テロメアは、ライフスタイル次第で長くできる
 【「リンク DE ダイエット」
より 】

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 細胞分裂のたびに短くなっていくとされる「テロメア」は、細胞の老化の指標であるとともに加齢による様々な疾患との関連も指摘されている。しかし、米国カリフォルニア大学の実験により、健康的なライフスタイルによって「テロメア」は伸ばせることがわかった。

 今回の研究は小規模なものではあるが、食事と運動、ストレス管理と社会的援助によって「テロメア」を長くすることができるという結果が示す初めての対照実験である。

「私たちが生まれ持った遺伝子とテロメアは、必ずしも運命を決定するわけではありません。
 人はよく、『自分は悪い遺伝子を持っているが、どうすることもできない』と考えがちです。
 しかし、今回の研究結果から、ライフスタイルの改善によってテロメアも長くなる可能性を示しています。
 さらに、テロメアが長いほど病気になりにくく、寿命も長いことが示されているのです。」


 と、筆頭著者で「カリフォルニア大学予防医学研究所」の創設者で現所長の「オーニッシュ」氏は述べる。

 そもそも「テロメア」とは、染色体の両端にあり染色体の安定性を保つ「保護キャップ」のようなもの。
 細胞分裂のたびに短くなっていき、構造の完全性が崩れるにつれ、細胞は老化して速やかに死滅する。

 近年の研究から、「テロメア」が短いと、癌、脳卒中、血管性認知症、心血管疾患、肥満、骨粗鬆症、糖尿病など、老化に関連した様々な疾患との関係がわかってきている。

 今回の研究では、35人の初期「前立腺癌」患者を対象に様々なライフスタイルの変更とテロメア長、「テロメラーゼ」(テロメアを長くする酵素)活性の関係を調査することにした。対象者のうち10人は、ライフスタイルの変更をする介入を5年間に渡って受けた。
テロメラーゼという酵素が「短くなっていくテロメアを修復する」ことで、テロメアが伸ばされますブログ管理人

 その内容は、

食生活 ・・・ 植物性食品(野菜、果物、未精製の穀物(全粒穀物)を豊富に摂り、
        脂肪や高精製の炭水化物(精白穀物など)を控え目にする。
       (精白穀物だけでなく、「精白食品」全般を控えたほうが良いでしょうブログ管理人
適度な運動 ・・・ 1日30分、週6日のウォーキング。
ストレスを減らす ・・・ ヨガをべースにした簡単なストレッチ、呼吸法、瞑想を行う。
グループサポート ・・・ 毎週1回、グループサポートへ参加する。

 とし、対照群(ライフスタイルの変更を依頼しなかった、残りの25人)と比較を行った。すると、介入群では「テロメア」の長さがなんと平均約10%も伸びていたという。さらに、ライフスタイルの変更を厳格に守っていた人はより劇的に「テロメア」が長くなったとのこと。

 一方、対照群では有意に3%ほど「テロメア」が短くなっていることがわかった。

 今回の結果は、前立腺癌の男性に限らず、一般の人にも当てはまるのではないかと研究者は考えている。


 【出典は『ランセット腫瘍学』(論文要旨)】