生野菜ジュースを実践されている方はけっこう多いかと思います。

 「ジューサー派」と「ミキサー派」に分かれると思いますが、一体どちらが良いのでしょうか?

 私は、どちらでもかまわないと思います。

 生野菜ジュースを作るのに、「ジューサー」が良いか、「ミキサー」が良いか、どちらにしようか迷われている方がおられましたなら、私の意見をぜひご参考にされてみてください m(__)m


 甲田光雄医学博士の一番弟子である「森美智代」先生は、ほぼ青汁1杯の食事で生きられています。森美智代先生の著書「食べること、やめました - 1日青汁1杯だけで元気に13年」の中では、森美智代先生は「ミキサー」を使って青汁(生野菜ジュース)を作っていました。
森美智代先生の『青汁(生野菜ジュース)の作り方』については、「甲田光雄医学博士の一番弟子「森美智代」先生の『青汁の作り方』」を参照してください

 ただ、森美智代先生は、「濾し網」で『野菜の繊維』を濾して「搾りカス」を取り除いて作っています。

 世間では「ミキサーで生野菜ジュースを作ったら、そのまますべて飲みほす」という方法で摂取されている方も多いかと思いますが、この方法ですと、生野菜ジュースというよりかは「青泥(あおどろ)」と言ったほうが正確です。

 西式健康法ではすり鉢で野菜をドロドロにすりおろした「青泥」の摂取が指導されていた面がありましたが、青泥の状態で飲んでしまうと胃腸への刺激が強くなり、中には胃腸を壊す方も出てきます。甲田光雄先生は西式の生菜食を青泥で実行していく中で、腸に穴が開いてしまったことがあったそうです。青泥は胃腸への負担が大きいのですね。

 次の写真が「青泥」です。
 (上の写真は3点写っていますが、左下が青泥、右下がニンジンおろしです。上の白い液体は不明・・
 

blog_import_4de307dd053fd
IMG_2904


 この青泥の中には、次のような野菜の繊維の『搾りカス』があります。

e9e63654e83b64c005e2316d1eaca772
182748_494578203947424_1244505051_n


 おそらく、ミキサーで青泥を作れば、上写真のような太い繊維にはならないでしょうけれど、胃腸にはそれなりに負担がかかってくるのは確かです。

 上写真のような「西式健康法の青泥」は通常ずっと継続していくものではなく、期間を決めてやるものなのでかまわないのでしょうけれど、癌を改善するまでずっと継続していくためには、この青泥では胃腸に負担がかかりすぎると思います。甲田光雄先生が甲田療法で青泥ではなく生野菜ジュースを選択されたのは、ご自身の青泥の経験で胃腸への負担を感じてきたからだと思います。患者さんの胃腸への負担を軽減するためだったのでしょう。

 患者さんは胃腸が弱っている方も多いので、青泥の摂取によって胃腸に大きな負担をかけてしまい、尚更に胃腸を弱めてしまう結果となりかねません。それならば青泥ではなく、青泥の中の『野菜の繊維』を「濾し網」で濾して『搾りカス』を取り除き、液状の「生野菜ジュース」にしてから飲めば、胃腸にはまったく負担がかかりませんから、胃腸を壊す懸念が一切なくなります。食事療法の実践の中で気をつけねばならないことは、胃腸を弱めたり、胃腸を壊してしまったりするのを極力避けるという視点が大事です。

 生野菜ジュースを長期間継続していくことを考えますと(短期間で止めてしまったら、総合的に意味がありません。必ず長期間実行の視点を持ち、塵を積もらせて山の効果を獲得していきましょう!)、特に現代の日本人には胃腸の弱い方が多いので(玄米飯を食べるとお腹を壊す人すら多いです)、私は青泥の摂取ではなく、生野菜ジュースで摂取されるほうが良いと思います。何より無難です。無難の選択も大事です。


 私のように生菜食で何年もやってきますと分かりますが、『野菜の繊維(搾りカスの部分)』はかなり腸に負担がかかるのが分かります。私はたまに、生菜食を食べずに生野菜ジュースを飲むだけですませる日がありますが、その日は何とも胃腸が軽いのです。特に腸が軽やかですね。私が生菜食の代わりに生野菜ジュースを飲むときにはドンブリで飲むことが多いのですが(断食目当てのときには大きいコップ1杯程度です)、たぶん量的には生菜食の量とさして変わらないと思いますけれど、胃腸の軽さがまったく違います。私はその度に、「あぁ~、野菜の繊維って、けっこう胃腸に負担がかかっているもんなんだなァ~」とよく思ったものでした。

 患者さんは、なるべく胃腸に負担をかけないほうが良いです。胃腸に負担をかけるということは、その分、胃腸に余計な仕事をさせているということですから、なるべく胃腸の余計な仕事は意図的に取り除いてあげたほうが得策なのです。

 人間の体の仕組みには「陰陽原理」があります。『摂取』と『排泄』もそのひとつですが、『消化吸収』と『治癒』もそうなのです。食事を食べたあとは消化吸収が自律的に働き始めますが、内臓に消化吸収の仕事を課して働かせている間は「体の治癒作業はほぼ働いていない」という体の仕組みがあるのです。ここが「治病には少食が必要である」と言われる所以です。これは治病の上で、絶対に忘れてはならないほど重要です。


 昔、アメリカが高度発展していた20世紀初頭、メトロポリスとして高層ビルが次々と建設されていきました。それに伴い、建築業は大忙しでした。その頃の職人さんは、一日一食しか食べなかったそうです。食べるのは夕食の一食だけでした。これはなぜかと言いいますと、朝食や昼食を食べてしまうと、不思議と肩や足腰などの関節を痛める怪我人が続出してしまうからでした。なので、朝食も昼食も何も食べずに朝から晩まで働いて、家に帰ってから食事をとると怪我をしなくなったそうです。

 実は、これには人体の「陰陽原理」が絡んでいるのです。食事を食べれば内臓は自律的に消化吸収の仕事に入らされますが、この仕事を果たすには血液を多く内臓に回さなければならなくなります。そうすると、体の他の部分に流れる血液量が減るのです。人間の血液量は一定ですから、これは仕方がありません。その器官に血液が流れ込むことによって、その器官の働きが正常に守られています。その器官に流れる血液量が減ってしまうとその働きが低下してしまいますから、それだけ問題が起こりやすくなるのです。

 人間が食事を食べますと体は消化のために多くの血液を内臓に回さなければならなくなり、その分、他の部分の血液量は手薄になります。血液の流れがその器官の働きを守り、正常に働かせているのですから、血液量が減るというのは問題を起こしやすい状態になっているわけです。
 
 上記の職人さんたちが食事を食べたあとすぐに働いて動くと肩や足腰などの関節を痛めてしまったのは、食事を食べたことで消化のために血液が内臓に多く行き、関節部分の血液量が減ってしまったために関節を痛める職人が多く出てきたということなのです。「食事を食べないで働くと、誰も怪我をしなくなった」という経験から、一日に夕食一食の食事にしていたそうなのですね。


 食事を食べると強制的に内臓に消化吸収の仕事を課すことになりますので、体は消化吸収の仕事に集中することとなり、他の仕事の手を緩め、治癒作業の手は休めてしまうのです。ですから、何か食べたあとは「体の治癒作業の手はほぼ休んでいる」と見ねばなりません。「食べてばかりいては、体は治らない」と言われるのは、このためです。

 ここに『少食の価値』があるのです。正しい食事を食べたあとは、如何に何も食べずにすませるか・・・、これが「治病の大きなポイント」です。正しい食事を食べて、必要な栄養を摂取したあとはできる限り内臓を休ませてあげる・・・。すると、内臓が休めば大きな治癒力が自然と働いてきますから、摂取した栄養とともに体の治癒作業が大きく進んでいくというわけです。これが、「少食」と「断食」に大きな価値がある理由なのですね。


 いくら玄米菜食にしていようとも、この『少食の概念』を抜いてしまえば元も子もなくなり、食事療法の実行が水泡に帰してしまうことだってあります。「玄米菜食で癌が治らなかった」という方が実際におられますが、それは食事療法の認識が浅く、玄米菜食を過食してしまうことに原因があるのです。玄米菜食と言えども、過食してしまえば「治癒作業の手を働かせないようにしてしまう」のですから、これは仕方がありません。ましてや「ブドウ糖の摂取が癌を育てる(癌の最大のエサはブドウ糖)」のですから、玄米菜食の火食の過食などしようものならば「ブドウ糖の多量摂取」になってしまい、「玄米菜食をしていたのに、癌が大きくなった」という事態が発生してしまうのです。
玄米菜食の火食(加熱食)をすれば、確実にブドウ糖の摂取になります。まして、過食などしてしまえば、ブドウ糖の多量摂取になります。玄米菜食をしながら、癌を育ててしまうでしょう。玄米菜食の生食ならばブドウ糖の摂取にはなりませんので、癌の進行を抑制できます。この点は非常に重要ですので、「科学が認めた「癌の餌(エサ)」」及び「癌治療の玄米菜食における「生玄米粉食の価値」」「甲田療法とマクロビオティックから見つめる「癌治療のための玄米菜食」」を参照されてみてください

 食養学でも「正食と少食は必ずセットで実行すること」と指導されているのは、こういった人体の「陰陽原理」があるからです。世間には「食べることしか一生懸命に指導しない」食事療法が非常に多いですけれども、「ただ玄米菜食であれば良い」というような食事療法は幼い視点しかなく、甲田療法のように『食べないときに発露してくる体の力(治癒力の増大)』まで活かしきっていることが重要なのです。

 特に癌治療においては、これが絶対に重要です。以前、甲田光雄先生のお弟子さんは「癌による食事で1番生還率が高いのは『飢え』でした」と語られていました。これは「食事療法だけでなく、少食や断食をしっかりとした人が癌を克服して生還できている」という意味です。『飢え』というのは「食べていない状態」ですから、以上のような仕組みがしっかりと働いて、癌の治癒に大きく貢献してくれるのです。
アメリカ・南カリフォルニア大学の「バルター・ロンゴ」教授は、癌治療には化学療法よりも断食(絶食)のほうが効果すると発表しました。断食が癌治療に効果するということことは、少食も同様に効果するということです。」を参照してください

 私は、治病においてはなるべく少食にし、なるべく胃腸への負担を減らすことが大事だと思っています。なので、胃腸に負担をかけてしまう「青泥」よりも、胃腸に余計な負担をかけない「生野菜ジュース」にて摂取したほうが、理に叶っていて良いと思います。


 ジューサーならば「生野菜ジュース」での摂取になります。ジューサーはできる限り、高速回転のジューサーではなく、低速回転のジューサーが良いでしょう。ちょっと、高いですけれど・・・。

 ミキサーならば、新しく作成しました記事「甲田光雄医学博士の一番弟子「森美智代」先生の『青汁の作り方』」の最後のほうにあります、森美智代先生の著書の抜粋部分に、ミキサーで「生野菜ジュース」を作る方法が載っていますので、どうぞ、そちらをご参考にされてみてください。

 青泥ではなく「生野菜ジュースの摂取」という前提で考えますと、ミキサーで作れば最初は「青泥の状態」ですから、青泥の中の『野菜の繊維』を「濾し網」などで濾して『搾りカス』を取り除いてから生野菜ジュースにしますので、ミキサーの場合には「濾し網」が必要になります。少し手間がかかるかもしれませんが、これは継続とともにすぐに慣れてしまうでしょう。

 「生野菜ジュースの摂取」を長く継続していく上で見るならば、やはり青泥よりかは、生野菜ジュース(青泥を濾したもの)での摂取のほうが胃腸に負担がかからない分、治癒力も発揮しやすくなり、何より継続しやすくなると思います。それを継続していったあとのことまで推測して考え、より無難と思われる方法を最初から選ばれたほうが得策です。ぜひ、考慮されてみてください。


 ただ、私の個人的な意見をお話ししますと、ミキサーや低速回転のジューサーのような「鋭いカッター歯」を高速回転させて柔らかい野菜(野菜は基本的にどれも柔らかいほうです)をドロドロにすれば、おそらくは組織的に問題はあるとは思っています。昔ながらのすり鉢ですりこぐ方法ならば自然的で問題はないと思いますが、ミキサーや低速回転のジューサーのような工業的な作り方ですと、私は「んん~~~」とか思ってしまいますね。

 なので、私は低速回転のジューサーを家族に薦めました。低速回転のジューサーですとゆっくりと野菜を青泥にしていきますので、組織的には自然な粉砕過程を経ると思います。特に「癌治療に有効な「生野菜ジュース」作りにお薦めの『低速回転ジューサー』について」にてご紹介しています「グリーンパワージューサー」は2つのドリルがゆっくりと回って青泥にしてくれますので(野菜をミンチにして、ドロドロにする感じです)、私はこれに自然さを感じ、「グリーンパワージューサー」を選びました。

 生玄米粉を作るミルサーも「鋭いカッター歯」で硬い玄米を破壊するように粉砕していますが、これは仕方がないと妥協しています。生玄米粉をより自然な形で作るには「石臼」が一番良いのですが、しっかりと生玄米粉を作れる「石臼」を購入するとなると、お値段は5万円とか8万円とかしますし、ましてや、その大きさがただ事ではなく、メチャクチャ大きいので置く場所すらありません。重さも半端ないです。はっきり言って、一般家庭では管理するのが大変です。中サイズほどの、外国の「石臼タイプ」のミルサー製品も売っていますが、値段も高いですし、構造も複雑ですから扱い難いと判断しまして、私は『万能こなひき ニューよめっこさん』というミルサーを選びました。これは妥協するしかありませんでした。

 でも、生野菜ジュースならば低速回転のジューサーが専用に販売されていますし、置く場所も管理も合格範囲なので、私は生野菜ジュースは非常に重視していますから、ここは一切妥協せずに、自分が納得のいく低速回転のジューサーにしました。

 あとはご自分が納得できる商品を選択されてください♪
 よろしくお願いします m(__)m



この記事は「ひこさんへ(7月6日)【ミキサー、乳癌と牛乳の真相、癌のための食事療法、他・・・】」を編集したものです。続きは元記事のほうをご覧になってください。癌患者さんのすべき食事の注意点などが書いてあります。