癌治療における「断食療法」で有名なのは「粉ミルク断食」です。粉ミルクで必要最低限の栄養を摂取しながら緩やかに断食を行い、体内浄化を促進させて「癌体質を改善させていく」という療法です。

 甲田光雄医学博士は「癌は一筋縄ではいかない。普通の玄米菜食で癌を克服するのは無理で、生菜食と断食を組み合せるしかない」と言われています。甲田療法では断食を活用して、断食による「宿便の排除」「排毒作用」「浄化促進」「体質改善」などの効果を治療に活かしていました。甲田光雄先生のお弟子さんも「癌による食事で1番生還率が高いのは飢えです」と語られています。断食をすることで意図的な「飢え」の状態を体に与えれば、癌患者にとって必要な「体内浄化」「体内強化」「宿便の排除」などが得られてきますから、断食療法は「癌体質の改善」に有効するわけです。


 私の父は腎臓癌の手術後に、食事療法と併せて「週末一日断食」を開始しました。父は「週末一日断食」継続していくにつれて、恐ろしいほどの体内浄化が発露しました。「週末一日断食」とは1~2回やったくらいでは大した浄化反応は起こりませんが、数ヵ月間も継続していくと強烈な浄化反応が体に現われてくるようになります(発露してきます)。これは、「週末一日断食」の継続によって「体が浄化しやすいタイプへと移行されていく(変化していく)」ためです。時間をかけてだんだんと「浄化型」の体質になっていきます。父の場合は、「週末一日断食」を始めてから5~6ヵ月ほど経過した頃に、物凄いデトックス反応(排毒作用)が現われてきて、年中、デトックス臭(排毒臭激臭い香り)を体から発していました(断食を良く知る方には周知のことですね)。

 では、父の体にデトックス反応(排毒作用)が強烈に現れるようになるまでの5~6ヵ月間は他に何もなかったのかと言いますとそうではなく、初めの5~6ヵ月間はそれまでに父の体にあった様々な持病が改善されていった時期でした。胃の悪さ、口内炎体質、高血圧など、長年、病院で処方された医薬を飲み続けても全然改善しなかった持病がアッサリと改善していったのです。この段階を経たあとに、デトックス反応(排毒作用)が強烈に現れるてくるようになったわけです。これはおそらく、父の体が改善していくための「自然の段階」を踏んでいたのでしょう。私は父のこの姿を目前に見て、「癌患者は体内にたくさんの毒素を抱えている」と言われている通りであったことを確認したのです。

 医学的にも「癌患者の血液は『カビ』『細菌』『ウィルス』で汚染された血液であり、癌の本当の原因は、この『カビ』『細菌』『ウィルス』である」と言われています。父の「週末一日断食」の実践を見ても、これはよく理解できる内容です。父は「週末一日断食」でしたから体に強烈な浄化反応が現われるまでに5~6ヵ月間もかかりましたが、2~3週間もの水断食をすれば、この浄化反応が短期間で速やかに現われてきます。しかし、2~3週間もの水断食は個人が簡単にできるものではなく、非常に危険が伴います。「週末一日断食」ならば、一日間という短期間断食を毎週繰り返して積み重ねることによって、体から浄化反応を安全に確実に引き出していく断食ですから、たとえ時間がかかったとしても、誰でも気軽く安全に行うことのできる「週末一日断食」を私はお勧めします。日常生活に支障をきたすことはまずありません(「あぁ~ 腹減ったなァ~、何か食いてぇ~なァ~(by 父)」程度ですみます )。父の癌に関しては、この「週末一日断食」の継続によって得られた「体内浄化」が、父の癌体質を改善するのに大きく貢献してくれたと思います。断食で癌を克服された方が多いのも納得できます。


 なお、断食は必ず食事療法とセットで行うことが重要です。食事療法と断食の相乗的な浄化反応が得られます。できる限り、断食は食事療法とセットで行ってください。

 また、癌患者が長期間の断食をいきなり行うのは私は反対です。長期間断食は反応速度が速くて強烈です。断食には浄化作用の他に「自己融解・自家融解こちらを参照してください)」という「自分の体内にある不要な物質を溶かし出して再吸収することで、それをエネルギーとして使う」作用が現われます。癌患者は多量の毒素を有しているものですから、体内に蓄積している不要な「余剰たんぱく質」程度の再吸収ならば別に構わないのですが、体内に蓄積している有害重金属などの毒を溶かし出して吸収すれば「毒の吸収」となってしまうので危険です(参照:重金属の危険)。
 一部の重金属は体に必要な元素ですが、多くの重金属は人間には必要ありません。現在、毒性の側面から懸念されている重金属の主なものは「鉛・水銀・カドミウム・マンガン」などで、人間にとっては有害重金属です。これらはバッテリー(自動車や家電製品など)、乾電池、塗料、顔料、プラスチックなど様々な用途に使われ、そして環境中に広く存在しています。海の魚介類にも重金属汚染が懸念されています。
 現代の日本人の体には、一体どれほどの有害重金属が蓄積しているか分かりません。食事療法による体内浄化を一切せずに、いきなり断食などして「自己融解・自家融解」を引き起こせば、体内に蓄積している有害重金属を深く吸収してしまう危険性があります。これは絶対に避けましょう。
重金属の害については「重金属の体への影響(有害重金属の害)」を参照してください

 断食は排毒作用があるだけではなく、このような「自己融解・自家融解」という自己吸収(自家吸収)のあることを考慮に入れなければなりません。ですから、癌患者の理想的な断食としては、食事療法によって体内を清めながら、反応が緩やかな「週末一日断食」を毎週確実にこなすことで、毒を吸収することなく安全に排毒を遂行していくべきだと思います。

 「週末一日断食」ならば「腹減ったァ~」くらいで安全にできますし、その蓄積はやがて大きな効果を生み出してくれますから、癌患者さんは「週末一日断食」を活かされるべきだと思います。ぜひ、食事療法と併用して行われてください。



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