「癌の原因と食事の関係 ~癌の食事療法と予防法~」
 【「末期がんの食事療法と改善在宅治療」
より 】


1.癌は実は生活習慣病だった?
 癌になるのは食事の習慣によることがわかっています。だとしたら、良い食生活にすることにより、癌になることを避けることができるわけです。しかし、食事の内容だけ気を付けていればいいというわけではなく、一日3回の食事をきちんと決まった時間に摂ること、間食をたくさんしないなど、食生活について、基本的なことが大切となってきます。
 また、喫煙習慣やアルコールの飲み過ぎも癌の大きな原因となっています。どんなに体に良い食事をしていても、喫煙習慣があったら、癌を予防できません。肥満体も癌の要因となりえます。適度な運動を取り入れたりして、生活自体を癌にならないようなライフスタイルにしていかなくてはならないのです。また、食事の他、体に取り入れる水や空気など、住んでいる環境も癌の原因の重要な要因となります。


2.癌の原因となる食品
 癌の原因となる食品は、まず発癌性物質が含まれている食品です。また、加熱などの調理工程においても発癌性物質ができることがあるため、注意が必要です。また、ハムやベーコンなど、食べてから体の中で発癌性物質に変わってしまう可能世のある食品も存在します。
 これじゃあ、何にも食べられないじゃないか!?と憤慨する人もいると思います。しかし、少し気を付けるだけでも、これらの発癌性物質を避けることができます。
 特に乳癌にとっては、高脂肪・高タンパクな食生活を避けることが大切です。食品添加物や農薬にしても、国が定めた基準内であれば、安全ですので、そんなに神経質になることはありませんが、なるべく避けたほうが良いでしょう。気にし過ぎると却ってストレスになります。他にも胃癌などは、塩分の多い加工食品や、喉頭癌などは、熱い飲み物による物理的刺激も癌の原因となり得ます。


3.食品の中の発癌性物質
 発癌物質は大きく分けると、「遺伝毒性発癌性物質」と「非遺伝毒発癌性物質」の2種類があります。前者は細胞のDNAを直接破壊するので、きわめて毒性の高い発癌性物質です。代表的物質は魚肉類の焼き焦げに含まれるヘテロサイクリックアミン類(HCA)やジャガイモのフライなど高温で加熱調理した場合に生成されるアクリルアミド(ACR)です。これらは、加熱調理によって生成されるため、完全に避けることは難しいのですが、極力、焦げた食品を食べないようにするなどして、気を付けることで軽減することができます。


4.癌抑制に効果の期待できる食べ物
 癌に効果が期待できる食材は、全般的に新鮮な野菜と果物です。癌を抑制する効果が期待できる栄養素であるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがたくさん入った食材をバランスよく食べるのがいいでしょう。
 そのためには外食を控え、自炊をするように心がけた方がいいかもしれません。
 ネギ類のたまねぎ、にんにく、海藻類や果物に含まれるカロテノイド、ポリフェノール、フラボノイド、イオウ化合物は抗酸化力を持ち、癌を押さえる効果が期待できるそうです。
 納豆や味噌、ヨーグルト、キムチなどの乳酸菌が含まれている発酵食品も癌には良いそうです。とくに納豆に多く含まれているビタミンKには癌を抑制する効果があると言われています。



5.免疫力を上げる食べ物
 私たちの体は毎時、細胞分裂をしているわけですが、分裂時にどうしてもエラーが起こってしまいます。そのエラーとなった細胞を免疫細胞が完全に捕食して死滅させないと、それが将来癌細胞になってしまう可能性があります。癌を予防するには、その免疫細胞の活動を盛んにするための食べ物を摂ると良いというわけです。
 免疫力を上げるといわれているのは、シイタケやマイタケ、シメジなどのキノコ類です。アガリスクタケなどは免疫力を向上させるサプリメントとしても売られています。


6.栄養バランスのよい食生活を!
 いくら癌に効きそうだからといって、一品だけ集中して食べるというのはお薦めできません。栄養は体に必要なものがすべて揃ってから働く性質があるからです。体に良い栄養素をまんべんなく摂るためには、いろいろな種類の野菜と果物を取り入れて、栄養バランスの良い食事をするようにしましょう。癌に効果的と言われている食べ物はそのまま癌の予防にも効果がありますので、普段の食事にも取り入れてみてはいかがでしょうか。


7.癌食事療法・療養食について
 癌になってしまった人が、低体重や下痢嘔吐の症状に見合った食事を摂ることや、再発予防に役立つ食事をするのは重要なことです。低体重に関しては、体重をこれ以上落とさないように高カロリーの食事を、回数を増やすなどして対策をとらなくてはなりません。下痢嘔吐に関しては、流動食にしたり、一度に摂る食事量を減らし、回数を多くするなどして低栄養状態を解決しなくてはなりません。いずれにしても、このような場合、専門家に相談することが大切です。