癌を治す最良の方法は、癌を治さないこと
 【「がんの自然療法」より 】(山西中医学院第二中医院高建忠)


 がん治療の最も良い方法は何か?

 これは、医師、患者、患者の家族が最も関心がある問題だ。

 現在の医療レベルでは癌を完全に治癒するまでにいたっていないため、この問題に対しては自信を持って返答できる人はいない。

 しかし、患者からの要望に応じて、医師は必ず何がしかの答えを見出さなければならない。

 私はこんな場合、いつもこのように答える。

 癌を治癒に導くのに最も良い方法は “治療しないこと” だと。

 特に、末期がんの患者はこのことが言える。

 これを冗談だと思うかも知れませんが、違う!

 私は真剣に患者と家族に言う。

 “治療しないこと” は「癌を治療をしないこと」であって、「患者を治療をしないこと」ではない。

 癌の治療とは、西洋医学による「外科手術」「放射線治療」「化学治療」のことで、この3つの治療は末期のがん患者に対しての治療成績はすごく悪い。

 医師も心の中では分かっている。

 治療結果は、いつも “人と財の両方を失う” ことを。

 まだ元気な進行(末期)癌患者が、化学治療を受けると苦痛なだけの3ヶ月生存が訪れる。

 ある噴門癌患者の老人が、死ぬ一週間前に担当の西洋医師に言った。

 あなた方(癌専門医)はただ癌を治療するだけで、私のことには全く関心を持たなかったと。

 それでは、本当の癌治療はどうすれば良いのか?

 人を治療することである。

 これは中国医学の得意分野で、西洋医学では理解不可能なことだ。

 人を治療するとは「癌がある人を生かすこと」であって、「癌との共存」を目指す。

 つまり、末期癌の患者に対する治療で最も重要なことは「患者を生かせること」である。

 患者を生かせるには、気を正し、臓器を補強し、全身のバランスを整えることである。

 末期がんの患者にとって、気を正しコントロールすることが、寿命を延長させる最良の方法である。

 とても簡単な道理なのだが、医者も、患者も、家族も、これを分かっていない。

 ある肺癌の症例を紹介する。

 この患者は腫瘍病院の医師から余命3ヶ月と告げられ、私の病院を受診する。

 私は “人を治す” 漢方薬を処方した。

 この患者は抗がん剤治療を行っていたので、一旦中止してもらって、人参湯を加えて治療を行った。

 患者の体調は明らかに改善して、顔にも生気が戻ってきた。

 しかし、元気になったとたん、家族はまた抗がん剤治療を始めさせてしまったのだ。

 間もなく、脾が衰え、胃が犯されて、1ヵ月後、その患者は亡くなった。

 私は家族に対し強く言った!

 癌を治そうとせず、人を生かせることこそが末期がん患者に対する最良の治療方法なのに、抗がん剤に頼ったことが大きな敗因だと。