究極の自然療法である「尿療法」についてご案内申し上げます
 【「★阿修羅♪」より 】


 G様、あなたの表現者としての肝の据わった発言やコラージュを楽しく拝見しておりました。
 妹さんが癌で大変なことになっていると聞いて、他人事とは思えず、心を痛めております。

 じつはかつてこのサイトにてカミングアウトしたこともありましたが、私は15年くらい前から、かなりチャランポランではありますが、尿療法を続けてきました。
 当初はアレルギー、そして慢性疲労を直すために、『朝一杯のおしっこから 』という本に触発されて自分でも恐る恐るためしてみて、劇的に効いたことに驚いたり感動したりして、以来、律義にとはとてもいえませんが、体調が悪いときは尿療法を自分に試しています。

 経験的にさまざまな疾患や体調不良に著効があることは判ったので、なぜそうした「薬効」があるのか、単なる「自己暗示」ではないのか、など色々と疑問を持ちながら、自分なりに調べてもきました。

 じつは現在、尿療法の大全集的な本を訳しておりまして、とおからず出版されるとは思いますが、その本の注目すべき所は、20世紀になって世界中の大学や医療研究機関で実施されてきた内服や塗布などによる、あらゆる疾患や創傷への尿療法の研究成果が概説されているのです。ホントに癌から精神疾患にいたるまで、ありとあらゆる方面の疾患に、尿そのものの治療効果が試されていたことを知り、私はショックを受けました。
 その本には、日本の京都大学結核研究所や防衛医大が、尿からそれぞれ抗結核成分と抗ガン成分をわざわざ分離して、患者につかって著効を確認した、などという論文のエッセンスまで紹介されていました。この本を訳すに当たり、記述内容の裏付けをとるために医学図書館に通って可能な限りの原著論文も収集しましたが、抗生物質やら合成新薬が市場や医療の世界を席巻するまでは、究極の自然療法である尿の薬効が、アカデミズムで真剣に研究されていたことが、あらためて確認できました。

 私が訳している本そのものについては、ここに紹介することができないので、また出た時点でご案内したいと思いますが、基本的なことは、この投稿の下記に訳出した英語圏のウェブサイトの情報で十分に役立つと思います。

 それから、日本でもいろいろと尿療法についての本が出ていますが、内服の基本は「朝一杯のおしっこ」ですから、むずかしいことなどないですし、既刊の本を読めば、基本的な実用情報はじゅうぶんに入手できます。

 尿療法は究極の自然療法だと思います。
 なにしろ、自分の身体が、恒常性(ホメオスタシス)を維持するために作りだした無数の種類の抗体や、生理活性物質や、ホルモンその他の生理的情報伝達物質が最適な濃度でブレンドされた、理想的なオーダーメイド薬物なのですから。
尿素や他の含有物も、それなりの治療効果や保健効果があるわけですが、それを精製して高濃度で用いると副作用を生み出すことになって危険なのです

 しかも、それはまったく無料で、腎臓と膀胱さえ機能していれば、ちゃんと日々入手できるのです。

 私はこの尿療法の本を翻訳している最中に、最初は首の付け根、つぎに耳の付け根に腫瘍ができました。これも尿湿布で楽々と退縮させることができました。
 これが良性腫瘍だったのか悪性腫瘍だったのかは、医師の診断を受けてないのでわかりませんが、とにかく治ってしまったのは事実です。(病名を知るのが目的ではないので、治ればそれで満足なのです

 そして、尿内の抗腫瘍物質や、さらに体内の免疫システムにしてみれば、現代西洋医学が発明した分類用の病名なんぞ、ぜんぜん関係ないわけです。そんな知識とは無関係に免疫システムは異物を特異的に攻撃する抗体などを日々作りだしているわけですから。

 だから、自分の尿をつかって自分の体調を快復させることは、究極の内科医療だというわけです。
尿療法という呼び名よりも、尿という液剤を媒介にして体内の情報を物質的に体内に送り返して身体の調子を整える方法なので、一種の生化学的バイオフィードバックと考えるのが正確だと思います

 繰り返しますが、尿療法は、あらゆる内科的疾患や、外科的障害に有効な完璧な個人むけ調剤が行なわれた液剤を、無料で入手できる、究極の自然療法です。

 最初は勇気が必要かもしれませんが、試してみることをお勧めします。
 ただし、尿療法にしても、他の養生にしても、決して無理をしないことが大切です。

 妹さんのお役に立てればさいわいです。

 Gさんも、まずご自分で試してみると、効果が実感できるとおもいます。
なお、飲尿を行なった場合には、たぶん30分以内に猛烈な便通があり、尿で溶けた水様便が出ると思います。これは便秘には福音ですけど、通勤中などにこれが起こるとウンコを漏らしてしまうことになるので、試すのでしたら休日の朝をお勧めします。それから、最初に飲尿を行なってから 1週間くらいは、体調が悪くなることがあるかもしれません。これは体調が復帰していくときの身体の反応なので、心配することはないと思いますが、自分の体調と相談して、くれぐれも無理をしないことが肝心です


なお、米国のブルジンスキーという亡命学者が尿から抽出した抗ガン物質「アンチネオプラストン」を用いて癌治療を成功させていますが、それについては「こちら」を参照してください。
 ただし、こうした薬物を使えばそれなりの費用やリスクは覚悟せねばなりません。
 もしこうした手段に頼るとしても、それまでのあいだは、自分でできるかぎりの尿療法を試してみるべきだと思います。なにしろ、無料で安全なのですから。自分の尿を使う限りは・・・・・・。

これは尿療法についての英文サイトからの翻訳です。




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 癌や他の致命的疾患と戦う武器

 尿療法(uropathy)は、まさに普通の病気から治癒するのと同じぐらい効率的に、壊疽、黄疸、結核症、エイズ、癌のような重大疾患を治療したり予防するのに役立つであろう。あなたの尿は究極の万能薬である。なぜなら、それは病気と戦いのあらゆる段階で役に立つ特殊な成分をぜんぶ備えているからだ。しかも尿はこのほかに、患者が自分の尿を使う時点で疾病の治癒に必要な、当人の健康改善に最も合致するように調製された何百という治療成分や有機化合物を含んでいる。尿療法の最良の効用は、実行するやてきめんに効果が出てくることである。こんなにすぐに良く効く治療法なんて、現代医学でさえ到底発明できない。身体そのものの自然治癒能力が、コップ一杯の尿という、精妙にして調和のとれた液体を生み出しているのだ。この「天然の妙薬」は、調製法なんぞ知らなくても誰にでも入手できる。本章では、尿療法と他のホリスティック(全体論的)な治療法を組み合わせて癌や他の末期的段階に達した疾患を治療するという先進的な治療方法論を紹介していこう。

 癌や他の末期的段階に達した病気を治療するための最善の治療アプローチは、病気を最終的にそこまでに至らしめてしまった健康状態そのものを充分に理解することである。自分の病気の生成と発展のプロセスを理解すれば、自分のからだをじょうずに制御して、それまではあなたの弱点であった病気をからだ自身が撃退して、健康を回復させるように誘導することが出来る。

 尿療法を理解するために、まず都市の下水事情と比較しながら話を進めていこう。たとえばニューヨーク市は、世界で最も大きくて最も洗練された下水道システムを有している。8百万人の住民世帯が入った無数の巨大な建物は、これによって排水が可能になっている。さらにこの街には、住民が生み出す家庭ゴミや商業ゴミに対処すべく回収処理業務を行なう部門が、役所や民間に備わっている。これと同様に、身体にも「リンパ系」と呼ばれるシステムが備わっており、ニューヨーク市の公衆衛生部門や下水道システムとよく似た働きを行なっている。ただし身体のリンパ系は、全身の20~50兆個といわれる細胞から出される老廃物を無害化処理して捨てるという働きを担っているから、ニューヨーク市の衛生保持システムなんぞ到底比較にならないほど、精妙に作られている。

 ニューヨーク市は世帯や事業所という個々の「生活単位」が集合することによって成り立っているが、これらの「生活単位」にも、それぞれ(お手洗いのような)小さな衛生保持装置と下水道のシステムが備わっている。一方、我々の身体は関節・筋肉・骨・臓器や腺の集合体として成り立っているが、これらのすべてにリンパ管・リンパ節・リンパ組織というリンパ系の構成単位が備わっており、それらのリンパ系器官が、関節・筋肉・骨・臓器および腺を構成しているすべての細胞から老廃物を集めて処分しているのである。ニューヨーク市内の個々の「生活単位[アパートメント]」には、細かい下水管が張り巡らされており、それがトイレ・洗面所・浴槽・シャワー室・台所・皿洗い機などに接続されて、住民が生み出す生活排水を外部に捨てる働きを担っている。これと同様、ヒトの体内でも個々の関節・筋肉・骨・臓器・腺には繊細な毛細リンパ管・リンパ節やリンパ組織が備わっていて、個々の細胞から生み出される老廃物を集約・処分する働きを担っている。自宅の下水システムが詰まれば汚水が流れていかず、トイレ・洗面所・浴槽・シャワー室・台所・皿洗い機などが、流れていかない汚物や汚水にまみれてしまうのですぐに判るわけだが、関節・筋肉・骨・臓器・腺に張り巡らされているリンパ管やリンパ腺が「汚物でつまった」場合にも、「ありふれた疾患」という形をとって該当箇所にはっきりと故障が現われるから、問題の所在を知るのはたやすい。

 住居や事業所の場合、一室の「排水処理装置」が詰まっただけでビル全体に悪臭が漂うになり、ビル内の住民全員が具合わるくなってしまうことになる。人体もこれと事情は同じで、老廃物がうまく排泄できなくなると、やはり身体は病的な反応を起こす。つまり便秘をしたり、息が臭くなって、全身に汚臭がまつわりつくことになる。住居の悪臭は芳香剤や香料でゴマカすことができるが、それは一時の気休めでしかない。人体の場合も、体内から出てくる悪臭は、防臭劑や香水やウガイによって、一時的にゴマカすことはできるが、束の間の気休めにしかならない。

 ビルの一室で下水が詰まったきり汚物がどんどん溜まっていけば、最終的にはそのビル全体の環境が汚され、さまざまな病気が流行りだし、人の住めない建物になってしまうだろう。ゴキブリとネズミが蔓延しはじめて、住民の健康に危険を及ぼし始めるからだ。人体でも、筋肉・骨・臓器・腺などに「汚物」が詰まって蓄積していけば、これ同じような事が起きる。ビルの衛生問題と唯一ちがうのは、人体の場合、関節・筋肉、骨、臓器と腺にそなわったリンパ系の管・腺・組織などに細胞の老廃物や分泌物が詰まって滞積していくと、関節炎・壊疽・膿瘍、良性腫瘍や癌という疾患のかたちをとって直接に人体を襲うという点だ。たとえ関節・筋肉・骨・臓器・腺などにじかに癌が発生しない場合でも、リンパ系の管・腺・組織などに、細胞の老廃物が蓄積した結果として癌が生じる恐れがある。住んでいる建物が不潔ならば、引っ越せばよい。だが自分の身体そのものが「汚物の掃き溜め」と化してしまった場合には、そこから逃げ出すのは不可能だ。ただし、住宅を掃除するように、身体も「掃除」して蘇らせることができる。つまりリンパ系を活性化することでリンパ系の管・腺・組織に溜まった細胞由来の老廃物を「洗い流し」、これによって、ありふれた病気や末期的な疾患をまねく原因となった「不健康な状態」を解消するわけである。従来の主流医学に頼って大金をつぎこんでも、こうした戦略によって健康をとりもどすのは困難であろう。だが、それよりもはるかに安価で安全で効果的な方法 ―― すなわち尿療法 ―― を用いれば、ありふれた病気や致命的疾患の原因となっている「不健康な状態」と戦うことができる。

 医学研究者が「癌やエイズは自然に完治させることなど不可能である」というのが現代医学の通念になっている。けれども尿療法を実行して、癌・エイズ・壊疽・多発性のアレルギー・黄疸などの厄介な病気から奇跡的にすみやかな回復をとげた人は数多いのである。おまけに尿療法の場合は、自分の疾患の「病名」を突き止めるために多大な努力をしたり診断結果が出るまで待つ必要なんて全くない。尿を使えば、自分がかかる恐れのあるたいていの病気の原因となっている「不健康な状態」を克服できるようになるので、「病名の特定や診断」という手続きをわざわざ踏む必要がないのである。尿療法で必要なのは、ただひとつ。おのれの自然治癒力に自信をもち、本書に照会してある方法で、尿療法を実際におこなうことだけだ。これだけで、あなたの健康を回復させるのに必要な、体内の洗浄・治癒・再生の機能がふたたび蘇るはずである。

 ありふれた問題であれ命に関わる重大問題であれ、自分の身にふりかかった難題を自力で解決しようと努める人間は貴い。自分のからだの問題は、健康回復の作業を他人にまかせきりにするのでなく、自分自身で行なうほうがずっと健全だし幸福であろう。尿療法は、まさにそうした作業だ。医者にとってはあなたを治療することなんぞ、たんなる「メシのタネ」でしかないが、あなた自身にとっては生死に関わる一大事なのであるから・・・。この国の医者は、全米医師会(AMA)が定めた標準的な医療手続きに従うのが、なかば義務となっている。それは、まずあらゆる検査や分析から始まる一連の診断を踏まえたうえで行なうことになっているが、こうした診断の大部分は、本当に必要であるとはいいがたい。あなたが「まともな健康保険」に加入している場合、医者の連中はしばしば2500ドルにも及ぶ途方もなく高額な検査料を請求してくる。ところが、そのうちの500ドルは、医者自身が臨床検査会社から口利き料としてキックバックしてもらっているというのが現実なのだ。

 悪化がすすんだ疾患にたいして現代の主流医学は化学療法・外科療法・放射線療法を繰り出すわけだが、こうした最新医術が患者に保証できる生存率は、せいぜい50%といったところだ。医療産業の言いなりになるのでなく、自信をもって尿療法を行ないながら、自分のからだや病気について勉強し、他人まかせでなく自力で健康管理に努めていけば、病気を癒し、全快をかちとる確率はずっと高まるだろう。あなたの病に “医療” を施すという活動は、あなた以外の多くの人々にとっては「金もうけの仕事」にすぎない。だがあなた自身にとっては、死ぬか生きるかの大問題だということを認識すべきだ。患者が死ねば、医者は「お客さん」を失うていどの問題で済むであろう。だが、あなた自身にとっては、死んでしまったら何もかも終わりではないか。

 1993年に弁護士で消費者運動指導者であるラルフ・ネイダー氏が米国の病院における死因について3年がかりの調査を行なった。その結果、彼は、米国の病院では毎年30万人が医療過誤によって殺されている事実を「発見」した。10年間にもわたって戦われたヴェトナム戦争や、あるいは第二次世界大戦によって死んだ兵士の数を引き合いに出さねば、この数字がいかに大きいか理解できないかもしれない。ベトナム戦争では5万6千人、第二次世界大戦では29万6千人の米国人兵士が死んだ。これらの兵士たちは「敵を殺すか、さもなくば殺されるか」という戦場の極限状況の中で、小銃・ライフル銃・大砲・マシンガン・爆弾・戦車などを使って究極の殺しあいをしていて死んだのである。そうした事実をあらためて考えれば、毎年30万人が病院で「殺されている」という現実が、いかに恐るべきものかがよくわかる。なにしろ、患者の世話と治療をすべき「医療の提供者」の手により、われら罪なき市民の生命が「医療事故」の名の下、大量に奪われているのだ。「自分の健康は自分で守りなさい。医者に頼らなくても自分ででき、しかも安全で安価な健康維持と治療の手段がたくさんあるのだから、そうした手段を駆使して、自宅で病気を治しなさい」―― 私が読者にそう勧めてきたのは、現代医学がこうした問題を抱えているからである。たとえば医者はビタミンの大量摂取療法を問題視し、尿療法をインチキ療法だと決めつけてきたが、こうした代替的医療手段を実行したところで死者がでたなどという報告は一件もないのであるから。

 しかも現実には医学者たち自身が、さまざまな尿の成分を抽出して強力な治療効果を発見し、自らのこうした新発見を絶賛する論文を数多発表してきたほどなのだ。癌の発生のあらゆる段階に働きかけて抗癌作用を発揮する成分が尿には15種類も含まれていると、すでに医学者たち自身が、専門の医学雑誌に発表してきた。それは例えば、尿酸・尿素・H-11、directin 、3メチルグリオキサール・DHEA・アンチネオプラストン(antineoplaston:抗腫瘍因子)やゲニスタイン(genistein)などである。このほか尿には身体を刺激して自然治癒を促す強力な物質が含まれているが、その正体は実は患者に内科的疾患をもたらした抗原 ―― いってみれば「病気の真の原因となった毒素」にほかならない。そうした毒素のことを、医学用語で「内毒素」と「外毒素」と呼んでいる。「毒素」とはいえ、ものは使いようで、どんな病気の「病原毒素」でも無害なていど体内に送り込めば、その病気への抵抗力を育む「ワクチン」となる。つまり尿中の「毒素」は、元来はあなたに病気をもたらした物質であるが、尿療法ではその病気から回復するための妙薬となるのだ。さらに尿には、すでに生じてしまったがレントゲン写真や断層撮影やMRIなどの最新診断技術を駆使しても検知できないような微小な腫瘍を破壊できる各種の成分が含まれている。

 本書で言及しているいくつかの新成分は、医学および一般雑誌や新聞などで報じられた最近発見されたばかりの物質だ。そうした研究報告を読むと、尿の特定成分を分離濃縮して精製し、高濃度で用いることにより、癌の予防や治療が成功したという、実験や治験の中身がくわしくわかる。どうして医学者は、生薬をわざわざ単純成分へと分離精製して、その単純成分の薬効ばかりを追い求めるのか? その理由はおそらく「生薬をそのまま使うよりも単純成分のほうが治療に効く」からではない。むしろ「治療に有効」だと判明した成分の正体を解明すれば、その特許利益を独占できるからだろう。

 けれども実際の尿は、そうした医者も驚くほどの単純成分ばかりで出来ているわけではない。これ以外にも、患者の便通を改善しリンパ系を再活性化する刺激成分が含まれているのだ。糞便が順調に排泄されずに体内に溜まっていると、それが患者の病気をますます悪化させる。だから予防や治療を成功させるためには糞便の順調な排泄を促すのが前提条件となるわけだが、尿中のこうした刺激成分はまさに便通改善に必要な物質だ。尿療法が非常に優れている点は、身体が一種のバイオフィードバックの過程を通して自らの不調状態をモニターし、こうした(糞便の排泄促進による体内浄化から始まって、ワクチン作用を持つ毒素の使用や疾病治療物質の投与などを適切かつ正確に行なうという)治療の作業を完全に自動的に行なうことである。

 病に侵された人の身体は、その病気から回復するに必要な反応を引き出すことができる尿を自動的に作り出す。そうした尿は、非常に濃厚な場合もあるし、普通の尿と変わらない場合もある。このような尿を作り出すのは身体の自己補修作用であるが、患者が自分の尿を使って尿療法を行なうと、直ちに健康回復が促されるのである。あなたが自分で集めている尿療法に使う尿は、だから常に、その時々の健康維持や健康回復にもっとも役立つ成分がそろった、完ぺきな薬なのである。あなたに必要なのは、自分の自然治癒能力を信じ、生まれつき身体に備わった内発的な自己治癒の本能を活性化させるための情報や知識である。つまり身体の自然治癒を促すには、最も基本的な普遍療法や、出たばかりのきれいな尿を使った直腸への尿座薬や、尿を使った皮膚摩擦や、少なくても1日に4回から6回尿を飲むというさまざまな尿療法の手段を使うのがもっとも賢明なのである。

 たいていの病気は、尿療法を使えば、たった1日か2日で、何らかの改善が実感できるだろう。精製純化され高度に凝縮された物質は、人体にとって極めて有害であり、場合によっては致死的でさえあることは、だれでも知っている。だが尿を丸ごと使えば、こうした副作用は起きない。さらに、尿療法と他の代替的な医療手段を組み合わせて用いれば、身体の自然治癒力を最大限に引き出して完全な治癒と再生を促すことができる。もっとも、子供が病気にかかったり、夫や妻が死にかけたり、あるいはひどい痛みに苦しめられているときには、患者には医者の処方に口出しをする余裕はないであろう。だからなおさらに、病気が致命的な段階に至る前、つまりふだんの健康な状態のうちに、尿療法を始めることを私はぜひお勧めしておく。1年に1度の健康診断で何らかの症状が見つかり、健康悪化が随分と進んでしまってからおもむろに治療を始めるなどというのは、のんきすぎるし愚の骨頂である。

 普段の健康状態にある時だって、体の中では癌に発展する可能性がある各種の状況が生まれている。健康時の尿は、そうした状況を押しとどめるための各種の成分を含んでいる。あるいは仮にあなたの体の中にすでに癌ができていて、それが検査では検出されず、あなた自身も気づいていない場合でも、あなたの尿だけはその癌の成長を押しとどめ完全に消滅させるのに役立っている。あなたは自分の体に何が起き、どんな病気に侵されているのか全く気づかないだろう。しかしあなたの体は病気の密やかな所在と種類を正確に突き止めて、それを完全に治すための成分を尿の中に溶かし込んでいるのだ。尿療法で助かる人は数知れない。もっともこれとて限界がある。なぜなら人は結局、遅かれ早かれ死ぬ生き物だからだ。それに病人自身に治る気がないなら、その世話をする人たちは途方にくれることになろう。悪化してしまった病から立ち直るには、患者に強い信念と生きる目的がなければならない。そうしたことが大きな励みとなって、患者は体にも心にも力がみなぎり、病気をある打ち負かすことが可能となる。癌がん治療に尿療法を用いても、直ちに癌が退縮する様子がなく、何カ月か同じ状態のまま推移する場合がある。尿を日常的に飲用し、薄めた尿を舌の裏側にたらすという尿療法をを毎日規則正しく続けていれば、癌の成長が止まって人体に害をなさなくなる場合も時にはある。 

 汚染された水の分子群(クラスター)は、各種のグロブリンや巨大なタンパク質粒子をひきつける。体内のそうした状態の水によって、目詰まりを起こしたリンパ系は、癌の成長を促してしまう。リンパ管の目詰まりは、あらゆる病気の「出発点」なのだ。リンパ管の目詰まりが解消されれば、病気の克服が可能となる。しかしそれがうまくいかないと、弱った免疫系の下で体内のウイルスの突然変異が促され、そうしたウイルスが体中に散らばって、あなたを打ち倒すことになるだろう。ここで問題なのは、癌が全身に広がった場合、その癌組織のせいというよりもむしろリンパ液の循環や排せつがうまくいかなくなって、その結果、リンパ節やリンパ組織が汚染され癌化する恐れがあることだ。皮膚がんや乳がんや前立腺がんが発生したとしても、それだけならまだ問題は小さいかもしれない。しかし全身のリンパ節が機能不全を起こしている場合には、同じような癌が全身に、それこそ無数に生じている恐れがあるのだ。


 これから語ることは、尿療法の効用を信じることができず、現代医学にすがって自分の命を医者にすべて預けようとしている人々への警告である。イェンセン医師(Doctor Jensen)は、結腸の形がよくわかるようにするため、バリウム浣腸や結腸への放射性物質注入を行ったうえでレントゲン撮影をする検査法を推奨している。彼の主張によれば、結腸に糞便が詰まっておりそれが原因で体のどこかに病気の症状が現れている場合には、どんな致命的疾患の患者でもこの方法が有効だという。イェンセン博士は、自著「腸の管理を通じての組織の洗浄」(Tissue Cleansing through Bowel Management)において、多くの疾患が普通の状態では排除できないと腐敗採用を持った排せつ物によって助長されていると、記述している。重い病気にかかっていた多くの患者の解剖を通じて、彼は患者のS字結腸部に糞便がしこたま詰まっている事実を見いだした。ひどい場合はひからびたの糞便が40ポンドも詰まっており、結腸部の直径が9インチにも達していた。バリウム浣腸は、医者の治療行為の標準メニューには入っていない。だからあなたが医者にかかったら、1戦交えでもしない限り、こういう浣腸を受けるのは望み薄である。大事なのは医者と戦うことではなく病気と闘うことだ。それは他ならぬあなた自身のためである。イェンセン博士の主張からわかるのは、たとえあなたが重病にかかっていても、外科手術や化学療法や放射線療法に頼らずとも、清潔な尿を使った尿座薬や尿浣腸や結腸洗浄(colonics)を使えば、完治しうる可能性があるということだ。

 以下に、私が知っている尿療法のバリエーションを紹介していこう。


普遍療法で

 普遍療法は、癌との戦いにおいて最も重要な尿療法であり、2時間ごとに実行する。普遍療法は、体内にたまった老廃物が病気の原因となっている場合には、きわめて有効な治療法だ。普遍療法を行うと、病気の原因となっていると毒素の「サンプル」を経口ワクチン投与することになるので、体の自然治癒メカニズムが刺激される。その結果、感染症や腫れ、発熱や痛みなどを副作用なしに迅速に克服できる。普遍療法のよう準備は極めて簡単。あなたは2時間ごとにそれを実行すればいいだけ。素晴らしい結果に満足するはずだ。
詳しくは、普遍療法の章を参照

 だ液の分泌促進:唾液は人体が作り出す「天然の治療薬」としては、尿よりもさらに潜在力がある。唾液腺が口の中にあるのは、まさにそうした事情による。ひどい致命的疾患を患って食物を消化する力さえつけてしまった場合でも、口の中に何か入れて唾液の分泌を常に刺激してやれば、病気の治療効果を大いに高めることができる。

 唾液の分泌を促すには、さまざまなものが役立つ。例えば生のニンニクの小片、トウガラシ、チューインガム、ペロペロキャンディー、ショウガのかけら、パイナップルやアンズの干物、数滴のレモン果汁、その他もろもろの自然食品などがある。ただし、人工甘味料を含んだ食品は癌の増長を促す恐れがあるので、使ってはならない。


断食

 断食を正しくやり遂げるのは難しい。だからあなたがこの方法に精通していないなら、医者の監督を受けるべきである。しかしながら、尿絶食が非常に簡単で、しかも効率的である。アームストロング(Armstrong)は自著「生命の水」のなかで、あらゆる癌や致命的疾患の患者に尿断食を勧めている。彼が推奨する尿断食とは、喉が乾いたりお腹がすいたら(可能であれば、蒸留または精製を施した)自分の尿をすべて飲むというものだ。尿には患者が病から立ち直る際に必要とする各種の栄養分、ホルモン類、各種の酵素、アミノ酸などが豊富に含まれており、食事を取らなくても健全に断食をやり遂げることができる。尿断食の効用を最大限に引き出すには、2時間ごとに6~8オンスの尿(1オンスは30cc弱)を飲むのが肝心だ。これを実行するには2つの方法がある。

 つまり、尿が出たら冷蔵庫にためておいて2時間ごとに飲むというやり方と、2時間ごとに必要な分を膀胱から「小出し」して、それを飲むというやり方だ。尿を小出しにして残りを膀胱にためておくというやり方は、心地よいものではないが、空腹感をコントロールすることができるし、飲尿によって下痢が促され(これは、体内の毒素を洗い出すために生じる反応である)糞便とともに体外に押し出された多くの水分を補うために水を飲む必要がある場合は別として、余計な水分を取る必要がないという利点がある。この「尿の小出し」のテクニックを覚えれば、2時間ごとに完全に新鮮な尿を飲むことができる。その結果、断食の期間を伸ばしていっそう治療効果を高めることができる。 

 ここで大切なのは、患者に現在どれぐらいの体力があるかを見極めることだ。断食の期間は、患者の体力によって決まるからだ。Speak Pad 断食に耐えうる体力は人によってさまざまであり、場合によっては断食ができないほどに体力が弱った患者もいる。特に注意すべきは病院に長期入院している患者で、実際その大部分は栄養失調で死に至っているのである。最も快適な絶食は「軽食つきの断食」である。これは自分の尿の全量または大部分を飲むとともに、軽い食事や果汁または野菜ジュースをとるというものだ。

 本格的な断食をする際には、生活習慣の中で感じてきた「普通の飢餓感」と絶食の飢餓状態によって生じる「生死にかかわる飢餓感」を見極める必要があるが、これはなかなか難しい。

 断食を始めると、通常、最初の3日ほどは「普通の飢餓感」にひどくさいなまれる。これは日常食べている食品によって1種の依存症に陥っており、それを急に止めたことから禁断症状が出るせいである。あなたが、あなたが通常食べる中毒性の食品を断念することで、関連づけられた禁断症状を扱わなければならないから、習慣的な飢えが通常絶食の最初の3日の間にあなたを頭がおかしくする。

 一方、「生死にかかわる飢餓感」は、体内に貯蔵されていた脂肪がすべて使い尽くされ、筋肉や骨の中のタンパク質や各種の栄養分までもが消費され始めたときに起こる。「生死にかかわる飢餓感」は最悪の場合は死を招くので、適当なところで断食を中断する必要がある。断食の期間中にまったく食料を口にしていない場合には、断食を終えて普通の食品を食べ始める前に、腸の寄生微生物叢(フローラ)を再構築するという重要な課題が待っている。こうしたことについて詳しく知るために、断食について書かれた本を勉強しておくことをお勧めする。白書腸の寄生微生物叢(フローラ)を再確立するためには、乳酸菌が含まれた濃縮されたプレーンのヨーグルトや、サワーミルクと新鮮な丸ごとのオレンジを食べることから始めるとよい。結局、最善の断食は「液体だけしか採らずに行なう断食」であろう。


注射

 今世紀の全般にわたって肝炎、ぜんそく、アレルギー、各種の性病などを効果的に治療する方法として尿注射がいかに有効であるかを説明する専門論文が、実に多くの医学関係雑誌に発表されてきた。こうしたありふれた病気だけでなく、癌にだって尿を注射が有効であることは当然予測できるわけである。プレッシュ(Plesch)教授はさまざまな疾患に対して新鮮な丸ごとの尿を使った尿注射を実施し、大きな効果を上げていた。ダンカン(Duncan)医師は尿を薄めて患者の舌の裏側に滴下したり、陶材フィルターを通して濾過した尿を患者に注射するという尿療法行なっていた。神経科医のファイフ(Fife)医師は、熟考を重ねた末に尿注射を採用した。彼の場合は、45ミクロンと25ミクロンの紙フィルターを使って尿を濾過し、その濾液を注射した。これらの医師はいずれも、丸ごとの尿を使って尿注射を行った。これらの医学者たちは患者が抱えているすべての問題を完全に解決しようとしていたとは必ずしもいえないが、既知の疾患に対しては、ほとんどすべての種類を治すことに実際に成功している。読者は既にご存じかもしれないが、尿注射はすべてのアレルギーと大抵の病気に広く有効であることが判明している。これを試みても絶対に後悔しないと思う。もっとも、尿注射には1つ難点がある。それはまるごとの尿を使った場合、注射すると若干ひりひりと感じることだ。尿をオゾンやフェノールで処理すれば、とりあえずこうした問題は解決するけれども・・・。

 尿注射の頻度と継続期間は、病気の回復具合いによって決まってくる。1995年に「パサディナ 天真爛漫生活博覧会」家(Pasadena Whole Life Expo)が開かれたが 、その場で1人の女性が私にこんなことを語ってくれた。彼女は1日おきに医者から尿注射を打ってもらい、リンパ腫を完治させたというのである。

 私はここで不当な現実を告発しておかねばならない。それは一般の医師も、代替医療に従事している治療者も、尿注射を受けに訪れる患者にも及びうる危険性である。尿注射を行っているところを取り押さえられた医者はほとんどいない。しかし注射は本来「外科的」な医療行為であるから、一般人が行えば刑務所送りになる危険性がある。とはいえ尿注射は極めて安全であり効率的でかつ簡単であるから、ここで言及しないわけにはいかない。

 尿注射は、尿を飲んだり座薬に使ったりすることを患者に対しては、有効な代替手段なのである。ただし、薄めた尿を2時間ごとに舌下に滴下する経口投与のほうが、尿を注射よりもおそらく有効であろう。だから私は尿注射を使う前にこの “尿舌下滴下療法” を試してみることを強くお勧めする。


直腸への尿座薬 / 尿浣腸

 致命的疾患にかかった患者の大部分は、結腸や直腸に糞便が滞留していて、それが腐敗状態に至っている。無理もないことだが、患者は自力でこの廃棄物を体外に排出することができずにいる。結腸と直腸は体内の廃棄物を外に出すために備わった “下水処理施設” である。尿座薬や尿浣腸を患者に施されば、こうした廃棄物の滞留問題はただちに解決する。リンパ液へのは流動性の排せつ物の60%は、最終的には結腸に送られ直腸を通って外部に排せつされる。ところが結腸に糞便が滞留すると、リンパ液は体内の排せつ物を処理することができなくなる。その結果、人体はありふれた病気や致命的疾患にかかることになる。結腸と直腸の重大な役割がわかった以上、尿座薬や尿浣腸を病気の予防や治療に役立てることができるはずだ。尿浣腸は結腸や直腸に滞留した糞便を洗い流すことができるし、尿座薬はリンパ系全体を刺激し 身体か排せつ物を自力で放出するのを促す。尿浣腸を行うには、およそ32オンス(1オンス=29.6cc)の尿が必要である。また、尿座薬を行うには純粋な尿が4~8オンス必要である。浣腸の場合は純粋な尿やコーヒーを混ぜた尿を使うが、尿座薬の場合は純粋な尿を使う。
 尿の「柔らかさ」は患者の身体が「洗浄反射」を促すのにぴったりであるから、病気の治療には尿浣腸よりも尿座薬の方が有効である。浣腸に使う液剤としては、世界中でコーヒーが用いられている。しかし尿の方が “体に優しい液剤” である。尿浣腸は、健康な人にとっては普通の水を注入するようなものであり、致命的疾患の患者に対しては清潔な酸性の液剤を用いるようなものだからである。癌やさまざまな致命的疾患にかかった患者の結腸内に滞留し腐敗作用を持っている糞便を、徹底的に排せつするための刺激剤としては、尿という酸性液剤を使うのが最も効果的なのだ。

 尿座薬を使い始めると体内では大量の老廃物が結腸に排出される。だからこれを使い始めて最初の2週間は、座薬の使用回数を1日2回とし、その後は週に1度、朝に実施するのがよかろう。朝か、3時間以上睡眠を取った後に、尿座薬を使用するのが最も効果的である。尿の「柔らかさ」は、結腸内部の理想的な環境と極めてよく似ているので、尿座薬を頻繁に用いても腸内のフローラに悪影響を与えることはない。

 この方法は過激に思えるかもしれないが、あらゆる領域の栄養補助剤(サプリメント)を取りながら体内の洗浄を行うのは理想的な方法なのである。そしてこれこそ、体内の劣化した臓器をよみがえらせる唯一の方法だ。結腸の働きをよみがえらせたいと望むなら、最長3カ月間にわたって腸内を空っぽにして洗浄を続ければ、良い結果が得られる。こうして体が老廃物を快適に排せつできるようになったら、あなたは結腸の働きが回復したと実感できるだろう。こうした「過激」な治療法が誰にでも必要というわけではないが、病気の再発を待つよりはよほど安全である。ただし、結腸の状態が健全な時には、身体が注入された尿を吸収するので、尿座薬はあまり頻繁には使わないほうがよかろう。


皮膚への刷り込み

 皮膚は体内で2番目に重要な「下水処理施設」である。身体が作り出す老廃物のおよそ3分の1は皮膚を通じて排せつされる。だから皮膚の重要性はもっと注目されてもよい。最低でも1日1度は、尿の皮膚への刷り込みを行うべきである。患者に十分の体力があれば、皮膚に尿を刷り込んだ後、冷水のシャワーを浴びるとよい。ベッドのシーツは毎日変えるべきである。皮膚への塗り薬として尿に勝るものはない。もしの患者が十分に尿を出せない状態ならば、皮膚への塗り薬としては、他人の尿を使っても構わない。しかしたいていは、患者に十分な水分を与えれば、尿の出方も増えるはずである。尿のにおいが気になるのであれば、ハーブのエッセンスを用いればいい。ただしハーブのにおいは尿を皮膚に塗ってから20分ほどで消え去ってしまうだろうが・・・。尿を皮膚に塗るのは尿療法のうちでも比較的穏やかな部類に入る。しかしこれは心臓の働きを活発に促して、血液とリンパ液の循環を刺激してくれる。市販のローション剤やクリーム類は毛穴をふさぐので使わないほうがいい。患者が尿のにおいを嫌がり、尿の刷り込みを拒否する場合には、リンゴ酒や酢、レモン果汁を使ってもよい結果が得られるだろう。酸味の強い果汁は毛穴を広げる効果がある。

 以下に述べる治療法は尿を必要としない。しかしいずれも致命的疾患をわずらった患者にはきわめて有効な治療手段である。尿療法と併用してこれらを行うことをお勧めする。


発汗を刺激しなさい

 リンパ系から放出された老廃物の3分の1は汗に勝って皮膚から排せつされる。それゆえ体内の解毒作用を促し病気を克服するには、あらゆる努力をして発汗を促すべきである。たとえば患者に毛布を多めにかけるというのも、1つのやり方ではある。ただし患者の皮膚呼吸が妨げられてはならない。だから時々は毛布を外して患者にマッサージを施し、全身のリンパ系の働きを促してやるのが肝心である。とくに患者が寝たきりの状態の時は、動かすことができずにいる両手・両足・背中をよくマッサージしてやることが大切だ。患者が大量に汗をかく場合には、1日に2~3回、下着を取り換える必要がある。ベッドのシーツも1日に最低1度は取り換える必要がある。


的に発熱させる

 発熱は、病原体を殺し感染症をいやすための身体の防御作用のひとつである。病気の患者に湯たんぽを添えてやることで、その患者の自然治癒能力を応援してやることができる。

 ただし、熱すぎるをお湯を使うのは禁物である。患者がやけどをしないよう、湯たんぽをタオルで包む必要がある。いくつかの湯たんぽを患者に当てたり周囲に置くと、わずかながら患者の体温が上がる。体温が上がるとを循環作用と発汗が促されるので治療にはきわめて有効である。患部が胸や足や肝臓にあるなら、これらの部位に湯たんぽを繰り返し当てるとよい。湯たんぽを持っていない場合には、ガラスやプラスチック製のビンを使っても構わない。患者の発熱を促すために、電気アイロンを使う場合もある。ただしこの場合は、アイロンを加熱しすぎて患者にやけどを及ぼさないことが肝心である。こうした人為的な発熱は、疾患の重さに応じて、数時間をきに1日数回実施するとよい。


深呼吸運動

 癌も他のあらゆる致命的疾患も、患者の体内の低酸素状態と、一酸化炭素の過剰の蓄積と、細胞から出た老廃物が結腸やリンパ系のもろもろの部分に排せつされないまま溜め込まれるという状態が、病気の悪化を促す最大の要因となっている。だから深呼吸運動を日常的に行えば、こうした健康障害を予防することができるし、克服するのも容易になる。深呼吸運動は、適切に行えば、リンパ系の働きを再生し、リンパ系による体内の毒素の排せつ能力を10倍から15倍にも高める。1日に3回、1時間につき10分程度の深呼吸を行うだけで、疾病からの回復がかなり促される。

 われわれの肺は、空中の酸素を取り入れて、身体が作り出した一酸化炭素を体外に排出している。これは絶対に必要なプロセスである。人が呼吸しているとき、胸隔の運動によって肺が広げられたに縮められたにする。肺が広げられると、その内部の気圧が下がり、体外から空気が入ってくる。肺が縮められると、内部の気圧が上がって、肺の中の汚れた空気が外に出される。体外から取り入れた新鮮な酸素は、肺胞を通じて赤血球に送り込まれ、一方、赤血球が全身から回収してきた “酸素の使いカス” すなわち一酸化炭素は、肺胞を通じて体外へ排出される。

 人が重病で死ぬ場合、その原因は酸素を欠如だけでなく、体内で最もたくさんつくり出される老廃物である一酸化炭素の蓄積によるところが大きい。体内にたまった一酸化炭素の排せつを促し、酸素の吸収効率を高めるためには、とても簡単だが決定的に重要な秘けつがある。それはまず、鼻の穴の片方をふさいで軽く呼吸をし、これによって肺の中の気圧を低め、次に大きく息を吸い、それから大きく息を吐く。息を吐くときは、2メートル先のロウソクの灯を消すような要領で、強く吐く。これを何度か繰り返すと、ちょっとしためまいを感じてくる。こうした深呼吸運動で体内の酸素濃度を高めてやれば、たいていの病気は自然治癒が促されるはずだ。深呼吸運動を真剣に行おうとするなら、野菜か果物のジュースを2~3杯飲むことお勧めする。ジュースに含まれている水分は、体中の細胞が生み出したあらゆる老廃物や毒素を体外に流し出すのに有効である。こうした排せつが効果的に行われないと、そうした老廃物や毒素は血液やリンパ液に乗って全身をめぐって回ることになる。


「マイクロ水」を飲んで全身の細胞に水を行き渡るせる

 体内の水分の汚れが高じると病気が起こる。水の汚れは、体内環境を汚染してしまうのだ。生物の細胞は、水を、利用可能なもっとも小さい単位、すなわち分子群(クラスター)で使用している。細胞の表面には、血液や各種の栄養分や水を細胞内に取り入れるために、小さな出入り口が備わっている。この出入り口を通過することのできる水の分子群(クラスター )は、せいぜい水の分子が7個集まった程度のもので、これ以上大きな分子群は、細胞内に入り込むことができない。汚染された水は、10~15分子からなる分子群を形成しているので細胞内には入れない。水分の供給を絶たれた細胞は、自らが生み出した老廃物によって「自家中毒」を起こし、劣化してしまう。病気になった身体の中では、水分はことごとく巨大な分子群へと変質し、全身の細胞が利用できない状態になってしまうから、細胞が生み出した老廃物や毒素を体外から排出することが急務の課題となる。ところが今や地球上の水はことごとく汚染されてしまった。だから水を飲む際には、フィルターで濾過したり蒸留する必要がある。しかし最良の方法は、大自然の環境の中で清められ、小さな分子群へと砕かれた「天然の清水」を飲用することである。こうした水をのめば、全身の細胞に水分が行きわたり、体内の汚れを洗い流すことができる。

「天然の清水」を簡単に利用できる方法がある。それは新鮮な果物や野菜の汁を搾りとってで飲むことである。こうして天然のジュースを飲用することは、心身の健康に保ち、致命的疾患をいやすのに優れた方法だ。


栄養補充剤(サプリメント)で栄養の不足分を補う

 栄養失調は、癌や各種の致命的疾患を招く要因のひとつである。身体は毎日かなりの量の炭水化物と、60種類のコロイド状のミネラルと、16種類のビタミンと、12種類のアミノ酸と、3種類の必須脂肪酸を取り入れる必要がある。従来は、これらの栄養分はすべて日常の食費に含まれており、まともに食事をしていれば全身の細胞を健康に保つことができると考えられていた。われわれの身体は無数の細胞からできているが、その細胞は、常に休みなく新しいものへと入れ替わっている。健康維持に必要な機能を十分にやり遂げることができる剛健でで健全な細胞を作り出すためには、適切な栄養の摂取が駆除絶対にさ必要である。こうした栄養分の中には、細胞が生み出した老廃物や毒素を体外に排せつするのに必要な栄養もある。だからあなたは必要な栄養分をまんべんなく摂取せねばならない。とりわけ致命的疾患にかかり弱った身体を回復させるためには、偏りのない栄養分の摂取が決定的に重要なのである。ここでは、一緒に服用することによって多くの種類のがんの治療や予防に有効な、3種類の栄養補充剤を紹介しておこう。

 1993年の9月に米国の国立がん研究所とハーヴァード大学医学部が、中国の河南省である研究を行った。この地方が調査対象になったのは、生活環境の汚染が世界で最も深刻であり、がんの発生率が世界有数だからであった。被験者はいくつかのグループに分けられ、実験群の人々には日常推奨摂取量の2倍の分量の栄養補充剤が与えられた。あるグループは、ビタミンAEとセレンとベータカロチンが与えられたが、その結果、死亡率が9%も下がった。このグループには、さまざまな癌にかかった患者たちも含まれていたが、それらの癌患者の死亡率は、この3剤の投与によって死亡率が13%も下がった。さらに、この調査に直接従事していたわけではないが、ミネラル分の栄養補充の必要性を力説してきたジョエル・ウォラク(Joel Wallach)博士によれば、河南省でもっとも発生率が高い胃がんと食道がんの場合、それらに冒された患者の死亡率は21%も下がったという。この情報は癌治療の専門家たちの間には広く伝えられたが、案の定、マスコミには発表されなかったし、それゆえ一般市民にも伝わらなかった。素晴らしい研究成果が現れたのに、医学者向けの専門雑誌の中に封じ込められてしまい、せっかくこれを読んだ癌の専門家たちも、論文のコピーをくずカゴに捨てて済ませてしまった。

 ほかにも、がんの予防や治療効果を見るためにセレンだけを使った研究が少なからず行われてきた。その結果わかったことは、セレンの摂取によって乳がんの予防効果が50~75%も高まるということである。同様の成果は、前立腺がんと結腸がんでも得られている。

 こうした研究から、セレンは体内にきわめてわずかしか含まれていないミネラルなのに、がんの予防や治療に有効な優れた抗酸化物質であることが判明した。その秘密は、セレンが水銀や鉛などのもろもろの重金属と結び付き、これらの有害な重金属の体外への排出を促すからである。がん予防のためのセレンの1日推奨摂取量は、わずか250マイクログラムで十分だ。だがすでに癌を発症してしまった場合には推奨摂取量の2倍の量を取ればいい。

 ところが医者の立場からいえば、癌を自然治癒させる方法が万一発見されたなら、「おまんまの食い上げ」状態に陥ってしまう。癌病棟は患者がいなくなるので開店休業状態になり、抗がん剤で金もうけしてきた製薬会社は「商売上がったり」の状態に追い込まれる。癌患者が1人減ると産官医学複合体(医学エスタブリッシュメント)は200,000ドルの損失を被ることになる。一般市民のだれもができる癌の予防法で、何十万いや何百万人もが、20年も30年も長生きすることができるのである。もっとも、こうして老人が増えれば社会保障庁にとっては新たな頭痛のタネであろうが・・・。


下痢をしない程度にビタミンCを大量にとる

 ビタミンCの大量投与は実地医家も推奨している。具体的には、大量投与療法の初日には、ビタミンCを患者に4グラム(4,000ミリグラム)服用させ、以後は毎日4グラムずつ服用量を増やしていく。つまり2日目には8グラム、3日目には12グラムと、患者に下痢が起こるまで増やしていくわけである。ビタミンCの錠剤は、すりつぶしてジュースや水に混ぜれば楽に服用できる。ビタミンCの服用量を増やしていって下痢が起きたら、おなかが快調に戻るまで2~3グラムずつ服用量を減らしていく。そして下痢にならない程度の最大限の服容量で21日間ビタミンCの大量投与を継続する。この大量投与療法で最大の成果を上げたいなら、酵素を基剤にしたビタミンCか、時間がたってから体内で吸収されるように調製されたビタミンCを服用するといい。

 ここでひとつ注意すべきなのは、1日の服用量を1度に飲み込んでしまうのではなく、それを4等分して4回に分けて飲むことである。

 最大限の服容量を21日間続けた後は、今度は1日に2グラムずつ減らして行って、最終的には服用を終了させる。飲尿を好まぬ人にとっては、ビタミンC大量投与治療法は、尿療法に代わりうる極めて効果的な予防および治療手段である。しかもこれは飲尿と同様、ほとんどお金がかからない。なにしろわずか数ドル出せば、市販のビタミン剤が入手できる。


運動(ストレッチング)

 病気にかかるとリンパ系を活発に働かせることができなくなり、その結果、健康の維持や致命的疾患からの回復には絶対に必要な体内老廃物の排せつ機能が損なわれてしまう。かくして疾病からの回復はおぼつかなくなる。こういう場合ぜひお勧めしたいのは、元の指の先がつま先に届くよう、前かがみになって手を伸ばすという前屈運動である。全身のリンパ管とリンパ節の70%は腹部の臓器に集中している。ゆっくりと前屈運動をすればそうした部分にたまっていたリンパ液が全身に押し出されて、リンパ液の中の免疫成分が全身の血液や体液に送り込まれることになる。

 このプロセスは、体内のガスの交換を促す深呼吸運動とよく似ている。しかし柔軟運動はリンパ液の循環を強制的に起こす運動なのであるから、自然治癒の促進効果という点では深呼吸よりもずっと強力だし、そのぶん治療効果も大きい。ただし言うまでもないことだが、柔軟運動もやり過ぎれば健康に害があるから、ほどほどに行うのがいい。病気の予防や治療に柔軟運動がなぜ有効かといえば、それは筋肉を適度に動かすからである。リンパ系は筋肉の中にも備わっているが、これを活性化させるには運動やマッサージによって筋肉を動かしている必要があるのだ。したがって患者の体力が弱っていて自力で運動するのが無理な場合は、看護人の力添えで柔軟運動をできるようにしてやるのが望ましい。


色彩療法(カラーセラピー)

 これは比較的最近開発された治療手段で、徐々に社会的な認知を得つつある。治療器具として用意するするのは赤と青のスポットライトだけ。これらは装飾用の照明を売っている近所の店で手に入る。

 青色の照明は紫外線の発光源でもある。皮膚にあまり近づきすぎるとやけどを起こすので有害だが、適度に使用すればリラグゼーション効果がある。ただし青色光が人体にリラグゼーションを及ぼす作用機序は、まだ十分に解明されていない。実際にかなりの数の病院で、肝臓病を患った患者たちに青色光の照射治療が行われている。これは青色光の照射がビリルビン(赤色の胆汁色素)の排せつを促すからである。肝臓病の患者にとってビリルビンは有害な「毒素」として働いているのである。

 一方、赤色の照明は、病院でがん患者の治療にすでに使われている。いまだ理由は定かではないが、癌組織は赤い光をいやがるのである。
 これらの光を癌の治療に使う場合には、患者の両目をカバーで覆い、赤色光と青色光を交互に照射する。照射時間はおよそ2時間が適当である。詳しくは色彩療法について書かれた専門書を読んで勉強してほしい。


リフレクソロジー(Reflexology:反射学)[足の裏マッサージ]

 足の裏マッサージは、人体のすべての臓器を手軽に刺激できる優れた方法である。しかも比較的簡単に習得できる。
 足の裏の各部位と全身の臓器とは対応関係がある。それはたとえば、「股の付け根の部分から頭のてっぺんまでを描いた半身像」を、「療法の足の裏を並べて描いた図」に重ね合わせて眺めたようなイメージである。

 だから例えば、おなかの調子が悪いときは、足の裏の下半分(土踏まずから、かかとにかけての部分)をマッサージするとよい。便秘で悩んでいるときは、まず右足の裏の底の部分を揉みほぐし、それから右足裏の周縁部分を揉みほぐし、さらに右足裏の下端から足先に向かって5分の2ていど上に向かった部分(かかとの前半分から土踏まずにかけて)をよく揉んだあと、今度は左足に移り、こちらも足の裏の周縁部分からマッサージを施していく。これらのマッサージ部位は、人体のおなかの部分の結腸が収まっている領域に対応している。

 リフレクソロジーでは、足の指全体が人体の頭部に、そして各々の足の指は脳下垂体や松果腺に対応している。心臓は足の裏の真ん中あたり、そして肺はそのちょっと上の部分に対応している。他の臓器もこれらと同様、体躯に見立てた足の裏の、相応の部分に「マッサージのツボ」が存在している。

 悪化が進んだ病気の場合、徹底的な治療が必要なことを心掛けるべきである。致命的疾患の予防したり完全な治療を成し遂げるには、まずもって治療計画を入念に組み立てる必要がある。その治療計画の段取りとそれぞれの詳しい内容を大きな紙に描き出し、それを壁に貼り出して、患者も医療スタッフもこの計画表に従って治療を進めていくわけである。ここでいう「医療スタッフ」とは、患者の主治医のほかに、友人や家族なども含んだ総合的なグループである。この「医療スタッフ」には、患者が普段かかりつけている家庭医も参加させるべきである。「医療スタッフ」たちは、治療効果を最大限に高めるために、断食やマッサージについて十分な知識を学んでおくのが望ましい。

 患者の衰弱がひどい場合は、次のような「座薬」を使った栄養補給も可能である。すなわち、砂糖水(白砂糖ではなく、未精製のもの)に、天然塩と各種のコロイド状のミネラルを溶いた液剤を、直腸から患者の体内に送り込む。あるいは、乳児用の練り食品を「座薬」に用いてもよい。患者の腸が弱っていてもベビーフードなら栄養分を容易に吸収できるからだ。

 患者が暮らす病室は、自然光と新鮮な空気で満たされた清潔で快適な空間でなければいけない。そうした環境で、患者が意気揚々と闘病生活を送れることが大切だ。病から回復し始めた患者を、闘病仲間が次々と死んでゆく「悲しみの空間」に置いておくのは間違いである。生気にあふれた人々が楽しく暮らしているなかで、闘病生活を行えるようにすべきである。周囲の人々は、患者を“死にかけた人間”として扱ってはならない。旅行やパーティーや家族の集いなどを頻繁に開いて、積極的に患者を参加させるべきである。

 患者には日光浴が必要だ。そして可能なら、毎日屋外で1時間ほど散歩さ回避危機せるのがよい。笑いは病気を退散させる。だから患者にはコメディー映画を見せたりジョークを聞かせるのが有効だ。笑いはリンパ系を刺激し、疾病の回復を促すので、闘病生活には欠かすことができない。また、患者に好きな音楽を聴かせ、最新のTVゲームを見せて遊戯に誘うのもよい。TVゲームのほか遊技中にうける光刺激は、病気の回復を驚異的に促すことがあるからだ。患者に読みたい本を届けてあげるのもよい。そして患者が望むなら、読み聞かせてあげるのも大切だ。つまり闘病生活にとって何よりも必要なのは「周囲の人々から愛され必要とされている」いうことを、患者自身が感じることなのだ。患者にこの実感を持ってもらうことが、看護における重要な心得である。なぜなら病との闘いは「これは私の病気なのだから私が頑張らねば治らない」と患者本人の自覚するところから始まるからだ。患者にこの自覚を促すことは、医療スタッフの重要な務めである。

 患者は病気が治ると再び「望ましくない生活習慣」に戻ることが多い。これを防ぐために、患者に病気の原因をはっきりと認識させることが肝心である。癌や致命的疾患の場合、再発は命取りとなりうる。こうした病気をぶり返すと、再び克服できるチャンスは少なくなる。病気がひどく悪化してしまった場合には、尿療法といえども病状の進行を止められない場合があるからだ。

 死は、あらゆる人間に平等に訪れる。しかしたとえ「死神」に魅入られた重病の患者でも、尿療法を用いれば「死神」を退散させることが可能なのである。そしてたとえ「死神」の退散が不可能な場合でも、尿療法の使用によって患者の苦しみは格段に和らぎ、本人にとっても家族にとっても穏やかで幸福な死を迎えることが可能になる。

 壊れた電蓄みたいに同じことを何度も繰り返して言いたくはないが、致命的疾患に打ち勝つには、なによりもまず、そうした病気の発生原因になり助長要因を取り除かなくてはならない。本章は、深刻な生存の危機にさらされた重病患者に、病気を克服するヒントを授けるべく書かれたが、目下健康の人々もここで紹介したノウハウを日々活用すれば、病魔につけ込まれることはなくなるだろう。




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以下に紹介するのは、尿素入りの軟膏がウイルス性のいぼに劇的な治療効果を示したというニュースです。
  癌とは違う話題ですし、尿に含まれている無数の成分のうちの尿素にだけ注目した研究の成果ですが、尿療法の有効性を示唆すると考えることは可能です。


 2002年 4月17日 【日本臨床皮膚科医学会:速報】

 ウイルス性のいぼ(疣贅)に 尿素軟膏療法、「治癒率 92%」が報告

 ウイルス性のいぼ(疣贅 )は、治療に苦慮することが多い皮膚感染症の一つ。しかし、尿素軟膏を1日2回十分量塗布すれば、9割以上が数カ月で治癒する。4月14日のシンポジウム3「ありふれているが治療に難渋する皮膚疾患」では、市立堺病院前副院長(3月末で定年退職、5月に東皮フ科医院を開業予定)の東禹彦氏が、尿素軟膏の「劇的な効果」を多数の症例と共に提示した。

 疣贅の治療では、液体窒素による凍結療法が行われることが多いが、再発・再燃が繰り返されることも少なくない。内服薬や外用薬も様々なものが試みられているが、臨床試験では治療効果は6割に過ぎず、しかもその効果は「プラセボ並み」だという。東氏は以前から、角質溶解作用や暗示効果などを狙い、様々な外用薬を処方。そうした中で、尿素軟膏を処方したケースでは治癒率が高い傾向があることに気付いた。

 そこで東氏は、尿素軟膏を処方した20人と、他の外用薬を処方した9人とで、治療効果を後ろ向き(レトロスペクティブ)に比較。尿素軟膏群では7人、他剤使用群では3人の経過が不明だったが、それらを除いて治癒率を算出すると、尿素軟膏群では13人中12人(92%)で治癒が得られており、他剤使用群の33%(6人中2人)を大きく上回ったという。

 治癒に要する期間は、扁平疣贅で4カ月、尖形コンジローマで2~3カ月、尋常性疣贅で8カ月以内。「これだけの高い治癒率が、暗示効果だけで得られるとは考えにくい。足底の疣贅では、塗布した薬剤が取れにくい「くぼんだ疣贅」で治りが早く、塗布薬が取れやすい「突出した疣贅」では治りが遅いとの現象もみられ、薬剤の効果と考えるのが妥当」と東氏は考察する。

 ただし、東氏が使用したのは10%尿素軟膏のウレパール(商品名)だけで、他の濃度の尿素軟膏でも同様の効果が得られるかどうかや、軟膏の基材が効果に与える影響など、検討すべき課題は多い。「尿素がどのような機序で ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)に作用するのか」という薬理作用も不明だ。
 とはいえ、外用薬で「9割治癒」が達成されるなら、疣贅の治療戦略が大きく変わることは間違いない。臨床的なインパクトが大きい指摘であるだけに、尿素以外の含有物を同一としたプラセボを用いる二重盲検試験や、薬理作用のウイルス学的な検討など、より大規模・広範囲の追試が行われることを期待したい。