この記事は、私が「手術後の食事、病院食はペンション程度、インド食養学、中村天風の結核を治した食事、戦争を経験した私のお婆ちゃまの信念」にて、大事な食養観についてお話させて頂きました内容の抜粋です。




 最後に、食養のことをお話ししますね。

 食養を探求していきますと、必ず「世間とは真逆の方向」に答えを見出すことになります。世間での玄米菜食はそのほとんどが「玄米菜食のお料理(玄米菜食の火食)」です。しかし、何度もお話ししていますように、火食では効力が弱いのです。

 「植物の生食」などと言うと、世間では白い目で見られることもありますが、でも世間では、今では「生野菜ジュース」に関しては理解されていますよね。「生野菜ジュース」って何かと言いますと、生野菜から固形の植物繊維を省いた液体です。生菜食から固形の食物繊維を分離させたものですね。なので、私は「生野菜ジュース」のことを『液体状態の生菜食』と言います。物理的に、その通りであるはずです。

 しかし世間では、「生菜食」の理解はまだまだ少ないです。
 でも、「生野菜ジュース」の理解は進んでいます。
 この差って何だと思いますか?


 これは、世間という生き物は「普段、耳にしたことがあるかないか」で判断しているからです。ただ、それだけの話です。世間の人々はその物事の真相になど興味はなく、普段、耳から入ってくる情報だけで大方の人々は生きています。普段、耳から入ってこない情報は疑いやすいのです。でも、世間に当たり前に出回っている情報など権力の意思が入っているので、嘘が多いです。今の時代、本物ほど世間には出られない体質があります。


 生菜食という食事法は、今では欧米で「最高のローフード」として理解されています。
 アメリカ人では、生菜食を好んでいるベジタリアンが多いです。
 多くの日本人は、それを知らないだけです。

 そして、「生玄米粉」のように『全粒穀物を生食する』に関しても、日本人は白い目で見る人が多いでしょう。
 しかし、これも食養を探求すると、ここに行きついてしまうのです。

 インドの食養学では、穀類・豆類を浸水させて発芽させ、それをドロドロにしてからすぐに食べる食事法があります。これは、ヨガの修行者「ヨーギ」の食事です。インドでは、穀物の生食なんて当たり前の食事法なんですね。インド食養学では、「穀物の生食」は完全なる『浄化食』『浄性食』と理解されています。

 これで、有名な話があります。

 「中村天風」という人をご存知ですか? 超有名人ですから、たぶんご存知かもしれませんね。

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中村天風


 中村天風は、重度の肺結核を発症し、当時、死病であった肺結核を治すために、肺結核の治し方を世界中探し回りました。中村天風は医学博士を取得していたそうで、肺結核を治すために栄養学を手本とした食事療法をしていたそうです。その内容は、毎日大量に肉・卵を食い、一日何リットルもの牛乳を飲んでいたのです。この当時は動物性タンパク質を神聖視していた頃ですから無理もありません。ところが、こんな食事療法をやっていたら、必ず病気は悪化してしまいます。中村天風もどんどん肺結核が悪化していきました。

 自分の肺結核はもはや治らないことを観念した中村天風は、日本に帰って死のうと思い、船で帰国する途中に、インドの聖者カリアッパ師と出会い、インドの山奥にこもってヨガの修行をすることになりました。ところが、そのインドの山奥に行くと、そこで食べられていた食事は「雑穀の稗を浸水させたものを主食として生食する」「野菜」「果物」だけだったのです。ヨーギ(ヨガ修行者)はこのような食べ物しか食べず、それで無病息災でした。当時の栄養学を学んでいた中村天風は「ここでは植物食しかしないのか・・、肉食をしなかったら生きていけない・・、これでは死んでしまう・・・」と思ったそうです。しかし、肉食を止め、植物食だけにしてから、かえって体は健やかになり、回復していきました。そして、カリアッパ師に「心の在り方」「想念・意識の使い方」を学ぶうちに、とうとう死病であった肺結核が治ってしまい、そして無事、日本に帰国しました。その後は天風会を通して、世に教えを説いたのです。

 中村天風を知る人はよく「中村天風は意識の力で病気を治した」と言われる方が多いですが、私は「ヨーギがしているような “植物の生食の力” が土台になっている」と思っています。もし中村天風が栄養学の言う通りの「肉・卵の多食」「乳製品の多食」をしたままであれば、如何に意識をコントロールできるようになっても、重度の肺結核は治らなかったと思います。インド食養学の言う「全粒穀物・豆類を浸水させて発芽させたものを生で食べる」「肉は一切食べず、野菜や果物を食べる」を実践していればこそだったと思います。

 こういうヨガの修行食にも近いのが、甲田療法の『生玄米粉+生菜食療法』です。
 甲田療法は「植物の生食」を重視しているからこそ、大きな食力が起こるのです。


 たとえば、済陽高穂先生の食事療法『済陽式食事療法』は、実践した癌患者の60%以上が改善あるいは治癒しています。しかし、「ガンが消える、ガンを予防す 済陽式食事ノート」を見れば分かりますが、生野菜ジュースは採用しているものの、他はほぼ「玄米菜食のお料理(玄米菜食の火食)」なのです。

 60%以上の癌患者の癌が改善したり治癒したりしたと言っても、40%弱の癌患者には改善効果が見受けられなかったり、もしくは死亡したりしているのです。これでは、食事療法としては弱いです。玄米菜食であっても、お料理しているから「食事療法が弱くなる」のです。私は、これでは納得しません。私が認めることができる最高の食事療法は、世界的にも理解されているローフードに重なり、伝統的なインド食養学にも重なり、アメリカの食事ガイドラインにも重なり、自然界の実地にも重なる、甲田療法の『生玄米粉+生菜食療法』、これはいまだに変わりません。

 この甲田療法の『生玄米粉+生菜食療法』に『飲尿療法』を併用すれば、それは大きな食養力が発揮されることになるでしょう。私は今でも、『生玄米粉+生菜食療法』+『飲尿療法』が食養の基本として最高峰だと思っています。


 もし手術をするならば、あとは地道に食養を継続されて癌体質を改善すれば良いので、末期癌患者さんのように急ぐ必要はありません。なので、もし「生玄米粉」がきつく感じれば、玄米クリームや玄米飯でも良いと思います(もちろん、生玄米粉が一番良いです)。そして、生菜食は副食に絶対に多食して頂き、生野菜ジュースも活かして頂くこと、豆腐、自然海水塩の摂取、もし肉食したければ「白身の魚の切れ身」や「小魚」で充分です。肉製品や乳製品は控えたほうが良いと思います。少食を守って、週末一日断食を安全に重ねてください。手術で体内から癌を取り除いたあとは末期癌患者さんのようにギチギチになって食養をする必要はないので、しっかりと癌体質を改善して行ける食養メニューであるならば緩和しても良いと思います。
癌体質を改善して行くための食養メニューの最低ラインは、私の父と同様に、「玄米飯(もしくは玄米クリーム)の主食」「副食に生菜食の多食」「生野菜ジュースも活かす」を基本とした植物食中心の「少食(一日二食)」、肉食をするならば「白身の魚の切れ身」や「小魚」を中心、獣肉食ならば「牛肉」は避けて「豚肉」「鶏肉」を週1~2回までに抑える(肉食はあくまで少量です)、「牛乳」は出来る限り避け、「乳製品」は控えるか避ける、「半日断食(午前中は何も食べない)」や「週末一日断食」を活かす、これを単純に守っただけで絶対に違います


 体内に癌が在る場合、一日1300kcal 以内の食事であれば癌の進行は抑制され、一日1500kcal 以上の食事をすると癌は進行してしまうそうです。ですから、手術後に癌体質を改善するための食事は「一日1300~1500kcal」の範囲内の食事にしたほうが無難です。

 上記の「一日1300kcal 以内の食事であれば癌の進行は抑制され、一日1500kcal 以上の食事をすると癌は進行してしまう」から、何が見えてくると思いますか?
 これは、人間の食事量は「一日1500kcal 以内にせよ!」という天啓だと私には感じられます。

 世界の発展途上国では今も食事が貧しく、その国の伝統食を「一日1500kcal 以内」で食べていると思います。
 こういう食事をしている発展途上国では、先進国のように癌患者はいませんし、現代病もありません。
 この「人間の食事量は一日1500kcal 以内にせよ!」というのは、「人間の健全な食事量は一日1500kcal 以内である」という、癌を通して天与的に教示されている「食の真理」だと私は思っています。


 飲尿療法は、併用したほうが絶対に無難です。 ぜひ、飲尿療法は継続されてください。

 もし手術をしないで、食養だけで癌の消失を目指されるならば、今の食養メニューを守らなければなりません。
 今の『生玄米粉+生菜食療法』+『飲尿療法』を母体としてください。

 やはり、体内に癌が在るのと無いのとでは、食養の実行加減も大きく違ってきます。
 ましてや、末期癌患者さんならば、食事療法をいい加減にやってしまったり、癌を育ててしまうような食事(ブドウ糖の摂取高カロリーの食事肉製品や乳製品の摂取など)をしたら命取りです。

 もし福地さんが手術をしないのであれば、必ず今の『生玄米粉+生菜食療法』+『飲尿療法』を遂行されてくださいね!
 そして、「週末一日断食」も継続されてください!