星野仁彦」医学博士(福島学院大学教授副学長)の自著「ガンと闘う医師のゲルソン療法」からの抜粋です。星野先生は末期癌になりましたが、マックス・ゲルソン博士が開発した『ゲルソン療法』と併用して『飲尿療法』を実践し、余命宣告をされて命の崖っぷちに立たされた末期癌から生還されました。

 星野先生は、ご自身の「
サイト」でいろいろと解説されています。
 当ブログサイトでも、「
「星野仁彦」医学博士は、抗がん剤の無意味さを思い知り、食事療法で癌を克服した!」や「癌患者は、必ず「飲尿療法」をすべし!(3)【ゲルソン療法と尿療法の併用の勧め:星野仁彦医学博士】」にて記事にしています。ぜひ、ご参考にされてください。
 星野先生に関する記事は、「星野式ゲルソン療法(星野仁彦 博士)」カテゴリを参照してください。



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通常療法(手術放射線抗ガン剤化学療法)との併用はどうするか (P.61 13)
  (リンク

 ガンの通常の療法と、それ以外の療法 - すなわち、代替療法や非通常療法との併用は、非常に難しい問題です。

 要するに、ガンが治る一番よい方法 - あるいは「よい組み合わせを選択したい」わけですが、その標準的な指標はありません。また、それを指導し、アドバイスしてくれる専門家も皆無でしょう。当たり前ですが、あらゆる代替療法や「ガンのよい」と云われる健康食品に精通している人はいませんし、その組み合わせによる効果となると、もっと不明です。

 「病院の通常の療法以外の治療を行いたい」と思う時、必ず、この問題に直面します。実際、ガン患者さんの何割かは、このことに頭を悩ませ、しかも、上手な選択ができないでいるようです。

 中には、現代医学の全ての療法を否定・拒否して、病院とは一切の手を切り、いわゆる『民間療法に専念する人』もいます。こう云うやり方には、医師の1人として私(星野仁彦)は賛成できません。医師と完全に手を切ってしまうと、最低限必要な検査はできませんし、時として必要な薬(たとえば消化酵素剤)を貰うこともできません。

 無難な方法は、現代医学に重きを置き、その上で、代替療法や非通常療法を併用するケースです。しかし、そう云う併用の仕方で効果が上がるかどうかは別の問題です。

 ゲルソン療法を実行する場合に限定して話を勧めましょう。ゲルソン療法を行う場合、「ゲルソン療法が主で、通常療法が従と考えるのが原則」です。この原則をしっかり通せておかないと、後々おかしなことになりかねません。
この「ゲルソン療法が主で、通常療法が従と考えるのが原則」という考え方は、癌治療において非常に重要です。いわゆる「食事療法を基軸に置くことが、癌治療の基本・土台」なのです。そうしなければ、血液浄化もできず、自然治癒力も免疫力も向上しません。これで “癌を治したい” と言われても不可能ですブログ管理人

 ゲルソン療法と現代医学の通常療法を併用するにあたって考えられる問題を具体的に取り上げて、私(星野仁彦)なりの考えを述べてみましょう。

 まず、「手術をどうするか」と云った問題があります。私(星野仁彦)は原則的に「手術可能な場合には、まず手術をするほうがよい」と考えます。と云うのは、「ある程度大きな塊(かたまり)のガンを、ゲルソン療法だけで消失させるのは難しいから」です。「自分は手術が嫌いだから」と手術を拒否して、「ゲルソン療法だけで治す」と云う人もいます。けれど、そういう人たちを観て来て、結果として、ガンを消すのは難しいケースが多いからです。

 もちろん、「ゲルソン療法だけでガンが消失した」と云うケースもあります。けれど、それは「ガンがあまり進行していなくて、比較的、腫瘍も小さい場合」に限られています。「進行ガンで腫瘍も、ある程度大きくなっている場合、ゲルソン療法だけで腫瘍を消失させようとするのは少し無茶」と言えるでしょう。

 手術を勧める場合としては、また『悪液質』があります。ある程度以上の塊のガンが体にあると、「悪液質」と呼ばれる、全身の衰弱状態を引き起こします。その原因の1つとして、「ガンと体の正常機能との闘いが行われている状態」が考えられています。「ガンの側に栄養が優勢になり、正常細胞の栄養摂取機能に障害が起こって全身が衰弱して行く状態」、それが “悪液質となって来る” のです。
この「ガンの側に栄養が優勢になり」に帰着してください。癌患者さんがまだ元気があり、食欲があるからと言って普通食をたくさん食べてしまうと、それだけ「癌に栄養が行って」しまいます。癌患者さんは普通食をすればするほど、癌はどんどん進行・悪化して行きます。そして “末期癌” に向かって行くと「痩せて元気がなくなってきます」が、これは「悪液質に向かっている」ことを示します。ですから、癌患者さんがいくら「食欲がある」からと言って普通食をしっかりと食べてしまえば、それだけ「癌に栄養が行ってしまう」のですから、ますます “癌を進行させ、悪化させる” ことになってしまうわけです。
 ここが理解できるならば、化学療法の云々カンヌンを言う前に、癌治療は真っ先に「食事のコントロール(ブドウ糖の摂取の抑制1300kcal 以内の少食肉製品や乳製品の排除安全な断食・安全な飢え)によって、とにかく癌に栄養を与えないようにする」ことこそが最重要であるのがお分かりになられるはずです
ブログ管理人

 ガンになっただけ “体の免疫力は低下している” のに、悪液質になると、さらに下がって来ます。こう云う状態では、いくら免疫力を上げる効果のある栄養療法や食事療法を行っても、あまり効果は期待できないでしょう。まず、ガンの塊を手術で取ってしまわないと、悪液質の状態が進む一方です。

 こう云ったことからも、「ガンがある程度以上に進んでいる場合は、手術可能なものは、まず手術で切除するほうが賢明」と云えるでしょう。

 放射線や抗ガン剤(点滴による化学療法も含め)との併用をどうするかも、難しい問題です。

 放射線治療も「有効なガンと無効なガン」があり、有効なガンでも患者さん一人一人によって効果が異なります。この点の判断は難しく、私としても一概に「どうすればいいか」は云えません。すでにゲルソン療法を始めているのならば、1クール行ってみて、効果と副作用を天秤にかけて、その後にどうすればいいかを決める、と云うやり方もあるでしょう。

 ちなみに、ゲルソン療法を行っていると、副作用はかなり軽減できます。

 抗ガン剤治療をどうするかも、これもまた難しい問題です。

 ガンの種類によって、「抗ガン剤が効くガン」と「効かないガン」があることは、先の項でも述べました。一般的に “抗ガン剤があまり効果がない” と考えられているガンの場合、抗ガン剤治療は行わなくてもいいのではないでしょうか。

 しかも、ゲルソン博士によると「抗ガン剤をあまり使い過ぎると、ガンに対する免疫力などの自然治癒力が低下し、ゲルソン療法の効果が損なわれてしまう」そうです。と云うのは、放射線治療もそうですが、肝臓の中のビタミン類 - 特にビタミンA・B群・Cが破壊されます。また(1998年の)近年、「抗ガン剤によって治療しても、何年後かに2次ガン(二次発癌)が起こる危険性のある」ことが指摘されています。その代表的なものは「メルファラン」による急性白血病、「シクロホスファミド」による膀胱ガンなどです。
抗がん剤を使用すれば、自然治癒力や免疫力は低下して行きます。抗がん剤自体が発癌性物質であり、「何年後か」に “二次発癌を引き起こす” のです。こんな薬で癌を抑え込もうとしたところが、いずれ “さらなる癌が発生する” のが保証された治療などして一体何になるのか・・・、私には正直、何を考えているのか気がしれません。食事療法もせずに抗がん剤治療だけをしている癌患者さんに対して、私は「甲田療法やゲルソン療法のような “強力な食事療法” を、素直に精一杯やってみてほしい・・・」といつも思ってしまうのです。もし、食事療法と併用して、飲尿療法(自己免疫療法)まで実行できたなら、標準的な癌医療では得られない “最高の癌治療” となるでしょうブログ管理人

 一方、「ゲルソン療法」と「抗ガン剤」を併用すると、抗ガン剤の “副作用が軽減” したり、“ほとんど現れない” ケースがあります。放射線治療との併用の場合も同じです。これは、ゲルソン慮法では、かなり大量の「ビタミン」や「ミネラル類」を補給するからです(大量の「酵素」摂取のお蔭でもあるでしょうブログ管理人)。

 この2つの現象は、「物事の表裏」と云えるでしょう。

 手術もそうですが、放射線・抗ガン剤との併用をどうするかは「最終的には患者さんの判断」に任せられます。そして併用については、個々のケースで、それがプラスになるかマイナスになるかは分からないですし、予想はつきません。ただ、明言できるのは「ゲルソン療法と併用すると、放射線や抗ガン剤の副作用が少なくて済む」と云うことです。




手術可能なガンは、まず切ってから
  - 再発防止には 100% 近く有効なゲルソン療法 -
(P.69 15)リンク


 ゲルソン療法は「ガンの再発防止に 100% 近く有効」だと思います。物事は全て100%と云うことはないですし、断言はできないのですが、私(星野仁彦)はその有効性に確信を持っています。

 その際に、手術可能なガンは、まず切除しておくことが条件です。「なぜ、ガンの塊(かたまり)があると、まず手術で切除しておいたほうがよいのか」については、先の項で述べました。

 もしも、手術を行う前にゲルソン療法を知ったのならば、その時点からゲルソン療法を始めるといいでしょう。もしくは、手術が終わった時点からゲルソン療法を始めれば、再発を免れることが可能です。私(星野仁彦)は転移性肝臓ガンの再発で入院した時に、主治医と教授の許可を得て、病院食の代わりに妻が家で作って持って来てくれたゲルソン食を食べていました。病院食は捨てるのがもったいないので、妻が代わりに食べてくれました。

 ゲルソン療法を行ってガンの再発を克服して、そのことがマスコミに知られるや、ガンの患者さんに相談されることが相次ぐようになりました。また、定期的に開かれる医聖会(317ページ参照)の講習会でも講師として参加して体験を話すようになり、そこでも患者さんや御家族から相談をされます。

 いずれの場合も、「ゲルソン療法を行いたい」と相談して来られる方の大半が、ガンが再発・転移しています。多分、その段階になって、ガンの恐ろしさ・厳しさを知るのでしょう。そういう時期になって、「現代医学の通常の治療法では、治る見込みがあまりない」と気付き、代替療法を頼って来るのです。

 この点が非常に残念です。ガンを手術する直前、あるいは直後の時点で相談してくる人は、ほとんどいません。いくらゲルソン療法の効果が『横綱級』と言っても、再発・転移した末期ガンを治すのは容易ではありません。初期のガンの段階、また、手術直後からゲルソン療法に取り組めば、確実に再発は防げます。ガンになった時から、ゲルソン療法に注目してほしいものです(こう云う私(星野仁彦)自身も、厳密なゲルソン療法を始めたのは再発してからですが・・・)。

 いくら「ゲルソン療法が優れた療法」と言っても、食事療法です。1日、2日では効果は得られません。効果が出るまでには、最低でも2~6ヵ月はかかります。ですから、末期では効果が現れる前に、生命がもたないでしょう。この点からも、「ガンと判った時点から、遅くとも手術した直後から、ゲルソン療法に取り組むべきだ」と思います。




自分がガンになると代替療法に頼る医者 - 医学界の矛盾 - (P.71 16)リンク

 後で詳しく述べますが、米国の調査(OTAレポートや、ペンシルバニア大学団センターの調査)によれば、自分がガンになった時に、通常療法(三大療法化学療法)のみだけではなく、代替療法(非通常療法)を選ぶ患者は、予想に反して、むしろ知識階級に属する人や学歴の高い人に多かったようです。よく考えてみれば、それも当然で、代替療法は “主治医が教えてはくれません” から、自分で種々(いろいろ)な本や資料を探して調べなければなりません。

 このように「医者のみに依存するのではなく、自分で独立心を持って前向きに積極的な姿勢で勉強して、自分の力で治そうとするのは知識階級の方が実行しやすい」わけです。

 我々医者も、この点では例外ではありません。アメリカのアリゾナ州やメキシコのティファナ市にあるゲルソン病院とコントレラス病院には、アメリカの医師が “かなり” 入院している」そうです。
もちろん、これらの病院は入院費用が高いのも1つの理由でしょうが・・・

 私(星野仁彦)が勤務する大学病院でも、内科や小児科の医師が大腸ガンや胃ガンに罹(かか)って、ゲルソン療法を選択した方が、これまでに4人いらっしゃいます(そのうち2人は(1998年の)現在、良好な経過をたどっています)。

 一般の入院患者には通常療法(三大療法化学療法)を勧めておきながら、自分がガンになった時には、代替療法を選択する医師を見ると、読者の中には怒りを感じる方もいらっしゃるでしょう。これと同じことは、農業従事者にも言えることです。一般の農協などに卸す商品用の米穀類や野菜にはたくさん農薬を使っておきながら、自分達が食べる分にはあまり農薬を使わないのと、ちょうど同じようなやり方です。
星野先生のこのご指摘は、非常に率直な観点です。いわゆる、医師は基本的に「治療ガイドラインに従って治療している」のですから、「癌の治療ガイドライン」の内容が “化学療法だらけ” ならば、当然、癌専門医は癌患者に化学療法を勧めることしかできなくて当然なのです。それでいて、自分が癌になった時には、その「癌の治療ガイドライン」には一切載っていない代替療法を選択する医師も多いのですから、医師ですら選択する気にならない、その「癌の治療ガイドライン」に本当に価値があるのかどうかを、真面目になって真剣に検討して頂きたいものですブログ管理人

 しかし、以上に述べて来たことは、(1998年の)現代日本の医療システムや農業システム全般に問題があることであり、必ずしも、医師や農民のみを責めることはできません。医療に関して云えば、「ガン患者を対象として食事療法やカウンセリングなどを積極的に行っていても、余計な労力と時間がかかるだけで、全く病院の利益にはならない(1998年の)現在の保険診療体制に問題がある」と言えます。今後は、「ガンの治療で手術・抗ガン剤・放射線療法(化学療法)などの通常療法のみだけではなく、栄養療法・免疫療法・カウンセリング(メンタルケア=精神的介助)も成り立つような保険診療体制を作ることが不可欠である」と思われます。