 つまり、“腸内細菌が草の『セルロース』を分解して産生する栄養” の中には、牛が生きていくために必要な栄養がバランスよく含まれていると見るべきです。
 

 甲田光雄先生のお弟子さんは「大腸菌が「野菜のセルロース」を分解した時にミネラルを作り出す」にて、このように言われています。


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ミネラルは、大腸菌が作れます。
  青汁を飲んでいて酵素を取れば、それ以上は必要ありません。
  余分なミネラルを多く取りすぎると違う病気を作る原因にもなるようですので、ミネラルを別で取る事は選択に入れなくても良いと思います。

  酵素は基本、腸内細菌が作るもの。
  ミネラルも同様ですので、同じようで “似て異なる” と考えてください。
  ミネラルからキムチやお酒・味噌等は作れませんが、酵素からは作れます。
  菌の種類が違うからです。

  ミネラルは、大腸菌が「野菜のセルロース」を分解した時に作ります。
  大腸菌は肉を分解するとアンモニアを作るので、大腸菌は悪玉菌というレッテルと “嫌な菌” として世間に伝わりましたが、大腸菌がいないと膠原病や難病にもなりやすく、アトピーも同様になりやすいのです。

  また、ミネラルを生み出す大腸菌が不足していると鬱病にもなりやすい、という研究報告もあるのです。
  これを医学的に証明しているので、海外の先進国では、薬店や医師の処方で大腸菌を飲ませる投薬を処方するのですね。


大腸菌がミネラルを作るという事実、そして、外から得る(体外から摂取する)ミネラルよりも、自分で作るミネラル(大腸菌が作るミネラル)を優先して体に取り込むので、いくら外から得た(体外から摂取した)としても、自分で作るミネラル(大腸菌が作るミネラル)のほうが断然有利なのです。
  外から得るミネラル(体外から摂取するミネラル)をサプリで取ることで多く取りすぎてしまい、副作用を得てしまう(副作用が出てしまう)ほうが怖いのです。
  今後、数年先には、必ず世間に『野菜を食べた時に、大腸菌がセルロースを分解してミネラルを作る』事を公表する時が来ます。

  何が真実で、何が間違いで、何が良いのか悪いのかを理解する感性を、甲田光雄先生は『狭き真実の門』と例えています。
  Mさんはこの療法(西式甲田療法)を選択して、この療法を行動できた数少ない “真実を信じた人” です。
  なので、誇大広告に惑わされないでください。


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 お分かりのように、腸内細菌のうちの『大腸菌』が『セルロース』を分解することで『ミネラル』を作り出します。

 千島学説を唱えられた故・千島喜久男博士の自著「血液と健康の知恵」の中には、『ミネラルは、腸内細菌によって原子転換されることで得られる』と載っていました。この「原子転換」というのは『生体内原子転換(生物学的元素転換)』のことですが、これは “生体内で原子が転換する他の原子に変わる)” という反応です。



 この『生体内原子転換(生物学的元素転換)』というのは、現在の科学・医学・栄養学にはいまだ茶番扱いされており、全然認められていません。しかし、この『生体内原子転換(生物学的元素転換)』に目を付けた存在がいます。「米軍」です。
 米軍はこの『生体内原子転換(生物学的元素転換)』に強く興味を持ち、正式に調べた結果、いくつかの原子は確かに生体内で転換することをすでに確認して認めています。米軍というのは凄いもので、世間では茶番扱いされている分野でも、徹底的に調べ尽くして、その真相を解明してしまうのです。

 私は、医学や栄養学の教科書は先達たちが残してくださった「人類の財産」だと思っています。
 しかし、だからと言って、現在の医学や栄養学の教科書に何でもかんでも真実が載っているというのはあり得ない発想です。人類にはまだまだたどり着けていない世の真相や原理、仕組みなどはたくさんあり、ましてや、人知を超えたものなどは無数にあるからです。常に “教科書を飛び超えた視点” まで持ち合わせていないとならないと思います。

 私は医学や栄養学の教科書は当然、重要だと認識はしていますが、しかし、教科書以外の物事はもっと重要であると、いつも肝に銘じています。特に『実地』をそのままに、ありのままに見つめることが一番重要だと思っています。私はこれを『実地的エビデンス』と呼んでいます。実際に “実地に現象して起こっているもの” はすべて事実ですから、一番重視すべき点だと認識しています。『科学的エビデンス』と『実地的エビデンス』の和合こそが、学問で決して忘れてはならない一番重要な視点だと思うのです。

 やはり、いろいろと調べていきますと、教科書だけでは視野が狭くなります。
 ましてや、教科書だけを見つめてしまうと、かえって何だか『真実』や『真相』から思いっきり遠ざかってしまうことのほうがやたらと多いのです・・・(涙)。


 現代栄養学は「牛は草ばかり食べているのに、どうして牛の体内にはカルシウム・脂肪・タンパク質が豊富にあるのか?」という素朴な疑問にすら答えてきませんでした。現代栄養学は「食事から栄養を摂取しなければ、栄養はどこからも得られない」という常識(という名の非常識)を、長年当たり前顔して言ってきたので、自然界に普通に存在している、この「牛の疑問」にすら真面に答えられなかったのです。たぶん栄養学関係者は、この素朴な「牛の疑問」に答えようとする意識すらなかったのでしょう。現代栄養学は、栄養学「だけ」に通ずる(自然界の実地的な現象にも符合しない)教科書作りに夢中だったわけです。

 しかし、現在、『腸内細菌学』の発展によって、ようやくその謎が解き明かされてきています。
 この「牛は草ばかり食べているのに、どうして牛の体はカルシウム・脂肪・タンパク質の塊なのか・・・?」という素朴な疑問は、『腸内細菌学』の発展によって解き明かされ、昇華を遂げたのです(問題解決しました)。

 過去、真面な学者は、この「牛の疑問」に対して、

 「牛は草ばかり食べていて、食事からカルシウム・脂肪・タンパク質をほとんど摂取していないのに、
  牛の体内にはカルシウム・脂肪・タンパク質が豊富にある。
  これは、カルシウム・脂肪・タンパク質が牛の体内で生まれているからだ(作られているからだ)」


 という “率直な見解” を示していましたが、現代栄養学はこういった “正常な見解” をいつも馬鹿にして茶番扱いにし、一切無視してきましたが、真面な学者が過去に示していたこの “率直な見解” の中身が今、ようやく『腸内細菌学』の発展によって鮮明に見えてきたのです。

 長年、過去の真面な学者が持ち続けてきた、この率直な「カルシウム・脂肪・タンパク質が牛の体内で生まれているからだ(作られているからだ)」という見解に答えを与えたのは、『セルロース』と、その『セルロース』を分解して栄養を産生する『細菌群』です。その細菌群が『セルロース』を分解する時に “牛が生きるのに必要な栄養” を産生し、その栄養を宿主である牛に提供しているのです。牛はこの栄養を腸内摂取して、自己生命を維持しています。そうでなければ、草の食事から経口摂取した栄養だけで、牛が自己生命を維持できるわけがありません。

 牛は「反芻(はんすう)動物」なので、胃の中に飼っている細菌(胃内細菌)によって『セルロース』が発酵分解されます。

2012-8-3


 牛の体を構成する(牛の体内に存在する)カルシウム・脂肪・タンパク質は、牛が草の食事から摂取した『セルロース』を、胃内細菌が分解したり、合成したりして生成しているのです(参照1参照2)。その胃内細菌たちは平気な顔して栄養を産生し、“宿主である牛が生きるのに必要な栄養” を毎日提供しているのです。
 牛の胃内細菌にしたら、これは「だから、何?」程度のことで、「大昔っから、ずっとやってるけど・・」程度の話です・・・。
 (「そんなの普通じゃん・・」程度ですね・・・ )。


 牛の場合は胃内細菌ですけれども、人間の場合は腸内細菌です。
 この腸内細菌が『セルロース』を分解すると、“生体が生きるのに必要な栄養” は何でもまかなってくれている、と見て良いはずです。ただ、その条件としては、「セルロースセルロースを分解して栄養を産生する腸内細菌群」の組み合わせが必要だということです。

 このように、自然界の草食動物の実地を率直に見ることで、『セルロース』からは、腸内細菌を介して「生体に必要な栄養がバランスよく得られる」ようになっていると判断したほうが自然だと思います。

 食物繊維の大半が『セルロース』であり、『セルロース』は植物細胞の細胞壁及び繊維の主成分で、天然の植物質の1/3を占め、この地球上で最も多く存在する炭水化物ですが、地球上に大量に存在している『セルロース』が腸内細菌を育み生かし、その腸内細菌との「共生システム」として、宿主は腸内細菌が『セルロース』を分解する時に “生体が生きるのに必要な栄養” を多く産生してもらい、それらの栄養を腸内細菌から提供してもらって生かされている・・、この「共生態勢」は実によくできた自然なシステムだと思います。


 「『真の栄養学』は、腸内細菌学への理解から始まる!【 栄養摂取とは、腸内細菌が産生提供する栄養が主役で、食事による経口摂取で得た栄養は「補助栄養」に過ぎない!】」にてお話しさせて頂きましたように、体はまず、“腸内細菌が産生してくれる栄養を優先的に使用します” ので、腸内細菌に様々な栄養を産生してもらったほうが良いのです。食事を通して経口摂取した栄養は「補助栄養」として使用されますので、まずは “腸内細菌が産生してくれる栄養” のほうを重視すべきです。
 生体の『栄養摂取の真相』は、まずは「腸内細菌が産生して提供する栄養」が主役であり、「食事で経口摂取した栄養」は「補助栄養」である、ということです。

 『生菜食療法』であれば、生の『セルロース』を大量に摂取できますから、その分、腸内細菌を介して『短鎖脂肪酸』『ビタミン』『アミノ酸』などの栄養を豊富に摂取することができ、しかも、『生菜食』それ自体からはビタミン・ミネラル・酵素・『有用細菌』を大量に摂取できるわけですから、『生菜食』という食事療法は、腸内細菌からの栄養産生提供面も、食事で経口摂取した「補助栄養」面も、どちらにも優れた食事療法なのです。

 「腸内細菌が産生して提供する栄養」は、内から栄養(体内で得る栄養摂取)です〔栄養摂取の主役〕。
 「食事で経口摂取した栄養」は、外から栄養(体外から得る栄養摂取)です〔補助栄養〕。

 『生菜食』は、この「内から栄養」と「外から栄養」の両方に優れた食事療法です。
 『内外の栄養摂取(体内で得る栄養摂取体外から得る栄養摂取)』に充実できるのです。

 ゆえに、甲田療法の『生菜食療法』は、「体を癒して建て直す」のに “特化された” 食事療法だと言えます。
 『生菜食療法』によって「代謝能力」や「免疫能力」が改善されて飛躍的に高まるのは、このためなのです。



 では、ここで、人間は『セルロース』をどのように摂取したらいいのかを見つめてみましょう。
 夏井医師は著書の中で、このようにおっしゃられています。


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前述の「1日に青汁1杯」の森さんの著書によると、「腸内細菌叢を調べてみると人間離れしており、草食動物の牛のそれに近い」とある。パンダの例を見てもわかるように、森さんが、青汁(粉末化されたセルロース)だけでなく、セルロース分解菌も一緒に飲み込んだか、あるいは人間の腸管にわずかに存在するセルロース分解菌が、森さんの腸管内で優勢種となったと考えれば説明が付く。
  じっさい、人間の結腸内の腸内細菌には、セルロース分解能を持つものがわずかながらいて、粉末状にしたセルロースを服用すると、100%近い効率でセルロースを利用できる、という研究もあるようだ。
  森さんはまず最初に、病気治療のために絶食療法をされたようだ。この期間に大腸内は貧栄養状態となり、腸内常在菌の数も種類も減少する。
  そこで青汁を飲む。この時、経口的にセルロース分解菌が入るか、腸管内のセルロース分解菌が残っていれば、奇跡が起こる。粉末状のセルロースは、セルロース分解菌にとって最適の栄養源だからだ。
  おまけに、この大腸には他の細菌は少ないし、しかも彼らは貧栄養状態で青息吐息だ。そんななかで宿主は青汁のみを摂取してくれるのである。これはセルロース分解菌にとっては天国のような環境といえるだろう。
  このようにシミュレートしてみると、① 最初に絶食・断食していたこと、② その後に青汁単独食にしたことが、その後の「青汁のみ生活」を可能にしたと考えることができる。
by 5 1日青汁1杯の謎解き

われわれ一般人が、いきなり粉末状セルロースだけで生きていくのは難しそうだが、前もって断食や絶食を行ない、それに慣れた時点で「粉末状セルロースセルロース分解菌」の組み合わせを経口摂取すれば、普通の人間でも生存可能かもしれない。
  多くの種類のビタミンと脂肪酸とアミノ酸を産生するセルロース分解菌を複数組み合わせれば、おそらく完璧だろう。じっさい、前述の森さんの腸内では、クリストリジウム属の細菌がセルロースを分解してアミノ酸を産生し、それを森さんが利用しているそうだ。
  この推論が正しければ、人類はセルロースの粉末を食料にできることになる。さらに、生きたままのセルロース分解菌を確実に大腸に届ける技術を確立すれば、セルロース食の可能性はさらに広がることになるだろう
  これまで人間が直接消化も吸収もできなかったセルロースが、いきなり食料に変身することになれば、「大量のセルロースを含むために食用とは考えられてこなかった植物や微生物」が、いきなり食料として脚光を浴びるかもしれない。
  もちろんそれは、豊かな食生活とはほど遠いものかもしれないが、近い将来に確実に起こるであろう、地下水の枯渇とそれに起因する穀物生産減少を考えれば、このセルロースを中心とした食生活は、生き延びるための一つの方策になるかもしれない。
by 6 セルロースが示す可能性


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 上述の『粉末化されたセルロース』『粉末状のセルロース』というのがポイントです。

 「じっさい、人間の結腸内の腸内細菌には、セルロース分解能を持つものがわずかながらいて、粉末状にしたセルロースを服用すると、100%近い効率でセルロースを利用できる」ので、とにかく人間は “セルロースを粉末化せねばならない” ということです。『セルロース』を「粉末の状態」にさえすれば、人間も「100%近い効率でセルロースを利用できる」のですね。

 では、この『粉末化されたセルロース』『粉末状のセルロース』というのはどういうものかと言いますと、別にサプリメントや工業製品を求める必要なんて一切ありません。

 『粉末化されたセルロース』『粉末状のセルロース』というのは「セルロースを粉砕して粉末状にした」ということです。
 つまり、生野菜を「ミキサー」にかけて “トロトロ~” にした状態です。
 これはいわゆる、甲田療法で多用された『青泥』や、今、世間で流行っている “生野菜で作った『スムージー』” ですね。

 生野菜を「ミキサー」にかけて『セルロース』を粉砕してあげれば、『粉末化されたセルロース』『粉末状のセルロース』になります。ただ、それだけのことです。

 これは、硬い生玄米を「ミルサー」にかけると、サラサラの『生玄米粉』になるのと同じです。
 生野菜の『セルロース』を「ミキサー」にかけて粉砕すれば、“トロトロ~” の『粉末化されたセルロース』『粉末状のセルロース』になるわけです。ホント、ただ、それだけ~の話です。

 なので、『粉末化されたセルロース』『粉末状のセルロース』を摂取するには、生野菜の『青泥』や『スムージー』が最適であるということですね。『生菜食』を「ミキサー」にかけて『青泥』や『スムージー』にして食べれば良いわけです。

 つまり、『生菜食』を「ミキサー」にかけて『青泥』や『スムージー』にして食べるだけで、

 生野菜  ミキサーで粉砕する  生野菜のセルロースが粉末化されて粉末状になる(セルロースが粉砕されて “トロトロ~” になる 粉末状のセルロースが、消化されずに大腸へ GO!  大腸のセルロース分解菌が粉末状のセルロースを100%に近い効率で分解 短鎖脂肪酸』『ビタミン』『ミネラル』『アミノ酸』などの栄養が豊富に産生  宿主である人間がこれらの栄養をガッツリと摂取♪

 という流れが生まれるわけです。

 これで良いんじゃないでしょうか♪


 こうして『生菜食』を細かく分析して見てみますと、甲田療法の『生菜食療法』というのは、本当に「体を癒して建て直す」のに “特化された” 食事療法なのがよく分かります。

 多くの癌患者さんや難病患者さんが甲田療法の『生玄米粉』+『生菜食』で救われていた理由が分かってきますね。
 甲田療法の『生菜食療法』が大きく効果したのは、天地自然のシステムに順じた “当然の帰結” だったのです。
ただ、『生菜食療法』をキチンと実行することができなかった患者さんも多くおれましたから、甲田療法が患者さんを誰でも100%救えていたというわけではありません。しかし、多くの癌患者さんや難病患者さんが甲田療法に救われていたのは事実です。この『生菜食療法』の価値を少しでも活かすことは、誰にでもできるはずです。自分の体を本当に治したいのであれば、この価値を活かさないともったいないです



 『セルロース分解菌』というのは “土壌” の中に普通にいますので、おそらくは、お外育ち(外の畑育ち)の安全な生野菜であれば、その生野菜の表面には『セルロース分解菌』くらいは普通に付着しているはずだと思います。

 このことについて、夏井医師も、このようにも言われています。


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これらの細菌(セルロース分解菌)は当然、タケの表面にも付着していて、パンダはタケとともに、これらの細菌も摂取する。そのうちの大部分の細菌は、胃酸で消化されてしまうだろうが、一部の菌は生きたまま、タケの破片とともにパンダの大腸に運ばれる。
by 4 草食パンダの誕生


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 夏井医師が「これらの細菌(セルロース分解菌)は当然、タケの表面にも付着していて」と言われていますように、お外育ち(外の畑育ち)の生野菜であるならば、その生野菜の表面にも『セルロース分解菌』は普通に付着しているはずです。

 三重大学大学院地域イノベーション学研究科教授の苅田修一博士は「セルラーゼの話題」にて、このように言われています。


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 毎年、この地球上には、たくさんの植物が生育をします。たとえば、落葉樹を考えると、毎年、毎年、秋には葉が落ちていきます。ところが、森へ行くと確かに秋にはたくさんの落ち葉が落ちて地面を埋めていますが、それで森が埋まってしまうことはなく、いつの間になくなっていってしまいます。これは、これらの落ち葉を食べる昆虫や、最終的に分解する微生物が存在しているからです。
 これらの昆虫の消化管内や、前に述べたように草食動物の消化管内にも、植物の繊維、つまり、セルロースを分解できる微生物がたくさんいます。もちろん、土の中にもたくさんいて、植物が枯れるのを待っているのです。


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 これはいわゆる、自然界には『セルロース分解菌』など “そこらじゅうにいる” ということです。
 「タケの表面にも付着している」のと同様に、お外育ち(外の畑育ち)の安全な生野菜であるならば、その生野菜の表面にも『セルロース分解菌』は普通に付着しているはずです。


 夏井医師が「そのうちの大部分の細菌(セルロース分解菌)は、胃酸で消化されてしまうだろうが、一部の菌は生きたまま、タケの破片とともにパンダの大腸に運ばれる」と言われていますが、これはもちろん、『生菜食』という条件の下での話です。生野菜を『生食』してこそ、一部とは言え、『セルロース分解菌』を生きたまま大腸へと運ぶことができるのです。

 生野菜を火食(加熱調理)しますと『セルロース分解菌』を殺菌してしまうため、生野菜の表面に付着している『セルロース分解菌』が全滅してしまい、『セルロース分解菌』を生きたまま摂取するのは不可能です。しかし、『生菜食』を「ミキサー」にかけて作った『青泥』『スムージー』ならば、生きた『セルロース分解菌』をそのまま摂取することができます。

 夏井医師は「6 セルロースが示す可能性」で “「粉末状セルロースセルロース分解菌」の組み合わせを経口摂取すれば・・・” と言われていましたが、『生菜食』を「ミキサー」にかけて作った『青泥』や『スムージー』を食べるだけで、夏井医師の言う “「粉末状セルロースセルロース分解菌」の組み合わせ” の摂取を、手軽く実現できるのです。

 ですから、火食(加熱調理)というのは、細菌の摂取上、「生体にも腸内細菌にも不利益となる」わけですね。


 また、夏井医師は、このようにも言われていますね。


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   競合する細菌が少なく、宿主が植物を食べてよく噛んで飲み込んでくれさえすれば、
    そこでコロニーを作れるチャンスがある。
    (by 4 草食パンダの誕生


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 これは、とりあえず『生菜食』の『青泥』『スムージー』さえ摂取できたならば、あとは『セルロース分解菌』がコロニーを形成して、自分の大腸内に住むことができる、ということです。まァ~、雑食しているうちはちょっと難しいとは思いますが、『生菜食』の『青泥』『スムージー』を基本に置いた食事をしていれば、充分にいけると思います。

 これさえできたならば、あとのことは大腸にいる『セルロース分解菌』に “すべて、お任せ~♪” で良いということです。
 この “摂取手順” さえ自分で築いてしまえば、“あとのことは任せだゾォ~” で構わない、ということですね。
 『生菜食』の『青泥』『スムージー』さえ摂取できるならば、あとのことは、自分の大腸にお暮らしの『セルロース分解菌』がすべてやってくれますから、お任せしちゃって大丈夫です♪



 最後に、もう少しまとめます。

 『生玄米粉食(生玄米食)』+『生菜食(青泥生野菜のスムージー)』の食事は、

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生玄米粉食(生玄米食)経路
 ● 生玄米の「β(ベータ)デンプン」 腸内細菌が「β(ベータ)デンプン」を発酵分解 短鎖脂肪酸』の摂取
    「β(ベータ)デンプン」を原材料に、腸内細菌が『短鎖脂肪酸』を産生!
    (短鎖脂肪酸(ブドウ糖よりも優れている素晴らしいエネルギー源)」カテゴリ

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生菜食(青泥生野菜のスムージー)経路
 ●『生菜食』の『青泥』『スムージー 腸内細菌が「水溶性食物繊維」を発酵分解 短鎖脂肪酸』の摂取
    「水溶性食物繊維」を原材料に、腸内細菌が『短鎖脂肪酸』を産生!
    (腸内細菌が「水溶性食物繊維」を発酵分解して『短鎖脂肪酸』を産生」カテゴリ

 ●『生菜食』の『青泥』『スムージー 腸内細菌が粉末化された「不溶性食物繊維」の『セルロース』を発酵分解
    短鎖脂肪酸』『ビタミン』『ミネラル』『アミノ酸』などの栄養の摂取
    「不溶性食物繊維」の『セルロース』を原材料に、
     腸内細菌が『短鎖脂肪酸』『ビタミン』『ミネラル』『アミノ酸』などの栄養を産生!

    (腸内細菌が「不溶性食物繊維」のセルロースを分解して栄養を産生」カテゴリ

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 となります。


 『生玄米粉食(生玄米食)』+『生菜食(青泥生野菜のスムージー)』ですと、経口的に摂取する「補助栄養」においてもビタミン・ミネラル・酵素・『有用細菌』に恵まれていますので、内外(内から栄養外から栄養)ともに最高の質です!

 また、当然ながら、『生玄米粉食(生玄米食)』+『生菜食(青泥生野菜のスムージー)』で育まれた腸内細菌であれば、『酵素』も充分に産生しますから、重要な栄養素に何から何まで恵まれることになります。
腸内細菌は『酵素』を産生しており、体はこの酵素を利用しています。この酵素は「腸内酵素」とか「腸内細菌酵素」などと呼ばれており、アメリカの酵素栄養学では「体外酵素」と呼ばれています。腸内細菌が作り出す(産生する)酵素は重要です


 この『生玄米粉食(生玄米食)』+『生菜食(青泥生野菜のスムージー)』の食事を基本に置いて、副食に「豆腐1丁」「黒ゴマ」「自然海水塩・海の塩(8~10g)」を添え、他の糖分摂取も一切断てば、食事から安全に「ブドウ糖の摂取」を排除することができます。ブドウ糖を摂取していなくても、この食事でブドウ糖よりも遥かに優れている『短鎖脂肪酸』というエネルギー源を充分に摂取しているので、まったく大丈夫です。「ブドウ糖の摂取」さえ安全に断てば、もはや、癌細胞は増大も進行もできなくなります。このようにして、癌の進行を自然抑制しながら癌体質を改善していき、癌を “自然退縮” へと導くのです。

 栄養摂取面では、“体内&体外からの栄養摂取(内から栄養外から栄養)” はともにビタミン・ミネラル・酵素などの栄養に恵まれていますので、ビタミン・ミネラル・酵素の大量摂取によって代謝機能が賦活されて「代謝能力」が高まり、また、「生菜食をするとインターフェロンが増えて、体の免疫能力が強化される」にありますように、『生菜食』はインターフェロンを増やして「免疫能力」を高めますので、癌治療で非常に重要な「代謝能力」と「免疫能力」の改善と強化を大きく成し遂げてくれます。当然、排毒・解毒も強く起こります。こうして「体内のケア(癌体質の改善)」が強力に進んでいくのです。

 もちろん、癌治療には「少食」や「断食」が大きく有効しますから、この癌の食事療法に組み合わせて行うべきです。
 断食は「半日断食」や「週末一日断食」といった『短期間の断食』を積み重ねてください。
 (「少食」や「断食」に関しましては、「少食療法」カテゴリと「断食療法」カテゴリを参照されてください

 本来は、ここまでやって「癌治療をしている」と言えるのです。
 これならば、『短期決戦』で癌を死滅へと追い込んでいくことができると思います。

 この癌の食事療法で体内の癌が消失し、癌がある程度改善されたならば、その後はこの食事療法を緩和して、ご自分が納得のいく玄米菜食を中心とした食事を継続しながら、地道に「癌の再発」を予防していけば良いのです。

 同時に、「半日断食」や「週末一日断食」といった『短期間の断食』も継続されていかれることを、私は強くお薦めします。
 「少食」や「断食」は、「癌の再発予防」に貢献してくれます。


 この記事でご紹介させて頂きました『生菜食』の『青泥』『スムージー』も癌治療には有効です!
 癌患者さんでご自宅に「ミキサー」のある方は、ご自身の癌治療の一環として、この『生菜食』の『青泥』『スムージー』の食事をぜひ実践されてみてください。
 ただ、『青泥』『スムージー』ですと胃腸への刺激が強いので、食べ過ぎには気をつけられてくださいね。



 最後に一応、「ミキサー」で作る時の注意点は、水で回しますと「ミキサー」にかけた野菜が酸化しますので禁物です。
 この場合、野菜の酸化を防ぐには、水の代わりに『果汁』を使用します。
 りんご、みかん、レモンなどの『果汁』でやれば野菜の酸化は起こらないようなので、ここだけ気をつけられてくださいね!

 甲田光雄先生は、天然の「みかんジュース」を使用されていたようです♪


 ちなみに、我が家では、天然の「りんごジュース」や「レモン果汁」を使用しています。
 今、よく使用しているのは「りんごジュース」です(下記を参照してください)。

 国産有機レモンの果汁を自分で搾れば良いのですが、それが面倒くさいという方は、次のような「有機レモン果汁100%」なども売っていますので、忙しい方はこういう便利なものをご活用されると非常に助かると思います。


         


         




 我が家では、父が以下の「無加糖・無加水・無香料のりんご100%ストレートジュース」を買ってきてくれますので、私はこの「りんごジュース」を使用して『青泥生野菜のスムージー)』を作っています。
 この「りんごジュース」を使いますと、果物を入れなくても『青泥生野菜のスムージー)』がフルーティーになります♪
 やはり、こういうものを活用したほうが、確かに楽チンですね・・・(汗)。

 ただ、糖分を避けたい癌患者さんは、上のような「有機レモン果汁100%」が良いと思います。
 ぜひ、ご参考にされてください m(__)m