冷え症は生野菜で治る
 【「食べない生き方」
より 】

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 冷え症とは、人体内のホルモン系や自律神経系が何らかの原因で異常となり、その結果、手、足、その他末梢の血液循環を調節している血管運動神経が機能不全となり、その部位の血液循環が不充分となり、異常な冷えを感じる症状、またその体質を言います。

 人間は誰でも、上半身の体温に比べると、下半身の体温は5~6度低いです。
 この冷えがある限度を超えると、下半身の血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。
 冷えによって血液の流れが悪くなると、疲労物質が溜まり、体の抵抗力が弱まります。
 「頭寒足熱」という言葉は、体の上下の体温差を少なくする事の大切さを意味しています。

 筋肉は体を温めますが、脂肪は体を冷やします。
 女性は男性に比べて筋肉が少なくて脂肪が多いため、ただでさえ体が冷えやすいのです。

 女性は、腰から臀部、それに膝から大腿上部にかけて冷えを感じる人が多いようです。
 女性に冷え症が特に多いという現象の理由は、単に皮下脂肪の厚さのためばかりでなく、女性器の収まっている骨盤内の血液循環が不完全であるためではなかろうかと思われます。

 【冷え症の要因として考えられるもの】
  ① 血管運動神経の失調
  ② 微少循環の障害
  ③ 背骨の狂い
  ④ 貧血
  ⑤ 尿酸の蓄積
  ⑥ 過食

 冷えるからといって厚着をすると、余計に冷えてしまいます。
 内蔵脂肪は寒さの刺激によって燃焼します。
 薄着にする事によって、脳内にある体温調節中枢に寒さを感知させ、内蔵脂肪を燃焼させるように命令を出します。
 薄着の生活に慣れてくると内臓脂肪が燃焼しやすくなるため、寒い日でも体が芯から温まっていくのが感じられるようになります。

 冷え症の原因の一つとして考えられるのは運動不足です。
 体の熱は、筋肉で最も多く産生されています。
 運動不足によって筋肉量が減ったり、筋肉の運動量が低下すると、産熱量が減り、体温が下がって体が冷えます。
 人間の筋肉の70%以上は下半身にあります。
 よく歩いて下半身を使う事が、冷えを防ぐためにも重要です。
 足は第二の心臓とも言われ、下半身の運動によって筋肉を充分に使うと、心臓への血液の戻りも円滑になります。
 その結果、全身の血行が良くなり、体が温まるのです。
 逆に、下半身を使わずにいると、体は冷えてきます。

 現代人に避けて通れないストレスも、体の冷えを助長させている原因の一つです。
 ストレスを受けると交感神経が活発になり、アドレナリンやノルアドレナリンの分泌が高まります。
 それによって血管が収縮して血行が悪くなるため、体が冷えてくるのです。

 冷え症の原因は、何といっても誤った食事習慣にあります。
 冷え症を根治するためには、食事の摂り方を考えなければなりません。
 中でも、食べ過ぎは大きな問題と言えます。
 飽食の時代と言われて久しいですが、そもそも一日三食は多過ぎます。
 食べ過ぎてしまうと眠くなったり、だるくなったりしますが、これは食べた物を消化・吸収するために、多くの血液が胃腸に集まり、脳や筋肉などに配給される血液量が少なくなるからです。
 体内で多くの熱を産生し、体温維持に働いている場所は、筋肉、肝臓、脳、心臓などです。
 これらの場所に血液が供給され難くなると、産熱量も少なくなり、体温が下がって体が冷えます。
 逆に、断食や少食を実践すると、胃腸へ供給される血液が少なくて済むので、筋肉、脳、胃腸以外の臓器などへの血流が良くなり、熱が順調に産生されます。

 冷え症の原因の一つとして考えられるのは水不足です。
 毎日、水を充分飲むように習慣づけておけば、グアニジンが減り、寒がりも治ります。

 ヴィタミンEは血流を良くします。
 ヴィタミンEが豊富に含まれているのは、小麦胚芽、玄米、モロヘイヤなどです。
 モロヘイヤには、鉄やヴィタミンCも非常に多いです。
 鉄と一緒にヴィタミンCを摂取すると、鉄の吸収が非常に良くなります。
 カルシウムや βカロチン、ヴィタミンB1やB2も多いです。
 モロヘイヤは冷え症に抜群に効きます。

 甲状腺ホルモンの働きを高める食べ物もお勧めです。
 甲状腺ホルモンが少なくなると、体が冷えやすくなります。
 甲状腺ホルモンを出すには、海藻からヨウ素を補給します。
 特に、海苔がお勧めです。
 10月に入ったら春まで毎日、浅草海苔を約一枚食べます。
 そうすれば、防寒着一枚に匹敵するほど体が温まります。
 昆布だと摂り過ぎの心配がありますが、浅草海苔なら安心して食べられます。

 冷たい水の中に片方の腕を入れると、手の温度はどんどん下がっていきます。
 これは、冷たい水に体温を奪われないように皮膚表面の血管が収縮し、血液が流れないようになったからです。
 皮膚表面の温度は、その下を流れる血液の温かみで保たれているのです。
 ところで、腕を冷たい水の中に入れていると、体温がずっと下がったままかと言うと、そうではありません。
 不思議な事に15分くらい経つと、手の温度が上昇してくるのです。
 毛細血管は収縮して、そこは血液が流れません。
 当然、手の温度は下がります。
 ところが、毛細血管が収縮したままで血液が流れていないのに手の温度が上昇するのです。
 という事は、どこかに血液が流れている箇所があるはずです。
 それが、副血行路「グローミュー」です。
 副血行路グローミューが健全であれば、真冬の寒い時期でも冷え症にはなりません。
 副血行路グローミューを健全にするには、ヴィタミンC、カルシウム、コラーゲンが必要です。
 副血行路グローミューが機能不全に陥るのは、白砂糖やアルコールの過剰摂取が原因です。
 白砂糖やアルコールを摂取すると体温が上がって汗をかき、ヴィタミンCが欠乏し、カルシウムも奪われ、副血行路グローミューが機能不全に陥ります。
グローミュー」につきましては、参照1参照2参照3参照4参照5参照6参照7など参照してみてください。詳しく載っていますブログ管理人

 東洋医学では、体質を「陰性体質」と「陽性体質」に分けて対応します。
 冷え症の人は陰性体質ですから、食事は陽性の食品を摂るように指導します。
 食品も生野菜は陰性食品に分類されるので、陽性の温野菜を食べるようにと勧めています。
 陰性に陽性を当てはめるから、冷え症の人が冷えを感じなくて済むというわけです。
 現代医学でも、冷え症の人には体を冷やす習慣を避けるように指導します。

 一見、合理的に思えますが、この発想では体質は変わりません。
 体質を変えるには、合理的な事を行っても無理で、非合理で劇的な変化が必要です。
 体質を変えるには、合理的な方法では無理であり、非合理な方法こそが有効なのです。
 体質改善の決め手となるのは、生命弁証法の「非合理の合理」という法則の中にあります。

 陽性食品である温野菜ばかり食べ続けていると、確かに体は冷えませんが、冷え症を根治する事はできません。
 むしろ、体を温めるという過保護によって、一層冷えに弱い体になってしまいます。
 陽性食品によって体を温めるという食物養生法は、一種の対症療法に過ぎません。
 冷え症の人は、生野菜を摂取するという非合理な方法で、陽性体質に転換するのです。

 生野菜は体を冷やすと言われていますが、果たしてそうでしょうか。
 生菜食を始めると、確かに最初の半年間は体が非常に冷えます。
 東洋医学の「生野菜は体を冷やす」とは、最初の半年間を言っています。
 生菜食を続けていると、冷え症の原因である老廃水分の排泄が促進され、血の巡りが良くなり、代謝機能が充分に働き始め、自然に体温が上昇し、冷えに対する体の抵抗力が次第に生まれてきます。
 そして、寒がりも冷え症もすっかり治り、冬の外出時でも薄着で平気になり、靴下を履かなくても足先は常に温かくなり、風邪にも強い体質に変わります。

 東洋医学の常識は、実は真理の一面しか見ていなかったのです。
 生菜食を一年も二年も続けるという体験を持っていなかったため、「陰極まって陽となる(陰極まって、陽に転ず)」という、もう一面の真理が分からなかったのです。
 古代から「艱難辛苦、汝を玉にする」と言われているではありませんか。

 生菜食に秘められた真理は、東洋医学の常識に対する大きな問題提起となるでしょう。


冷え症につきましては、当ブログサイトの「甲田療法とマクロビオティックから見つめる「癌治療のための玄米菜食」」「朝食を抜いたらこうなった」も参照されてみてください。冷え症と生菜食について書いてありますブログ管理人