森美智代の青汁
 【「Up all night!!」より 】

森美智代の青汁
 
 4月14日(日)の夜7時から放送される最新人体ミステリー シンドロームXで、森美智代さんが取り上げられる。『食べること、やめました』という著書がありますが、実際に食べることをやめたわけではない。

 青汁を飲むという方法で(青汁の他にも、エビオスやスピレン(スピルリナ)などのサプリメントを摂取)、実際には食べるという行為をほとんどしないという状況です。
森美智代先生は、一日に「青汁1杯」と「エビオス20錠スピルリナ20錠ビタミンC1錠1000mg」を摂取しています。下記の【補足】を参照してくださいブログ管理人

 牛などの草食動物は、草だけしか食べていないのに丸々と太っている。
 それは、草から栄養を摂取できる腸内環境・腸内細菌のため。

 森美智代さんは、牛に近い腸内環境・腸内細菌を保有しているため(クロストリジウムなどが人間の数倍という量)、草食動物が補給している栄養を得られる腸内環境になっているということで、食べることをやめたという訳ではない。

 最近は、ダイエットや断食、少食がブームで、食事量を減らすことで体内のミトコンドリアが活発になるとか、ケトン体の回路になることで脂肪燃焼がしやすくてダイエット効果が高いなど取り上げられている。

 森美智代さんは、骨髄小脳変性症という病気のために止む無く「青汁+サプリメント」という栄養摂取の方法に辿り着いた。


森美智代さんの青汁の作り方は?

 森美智代さんの青汁の作り方レシピは至って普通。

 青物や葉っぱ系の5種類の野菜(季節によって変えたりするようです)を30グラムずつ。
 それを洗って、塩小さじ1杯(天然塩)と水200ミリリットルを混ぜて、ジューサーミキサーに入れる。
 ゆずの絞り汁を入れて、後は濾して出来上がり。特に特徴のない、昔ながらの青汁です。

 骨髄小脳変性症は、1リットルの涙(沢尻エリカ)で主役が患った病気。長く生きられないという病気ですが、森美智代さんは20年も生きているという状態で、今も元気に大阪で評判の鍼灸院をされています。

 森美智代さんが青汁に辿り着き、また青汁によって腸内環境が人間ではなく牛などに近づいたという、人体のミステリーというまさに驚きです。

 久々に沢尻エリカさんの骨髄小脳変性症の1リットルの涙が観たいなと思った。
 当時は良い役者さんだと思っていたのですがねぇ・・。




 一日一杯の青汁だけで生きる人
 【「DIAMOND」より 】

一日一杯の青汁だけで生きる人


 まずは、30グラムずつ5種類の青色野菜を用意する。品種にはあまりこだわらない。ほうれん草や小松菜やブロッコリーなど、八百屋で普通に入手できる野菜で十分だ。次にこの野菜をミキサーで砕き、天然塩を小さじ1杯と水200ミリリットルと小さじ1杯のゆずの絞り汁を入れて網で濾す。

 レシピとしては、これで終わり。茶碗1杯ほどの分量になった青汁を、森さんは1日に1回だけ飲む。これ以外に口に入れるものは、ビタミンCと整腸剤のエビオス、そして藻から精製したというスピレンをサプリメントとして服用し、水と柿茶を1日に1~1.5リットル。これですべてだ。

 映画は森さんの現在の生活と過去の再現映像によって構成されている。画面に映る現在の森さんは、(女性に対しては少しだけ失礼だけど)やつれるどころか、ふくよかすぎるくらいにふくよかだ。まったく痩せていない。

 この映画には森さん以外に、4人の断食療法実践者が登場する。彼らはすべて甲田式断食療法によって、膠原病や肺がん、筋ジストロフィーなどを克服している。インタビューを受ける彼らは、病気の克服以外にも、睡眠時間が3~4時間で十分になったとか、肌がきれいになったとか、物覚えがよくなったとか語っている。


森さんの腸の中は草食動物化しつつある

 ・・・・・・ もしも僕が絶食療法について予備知識がほとんどなく、いきなりここまでの文章を読んだとしたら、「これを書いている森達也という男は相当に危なっかしいぞ」と思うはずだ。なぜなら懐疑のスタンスがほとんどない。オカルトじみた話をすっかり信じ込んでいる。こんな輩が偉そうに本など書いているから、霊感商法やカルトなどがいまだに問題になるのだとか何とか。

 確かに映画全般には、その BGM なども含めて、何となくニューエイジ的な雰囲気が漂う。桜沢如一が提唱した食事療法であるマクロビオティックなども含めて、このジャンルはどうしても精神世界的な要素と融合しやすい。それは確かだ。科学的な検証も必要だ。

 森美智代さんは本も書いている。タイトルは『食べること、やめました』(マキノ出版)。この本の中で森さんは、自らの腸内細菌を理化学研究所で調べたときの体験について書いている。理化学研究所が測定したデータによれば森さんの腸の中には、クロストリジウムやユーバクテリウムなど、植物の繊維を分解してアミノ酸を作り出す菌が、常人の2倍いるそうだ(特にクロストリジウムは100倍近い)。

 だから野菜だけで生きていける。つまり森さんの腸の中は、ほぼ草食動物化しつつあるということになる。

「こういう機能が、もともと自分の体に備わっていたのか、断食や生菜食を行う中で備わったのかはわかりません。しかし、初期の長期断食や生菜食で体重の減りが大きく、回復にも時間がかかったことを考えると、体を慣らしながらそういった食生活を続ける中で、体が適応していったと考えるのが自然でしょう。」
食べること、やめました』116ページ

 腸内細菌の組成に変化が起きることは珍しい事例ではない。たとえばパプアニューギニアの高地に暮らす部族の人々は、イモ類など植物性食材しか摂取しないから、やはりクロストリジウムやユーバクテリウムなどの割合が高くなっていることが知られている。前述したヒラ・ラタン・マネクについても、窒素固定菌のようなバクテリアが腸内に生息して空気中の窒素から必要な栄養を合成しているのではとの説もある。

 窒素固定菌はともかくとして(窒素固定菌だけではアミノ酸の合成までは至らない)、森さんの事例はオカルトではない。メカニズムは未解明ではあっても、彼女が1日60キロカロリーの摂食で元気に生きていることは事実だ。


食べなければ健康になるというわけではないが

 順天堂大学で検査を受けた森さんは、基礎代謝量が同年代の成人女性の平均値より43%少ないと診断されたという。おそらくはこれも適応なのだろう。ただし仮に43%少ないとしても、1日に60キロカロリーのエネルギー摂取量だけで生命活動を維持している状況を、それだけでは説明はできない。本来ならとっくに痩せ細って死んでいなければならない。ルイ・パストゥール医学研究センターの調査では、森さんや他の生菜食実践者の血液には、免疫力の指標となる「インターフェロンα」が平均値の4倍以上あったという。おそらくはこれが難病を克服したひとつの理由だろう。

 この映画には、減食や生菜食によって難病を克服した人が大勢登場する。言い換えれば彼らは、克服したからこそ被写体になれたのだ。おそらくは不食や生菜食が功を奏さなかった人もいるはずだ。でもそういう人たちは被写体にならない。

 つまり、食べなくても生きてゆけるとか食べなければ健康になるとか、そんな単純なことではないだろう。でもいくつかの条件が整ったとき、不食はありえない世迷いごとではなくなる。どうやらそれは確かなようだ。

 「こうした検査結果をみると、少食にすることで、かえって免疫力が高まることがわかります。断食や少食でガンや難病が治る例が多いのも、この免疫力増強がものをいっているのでしょう。」
食べること、やめました』126ページ




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補足

 森美智代先生の著書『食べること、やめました - 1日青汁1杯だけで元気に13年』には「青汁の作り方」が詳しく載っています。最初のほうの【私の食事 - 一日青汁1杯だけです】というページです。抜粋しますので、青汁作りのご参考にされてください。

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【私の食事 - 一日青汁1杯だけです】

 私はここ13年以上、1日に青汁1杯だけの食事を続けています。普通の食事をとらなくなった経緯は本文をお読みいただくとして、ふだん、どんなふうに青汁を作って飲んでいるか、ここで紹介しましょう。

 青汁の材料は、いろいろな方からいただくことが多く、買うのはときどきです。購入時、できるだけ低農薬のコーナーなどで買いますが、種類が足りないときは、さほど低農薬にこだわらず購入しています。

【材料】
 青い葉っぱの野菜を5種類、各30g ずつです。季節のものなど、そのときどきで入手しやすいものを選びます。ちなみに、撮影をした日の材料は、ケール、白菜、フダンソウ(チャート)、チンゲンサイ、セロリの5種類です。

【作り方】
  それぞれの葉菜を量って、30g になるように、端を切り落としたり、切れ端を足したりして調整します。
  最後に合計して150g になるのを確かめます。
  ボウルに水を入れ、材料の葉菜を洗います。
  ミキサーに入るように、包丁で葉菜をざく切りにします。
  材料をミキサーに入れ、塩を小さじ半分ほど加えます。天然塩を使っています。
   いただく物などいろいろな種類をそろえてあり、そのときの気分で選んでいます。
  水200ミリリットルを加えます。ポット式の簡易洗浄機でカルキを抜いた水を使っています。
  ユズの絞り汁少々(小さじ1杯弱くらい)を加えます。
   これも、いろいろな方がくださるので、たいていは冷蔵庫にストックされています。
   ユズは必ず入れるわけではなく、そのときの気分で決めています。
  ミキサーのスイッチを入れます。一気に回そうとしても回らないので、最初は間欠的に回します。
   だんだんミックスされて回るようになります。完全にドロドロ状になれば OK。
  濾すための網を入れます。(青汁を入れる容器に濾し網をセットしますブログ管理人
   私が使っている網は丈夫で破れにくく、布より水分が通りやすい半面、
   しっかり濾せるので気に入っています。
   青汁用のものかどうかわかりませんが、青汁作りには最適です。
  ミキサーの中の青泥を、全部網に入れて濾します。

 一日1回、青汁を飲みます。時間は特に決めていませんが、仕事から帰った夜に飲むことが多いです。

 「いただきま~す!」
 青汁は、新鮮な材料で作ると、野菜の持ち味が生きていて、本当に「エネルギーをいただいた」という感じになります。ぜひ、試してみてください。

【サプリメント】
 青汁以外に、3種類のサプリメントを常用しています。
 1日量は、藻から精製した「スピレン(スピルリナ)」20錠、お腹の調子を整えるエビオス20錠、
 ビタミンCを1錠(1000mg)です。

【水分補給】
 青汁とサプリメント以外は、生水と柿茶(柿の葉茶)を1日約1~1.5リットル飲んでいます。
 さらに、1週間のうち日曜日だけは「1日断食」をしています。

【冷蔵庫の中】
 冷蔵庫の中には野菜とユズの絞り汁、ミネラルウォーターのほか見当たりません(by 出版社)。



【『食べること、やめました』175~177ページ 】

野菜ジュース(青汁

 野菜を生で摂取する簡単な方法が、ジュースにして飲む方法(青汁)です。野菜ジュースにすれば必要量をじゅうぶんに満たすことができます。西式健康法では、野菜をつぶしたもの(青泥あおどろ)をそのまま食べますが、食べにくいのが難点で、胃腸にも刺激が強すぎます。その点、搾った青汁、ジュースにすると飲みやすくなります。
 五種類以上、なるべく多くの種類の葉菜、根菜を使って作るのが基本で、約一合(180ミリリットル)を一日に二回飲みます。キャベツ、白菜、小松菜、ホウレンソウ、パセリ、ニンジン、ダイコン葉など、年じゅう入手しやすいものに、季節の野菜を加えるとよいでしょう。できれば、無農薬、有機栽培のものを使いましょう。なお、キュウリ、ナスなどは不向きです。
 ニンジンを使う場合は、ニンジンに含まれるビタミンC破壊酵素によって、ほかの野菜に含まれるビタミンCを破壊してしまいます。ビタミンC破壊酵素は酢や酸で不活性化されるので、すりおろしたニンジンに酢かレモン汁を数滴垂らしてから、ほかのジュースと混ぜるようにしてください。あるいは、ニンジンだけは別にして、ニンジンジュース(赤汁)として飲んでもよいでしょう。
 野菜ジュースは手作りしたものが基本であり、望ましいのですが、市販の飲料や乾燥粉末、栄養補助食品を利用してもかまいません。





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 以上が、森美智代先生の「青汁の作り方」です。

 ここで、もう少し私の説明を補足します。

 世間でも、ミキサーで野菜ジュースを作ると「栄養素が破壊され、栄養の吸収はできない」と言われることがあります。これは栄養学が言っていることなのですが、この意見には次の2つの見方があります。


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よく、「ミキサーやジューサーを使うと細胞が破壊されて栄養や酵素を摂取できない」と言われますが、これは決して正しい説とは言えません。確かに、ミキサーやジューサーを使うと食材は粉々に粉砕されてしまいます。そして、このことによって食材の “細胞膜” が壊されるのは事実です。これを指して、「細胞が破壊される」と表現しているようですが、細胞膜が壊されることによって、その中に閉じ込められていた栄養や酵素が外部に出てくるため、より効率よく体内に酵素や栄養を取り込むことができるのです。

ミキサーにかけると植物の細胞壁や細胞壁・細胞膜が粉砕されて、酵素の働きで自己消化されてしまいます。その影響を受ける栄養素の代表が、酸化されやすいビタミンCです。


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 上の は「問題ない派」で、下の は「問題あり派」です。栄養学と言っても、学者によって様々な意見や見方がありますので、一概にどれが正しかは「はっきりしない」ことも多いのです。


 たとえば、上記の著書の中で、森美智代先生はビタミンC破壊酵素について、このように言われています。

「ニンジンを使う場合は、ニンジンに含まれるビタミンC破壊酵素によって、ほかの野菜に含まれるビタミンCを破壊してしまいます。ビタミンC破壊酵素は酢や酸で不活性化されるので、すりおろしたニンジンに酢かレモン汁を数滴垂らしてから、ほかのジュースと混ぜるようにしてください。」

 しかし最近は、このビタミンC破壊酵素については、このような意見も出ています( 参照「v350f200.com)。
癌治療に有効な「生野菜ジュース」作りにお薦めの『低速回転ジューサー』について」の最後のほうをご参照ください


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「にんじんに含まれるアスコルビナーゼがビタミンCを壊してしまう」という説が一般に通っていますが、これは間違いです。アスコルビナーゼ(現在、この酵素名は学術用語ではない)はアスコルビン酸酸化酵素のことで、還元型のビタミンC(L-アスコルビン酸)を酸化型ビタミンC(デヒドロアスコルビン酸)に変化させます。体内でも還元型ビタミンCはデヒドロアスコルビン酸に酸化されますが、状況に応じて容易に還元型に戻ります。実際、還元型を摂取しても酸化型を摂取しても人体内ではほとんどが還元型として存在することが実験でわかりました。そのため、「還元型ビタミンCと酸化型ビタミンCのビタミンC効力は人体内では同等である」とされ、「四訂食品成分表」からは、還元型と酸化型を合わせた総量(総ビタミンC)をビタミンC量として示しています。

 ビタミンCが本当に分解するのは体内の酸化型ビタミンCが加水分解を受けて不可逆的に代謝されていくときであり、通常の野菜の調理過程でビタミンCが壊れることはほとんどありません。実際、すりおろしたにんじんと大根を混ぜたもみじおろしでは、60分経過後に総ビタミンCに占める酸化型ビタミンCの割合が81%に増加したものの、総ビタミンCは91%が残存したという実験データがあります。また、材料の一つとして生にんじんを用いて調製した野菜ジュースや野菜ミックスジュースのビタミンCは、室温で 置いてもほとんど減少しないというデータが得られ、にんじん中のアスコルビン酸酸化酵素はこれらのジュースの栄養価に有意な影響を及ぼさないことがわかりました。加熱調理しても同様で、「ビタミンCが熱に弱い」という通説は間違いです。ただ、水溶性であるビタミンCは茹で加熱では茹で水に溶け出していくため、茹で時間が長いほど野菜中のビタミンC含量は低下することになります。水を使わない加熱調理やできるだけ短時間の茹で加熱が野菜のビタミンC保持に効果的です。


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 つまりこれは「ビタミンC破壊酵素なんて、ほとんど問題なかったみたいよ!」ということですね。栄養学というのは間違いを発表することがあるのも確かです。その誤りが分かり次第、訂正~訂正~の繰り返しで栄養学という学問を育てています。これは栄養学だけでなく、すべての学問に言えることです。学問とは「発見」と「訂正」の繰り返しで成長していきますので、これは仕方がないことなのですね。あとは、自分でいろいろな意見を参照してみて、自分の中で判断しながら構築していく以外ありません。


 また、森美智代先生は、上記の中で(最後のほうです)、

「野菜ジュースは手作りしたものが基本であり、望ましいのですが、市販の飲料や乾燥粉末、栄養補助食品を利用してもかまいません。」

 と言われていますが、「市販の飲料や乾燥粉末、栄養補助食品を利用してもかまわない」というのは、あくまで「生野菜ジュースの基本ができている」前提での話と思われてください。市販の商品には決まって添加物が含まれていますし、どんな製造方法をしているか分からないのです。ましてや、乾燥粉末の青汁には、重要な「酵素」すら含まれていません。当然、新鮮さも失われています。自宅で作る「搾り立ての新鮮な生野菜ジュース」からすれば、失われているものが多いです。

 「搾り立ての新鮮な、手作りの生野菜ジュース」と「市販の野菜ジュース類等商品(工場生産品)・乾燥粉末の青汁(死んだ青汁)・栄養補助食品」はまったくの別物という認識を持たれたほうが良いです。市販の飲料・乾燥粉末の青汁・栄養補助食品を利用するのはかまわないとは言っても、これらはあくまで、「生野菜ジュースの基本ができている」上での「補助食品」として考えてください。

 まァ~ですね・・、もし時間がなく忙しい日などで生野菜ジュースができなかった日には、軽く生菜食をしておけば良いのです。小皿か中皿でかまいません。自分が生で食べられる野菜で生菜食をサクッと作って少量食べれば、そんなに時間もかからないはずです。それで充分に補えますし、食物繊維もたくさん摂れるのでバッチグ~です。少量であれば、食べるのに時間もかかりませんからね。食事には、なるべく「自然な姿」を求めましょう!

 まず、絶対に忘れてはならないことは、市販されている「飲料や乾燥粉末の青汁、栄養補助食品」は工場で生産されているものだということです。つまり、自分がそれを購入して摂取するまでに「一体どのくらいの時間が経過しているのか分からない」ということです。これらは「生食の力」が完全に失われています。こんなものを主体に考えてはいけません。加工食品は、絶対に人間の体を弱体化させます(免疫も低下させます)。

 これは、「自然界の動物」と「畜産の畜獣」で見比べれば分かりやすいです。自然界の動物は一切の食事が生食ですから、余計な病気をせずに元気に暮らせています。しかし、畜産の畜獣は一切の食事が加工食品(飼料)ですから、余計な病気が出てしまうため、飼料の中には多量の栄養剤と抗生物質が混入されているのです。この実地からも、「加工食は、病気を生み出す元である」とお考えください。

 自宅で作る生野菜ジュースならば、「生食の力」がそのまま含まれています。生野菜ジュースはあくまで、自宅で作る「搾り立ての新鮮な生野菜ジュース」の摂取を主体とし、市販の「飲料や乾燥粉末の青汁、栄養補助食品」などは、何らかの事情で利用せねばならないときの「補助食品」の認識を忘れないでください。我が家は「エビオス」と「スピルリナ(スピレン)」以外は絶対に摂りません。私はそれが一番無難だと思っています。


 我が家の生野菜ジュース作りには、ミキサーではなく、低速回転のジューサーを使用しています。私は以前、自分一人分の生野菜ジュース(青汁)を作るときに「生野菜をすり鉢ですりおろしてから濾す方法」で作っていました。この内容については「癌治療に有効な「生野菜ジュース」作りにお薦めの『低速回転ジューサー』について」を参照してみてください。