現代の日本人は食の在り方が無茶苦茶です。まして、多くの人が現代栄養学を信じている(正確には、疑問にさえ思わないのが実情)でしょうが、この現代栄養学がまったくの曲者で、なぜか世間で「丸呑み・鵜呑み」に信じられている害悪になっているのです。現代栄養学は「欠陥だらけ」です。現代栄養学が新たに新たに病人を生産し続けているとも言えます。現代栄養学は分析医学であって、実地医学ではありません。つい近代に誕生したばかりの学問で、食の構造の分析はできても、実地的には最悪な状態です。これは、多くの人や、ましてや医者自体が何も知らずに分からずに、現代栄養学の害悪に気がついていないのが現状なのです。

 食事は食事内容の「質」と「量」がとても重要なのですが、これを現代栄養学から見つめると「大嘘の大間違い」に陥ります。正しき「食の姿」を知るには、西洋医学から生まれた「栄養学(ドイツ栄養学)」ではなく、東洋で生まれた「食養学」という「東洋の食医学」を見つめることが正解です。「食養学(しょくようがく)」って、聞いたことありますか? 現代栄養学は邪魔になるので忘れてしまったほうが無難です。この現代栄養学が、いまだに世間の常識として、平気な顔をしてのさばっていることが私には不思議でならないのです。私はこのブログで「世間には誤りが多い」と書いていますが、そのわけがここにあるのです。食の本当の正しい姿を知るためには、この現代栄養学から自分の思考を切り離なす必要があります。はっきり言って、現代栄養学は有害です。

 重ねて言いますが、現代栄養学は分析医学としては非常に優れています。食養学だって、現代栄養学の突き止めてくれた分析結果の恩恵を受けており、食養の上で参考にしています。現代栄養学は分析医学としては大変素晴らしいのですが、ところが実地になると、これが最悪になってしまうのです。国民への正しい食事指導がほとんど成されていません。
この理由は「栄養学の裏事情」を参照してください


 現在の「アメリカの食医学」は日本の「食養学」の内容に近づいてきておりますが、逆に日本の現代栄養学はどんどん「食養学」から遠のいてしまっているのが実情です。現代栄養学はもともとドイツ国で生まれ、欧米で発達し、日本に導入されてきたものです。日本の現代栄養学は典型的な間違った栄養学街道を爆進中なのに対して、アメリカの食医学はますます日本の「食養学」に近づいてきています。

 アメリカの近年の「食事ガイドライン」をご存じですか? 【HealthDay】が伝えていますように、アメリカでは2011年1月31日、国民に向けた食生活のガイドラインの改訂版を公開しました。
【Dietary Guidelines for Americans 2010(PDF)】

 今回で第7版となる食事ガイドラインでは、塩分摂取量にスポットライトが当てられています。たとえば、塩分摂取量を通常は1日2300mg(小さじ1杯)、51歳以上や黒人の人、高血圧や糖尿病、腎臓疾患のある人は歳に関わらず1500mgとするように推奨しています。現在のアメリカ人の健康状態を考慮すると、この1500mg/日という基準値は、アメリカ人の半分程度が該当するとも伝えています。

 【HealthDay】では食事ガイドラインを基に、健康的な生活を過ごすための食生活の基本、そしてこれまでに様々な専門家が述べてきたことを箇条書きにしています。アメリカの新食生活ガイドラインを「健康的な食生活を送るための10ヶ条」としてまとめたものですが、アメリカの食医学が提唱する「人間のすべき食の在り方・食の姿」は次の通りです。




 1.食事の半分は果物や野菜にすること。そして、全粒穀類を多く食べること。

 2.脂肪分の少ない肉、鶏肉、豆類、ナッツ類、種子類を食べること。

 3.無脂肪、あるいは1%の低脂肪牛乳を使うこと。

 4.砂糖の添加食品、精製穀物類、固形脂肪を避けること。カロリーが多く、必要な栄養素はほとんどない。

 5.缶詰のスープや冷凍食品は塩分を比較する。そして、塩分量が一番少ないものを選ぶ。

 6.コレステロールの摂取量は1日300mg未満にすること。

 7.トランス脂肪酸の摂取は避けること。

 8.サプリメントなどの栄養補助食品を食べる代わりに、栄養価の高い食品から栄養分を摂取すること。

 9.アルコールはほどほどにする。女性は1日1杯以下、男性は2杯以下。

10.砂糖入りのソーダ水や飲料水の代わりに、水を飲むこと。



 そして、米国農務省(USDA)は2011年6月2日、健康的な食生活を促進する米国人向けの食事ガイドライン「マイプレート(MyPlate)」を発表しました。「マイプレート」は、肥満や生活習慣病を予防・改善するために、どのような食事をすれば良いのかを、記号(アイコン)でカラフルに視覚的に示したものです。

 「マイ・プレート」は、米国で1992年に発表された「食品ピラミッド」を発展させたもので、4色のお皿で栄養バランスを表現しています。「食品ピラミッド」では、米国人の食事摂取基準を示すものとして、食品を量や重要度に応じ三角に配置し表示していました。摂取量がもっとも少ないピラミッドの最上段に脂肪、もっとも多い最下段は穀物となっていました。
 今回発表した「マイプレート」は、まん丸の「お皿」の絵を表示し、1枚の皿を4つに色分けしたデザインになっています。含まれている栄養素ごとに食品を4つのグループに分け、皿に盛った食品を示すことで、バランスの良い食事が視覚的に理解できるようにしました。
 お皿の半分を野菜と果物が、残る半分を穀物と蛋白質が占め、乳製品をあらわす飲み物のマークも皿の脇に添えられています。食事ガイドラインでは野菜、果物、全粒粉、蛋白質、乳製品の食品群をバランス良くとることを奨励しています。

 どのように食品を組合わせて選べば良いのか、多くの人にとって分かりにくいものですが、「マイプレートは、お皿の半分に野菜と果物をのせ、脂肪分の少ない蛋白質性食品と穀物、低脂肪の乳製品を適切な量だけとるという、健康的な食生活を続けるために必要な知識をシンプルに示している。単に情報を与えるだけでなく、毎日の生活で実用的に活用できるものを目指した」と米農務省の Tom Vilsack 大臣は述べています。

 次に、マイプレートの「食事のエネルギー量をコントロールし、栄養バランスを改善するための10項目」を挙げてみましょう。


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食事のエネルギー量をコントロールし、栄養バランスを改善するための10項目



(1)エネルギー・バランス

 適正な体重を維持するために、1日に必要な食事のエネルギー量を知っておくことが必要。
 エネルギー摂取量(食事)とエネルギー消費量(身体活動)のバランスが乱れないようにしましょう。
 活発に体を動かすことは、エネルギーのバランス改善に役立ちます。



(2)食事を楽しく、でも食べ過ぎないように注意

 ゆっくりと時間をかけて食事をとりましょう。
 早く食べ過ぎたり、別のことをしながら食事をとると、食べ過ぎにつながります。
 自分に必要な食事の量を知っておき、食前、食中、食後にチェックしましょう。



(3)お皿に料理を盛り付けすぎない

 食べ過ぎを防ぐために、お皿やボウル、コップは小さめのサイズのものを使い、食事の前に料理の盛り付けを工夫しましょう。外食するときも、小さめのサイズを選び、普段の食事の量を思い出しましょう。


(4)十分に摂りたい食品

 野菜や果物、牛乳や乳製品を十分にとりましょう。
 これらの食品には、カリウム、カルシウム、ビタミンD、食物繊維が豊富に含まれます。



(5)お皿の半分に野菜や果物をのせましょう

 お皿にトマト、イモ類、ブロッコリといった赤色やオレンジ色、緑色の緑黄色野菜や果物を添えましょう。


(6)低脂肪・無脂肪の牛乳や乳製品に変えてみる

 低脂肪・無脂肪乳であれば、カルシウムなどの必須栄養素の量は同じでも、カロリーや飽和脂肪酸は少なくなります。


(7)半分は全粒粉をとりましょう

 精製された小麦粉や白米をとる代りに、全粒粉や精白されていない玄米を増やしましょう。


(8)減らしたい食品

 飽和脂肪酸、糖分、塩分が多く含まれる食品を減らしましょう。
 これらはソーセージやベーコン、ホットドッグといった肉類、ケーキやクッキー、アイスクリーム、キャンディーなどのお菓子、甘い清涼飲料、スナック類やピザなどの加工食品に多く含まれます。たまにとるのはよいけれど、毎日とるのはよくありません。



(9)食品の塩分量をチェック

 スープ、パン、冷凍食品などの加工食品は、栄養表示を見て塩分(ナトリウム)量の少ないものを選びましょう。米国で販売されている缶詰食品には「低ナトリウム」や「減ナトリウム」、「無塩」といった表示があります。


(10)糖分の多い清涼飲料の代りに水を飲みましょう

 飲料水か糖分を加えていない飲料を選び、摂取エネルギー量をコントロールしましょう。
 米国で販売されている炭酸飲料や清涼飲料、スポーツドリンクの多くは糖分を加えてあるので、注意が必要です。



  出典 : USDA's MyPlate(米国農務省)




 現在のアメリカの食医学が提唱する「食の内容」は、「全粒穀物食の推奨」「野菜の多食」「食べ過ぎないで、少食を守ること」「精白穀物の否定」「サプリメントでの栄養摂取を否定」など、明らかに日本の栄養学の内容ではなく、日本の「食養学」の内容になってきています。

 ただ、「マイプレート」の4にある「牛乳や乳製品を十分に摂りましょう」というのだけは納得がいきません。牛乳は牛の赤ちゃんの飲み物であって、人間の飲み物ではないのです。このことは、食養学では常識になっています。

 最近では、「牛乳の害」について知る人が増えてきましたね。「牛乳の害」は、もはや食養では常識になっています。牛乳は牛の赤ちゃんの飲み物であって、人間の飲み物ではありません。これについては「体によい食事 ダメな食事」の最後の部分に分かりやすく書いてあります。また「病気にならない生き方」にも「牛乳の害」に関する内容が詳しく載っていますので、参照してみてください。

 「マイプレート」の内容は、4を外せば食養学と照らし合わせてみても大変素晴らしい食の指導になっています。「牛乳を飲みカルシウムを摂取して、骨粗鬆症を予防しましょう」という現代栄養学の大嘘は問題ですが、日本の現代栄養学と比べれば天地の差がありますから、ここは目をつぶっちゃいましょう♪


 日本のジャパニーズ・フード(日本食)は、今でも世界中で非常に人気があります。なぜ、日本食がこれほどまでに世界中に浸透していったのかを知っていますか? それは、アメリカの有名な「マクガバン・レポート」という文献が世界中に公開されたからです。アメリカ政府が「マクガバン・レポート」の中で「人間のすべき食の姿」として、世界でもっとも優秀な食事の内容は「日本国の元禄時代(江戸時代中期)以前の民間人(一般家庭)の食事内容がベストである!江戸時代中期の元禄時代以降は、江戸を中心に白米食が多食され始めた背景があります」と結論付けたことからでした。


 マクガバン・レポートについては、「栄養学の裏事情」において、このようにご紹介しました。



 1970年代、アメリカでは国民の間に心臓病や癌が多発し、その医療費で国家予算の大半が費消されるようになっていき、そのことに危機意識を持ったアメリカ政府が上院議員のマクガバン議員を委員長とする「国民栄養問題アメリカ上院特別委員会」なるものをつくって、世界の最高権威とも言える医師や栄養研究家を集め、7年間の調査・研究の末にまとめられたのが「マクガバン・レポート」と呼ばれるものです。アメリカ国民が病んでしまう原因究明をしていった結果、第一原因として「食生活に大きな問題があった」ということを突き止め、その中で真っ先に「アメリカ国民は獣肉食をし過ぎる」ことを挙げたのです。そして、「もっとも理想的な食事は、日本の伝統的な(元禄時代以前の)食生活である。つまり、精白されない穀物(全粒穀物)、季節の野菜、海藻、小魚などを中心とした食生活にすることである」と結論付けました。全粒穀物を主食としている、野菜を多食している、豆類・海藻を食べている、乳製品などの動物性食品がない、肉は食べても魚介類、獣肉食をする習慣がほとんどない(年に2回ほど)、という昔の日本の民間食こそが最も理想的で良いと発表したのです。これがアメリカが自信を持って発表した5000ページにも及ぶマクガバン・レポートの出した答えなのです。欧米が長年続けてきた「獣肉食」を否定して、「日本の民族食が世界の民族食の中で最も理想的な食事である」と言っているのです。

 なぜ世界中で「ジャパニーズ・フード」が人気があるのか、アメリカ国民の4分の1がベジタリアンになっているのか分かりますか? このマクガバン・レポートが発表されたからなのです。肉食中心と見られてきたアメリカやヨーロッパの国々で今も続く「日本食ブーム」の大きな原動力になっていたのです。



 5000ページにも及ぶ「マクガバン・レポート」が出した結論は、次のような非常に簡素な内容です。


 わが国(アメリカ)で心臓病や癌(ガン)などの慢性病にかかる人が増え続けているのは、食生活に問題があったからだ。いまこそ肉食中心の間違った食事をやめて、未精製の穀物(玄米や玄麦、全粒穀物のこと)や、野菜、海藻などを中心とした食生活に改めるよう勧告する。
 もっとも理想的な食事は、日本の伝統的な(元禄時代以前の)食生活である。つまり、精白されない穀物、季節の野菜、海藻、小魚などを中心とした食生活にすることである。



(1)人間は肉食動物でもなく、草食動物でもない。人間は「穀食動物」である。
   よって、まずは穀物を食べなければならない。穀物は「全粒穀物」を食べることが大事である。

   ※ 日本ではお米を主食として食べているので、日本人に適する「お米の全粒穀物」は「玄米」です。
     白米は玄米を精白した加工食品で、不完全な食品です)


(2)豆類を食べること。

(3)野菜を多食すること。野菜は生で食べるのが好ましい。
(生野菜食)

(4)海藻を食べること。

(5)魚介類を食べること。

(6)卵や乳製品(牛乳・ヨーグルト・チー ズ)は、なるべくひかえること。

(7)獣肉食はひかえるか、避けたほうが良い。
   獣肉食は血液を汚し、血液への負担が大き過ぎるので有害であること。
   血液を汚してまで、獣肉を食べる必要はない。
   人間にとって、獣肉食は必須であるとまでは言えない。


   ※ アメリカ政府は公式に肉食の害を認めていますが、 日本では食肉業界の利害からか、
     こういった栄養論は、公には無視され続けているのが現状です。




 「マクガバン・レポート」が発表した上記の (1)~(7)のすべてが、日本の現代栄養学というよりも、日本の「食養学」そのものであると言えるです。このように、アメリカの食医学は「マクガバン・レポート」の登場により、実に「食養学」の内容に近づいてきました。「マクガバン・レポート」は世界中の権威ある栄養学者たちが結集してまとめた論文です。日本の現代栄養学が未成熟として相手にもしてこなかった「食養学」の内容が、アメリカの食医学によって科学的に立証されたのですね。

 「マクガバン・レポート」の登場以降、アメリカの食医学は「食養学」の内容へと進みました。「食養学」とは、一言で言えば「玄米菜食を中心とした粗食」のことです。「食」を見つめるに当たっては、日本の現代栄養学を鵜呑みにするのではなく、アメリカの食医学がたどり着いた「食養学」の内容を見つめることが大事なのです。


 人間の根本を成すものは「呼吸」「飲」「食」です。「呼吸」と「飲」と「食」、 この3点を正すことが「根本」ですから、この3点を正しもしないで、他のことにいくら目をやってみてもお話になりません。この3点こそが人間にとっての「大根本」であり、人間の体内に「直撃する」からです。この3点の「呼吸」「飲」「食」を真っ先に正していくことが最重要です。この3点が、人間の体の「骨格の形成」「細胞組織」「内臓諸器官」「思考」「運動」その他諸々、人間のすべての大本(おおもと:基盤・土台)になるからです。「呼吸」「飲」「食」が人間の「本(もと)」であり、「体」や「心(精神)」などは人間の「末(すえ)」の話です。


 日本食養学の父と言われている「石塚左玄(いしづかさげん:明治時代の医者・軍医 )」は食本主義(「人間のすべての本は食にある」という概念 )を唱え、「心身の病気の原因は食にある」としました。この観点から、石塚左玄は人間という生き物をこのように説明しています。

食は本(もと)なり、 体は末(すえ)なり、 心はまたその末なり


 これを現代語に解釈すれば、このようになります。

    人間のすべての本(もと)は食にあり、体は末(すえ)にあたる。
    心などは、もっとその末の話だ!


 私の解釈を加えれば、このように言えるでしょう。

 人間の本(もと)である食さえ正しく持てば、末(すえ)にあたる体は自然と正され、そのまた末にあたる心までが自然と正されてくるものだ




 食本主義と表現して「人間のすべての本(もと)は食である」と喝破した石塚左玄は、血液を清浄にすることを非常に重視しており、このように言われていました。

    人の心を清浄にするには血液を清浄に、
    血液を清浄にするには食物を清浄にすることである。


 これは、このように解釈できます。

 人間の血液の質を高めることで、体と心は健全となる。血液の質を高めるには食の質を正しくすることである。血液が人間をつくるのだ!



 石塚左玄は「食が人間の根幹である」と見抜いており、「食こそが人間形成の根本である」と理解していたのです。「人間の心が清浄に育つには、清浄な食物を食すことで、清浄な血液を作ることにある。清浄な血液から清浄な心の人間が育つのである。ゆえに、食は人間を左右する根本である」と言われたのですね。

 このような記事があります(食べ物と、人と、社会 ≪食べ物が与える影響≫」を参照してください )。


◆ 犯罪を誘発する白米食

 犯罪の背景には食物がかかわっていることを実証したのは、アメリカの犯罪研究学者A・G・シャウスである。シャウス曰く、精製・精白・加工食物(白米・白パン)には「犯罪誘発性」があること、一方、未精製・未精白・未加工食物(玄米・全粒粉パンなど)には「反社会的行為(その最たるものが犯罪である)を矯正する作用がある」と。

 シャウスは次のように語る。
「もし犯罪者という少数集団の行動が、栄養素の濃い未加工食品と食事でよくなるというならば、何百万というもっともっと大きい社会にとって、どういう意味を持つことになるであろうか」

 食事のあり方が、個人の健康だけでなく、社会のあり方にも影響を与えるとは卓見である。シャウスのいう「栄養素の濃い未加工食品」とは未精製・未精白・未加工食物のこと、たとえば玄米・全粒粉パンのことである。白米・白パンを止めて、玄米・全粒粉パンなどを食べるようになったら、私たちの社会は一変する。これは食物による人間革命であり社会革命である。

 このように、食物には「個人の覚醒」と「社会のあり方」を左右するパワーがある。食物なしにいかなる生命もあり得ない。ここに「食物の根源性」があるといってよい。この根源性ゆえに個々人の疾病が治り、社会も救われるのである。従って、いかなる食物を食べないか、食物の選択が極めて重要になる。




 石塚左玄の唱えた「食本主義」に、アメリカの犯罪研究学者 シャウスの言った「精製・精白・加工食物(白米・白パンなど)には犯罪誘発性がある。未精製・未精白・未加工食物(玄米・全粒粉パンなど)には反社会的行為を矯正する作用がある」が重なります。

 現代の日本は飲食が非常に乱れており、それとともに、日本人も日本社会も乱れてきている感があります。この二人の言葉を組み取れば、日本の「飲食の乱れ」と「社会の乱れ」がまったく合致しているとしか思えません。

 シャウスの唱えた「人間のすべき食の内容」とは、精白食品・加工食品を承認・推奨している栄養学の内容ではなく、「玄米菜食(全粒穀物食・菜食)を中心とした粗食」を推奨している「食養学」なのです。人間を正しく育む本となる食の在り方は、「食養学」から見い出すことが大事なのです。

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▲ 食養学の父 石塚左玄


 血液づくりには「呼吸」「飲」「食」の3点が基本です。人間の病気のほとんどが、この3点の「間違い」に起因しているとも言えるでしょう。特に、現在ではほとんどの病気が「食事の間違い」が起因して発病している(食原病)とも言われています(現代医療を受けたことによって、2次的に引き起こされた「医原病」も問題です)。
 これは言われてみれば、何となくは誰にでも分かるものなのですが、その重要性が分かるところにまでいっている人は本当に少ないのです。分かっているつもりの人も多いです。日本の多くの人たちが現代栄養学の食の指導の問題点を理解せねばいけません。人類の過去の食の実地、日本の長寿村や世界の長寿郷の食の実地に符合する食養学の価値を見直していきましょう!