少食(22)野菜を食べすぎると胃潰瘍になる   【「西式甲田療法による介護」より 】
   少食(『健康養生法のコツがわかる本』甲田光雄:三五館:一五〇〇円:243頁
 
野菜を食べすぎると胃潰瘍になると言われました。本当でしょうか?

 これは本当なのです。

 最近は野菜の効用が盛んに唱えられ大ブームとなっています。「野菜は薬だ」「野菜をしっかり食べればガンの予防にもなる」と言われてみると、だれでも野菜を食べるようになるものです。

 一日三五〇グラムは食べることとなると、しかしたいへんです。どうしてこれだけの野菜を食べたらよいか。生野菜をバリバリ噛んで食べると時間はかかるし、三〇〇グラムも食べるともう腹一杯になってしまう。

 それに反して、この野菜を煮てしまうと、量がうんと少なくなるし、また軟らかくなってたいへん食べやすい。これはよい方法だとなっているのです。そこで健康法に関心が強い人たちの中には、一日三五〇グラムより遥かに多く、その倍も食べるという人も少なくないのです。

 さあ、そうなると今度は胃がやられることになります。野菜は煮るほどにアルカリ性となりますので、胃にはあまりよくないのです。それなのに、煮野菜を毎日たくさん食べると胃が痛み出し、ついに胃潰瘍になってしまう。実際にまたこのような患者さんが増えているのです。しかし、本人もお医者さんもその原因が煮野菜の食べすぎであることは知らない。

 むしろ逆で、この食事で健康になると信じているのです。
 何事もあまり過信して、度を越した食べ方をしないように注意していただきたいです。





             健康養生法のコツがわかる本