越前谷さん、コメントをありがとうございます (^-^
 足の痛みはどうですか? 歩行困難ほどの痛みであれば、おつらいと思います。
 今まで普通食をしてきた方が食養を始めますと、いろいろな症状が出ますので心配になられることもあるでしょう。
 私なりにお答えさせて頂きますので、どうぞ、よろしくお願いいたします m(__)m

 では、越前谷さんのコメント内容から入らさせて頂きます(こちらです)。


「1年前に、ステージ3の腎臓ガンと診断され、ガンの箇所だけの摘出手術を受けました。
 抗ガン剤治療は受けず、食事療法を行っております。
  1日、2リットル以上の人参ジュース
  玄米食
  塩分は全く摂取していません
  野菜中心の生活
 この生活を1年間、行なっております。
 3日位前から、両足裏に歩行が出来ない位の痛みが発症しております。
 これは、解毒症状と認識して良いのでしょうか?」


 「3日位前から、両足裏に歩行が出来ない位の痛みが発症しております」ということですが、これはおそらく、『好転反応(瞑眩めんけんめんげん)』と見て良いと思います。

 好転反応とは「体が解毒をする際に、体内に停滞して蓄積していた毒が出ている瞬間」に起こる症状で、いわゆる「排毒反応」「解毒反応」です。一時的につらい症状が体に現われますが、「毒が体内から体外へ排出する瞬間、毒が動いた瞬間」に当たりますから、排毒が済めば治まる症状です。

 こればかりは、症状が悪化してつらくなっても、体が排毒(解毒)を済ませるまで待たなければなりません。毒と言いましても「根深い」毒ですから、「排毒(解毒)の手が深く入った」ということです。好転反応は大きな反応が出ると危険ですから、なるべく好転反応を抑えながら治療を進めて行くのが好ましいです。

 好転反応は「排毒反応」「解毒反応」ばかりではありません。身体が骨格矯正をするときに起こる「関節の妙な痛み」もあります。この「骨格矯正の好転反応」は、私が勝手に好転反応と言っているだけなんですが・・・。好転反応とは「体が改善するときに起こる、体の不快な症状」ですから、身体が骨格矯正をするときに起こる「妙な痛み」も好転反応に入れて良いと私は考えています。


 ここからお話しします内容は、一般的な食事療法の図書にはあまり載っていないと思います。
 ですから、納得できる部分だけ受け取られてください m(__)m

 東洋医学の鍼灸では、全身にある経絡(けいらく)上に存在している「経穴(けいけつツボ)」に鍼を打つ(刺す)ことで病気を治そうとする治療です。「経穴に鍼を打つと、なぜ病気が改善するのか?」と言いますと、内臓と経穴(ツボ)がつながっているからです。その内臓とつながっている経穴(ツボ)に鍼を打つと、経穴(ツボ)を通してその内臓に刺激が伝わり、その内臓の治癒作用を促進できるわけです。

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 なるべく分かりやすい画像を探したつもりなのですが、これが中医学の「経絡図」になります。
 「経絡図」とは、人体の「経絡」と「経穴(ツボ)」の位置を示す教本です。

 以上の写真を見てください。この赤線・青線・黄線・緑線の流れが「経絡」で、その線上にある点が「経穴(ツボ)」です。これは、古代中国から伝承されてきた「人体の仕組み」です。「経絡」と「経穴(ツボ)」は、人間の体内を流れる『氣』の流れに関与しています。「経絡」が氣の流れる線路としますと、「経穴(ツボ)」はその線路上にある中継点といった感じです。最後の2つは下半身の経絡図ですが、一応、足に関するものとして UP してみました。

 次の図は「足裏の経穴(ツボ)」を表わすものです。

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 「足裏」には、体全身の経穴(ツボ)が集中しています。「ツボ押し」では、足裏の経穴(ツボ)を刺激することで解毒を促進させたり、経絡の氣の流れを良くしたりして体を改善していきます。足裏の経穴(ツボ)には「胃のツボ」「肺のツボ」といったように、経穴(ツボ)と内臓とのつながりを細かく示しています。なので、越前谷さんがこの一年間、真面目に食事療法を継続してこられたことで、「内臓の改善」や「解毒作用」が一時的に好転反応として「足裏の経穴(ツボ)に痛みとして現われている」のかもしれません。中医学的には考えられることのようです。たぶん、越前谷さんの足裏の痛みは『好転反応』と見て良いと思いますよ。同じような実例もあります。


 では、次に別の見解として『骨格矯正』の面から見つめてみたいと思います。

 内臓と経穴(ツボ)のつながりを経由しているのが、実は「骨格」なのです。
 つまり、こうなります。

   内臓 骨格 経穴(ツボ
   内臓 骨格 経穴(ツボ

 なので、骨格が歪むと内臓の働きが悪くなり、病気の原因になると言われています。「内臓」と「骨格」には深いつながりがあるのです。このことを言明していたのは、操体法を創始された「橋本敬三」医師です。
 一般的には、骨格が歪むと神経の流れが阻害されるので、内臓の働きに悪影響すると見られています。

 越前谷さんのような食事療法をされていますと、おそらくお痩せになられたのではないかと思います。今まで普通食しかしてこなかった方が食事療法をしますと、体内に蓄積していた余計なものが排泄されていきます。腸に溜まっていた宿便も、少しずつ排泄されていきます。宿便が排泄されますと腸麻痺が治り、腸が元の位置に戻ります。そうすると、腹腔内の腸のスペースが小さくなり、骨盤が強制されて狭くなるのです。

 腸は骨盤に支えられ腹筋で維持されているのですが、長年の普通食によって宿便が溜まり、腹腔内の腸のスペースが広がりますと、骨盤がそのままの位置であれば腸に圧迫がかかってしまい危険なので、骨盤は腸の様子に合わせて自然と歪み始めます。腸全体が膨張していますと、骨盤はその腸の膨張の形状に合わせて自然と開いて歪ませることで、腸を圧迫から守っているのです。よく「ヨガ」などでは『断食をして宿便を出し、骨格矯正をする』ということが言われます。腸が整えば、骨盤を基にして全身の骨格を強制できるのです。
まさに、人体の「連係プレー」ですね!

 食事療法によって宿便が排泄されたり、腸の膨張が戻ってきますと、腸を圧迫から守るためにわざと広がって歪んでいた骨盤が元の位置に戻り、引き締まって狭くなります。このときに影響が出るのが、体の骨格です。特に、骨盤や足とかに「妙な痛み」として現われます。この「妙な痛み」は骨格矯正中のときに現われるものです。ですから、体が骨格矯正を完了したら「自然と治まる痛み」です。人体の骨格はすべてつながっています。人間の体は二足歩行をする動物形体なので、特に「骨盤」の矯正が「足」に反応として現われることは多いです。足の歪みが体全身に波及し、骨盤の矯正が足に影響したりするのです。

 私も実際、これはよくありました。私はスポーツ障害で骨格が歪んでいましたので、生菜食を始めてから宿便が出て、腸が整うにつれて骨盤が引き締まって狭くなり、その都度、いきなり体の一部の骨格が痛くなったりしました。足のときもよくありました。足の関節や踵がいきなり痛くなるのです。しかしそれは、時期が来て体が自然と始めた骨格矯正ですから、その骨格矯正が完了しますと自然に痛みも治まります。たいていは、数日間程度の期間です。

 私の母は極度の冷え症(真夏に骨が痛むくらいに冷えるそうです)を改善すべく、玄米クリームと生菜食で対応しましたが、正しく痩せていくうちに、ちょくちょく部分的に骨格に痛みを発するときがありまして、母の場合は骨盤や足でしたが、母によくこのことを訊かれ、私は母に「たぶん、体が骨格矯正に入ったから痛みが出ているだけだよ。時期が来て、体が自然と行い始めた骨格矯正だから、それが完了したら自然と痛みは治まるよ。だから、心配はいらないよ♪」という説明をしていました。いつもその通りになって、やがて痛みは治まっていたようでした。

 越前谷さんの足裏の痛みは、おそらく『好転反応』です。正しく食事療法をやっている人には必ず現われてくるものです。越前谷さんはこれが初めての経験なので、少し心配になっているのだと思います。私の経験上、まず大丈夫なはずです。こういうことは、食養の経験を重ねるうちに、だんだんと分かってくることです。
 

 ただ、もし気になるようでしたら、お風呂から出るときに、膝から足の裏にかけて、よ~く冷やしてから出てみてください。

 誰かは忘れましたが、東洋医学のある先生の娘さんがぎっくり腰になってしまったとき、その先生が娘さんに指示したことは「お風呂から出るときに、膝から足の裏まで、シャワーでよくよく冷やしてから出なさい」でした。
 越前谷さんの症状はぎっくり腰とは違いますが、足の裏の痛みを緩和するのに役立つかもしれません。

 足と腰は骨格上、つながっています。 足の影響は、もろに腰に現われるのです。
 また、足裏の経穴(ツボ)を冷水で冷やせば、「冷感刺激」にもなります。
 上記の経絡図を見て頂ければお分かりになって頂けると思いますが、脚から足裏にかけては、様々な経穴(ツボ)が存在していますから、膝から足裏にかけてのみの冷水浴であっても、「冷感刺激」を通して、様々な経穴(ツボ)に自然な刺激を与えて、ほどよい治療効果があると思います。

 冷水浴は「体を冷やす」行為だと思われがちですが、実はまったくその逆で、冷水浴の目的は「体を温めて、血液循環を良くする」行為なのです。冷水浴をしますと皮膚表面の温度が一気に低下するので、身体は低下した皮膚の温度を上昇させるために、体の内部の血液を皮膚に多く流し始めます。これで冷えてしまった皮膚の温度を上昇させようとするのですが、冷水浴をしますと、その後、かえって体がポカポカと温まってくるのは、体の内部の温かい血液が冷えた皮膚に投入されるために、体の内部から体表の皮膚へと血液が回り循環することで起こる『ポカポカ現象』なのです。何もしないよりかは、体の内部と表部との血行が自然と促進されて循環し、体の内部、表部ともに、血液循環が非常に良くなります。冷水浴は、人体の「反射作用」を上手に活かした健康法なのです。昔からある健康法のひとつですね!「冷感刺激」を通して行う冷水浴から得られる効果には、『経絡穴への刺激(経絡治療)』『神経への刺激(神経機能の強化)』『皮膚への刺激(皮膚機能の強化)』、そして、『体の内部と表部の血液循環の促進(血行の促進)』など、いろいろとあるのですね。

 私は「ジューサーとミキサー、どちらが良いか? 【少食が治病に効果する理由、他・・・】」にて、このようなことを書きました。以下、抜粋します。



 昔、アメリカが高度発展していた20世紀初頭、メトロポリスとして高層ビルが次々と建設されていきました。それに伴い、建築業は大忙しでした。その頃の職人さんは、一日一食しか食べなかったそうです。食べるのは夕食の一食だけでした。これはなぜかと言いいますと、朝食や昼食を食べてしまうと、不思議と肩や足腰などの関節を痛める怪我人が続出してしまうからでした。なので、朝食も昼食も何も食べずに朝から晩まで働いて、家に帰ってから食事をとると怪我をしなくなったそうです。

 実は、これには人体の「陰陽原理」が絡んでいるのです。食事を食べれば内臓は自律的に消化吸収の仕事に入らされますが、この仕事を果たすには血液を多く内臓に回さなければならなくなります。そうすると、体の他の部分に流れる血液量が減るのです。人間の血液量は一定ですから、これは仕方がありません。その器官に血液が流れ込むことによって、その器官の働きが正常に守られています。その器官に流れる血液量が減ってしまうとその働きが低下してしまいますから、それだけ問題が起こりやすくなるのです。

 人間が食事を食べますと体は消化のために多くの血液を内臓に回さなければならなくなり、その分、他の部分の血液量は手薄になります。血液の流れがその器官の働きを守り、正常に働かせているのですから、血液量が減るというのは問題を起こしやすい状態になっているわけです。
 
 上記の職人さんたちが食事を食べたあとすぐに働いて動くと肩や足腰などの関節を痛めてしまったのは、食事を食べたことで消化のために血液が内臓に多く行き、関節部分の血液量が減ってしまったために関節を痛める職人が多く出てきたということなのです。「食事を食べないで働くと、誰も怪我をしなくなった」という経験から、一日に夕食一食の食事にしていたそうなのですね。


 食事を食べると強制的に内臓に消化吸収の仕事を課すことになりますので、体は消化吸収の仕事に集中することとなり、他の仕事の手を緩め、治癒作業の手は休めてしまうのです。ですから、何か食べたあとは「体の治癒作業の手はほぼ休んでいる」と見ねばなりません。「食べてばかりいては、体は治らない」と言われるのは、このためです。

 ここに『少食の価値』があるのです。正しい食事を食べたあとは、如何に何も食べずにすませるか・・・、これが「治病の大きなポイント」です。正しい食事を食べて、必要な栄養を摂取したあとはできる限り内臓を休ませてあげる・・・。すると、内臓が休めば大きな治癒力が自然と働いてきますから、摂取した栄養とともに体の治癒作業が大きく進んでいくというわけです。これが、「少食」と「断食」に大きな価値がある理由なのですね。


 いくら玄米菜食にしていようとも、この『少食の概念』を抜いてしまえば元も子もなくなり、食事療法の実行が水泡に帰してしまうことだってあります。「玄米菜食で癌が治らなかった」という方が実際におられますが、それは食事療法の認識が浅く、玄米菜食を過食してしまうことに原因があるのです。玄米菜食と言えども、過食してしまえば「治癒作業の手を働かせないようにしてしまう」のですから、これは仕方がありません。ましてや「ブドウ糖の摂取が癌を育てる(癌の最大のエサはブドウ糖)」のですから、玄米菜食の火食の過食などしようものならば「ブドウ糖の多量摂取」になってしまい、「玄米菜食をしていたのに、癌が大きくなった」という事態が発生してしまうのです。
玄米菜食の火食(加熱食)をすれば、確実にブドウ糖の摂取になります。まして、過食などしてしまえば、ブドウ糖の多量摂取になります。玄米菜食をしながら、癌を育ててしまうでしょう。玄米菜食の生食ならばブドウ糖の摂取にはなりませんので、癌の進行を抑制できます。この点は非常に重要ですので、「科学が認めた「癌の餌(エサ)」」及び「癌治療の玄米菜食における「生玄米粉食の価値」」「甲田療法とマクロビオティックから見つめる「癌治療のための玄米菜食」」を参照されてみてください

 食養学でも「正食と少食は必ずセットで実行すること」と指導されているのは、こういった人体の「陰陽原理」があるからです。世間には「食べることしか一生懸命に指導しない」食事療法が非常に多いですけれども、「ただ玄米菜食であれば良い」というような食事療法は幼い視点しかなく、甲田療法のように『食べないときに発露してくる体の力(治癒力の増大)』まで活かしきっていることが重要なのです。

 特に癌治療においては、これが絶対に重要です。以前、甲田光雄先生のお弟子さんは「癌による食事で1番生還率が高いのは『飢え』でした」と語られていました。これは「食事療法だけでなく、少食や断食をしっかりとした人が癌を克服して生還できている」という意味です。『飢え』というのは「食べていない状態」ですから、以上のような仕組みがしっかりと働いて、癌の治癒に大きく貢献してくれるのです。
アメリカ・南カリフォルニア大学の「バルター・ロンゴ」教授は、癌治療には化学療法よりも断食(絶食)のほうが効果すると発表しました。断食が癌治療に効果するということことは、少食も同様に効果するということです。」を参照してください

 私は、治病においてはなるべく少食にし、なるべく胃腸への負担を減らすことが大事だと思っています。なので、胃腸に負担をかけてしまう「青泥」よりも、胃腸に余計な負担をかけない「生野菜ジュース」にて摂取したほうが、理に叶っていて良いと思います。



 上記の内容で、アメリカの職人さんが関節を怪我してしまったのは、関節の血流量が減ったからです。血液の流れが体のその部分の機能を守り、治癒してくれるので、血流を促進することは非常に重要なことなのです。

 ですから、冷水浴には「体の内部に滞りやすい静脈血を、体の内部から体表へと自然と循環させる作用」が得られますので、非常に価値のある簡単な健康法なのです。足に痛みがあるうちは、せめて、お風呂から出るときに「膝から足の裏」まで、よ~くよ~く、う~んと冷やしてから出てみてください。かえって、足の血流が良くなるはずです。ポイントは、足の『』までよく冷やすことです。座ってやったほうがやりやすいですよ(私はそうしています)。

 ただですね・・、よ~く冷やすと言いましても、ものの数分くらいですよ・・・。
 当然ですが、障害を起こすまで冷やしてはいけません。 あくまで、適宜にです♪
 シャワーで簡単にかける程度でかまいませんので、ぜひ、やってみてください。これは、実に簡単です。
 ただ、水道代が多少かかりますが、これはちょっとだけ我慢してください(汗)。

 水道代が気にならないのであれば(たぶん、そんなに高くはならないでしょうけれど・・・)、これは一生続けていっても良い簡単な健康法です。当然、全身の冷水浴のほうが全身の血行が良くなります。でも、膝から足裏にかけての冷水浴だけでも価値がありますので(「病は足から起こる」とか言われることもありますからね )、ご自分なりにトライされてみてください!

 越前谷さん、お大事になさってください m(__)m