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間違いだらけの医者たち

忰山紀一(著)かせやま きいち:医事ライター) 徳間書店



■■ 第4章 現代医学は人間を無視している

 がん細胞の増殖が早いとはかぎらない。医師はがんの治療には無力である。それは、現代医学ががんの原因を究明できないでいることにある。

 千島は「がん細胞は血球からできる」と唱えた。これは血液が変化して、からだを構成する細胞をつくるという千島の血液理論にもとづいている。つまり、健康な生体であれば血球は正常な細胞になるが、からだが病気のときには病気の細胞をつくりだすというわけだ。

 だが現代医学は千島理論をかたくなにこばむ。そんなバカな!と頭から信じないのである。

 現代の医学は “細胞は細胞から” というウィルヒョ-学説の束縛を受け、それから解き放たれていない。細胞は分裂によって増殖する。とくにガン細胞は分裂が速やかであるというのが現代医学の常識になっている。
 確かにガン細胞は、その増殖が早い場合がある。しかし全てがそうではない。たまたま早い場合だけをとりあげて、がん細胞は放っておくとどんどん増殖してとりかえしがつかなくなるというのはおかしい。

 千島は「細胞は分裂によって増殖するのではない。分裂もありえるが、細胞はあくまでも赤血球が変化して増える。がん細胞でも同じことだ」と言う。
 生物の教科書のなかに矛盾がある。わたしたちが学校で習ってきた細胞についての知識が、どうも
間違っているような気がする。中学時代の生物学を復習するつもりで考えてみよう。

 細胞は生物の単位である。アメーバやクロレラなどは一つの細胞、つまり単細胞でそれが生物全体である。白血球も一つの細胞でなりたっている。
 私たち人間はその細胞がおよそ四〇〇兆集まってできている。細胞には中央に一個またはそれ以上の核があり、その周囲は細胞質にとりかこまれ、外面は細胞質におおわれている。

 この細胞質は、タンパク質、脂肪、水分などから成り立っていて、栄養を外から受けることができるし、不必要なものを排泄することもできる。呼吸もしており、刺激されれば反応する。自分で成長する力をもち、増殖する力をもつ。これは細胞の定義であり、ここになんの問題もない。

 しかし、すべてのものが枠のなかにはまるとは限らないように、生命の世界ではとくにこうした定義におさまらない現象がいたるところにみうけられる。これをどう考えるかということで、学問は変わってくるし、医学のあり方も変わってくる。問題の赤血球にしても、これを細胞とみなすかどうかで医学はまったく変わるのである。

 両生類、魚類といった動物の赤血球には核があり、細胞としての条件をほぼ充たすから、細胞の仲間にいれてさしつかえない。ところが、人間など哺乳類の赤血球には核がない。これは細胞とはいえないのである。

 一方、リケッチア、ウィルスは核だけあって、周囲の細胞質がない状態であるから、これを細胞と見る学者はいない。しかし自分の子を生むという能力をもってするから生物の仲間にいれてもおかしくない。

 ところが生物というのは細胞の条件を全て充たしたものだとみるとリケッチア、ウィルスには矛盾が生じる。これは学問の常識が自然の姿を無視しているためで、細胞の意味にしても実は生命の本来もっている連続性に対してある一線を引き、細胞である、細胞でないと、人間が勝手にきめたのである。

 しかし生命の真実は境界がはっきりしない、深いつながりをもって連続しているのだ。



自然のままで細胞分裂が見えるのか

 細胞は細胞分裂によってのみ増えるという常識、この一点が正しいとすれば、千島学説のほとんどは崩れ去ってしまう。逆に、「細胞は細胞でないものから新しく生まれる」という千島の新説が正しければ、世界の生物学が狂っていることになる。
 生命体の基本となるこの点をはっきりと見きわめなければ私たちは大きなあやまちを犯すことになるだろう。そこで千島学説に対する疑問を質問してみると、

 質問 -- 私たちは細胞が分裂している姿を、テレビの映像や雑誌のグラビア写真でふんだんに見ているがあれは一体なんですか?

 千島 -- 細胞を研究する場合、生きたからだのなかの自然な状態で観察するのが理想なのです。しかし、今日までのいろいろな細胞学の成果は、組織から切り出した標本、つまり死んだ細胞を研究したものが、その中心になっています。

 質問 -- 技術的にやむを得ないんじゃないのでしょうか?

 千島 -- そうです。自然のままで観察できないから、生物のからだからその部分をとりだして調べる。しかし、この操作そのものが、もうすでに全体とのつながりを切るという不自然をおかしている。細胞のほんとうの姿や働きに対してもうその時点で悪い影響を与えているのです。

 質問 -- とりだした細胞は合理的な培養器で培養し、温度も一定に保ち、できるだけ自然に近い環境をつくりだしているわけですが・・・。

 千島 -- それはあくまでも人為的なものであり、今日の培養技術はまだ理想的ではないのです。それをですよ、光学顕微鏡や電子顕微鏡で、不自然な強い光線や電子を当てて観察するのです。
 細胞は光や電気にはきわめて鋭敏な反応を示します。その反応は自然の状態では決して起こさない反応です。だから私たちは細胞の自然状態を乱さないで、細胞の微視的な世界を観察することはできないというわけです。

 質問 -- それが生物学における不確定性原理というわけですか。

 千島 -- だからといって細胞の研究に悲観論をもちこもうとしているのではないのですよ。生きた細胞を観察する仕方として自然に近い条件を考え出す余地はいっぱいありますから。

 質問 -- わかっています。

 千島 -- 私が問題にするのは、これまでの研究ではこの点があまり考えられていないと思われるからです。一例を挙げれば、最近生きた細胞の分裂していく様子を、位相顕微鏡を使って映画に撮ったものが発表されました。多くの生物学者は、これによってウィルヒョ-の学説にますます確実な基礎をあたえたものと信じている。私のいう不確定性原理的な疑問をもつ学者は誰もいないのです。

 質問 -- すると教授は、映像が示した細胞の分裂運動は事実でないとおっしゃるのですか。

 千島 -- いや映像そのものはトリックではなく、まさに事実です。私はその映画に写されたものが事実かどうかを問題にしているのではないのです。

 質問 -- と、おっしゃいますと?

 千島 -- 確かに映像に示されている細胞は分裂しています。反自然的な条件化においてです。しかし、その事実が自然な状態でも分裂行動を起こすかというとそうではない。

 質問 -- それは人工的産物だということですか?

 千島 -- その通りです。リンゲル氏液を使い、強い光線をあたえたなかで分裂が進んだからといって、自然な状態でも同じであろうと考えるのは、たいへん危険なのです。

 質問 -- それで教授は別の事実から “細胞は細胞でないものから新しく生まれる” という説を提唱され、細胞の分裂を否定されるわけですね。

 千島 -- 間違ってもらってはこまりますよ 。私は “細胞は細胞分裂によって増殖するという細胞分裂説” を否定してきたのです。
 しかし、“細胞が分裂する” という事実まで否定したりはしていません。

 質問 -- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 千島 -- 研究者は正常な細胞では観測できないため化学物質を使い、レントゲン線のような物理的な処理などをして、分裂を促進させているのです。また自然界にも細胞分裂は皆無とは言えない。

 質問 -- なるほど。

 千島 -- で、私は自分の観察の結果から “細胞は主として、細胞新生で増殖する” と、唱えつづけてきたわけです。
 ところが現代の生物学者は、細胞分裂を絶対の事実と信じているから、他の生物学的事実と合わなくなって、たとえば遺伝学の法則と細胞学の法則の間で矛盾を起こしてくるわけです。
 なのにそれをなんとかつじつまを合わそうとするから、ますますややっこしくなって、現代生物学の混乱たるやたいへんな状態です。
 そして応用学である医学にも影響し、医学にも大きな間違いを起こしているのです。



がんと食生活の関係が分かった

 がんの原因は現代医学ではまだ解明されていない。かりにウィルスが見つかったとしても、それは千島説から見ると「がんになったため発生したウィルス」であるから、原因にはならない。千島の血液理論は、がん細胞も赤血球が変化したものであるというものだ。
 その原因は反自然的な生活にある。精神の乱れや間違った食生活などがかさなると、血液を悪化し、悪化した血液は正常な細胞にならず、がん細胞になるのである。

 精神の健康は血液を浄化し、そして流れをよくするが、腹を立てたり、恐怖したりすると血液に毒素を持つ。これは科学でも実証されている。そして間違った食生活とがんの関係は、今日、常識になってきたようだ。

 このことは、有名な「マクガバン・リポート」(アメリカ)でもよく知られている。このなかで「がんおよび成人病の原因は九〇パーセント以上食事である。動物性の食べ物、加工食品をとっているアメリカ人の食生活に原因がある」と言っている。
 これは、食べたものが血液になり、その血液が細胞になるという千島説にあてはめれば、いとも簡単に解明される問題である。



がんは切るしかないのが現代医学だ

 医療の実態は、まず手術という考え方がその基本で、それができない場合、抗癌剤投与、放射線療法となる。癌細胞との調和という平和的な療法はないのである。 マクガバン・リポートによってその後のアメリカ医療が変わったかというとそうでもない。とにかく切って切って切りまくるというのが実態だ。
 そこには生命とか生体に対する尊厳が忘れられているのだ。やはり西洋思想においては、人間も一つの物質であるという見方があり、病気は完全に悪だという考え方なのである疾患の部分はもう必要のないものだという考え方に立っている。

 日本の場合でも、現代医療の切り札が手術と化学的新薬であることには変わりがない。体を切りきざむ手術、そして患者の薬づけといった医療行為は、医学が非人間的なものになってきた証拠ではないだろうか。



がん細胞もからだに必要なのだ

 余りにも安易にからだを切りきざむ医師と、それに同意する患者の軽薄な風潮。たしかに患部をとりのぞけば苦痛は消え、たいへん効果があったかに見える。だが生体が失ったものは永久に戻ってはこない。
 からだには無駄なものはひとつもなく、すべての細胞がつながりかかわってひとつのからだになっている。がんにおいても、からだの全体を維持する装置がはたらいて、がん細胞があらわれてくるのである。

 手術は療法ではない、疾患をとりのぞいても、血液の悪化という原因が解決されていないから、同じ病気の再発が起こる。がんの部分をとり除いても根本の解決にはならないのである。病気の部分をからだから切りとってしまうのではなく、その部分を健康な状態に戻すべく努力するべきではないだろうか。



ほとんどの人ががん細胞をもっている

(加藤師の談)
(1)四〇歳すぎればほとんどの人ががん細胞をもっている。そのがん細胞を病院の検査で発見され、現代医学の治療を受けた人達が死んでいる。

(2)癌細胞は、食生活をはじめとする生活改善をすればそれ以上大きくならない。それどころか小さくなっていく。がん細胞が消滅しないまでも、癌細胞と共存して生きていくことができる。

(3)病院で過酷な検査を受け、手術、抗がん剤投与、放射線を照射された患者は、正常細胞を痛めている。その結果、腸の繊毛をやられた人はほとんど回復しない。


 癌研究会研究所の管野晴夫所長は、「各病院の解剖結果によると、高齢者の五〇パーセントに癌が存在し、早期がんクラス。このような人達も生前はがんだという診断は下されなかったし、症状もまったく出ていない。ほとんどの人はなんらかの癌を体のなかに持っている。臨床がんはそのうちのごく一部のものが顕在化したものと推定される」と発表。

 加藤師は「がんは健康な人でももっていると考えたほうが正しいそれを早期に発見して手術する医者の行為は間違っている」というがん細胞は人間の体をつくっている細胞の一部であると考えたとき、医療機関がしきりに宣伝している癌の定期検診による早期発見、早期手術はいったいどういいう意味をもっているのだろうか。
 高齢者の約五〇パーセントに癌が存在することが分かった今日、二人に一人は外科医のメスを受けなければならないっことになるではないか。自然に反するそのような行為が許されるはずがないと加藤師はいう。



千島学説を支持したパリ大教授

「がん細胞は病的になった血液中の赤血球が変化して生ずるものである。細胞分裂にとってどんどん増えるのだという、従来の定説は誤りである」(癌細胞血球由来説 --- 一九六一年発表)

 この論文は国内での評価は受けず、無視もしくは黙殺された。

 ところが四年後の一九六五年になって、パリ大学の教授アルペンが「がん細胞の血球原説」という、千島と同じ結果の学説を発表し、大きなセンセーションをフランスで巻き起こした。

 そのとき、血液学者ステファノポリ-博士が千島の優先権を認めたものの、全体の流れとしては細胞の分裂を信じる生化学者、医学者によって、この新説は結局、無視されるかたちになった。
 千島はその後も研究を続け、癌細胞の自然治癒を示唆した。



老化は腸内細菌が原因になっている

 癌をはじめとする病気の治療及び予防には、食べ物の内容と胃腸の環境をよくすることである。食べ物と胃腸が健全なら、きれいな赤血球が作られるので病気にならない。
 癌に限らずほとんどの病気は全身病であるから、局所だけ治療するという現代医学の治療は間違っている。

 健康を保つ条件の一つは少食であることだ。特に動物性タンパクのとりすぎは腸内の腐敗をおし進め、反面新鮮な自然な野菜は血液をきれいにする。腸内に有用といわれる乳酸菌は外から入ってきたものではなく、食べ物から自然に発生してくる
(ヨーグルト内と腸内の乳酸菌の種類は違うことに注目)


 菜食主義者なら充分にビフィズス菌が発生することを提唱した。



生物の体を借りて原子転換ができる

 微生物の作用によって食品が分解され変化することを醗酵と腐敗とに分けて呼ぶが、これは人間にとって有害か無害かというまったく人間本位の分け方である。すなわち微生物は非常に低いエネルギーで原子転換する能力をもっている。これを実験したのが、有名なフランスの理論物理学者ケルブランである。(生体内原子転換説)

 この説は、科学の常識から考えると奇想天外な説である。なぜなら、今日の原子物理学では、何十万ボルトという巨大なエネルギーを使うサイクトロン装置でなければ、原子転換は不可能だと考えられているからだ。
 しかし、生物のからだを借りれば、たとえ小さな植物や酵母のような微生物でも、その数百万分の一のエネルギーで原子転換ができるというのだ。この新説を応用すれば、今までの科学では説明できな
かった多くの科学上の謎が、一挙に解明できるのである。
 たとえば、いろいろなビタミンやカルシウムなどが生体の中で新しく合成されるわけも、説明できるようになるだろう。
 千島はケルブランの生体内原子転換説によって自分の学説が説明できることを知った。この考えからいくと、草ばかり食べている動物が肉や玉子や乳を毎日生産している謎も、体の中の原子転換説で説明できるのである。



なぜ菜食主義者は長生きするのか

 ケルブランや千島の新説を認めれば、生物学や化学が変わり、その応用である医学や栄養学も変わる。現代の栄養学では、タンパクは動物性であれ植物性であれ、欠くことができないというのが通説だ。脂肪や炭水化物(窒素を含まず)は蛋白質(窒素を含む)の代用ができないという考えだから。

 しかし、ウシやヒツジ、ウサギが、タンパク質の少ない草を主食として多量の乳汁を分泌したり、筋肉を発育させている。その事実を現代医学や栄養学では説明できないのである。



無残!少女の腕を切り落とす

 私は五年間加藤師のガン自然治癒の実態を見てきたが、現代医学では、がんは救えないのでないか。病院では患者に苦痛を与え、逆に寿命を縮めているのではないかという疑問をもった。十八年間に十三回の手術を受けあと半年くらいの命というのに、これ以上手術はできないから腕を切り落とすといわれた少女の例があった。

 医師は何を考えているのか! 加藤師は怒りをあらわして言う。このような患者不在の医療が、どんどん進んでいることは確かである。四人に一人が癌で死んでいる。これは他人ごとではない、自分がなったときには自分で治すよりほかに道はない。
 加藤師の道場は、現代医学で見放された人ばかりを相手にしている。その中には助かる人も出てくるのだ。特別な治療をほどこすのではなく、患者自身の自然治癒力をたかめる方法であり、患者自身が治しているといえる。



加藤式療法をしのぐ療法はいづれ開発されるだろうが ---

 現代の若者は自動車やテレビなどの知識をもっているが、一番大切な自分のからだのことについては何も知らない。

 無知こそ病気の最大の原因ではないだろうか。一般の人が健康に対する知恵を得ることが、全ての病気に対する根本であると思う。



  【「千島学説」関連書籍 】


            忰山紀一 」さんの著書


      「千島喜久雄」博士の著書


         「稲田芳弘 」さんの著書