自己融解(自家融解)とは、断食によって栄養分が断たれると、体はどこからか栄養分になるものを探し始めます。体のあちこちで自己融解が起こるのですが、最もよく使われるのが脂肪です。断食中にみるみるやせてゆくのは自己融解がもたらした結果です。また、「腸の癒着がはがれる」「イボが消失する」「ガンが縮小する」のも自己融解です。

 甲田光雄医学博士の著書「断食・少食健康法 ‐ 宗教・医学一体論」には、「断食中は『肉食の人』になっている」と載っています。

「外から食べ物が入ってこないので、生活に必要なエネルギーは、自分の体内にたくわえてあるグリコーゲン、脂肪、たんぱく質などが分解されて燃焼したものでがまかなわれる。すなわち、自分の肉を食べて生きているようなものだ。」

 ということです。

            


 ですから、断食療法をしている最中は、玄米菜食にする必要があります。

 ただ、私が癌治療にお薦めしている「週末一日断食」や「半日断食」では、上記の「肉食の人(自己融解・自家融解)」にまではなりません。自己融解(自家融解)を起こさずに、断食の効用が緩やかに働いてくれて、癌治療に貢献してくれます。癌治療に適した食事改善を行った上で「週末一日断食」や「半日断食」を活かし、ご自分の癌治療に向き合っていきましょう!

 以下、自己融解(自家融解)とはどういうものかを知るのに分かりやすい資料を挙げます。



● 自家融解  【「栄養健康サイト」より 】

 外部から食べ物が取り入れられなくなると、人間の体は重要な器官の働きを保つために、体にとって必要のないものを利用し出します。自然界では弱肉強食による生存競争があることは広く知られています。ある説では、人間が飢餓状態の際、弱い器官が犠牲にされて強い器官が生き残るというものがあります。これはいわゆる弱肉強食にあたり、人間の体の中でも同じような現象が起こるというものです。食物の摂取を遮ると、各臓器は、最初に体の中にある不要な脂肪分や老廃物を活動のエネルギーとして利用します。しかし、各臓器はその働きを維持するために蛋白質も必要とします。その際に利用されるのが、もともと健全な肉体にはなかった、腫瘍や炎症といった病変部の組織の蛋白質だという考え方があります。こうなると病変部の組織は蛋白質を消失することになり、病変組織そのものがなくなります。これを自家融解と言います。この現象は不思議なことに異常組織のみに作用するため、限度を超えて断食しなければ正常な組織にまでその影響を及ぼさないと言われています。これは断食中の血中アルブミン濃度や腎臓から排出される尿素量に証明を求めることができます。アルブミンは栄養蛋白ですが、断食を継続していると増える傾向にあります。尿素は蛋白質の代謝産物で、いわゆる老廃物ですが、断食を継続していると腎臓からの排泄量が低下します。

 このように癌をも消し去るとの考え方は、各臓器が必要とする蛋白質を病変部から取り出すとの理論から構成されています。



プチ断食健康法 ‐ やせる、きれいになる、病気が治る
 【「プチ断食健康法 石原結實(著) P66」より 】

 自家融解は断食による自然治癒力のメカニズムの一つだ。
 脳・心臓・肺・肝臓といった臓器は活動するのにたんぱく質を必要とする。
 ところがプチ断食をしていると、食べ物を食べないで、外からタンパク質を摂ることが出来ない。
 そうすると人間の体は病変のある組織・腫瘍・水腫・浮腫・炎症という、本来健康体には存在しない異質の組織からタンパク質を利用しようとするそうだ。病変のある箇所のタンパク質が使われることで病変自体が消失する。



断食のあらゆる効果  【「冷え性改善対策室 ~ 冷え性を改善するには」より 】

(1)若返り断食で胃腸を休めると、消化活動の為に、血を送り続けていた心臓循環器系、酸素を供給していた肺、老廃物を解毒処理していた肝臓、腎臓、指示を出していた脳細胞など、全ての臓器に休息が与えられます。その性的休息によって、活力が甦り、若返ります。

(2)万病を治す力
 断食中は、口臭が臭くなり、たんが出る、濃い尿が出る、発疹が出る、宿便が出るなど、体内のあらゆる老廃物が出ます。これら老廃物の体内蓄積こそが、細胞内の代謝を阻害し、万病の原因になっているので、老廃物を出し切れば、万病が治ります。

(3)自己融解
 断食中も、体内の重要臓器である、脳、肺、腎臓、肝臓などは働いています。
 その活動の為に、栄養素が必要ですが、断食中は緊急事態用に変わります。体に余分なガン腫、炎症のもとの病的細胞、脂肪肝や動脈硬化を起こしている余分な脂肪、糖などを使ってこれら重要臓器は生き永らえようとします。つまり、病気の原因が食べてなくなっていることになるのです。

(4)白血球の免疫を高める体内に異常があると免疫現象の主役である白血球が活躍します。この白血球は栄養過剰になると、力が落ち、逆に空腹の白血球は、病原菌をはじめ、ガン細胞などの余分なもの、有害なものを処理する力が増します。

(5)体温の上昇断食は、病気を治す原動力である体熱を上昇させます。



断食の6番目の効果:断食中、なぜエネルギーが生まれるのか
 【「あなたを救う! マルチ情報発信基地」より 】
 (「長生きしたければ朝食は抜きなさい ‐ 体の不調を根本から改善する驚異の「甲田式健康法」とは」からの抜粋 )

【断食中、なぜエネルギーが生まれるのか】

 断食が体に起こす変化のなかでも特筆すべきことが「自己融解」という現象がおきることだと、甲田博士はいいます。自己融解とは、字義どおりでは、自分自身を溶かすということです。自分自身を溶かすとは、具体的にはどういうことなのでしょうか。
 甲田博士によると、断食をすることによっていっさいの栄養補給が断たれると、体は体内のどこかから栄養分になるものを探します。体の細胞が勝手にエサ探しをしはじめるというのです。

「さしあたっては、生命維持に絶対に必要な組織を除いて、それ以外の組織から栄養分を取り入れてエネルギーに変えます。栄養分は体のいたるところにあります。断食中にみるみるやせていくのは、体のなかの脂肪がつかわれた結果なのです。」

 また、動脈硬化の人が断食をした場合、血管内のアテローム(コレステロールが沈着してできた、かゆ状のかたまり)をエネルギー源として利用するようになると、甲田博士は説明します。

「動脈硬化の多くは、血管の壁にアテロームが形成され、血管がせまくなり、血液の流れが悪くなっています。断食を行なうと、そのさいちゅうにアテロームはどんどん失われていき、最後はきれいに消失していきます。動脈硬化のために両足の血行が悪く、激しい冷えを訴えていた人が、断食中に急に足が温かくなる現象が起こりますが、これは血管内の自己融解がもたらした結果なのです。」

 さらには、腸の癒着がはがれたり、イボが消失したりすることも、断食中にはよくみられます。
 ガンが縮小することもあるといいます。これらはすべて、自己融解によってもたらされた結果であるというのです。

「つまり、自己融解とは、体が自分の細胞や組織の一部を取り壊し、エネルギーに変えて利用することです。だから、わたしたちは一定期間、なにも食べなくても生きられるし、そればかりか、治療法としてすばらしい効果が得られるのです。」

 と、甲田博士は結論づけています。


           長生きしたければ朝食は抜きなさい