元記事は、山ちゃんの食べもの考です。
 甲田光雄医学博士の著書「少食が健康の原点」から、少食を考える内容です。
 この記事のあとに、もう一つ別の記事をご紹介します。



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少食が健康の原点

甲田光雄(著)  たま出版



 美食・飽食・偏食、そして化学肥料や農薬、化学物質に汚染された農産物や加工食品等で、幼児から高齢者に至るまで日本人の健康が蝕まれている。数年前、日本総合医学会の会場で甲田光雄先生の講演を聴き、強い感銘を受けました。 私たちは欲望の赴くままに食べ過ぎをし、それが原因で健康を阻害して現代病と呼ばれる多くの疾病に苦しんでいますが、食と健康についての正しい知識を持ち、その考え方を正し、食べ物を正し、食べ方を正さねばならないと思います。少し長くなりますが、前回に続いて甲田先生の著書『少食が健康の原点』から一部をご紹介し、ご参考に供したいと思います。


健康法とは、いのちを大切にすること

 ものが豊かになり、現代医学が長足の進歩を遂げ、医者の多くいる社会になったにもかかわらず、病人はますます増えております。1億総半病人と言われることについて、甲田先生は「自然から逸脱した現代社会」の仕組みに要因があり、「いのちを粗末にした報いである」と述べています。そして人間にとって幸せとは、なんと言っても「健康である」ということであり、「健康法とは、いのちを大事にすることと同意語である」と言われています。

 では「いのち」を大事にするとはどういうことなのか、次のように述べています。

(1)自分の命を大事にすること
 誰しも自分の命が一番可愛い。

(2)他人の命を大事にすること
 自分の命だけを大事にしても、それだけでは健康になれない。公害問題や命よりも金を優先する企業、農薬や化学物質で汚染された有害な多くの食品など「自分の命さえよかったらそれでよい、他人の命などどうなっても構わぬ」という自己中心的な行為によって、今度は自分の命までも危ないというのが現代社会の実体であります。自分が健康になろうと思えば、自分の命だけでなく、他人のいのちをも大事にしなければならないのです。

(3)動植物の命を大事にすること
 さらに一歩すすめて、動植物の命も大切にしなければ本当の健康は得られない。1個の卵や、一匹のイワシも単なる「もの」ではなく、やはりこの世に生存する命であり、一粒の米、一枚の菜っ葉といえども、天から与えられた大切な命として、感謝合掌していただき、決してこれを無駄にしないという考え方で食事をすることが、健康法の最も大切な基本となってくるのです。少食が守られず、過食を続けている限り、他にどのような健康法を実行し、一時的に健康になるように見えても、結局は病に倒れ、長寿を全うすることができません。

(4)微生物の命を大事にすること
 釈尊は「この地球上に生存するすべての生物は、平等に生きる資格が与えられているのであって、すべての生物がお互いに共存共栄(共存共与)をはかることにより、天命を全うすることができる」と教えています。

 この思想は即ち、細菌、微生物の命と言えども無駄に殺してはならないということになります。
 ところが現在、日本農業にしても、医学にしても、微生物、細菌の命をいかに無慈悲に殺しまくっていることでしょうか。「邪魔者は殺せ」式に病害虫を皆殺しにせんものと、畑いっぱいに農薬をばら撒き「死んだ土」にしてしまった。メダカもタニシも死に絶えて、荒廃しきった土の上に、健全なる身体を養う作物が育つとはだれが考えられますか。できるだけ楽をして、おいしいものを腹いっぱい食べ、いろいろな欲望をなんでも満足させようとして地球の貴重な資源を乱費して来た。人類はいかに他の「生き物」の「いのち」を粗末にしてきたことか。肉類の過食から心筋梗塞や癌、糖尿病、通風等の成人病が増えています。贅沢をして「命」を粗末にしてきた報いであり、1億総半病人と言われる日本人にとって、健康への道は、この飽食・美食を反省し、「懺悔の食生活」に入ることだと強調しています。


少食に病なし ― その医学的評価

 甲田先生は、現代医学でも難治とされているような疾患、たとえば膠原病(多発性硬化症、多発性筋炎、強皮症、全身性エリテマトーデスなど)、重症筋無力症、慢性腎炎、慢性甲状腺炎、気管支喘息、それにアトピー性皮膚炎などを克服して健康になる患者さんは、そのほとんどが厳しい少食の道を一歩一歩真面目に歩み続けてこられた方々であると述べられ、そして、いろいろな研究や実験研究から総合して、次のような「少食の効果」をあげています。

 ① 少食で、長寿が得られる
 ② 少食で、放射能にも強くなる
 ③ 少食は、癌の予防になる
 ④ 少食で、自己免疫疾患も延命できる
 ⑤ 腹八分でも、延命効果は確実
 ⑥ 少食にすれば、血圧も下がる
 ⑦ 低蛋白・低カロリーでも病気が治り、感染に対する抵抗力は強くなる
 ⑧ 少食が、骨粗鬆症の予防になる


少食になるほど、食の内容の質が大事

 甲田先生は、1日3食の場合、1食を抜いて1日2食にする、また2食を抜いて1食にすることについても述べられていますが、素人考えで断食や少食を試みることは大変に危険だ・・・ として、少食を実行する上での注意点を次のように述べています。

① 少食になるほど、食の質が大事
 少食であれば、菓子パン1個とか、ラーメン1杯でも良い・・・ ということではない。これは、非常に危険である。少食になるほど、質の良い食品を選ぶ必要があり、栄養を完全に備えた「全体食」を選ぶこと。たとえば、白米よりは玄米、白パンよりは黒パン、白砂糖よりは黒砂糖かハチミツ、マグロのサシミよりはイワシの丸干しとかメザシなどの小魚類、野菜類も大根やにんじんなどは葉も根も共に料理に用いるなど・・・。

② 無理な少食は失敗のもと
 「腹八分に医者いらず、腹六分に疲れを知らず、腹四分に老いを知らず」という言葉があります。腹六分に挑戦しようとして少食をすすめていって、2ヵ月、3ヵ月経ってくると、確かに体調はよくなってくる・・・。しかしそこで、好きなものを腹いっぱい食べてみたい・・・ という強烈な食欲が起こってくる。一度戒めを破ると、ずるずる後退するばかりで、「少食」どころか、あきれるほどの過食・飽食となってしまう・・・。それを何度か繰り返しているうちに、自信喪失、自己嫌悪に陥ってしまう人が少なくない・・・。

③ 神経性食思不振症
 最初は「スマートになりたい」という安易な気持ちで、厳しいダイエットに挑戦した人たちの敗北した姿・・・。反動で爆発する猛烈な食欲に耐えられず、好きなものを腹いっぱい食べてしまう・・・。食べては吐き、食べては吐きし、胃腸の処理能力が衰え、肝臓機能も低下する。次第に衰弱の度がひどくなり、ついに骨皮筋子のような哀れな姿になってしまう・・・。

④ 自分の力量を超えた断食や、厳しい少食を、我流でするな

⑤「想い」は、少食を成功させる原動力

⑥ 少食と、お祈り
 食事をいただくということは、動物・植物の「いのち」を 天()から戴くことです。動物、植物でも、できれば、この世でより長く生きたいという本能を全うしたいところですが、その命をいま私たちに捧げてくれるのです。本来は、私たちと同じ命を、私たちのために捧げてくれた、この動物、植物に対して、深い感謝の念を表わすのが、食事に際して行うお祈りです。これからいただくこの命は、また6時間後には、私たちの命に変わっているのです。してみると、犠牲になってくれた動物、植物が成仏できるように、私たちの命をよりよく生かせるような生き方を、私たちはしなくてはなりますまい。それゆえ、ここでまた、私たちは「自分の天命が全うされますように」という、神へのお祈りが必要になってくると思うのですが、いかがでしょうか。

⑦ 少食への道はゆっくりと
 厳しい少食を無理に実行することは失敗のもとで、5年、10年と、長い時間をかけて 精進していくもの。


少食の効用 ― 少食の四愛

 少食の効用の中で、先生はまず、少食は「愛と慈悲の行為」であり、「少食の四愛」ということを説いています。

① 腸内細菌叢への愛
 少食は、腸内細菌叢に健全な生存の場を与える役割を果たしています。人間の腸内には 約100種類、100兆個もの腸内細菌が常在しており、それらがバランスを保って生存し、人間と共存共栄の関係にあります。健全な腸内細菌叢はビタミンやミネラル等を産生して、人間に提供してくれています。過食、飽食を続けると、腸内で食物が腐敗し、病原菌や有害菌が繁殖します。過食は、腸内細菌叢の環境を汚染して、いろいろな病気の芽生えとなります。したがって、少食は有益な腸内細菌叢を生かす「愛の行為」であります。

② 60兆の人体細胞への愛
 過剰な栄養摂取は血液を汚濁させ、全身の細胞に負担をかけます。
 少食は血液を清浄にして、体細胞が生き生きと機能を発揮できるようにする「愛の行為」であります。


③ 一食献上の供養
 少食によって節約された食料で、世界各地で飢餓に瀕している人々を救ってあげることができます。

④ 少食で財政面を豊かにし、福祉に回す
 たとえば、1億人の国民が朝食を抜くと、1年間で12兆8千億円もの金額が節約できます。


少食の効用 ― 空腹時に、老廃物の排泄が活発になる

 生体は飢えると排泄機能が高まり、農薬や食品添加物をはじめ、いろいろな老廃物が排泄され、血液が清浄になります。過食によって起こる老廃物の一種である宿便(胃腸の処理能力を超えて負担をかけ続けた場合に、腸管内に渋滞する食物残渣や細菌類などを含めた腸管内容物)は「万病の元」であります。単に胃腸病や肝臓病のような消化器系の病気ばかりでなく、たとえば気管支喘息、パーキンソン氏病、関節リュウマチ、悪性脱毛症などの症例もあり、それらが「断食」「少食」により、宿便を排泄することによって治癒している。


少食の効用 ― 美容によい

 「断食」「少食」による効用として、「自己融解」による腸癒着症などの治癒例、高血圧症や動脈硬化症への治癒効果、アレルギー性疾患、アトピー性皮膚炎への関連についても詳しく述べています。

 さらに「少食の効用」については、

 ○ 少食で、疲れない身体になる
 ○ 少食で、頭脳も明晰になる
 ○ 少食は、美容法である

 など、過食、飽食を改め、少食による「健康への道」を説き、実際に、少食を実行する方法についても詳しく説明しています。


食事のお祈りのことば

 甲田先生はこのご著書の中で、禅宗では食事の際に唱えられているお祈りのことば「五観の偈」を紹介しております。

五観の偈
 「長年の臨床経験から、次第に明らかになってきたのは、患者さんたちの病気を治し健康を増進させる「キメ手」となるのものは、その「心」と「食」にある・・・ ということでした。筆者自身の体験からも、これを痛感させられてきたものですが、臨床体験が増えるほど、ますますその実感を深めることになったのであります。

① 1つには、功の多少を計り、彼の来処を量る
 これからいただく食事が、このお膳に乗せられるまでに、どれだけ大勢の人たちの手を経て来たか・・・ ということを考え、その人たちの労苦に対し、心から感謝する。さらにこれらの食物を育んでくれた日光・空気・土・水などの「自然の恩恵」にも感謝する。

② 2つには、己が徳行の全欠を忖って、供に応ず
 この食物をいただく自分は、どれだけの人のお役に立つことをしてきたか・・・、果たして本当にこの食物をお受けする資格があるだろうか・・・ と、よく反省をする

③ 3つには、心を防ぎ、過を離るるは、貪欲を宗とす
 私たちは食事に際し、つい、より好みし、おいしいものはもっと欲しいと貪り心をおこし、味けないものには愚痴をいったり、腹を立てたりする。この貪瞋痴の三毒で、ついに 地獄、餓鬼、畜生の三悪道に落ちてしまうのであることをよく反省する。

④ 4つには、正に良薬を事とするは、形枯を療ぜんが為なり
 これからいただく食事は、飢えや渇きをいやし、肉体が枯死しないための良薬として考えればよい。そうすれば、貪りの心や愚痴、瞋り心も起こるはずがない。

⑤ 5つには、成道の為の故に、今、此の食を受く
 私たちが食事をいただく最終の目的は、成道せんが為である。即ち、誠の道を成し遂げる為に食事をいただくのであって、決して食わんが為ではないのである。


普段の食べ物だからこそ、よい食べ物を

 「歳とったせいか、最近はあまり食べられないようになった・・・」と言われる方がおられました・・・。「美味しい美味しい・・・」と言って、それもかなり早食いで、よくもまぁ・・ そんなにも食べられるものだという方です・・・。最近では、美食に対する欲望も抑えられ、体重も理想的なところまで落とされて、食物の質についても、随分と吟味なされておられるようで、結構なことです。「食べられなくなってきたのではなくて、丁度よくなってきつつあるのではないですか?」と申し上げました。
 いったん病気になってからの「断食療法」や、「少食療法」は、大変厳しいものがあります。食はやはり、美味しく、楽しく、感謝していただき、いただいた命を私たちの命として、元気に生かしきっていくようでなければならないと思います。
 長寿社会を、健康で幸せに暮らしていくためには、美食や過食に溺れることなく、普段の食物だからこそ、質の良い食物をしっかりと選んで、正しい食べ方を心がけていくことが大切なのでしょうね。



             少食が健康の原点 - 万物への愛と慈悲がエネルギーを生む



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 続けて、甲田光雄医学博士の著書「少食が健康の原点」に関する、もう一つ別の記事のご紹介です。



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少食が健康の原点

甲田光雄(著)  たま出版



 大阪八尾市に断食療法で有名な甲田医院、八尾健康会館長の医学博士、甲田光雄先生。多くの病院を転々としても癒されることの出来なかった難病に苦しんむ患者さんたちが、最後に甲田医院の門を叩く・・・。先生は「断食療法」や「少食」指導で、多くの人々に真の健康の喜びを与えてきました・・・。

 以下、『少食が健康の原点』の「はじめに」より一部をご紹介します。


「長年の臨床経験から次第に明らかになってきたのは、患者さんたちの病気を治し健康を増進させるキメ手となるものは、その「心」と「食」にあるということでした。筆者自身の体験からもこれを痛感させられてきたものですが、臨床体験が増えるほど、ますますその実感を深めることになったのであります。

 しかも食の問題では、古来から伝えられてきた「少食に病なし」という格言が、健康長寿の秘訣として要約されることを確信できるようになったわけです。「食」とはつまり「いのち」であって「もの」ではなく、この天からいただく「いのち」によって私たちは生かされているのであり、この「いのち」をできるだけ殺生しないという「少食」が、実は愛と慈悲の具体的表現であったのです。この「愛と慈悲」の行為である少食が、また健康法の秘訣であることを知った筆者は、宇宙の法則(神の御心)の素晴らしい深さに感動を覚えたものであります。

 また実際に少食を実行した人々の中から、長年困っていた胃腸病から解放されたとか、血圧が高かったのも正常に下がってきた、糖尿病、通風も治った、アレルギー病(気管支喘息、アトピー性皮膚炎など)も治ってきた等々、喜びの声があいついで聞かれるようになってくるではありませんか。

 これによって、少食健康法の正しさをますます強く確信できるようになりましたが、それにつけ、少食研究への熱もいよいよ高まってまいりました。」



空腹を大切にしなければ、病気は治らない

 自然食料理研究家の「榊叔子」先生は、その著書『何をどう食べたら、体が回復するか』(経済界発行タツの本)の中で、ときには、食べないことも健康を守る秘訣です。空腹を大切にしなければ病気は治らないと次のように述べています。

「一日三食は間違い」という説がありますが、三食をとってはいけないという意味ではありません。食事の時間だからと、空腹でもないのに無理食いすると病気を招くことになるという意味です。空腹でないということは、内臓器官の受け入れ態勢が整っていないということです。そこに食物を入れたら、腸の中に消化しきれない食べカスがつかえて、宿便として溜まります。「君子の便は下痢に近し、いつも腸中さわやかなるべし」とあるように、いったん空腹にして腸のカスをすべてなくすことも、健康と長寿のポイントの一つです。腸ガンは便が溜まる部分に発生するといわれますし、また腐敗物が腸中に長く居すわると血液も汚れ、体中のすみずみに悪い影響を与えます。

 誰でも経験することですが、病気になると口が渇いて唾液が出なくなり、食欲がなくなります。周囲の人は大変心配しますが、実はこの現象は喜ばしいことなのです。それは、体が病気を治そう、健康をとり戻そうと働き出した証拠だからです。つまり、これ以上ものを食べてはいけないと、体の安全弁が働き出して食欲を止めてくれたと考えるべきなのです。

 人間の体はそれ自体で「一大製薬工場」の働きを持っています。体に備わる自然治癒能力は食べることで損なわれてしまいます。体中に存在するエネルギーが食物を消化することに回されるからです。しかも胃に詰め込まれた食物は十分消化されず、不完全燃焼を起こして害を及ぼします。「空腹」こそ、病気回復の第一歩です。

「医食同源」と言われますが、私たちは過食や過剰栄養の摂取によって、また「いのち」をないがしろにした粗悪な食品によって、健康への不安に怯え、そして病んでいるのです。それでも抑えきれない欲望のままに、美食・飽食に浸っているのです。



 榊叔子先生は「空腹の価値」について分りやすく説明してくれています。人間の体には、「空腹の状態」のときにのみ起こってくる「体内作用」があります。この「空腹時の体内作用」が、私たちの健康・長寿に大きく貢献してくれているのです。

 実は、これは動物も植物も同じなんですね。盆栽の世界では、樹齢何百年という盆栽を長持ちさせるために、適宜「水断ち」を行います。逆に盆栽の栄養を適宜抜いてあげたほうが、かえって盆栽が丈夫になるのです。植木に水を与えすぎれば、土が湿った状態が長く続き、「根腐れ」を起こす原因となります。人間が過食や飽食をして栄養を摂取しすぎると、植物の根腐れと同じように、人体も根腐れを引き起こすのです。これはつまり、「過食や飽食は病気の原因になりますよ」と言われていることですね。

 盆栽の「水断ち」と同様に、人間も意識的に「空腹の時間」を作ってあげて、適宜な「栄養断ち」をしてあげるならば、盆栽と同様な「丈夫な体作り(長寿作り)」ができることでしょう。
「根腐れ」なんて、まっぴらゴメンですよね(笑)

 この「空腹作り健康法」は、最高の「お金のかからない健康法」です。私たち現代人は、つい美食や飽食に陥りやすいものですから、日常の中で自分なりに「空腹でいる時間」をなるべく作ってあげて、自分の体を労わってあげましょう!



             少食が健康の原点 - 万物への愛と慈悲がエネルギーを生む



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